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♀驕 矧 徽 酬 後攻明 引分け 儀 弓 虜

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(1)

ス ポ ー ツ の オ ペ レーシ ョン ズ ・リサ ー チ ー 大 学 野 球 の 場 合 そ のII一

沼 田 久

1.は じ め に

前 稿 で,ス ポ ー ツの オペ レー シ ョソズ ・リサ ー チ と して大 学野 球 の デ ー タ の 検 討 を行 な った が,紙 数 や デ ー タの信 頼 性 な ど種 々の 制 約 の た め 不十 分 な 分 析 で あ っ た の で,そ の 続 きを 本 稿 で紹 介す る。

対 象 とす る デ ー タは 前 稿 と同 じ く,北 海 道 六 大 学 リー グ の公 式 記 録 に よ る が,昭 和56年 春 季 リー グの分 が 入 った の で10シ ー ズ ン150試 合 の デ ー タ とい

う こ とに な る。

な お,北 海 道 地 区 大 学 野球 連 盟 の加 盟 校 も昭 和55年 度 の22校 か ら更 に1校 増 え て23校 とな り,そ れ に 伴 っ てそ れ まで の 一 部6校,二 部6校,三 部10校 の 三 部 制 か ら,一 部6校,二 部6校,三 部6校,四 部5校 の 四 部 制 とな った。

一 部6校 の リー グが 北海 道 六 大 学 リー グで あ る。

本 稿 で は,前 稿 で と り上 げ た 項 目に つ い て 新 しい デ ー タ を加 え た 検 討 を 行 な い,更 に 前 稿 で と り上 げ る こ と の で きな か った 項 目 もい くつ か 調べ てみ る こ と に す る 。

原稿 受領 日1981年8月17日

1)拙 稿 「ス ポ ー ッ の オペ レー シ ョソズ ・リサ ーチ ー 大 学 野球 の場 合 一 」 小 樽 商科 大 学 商 学 討 究,第31輯(特 別 号),1981年3月,pp,221‑246.

2)事 務 局 所 在 地:札 幌 市 北 区北17条 西6丁 北 海 道大 学 体 育 会 内。理 事 長 今宮 明 男教 授 、

く19〕

(2)

20 商 学 討 究 第32巻 第2号

2.デ ー タ の 分 析 2.1先 攻 と 後攻 に つ い て

ア マ チ ュ ア野 球 の 一般 の 試 合 は,両 チ ー ム の主 将 の トス で勝 っ た側 が 先 攻 か 後 攻 か を選 択 す る。 監 督 の 方 針,チ ー ム の特 色,対 戦 相手 な どに よっ て そ の 選 択 は 一 定 しな い が,後 攻 を 好 む 場 合 が 多 い よ うで あ る 。

前 稿 で後 攻 有 利 とい う こ とを 述 べ た 。 新 しい デ ー タ を加 え て もそ の傾 向 は 変 って い な いo

表1は150試 合 全 部 に つ い て の勝 敗 で あ る が,大 標 本 とみ て も小 標 本 とみ て も危険 率1パ ー セ ン トで 後 攻 側 の 勝 率 が0.5よ り大 と い う検 定 結 果 に な る。

表2は 延 長 試 合 の 結 果 で あ り,表3は9回 表 を 終 っ て 同点 で あ った 試 合 の, そ の後 の 結 果 で あ る 。 そ して 表4は8回 裏 を終 って 同 点 で あ った 試 合 の そ の後 の 結 果 を ま とめ た もの で あ る。

1イ ン ニ ン グ の攻 撃 で 得点 の入 る 率 は あ と で見 る よ うに0.301と な るの で, 表'3の 場 合 の9回 裏 また は延 長 で の後 攻 側 の 勝 率 は0.651と な る計 算 だ が(双

表1

試 合 釧 後攻 酬 後 鰍1引 肋 ・11勝…(除引 分)

150 89 56 5 0.614

蔚 規 定 に よ り延 長 は12回 まで 表2

延賦 合 険 攻酬 後攻敗1引 嘉r臨 弓1鍔

・51 ・} ・1 ・Il・667

表3

♀驕 矧 徽 酬 後攻明 引分け 儀 弓 虜

・6i・ ・i 3 ・1・769

表4

晶腎 烈 後攻副 後攻副 引分け1騰 、 弓 虜

11 8 噂1 ・1i・889

(3)

ス ポ ー ツ の オ ペ レ ー シ ョ ソ ズ ・ リサ ー チ 2‑Z

方 互 角 と仮 定 して),現 実 の 試 合 では0.769と な っ て い る 。 た だ し 表2と 表4 で 後攻 側 の勝 率 が0.5よ り大 で あ るか ど うか の 検 定 と,表3で0.651よ り大 で あ るか の検 定 を 行 な っ て み る と,表4の 場 合 に は 危 険 率5パ ー セ ソ 卦で 有 意 差 あ りとな るが,表2,表3で は 有 意 差 あ り と まで は 結 論 で き な い 。 も う少 し例 数 が 多 け れ ば 統 計 学 的 に 安 定 した 結 果 が 得 られ るか も知 れ な い 。

そ れ に して も 同点 で 迎 えた 試 合 大詰 の 後 攻 の有 利 さは 否 定 し よ うもな い 。

22安 打 等 の 分 布 に つ い て

150試 合 を 総 計 した 安 打,四 死球(便 宜 の た め 打撃 妨 害 を含 む),失 策 ・野手 選 択 等 に よ る出 塁,打 撃 率,出 塁 率等 を ま とめ た の が 表5で あ る。

表5

試 合 数 打 数 安 打

二 塁 打 三 塁 掴 本 塁 打

・5・1・ ・88・ 巨 ・・5・1278・ 498 100 93

四 死 球

(含打撃妨害)

失 策等に よ

る 出 塁

犠 小 酬 打 細 塁率

1264 407 465 44521・274・1・3747

前 稿 で の 数 字 よ りや や 打 撃 率,出 塁 率 等 が上 っ て い る の は,昭 和56年 度 春 季 リー グで 投 手 の不 調 な チ ー ム が 月立 った せ い で あ ろ う。 三 塁 打 数 の 増 加 分 が 少 な い の は,使 用 球 場 が 札 幌 中 島 球 場 か ら,外 野 に や や ふ く らみ の な い 札 幌 麻 生 球 場 に 変 っ た の が 主 因 と思 わ れ る。

安 打 が イ ソ ニ ン グ ご とに どの よ うな分 布 で 出 現 す るか を表6で 示 す(延 長 イ ソニ ソ グを除 く)。9回 裏 は 後 攻 側 が リ ー ドして い る と行 なわ れ な い た め,他 の イ ン・ ング の離 粉 の73畦 ・か 行 な 繍 て い な い の ℃ 他 の イ ン・ ン グ と比 較 す るに は9回 裏 の安 打 数 を2.05倍 す る と よ い(以 下 こ の操 作 を 「9回 裏 補 正 」 と呼 ぶ こ とに す る)。

1つ の イ ソニ ン グ の攻 撃 中 に 安 打 が κ 本 出現 す る 出 現 率 を κ=0,1,2,… に つ い て 調 べ た の が 表7で あ る。 前 稿 で求 め た 数 字 と殆 ん ど変 っ て い な い 。

(4)

22 商 学 討 究 第32巻 第2号 表6イ ンニ ン ゲ別 安 打 数 分布 ・

1・回却 醸i3醸14職}5回 表16回却 回表18職19醸i俵

0本 1 2 3 4

73回 36 23 12 4

・本以上[・

66 48 18 10 4 2 1

67!63

4244 22 11 3

17 23 1

62 59 20 8 0

  ヨ ゆ

・i・1・

60 44 29 11 5 1 0

59 52 23 11 4 1 0

59 50 22 13 4

64' 53 18 8 4 2}2

・[・

573回 428 192 107 29 15 4 安 打 計li144本i1461149!1701129i1601152}15911391 1348本

li・膿12醸13醸14醸!5回 裏i6醸17膿18回 裏19噸 懐 計 0本

1 2 3 4

69回 41 22 13 4

・本以上1・

62 51 26 5 3 2 1

621531・

544844 18

9 6 1 0

32 25

12'g 7 1 1

64}56155 445・ い0 2523

10

4一 す

1 1

13 3 0 4

249

6 4 2

32 514回

20 ,

・61 61:

403 211 86

2 37

00

15 11 安 打 訓 ・46本1・461・4611・841・63i・581・771・821781「 1380本 安 打 総 劇29・ 本1292i2951354i2921・ ・8『132・1・4・1・ ・71i2728本i

表7イ ン ニ ンゲ に κ 本 の 安 打 が 出現 す る率

表 隅 現馴 裏 帥 現 副 表・裏訓 出現 率i

0本 1 2 3 4 5 6本 以上

573回1 0.4250 428

192 107 29 15 4

回 数 計i・348畦 1安 打 計1・348本

0.3174 0.1424 0.0794 0.0215

回1・ ・4・39

4030.3167 211

86 37 0.0111

0.0030

}i151 i11

イ ソ ニ ソ グ .り

0.9998本

i・272峠

11380本

0.1658 0,0676 0.「0291 0.0118 0.0086 イ ソ ニ ソ グ

1.0843本

1087回 831 403 193 66 30 15 2621回

II2728本

0.4147 0.3171 0.1538 0,0736 0.0252 0.0114 0.0057 イ ン ニ ソ グ

1.0408本

(5)

ス ポ ー ツ の オ ペ レー シ ョ ソ ズ ・リ サ ー チ 23

表8序 ・中 ・終 盤別 安 打 分 布

陣 盤 陣 盤 睡 盤 計 睡 嫉 打

表 裏

439本 438 877

459 505 964

450 51⇔莞 969

1348 1462 2810

149.8本/回 162.4 156.1

・9醸 は73畦 しか行 な撚 て い な・・の℃ 他 の イ ・ ・ ガ 数 ・5・ わ せ るた め9回 裏 の安 打 数 を2.05倍 して あ る(9回 裏補 正)。

これ に よ る と,投 手 が被 安 打 な しで 切 り抜 け 得 る イ ン ニ ン グは 全 体 の41.5パ ー セ ン ト程 度 とい う こ とに な る。 攻 撃側 に と っ て安 打 が4本 以 上 も集 中 す る よ うな望 ま しい事 態 は 全 体 の4パ ーセ ソ ト程 度 で あ る。1本 な い し2本 とい うイ ソ ニ ン グが47パ ー セ ン トを 占 め てい る。1〜2本 の安 打 で い か に 有 効 に 得 点 を あ げ る か,そ れ が 監 督 の 苦 心 す る と ころ で あ る。

延 長 イ ソニ ソ グを 除 く1試 合9回 を3回 ず つ に 分 け て序 盤,中 盤,終 盤 と し,先 攻 ・後 攻 別 に 安 打 出現 に 特 定 の傾 向 が あ るか ど うか を 調 べ た の が表8で あ る。

これ で 見 る と先 攻 側 の 安 打 数 は 序 ・中 ・終 盤 で 殆 ん ど差 が な い け れ ど,後 攻 側 に は 終盤 に な る ほ ど安 打 数 が 多 くな る とい う傾 向 が 見 られ る。 有 意 差 検 定 を 行 な って み る と,1パ ー セ ソ ト水 準 で は 有 意 差 あ りとは 言 え な い が,5パ ー セ

ソ ト水 準 で 有 意 差 あ りとい う結 果 に な った 。

表7に よれ ぽ1試 合 の イ ソニ ン グ当 り安 打 数 は先 攻 側1.00本,後 攻 側1.08 本,全 体 で は1.04本 とな る 。 一 方 表6か ら1回 表 ・裏 の 平 均 安 打 数 を 求 め る

とそ れ ぞ れ0.96本,0.97本 とな り平 均 以 下 で あ る。 安 打 数 の 平 均 だ け で は判 断 で き な い が,「 投 手 の立 上 りを 叩 く」 作 戦 の成 功 す る の は 意 外 に 少 な い の か も知 れ ない 。

2.3四 死 球 の 分 布 に つ い て

四 死 球 が イ ン ニ ソ グ ご とに ど の よ うな分 布 で 発 生 して い るか を 表9で 示 し た 。 また1つ の攻 撃 イ ンニ ン グ中 に κ個 の 四 死球 が 発 生 す る割 合 を調 べ た の が

(6)

24 商 学 討 究 第32巻 第2号 表10で あ る 。

表9を 見 る と5回,7回 に 四 死 球 が 少 な く,1回 の 裏 ・表 に や や 多 い よ うに 表9イ ン ニ ング 別 四 死球 数 分 布

ll・賑1・ 醸1・ 回表1・回表i・回表1・賑i・ 醸1・ 回表「・回表II表 計 0個

1 2 3 4個 以 上

90回 42 15 2 1

91 46 7 4 2

103 35 6 4 2

98 35 15 1 1

108 34 5 3 1

100 36 10 2 2

107 32 7 3 1

95 44 7 4

101 30 13 4

0 1

893個 334

85 27 11 四 死 球 副82回1・ ・i691721571・ ・15gl・ ・1721 632個

li・醸1・ 醸1・ 醸1・ 回裏[・回裏1・醸1・ 畷1・ 唄 ・醸ll裏

0個 1 2 3 4個 以 上

87回 43 15 4 1

95 39 12 2 2

97 42 8 3 0

91 43 12 3 1

104 39 6 1 0

91 42 15 2 0

103 34 12 1 0

100 36 11 1 2

47 21 7 1 0

815回 339

98 18 6 四死 球 計il89個1781671・ ・1541781・ ・1・ ・}3811・ ・6個

羅 死 釧1・7・ 個1・581・361・521…1・4g「 ・2・1・4・1…ll 1248個 表10イ ンニ ンゲ に 四死 球 が κ 個 出 現 す る率

現 率1i裏i出 現 酬 表 ・裏計 帥 現 率

0個 1 2 3 4個 以上

893回 334

85 27 11

回 数 訓 ・3・8畦 四死噺 い32個

0.6623 0,2477 0.0630 0.0200 0.0082 イ ン ニ ン グ

0.4687個

815回 339

98 18 6

21272回 616個

0.6404 0.2664 0.0770 0.0141 0.0047 イ ン ニ ソ グ

0.4840個

1708回 673 183 45 17 2621回 1248個Ii

0.6517 0.2568 0.0698 0.0172 0.0065 イ ン ニ ソ グ

0.4762個

(7)

ス ポ ー ツ の オ ペ レ ー シ ョ ソ ズ ・ リサ ー チ 25

表11序 ・中 ・終 盤 別 四死 球分 布

1序 盤 陣 劉 終 劃1計II平

231個 234 465

200 212 412

201 210蓉 411

632 70.2個/回

656 72.9

1288 71,6

蔚9回 裏 補 正 した 数

見 え るが,有 意 差 検 定 を行 な っ てみ る とイ ソ ニ ング別 の 四 死球 発 生 数 に 有 意 差 が あ る とは断 言 で きな い。 表11で も有 意 差 は認 め られ な い 。

24得 点 の 分 布 に つ い て

相 手 チ ーム よ り も多 くの得 点 を あ げ る た め に 双 方 の チ ー ム は秘 術 を つ くす 。 各 イ ンニ ン グの 得 点 分 布 を 調 べ た のが 表12,表13で あ る。

前 稿 ま で の デ ー タで は8回 裏,4回 表 ・裏 に 多 く得 点 が記 録 され て い る様 子 が あ った 。 新 しい デ ー タ を加 え た 今 回 の もの で は そ の傾 向 は や や薄 らい で い る が,依 然 と して8回,4回 の得 点 は 多 い 。 イ ソ ニ ン グ別 得 点 の差 の 有 意 差 検 定 を 行 な っ てみ る と1パ ー セ ン ト水 準 で も有 意 差 あ り とい う結 果 に な る。8回

表12イ ン ニ ンゲ 別 得 点 分布

1・賑1・ 醸 【・醸1・ 醸1・ 回表1・回却 職 【・醸1・ 醸1表

0点 1 2 3 5 6 7点 以 上

106回 23

9 6 2 3 1 0

105 25 11 7 0 0 0 2

701 62 942011 9916一23一6一411一〇 179111001 01 773(b422 10 001 57602003 1363420101 21 0705601011 11

956回 209

97 44 23 11 5 4 得 点 訓88点 「831771・ ・7147183177197182il74・

(8)

26 商 学 討 究 第32巻 第2号

1・醸1・ 醸1・ 醸1・ 賑1・ 醸1・ 叫 ・醸i・ 畷 ・膿i陳

0点 1 2 3 4 5 6 7点 以 上

101回 27 11 8 1 1 1 0

108 20 12 4 3 1 2 0

109 20 12 3 2 2 1 0

100 23 17 5 2 1 0 2

107 21 10 8 4 0 0 0

100 23 16 3 2 3 2 1

103 25 13 3 0 1 2 3

98 21 9 10 6 3 2 1

49 14 8 4 0 0 0 0

875回 194 108 48 20 12 10 7 得 点 訓88点1851771…1・ ・1・ ・61・ ・21・271 421i808点

1、

得 点 総 計II・76点!・68}・5・1・ ・7i・28i・8gl・7gl2241・241i 1549点 表13イ ン ニ ンゲ に κ 点 の 得 点 が あ る率

i

1表 現馴 現 率1陰 ・裏訓 出現率

0点 1 2 3 4 5 6 7点 以 上

956回 209

97 44 23 11 5 4

0,7090 0.1550 0.0719 0.0326 0.0171 0.0082 0.0037 0.0030

回 数 計1・348畦

得点訓

イ ソ ニ ソ グ

741点0,5496点

875回 194 108 48 20 12 10 7

21272回 808点

0.6875 0.1524 0.0849 0.0377 0.0157 0.0094 0,0079 0.0055 イ ソ ニ ソ グ

0.6349点

1831回 403 205 92 43 23 15 11 2621回 1549点

0.6986 0,1538 0,0782 0.0351 0.0164 0.0088 0.0057 0.0042 イ ン ニ ン グ

0.5910点

裏,4回 表 ・裏 の得 点 の 多 さ と と もに5回 表 の得 点 の 少 な さ が 効 い て い る よ う で あ る 。

また 表14の よ うに 序 ・中 ・終 盤 別 得 点 を 調 べ る と,後 攻 側 が終 盤 に な る に 従 って 得 点 を 多 くあ げ る傾 向 が あ り,1パ ー セ ン ト水 準 で 有 意 差 が認 め られ る。

(9)

ス ポ ー ツ の オ ペ レ ー シ ョ ン ズ ・ リサ ー チ 27

表14序 ・中 ・終 盤 別 得 点分 布

陣 盤 陣 劉 終 酬 計1坪 均繍

表 裏

ニロ

248点 250 498

237 287 524

256 315勢 571

741 823点/回

852 94.7

1593 88.5

菅9回 裏 補 正 を した 数

表13に よ れ ば 得 点 の あ る イ ソ ニ ソ グ の 割 合 は 約30パ ,一セ ン トで あ り,全 の70パ ー セ ソ トが 無 得 点 の イ ソ ニ ン グ で あ る 。4点 以 上 を 一 挙 に あ げ 得 る の は 僅 か3.5パ ー セ ン トに す ぎ な い 。1点2点 が い か に 貴 重 か が 良 く判 る デ ー タ で あ る 。

2.5先 頭 打 者 に つ い て

現 在 一 般 に は打 順1番 は 俊 足 で 走 塁 が う ま く選 球 眼 に す ぐれ,打 率 も あ る程 度 以 上 の 出塁 率 の 高 い 打 者,2番 は1番 と同 じ よ うな 打 者 で しか もバ ン トや ヒ

ッ ト ・エ ン ド ・ラ ソの 巧 み な者,そ して3,4,5番 は 高 打 率 で チ ャ ン スに 強 い 強 打 者,特 に4番 は そ の チ ー ム の最 強 力 打 者 を あ て る,と い うの が定 石 と され て い る。 そ して あ る1つ の イ ン ニ ン グの 攻 撃 が 打1贋何 番 の 打 者 か ら始 ま るか に よ って,そ の イ ソ丹 ン グの得 点 可 能 性 に 大 差 が あ る と考 え られ て い る。

そ こで,各 イ ソ ニ ソ グの攻 撃 が 何 番 か ら始 ま る の が 多 い か 調 べ た の が 表15 で あ る。 前 稿 まで の 傾 向 と変 った とこ ろ は 見 られ な い。

と こ ろ で,僅 差 の試 合 の終 盤 で,リ ー ドされ て い る側 が攻 撃 に 入 る とき ネ ッ ト裏 で つ ぎ の よ うな さ さや き が 聞 か れ る こ とが よ くあ る。 「この 回 は3番(あ る い は4番)か ら始 ま るか ら波 乱 が あ るか も知 れ な いそ 。」

これ は3番 あ る い は4番 の強 打 老 は ヒ ッ トを 打 つ 確 率 が 高 く,従 っ て先 頭 打 者 の 出 塁 す る可 能 性 が 大 きい の で得 点 が 期 待 され る,と い う考 え か らき て い る ら しい 。 プ ロ野 球 の放 送 の解 説 で も似 た よ うな こ とが 言 わ れ る こ とが あ る。 表 15で み れ ば な る ほ ど4回 の 攻 撃 は3〜5番 か ら始 ま る 割 合 が47パ ーセ ン ト も あ り,安 打 数 も4回 表 ・裏 と もに 多 い。 そ れ が4回 の 得 点 の多 さ に結 び つ い て

(10)

28 商 学 討 究 第32巻 第 場 表15イ ンニ ンゲ の 先 頭 打順 頻 度

1・ 回[・ 回 「3回 【・回1・ 回1・ 回 【・回1・ 回i・ 回11計 1番

2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番

300回 0 0 0 0 0 0 0 0

4 4 0 105 75 59 28 21 4

61 27 32 10 6 4 35 52 73

28 37 48 44 49 38 28 18 10

41 29 20 20 21 39 37 46 47

42 42 43 36 27 28 19 38 25

33 21 33 27 28 38 49 39 32

35 49 28 32 31 25 27 40 33

20 22 28 19 32 26 23 29 26

564 231 232 293 269 257 246 283 250

計1…1…1…i…1・b・1…[…}…i225112625

い るの で あ ろ う,と い う解 釈 が 成 立 す るか に 見 え る。

前 稿 で も述 べ た が,で は第2回 の攻 撃 が4,5番 か ら始 ま る こ とが60パ ー セ ソ トもあ る のに 何 故 そ の得 点 が 平 均 なみ か そ れ 以 下 で しか な い の か 。 ま た も し 前 述 の 「さ さや き」 の背 後 に あ る考 え 方 が正 しい の な ら,攻 撃 が1番 打 者 か ら 始 まる の が 最 も得 点 可 能 性 が 高 くな る よ うに とい う,現 在 の 常 道 と され て い る 打 順 編 成 は 誤 りで,最 強 打 者 か ら並 べ るほ うが 良 い と い う こ とに もな りか ね な い 。 また,必 ず1番 か ら攻 撃 が始 ま る第1回 の得 点 が 平 均 なみ で しか な い のは 何 故 か とい う疑 問 も生 じて くる。(前 稿 で こ の よ うな 一 連 の疑 問 を 述 べ た と こ ろ 一 部 に 誤 り伝 え られ て,筆 者 が あ た か も最 強 打 者 か ら順 に 並 べ るの が 最 適 打 順 で あ る と主 張 して い るか の如 く受 け と られ て 少 々 困惑 して い る。)

コ ソ ピ ュー タ ・シ ミュ レ ー シ ョ ソを行 な った 研 究 者 の報 告 で は,打 順 は ど う 組 ん で も得 点 能 力 に 大 差 な く,無 視 して よい くらい で あ る(プ ロ野 球 の よ うに 年 間 百数 十 試 合 もあ る場 合 で2勝 程 度 の差 しか な い)と い う結 果 が で て い る と い うこ と も前 稿 で述 べ て お い た 。

た だ し 「得 点 能 力」 とい う場 合,そ の並 べ 方 の 打 順 の κ番 打 者(κ=1,2,…,9)

(11)

ス ポ ー ツ の オ ペ レー シ ョ ソ ズ ・ リサ ー チ 29

か ら始 ま る。 あ る1つ の 回 の攻 撃 に お け る得 点 能 力 と,1試 合 全 体 を 通 じて の そ の並 べ 方 の打 順 の 得 点 能 力 とを 区 別 す る必 要 カミあ る。 打 順 の組 み 方 に よ っ て 個 々 の攻 撃 回 の得 点 能 力 に 差 カミあ って も,打 席 は1試 合 に 平 均4.4回 まわ る の で,1試 合 全 体 を通 して み る と殆 ん ど差 が な くな る のか も知 れ な い 。

表16〜 表18は 打 順 κ 番 か ら始 ま る攻 撃 イ ソニ ソ グ(延 長 回 も含 む)で 得 点 の あ っ た イ ンニ ソ グの 割 合(得 点 回 率),平 均 得 点,得 点 が あ った イ ンニ ン グ の 平 均 得 点 を そ れ ぞ れ 多 い 順 に並 べ た もの で あ る。 これ らに よ る と,現 行 の 打 順 の 組 み 方 を 前 提 とす る と1つ の攻 撃 イ ソ ニ ソ グで は2番 か ら始 ま る の が 最 も 有 望 とい う こ とに な りそ うで あ る。

得 点 回 率 の 差 が 有 意 か ど うか検 定 を してみ る と1パ ーセ ソ ト水 準 で 有 意 差 あ り とい う結 果 に な る。

第1回 の攻 撃 は 必 ず1番 打 者 か ら始 ま る の で,そ の場 合 の 得 点 回 率 等 と,打 1頂2巡 目以 降 の1番 打 者 か ら始 ま る攻 撃 回 の得 点 回 率 等 を 区別 して 調 べ た の が 表19で あ る。

表16先 頭打順別得点回率

先頭打司 繍 な 司 得点あ りα1計(ロ)11得 点回率・

2番 1番 4番 5番 9番 7番 3番 8番 6番

142回 379 212 189 185 180 174 212 200

94回 189

95 83 75 72 65 76 62

236回 568 307 272 260 252 239 288 '262

0,3983 0.3327 0.3094 0.3051 0,2885 0.2857 0.2720 0.2639 0.2366

計 ・8731…1268411…22

・ 繍 回率鶏

(12)

30 商 学 討 究 第32巻 第2号 表ユ7先 頭打順別平均 得点

先頭儲1平 均 得 点 2番

1番 9番 5番 4番 7番 8番 3番 6番

0,8814点 0.6373 0.6192 016066 0.5896 0.5119 0,4931 G,4854 0.4237

均i・

表18得 点 ある場合の平均得点

先頭瀦 隠 鱗騨 焦

2番 9番 5番 1番 4番 8番 7番 6番 3番

2.2128点 2.1467 1.9880 1.9153 1.9053 1,8684 1.7917 1.7903 1.7846

平 均1・942・

表19

得点回率 平均得点 得点ある場合

の 平 均 得 点

初回の攻劇 ・3…}・5867劇 ・8925点

羅1・35451・694・1・ 鮒 ・

これ に よ る と第1回 の攻 撃 の 得 点 可 能 性 は 意 外 に 小 さ い 。 「ひ と回 り 目で 打 者 が まだ 投 手 の球 に 慣 れ て い な い」 と い う理 由 で あ ろ うか,そ れ と も 「投 手 が ま だ疲 れ て い な い 」 か らで あ ろ うか 。 い ず れ に して も これ ま で の デ ー タで は,

「投 手 の立 ち上 りを 叩 く」 作 戦 の成 功 度 合 は 高 くな さそ うで あ る。

2.6打 撃 時 の ポ ー ル カ ウ ン トに つ い て̀

ボ ー ル,ス トラ イ クの 見 送 り,空 振,フ ァ ウル も含 め て投 球 記 録 の 信 頼 で き そ うな138試 合 に つ い て,ど の よ うな ボ ール カ ウ ソ トか ら打 った 場 合 ど うい う 打 率 に な って い るか,本 塁 打 発生 の 割 合 は ど うか 等 を調 べ た の が 表20,表21 で あ る(調 べ た138試 合 の なか に も投球 記 録 が不 明 確 な た め 除 外 した 打 席 もあ

る)Q

(13)

ス ポ ー ツ の オ ペ レ ー シ ョ ソズ ・ リサ ー チ 31

表20ポ ー ル カ ウ ン ト別 打 撃 結 果

単打 二塁打 三塁打 本塁打

・一・1348}82巨8122

・一・1・ ・6[・ ・1・ ・1・

・一・1・96仁651・31・3 2‑・ い2i・51・1・

・一・12341・ ・1・61・3

・‑2158「 ・3i・1・

2‑・1・99[3gl司

・‑21・651451・ ・1・

・‑31・[・1・i・

2‑21・76[361・

・‑31571・31・1・

2‑31・ ・gl47178

溜 凡穿)調 犠施 蔀 ♂

47・1・ ・61

1・361・ ・gl…

・・316451 641…156・

%・15781 641・361狙

…1277【 ・・21・1

1254

・・416661 5gl・841556

・・1・7・}

1・31・ ・1・34 25・1・ ・2i4781・71

1546

2261…1 1351931346

・1・[ ・1・1・

224【55413531・ ・1

1552

・・1・ ・41

レ1321・ ・7

・8・i・ ・21・ ・3i・31

1…

ト}

2541 1772 1490 949 1779

419 1893 1101 22 1693 373 1149 計1・875145694「89[i25・41535・1・3561426r888146471・5・8・

凡 打 は エ ラー 等 で 出塁 す る場 合 を含 む

投 手 の 投 球 に 対 し て 打 者 が ・ミッ トを 振 っ た 場 合 と,ボ ー ル カ ウ ソ ト2‑0,2‑1, 2‑2,2‑3か ら ス ト ラ イ ク を 見 逃 し て 三 振 に な っ た 場 合 と を 合 計 す る と15181例 あ っ た 。

ボ ー ル カ ウ ソ ト0‑3か ら バ ヅ トを 振 っ た の は22例 し か な く,デ ー タ と し て は 少 な 過 ぎ る の で これ を 除 外 す る と,各 ボ ー ル カ ウ ソ トで の 打 撃 完 了 時 に 打 率 の 最 も 高 い の は,「 バ ッ テ ィ ン グ チ ャ ソ ス 」 と い う言 葉 ど う り ボ ー ル カ ウ ン ト 1‑2か らバ ッ トを 振 っ た 場 合 で あ る 。

ス トラ イ ク 数 が0ま た は1の ボ ー ル カ ウ ン トの 場 合 の 打 率 は さ す が に 高 く, す べ て3割 以 上 で あ り,ボ ー ル カ ウ ン ト2‑3の 場 合 を 除 い て ス トラ イ ク数 が2 の 場 合 の 打 率 が す べ て1割 台 で あ る の と 著 し い 対 照 を な し て い る 。 ボ ー ル カ ウ

ン ト2‑Qの 場 合 の 打 率 が や は り最 低 で あ る 。

(14)

32 商 学 討 究 第32巻 第2号 表21ポ ー ル カ ウ ン ト別 打率 等 カ ウ ソ ト

0‑0 1‑0 0‑1 2‑0 1‑1 0‑2 2‑1 1‑2 0‑3 2‑2 1‑3 2‑3

ω 打 率

←f〕十(ロ)十困 0,3416 0.3196 0.3318 0,1451 0,3204 0.3214 0,1880 0,3604 0,5556 0,1980 0.3364 0.2274

曾〕

絶 対打 率 {トト 国 0.1954 0.1774 0.2013 0.1060 0.1826 0.1995 0.1333 0.2120 0.2500 0.1331 0.1995 0.1593

空振瑠

0.0862 0.1129 0.0913

0.1034 0.0477

・ ・ ウ・レ螺 0,3188 0,3160 0.2852 0,2677 0,3125 0.3198 0.2884 0.0845

0.1818

0.3143 0,3182 0.3260 0.08580.3137

i・2959

本塁打出現率〔,昌

0.00915 0.00409 α00912 0.00212 0.00756 0.01232 0。00373

0.00563 0 0.00238

[

0.00546 0.00704

均1・2727i・ ・7・4 1…6・ 0.00603

臼り,(ロ)… ま衷20よ

しか しバ ッ トを 振 った 場 合(見 逃 し三振 とな る場 合 も含 め て)の 安 打 出現 の 割合をみ るために絶対打 率 一G、 。、を振。た轟 も鋤)一 犠打 数) を 求 め て み る と,打 率 ほ どの 差 は な い 。 これ は フ ァウ ル とな る割 合 に大 差 が な い か らで あ ろ う。 絶 対 打 率 の計 算 の 分 母 か ら見 逃 し三 振 の場 合 を 除 い て本 当 に パ ッ トを振 った 場 合 だ け で み れ ば も っ と も接 近 す るで あ ろ う。 つ ま りス トライ ク数 が2の 場 合 の低 打 率 の 主 な原 因 は 第3ス トライ ク と な る球 を 見 逃 す こ とに あ る の で あ る。

バ ッ トを 振 った 場 合(見 逃 し三 振 の場 合 も含 む)の 本 塁 打 発 生 の 割 合 をみ る と,全 体 で は バ ッ ト1000振 りご と に6本 強 の ホ ー ム ラ ン とい うの が北 海 道 六 大 学 リー グ の打 力 とい うこ とに な る。 ボ ー ル カ ウ ン ト0‑2か ら打 つ 場 合 が最 も 有 望 で あ る。 本 塁 打 発 生 率 の 高 い ボ ール カ ゥ ン ト0‑2,0‑0,0‑1の 場 合 で は,

(15)

ス ポ ー ツ の オ ペ レー シ ョ ソ ズ ・ リサ ー チ 33

バ ッ ト100振 り ご とに1本 程 度 の ホ ー ム ラ ンが とび 出 す とい う計 算 に な る。

三 振 の 場 合 は空 振 の三 振 か見 逃 しの 三 振 か 記 録 が 不備 な 場 合 が あ る ので 区 別 しな い で 集 計 した 。 従 っ て ス トライ ク数 が2の ボ ー ル カ ウ ソ トで の 空 振 率 は こ こで は計 算 で き な い け れ ど,実 際 に パ ッ トを 振 った 場 合 の 空 振 率 は全 体 平 均 で

0.1程 度 と思わ れ る。 ・

3.パ ン ト作 戦 に つ い て

ノ ー ア ウ トで1塁 に走 者 が 出 た 場 合 に 攻 撃 側 の 監 督 が 考 え るの は,犠 牲 バ ン トで 走 者 を2塁 に 送 るか,盗 塁 させ るか,ヒ ッ ト ・エ ン ド ・ラ ソを す るか また は ヒ ッテ ィ ソ グに 出 て 次 打 者 の 安 打 を 期 待 す るか,基 本 的 に は この4種 の 作 戦 の 選 択 で あ る(も ち ろ ん待 球 策 や パ ン ト ・エ ソ ド ・ラ ン,バ ス タ ーバ ン ト等 の 細 か な ヴ ァ リエ ー シ ョ ンも臨 機 応 変 に使 わ れ るが)。 こ の こ とは 無 死1・2塁 で も,無 死2塁 で も基 本 的 に は 同 じで あ る。 場 合 に よ って は1死 で もバ ン トを す る こ と が あ る。

バ ソ トは 「甲子 園 戦術 」 と言 わ れ るほ ど高 校 野 球 で は よ く使 わ れ る 。 しか し 高 校 野 球 の地 区 予 選 や 地 方 大 会 を 観 戦 して い る と,小 飛 球 を 打 ち上 げ て走 者 と 併 殺 され た り,投 手 正 面 の 強 い ゴ ロに な って 走 者 が2塁 フ ォ ース ア ウ トに な る な ど,バ ソ トの失 敗 が 無 視 で き な い ほ どあ る よ うだ し,折 角 バ ソ トで1死2塁 ,の形 に して も,そ の あ と の安 打 で ホ ー ム イ ンで きず3塁 に 止 った ま まに な って

しま う ケ ー ス も多 い 。 大 学 野 球 で も程 度 の差 こそ あ れ そ の よ うな 「パ ソ ト作 戦 の 不 成 功 」 の ケ ー ス が しぼ しば 発 生 す る こ とは 同 じで あ る。

また 一 方 で,バ ン トが 内 野 安 打 に な った り,守 備 側 が フ ォ ー ス ア ウ トを狙 っ て2塁 に 送 球 した が 間 に 合 わ ず 野 手 選 択 に な る とか,悪 送 球 に な る こ と も経 験 上 無 視 で ぎ な い ほ どあ り,そ の よ うな 「バ ン トの 成 功 」 も また バ ン トを命 じた 監 督 の 期 待 の 中 に は 一 部 入 って い る の で あ る。

そ こで 現 実 の ゲ ー ム の デ ー タ分 析 でバ ン ト作 戦 の 成 功 の 度 合 を調 べ よ う とい う訳 だ が,実 は これ は仲 々困 難 な こ とな の で あ る。

前 稿 で も述 べ た こ と だ が,ス コア ブ ッ クで記 録 を 調 べ る 場 合,た と え ばパ ン

(16)

34 商 学 討 究 第32巻 第2号

トの 打 球 で 走 者 が2塁 フ ォ ー ス ア ゥ トに な っ た の も,ヒ ッテ ィ ソ グ の 打 球 で フ ォ ー ス ア ウ トに な っ た の も 記 号 的 に 区 別 さ れ て い な い し,内 野 安 打 に な っ た 場 合 もパ ソ トが 内 野 安 打 に な っ た の か,ヒ ッ テ ィ ン グ の 打 球 が 内 野 安 打 に な っ た の か 区 別 で き な い 記 録 し か 残 さ れ て い な い こ と が 多 い の で あ る 。'バ ソ トを す る.

に し て も し な い に して も,監 督 の サ イ ソ通 りや っ た の か サ イ ン を 見 誤 っ た の か 他 者 に は 見 分 け ら れ な い 。 ヒ ッ ト ・エ ソ ド ・ラ ン の 場 合 は 絶 望 的 で あ る 。 ス コ ァ ブ ッ ク の 記 録 を 読 む 限 り で は,ヒ ッ テ ィ ン グ と ヒ ッ ト ・エ ソ ド ・ラ ソ と を 区 別 す る こ と は 不 可 能 で あ る 。 現 実 の 試 合 を 観 察 し な が ら,今 の プ レ イ は ヒ ッ ト ・エ ソ ド ・ ラ ン に 違 い な い と か,単 独 盗 塁 だ ろ う と か 推 定 す る 以 外 に 方 法 は な い 。

そ ん な わ け で 分 析 は 不 完 全 に な ら ざ る を 得 な い の だ が,一 応 の 結 果 を 述 べ て み よ う 。

311無 死 走 者1塁 の 場 合

1つ の攻 撃 イ ン ニ ソ グで先 頭 打 者 が 出 塁 して無 死走 者1塁 が 出現 した829例 に つ い て,次 打 者 の打 撃結 果,ま た は 打 撃 完 了 以 前 の,走 者 の盗 塁 成 功 ・失 敗,牽 制 球 で の 走 老 ア ウ トな どで9ケ ー ス に 分 け て集 計 して,そ の後 そ の攻 撃 イ ソ ニ ソグに 得 点 が あ っ たか,な か った か を 調 べ た の が表22で あ る(そ の攻 撃

表22無 死1塁 と次打者

得点あり

例数 得点

(a)バ ン トで 打 者 ア ウ ト,走 者2塁

60例 101点

(b)バ ン ト野 選 ・エ ラ ー 等 で 走 者,打 者 と も進 塁

8 20

(C)内野 安打 17 45

(d)打者 ア ウ トまた は走 者2封 で1死1塁

61 99

得点な し1 82例1 3 ・i 131'

(・)打 者ア・・(塑 擢 罰 囎 殺打 α ゆ 離 螺 募(麟 聡 捌

走者進塁 打者 とも進塁 進 塁 を 含 む)ウ ト等)ll

1一︻二

21例 149

蝋1

354

1 83 5 }405例

1 ・671 8 835点

22例 50 47 49 35

【1424例

(17)

ス ポ ー ツ の オ ペ レー シ ョ ン ズ ・リサ ー チ 35

イ ソ ニ ン グ に 得 点 が あ っ た 後,更 に 無 死1塁 と な っ た 場 合 は 考 察 対 象 と し て い な い)。 通 常,バ ソ トの 「成 功 」 と 言 え ば 打 者 は ア ウ トに な る が,走 者 を2塁 に 進 め る こ と が で き た 場 合 の こ と で あ る 。 しか し各 種 の 攻 撃 策 は す べ て 得 点 を あ げ る た め で あ る か ら,そ の 後 そ の イ ン ニ ン グ に 得 点 が あ っ た 場 合 を 「成 功 」, 無 得 点 の 場 合 を 「不 成 功 」 と 考 え る わ け で あ る 。

ス コ ア ブ ッ ク を 読 ん で,打 撃 完 了 時 が 明 瞭 に ・ミソ ト と 判 明 す る の は 表22の' (a),(b)の 場 合 だ け で あ る が,そ の 他 に もバ ン トを した け れ ど走 者 が フ ォ ー ス ア

ウ トさ れ て(d)の ケ ー ス に な っ た り,ピ ッ ク オ フ プ レ イ に 引 っ か か っ て(i)の ー ス に な っ た り,小 フ ラ イ で 併 殺 さ れ て(9)の ケ ー ス に な っ た りす る も の も あ る 筈 だ し,内 野 安 打 も バ ン トが 内 野 安 打 に な っ た も の だ け と は 限 ら な い 。 ヒ ッ ト ・エ ン ド ・ラ ン も あ る 筈 だ が 前 述 の 理 由 で 判 別 不 可 能 で あ る 。 し か し こ こで

(i)バ ン ト作 戦 … … …(a),(b),(c) '(ii)ヒ

ッ テ ィ ン グ … …(d),(e),(f),(9) (iii)盗 塁 作 戦'(h),(i)

と 大 ざ っ ぱ に3分 類 し て,そ の イ ソ ニ ン グ に 得 点 の あ っ た 割 合(得 点 回 率)等 を 計 算 して み る と表23の よ う に な る 。

こ の 分 類 法 で は 上 記 の 理 由 で バ ン トの 成 功 度 合 が 非 常 に 高 く計 算 さ れ る よ う に な っ て い る((i)のo,486は 高 す ぎ て,パ ン ト作 戦 後 の 真 の 得 点 回 率 はo.400 を 上 ま わ る こ と は な い だ ろ う と 筆 者 は 推 定 し て い る)か ら,そ れ も 考 慮 に 入 れ る と,バ ン ト策 を 採 る の と 他 の 策 を 採 る の と で は ど ち ら が 得 点 を あ げ や す い か

表23

卜得 点 回 剰 平 均 得 副 轡 蕩る簿惣

(1)バ

GDヒ ッテ 甘 ソ グ

0.4857 0.4813

0.9486 1.9529点

1.0249 2.1293

(iii)盗0,5116 1.0174 1.9886

平 均 0.4885 1.0072 2,0617

(18)

36 商 学 討 究 第32巻 第2号

何 と も言 い難 い 。 む しろ バ ソ ト作 戦 が 最 も悪 い の で は ない か と思 え る結 果 で あ る 。

もち ろ ん これ らの 数 字 の解 釈 は限 定 つ きで あ る。 相 手 捕 手 が 弱 肩 で あ った り 投 手 の 動 作 が緩 慢 で あ った りす れ ぽ 盗 塁 策 を採 用 す る こ とが 多 くな り,投 手 に 球 威 が 乏 しけ れ ば ヒ ッテ ィ ソ グ策 を 採 る こ とが 多 くな る。 バ ン トをす るの は 相 手 投 手 の 好 調 の時 や 盗 塁 が 困難 と思 わ れ る場 合 が 多 い の で,そ の得 点 回 率 が 低

く現 わ れ る のは 当然 で あ る,と い う解 釈 も成 り立 つ の で あ る。

.そ れ に して もこ の デ ー タは,投 手 力,捕 手 の盗 塁 阻 止 能 力等 が 一 応 の水 準 に あ るチ ー ム の リー グの デ ー タで あ るか ら,盗 塁 な どバ ン ト以外 の作 戦 の成 功 率 が特 別 に 高 い と も思 え な い 。 とす る と無 死1塁 の 場 合 のバ シ ト作 戦 の成 功(得 点 が入 る と い う意 味 で の)の 度 合 が 他 の 作 戦 に く らべ て高 い とは 言 い 難 い と言

っ て も良 い ので は な か ろ うか 。

な お,先 頭 打 者 が 出 塁 して 無 死1塁 と な っ た場 合 と,(a),(e)に よ って そ の後 1死2塁 とな った 場 合 とを 比 較 した の が 表24で あ る。 ア ウ トを1個 損 す る こ と と,走 者 を2塁 に 送 る こ と と の差 引 勘 定 は 一 般 的 に は 黒 字 で は な い よ うで あ る 。

表24

擁 点 回 率1平 均 得 点 障 点雛 鷲

無 死1塁 の そ の 後 (a),(e)に よ る

1死2塁 の そ の 後

0.4885 0.4378

1.0072点 0.7622

2.0617点 1.7407

3.2無 死1・2塁 の 場 合

1つ の 攻 撃 イ ン ニ ン グ で 第1打 者 と第2打 者 が と も に 出 塁 し て 無 死1・2塁 が 出 現 し た181例 に つ い て,次 打 者 の 打 撃 結 果 ま た は 走 者 の 状 態 に よ っ て,そ の 後 得 点 が あ っ た か な か っ た か を 調 べ た の が 表25で あ る 。

そ し て こ こ で も

(1)!ミ ン ト(a)〜(C)

(ii)ヒ ッ テ ィ ソ グ … …(d)〜(i)

(19)

37 ス ポ ー ツ の オ ペ レ ー シ ョ ソ ズ ・ リサ ー チ

表25無 死1・2塁 と次 打 者

ト3ア走死1

(c)内 野安 打 (b)ノミンFト野 選 ・エ

ラ ー 等 で 走 者, 打 者 と も進 塁

14 31  

6

40 70 22

23 (i)打者 と1塁 走

者 併 殺,2塁 走 者 進 塁  

1

0

(a)バ ソ トで 打 者 ア ウ ト,走 2・3塁

28例 74点 10例  

例 点

得点あり

得 点 な し

(h)打者 と2塁 走 者 併 殺

10

(9)安打 ・四 球,エ ラ ー等 で 走者, 打 者 と も進塁

25  

 ヨウ走1 6 10

70 12

0

22

2

(e)打者 ア ウ ト 両 走 者 進 塁

5例 14点 2例

⑪1塁 走 者 ア ウ ト(牽 制 等) 2塁 走 者 ア ウ

ト(牽 制 等) (k)盗塁 等 で2塁

走 者 のみ 進塁

131例 331点 50例  

2

1

2 21

4

(j)盗塁 等 で両走 者 進 10例 21点

1

5

2

0

表26

得点ある場合の 平 均 得 点

28333点 2.4559  

2.3051点 0.8136

1.6869 0.6869

1.8667 1.2174

0.6522

(i)バ

(ii)ヒ ッ テ ィン グ

(iii)盗

2.5267 1,8287

0.7238  

(iii)盗 塁(」)〜

に 分 類 し て 得 点 回 率 等 を 調 べ た の が 表26で あ る 。

無 死1・2塁 の 場 合 は ど う や らバ ン ト作 戦 の 成 績 が 最 も 良 さ そ う で あ る 。 こ れ と 無 死1塁 の 場 合 の 検 討 結 果 と を 多 少 強 引 に 結 び つ け れ ば,先 頭 打 者 が 出 塁 した 際 に は す ぐに は バ ン トを 行 な わ ず,他 の 作 戦(ヒ ッ ト ・エ ン ド ・ラ ン,盗 塁,,ヒ ッ テ ィ ソ グ,待 球 策 等 々)を 採 り,そ こ で も し無 死1・2塁 に な っ た 場

合 に は バ ソ トで 走 者 を2・3塁 に 進 め る,と い う の が 良 い と な りそ う で あ る が,  

(20)

38 商 学 討 究 第32巻 第2号 表27

1得 点 回 率 平 均 得 点 障 点蕩る揖領

無 死1・2塁 の そ の 後 (a),(e)に よ る 1死2・3塁 の そ の 後

0.7238 0.7333

1.8287点 1.9556

2.526マ 点 2.6667

181例 と い う の は や や 少 な い の で も っ と多 数 例 を 調 べ た い と 考 え て い る 。 な お 無 死1・2塁 の そ の 後 と,無 死1・2塁 か ら(a),(e)に よ っ て1死2・3塁 に な っ た 場 合 の そ の 後 と を 比 較 す る と 表27の よ うに な る 。

3.3無 死2塁 の 場 合

先 頭 打 者 の2塁 打,敵 失,1塁 出 塁 後 次 打 者 の 打 撃 完 了前 の 盗 塁 な どで 無 死 走 者2塁 とな った の が293例 あ っ た 。 これ を10の ケ ー ス に分 け て 集 計 し た の が表28で あ る 。

表28無 死2塁 と次打者

得点あり 例 数

得 点

(a)バ ン トで 打 ア ウ ト, 走 者3塁

30例 41点

(b)バ ソ ト野 選 ・エ ラ ー 等 で 走 者, 打 者 と も 進 塁

2 2

(・糊 安打1ω篠 脹

8 16

31 56

鱗調

19 31

得点な し1・ 姻1 2

f

・1 49 1 6

(f)安打 ・四球 ・エ ラー等 で走 者, 打 者 と も進 塁

74例 207点

(9)併殺 打 0 0

鷲 墨・ 薩 鞍 騰 糞轡!

4 10

19 37

0 0

187例 1400点

9例 ・i 6 3 .2

li・ ・6例 こ れ か ら

(i)ノ ミン ト(呂)〜(c)'

(ii)ヒ ッ テ ィ ソ グ … …(d)〜(h) (iii)盗 塁(i)〜(」)

と 分 類 し て 得 点 回 率 な ど を 計 算 し た の が 表29で あ る 。 また,無 死2塁 後 の 平

(21)

ス ポ ー ツ の オ ペ レー シ ョ ソ ズ ・ リサ ー チ

表29

39

1得 点 回 剰 平 均 得 点 雌 点雛 鰍

(i)バ

(iDヒ ッ テ ィ ソ グ

(i圭D盗

0.5882 0.6368 0.7917

0.8676点 1.5124 1.5417

1.4750点 2.3750

1.9474

平 均 0,6382 1.3652 2.1390

表30

肉 点 回 劉 平 均 得 点 肇点雛 領

無 死2塁 の そ の 後

}(a),(e)セ こ よ る 1死3塁 の そ の 後

0.6382 0.6203

1.3652,点 0.9114

2.1390点 1.4694

均 得 回 率等 と,無 死2塁 か ら(a),(e)に よ っ て1死3塁 と な っ た場 合 の 得 点 回 率 等 とを比 較 した の が表30で あ る。

これ らの表 を み る と,無 死2塁 の場 合 の バ ン ト作 戦 は 一 般 的 に は 他 の作 戦 に く らべ て 結 果 良 好 と は言 え な い よ うで あ る。

4.四 死 球 の あ と の 第1球 に つ い て

前 稿 で 「四 球 の あ との 第1球 を 打 て 」 とい う,野 球 の格 言 の よ うな 言 葉 の検 討 を行 な った 。 新 しい デ ー タを 加 え て 本 稿 で も四死 球 後 の 第1球 を 打 っ た 場 合,打 た な か った 場 合 の 結 果 を 調 べ て み よ う。

投 球 記 録 の 信 頼 で きそ うな 打 席 に つ い て の結 果 を ま とめ た のが 表31,表32 で あ る。

これ に よ る と,四 死球 後 の 第1球 を 打 って 打 撃 完 了 した 場 合 の打 率 は0.365 と高 い が,一 般 的 に 第1球 を 打 った 場 合 の 平 均 打 率0.342(2.6参 照)に く ら べ て や や 高 い 程 度 で あ る。 目立 つ の は 併 殺 打 とな る割 合 の 高 い こ とで あ る。 ラ ンナ ーが 必 ず1塁 に い て,盗 塁 な どの 「細 工 」 を す る ヒマ もな く打 つ の だ か ら 併 殺 打 が 多 い のは 当然 と言 え よ う。

第1球 を 打 って 空 振 や フ ァ ウル とな った 場 合 の そ の 後 の 打 率 は0.2525で 平

(22)

40 商 学 討 究 第32巻 第2号 表31四 死 球後 の第1球 を打 った 場 合 第1球 で打撃完了 il

安 打1肋(う 併殺)1犠

・187・(・ ・)1…

率0.3650

空 振 ま た は フ ァ ウ ル の そ の 後

安 打1凡 打(う ち併殺)隊 打1四 死球 降 未了

25「74…(・)1・2 ・1・

率0.2525 平 均 打 率0.3178

第1球 で の 絶対 打 率 α1938

出 塁 率0.3473 i

出 塁 率0.3051 平 均 出塁 率0.3298

エ ラ ー 出 塁8あ エ ラ ー 出 塁4あ

表32 四死球後の第1球 を見送 った場 合 ス トラ イ ク見 送 りの そ の後

安打i凡 打(う ち併殺)陶 画死球1響 }

96125・ ・(・4)[23i271・

率0.2767

ボ ール 見 送 りの そ の後

安打1凡打(う ち併殺)睡 打 陣 球i響

・・3122騨(・6)【35}・ ・5i・

打 率 0.3247

平 均 打 率 0.3007 出塁 率0.3400

出塁率 0.4775

平均出塁率 0.4688 菅 エ ラ ー出 塁12あ

エ ラ ー出 塁15あ

均 打 率 よ り低 い 。 た と え 四 球 を 出 し て も,つ ぎ の 投 球 で 打 者 に 空 振 や フ ァ ウ ル を さ せ る よ う な 力 を 持 っ た 投 手 の 場 合 に は 安 打 を 打 つ こ と は 困 難 と い う こ と で あ ろ うか 。

ボ ー ル を 見 送 る こ と は 当 然 と し て,第1球 ス トラ イ ク の 場 合 に 打 つ の が 良 い か 見 送 る の が 良 い か ま と め て み る と

最 終 打 率0.3178対0.2767 最 終 出 塁 率0.3298対0.3400

で あ るか ら,打 率 で は 打 つ ほ うが 良 い し,出 塁 率 で は 見 送 る方 が 良 い 。 そ し て

参照

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