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学習指導案を用いたリアルタイム授業進捗管理システムの構築

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Academic year: 2021

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平成28年度 学士学位論文梗概 高知工科大学 情報学群

学習指導案を用いたリアルタイム授業進捗管理システムの構築

1170381

吉原 美奈子 【 教育情報工学研究室 】

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はじめに

学校現場では,指導者は複数のクラスを担当し授業 を行っている.指導者は授業を行うために,事前に立て た年間指導計画と照らし合わせ学習指導案を作成する.

これらの文書は近年文書作成ソフトで作成するが,学習 指導案を使用する際には紙媒体で利用することが多い.

そのため授業の進捗を管理するうえで授業中にリアル タイムで文書を用いて進捗を管理されることはほとん どなく,様々な方法で管理している.

本研究では,年間指導計画と本時の授業の学習指導案 に授業の進捗管理の機能を付加することで,授業者の クラスの進捗や活動内容を管理できるシステムを構築 する.

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学習指導案を用いたリアルタイム授業進捗 管理を目的とした機能の提案

2.1 現在の年間指導計画と学習指導案

年間指導計画とは「その年度の学習活動の見通しをも つために1年間の流れの中に単元を位置付けて示すも の」である[1].学習指導案とは「授業を構想する際の 設計図であり,授業を行う際の進行表となり,実施後に は授業や学習指導の記録,次への構想の準備となるも の」である[2].学習指導案は授業者が授業者以外の他 者にも分かるよう授業における意図や指導上の工夫,学 習者の活動などが示されてる.年間指導計画と学習指導 案は固定された様式はないが年間指導計画には単元名,

主な学習活動,活動時間,予定される時数について書か れる[1].学習指導案には,対象,日時,場所,単元名,

教材名,単元について,単元目標,単元の評価規準,単 元の指導計画,本時の目標,本時の展開が書かれる[2]

2.2 授業進捗管理を目的とした機能の提案

一般に指導者は複数のクラスを担当し授業を行って いる.また,同学年の複数クラスを担当することもあり 授業の回数や習熟具合はクラスごとに異なるため,そ れぞれのクラスの進捗を管理する必要がある.しかし,

年間指導計画や学習指導案を用いてリアルタイムに進 捗を管理されることはほとんどないため,管理の方法は 教科書に書き込んだり,ノートに書き込んだりして管理 している.このためクラスの進捗や活動内容の記録や記 憶が混在し,必要な発言を忘れるなどの弊害が起こる.

そこで年間指導計画と学習指導案の本時の指導計画を 用いて以下の機能を提案する.

クラスごとに指導案を管理する機能

授業の進捗状況を経過時間で管理する機能

年間指導計画と各単元・授業の進捗を一括で管理 する機能

クラスごとに指導案を管理する機能により,指導者が 授業中に簡易的に時間管理が可能になり,時間の調整を しながら授業を行うことができる.次に授業の進捗状況 を経過時間で管理する機能により,授業全体の進捗管理 が可能になるため授業外での管理を簡単に行うことが できる.最後に,年間指導計画と各単元・授業の進捗を 一括で管理する機能により,授業を行う上で必要な学習 指導案と教科書を参照できるようになるため進捗状況 を容易に確認することができる.

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システムの実装

学習指導案を用いたリアルタイム授業進捗管理機能 の構築には,HTML5,JavaScript,、jQueryを用いた.

授業中に教員が各項目の時間を測定できるよう,各項目 に時間を計測することができるボタンを設置している.

また計測された時間はボタンの下に表示されるように し,年間指導計画の一覧表にも対応付けて表示されるよ うにした.これにより授業中にリアルタイムで授業の進 捗管理を行うことができる.さらに学習指導案の横に指 導者が必要とする教科書の写真を表示することができ るようにした.これにより学習指導案とともに必要とす る教科書等を同時に画面で見ることが可能となる.

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まとめ

本研究では,学習指導案を用いたリアルタイム授業進 捗管理を目的とした機能の構築を行った.またこのシス テムの有効性について評価を行う予定である.今後は授 業の時間管理機能だけでなく,指導者が授業を計画管理 する際に必要となる生徒の現在の情報等を管理する機 能を構築していく必要がある.

参考文献

[1] 文部科学省,“総合的な学習の時間学習指導要,”p.

76,2014.

[2] 京 都 府 教 育 委 員 会 ,“学 習 指 導 案 ハ ン ド ブック,”http://www.kyoto-be.ne.jp/ed-

center/gakko/pdf/sidoanhandbook.pdf,pp.

1-p17,2012/4.

参照

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