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咳欺力 の測定再現性 と特性

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原著 :秋田大学医学部保健学科紀要 1 2( 1 ): 5 3‑5 7 ,2 0 0 4

咳欺力 の測定再現性 と特性

佐々木 誠* 佐 藤 峰

書 目

畠 山 和 利* *

要 ヒ 日 エ

本研究の目的は,熱線式スパイロメータを用いて咳噺時の最大呼気 フロー ( pe a kc o ughe xpi r a t o r yf l ow ;以下 PCEF) の測定を行い,測定再現性について検討 し,基本的属性,スパイロメ トリー,呼気筋力 との関連 をみ ること でこのパ ラメータの特性を明 らかにすることである.健常な男性学生 1 8 名を対象にスパイロメ トリー,呼気筋力測定, 咳噺力測定を行 った. PCEF の測定値の I CC ( 1, 1 )は 0. 7 4 であり ,I CC ( 1, 2 ) は 0. 8 5 であった.咳嚇力 と基本的属性, ス パイロメ トリー,呼気筋力 との相関係数は r ‑‑0. 4 3 8 ‑0. 4 5 6 であり,統計学的有意には至 らなか った. ステ ップワ イズ法による重回帰分析では, PCEF ‑年齢 × ( ‑0. 0 6 9 ) +身長 ×0. 0 7 8‑2. 7 6 3 の回帰式が得 られた ( p<0. 0 5 ).

以上より, PCEF で測定 した咳嚇力は測定再現性があり,年齢 と身長の影響を受ける可能性があることが示 され, ま た, ピークフロー値をはじめとしたスパイロメ トリーのパラメータ,呼気筋力 と相関関係を認めないことか ら,他の パラメータとは独立 した呼吸機能の指標であると考え られた.

は じめ に

咳噺 は,気道 内分泌物 を気道 にお いて移動 させ体外 に排 出す る ことを通 じて,無気肺 や呼吸器感染症 の発 生 を防 ぐための重要 な役割 を担 ってい る

18)

.正常 な咳 嚇 で は, まず吸気相 が あ り,続 いての圧縮相 で は声 門 を閉 じた状態 で呼気筋 を収縮 させ胸腔 内圧 を高 め る.

呼気相 で声 門 を急速 に開放 す る ことで,気道 内の空気 が勢 いよ く気道 の外 に呼 出 され る

6淵 10)

. 咳噺が反射 的 に生 じる場 合 に は, これ に先 立 って誘 発 刺 激 が加 わ る1 1 ) .効率 の よい咳噺 によ って呼気流速 が高 ま り, 気 道 内分 泌 物 は口腔 側 へ と移 動 す る

4・6,10)

. 呼吸器 疾 患

6)

や脊髄損傷 1 0 , 1 2 ) ,脊髄側索 硬 化 症 や進 行 性 筋 ジス トロ フ ィーな どの神経筋 疾 患6 1 8 ・ 1 3 ‑ 1 5 ) , パ ー キ ンソ ン病 な ど の中枢性変性疾患

3)

を有す る者 で は, 呼吸筋 の麻 痔 や 筋 力 の低下, 球機能 の障害 な どによ って効 率 の よい咳 噺 が阻害 され る.

咳噺力 ( c oughi nt e ns i t y 4 ) ,c oughs t r e ngt h 1 6 ) ) の 測定 に は, 咳嚇時 の呼気 フロー

H D,1

2 , 1 5 ‑ 1 9 ) , ノイズ 2 1 ) , 脂

膜圧

22),

腹部筋 の筋電活動

4)

を測定 す る方法 が あ るが, 呼気 フローの測定 は比較 的古 くか ら行 わ れ6 ) , 最 も普 及 して いる方法の一つである.咳嚇時の最大呼気 フロー ( pe akc oughexpi r at or yf l ow ; 以下 PCEF) は, ラ イ トフローメー タ

17)

, ピー ク フローメー タ

12・16)

, ニュー モ タ コ グ ラ フ ま た は これ を 内 蔵 した スパ イ ロ メ ー タ

18,10),

トゥソメー タ

9・1820)

で測定 されて い るが, そ の 測定再 現性 に関す る報告1 8 , 1 9 )は少 な く, ま た, スパ イ ロメ トリーデー タや呼吸筋力 な どの他 のパ ラメー タと の関連 につ いて も十分 には検討 されて いな い.

そ こで今 回我 々 は,熱線式 スパ イ ロメー タを用 いて PCEF の測定 を行 い,測定再 現性 を検討す るとともに, 基本 的属性, スパ イ ロメ トリーデー タ, 呼気筋 力 との 関連 をみ ることで このパ ラメー タの特性 につ いて検討

した.

*秋田大学医学部保健学科 理学療法学専攻

**秋田大学医学部附属病院 リ‑ ビリテーション部

Ke yWo r ds : 咳嚇力 再現性

スパイロメ トリー

呼気筋力

(2)

( 5 4 )

佐 々木誠/咳嚇力 の測定再現性 と特性

対象 と方法

対象 は健常 な男性学生 1 8 名であ り,年齢,身長,体 蛋,BMI の平均値 ±標準偏差 ( 範囲) はそれぞれ2 6. 5

±7. 0 ( 1 8‑43)読, 1 72. 3±5. 9( 1 6 3‑1 86 )cm ,6 4. 6

±5. 8 ( 57‑73)kg, 21. 8±2. 0 ( 1 9 . 4‑2 6. 7 )kg/m

2

で あ った.すべての対象者 には研究前 に,研究 に関す る十分 な説 明を文書 な らびに口頭 にて行 い,研究 に参 加 す る意思 を同意書 に署名 して もらうことで確認 した.

この対象者 において スパ イロメ トリー,呼気筋力測 定,咳嚇力測定 を行 った. スパ イロメ トリーには,熱 線式 スパ イロメー タであ るオー トスパ イ ロメー タ シ ステム 7 (ミナ ト医科学社製) を用 いた.対象者 に は 坐位 にて ノーズク リップをっ けてマウス ピースを くわ え,最大吸気位か ら最大呼気位 までな るべ く速 く最大 努力で息 を呼出す るよ う求 めた.少 な くとも 2 回の測 定 を行 い,必要 があれば安定 した値が得 られ るまで最 大 で 4 回測定 した.最 も成績が よいと判断 された測定 時 にお いて, 測 定 値 の うち の努 力 性 肺 活 量 (以 下 FVC) ,一秒量 ( 以下 FEV

1,0)

, ピー ク フロー値 ( 以 下 PFR)をパ ラメー タと して採 用 した. 呼気筋 力 は 呼吸筋力計 VI TALOPOWER KH‑ 101 ( Ches t 社製) を用 いて測定 し, その測定方 法 は Bl ackと Hyat tの 方法2 3 )に従 った.すなわち,対象者 はノーズク リップ をっ けた坐位 とな り,最大吸気位でマウス ピースを く わえて最大呼気努力 を 1 秒以上継続 した. この方法で 口腔 内圧 を 3 回測定 し, その最大値 を もって最大呼気 筋力 ( 以下 PEmax) と した.咳噺力 は PCEFの測定 値 で示 した. その測定 には, スパ イロメ トリー と同一 の熱線式 スパ イロメー タ (オー トスパ イ ロメー タ シ ステム 7 )を使用 した.Ki ngSys t ems 社製 フェイ ス マスク ( サ イズ ;Medi um Adul t ) を スパ イ ロメー タのマ ウス ピース取付 口に リークのないよ うに接続 し た.対象者 は坐位 とな り, フェイスマスクで リークの ないよ うに口 と鼻 を覆 い,最大吸気位 か ら努力性 に大 き く咳噺 を行 った.少 な くとも 2 回の測定 を行 い,必 要 があれば安定 した値が得 られ るまで最大で 4 回測定

した.

PCEFの再現性 の検討 には,繰 り返 し測定 した うち の 1 回 目と 2 回 目の値 を採用 し, その変動 の範囲を計 算す るとともに,級 内相 関係数 ( I nt r ac l as sc or r e l a‑

t i oncoe f f i ci ent; 以下 I CC)を求 めた.咳嚇力 と基本 的属性, スパ イロメ トリーデー タ,呼気筋力 との関連 を検討す る際 には,PCEFの最大値 を用 い, Pear s on の相関関係 の検定 な らびにステ ップワイズ重回帰分析 を行 った.有意確率 5%未満 を もって有意 とした.

5 4

結 果

PCEFの対 象 者 ご との測 定 値 を表 1に示 した . PCEFの 1 回 目の値 か ら 2 回 目の測定値 へ の変動 は 0. 2 4‑2 9. 06%であ った.I CC( 1, 1 )は0. 74 で あ り, I CC ( 1, 2 ) は0. 85 であ った. スパ イ ロメ トリー, 呼気筋 力, 咳微力 の測定値 を表 2 に示 した.PCEF は 8. 9 0±1. 2 0

A / Sであ った.咳嚇力 と基本的属性,スパイロメ トリー デー タ, 呼気筋 力 との相 関係数 は r‑‑0 . 4 38‑0 . 45 6 であ り,年齢, 身長, FEV l . 。で比較 的高 い相 関係 数 が得 られたが統計学的有意 には至 らなか った (それぞ れ rニ ー 0 . 43 8;p‑0. 06 9 , r‑0 . 423;p‑0. 08 0 , r

‑0 . 45 6;p‑0. 05 7 ) ( 表 3 ).PCEFを 目的変数,年齢,

表 1 各対象者の咳聴力( PCEF) 測定値

対象者 1 回目測定値 2 回 目測定値

ABCDEFGHIJKLMN0PQR

8 2 8 0 5 4 0 7 6 2 2 7 0 8 6 6 0 3 5 9 5 3 . 1 1 0 8 5 9 7 2 6 0 2 」 8 2 7 7 7 7 8 1= 9 7 8 7 7 9 7 0 8 6 9 7 3 4 3 3 7 4 7 2 6 2 1 8 6 2 0 5 9 3 3 4 5 2 . 1 9 7 9 9 」 8 9 0 4 3 9 4 9 8 8 7 7 8 9 9 7 8 9 7 9 9 0 7 7 0 7 1 1

平均値 ±標準偏差 8. 2 9±1 . 1 9 8. 6 9±1 . 07 単位 . ・ 見 /S

表 2 スパイロメ トリー, 呼気筋力, 咳聴力の測定値 FVC 4. 33± 0. 62 免

FEV

l.0

PFR PEma x PCEF

3. 71± 0. 52 a 9. 02̲ + 1 . 24 旦/S 1 50・ 1 6±48・ 37cmH

2

0

8. 90± 1 . 20 旦/S 平均値 ±標準偏差

Ⅳ C; 努 力性肺活量 ,FEV

1.0;

一秒量,

PEF; ピークフロー値 ,pEma x; 最 大呼気筋 力, PCEF; 咳嚇 時の最大呼 気プロ‑

秋 田大学医学部保健学科紀要 第

1 2

巻 第

1

(3)

表 3 咳轍力と基本的属性,スパイロメ トリーデータ,呼気筋力との単相関 ( 「 ) 年齢 身長 体重 BMI Ⅳ C FE V

l.0

PFR PEma x PCEF ‑0 . 4 3 8 0. 4 2 3 0. 0 5 2 ‑0. 2 8 3 0 . 2 7 3 0 . 45 6 0 . 3 5 8 ‑0 . 2 4 2 FVC; 努 力性肺活量 ,FEV1. 0; 一秒量 ,PEP; ピークフロー値, PEma x; 最大呼気筋 力 ,PCEF; 咳嚇時の最大呼気フロー

身長,体重, BMI , FVC , FEV l . 0 , PFR , PEmax を 説 明変数 と した ステ ップ ワイ ズ法 による重 回帰分析 で

は,

PCEF ‑年 齢 × (‑0. 0 6 9 ) +身長 ×0. 0 7 8‑2. 7 6 3

の回帰式 が得 られ,決 定 係 数 ( R

2)

は 0. 3 3 8 で統 計 学 的 に有意 で あ った ( p<0. 0 5 ) . しか し,年齢 と身 長 の 偏 回帰 係 数 は統 計 学 的 に傾 向 を認 め るに とど ま った (それ ぞれ p‑0. 0 7 7 , p‑0. 0 8 8 )( 表 4 ) .

表 4 咳轍力と基本的属性,スパイロメ トリーデータ,呼 気筋力のステップワイズ重回帰分析

β 標準化 β

p

( 定数) ‑2 . 7 6 3

年齢 ‑0 . 06 9 ‑0 . 4 01 0 . 0 7 7 身長 0 . 07 8 0 . 3 8 5 0 . 0 8 8

PCEF ‑年齢 ×( 10 . 0 6 9 ) +身長 ×0 . 07 8‑2 . 7 6 3 R‑0 . 5 8 2,R2 ‑0 . 3 3 8,F‑3 . 8 3 4( p く 0 . 0 5 )

考 察

今 回, 咳嚇力 の指標 と して熱線式 スパ イ ロメー タを 用 いた PCEF の測 定 を行 い, 測 定 再 現 性 な らび に他 のパ ラメー タとの関連 につ いて検討 した.

その結果 まず, 1 回 測 定 で の I CC は 0. 7 以 上 と中等 度 の再現性 が, 2 回測 定 で の I CC は 0. 8 以 上 と良 好 な 再 現性 が示 され た. PCEF の測定再現性 に関す る報 告 は少 な く, トゥソメー タで 1 5 回測定 した際 の各対象者 の変動係数 は 8. 7‑2 3. 2% ,対象者 内の変動性 は 2 3. 9%

で あ り, スパ イ ロメ トリーよ りも変動性 が小 さい1 8 )こ と, トゥソメー タでの測定再現性 は r‑0. 9 6 と良好 で あ った1 9 )ことが示 されて い る.本研究 で は, 1 回 目 と 2 回 目の測 定 値 の変 動 は最 高 で 2 9. 0 6% で あ り比 較 的 大 きい者 もいたが,変動 の大 きな者 で は更 に 3 回 目,

4 回 目の測定 を行 い,最大値 を もって PCEF と した.

再現性 は I CC によ って示 され たが, 最 大 4 回 測定 し た本方法 で得 られた値 はよ り一層信頼 性 が高 い もの と 考 え られ る. ま た, 健 常 者 にお け る PCEF の値 は,

5 ‑1 2A / S1 7 ), 3 6 0‑9 6 0 A / mi n ( 6‑1 6 A /

S )13)

, 3. 6 1 ‑1 3. 6 3A / S 4 ) ,3 5 92 / mi n ( 5. 9 8 A / S ) 1 ) ,5. 31A / S 5 ) ,

6 6 82 / mi n( l l . 1 3A / S )6 )と,測定機材 や方 法 に よ って 様 々であ るが, 今 回男 性 に限 定 して得 られ た平 均 値

8. 9 0A / Sは比較 的高 い値 で あ り, 容 認 し得 る値 で あ っ た と考 え る.

次 に, PCEF の基本的属性, スパ イ ロメ トリーデ ー タ, 呼気筋力 との関連 につ いて,単相 関 で は統計学 的 に有意 に至 らず, ステ ップ ワイズ法 を用 いた重 回帰分 析 で は PCEF を 目的変 数 , 年 齢 と身 長 を説 明変 数 と した一次 回帰式 が導 き出 され た. す な わ ち PCEF は, 年齢 が高 い ほど小 さ く,身長 が高 い ほど大 きい可能 性 が示唆 された.

咳轍 の第 1 相 で あ る吸気相 に関連 して,筋 ジス トロ フ ィー患 者 で は PCEF と VC との問 に正 の相 関 が あ ることが報告 され て い る

13‑15).

しか し VC が 1 0 0 0mA

を下 回 る, あ るいは %VC が 4 0% を下 回 る者 が含 まれ てお り

13

1

5 ) ,v cの範 囲 が広 い た め に PCEF との問 に 関連 が見 出 された もの と考 え られ る.正常 で は機能 的 残気位以上 で は肺気位 は咳噺力 に影響 しな い とされて い る3 , 9 ) . それ は,肺 の コ ンプ ライア ンスを意 味 す る圧 変化 と容量変化 の関係 が,全肺気位 で は緩 やか な傾斜 で描 かれ るの に対 して機能 的残気位 で は急峻 にな るた め に, 咳噺力 には肺気量 に加 えて コ ンプ ライ ア ンスが 影響 す るためで あ る3 ・ 9 )と説 明 され て い る. 本 研 究 の 対象者 は健常者 であ ったため,肺容量 の多 さは咳微力

に影響 を与 えなか った もの と推察 され る.

第 2 相 で は声 門が閉 じられ, 呼気筋 の収縮 に伴 って 胸腔 内圧 が高 まる. これ に関連 して,健常者 にお いて PCEF が PEmax と相 関 す る との報 告 が あ る

8).

しか し, この対象者 は小児 と成人 の神経筋疾患患者 の対 照 群 ( 健常者群) で あ り年 齢 が同等 に設定 されて い る

8).

PCEF と PEmax の両 パ ラメー タが と もに小 さ い と考

え られ る小児 か ら,両 パ ラメー タが と もに大 きい と考

え られ る成人 まで の年齢層 が対象 で あ るため,本研究

(4)

( 5 6 ) 佐々木誠/咳嚇力の測定再現性 と特性 で対象 と した 1 8‑4 3 歳 の年齢層 よ りも年齢幅の影響 を

受 け る ことで PCEF と PEmax との問 に相 関 が示 さ れた もの と考 え られ る.胸腔 内圧 が最大 となるよ りも 先 に PCEFが得 られ る

9)

こと, 腹部筋 の筋電活動 は PCEF との関係 で, 筋電 活動 の最 高値 ( r‑0. 5 7) よ りも最高値 に至 るまでの時間 ( r‑0. 7 1 )の方が PCEF との相関が高 い

4)

ことが報告 されている.圧縮相 にお いて,呼気筋作用 による胸腔内の圧縮力 の強 さに加 え て時間的要素,つ ま り呼気筋 の収縮 および圧縮力 の声 門での開放 の タイ ミングが PCEF を規 定 す る可能 性 があ る.

第 3 相 で は声門が急速 に開放 され,蓄 え られていた 胸腔 内の圧縮力によって高速の呼気流が発生する.我々 は PCEFに最 も類似す るパ ラメー タと して, PFR を 想定 して いた. しか し, この 2 変量間 には相関関係 を 認 めなか った.喉頭摘 出術後 の患者 は正常 コン トロー ル群 と比較 して PCEF の値 に差がない

5)

ことか ら,声 門の機能 は咳微力 に影響 を及 ぼさない可能性がある一 方 で,PCEF は声門の機能 と関連す ると考え る

24)

との 立場 があ る.声門を開放す る速度 に加 え, その タイ ミ ングが PCEFの値 に影響 す る可能性 が あ る もの と考 え る.

W ang ら1 2 ) は,PCEFが年齢 と身長 に影響 され るこ とを記載 してお り,本研究結果 と一致す るものである.

FVCや FEV

l.

。は年齢,身長,性別 によって予測値 が 計算 され ることか ら,PCEF も同様 に この 3 つの基本 的属性 に影響 され ることが考 え られ る.身長が高 い者 ほど呼気筋 を含む全身 の筋量 が多 い可能性,年齢が高 い者 ほど筋 の収縮力が低下 し,加 えて気道が胸腔内圧 の上昇で狭 くな りやす くな る可能性がある.本研究で は対象 を男性 に限定 したため,性別 の影響 を提示す る ことはで きない. しか し,声門の開放速度が男性 よ り も女性 で速 い と考 え られ る2 0 )こと, PEmaxが一 般 に 男 性 よ り も女 性 の方 が弱 い

23・25)

こ とか らす る と, PCEF に も性差 があるもの と思 われ る.

以上,PCEFで測定 した咳嚇力 は測定再現性があり, 年齢 と身長 の影響 を受 ける可能性があることが示 され, また, PFR を は じめ と した スパ イ ロメ トリーのパ ラ メー タ,呼気筋力 と相関関係 を認 めない ことか ら,也 のパ ラメー タとは独立 した呼吸機能 の指標であると考 え られた.

文 献

1 )Ha s a niA,Pavi aD,e ta l . : Re gi ona lmus c ust r a ns ‑ por tf ol l owi ngunpr oduc t i vec ougha ndf or c e de x‑

pi r at i on t e c hni que i n pat i e nt s wi t h ai r ways 5 6

obs t r uc t i on.Che s t1 05:1 420‑ 1 425,1 994

2 )Ha s a niA,Pavi aD,e ta l ∴Re gi ona ll ungc l e ar anc e dur i ng c ough and f or c e d e xpi r at i on t e c hni que ( PET) :e f f e c t soff l ow andvi s c oe l a s t i c i t y.Thor ax 49:557‑ 561 ,1 994

3 )Kyr ous s i sD, Pol ke yMI , e ta l . : Si mul at i onofc ough i nma nbyma gne t i cs t i mul at i on‑ oft het hor ac i c ne r ver oot s . Am JRe s pi rCr i tCar eMe d1 56:1 696

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4 ) Font anaGA,Pa nt a l e oT,e ta l ∴ A noni nva s i ve e l e c t r omyogr a phi cs t udyont hr e s hol da ndi nt e n‑

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5 )Font ana GA , Pa nt al e o T,e ta l . :Coughi ng i n l a r ynge c t omi z e dpa t i e nt s .Am ∫Re s pi rCr i tCar e Me d1 60:1 578‑ 1 584,1 999

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s t r uc t i vepul monar ydi s e as e( COPD) , andpat i e nt s wi t h r e s pi r at or y mus c l ewe akne s s .Thor ax 56:

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8 )Chat wi nM,Ros sE,e ta l ∴ Cough augme nt at i on wi t hme c hani c a li ns uf f l at i on/e xs uf f l at i on i n pa‑

t i e nt swi t hne ur omus c ul arwe akne s s .EurRe s pi r∫

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、l oc i t yt i medur i ngavol unt ar yc oughma noe uvr e . BrJAnae s t h72:298‑ 301 ,1 994

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l l )Cr a 嘘

1.蛋 :‑扱 闇

nC hi alhyg ie net he r a py.Funda me か t 曲 / o fr e s pi r at or yc ar e7t he d.pp79

1

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1

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適》三 浦利 彦 ; :神 経筋疾患 にお け る呼吸 リ‑ ビ リテー シ ョ ツー理 論 と基本手技 ;筋 ジス トロフ ィーを中心 に ‑.

秋田大学医学部保健学科紀要 第

1 2

巻 第

1 号

(5)

MBMe dRe ha( 7 ):5 9 ‑ 6 5,2 0 0 1

1 4 ) 石川悠加,三浦利彦 ・他 :筋 ジス トロフィー患者 の呼 吸理学療法に関する研究 ‑Duc he nne 型筋ジストロフィー における咳嚇力評価 と訓練効果 ‑.厚生省精神 ・神経 疾患研 究委託 費 によ る平 成 1 2 年 度 研 究 報 告 集 : 7 7 , 2 0 0 2

1 5 ) 三浦利彦,石川悠加 ・他 :筋 ジス トロフィー患者 の呼 吸理学療法 に関す る研究.厚生省精神 ・神経疾患研究 委託費 による平成 1 1 ‑1 3 年度研究報告書 筋 ジス トロ フィー患者 のケアシステムに関す る総合 的研究 : 2 7 5 ‑ 2 7 8,2 0 0 2

1 6 )Smi naM,Sal a m A,e ta l ∴ Coughpe akf l owsa nd e xt ubat i onout c ome s .Che s t1 24:262‑ 268,2003 1 7 )Le i ne rGC,Abr amowi t zS, e ta l ∴Coughpe akf l ow.

Am JMe dSc i251:211 ‑ 21 4,1 966

1 8)Si nghP,Mur t yGE,eta l . : Thet us s ome t e r :ac c u‑

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s t r a c t )

2 0 )Si nghP,Ma ha j a nRP, e ta l . : Re l at i ons hi pofpe ak f

lowr at eandpe akve l oc i t yt i medur i ngvol unt ar y c oughi ng.Br∫Ana e s t h74:71 4‑ 71 6,1 995

2 1 )Pi i r i l aP, Sovi j ar viAR: Di f f e r e nc e si na c ous t i cand dyna mi cc ha r ac t e r i s t i c sofs pont ane ousc oughi n pul mona r ydi s e a s e . Che s t96:46‑ 53,1 989

2 2 )Ar or aNS,Ga lTJ:Coughdyna mi c sdur i ngpr o一 gr e s s i vee xpi r at or ymus c l ewe akne s si nhe al t hy c ur a r i z e ds ubj e c t s .∫ApplPhys i o151:494‑ 498 , 1 981

2 3 )Bl a c kLF, Hyat tRE: Maxi ma lr e s pi r at or ypr e s s ur e : nor ma lva l ue sandr e l at i ons hi pt oa geands e x. Am Re vRe s pi rDi s99:696‑ 702,1 969

2 4 )Suar e zAA,Pe s s ol anoFA,e ta l . : Pe akf l ow and pe akc oughf l ow i nt hee va l uat i onofe xpi r at or y mus c l ewe akne s sandbul bari mpai r me nti n pa‑

t i e nt swi t hne ur omus c ul ardi s e a s e . Am∫PhysMe d Rehabi 181:506‑ 511 ,2002

2 5 )Che nH, KuoC:Re l at i ons hi pbe t we e nr e s pi r at or y mus def unc t i ona nda ge ,s e x,andot he rf a c t or s .∫

ApplPhys i o166: 943‑ 947,1 989

Re pr oduc i bi l i t yandChar ac t e r i s t i c sofPe akCoughExpi r at or yFl ow

Makot oSASAKI *Mi neyoshiSATOH Kazut oshiHATAKEYAMA

*

Cour s eofPhys i c a lThe r a py,Sc hoolofHe al t hSc i e nc e s ,Aki t aUni ve r s i t y

* * Re ha bi l i t a t i onDi vi s i on,Aki t aUni ve r s i t yHos pi t a l

Thepur pos eoft hi ss t udywa st oe xa mi net her e pr o血 c i bi l i t yofpe akc oughe xpi r at or yf l ow ( PCEF)me a s ‑ ur e dbyt he r ma ls pi r ome t e r , andt oc l a r i f yt hec ha r a c t e r i s t i c st hr oughana l ys i sofr e l at i ons hi pbe t we e nt hi spa‑

r a me t e ra nd t hef undame nt alc ha r a c t e r i s t i c s ,s pl r Ome t Or y dat aand e xpi r a t or y mus c l es t r e ngt h. The s pi r ome t e rdat a , e xpi r at or ymus c l es t r e ngt handPCEFofe i ght e e nmal es t ude nt sofnor malhe a l t hwe r eme a s ‑ ur e d.Thei nt r a c l as sc or r e l at i onc oe f f i c i e nt( I CC) ( 1 , 1 )ofme as ur e dPCEFwas0. 74andI CC ( 1 , 2)wa s0. 85.The r e l at i ons hi pbe t we e nPCEFa ndf unda me nt alc har a c t e r i s t i c s , s pl r Ome t Or ydat aande xpi r at or ymus c l es t r e ngt h wa srニー0 . 438‑0 . 456, nots t at i s t i c al l ys i gni f i c an t .Thee quat i on;PCEF‑a geX ( ‑0. 069)+he i ghtXO. 078‑

2. 763wasobt ai ne dbys t e pwi s er e gr e s s i on( p<0. 05) .I nc onc l us i on, i twa ss hownt hatc oughi nt e ns i t yme a s ‑

ur e dasPCEFha sme a s ur e me ntr e pr oduc i bi l i t y,a ndt he r ei sapos s i bl ei nf l ue nc ebya geandhe i gh t .Fur t he r ‑

mor e , I S i nc ePCEFdi dnotr e l at et os pi r ome t or ydat as uc ha spe akf l ow r at eande xpi r at or ymus c l es t r e ngt h ,

c oughi nt e ns i t ymi ghtbeas pe c i f i cpa r ame t e rofr e s pi r at or yf unc t i oni nde pe nde ntf r o m ot he rpar ame t e r s .

参照

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