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常圧低酸素室を活用したトレーニング法の開発

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Academic year: 2021

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スポーツトレーニング科学15:47,2014

常圧低酸素室を活用したトレーニング法の開発

-スポーツ選手向けの高所環境に対する事前順化トレーニング法の開発-

山本 正嘉1),奥島 大2)

1)鹿屋体育大学スポーツ生命科学系

2)鹿屋体育大学大学院

<はじめに>

トレセンでは過去,常圧低酸素室(トレーニング 環境シミュレーター)を用いて,様々な角度から,

新たな低酸素トレーニング法の開発に取り組んでき た.今年度は,スポーツ選手が競技会,あるいはト レーニングを目的として高地に赴く際に,事前の高 所対策として,常圧低酸素環境を利用して行える事 前順化トレーニング法について,2種類の方法の有 効性を検討した.

<研究1>

乳酸性作業閾値(LT)相当の連続的な持久運動 を用いて,高度2,500m相当の低酸素環境で,1週間

(6回)の事前順化トレーニングを行った.その結 果,事前順化トレーニング後には,低酸素環境下に おいて,LTあるいは血中乳酸蓄積開始点(OBLA)

に相当する運動強度の低下を抑制することができ た.

<研究2>

サッカーなどの間欠的な競技種目を念頭に置い て,高度2,500m相当の低酸素環境で,間欠的な持 久運動を用いて,2週間(5回)の事前順化トレーニ ングを行った.その結果,研究1と同様,事前順化 トレーニング後には,LTやOBLAに相当する運動 強度の低下を抑制することができた.

<研究の成果>

本事前順化トレーニングを用いると,1~2週間と いった短期間(5回前後)で効果が得られ,低酸素 環境下でのLTおよびOBLAに相当する運動能力の

低下を,5~10%軽減することができる.

運動様式としては,陸上競技の長距離や自転車競 技といった,連続的な運動様式を持つ競技では連続 的な持続運動を,球技のようにインターバル形式の 運動が求められる競技では間欠的な持続運動を用い る,といった選択も可能である.

参照

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