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【学位論文審査の要旨】

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Academic year: 2021

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【学位論文審査の要旨】

1.審査結果

本論文には以下の3つの学術上の貢献を見出すことができる。第一に,個人のパーソナリテ ィを一貫して調整要因として位置づけて実証研究を行うことで,個人のパーソナリティが ジョブ・クラフティングやその結果要因にもたらす影響を明らかにするとともに,先行研究 において一貫していなかったパーソナリティの影響に関する解釈の可能性を拓いたことで ある。第二の貢献は,これまで注目はされていたものの実証研究が希少であった縮小的ジョ ブ・クラフティングを取り上げ,仕事の意義深さとの極めて興味深い関係を見出したことで ある。第三の貢献は,先行研究において十分な検討がなされていなかった職場の社会的要因 がジョブ・クラフティングにもたらす影響について,組織外との相互作用などの新たな変数 を用いて実証を行い,社会的要因がジョブ・クラフティングに対して大きな影響を持ちうる ことを示したことである。

しかしながら,本論文に対してはいくつかの課題を指摘せざるを得ない。第一に,調整要 因として位置づけたビッグファイブ・パーソナリティからの要因選択について,一貫性が十 分に意識されていない点である。第二に,実証分析の結果を解釈する際に,日本企業に勤務 するコア従業員という調査対象の特性を踏まえた考察が十分とは言えない点である。第三 に,さまざまな構成概念が存在する社会的要因からの変数選択に関して,職務特性に関する 代表的な尺度であるWDQ(The Work Design Questionnaire)に依拠しているものの,その 選択基準にやや曖昧な点が残る点である。しかし,これらは本論文の貢献の程度に比べれば 些細なものであり,その学術的価値を損なうものではない。

2.合否判定

本審査委員会は,学位申請者であるリギョウクンに対して,2020 年7月 29 日に本論文 について公開審査を実施した。その結果,申請者が博士学位を取得するにふさわしい学識を 有していることが確認できた。よって,本審査委員会は申請者リギョウクンに対して,東京 都立大学博士(経営学)の学位を授与することが適当であると判定する。

以上

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