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川崎病一第39回近畿川崎病研究会一

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Prog.Med.

35:1116 1120,20] 5

川崎病一第39回近畿川崎病研究会一

当院における川崎病急性期症例の 群馬スコアの検討

川111削丙急竹剣治療のⅡ標は,冠状動脈病変(CAL)の 発症頻度を竝小限にすることであり1),現時点で最も 信頼できる抗炎症療法は.急性剣に大示の免疫グロブ

リン療法(1ⅥG)を開始することである.・..しかし, Kobaγおhi Naho

小林奈歩 米田堅佑 東道公人

IVIG投'j後に觧熱効釆が十分でない不応例が概ね15 20%にi忍められることから,不1心例予測スコアに基 づき局りスク例を川別化して.初刈治療を強化するこ

とも行われている1

町院では全例にIVIG屯独治療を徹底しており.当院 での治療力" Nよ以ドの 7点に基づいている1. U11岫 病発兆汗妾第 5病Πまでは1ⅥGを投ワ・しない.21VIGの

11川投'j・;止は 2g/kgとする.31ⅥGの投与時間は32

3611、^1川かける.41VIGの円.投リ'は原則 1 回とする.5 第10病Hを過ぎて1ⅥGは投芋しない.6 アスピリンは 1ⅥG投ラ'中は使j・1」しない.71ⅥG再投ワ'でも効采がな い場介は経過をみる

町院では川別化治療を行わないため,予測スコアは 利用していないが,全脹1嗣査と比較してCALの発症が

少ないことを以前に縦告したわ.野院入院忠名の重症

度,ⅣIG不応例,冠動脈後遺症を比岐するため,今回 群馬スコアを後方祝的に検討した

Yoneda Kensuke

10udou Kimito

Kiyosa、va NobⅡγUki

清沢伸幸

Kubo Hiroshi

久保裕

Fujii Noriko

藤井法子

Kimura Manabu

木村学井上聡

Kawabe Yasuhiro Hirao Taeko

河辺泰宏平尾多恵子

Osamura Toshio

大前禎毅長村敏生、

、京都第二赤十字病院小児科

療を施行した川崎病急性期の524症例(男児219例,女児 3051知.再発症例は除外した.

Omae ladaki

Inoue satoshi

1ⅥG治療開始病日における群馬スコアを算出し, IVIG不応例. CALの発症について,診療録を用いて後 方視的に検討した.群馬スコアは4点以下を低りスク,

5点以上を高りスクと現した.

町院では治療開始が釡例第5病日以降となるために.

第4病日以前の治療開始である2点が全例に加算され ていない.そこで,第3病Πまでの早期に入院した症 例に 2点を加算した点数を「仮スコア」として算出し, 重症例についてIVIG不1心例. CAL発症率を検討'した

冠動脈病変の定義は,急、性期に冠動脈の4mm未満 の拡大を認めたが1力月後には消退していたものを 過性拡大,1力月以降も病変が残存したものを拡大,

4mm以上の病変を瘤,8mm以上を巨大瘤とした.

対象は2004年1上jから2014年11打に.当院で1ⅥG治

110

対象症例の年齢は平均1.8士1.8歳,中央値1歳(0 11歳),2歳未満が全体の50.1%,3歳米満が70.6%を

占めた.入院病Ⅱは平均4.0士1.5病Ⅱ(中央仙4病日)で,

1   3病日の人院が37.4%,4病日が302%であった 1ⅥG開始病日は平均5.5士09病日で,第5病Πが71.0

%,第6病日が192%と全体の90%を占めた.第11病

昌月

(2)

あった.入院病日邪の商りスケの占める剖合(図 1)は.

]  3日目が25%以」ニ,4日 Uが18%と多いのに対し.

第5病日以降は10%以下で第7満H以降は0%であ0

た.第10病Π.第13病Uの入院症例はそれぞれ1例重 症であった.

1ⅥG再投勺・旨K図2,表2)は全体で109%(57例)で あり,低りスクでは5,8%,滞りスクでは34.4%であっ

た.当院の症例における1ⅥG不応予測は,感度34.4%.

鵬.足度器.6%であった.

CAL(図3,表3)は12例(23%Xこ認、め、内訳は一過 性拡大 6 例(1.]96),拡大 4例(0.8%).冠動脈痕 2 例 (0.4%)であり,巨火瘤および心耐H吏塞症例は認めな

^

群馬スコア

表1

症例数リ゛

1ⅥG開始塒

群馬スニア別症例数

10

100 割合(%)

川崎病一第39回近畿川崎病研究会一

18.9 21A 14.1 17.6 103 9.5 3.6 23 2.1 02 00 0.0

13

50 症例数(人)割合(%)

仮スコア

総轟

M.9 14.9 122 16A 12,8 12.8 52 4,6 2.フ 2.]

1.3 02

180

5別

160

140

100,0

120

100

524

0

80

憐以際に1ⅥGを例外的に開始したのは 1例で,他院で フォローされており第13病Πに発熱が描所硫し川111捌丙と 診断され紹介入院となった症例であった.

有熱H数は平均6.6土2.8膳(中央位6 [Dで,11病日以

降も発熱が続いた症例は5.5%に認められた.1ⅥG投勺・

後の府熱日数は平昆J12悟で,金体の60%は24時問以内 に解熱が得られたか,2日以上発熱力斗硫いた症例は

33%認められた.

1ⅥG治療開辧W」引ヨにおける群馬スコアは平均2.5士 2.0点,中央価が2点であった(表".低りスクが 朋3%,高りスクが17.フ%であり,1VIG治療を全例第5 病Π以降に開始しているため.スコアの最高は9点で

60

0

入院病日旧) 高りスクの割合や心

100.0

40

20

群馬スコア 口高りスク 口低りスク

25 図1

234567 31 25 18 9 6 0 入院病日と群馬スコアの関係

7 1

0 1 2 3 4 5 6 7

食陛凡︑能;が'.笹凄唯禁護遵髪糸>乳"gk典影一Aヘ︑=き桧で︑゛ーリブンA 9080

(く)黛く

"ιノ︑ニトξ芋一J '.÷ノ甜︑酎弐,‑0ンiブ弐'キ十0‑︑゛︑ニイ4.>ーーミι'{νミ゛ごーづ子︑ー゛{'一11玉'''''411毛'きー?''ξ1'三i1>ーー?''''ーーー﹂.'ー,ミく︑ 1J /ノノノノノノ:.り︑ノノi ゛一﹂ι︑J '一一气︑︑︑﹂﹂﹂﹂〒閏'閏'''閏'↓'閏'閏'閏'J十︑ざ丁''上︑十︑゛τ︑一一︑.一曳

91424 1100

ーー 9 5 5 1 ーーー︒︒

8 9 1︒Ⅱ 86 67 67 27 24 14 1

(3)

Progress in Medicine v01.35 NO.72015.フ

100

90

・ 80

70

60 50

40

30

20

0 群馬スコア 人数(人)

10

0

99

2 112 74

図2

かった.低りスクでは急、性期病変が0.フ%,拡大が0.2%, 瘤は0%であったが,高りスクでは急性期病変が9.フ

%,拡大および瘤は5.4%と高りスクの方が高率に認 め,冠動脈瘤の2例は群馬スコア 6点,9点と高りス クであった.一方,低りスクの中でも群馬スコア 1点 で一過性拡大,2点で拡大1例および一過性拡大1例 とスコア低値でもCALを認めた.この3例中2例(ー 過性拡大1例,拡大1例)は,1ⅥG後に解熱が認めら れた症例であった

一方,仮スコアでは低りスクが712%,高りスクが 28.8%に分布した(表 1).1VIG再投与率は低りスクで 5.6%,高りスクで23.8%であった(表2). CAL残存率 は低りスクで03%,高りスクで33%であった(表3)

3 4

5 6 7

92 54 50 19 12 群馬スコア別IVIG再投与率

IVIG 開始時 仮スコア

低りスク 高りスク 低りスク 高りスク

表2 1VIG再投与率

ⅣIG再投与なしⅣIG再投与あり 406四2.400) 25 (5.800)

32(34.4%) 61(65.6%)

21(5.6%) 352(94.4%)

36(23.8%) 115(762%)

467(89.1%) 57(109%)

524

計524

431 93

しかし,当院での治療成績やⅣIG不応例を評価するた めに,今回は便宜的に群馬スコアを後方視的に検討し

群馬スコアは,川崎病と診断後に速やかに1ⅥGを施 行された患者群を基に作成されており,川崎病診断病 日は同であることが前提とされている',6).したがっ て,第5病日まで1ⅥG治療を待機する当院の治療方針 では,群馬のスコアを用いて評価することはできない

373 151

川崎病急性期患者で高りスク患者の占める割合は,

Kobayashiらの報告では32.4%に認められたのに対し5),

当科では17.8%と少なかった.これはⅣIG開始病日の スコアが全例0点である影響が大きく,仮スコアでは 28.8%と同程度となった.一方,今回のスコアでは治 療開始病日が反映されないにもかかわらず,入院が1

3病日の症例は14以上が高りスクであり,5病日 以降の入院では1割以下に低下することから,入院病 日早期の患者に高りスク症例が多いことがわかった 特に生後6力月未満の乳児は発熱の精査加療が必要で

1 2病日に多く入院しており,年長例は川崎病の主 症状が早期にそろった症例,または肝機能異常や低Na 血症を合併し,経口摂取不良のため輸液を含めた入院 加療が必要と考えられた症例が,早期に入院する傾向

にあった

1ⅥG再投与率は症例全体で109%だが,低りスクで 5.8%,高りスクで34.4%と高りスクで有意に高かった

高りスク症例でのIVIG不応例は, RAISE studyでの追

(︒\0)糾峅鞘皿Φ一>一

81 91

(4)

4

3

2

0

口瘤 口拡大 ロー過性拡大

0

表3

IVIG 開始時

冠動脈障害率

仮スコア

低りスク 高りスク 低りスク 高りスク

2

急性期CAL

3

4 5 6

群馬スコア

群馬スコア別急性期冠動脈障害 図3

加治療を必要とした症例に当たり,治療方法別に1ⅥG

群で4000,1ⅥG + prednis010ne(PSL)群で1300 であっ

た7.高りスク症例であってもPSLを併用することで解

熱効果は早期に得られ,追加治療が必要な症例が減る

ことが示された

CALについては,急、性期,1力月後のCAL残存とも

に高りスクで頻度が高かった.しかしスコアが1 2 点の低値の症例にも拡大1例,一過性拡大2例を認め, かつ3例中2例は初回1ⅥG投与後解熱が得られた症 例であったことから,スコアが低値かつ1ⅥG後の経過 が良好であってもCALの可能性は念頭において冠動 脈をこまめにフォローする必要があると考えられた

RAISE studyでは高りスク症例におけるCALが,

性期は1ⅥG群で23%,1ⅥG十PSL群で300,1 力月後

の残存は1ⅥG群で13%,1ⅥG+PSL群で300に認めら れた7.当院では 1 力月後のCAL残存は5.400,仮スコ アでは3.300であり. RAISE studyにおける1ⅥG+PSL 群と比較しても遜色ない結果と考えられた.同じ1ⅥG

7

3 0.700) 9 97%) 3 (0.8%) 9 (6.0%) 12(23%)

1力月後の CAL残存

1 (02%) 5 (5.4%) 1 (03%) 5 (33%) 6 a2%)

110 言五

口口

当院で川崎病急性期にⅣIG治療を行った524症例の, 群馬スコアを検討した.1ⅥG再投与率は群馬スコア低

リスクが5.80。,高りスクが34.400 と高りスクで不応例

が多かった.高りスク症例であっても1ⅥG投ヲ・方法を 工夫するだけで, CALの発症頻度を低く抑え,巨大瘤

に至らない治療が行えることが示された

単独投与でもCAL合併率に差が出たのは,1ⅥG投与方 法が異なるためと推測される.われわれは1ⅥG投与方

法として第5病日以降に開始すること,2g kgを32

36時問かけてゆっくり投与すること,第10病日を超 えて投ラ.しないこと,アスピリンを使用しないことが CALの出現を抑制し,または経過中に増悪させないた

めに有効であると考えている心. Guptaら8)は.1ⅥG投

与の前後で丘 6値が正常値まで低下するものの.可溶 性丘一6レセフターはむしろ高値となること,また TNF一α値は変化がないが投与前に高値であった可溶 性TNFレセプターは著明に減少することを報告して おり,1ⅥGは過剰な炎症性サイトカインを均衡のとれ た状態に嗣節する役割を扣っていると老えられてい る9.したがって,炎症がヒークに達している時点か ら1ⅥGを開始し,さらに定濃度を持続してぢ・える続 けることで有効にサイトカインを抑制することができ, CALの発症率を下げることにつながると考えている

(く)癒くSくU霽器

(5)

Progress in Medicine v01.35 NO.72015.フ

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1639

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2014:42:104‑111

参照

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