ご挨拶
福岡県はアジアに近いことから、新興国との競合や新たなビジネス関係の変化がどこよりも激しく、
地域企業を取り巻く環境は大変厳しいと認識をしています。そのような環境でも、地域企業が発展し、
雇用を確保するには、内需だけでなく、ねらいを絞り込んだグローバルな展開も必要不可欠となって来 ました。この実現には、企業の強みとなる独自技術の獲得とその現実的な展開が重要と考えています。
工業技術センターの使命は、県行政機関として地域の企業や産業を支援し、その発展を促すことで す。このため、地域企業で求められる技術課題へ適確に対応し、常に企業発展を意識しながら、より効 率的かつ効果的な実務的支援を行うことが必要不可欠です。昨年度、弊センターでは「地域企業の発 展を支援する実践的研究開発機関」をスローガンに、新たな「業務指針」と「研究開発指針」を定めまし た。この指針に基づき、地域産業の拠点に配置した4つの研究所において、年間100件程の研究開発 や11,000件以上の技術相談・ 指導、試験機器の開放利用、研究会・講習会などを行っています。
企業における新技術や新製品の開発は、企業単独で行うより、多様に準備された支援事業を活用し、
工業技術センター、大学、および他企業等のそれぞれの強みを活かす相互補完の連携体制を構築 することにより、短期間で効率的に進めることができると考えています。この体制の中で、工業技術 センターは各機関や企業の橋渡し役としても常に中核を担っていきたいと考えていますので、どうか 遠慮なくご相談ください。
今回、新たに製品化や事業化にいたった平成24年度の成果を加え、平成25年度版「福岡県工業 技術センター 概要と成果」を取りまとめました。何れも工業技術センターと企業や関係各機関との 連携の成果です。本誌の内容を、弊センターを利用した独自技術を獲得するための事例として、ご参 考にしていただければ幸いです。また、各研究所が担当する技術分野や業務内容を併せて記載して いますので、その支援機能や内容をご理解の上、少しでも多くの県内中小企業の皆様に工業技術セン ターをご利用いただきますよう、お願い申し上げます。
平成25年11月
福岡県工業技術センター 所長 神谷 昌秀