ご挨拶
地域産業の振興を目的に、国内に公設試験研究機関の設置が始まったのは明治時代に遡り、
福岡県工業技術センターの前身福岡工業試験部も1925年(大正14年)に設立されました。公設試 という支援体制は、日本独自の産業政策手法として海外からも高く評価されており、その組織 形態も中小企業への技術指導や試験評価を主な業務としていた試験場時代を経て、新技術や新 製品の開発を支援する研究所へと変化させてきました。
現在、人口減少や高齢化の進展による市場規模の縮小、人手不足など中小企業を取り巻く環 境は激変しています。福岡県工業技術センターでは、「研究開発」、「人材育成」、「技術相 談」、「試験分析」、「情報収集・提供」、「技術交流」、「コーディネート」を基本業務と 定め、外部関係機関と緊密に連携・協力しながら、「高付加価値製品の開発」や「生産性の向 上」に取り組む中小企業を横断的・総合的に支援しています。
また、製品開発支援拠点として「ふくおか食品開発支援センター」(生物食品研究所)、
「CAE支援ラボ」(機械電子研究所)、「高分子材料開発支援ラボ」(化学繊維研究所)、
「家具試作・評価支援ラボ」(インテリア研究所)を順次各研究所に整備して来ました。今後 はこれら支援拠点を中心に、製品開発支援と人材育成をさらに加速していきたいと思います。
今回、これらの支援業務を通じて、新たに製品化や事業化ができた成果を整理し、令和元年 度版「福岡県工業技術センター 概要と成果」を取りまとめました。概要部分では、各組織が 担当する技術分野や支援機能を掲載しておりますので、その内容をご理解いただき、技術開発 などを行う際のご参考にしていただきたいと思います。
私ども福岡県工業技術センターは、「県内中小企業の発展を支援する実践的研究開発機関」
として、常に県内産業の中核を担い、県内中小企業の発展を目標とした実践的な支援を行って いますので、遠慮なくご相談いただくと共に、より一層のご活用をお願い申し上げます。
令和元年10月
福岡県工業技術センター 所長 赤尾 哲之