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福岡県工業技術センター

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(1)

Fu ku ok a Prefe ct u re

福岡県工業技術センター

概要と成果

F ukuoka Industrial Technology Center

平成25年度

福岡県

(2)

ご挨拶

福岡県はアジアに近いことから、新興国との競合や新たなビジネス関係の変化がどこよりも激しく、

地域企業を取り巻く環境は大変厳しいと認識をしています。そのような環境でも、地域企業が発展し、

雇用を確保するには、内需だけでなく、ねらいを絞り込んだグローバルな展開も必要不可欠となって来 ました。この実現には、企業の強みとなる独自技術の獲得とその現実的な展開が重要と考えています。

工業技術センターの使命は、県行政機関として地域の企業や産業を支援し、その発展を促すことで す。このため、地域企業で求められる技術課題へ適確に対応し、常に企業発展を意識しながら、より効 率的かつ効果的な実務的支援を行うことが必要不可欠です。昨年度、弊センターでは「地域企業の発 展を支援する実践的研究開発機関」をスローガンに、新たな「業務指針」と「研究開発指針」を定めまし た。この指針に基づき、地域産業の拠点に配置した4つの研究所において、年間100件程の研究開発 や11,000件以上の技術相談・ 指導、試験機器の開放利用、研究会・講習会などを行っています。

企業における新技術や新製品の開発は、企業単独で行うより、多様に準備された支援事業を活用し、

工業技術センター、大学、および他企業等のそれぞれの強みを活かす相互補完の連携体制を構築 することにより、短期間で効率的に進めることができると考えています。この体制の中で、工業技術 センターは各機関や企業の橋渡し役としても常に中核を担っていきたいと考えていますので、どうか 遠慮なくご相談ください。

今回、新たに製品化や事業化にいたった平成24年度の成果を加え、平成25年度版「福岡県工業 技術センター 概要と成果」を取りまとめました。何れも工業技術センターと企業や関係各機関との 連携の成果です。本誌の内容を、弊センターを利用した独自技術を獲得するための事例として、ご参 考にしていただければ幸いです。また、各研究所が担当する技術分野や業務内容を併せて記載して いますので、その支援機能や内容をご理解の上、少しでも多くの県内中小企業の皆様に工業技術セン ターをご利用いただきますよう、お願い申し上げます。

平成25年11月

福岡県工業技術センター 所長 神谷 昌秀

(3)

福岡県工業技術センター

概要と成果 目 次

概 要

ページ 主な業務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 組織、沿革・・ ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 福岡県工業技術センター各研究所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 新規導入備品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

成 果

工業技術センターの研究開発に基づく実用化事例 ページ 1. シャコを飼料として活用した高付加価値養殖うなぎの開発・・・・・ ・・・・・・・・・ 8 2. トウビシの皮を利用したティーバックの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 3. 新構造低コストステンレス製氷板の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 4. 小径管内検査ロボットの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 5. 青米パンの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 6. 木質系バイオマス燃焼ボイラの開発

7. デザイン敷瓦製造における低コスト成型加工技術の開発 8. ニッケルめっき排水の工場内リサイクル技術の開発

9. 高アスペクト比を有する小径深穴加工技術の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 10. 福岡・相島産アコヤガイ貝殻を利用した有機石灰の開発

11. カキ殻を利用した有機石灰の開発

12. 高意匠性マグネシウム合金用化成処理剤の開発

13. 高耐久性新型レールボンドの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 14. クラウドサービスによるデジカメ三次元計測システム「デジカメ計速」の開発

15. 軽量熱可塑性ウレタンゴムフィルムによる自動車用部材の開発 16. 若摘み巨峰を用いた白ワインとコンフィチュールの開発

17. 座り心地を追求した木製ダイニングチェアの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 18. 電池レス無線式温度監視装置の開発

19. 微生物を利用した防カビスプレーの開発 20. 遺伝子導入試薬NeoFectionの開発

21. 柿甘味料とこれを原料とした食品の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 22. 久留米ツバキ正義酵母を使用した焼酎の開発

23. 筑後川潟土を活用したエコロジー屋根断熱材 24. めっきスラッジの再資源化システムの開発

25. 超音速湿式ジェットミル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 26. マグネシウム合金部材への環境対応型高耐食性化成処理技術の開発

27. マイクロ波常温乾燥機

28. EMC対策支援ソフトウェアの開発

29. 久留米絣手ぬぐいの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 30. 耐光性を向上させたウレタンフィルムの開発

31. コンクリートのひび割れを軽減するプラスチックスペーサの開発 32. 福岡・相島産真珠貝の貝殻を利用した装飾品(螺鈿細工)

33. 久留米産ヤーコンを用いたドレッシングの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 34. Rhizobium菌生産カタラーゼを用いた過酸化水素処理剤の開発

35. 生菌選択的蛍光染色キット“–Bacstain- CTC Rapid Staining Kit”の開発 36. 電解式スケール除去装置の開発

37. 電力損失低減に優れた永久磁石発電機の開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 38. 機上計測式研削盤の開発

39. 配管内検査ロボットの開発 40. チタン酸バリウムナノ粒子分散液

あいのしま

あいのしま で ん

あお こめ

(4)

工業技術センターの研究開発に基づく実用化事例 ページ 41. 石灰乾燥剤を再利用した造粒型消石灰の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 42. 大きな博多人形の実現に向けた粘土材料の開発

43. 微生物検出キット“Microbial Viability Assay Kit-WST”の開発 44. 久留米産ヤーコンを用いた地域特産品の開発

45. 超精密洗浄ノズルの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 46. 福岡オリジナル吟醸酒の開発

47. 総木製防火ドアの開発 48. 自然冷媒製氷機の開発

49. 「打ち水効果」を示す機能性レンガの製造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 50. 土壌汚染評価システムの開発

51. プラズワイヤー溶射によるAl-5mass%Mg皮膜の開発 52. TiO光触媒溶射技術の開発

53. 遺伝子導入試薬“HilyMax (ハイリーマックス)”の開発・・・・・・・・・・・・・・・ 24 54. BT菌を用いた土壌改良剤の開発

55. 海水氷製氷機の開発

56. 撥水性を付与できる木材のソープフィニッシュ処理液の開発

57. 紫外線高透過率マイクロリアクターの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 58. マグネシウム合金のスタッド溶接技術の開発

59. 高性能耐摩耗・耐食金属複合管の製造開発 60. カツオ漁用疑似餌の開発

61. 耐食性Zn-Al溶射皮膜の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 62. 高濃度オゾン氷製造装置の開発

63. 廃棄樹脂微粉を活用した導電性微粒子の開発 64. 床ずれ予防用メンタルマットレスの開発

65. 染料を使わない動物繊維着色技術の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 66. (高分子/液晶)複合膜の開発

67. 福岡オリジナルソフト清酒の開発

68. 高齢者用の二人用テーブルと回転椅子の開発

69. 無電解めっき用前処理剤の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 70. 巡回警備ロボットの開発

71. プラスチック減容化プレス装置の開発 72. エビ類養殖用餌料添加剤の開発

工業技術センターの技術指導に基づく実用化事例 ページ 1. 保冷容器の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 2. 医療用薬液容器の開発

3. 無電極ランプ照明の開発

4. 特殊防水シート「マジカルカバー」の開発

5. 木材薄板を用いた容器類の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 6. 木工技術を利用した木のおもちゃの開発

7. 超精密加工支援ラボを活用した精密部品の開発 8. スマホ用ゲームコントローラーの開発

9. 作業者接近検知システム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 10. シコン配合美容製品の開発

11. ガムタック粘着材の開発 12. 医療用眼撮影装置の開発

13. 洗濯のりの商品開発・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 14. 福岡オリジナルスパークリング清酒の開発

15. 大入熱溶接部の靱性を向上させた490Nクラス厚板の開発 16. シェーバー用新型内刃 ドラムレザー刃の開発

(5)

工業技術センターの技術指導に基づく実用化事例 ページ 17. 球体キャラクターロボット“光が大好き!「たまロボ」”の開発 ・・・・・・・・・・・33 18. セリシン絹パイル織商品の開発

19. 亜硝酸分解菌を利用した観賞魚用水質改善剤の開発 20. 環境に優しい鉄道レール用ハンダ材の開発

21. 福岡オリジナル焼酎の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 22. 保湿性ペプチドの不快臭を抑制したスキンケア用品の開発

23. 筑後の果物を使ったクッキーの開発 24. 天然の原材料を用いたハミガキ剤の開発

25. 節水コマの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 26. 室内飼育ペット用排泄物吸収シートの開発

27. 肌質改善効果を有するコラーゲン配合ゼリーの開発 28. 麹ドレッシングの開発

工業技術センターからのご案内

お知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 アクセス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37 関係機関・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 お問い合わせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38

(6)

研修、講習会等を通じて企業技術者の人材育成を支援します。

福岡県工業技術センター

「地域企業の発展を支援する実践的研究開発機関」

をキャッチフレーズに、県内中小企業からの技術相談や試験分析の受託、および実 用化を目指した共同研究の推進を通じ、地域企業の発展を支援します。

主な業務

●企業の新技術や新製品の開発を共同研究で 支援します。

●センター独自の技術を企業へ移転します。

●材料や製品の評価試験、分析等を行います。

●保有設備機器を開放します。

各研究所に技術総合支援室を設置し企業からの相談に対応します。

センタークラブ、技術研究会など交流の場を提供します。

●企業現場への訪問や技術相談等により企業ニーズ等の把握を行います。

●HPやメールマガジン、成果発表会、研究所の一般公開などによる情報発信を 行います。

※メールマガジンは、ホームページから登録できます。(P36 お知らせ参照)

研究開発のステージに応じた支援のための調整やとりまとめを行います。

(7)

沿 革

大正 14 (1925)年 4月 福岡県福岡工業試験部、久留米工業試験部、福島工業試験部発足 昭和 2 (1927)年 4月 各試験部を試験場に改称

昭和 13 (1938)年 8月 福岡県金属工業試験場設立(昭和56(1981)年 廃庁)

昭和 23 (1948)年 8月 久留米工業試験場を国へ移管

昭和 29 (1954)年 6月 福岡県直方鉱業試験場設立(昭和56(1981)年 廃庁)

昭和 29 (1954)年 11月 福岡県福岡工業試験場久留米分場設置(昭和53(1978)年 廃庁)

昭和 32 (1957)年 3月 福岡県福島工業試験場大川分場設置(昭和37(1962)年 大川木工指導所に改称)

昭和 40 (1965)年 4月 福岡県福島工業試験場大川木工指導所を福岡県大川木工指導所に改称 昭和 53 (1978)年 5月 久留米分場を福岡工業試験場に統合(新庁舎を筑紫野市に設置)

昭和 56 (1981)年 6月 金属工業試験場と直方鉱業試験場を統合し福岡県北九州工業試験場設立 昭和 57 (1982)年 4月 福岡県大川木工指導所を福岡県大川工業試験場と改称

平成 2 (1990)年 4月 統合により4研究所体制の福岡県工業技術センター設立、4試験場を改称 (化学繊維研究所、材料開発研究所、インテリア研究所、機械電子研究所) 平成 7 (1995)年 4月 材料開発研究所を廃庁し、福岡県工業技術センター生物食品研究所設立

現在に至る

福岡県工業技術センターは、試験・分析・指導業務中心の工業試験場から研究開発に軸足をおいた 技術支援機関として平成2年度に再編されました。当センターは企画管理部、化学繊維研究所、

生物食品研究所、インテリア研究所、及び機械電子研究所から構成されています

組 織

福 岡 県 工 業 技 術 セ ン タ ー

セ ン ター 副 所長

( 事務

・ 技術

) セン タ ー 所長

技術総合支援室

繊 維 技 術 課 機能材料チーム 高分子材料チーム

ナノセラミック材料チーム

化学繊維研究所

究 企 報 交 戦 略 プ ロ ジ ェ ク ト 室

企 画 管 理 部

技術総合支援室

技 術 開 発 課 デザイン・システムチーム 木材科学・室内環境チーム

インテリア研究所

技術総合支援室

材 料 技 術 課 金属プロセスチーム 表面プロセスチーム 生 産 技 術 課 精密加工チーム

生産システムチーム 機 械 技 術 課 材料強度評価チーム 熱エネルギーチーム 電 子 技 術 課 光・センシングチーム

EMC・3次元設計チーム

機械電子研究所

生 物 資 源 課 生物機能開発チーム 細胞機能開発チーム 技術総合支援室

微生物・発酵チーム 食品工学チーム 機 能 材 料 課 機能材料開発チーム

生物食品研究所

(8)

企画管理部

生物食品研究所

バイオテクノロジー、食品、および抄造関連技術

総 務 課

予算、財務会計、人事、庶務

技術総合支援室 (技術相談窓口 TEL 092-925-7402)

技術総合支援室 (技術相談窓口 TEL 0942-30-6644)

福岡県工業技術センター 各研究所

電界放射型走査電子顕微鏡

アミノ酸分析装置 低荷重万能試験機

化学繊維研究所

繊維系、有機および無機系材料技術

(主要設備)

電界放射型走査電子顕微鏡(FE-SEM)、蛍光X線分析装置、X線回折装置、赤外分光光度計、

元素分析装置、熱分析装置、万能試験機、高温摩耗試験機、低温高温衝撃試験機、粘度計、

加圧式ニーダー、環境試験室、射出成形機、絶縁抵抗測定器、水分定量装置、蛍光光度計、

固定粘弾性測定装置

無機材料、高分子材料

(主要設備)

孵卵器、実体顕微鏡、位相差生物顕微鏡、分光光度計、マイクロプレートリーダー、電気恒温器、

遠心分離機、電気泳動装置、卓上超遠心分離機、飛行時間型質量分析計、DNAシーケンサー、

フローサイトメトリー

バイオテクノロジー

(主要設備)

高 速液体 クロマ トグラ フ、分光 光度計 、安全 キャビ ネット、 オート クレー ブ、凍 結乾燥機 、 位相差生物顕微鏡、レトルト殺菌機、マルチプレート用発光分析装置、マイクロアレイ解析装置、

GC-FID、清酒メーター、アミノ酸分析装置、卓上電子顕微鏡、ウイレー式実験常用粉砕機、

マスコロイダー(電子石臼)

食品材料、食品加工技術

(主要設備)

赤外分光光度計、曲げ試験機、リファイナー、シートマシン、コンクリートミキサー、電気るつぼ炉、引っ張り試験機、

白色度測定機、紫外線可視分光装置、抄板機

抄造技術を利用した材料関連技術

機 能 材 料 課 機能材料開発チーム

技術交流の企画・調整、研究成果の普及促進、

技術交流の総合窓口

情報交流課

戦略プロジェクトの企画、産学官との連携

戦略プロジェクト室

試験研究の総合企画・調整、

試験研究の成果の管理

研 究 企 画 課

DNAシークエンサー (主要設備)

耐光試験機、恒温恒湿槽付属万能試験機、デジタルマイクロスコープ、走査電子顕微鏡、

テーバー形摩耗試験機、カストム式摩耗試験機、摩擦帯電圧測定装置、風合計測装置(KES)、

精密迅速熱物性測定装置、低温恒温恒湿機、接触角測定装置、可視紫外分光光度計、色差計、

通気度試験機

繊 維 技 術 課 機能材料チーム 繊維材料の機能、染色加工技術

ナノセラミック材料チーム 高分子材料チーム

化 学 課

生 物 資 源 課 細胞機能開発チーム生物機能開発チーム

食 品 課 微生物・発酵チーム食品工学チーム

(9)

電 子 技 術 課 光・センシングチームEMC・三次元設計チーム

機 械 技 術 課 材料強度評価チーム熱エネルギーチーム

生 産 技 術 課 精密加工チーム生産システムチーム

インテリア研究所

木質材料技術、及び生活・住環境関連技術

技術総合支援室 (技術相談窓口 TEL 0944-86-3259)

(主要設備)

3 次 元 CAD/CAM シ ス テム 、 デジ タ ル マ イ ク ロ ス コ ー プ 、比表 面 積 ・ 細 孔 分 布、

キャピラリーガスクロマトグラフ、三次元表面粗さ測定機、蒸気吸着量測定装置、

脳波計、フーリエ変換赤外分光光度計、家具強度試験機、VOCガス測定システム、

チャンバーセット、体圧分布測定装置、EMG測定器、赤外線熱画像装置、生体情報測 定装置、恒温恒湿室、恒温恒湿器、オートグラフ、丸鋸盤、自動鉋盤、卓上ボール盤、

広幅型ホットプレス、鋸盤

機械電子研究所

金属材料・機械及び電子技術

技術総合支援室 (技術相談窓口 TEL 093-691-0231)

家具強度試験機

ナノ金属組織解析システム

表面形状計測システム

材料強度評価試験システム

EMC対策支援システム

家具、木竹製品、木質材料、CAD/CAM、

NC加工技術、人間工学的視点からの住環境・家具設計

技 術 開 発 課 デザイン・システムチーム 木材科学・室内環境チーム

(主要設備)

ナノ金属組織解析システム、塩乾湿複合サイクル試験機、高周波溶解炉、電子線マイクロ アナライザー、ガス雰囲気炉、X線回折装置、高感度顕微鏡システム、蛍光X線分析装置、

グロー放電発光分析装置、塩水噴霧試験機、炭素硫黄分析装置、ICP発光分析装置、プラズ マ放電シンタリング装置

材 料 技 術 課 金属プロセスチーム表面プロセスチーム 金属材料

(主要設備)

表面形状測定システム、三次元測定機、高精度三次元加工機、MC加工機、NC放電加工機、

微細形状測定装置

金属材料の加工技術、

NC加工技術

(主要設備)

300kN万能試験機、2000kN万能試験機、X線非破壊検査システム、超音波探傷装置、

マイクロビッカーズ硬度計、ビッカーズ硬度計マイクロスコープ、コンピュータ計測制御 式精密万能試験機、非接触式熱計測システム、材料強度評価試験システム、ロックウェル 硬度計

材料・構造物の強度、

エネルギーの高効率利用

(主要設備)

LED照明特性評価システム、EMC対策支援システム、3次元造形機、電磁ノイズ測定室、

雑音総合評価試験機、雷サージ許容度試験機

財務会計、庶務

庶 務 課

メカトロニクス、EMC、照明評価

(10)

○装置概要

センサーシートを用いて圧力及び圧力分布を測定する装置です。マットレス、椅子の座面等の体圧分布の測定 に使用します。センサーの増設により、座面圧のみの測定から全身の体圧分布測定が可能になりました。

○メーカー・型式

ニッタ(株)・Body Pressure Measurement System

○仕様・性能

測定範囲 :約15 ~約300 mmHg 分解能 :10 mm

マトリックス数 :44 行× 48 列 センサー部サイズ :440 × 480 mm

新規導入備品

【平成25年度導入】

透湿度試験装置 担当課:繊維技術課(化学繊維研究所)

○装置概要

JIS L1099 B-1法、B-2法に規定された透湿度測定装置です。透湿度とは、規定の温度及び湿度において繊 維、フィルムを透過する水蒸気の質量(g)をその繊維製品1 m2・1時間当たりに換算した値として評価します。

○メーカー・型式

インテック(株)・透湿度試験装置 IT-WV

○仕様・性能

試験片支持枠 : 80 × 60 mm(内径×高さ)

試験片 :200 ×200 mm(3枚)

JIS L1099 B-1法(酢酸カリウム法)、B-2法(酢酸カリウム法の別法)に規定。

体圧分布測定システム 担当課:技術開発課(インテリア研究所)

【透湿度試験装置】

ハンディ型光沢計 担当課:材料技術課(機械電子研究所)

○装置概要

本装置は、金属材料表面またはめっき、無機皮膜もしくは有機皮膜を施した試料表面の光沢度を評価する装置 です。

○メーカー・型式

日本電色工業(株)・PG-II M

○仕様・性能

JISに準拠した光沢度の測定 接触角 : 20°, 60°, 85°

測定面積 : (接触角20°)-10.0×10.6 mm 測定範囲(光沢度): (接触角20°)0.1~2,000

(接触角60°)-10.0×20.0 mm (接触角60°)0.1~1,000

(接触角85°)-10.0×40.1 mm (接触角85°)0.1~ 162 分解能比 : グロス値0~200未満⇒小数点1桁、グロス値200~2000⇒整数

測定時間 : 約1秒

【ハンディ型光沢計】

○装置概要

本装置は、金属材料表面またはめっき、無機皮膜もしくは有機 皮膜を施した試料表面の光沢度を評価する装置です

【体圧分布測定システム】

【マットレスの体圧分布測定】

○装置概要

金属、セラミックス、樹脂などの幅広い材料の熱膨張係数を測定温度-180~1,600℃の範囲で高精度に測定 する装置です。

○メーカー・型式

NETZSCH社・DIL 402C

○仕様・性能

測定方法 : 押し棒式

サンプルサイズ(最大) :φ19 x 25 mm(L)

測定温度範囲 :-180 ~ 1600 ℃ 加熱速度 : 0.1~10 K/min 測定精度 :±1x10-8 /K

熱膨張係数測定装置 担当課:機械技術課(機械電子研究所)

平成24年度補正 地域新産業創出基盤強化事業(経済産業省)

【熱膨張係数測定装置】

(11)

○装置概要

3次元CAD等で生成された立体形状を、高い造形精度(0.01mm単位)で造形でき、設計・試作に必要 な検証(意匠確認、勘合確認、組立検証、動作確認など)が可能な装置です。

○メーカー・型式

3D Systems, Inc.・ 3510 HD Plus

○仕様・性能

造形材料 :紫外線硬化アクリル樹脂

造形精度 :0.01~0.02 mm (最高精度時、1cmあたり)

(造形パラメーター、パーツ形状やサイズ、後処理によって変化)

積層ピッチ :16, 29, 32 μm

造形サイズ :最大298×185×203 mm (積層ピッチ32μm時)

(積層ピッチによっては、造形可能サイズが小さくなります。)

難形状の造形 :切削加工や金型では困難な形状も造形可能 造形データ形式:STL、SLC形式

【超高精度3次元造形機】

超高精度3次元造形機 担当課:電子技術課(機械電子研究所)

○装置概要

オシロスコープに接続して使用し、電流波形を観測するための機器です。電流が流れている導体をクリップ するだけで電流測定が行えます。

○メーカー・型式

テクトロニクス・P6022型

○仕様・性能

周波数帯域 : 935 Hz~120 MHz 電流/div : 1または10 mA

(オシロスコープ1 mV/div設定時)

最大ACp-p電流 : 6 A

電流プローブ 担当課:電子技術課(機械電子研究所)

平成24年度補正 地域新産業創出基盤強化事業(経済産業省)

ハイインピーダンスプローブ 担当課:電子技術課(機械電子研究所)

○装置概要

電気・電子機器の各種端子(電源端子、負荷端子、制御端子)

から漏洩する伝導性の電磁ノイズを測定する機器です。

○メーカー・型式

Schwarzbeck Mess-Electronik・TK 9420

○仕様・性能

周波数範囲 :9 kHz~30 MHz 入力抵抗 :1.5 kΩ

測定端子 :50 Ω 【ハイインピーダンスプローブ】

【電流プローブ】

GHz帯EMIテストレシーバー 担当課:電子技術課(機械電子研究所)

平成24年度補正 地域新産業創出基盤強化事業(経済産業省)

○装置概要

3次元CAD等で生成された立体形状を、高い造形精度(0.01mm単位)で造形でき、設計・試作に必要な 検証(意匠確認、勘合確認、組立検証、動作確認など)が可能な装置です。

○装置概要

CISPR16-1-1に完全適合したEMIテストレシーバです。VCCI の規制に対応したGHz帯の放射エミッション測定が可能です。

○メーカー・型式

Rohde&Schwart社・ESR7

○仕様・性能

周波数範囲 :9 kHz~7 GHz

検波器 :PK、QP、AV、CISPR-AV

【GHz帯EMIテストレシーバー】

(12)

○装置概要

LED 照 明 機 器 や 光 源 の 光 学 特 性 ( 全 光 束 、 配 光 、 分 光 分 布 、 光 源 色 、 輝 度 分 布 等 ) や 電 気 的 特 性

(高調波電流、絶縁耐圧、絶縁抵抗、漏洩電流)を評価する装置で、5種のシステムで構成されています。

○メーカー・型式

①全光束測定システム:大塚電子(株)・FM-9165

②配光測定システム:大塚電子(株)・GP-2000

③2次元輝度分布測定システム:コニカミノルタオプティクス(株)・CA-2000

④照明シミュレータ:Optical Research Associates・LightTools

⑤電気的特性測定システム:菊水電子工業(株)・KHA-1000、TOS9201、TOS3200

○仕様・性能

①全光束測定システム 積分球直径 :65インチ 測定波長域 :360~830 nm

②配光測定システム

光路長 :最大12 m 測定範囲 :4π sr

③2次元輝度分布測定システム 解像度 :980×980 pixel 測定輝度範囲:0.1~100,000 cd/m2

④照明シミュレータ

照度・輝度・配光・色度解析

⑤電気的特性測定システム

高調波電流測定(電源容量:単相2 kVA)、

耐電圧試験、絶縁抵抗試験、接触電流測定、

保護導体電流測定

【平成24年度導入】

○装置概要

測定対象物に縞模様を投影し、そのイメージをカメラで取り込み計算することにより、表面形状を三次元座 標値を持った高密度大量点群データとして出力することができます。

○メーカー・型式

Steinbichler(東京貿易テクノシステム(株))・COMET5-11MC

○仕様・性能

測定範囲 :最大900 × 600 × 600 mm(XYZ)(1ショット) 測定精度 :0.005 ~ 0.040 mm(1ショット)

CCD画素数 :1100万画素 測定時間 :10~20分程度 耐荷重 :150 kg

非接触三次元測定器 担当課:生産技術課(機械電子研究所)

【非接触三次元測定器】

LED照明特性評価システム 担当課:電子技術課(機械電子研究所)

※(財)JKA補助物品

【全光束測定システム】

※その他の保有設備機器はホームーページからご覧頂けます。

(URL:http://www.fitc.pref.fukuoka.jp/kigyo_shien/setsubi/setsubi.htm)

※保有設備は企業の皆様へ開放しております。

料金など詳しいことは各研究所の技術総合支援室にお問い合わせください。

【配光測定システム】

【2次元輝度分布測定システム】

(13)

■製品名・開発元

福岡県産養殖うなぎ・(株)西日本冷食

■担当研究所・課

生物食品研究所・食品課

■研究期間 平成23~24年度

■共同研究機関

(株)西日本冷食、福岡女子大学、

福岡県水産海洋技術センター内水面研究所

■関連研究

シャコを飼料に活用した高付加価値うなぎの生産と加工製品等の開発及び販路開拓

[平成23~25年度 新事業活動促進支援補助金・農商工連携対策支援事業(事業化・市場化支援事業)

/中小企業庁]

研究開発の成果 どう解決したか

企業が抱えていた問題点(技術課題など)

工業技術センターの研究開発に基づく実用化事例

1.シャコを飼料として活用した高付加価値養殖うなぎの開発

シャコ(身及び殻)を飼料化するための微粉砕技術やシャコ配合 飼料で養殖することによる付加価値向上の評価技術(成分分析・

官能評価)がありませんでした。

【開発概要】

シャコを飼料として活用した高付加価値養殖うなぎを開発しました。シャコ配合飼料を用いて養殖することで通常飼 料による養殖うなぎと比べて、脂が乗ったやわらかい肉質のうなぎを開発することができました。

【工業技術センターを利用するきっかけ】

当初、本研究開発は(株)西日本冷食と福岡県水産海洋技術センター内水面研究所の共同で開始される予定でした が、異業種交流会を通じて生物食品研究所を紹介していただき、シャコの微粉砕及び成分評価に関して技術協力を お願いしました。

シャコ配合飼料を用いて養殖することで通常飼料による養殖うなぎと比べて、脂が乗ったやわらかい肉質になることが 明らかとなりました。現在、福岡県内でシャコ配合飼料を用いて本格的にうなぎの養殖を実施しており、福岡県産養殖 うなぎとして販売を開始しました。

【担当者より】

うなぎの美味しさに関わる情報がほとんど無かった ため、当初は何を評価すればよいかよく分かりませ んでした。シャコ配合飼料養殖うなぎと通常飼料養殖 うなぎの間で美味しさに関わる成分や食感に統計的 な有意差があることを証明するためには、膨大な検 体試料を多項目分析する必要がありました。

【企業の声】

工業技術センターには、高付加価値養殖うなぎの開発にあ たり、検査だけではなく、うなぎの美味しさ評価につながる 検査項目の設定から官能試験までして頂きました。現在は、

本格的にうなぎの出荷が始まり、お客様から高い評価を 頂いております。今後とも研究開発を進めるにあたり工業 技術センターの協力を頂きたいと考えております。

シャコの微粉砕・ペースト化はマスコロイダー(電動石臼微粉砕 機)を用いた湿式粉砕により解決しました。また、成分評価に関し てはうなぎの美味しさに関わる情報がほとんど無かったため、遊 離アミノ酸、核酸、脂質、食感(やわらかさ)などを網羅的に分析し、

官能評価との相関性がある項目を抽出しました。

シャコ配合飼料で養殖したうなぎ(左)

シャコ配合飼料給餌風景(右)

マスコロイダによるシャコの粉砕(左)

分析機器による養殖うなぎの食感試験(右)

(14)

■製品名・開発元

菱茶プレミアム 彩菱茶・(株)彩光コーポレーション

■担当研究所・課

生物食品研究所・食品課

■研究期間 平成23~24年度

■共同研究機関

(株)彩光コーポレーション、慶応義塾大学

■関連研究

福岡県産品を利用した機能性食品の開発

[平成23年度 福岡県新製品・新技術創出研究開発支援事業

(可能性調査(FS))/(株)久留米リサーチ・パーク]

菱の実を原料とした機能性食品(ティーバッグ)の開発 [平成24年度 福岡県6次産業化推進事業/福岡県]

研究開発の成果 どう解決したか

企業が抱えていた問題点(技術課題など)

2.トウビシの皮を利用したティーバックの開発

【開発概要】

福岡県筑後地方で伝承医療に用いられてきたトウビシの皮を利用したお茶を開発しました。

【工業技術センターを利用するきっかけ】

(株)久留米リサーチ・パークで生物食品研究所の担当者と会合を持った際、福岡県の特産物を配合した機能性食品 開発について相談し、共同研究を開始しました。

トウビシの皮から製造したお茶「彩菱茶」

福岡県特産物と言える「菱の実」の健胃作用に期待した「菱茶」の作成・

飲用は、伝承医薬として筑後川流域で実行されてきましたが、科学的背 景は不明なままでした。トウビシの皮に機能性成分が含まれていること を分析する技術や設備がありませんでした。

福岡県工業技術センター生物食品研究所との共同研究として、食品とし ての「ヒシの実」の詳細な成分分析を実施し、定性的/定量的な特性を 明らかにしました。

トウビシ の実と皮の アミノ 酸 、 有機酸、 ポリフェノール 、抗酸 化性、

ビタミンE群、ビタミンC、および食物繊維の含有量を分析しました。その 結果、ビタミンE群以外が皮部に含まれていることを示しました。とくに 機能性成分として皮部に加水分解型タンニン及びその関連化合物が濃 縮されていることを明らかにしました。

【担当者より】

トウビシの果実と皮の成分(抗酸化活性、総ポリフェ ノール含量、ビタミン類、食物繊維等)の分析から、

抗酸化活性、総ポリフェノールが皮部に集中してい たため、さらに詳細なポリフェノールの分析を行った ところ、9種類の加水分解型タンニン及びその関連 化合物が多く含まれていることを確認しました。

【企業の声】

福岡県の特産物を利用した健康食品の開発において、菱 の実に着目した理由は、生物食品研究所の地道な基礎研 究によるものでした。今後も様々な産業分野に向けた生物 資源データベースの構築を続けていただきたいと思います。

研究開発部門をもたない中小企業にとって新商品の開発に おける公的機関の技術的支援は必要不可欠です。

トウビシの実(上)とトウビシの収穫風景(下)

(15)

■製品名・開発元

新構造ステンレス製氷板・アイスマン(株)

■担当研究所・課

機械電子研究所・機械技術課

■研究期間 平成24年度

■共同研究機関 アイスマン(株)

■関連研究

低コストステンレス製氷板の試作開発

[平成24年度 福岡県中小企業円高対策緊急補助金/福岡県]

研究開発の成果 どう解決したか

企業が抱えていた問題点(技術課題など)

アイスマン(株)の製氷装置に使用される既存のアルミ製製氷板は構 造が複雑で、外注加工(主に海外)であることから、製造コストを上げ る要因の一つです。製氷機メーカーとして競争力を向上させるために は、内製率100%で低コストの新構造製氷板の開発が必要でした。

3.新構造低コストステンレス製氷板の開発

【開発概要】

2枚のステンレス製板を張り合わせた状態で冷媒流路を形成する、新構造で低コストのステンレス製の製氷板を開発 しました。

【工業技術センターを利用するきっかけ】

工業技術センターの担当者とは各種製氷機の開発において、これまでも伝熱計算、性能評価試験等の技術支援を受 けて来ました。今回も新構造ステンレス製氷板の開発を行うにあたり、工業技術センターに相談しました。

海外へ外注していた製氷板を自社加工できるようになり(内製率 100%)、量産体制を確立しました。また、部品点数と製造工程数の 削減により、製氷機の製造コストを従来比10~15%削減しました。本 製氷板はアイスマン(株)の標準の製氷板となり、今後多くの販売が 期待されます。本製氷板を使用した製氷機は、すでに漁業協同組合、

人工スキー場に納品され、稼働中です。

【企業の声】

新しい構造の製氷板を設計するにあたっては、冷媒が均一に流 れる冷媒流路形状の設計が重要であり、工業技術センターによ る熱流体解析CAEを活用した検討がとても有効でした。また、工 業技術センター保有のサーモグラフィー等の計測機器を活用して、

開発品の評価を行いました。今後も研究開発を進めるにあたり、

工業技術センターからの技術支援をお願いしたいと考えています。

【担当者より】

製氷板内の流れは目視では観察できないため、

熱流体解析CAEを活用しました。熱流体解析 CAEにより、冷媒流路幅・厚さ等多くの条件に ついて、製氷板内の冷媒速度分布と圧力損失 等を検討し、流路形状を決定しました。また、

解析結果の妥当性を実験により確認しました。

新しい製氷板開発においては、冷媒が均一に流れる冷媒流路形状 の設計が重要でした。工業技術センターの技術支援により、熱流体 解析CAEによる冷媒流路設計を行い、試作した製氷板の性能評価 試験(製氷板表面温度分布測定、製氷板内冷媒圧力損失測定、氷 厚さ均一性評価による冷媒流れの確認)により、製氷板内の冷媒流 路形状の最適化を行いました。

開発した製氷板(赤枠内)を組み込んだ産業用製氷装置

開発した新構造の低コストステンレス製氷板(上)

CAEによる製氷板の熱流体解析の結果(下)

漁協に納入した産業用製氷装置

(16)

研究開発の成果 どう解決したか

企業が抱えていた問題点(技術課題など)

■製品名・開発元

マイクロエルボマスター・新日本非破壊検査(株)

■担当研究所・課

機械電子研究所・電子技術課

■研究期間 平成22~23年度

■共同研究機関

新日本非破壊検査(株)

■関連特許

対向面間の走行装置 [特許 第5145505号]

■関連研究

マルチ自走式配管内遠隔検査補修ロボットシステム

[平成17~18年度 産学連携研究開発事業 新産業創出プロジェクト助成金/(公財)北九州産業学術推進機構]

配管肉厚測定ロボットの開発

[平成21~22年度 IST産学官事業/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)]

直径100(mm)前後の配管内を自由に移動するロボットを開発するため、管内 移動機構の開発、ならびに小型ロボットの設計製作に必要な小型構造部品 の形状設計と試作技術が必要でした。

4.小径管内検査ロボットの開発

【開発概要】

発電所やプラント設備・ビルで数多く使われている内径がφ100(mm)前後の配管に進入し、カメラ等のセンサを用い て腐食による減肉やスケール付着等を検査し、配管内部の健全性の診断を行うロボットを開発しました。

【工業技術センターを利用するきっかけ】

これまでのロボットによる配管検査を通してφ100(mm)前後の小径配管についても多くのニーズがあることが分かりま した。しかしながら小型化については開発リソースや試作設備が不足していたため、共同研究実績のある福岡県工業 技術センター機械電子研究所に相談し、開発を行うこととなりました。

これまで手薄だった直径100(mm)近辺の検査が可能となりました。既存の 配管検査ロボット[直径200(mm)用、直径300~600(mm)用]との組み合わせ で、直径100~600(mm)の検査ラインナップが完成しました。小径~大径配管 が多く用いられる発電所やプラントへの提案力・営業力が大幅に向上し、

受注アップが期待できます。

【企業の声】

従来の構造と製作方法では小型化は困難と考えていましたが、

提案していただいたシンプルな機構と、3次元造形機による 軽量構造で、客先ニーズに応える装置が開発でき感謝してい ます。今後、この装置を用いた小径配管の検査サービスを 展開していきたいと考えています。

【担当者より】

管径φ100(mm)内を移動するロボット機構の実現 のために、モータやギア等の機械要素をコンパク トに配置し、ロボットとしての性能を保持しながら 形状を小型化する構造部品設計の最適化に苦労 しました。

直径200および300~600(mm)用配管内検査ロボットである既存のエルボマ スターで用いた管内突っ張り機構を発展させ、オムニホイールとリンク構造 を組み合わせ、部品数やモータ数を減らしたシンプルな移動機構を開発 しました。また、3次元造形機の活用を前提とした設計とすることで、機械要 素の最適配置を実現する構造部品の設計・試作を行いました。

マイクロエルボマスターの配管内異動の様子 (上)側面 (下)正面

直径100 (mm)前後の配管検査に対応した 管内検査用ロボット“マイクロエルボマスター”

(17)

7.デザイン敷瓦製造における低コスト成型加工技術の開発 化学繊維研究所 開発概要

従来、敷瓦のデザイン加工には鋼製の金型を使用しています。この金型は外部に作 成を依頼するためコストが高く、少量多品種の生産には不向きです。そこで、プラス チック系素材をレーザー加工したプレス型製造方法を検討しました。結果、低コストで かつ、小規模工場で少量多品種生産に対応可能なデザイン敷瓦製造プロセスを開発 しました。さらに、この技術を利用した新企画商品としてサイン用部材を商品化しました

8.ニッケルめっき排水の工場内リサイクル技術の開発 機械電子研究所

開発概要

ニッケルめっき工程で発生する排水のうち、不純物を含まずニッケルを多く含有 する排水を分別処理し、水酸化ニッケルとして回収する技術を開発しました。また、

回収した水酸化ニッケルを溶解し、再生めっき液を製造する装置を開発しました。

: ニッケルめっき排水の工場内リサイクルシステムの開発

(平成21年度 調査研究開発事業【可能性調査研究】

/(財)飯塚研究開発機構)

ニッケルめっき排水の工場内リサイクル技術の開発

(平成22~23年度 産学官共同研究事業/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)

: アスカコーポレーション(株)、九州エンジニアリング(株)

: アスカコーポレーション(株)、九州エンジニアリング(株)

: 「ニッケルめっき排水の再生方法及び再生装置」 特願2012-228237

6.木質系バイオマス燃焼ボイラの開発 機械電子研究所

開発概要

木質系バイオマスを燃料とし、温水を供給するボイラにおいて、熱流体解 析による燃焼時のボイラ内の温度特性評価と伝熱面配置に関する技術 支援を行いました。 (株)エム・アイ・エスが木屑ボイラとして、平成24年度 に商品化しました。

: 固定床における燃焼解析技術の開発

(平成23~24年度 県単独事業)

: (株)エム・アイ・エス

: デザイン敷瓦製造における低コスト成形加工技術の開発

(平成23年度 可能性調査(FS)事業/久留米地域産業技術振興基金)

: 城島瓦共同組合

レール

5.青米パンの開発 生物食品研究所

開発概要

精米の際に未成熟等の理由により濾別される「青米」は商品価値が低く、家畜飼料として 利用されている程度です。この「青米」と玄米の栄養成分分析・比較を行い、炊いた「青米」

をパンに混ぜ、焼いた青米パンを開発しました。

デザイン敷瓦を用いた壁面用サイン製品

ニッケルメッキ排水より回収した水酸化ニッケル 木屑ボイラの外観

: 青米(未成熟当の理由により飼料用等に廉価取引されている規格外米)と 玄米(規格米)の栄養比較による青米パンの高付加価値化

(平成22年度 受託研究)

県立遠賀高等学校が開発した青米(あおこめ)パンの食物繊維量に関する研究

(平成23年度 受託研究)

: 福岡県立遠賀高等学校

: 中間市農産物直売所「新鮮市場さくら館」(中間市)、パン工房 向日葵(中間市)、

焼きたてパン ありんこ(遠賀町)

関 連 研 究 青米パン

共同研究機関 実 用 化 企 業

関 連 研 究

実 用 化 企 業 共同研究機関 関 連 特 許 関 連 研 究 実 用 化 企 業

関 連 研 究 実 用 化 企 業

こめ あお

あおこめ

(18)

9.高アスペクト比を有する小径深穴加工技術の開発 機械電子研究所 開発概要

直径2mm,深さ300mmを超える穴は機械加工が困難であり、熟練工の手作業で 行われています。しかし、作業員の肉体的負担などから自動化・機械化が求め られていました。この技術はパイプ電極を用いた放電加工技術を応用することに より開発しました。本技術により、直径2mm,深さ300mm(アスペクト比150)以上 の小径深穴を従来の2分の1の時間で加工することができます。

: 金型のガスベント穴用小径深穴加工技術の開発

(平成22年度 久留米地域産業技術振興基金FS事業/(株)久留米リサーチ・パーク)

金型のガスベント穴用高速放電加工技術の開発(平成23年度 受託研究)

: (株)木原ハイテック

: (株)木原ハイテック

: 相島産アコヤガイ貝殻の有効利用法に関する研究

(平成20~21年度 県単独事業)

: JA粕屋、シタマ石灰(有)、福岡県水産海洋技術センター

: シタマ石灰(有)、JA粕屋

: 福岡県第2252号 相島アコヤガイ貝殻有機石灰

10.福岡・相島産アコヤガイ貝殻を利用した有機石灰の開発 化学繊維研究所 開発概要

新宮沖に浮かぶ相島では純国産・天然アコヤガイを使って全国的にも 貴重な高品質の大珠真珠が養殖されています。本製品は、関係者の 協力のもと相島アコヤガイ貝殻を原料として開発された有機石灰です。

アルカリ分は約48%、カルシウムは約97%で、その他、海のミネラルを 含んでいます。

あいのしま

11.カキ殻を利用した有機石灰の開発 化学繊維研究所

開発概要

糸島地域で近年盛んな養殖カキの殻を原料にし、粉砕方法や成分について検討 し、有機石灰「シーライム(海の石灰)」を開発しました。アルカリ分は約48%、カル シウムは約89%で、その他、海のミネラルを含んでいます。土壌の酸性化を防ぎ、

植物の発根促進、根腐れ防止等の効果があります。

: 糸島地区カキ殻リサイクル研究会

(平成22~23年度 福岡県リサイクル総合研究センター研究会事業

/(財)福岡県環境保全公社)

: 糸島市、糸島漁業協同組合、JA糸島アグリ、シタマ石灰(有)、福岡県水産海洋技術センター

: シタマ石灰(有)、JA糸島アグリ

有機石灰「シーライム」

12.高意匠性マグネシウム合金用化成処理剤の開発 機械電子研究所

開発概要

マグネシウム合金は軽量で強度も高く、携帯家電や自動車部材の軽量化に 有効です。この度、マグネシウム合金の耐食性を飛躍的に高める表面処理 技術を開発しました。本技術は、中性塩水噴霧試験で96時間の耐久性を 有しており、かつ優れた塗装密着性を示します。また、無色の防錆皮膜であ ることからデザイン選択性に富んでおり、鏡面加工品やヘアライン加工品など 多様なマグネシウム合金製品の表面処理が可能となります。

鏡面研磨したマグネシウムへの化成処理品

: 金属光沢を有する高意匠性マグネシウム表面処理技術の開発

(平成23年度 ものづくり中小企業製品開発等支援補助事業/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)

: (株)正信、ケイアンドエムテクノロジィ(株)

: 「マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびに マグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体」 特願2012-234233

開発した技術による小径深穴加工(赤矢印)

関 連 研 究

共同研究機関 実 用 化 企 業

関 連 研 究 共同研究機関 実 用 化 企 業 肥料登録番号

関 連 研 究

共同研究機関 実 用 化 企 業

関 連 研 究 実 用 化 企 業 関 連 特 許

あいのしま

参照

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