ご挨拶
福岡県の製造業は緩やかな景気回復基調にありますが、長年の景気停滞やグローバル化の影響で、
中小企業にとってはまだまだ厳しい環境にあります。特に最近は、中小企業でも開発能力をもち、独自 技術の獲得が重要となってきました。その源泉は、研究開発とこれを担う人材育成だと考えています。
工業技術センターの使命は、県行政機関として地域の企業や産業を先導し、発展させることです。常 に企業発展を目的としながら、「研究開発」「試験分析」「技術相談」「人材育成」「情報収集・提供」「技 術交流」「コーディネート」を基本業務として、4つの研究所がそれぞれの担当分野で地域企業の技術 支援を行っています。
年間100件程の研究開発や11,000件以上の技術相談・指導、試験機器の開放利用、研究会・講習会 等を行っています。また近年、アベノミクスによる中小企業への手厚い支援策が講じられており、これら の支援策を有効に活用しながら効率的な発展ができるように、コーディネートも業務として行っています。
これらの支援業務を通じて、今回新たに製品化や事業化できた成果を加え、平成26年度版「福岡県 工業技術センター 概要と成果」を取り纏めました。何れも、工業技術センター単独での成果ではなく、
企業や関係各機関との連携成果であります。是非、内容をご覧いただき、独自技術を獲得するための 事例をとして、今後のご参考にしていただければ幸いです。
また、概要では、各組織が担当する技術分野や業務内容を記載しておりますので、その内容をご理 解いただき、少しでも多くの県内中小企業の方々にご活用いただきたいと思っています。
私ども福岡県工業技術センターは、「地域企業の発展を支援する実践的研究開発機関」として、常に 県内中小企業の発展を視野に入れた現実的な支援を行っております。
企業での研究開発や事業化をより効率的に進めるため、産学官連携にも積極的に取り組み、その中 で常に中核を担って行きたいと考えています。どうか遠慮なくご相談いただくと共に、各種支援機能を ご活用いただくように、お願い申し上げます。
平成26年10月
福岡県工業技術センター 所長 神谷 昌秀