ご挨拶
福岡県の経済は依然緩やかな景気回復傾向が続いており、業種別の鉱工業生産指数をみると、
輸送機械、電子部品・デバイス、化学、汎用・生産用機械で好調に推移し、製造業の業況は総 じて改善傾向にあります。
しかし、経済のグローバル化や情報化の進展による企業間競争の激化や労働生産性の伸び悩 み、人口減少や高齢化の進展による市場規模の縮小、人手不足など中小企業を取り巻く環境は けして安泰とはいえない状況です。このように先行きが不透明な中、県内ものづくり中小企業 が多様で活力ある成長発展を図っていくためには、「高付加価値製品の開発」や「技術力の強 化」、「生産性の向上」に取り組むことが重要といえます。
工業技術センターでは、基本業務である「研究開発」「人材育成」「技術相談」「情報収 集・提供」「技術交流」「試験分析」「コーディネート」を着実に実施し、中小企業の成長発 展を支援してきました。また、これまでに製品開発支援拠点として「ふくおか食品開発支援セ ンター」(生物食品研究所)、「CAE支援ラボ」(機械電子研究所)、「高分子材料開発支援 ラボ」(化学繊維研究所)を各研究所に整備し、支援体制の充実を図ってきました。さらに、
平成30年度にはインテリア研究所に「家具試作・評価支援ラボ」の整備が予定されており、こ れら支援拠点を中心に、製品開発支援と人材育成をさらに加速していきたいと思います。
今回、これらの支援業務を通じて、新たに製品化や事業化ができた成果を整理し、平成30年 度版「福岡県工業技術センター 概要と成果」を取りまとめました。概要部分では、各組織が 担当する技術分野や支援機能を掲載しておりますので、その内容をご理解いただき、技術開発 などを行うためのご参考としていただくと共に、少しでも多くの県内中小企業の方々に、その 支援機能をご活用いただきたいと思っています。
私ども福岡県工業技術センターは、「県内中小企業の発展を支援する実践的研究開発機関」
として、常に県内産業の中核を担い、県内中小企業の発展を目標とした実践的な支援を行って いますので、遠慮なくご相談いただくと共に、より一層のご活用をお願い申し上げます。
平成30年10月
福岡県工業技術センター 所長 赤尾 哲之