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(1)

枇曾的総資本の再生産に闘する

 

 

二︑社舎的純資本の再生産の問題::::

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ハ 一

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¥ J  

~.!t

1 豆︑結

Fζ 

,  論 説

 

ケネーとスミス︑﹁経済表﹂の著者と﹁岡富論﹂

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一 一 品

本披所載

︶一一一四

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. 

−  E

一 一 一 区到

一 一 一 室 掲 載

i社合的総議本の再生産に闘するケネーとスミスの準設

:!:;: 

(2)

一 一

大なる二人の建設者の理論上の交渉を研究する乙とは︑経済問阜を皐ぶものにとって興味ある問題を

提供するものと謂は−なければならぬ︒

スミスは一七六四年から一七六六年にかけて約二ヶ年宇の蔵

月をフラシス外遊に費した︒この間に彼がフランスのフイジオクフI

親しく往来して経済摩上の議論を交へた乙とは︑後の何れの停記作者も記すと乙ろである︒現にスミ

スは岡富論に於て︑フイジオクフーヅの皐訟を以℃従来経清皐上の問題につき接表されたもの︑中

恐らく最も昇︑担に近きものであると説き︑少くとも国富を以て枇合の勢働によら年々に生産3

消費財にあbとなし︑且完杢なる自由を以て乙の年冷の再生産を最大ならしむる唯一の有数なる方

策であるとなす貼に於て此皐設を正営なbと論じ町︑ァイジオクラIヅを評し

τ

︑フランスに於ける

大なる皐殖と創意とを有せる少数の人々であると一去った同夏にスミスは乙の波の最も俊敏にし

τ

詣深3

ならば乙れをケネーにデデイケイトするつもbであったと一五はれてゐる︒従ってスミスがアイジオ

E

スミスの皐誌の成立を研究すその皐訟の上に如何なる影響をうけたかは︑b

るものにとっ℃重大なる問題となった︒フイジオクラI

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3

は ︑

スミスの皐識のうち正し3ものはすべ℃チユYプーの著書に擦ったものであって︑之の借用物以外

3

A

(3)

めにスミス研究者の聞に於℃は乙の問題に闘し長く活援なる論争が行はれてゐたが︑還に一八九六

年にヱドライン・キヤナン教授によっ

τ

スミスがグラスコク大串に於て試みたる講義の筆記が﹁正

義︑行政︑牧入及び軍備に関する講義﹂左題し℃公刊されるに及んで︑この問題に関する一切が解

決苫れた︒印ち右の筆記はキヤナン教授の考誌によれば一七六二!三年度か或はその前年度に試み

た講義によるものとされたゐるから︑三れとフランス放行後に署された﹁岡宮論﹂とを比較する乙

スミスがプイジオクラTヅからうけた理論上の諸影響を論詮することが出来た︒それ

によると﹁図富論﹂に於て始め℃論じられて講義の筆記に快け℃ゐるものがある︒そのうち聞論上

よら見τ最も主要なるものは︑﹁困富論﹂の第二篇に資本理論が入b

且つ生産的勢働と不生産的州労働

との匡別が論ぜらるLに至った乙と︑及び第一篇第六章の終bにあたって債格理論のうちに分配の

理論が忍び込んだ乙と︑及び年冷の生産と云よ概念が強調せらる︑に至った乙とこれである︒﹁岡宮

論﹂に現はれたる乙れらの理論は︑何れもフイジオクラI

b︑或は少くと

も乙れと密接なる関係を有するものであるから︑キヤナン教授は綿密なる考誼の結果︑

スがフランス放行によってプイヲオクラIヅ︑殊にケネIbうけた影響であると論断した︒叫

恐らくケネーとスミスとの交捗を研究するためには︑右の考設に基いて︑相互に共通なろ諸理論

の内容に於ける一致︑及び不一致︑修正及︑以接展を詳細に跡付けねばならぬであらう︒かくの如3

(4)

O

l A

1筆者のよくすると乙ろではない−小論は於て企回すると乙ろは︑枇命日的線資本の再生産

の問題に関するケネーとスミスとの理論的関係主回明する乙とに止まる︒経済墜の樹立の嬰頭に於

℃初めて之の問題を提唱した乙とはネケーの不滅の功績である︒資本理論をアイジオクラE

にケネーに縫いだと云はる−L

之の問題を如何に取扱ったか︒一致か不一致かハ殺展か逗

hノと断ぜ︑ぎるを得泊︒従って小論は之の問題に閲するケネーの解轄

がスミスによって如何に歪曲当る﹂に至つ売かを︑皐史的に説明する乙とに在る︒

砕同

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詳し︿は

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円 四

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聞に於ける編者キヤナシ教授の序言及びキ

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時為

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2.S HO E

 

に於て叉は撰張3れたる規模は於て繰返し行る︑ためには︑如何なる僚件の下に年ん吋の勢働の生産

物が生産せられ且つ消費せらるれるか︑叉之の消費が行はれるための前提として生産物の分配が如

(5)

何にし℃可能であるかの問題である︒言はピ枇合経済の杢躍の機構の問題である︒

祉命日に於ても︑又如何なる時代に於℃も︑生産は二つの根本的使命を持つ︒第一はその一枇舎が少く

とも同一規模の消費を︑従つ℃叉同一桂度の文化的存在を維持するために必要なる生活資料の生産

b︑第二は一定畳の生活衣料の生産を可能君らしむるために諌め必要と苫れる生産手段の生産

である︒如何在る人間世ん河口もこの二つの基礎的要求を満足せしむる乙となくしては︑その一枇合の文

化の稜展を望み得ゴるのみならず︑枇曾そのもの\存躍を維持する乙とが不可能であらう︒資本主

義的生産は︑一般に無政府であh且つ利潤関係による無立識的統制︑か行はれてゐるに過ぎないと云

れてゐるが1それにしても全踏とし℃は結局乙の根本的要求を考慮の外に置く三とは出来ないので

ある︒郎ち一方に於ては年々資本とし℃使用される生売手段の消耗に臆じて乙れを補填してゆか−な

ければ攻らず︑叉他方に於ては資本家と勢働者との生活主維持しなければならぬ︒而し℃乙の二つ

の部門の生産物は︑資本主義的生産に於ては相互に・商品として交換されねばならず︑その交換を媒

介するものは貨幣流通である︒即ち前者については︑本来資本家的経替はその壮合の生産行程のた

め必要なる一切の生産手段を自ら供給するものであるから︑前年度比消耗されたる部分の担杭にあ

てらるべき新たなる生産手段は資本家階級が自らの企業によbて産出すると乙ろにか︑b︑従前通

bの規模に於てその経管を維持するためには乙の生産手段を資本家相互間に於℃交換し−なければな

枇令的総資本の再生産に関するケネーとスミスの準設

(6)

古 川 戸

らないのである︒而し℃乙の交換のために必要なる貨幣資本は︑官然資本家自身によb℃環め調達

され℃ゐなければならず︑又その交換が完了せる暁にはその貨幣は市場から引上げられ℃再び資本

家階級の手に復障するのである︒次に後者についてはM労働者階級による生活資料の獲得と資本家階

級によるそれとの二つの場合に分れる︒先づ資本主義的生産の下に於て附労働者が生活費料を獲得す

る方訟は︑資本家的賃金制度による勢働力と査本ーとの交換である︒即ち一方勢働者はその勢働力を

資本家に頁却する乙とによっ℃のみ生活費料購入の手段を獲符するのであb︑他方査本家はその企

業を経替してゆくためには換め勢働力を購入するため必要なる貨幣安本を前捕以し怠ければならな

いのである︒然し之の貨幣も一たん州労働者の手に入b℃彼等の生活資料の購入にあてられたる後

は︑再び資本家階級の手に従持するものである︒攻一に資本家階級自身は如何にしてその生活資料を

獲得するか︒それはかの資本家的賃金制度を規定すると同一の資本主義的機構によっ℃資現3

る︒資本家が勢働者を一躍入れ℃企業を経替するのは︑勢働力の購買のために支出せる貨幣以上の剃

飴債植を獲得するためである︒而して之の剰飴債植が資本家階級どして毛の必要とする一定の生活

資料並に賛樫品を獲得せしむるのである︒然し資本家的生産に於ては乙れらの生活費料並に賛津品

も亦費本家自身の生産にか︑台︑その私有物として出羽する︒それ故に現貨の闘係に於℃は︑費本

家階級による乙れらの生活費料並に賛樫品の獲得も亦︑生産手段の場合と同様に︑費本家相互間の

(7)

交換によbて行はれるのである︒而し℃その交換のため必要なる貨幣も亦資本家自身によ白て調達

せられ︑交換の終了せる後に再び先の費本家階級の手に復蹄するのである︒要之︑曹︑本主義的生産

は生産手段の生産と生活費料の生産との二大部門に分れ︑更に後者は勢働者のための生活資料の生

産と資本家のための生活資料の生産とに分れる︒而し℃乙の中生産手段と勢働者のための生活資料

とは固定資本及川日経替資本の形態をと

bて羽れ︑世合的総資本を構成し︑費本家のための生活資料は

吐合的牧入印ち剃飴として現れる︒従つ℃資本主義的生産が︑年今同一の規模に於

τ

又は蹟張志れ

たる規模に於℃支障なく繰返当る︑ためには︑乙れら各生産部門の生産物が年冷再生産3れなけれ

os

而してそのだめには年冷

の練生産物が貨幣流通の媒介によって相互に一定の比例的関係に於て交検されてゆかなければ在ら

ぬ︒乙の貨幣流通は事賃上資本の流通過程によbてのみ決定3れるものである︒而も資本主義的生

産に於τは個冷の資本は何ら一耽合会鰹の生産並に消費の問題を顧慮するところがなく︑また佃冷の

資本の再生産の現象は︑寧ろ結乏ず交錯し︑而もその運動は常に相殺する傾向を示してゐる︒然るに

景気の周期的循環及び恐慌と云ふ特殊的現象が惹3起されるにしても︑枇舎の生産が曲bAY

繰返し行はれてゆくことは︑個々の資本の立場からは全く瑚解出来ない之とである︒乙れを解決す

るものは個々の資本の親和としての枇合的総資本の立場である︑﹁個冷の資本が濁立不韓民見えるの

Z

粧合的総資本の再生産に闘するケネーとスミスの盟中説

(8)

は︑たい︑経済生活の草なる外面的形式に過ぎず︑その皮相に止まる︒之の皮相を以℃事買とし︑

認識の唯一の根源となすものは︑たY俗流経済皐者だけである︒乙れらの皮相の底に︑一切の競争

的艶立を貫いて︑巌左して次一の事貨が存在する︒卸ち一切の個々の資本は枇合的には一つの会躍を

構成するものであるといふ之と︑佃ι干の資本の存在並に運動は共通の枇合的法則によっ℃規律せら

れるといよ乙と︑之の共通の一吐合的法則は︑現存の制度の無計室性無政府性の結果としτ︑必然

に個ん吋の資本家の背後に彼等の意識に瓦して存粧し︑伺々の講離を貫いて背後よb

を貨現する己費本主義的生産を全開として綜A

門的に槻察する時︑即ち一枇曾的総資本の立場から観

d島由競雫と無政府牲とのために個々の資本の立場から見えざる枇合的法則が把握遣

れる︒﹁個人経済の錯綜紛乱のうちに︑一枇AH杢轄の秩序と関係とを維持してゐる乙の隠れたる法則

を楼見するととは︑一般に科皐としての園民経済撃の争意義である︒﹂心

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﹀尽 持号

F

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理論経済墜に於て本質的に資本の分析を試みたものはアイジオク−アIヅであって︑彼等が証代経

(9)

3れるのもとの功績あるがためであると謂はれ℃ゐる︒而し℃乙の皐波の父一ゲ

ネーは彼の有名なる﹁経済表﹂めに於℃古典的な大謄苫と軍純主主主以て枇合的総費本の再生産の問

題を提唱した︒﹁経済表﹂は若干の数字と線とよb成立つ一個の表に過ぎ衣い︒而もそれによって

﹁資本の杢生産過程を再生産の過程とし℃叙越し︑流通を以℃車に乙の再︐生産過程の形式として︑

貨幣の流通をたいミ資本の流通の一一契機とし℃叙越し︑同時にこの再生産過程の中に︑牧入の起源︑

資本の牧入との交換︑再生産的消費と決定的消費との闘係ど︑且つ資本の流通の中に消費者と生産

者との悶の流通を包含せしめ︑最後にこの再生産過程の契機とし℃生産的勢働の二大部分

11

産と工業!lの聞に於ける流通を叡越せんとした試みであった:::それは疑ひもなく最も天才的在

る着想であ夕︑爾東経済皐は乙れに負ムところ大であった

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彼によれば吐舎は三つの階級から成立つ︒第一は生産的階綾︵﹈P

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︑現宜

に農業に従事してゐる借地農業者と農業勢働者とから成る︒彼等が生産的と呼ばれるのは︑その勢

働が剃飴を生産し地代として支捕はれるからである︒第二は地主階級︵F

m g g

g

τ︑生産的階般の勢働による剰鈴を取得し︑乙れによって生活し℃ゐるものである︒乙の中に

は純粋の地主以外に︑地主の従属者︑領主︑官吏︑十分の一一枕の取得者としての寺院を包含する︒

一位合的総資本の再生産に翻するケネーと兄君兄の準設

一 一 一

(10)

第三は不生産的階級︵F乙器話器邑ろであっ

τ

︑工業︑商業︑自由職業等農業以外に働くすべ℃の

ものを包含する︒彼等を不生産的と云ふのは︑生産的階級から提供詰れた原料に封し草に彼等自身の

消費する生活資料の偵値しか附加しないからである︒ケネーの﹁経済表﹂はこれら三階般の聞に↓

闘の年々の総生産物が如何に流通し︑又年々の再生産に如何に役立つかを示昌んとするものである︒

ケネーが﹁経済表﹂に於℃強想し℃ゐる一枇曾は︑貨は官時のフランスである︒被の時代に於ける

ごブンスは借地農制度及びこれに作って大農経替が一般に採用志れた乙とが特徴であった︒彼自身

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ハ 回 目

42

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︶に於けるボーグォア

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2 3

﹀の大釆口巴を科て大漫経替を行ったP

一人であった︒その外被にとって模範となったのは︑ノ戸マンデイー

︵ 同 2

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︿SL己イY・ド・フランスへ

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借地農業者は農業の現買の指導者として視はれ︑﹁経済表﹂に於ける金生産階級を代表し︑且9

に封し℃貨幣地代を支排ょのである︒借地農業者の杢間は百億?EプYの回定資本主投下し︑且っ

その五分の一に嘗る二十億

P

IプY

補填詰るべι f3経替資本であるとされてゐるが︑この数字

も亦乙れらの諾地方の典型的なる借地農業を目標とせる計算である︒

﹁経済表﹂に於℃は次の如3前提が置かれ℃ゐる︒印ち︵一︶︑問題を簡単ならしむるために物債

使

i

l 剰飴の取得者がその剰鈴の予叫を消費にあて︑従って年々の生産が

(11)

同一の規模に於て繰返苫る︑場合l!が行はれるものと限定し︑︵一一︶︑各階絞の内部に於て行はれ 略 表

509ープノV

線再生産

不生産的階級の 前 扮 地主、君主及び

寺 院 の 牧 入 生産的階級の

年 今 の 前 梯

20依

10 

i

純 計20

Zド領はとの階級の

次年度の前械として

保持さる る流通はすべて除外し︑草に階級と階級との

一つの総額とし℃計上すること︑

20  20佐

10 

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ぴの支つ額及姉の充

牧原刻椀る

10  10 

年々の前梯 20 

。 交 出 一 一 一 一 一 一

問、計 50ff( 

る︒向ケネーの時代に於℃はフランスに於て

は農家の家内工業は彼等の一必需品の殆

λ

部分を供給するものであったから︑﹁経持表﹂

に於ては農家の家内工業は官然に農業に所属

するものとして前提3

説明を簡草にするために設庭ではケネーが

彼の論文﹁経済表の解剖﹂に於℃示した﹁経

蹄表略表拐を用以る乙と︑する︒以上の如き

前提の下に於τ は先づ年冷の士

地の生産物からなる駐曾の||貫際には営時

一枇曾的総資本の再生産に闘するケネーとλλの準設

(12)

−ご入

のフランスの||j総生産物を以てその出接結とする︒別表の上部に所謂﹁総再生産﹂とあるのがそ

れである︒乙の総生産物の債値は弦庭では五十億リノIプYとなってゐるが︑乙の額は大般に於τ

時のフランスの全農産物の貨幣債値を云以現はしたものである︒而し℃五十倍の償値どもつ之の総

生産物は︑運動の始知に於て生産的階級却ち借地民生者の手にあるのである︒彼等はこれを百億の

固定資本記聾して年額二十億の経替資本を支出して生産したのである︒生活資料︑原料等︑経替資本

の補填氏︑従って叉直接農業に従事する人冷の生活に必要なる農産物は︑現物のま﹂三の総生産物

から差引かれ

τ

︑新なる農業生産の用に供せられる︒先に述べた如く物債に特使動なく且つ車純再生

産が行はれる之とが前提されてゐるのであるから︑乙の経替資本の填補額は二十億リI

uy

に等し

J而も之の額は一般の流通には入らないのである︒五しそれA\の階級の内部に於て行はれる流

通はすべ℃﹁経済表﹂から除外主れるからである︒かく総生産物の中から経緯資本を補填するから残

飴は三十億であって︑その中二十倍は生活費料︑十億は原料である︒後に説明する如くその二十億

は借地農業者が地主に地代とし℃支排以︑その十億は不生産的階級と交換するのである︒結局一般

的流通に投ぜらる︑額はこの三十倍である︒而して流通の開始せらる︑以前に生産的階級は︑〜右の

会計五十億の総生産物︑所謂農業上の﹁総再生産﹂の外に︑向ほ図民の総貯蓄たる二十億の現金主

所持してゐるのである︒

(13)

その理由は新うである︒邸ち﹁経済表﹂は年々の再生産主問題としてゐる︒而も草純再生産を前

提とするもの︑たから︑その生産は年々同一の規模に於て総績3れなければならぬ︒従つ℃一経擁年

度の出畿結は会れに先立つ経済年度の絡結をなすものであb︑これに引績い℃新経済年度が開始詰

れるのである︒而して新経済年度に於て生産的階級の手許にある総生産物のうち流通に入るべき部

分は佃A干の支捕或は貰買にょっ℃他の二階級の聞に分配ヨれる︒乙の佃A

相互に分裂しながら一経済年度に百一つ℃行はれる諸運動である︒﹁経持表﹂は乙れらの諾運動をば︑

一経済年度の杢躍を一時に包括する二三の特殊な行錯とし℃総括するのである︒﹁経済表﹂の如く問

題を杢般的は取扱ム場舎にあっ℃はさうせざるを得ないのであb︑それを前提し

τ

ゐる乙とは先に

述べたところである︒従つ

τ

bに於℃は︑借地農業者階級が前年度に地代とし℃地

主階級に支抑つ党貨幣二十億が再びこの階放の手に復酷し︑設等は更に乙の貨幣を次年度に於℃流

通に投ずる乙とが出来るのである︒印ち借地農業者の手にある乙の二十億は岡民の同氏循環する貨

幣の総額ど表示するものである︒

地主階級は生産的階級よbの地代の支捕の受取人とし℃現はれる︒ケネーの前提に従へば︑本来

の地主は地代二十億のうちをの七分の回︑だけを受取b︑残bの七分のこは政府に︑七分の一は十分

のご枕の取得者たる寺院に分配3

経 ム

MM的綿資本の再生産に関するケネーとスミスの車設

一 一 一 九

(14)

一 一 一 一

O

次に不生産的階級が一経済年度問に支出する経替資本は十億の債依のある原料のみである︒原料

以外の道具︑機械等は之の階級自身の生産物であると云ふ理由は基いて︑それらのものが乙の階綾

自身の産業経管上種々なる役割主演ずるにも拘らず︑﹁経済表﹂は階級内部で行はれる流通を除外す

るのと同様に杢く顧慮しないのである︒乙の階級が原料を加工品に轄化する州労働の報酬は︑乙の階

級が一部分は直接に生産的階級から︑一部分は間接に地主階級から受とる生活資料の債値に等し

い︒乙の階級はそれ自身資本家と勢働者とに分れ℃ゐるのであるが︑ケネーの根本的見解によれば

乙の階級の金臨が生産的階級及び地主階級の被傭人なのである︒三の階級の工業上の総生産物も従

って叉それらの線流通も︑共比一個の杢韓として総括され℃ゐる︒それ故に不生産的階級は︑﹁経済

表﹂に於℃示遣れる運動の始姑に於℃︑年々生産主れる商品を全部その手に牧め℃をAY︑従つ℃十

億の債値ある彼等の経替資本は︑二十億の債値ある商品に轄化芯れ℃ゐるのであっτ︑且っこの二

十億の字分はその生産期間に消費遣れた生活費料の債格を一不しτ

L L

云ふことが前提遣れてゐる

以上が﹁経済表﹂に於℃示された運動の始鈷に於τ三つの階級が占めてゐる経済的地位である︒

約言すれば︑生産的階級はその経替資本ど補填した上に向ほ三十伝の農業生産物と二十億の貨幣と

を所有してをb︑地主階級は生産的階級に針し二十億の地代請求権を持って現はれ︑最後に不生産

(15)

的階級は二十億の工業生産物を所有し℃ゐるのである︒

そ乙で枇舎の各階般の個人的並に生産的消費︑が年々満足せられ且っその資本が年冷同牧草れるた

めには︑乙れら階級聞に於て如何なる流通が行はれ・なければならぬかY問題となる︒ケネーはそれ

を次の如き三個の流通にょっ℃解決してゐる︒

第一の流通︒先づ生産的階級は地主階級に卦し地代とし℃その所持する貨幣二十億を支排ふ︒然

るときは地主階級はその中の十億を以壬生産的階級よb生活費料を購入する︒その結果一たん生産

的階絞によって地代のために支出苫れた貨幣の半分が再び彼等の手に復蹄する乙とになる︒

第二の流通︒失で地主階部帆は彼等の手中にある残飴の十億の貨幣を以℃不生産的階級よb工業生

産物を購入する︒叉不生産的階級はかくし℃待たる十億の貨幣を以℃生産的階級よb同額の生活資

第三の流通︒生産的階紋はその入手せる貨幣のうち十億を以℃更に不生産的階級から同額の工業

生産物を購入する︒これは農業要具︑共他耕作に必要なる手段から成b︑前年度に消耗せられたる

固定資本部分を補填するためである︒然るに不生産的階級はその得たる十億の貨幣を以て再び生産

的階級よ

AY

同額の原料を購入する︒乙れも亦不生産的階級が前年度に消耗せる経替資本を補填する

党めである︒かくして流通の開始にあたって生産的階絞よb地代とし℃支出ヨれた二十億の貨幣は

社合的総資本の再生産に闘するケネーとλミ見の準設

(16)

E

iHB

一経済年度の流通過程が完了したのである︒その結果再び生産的階級の手

には二十億の貨幣と十億の工業生産物︵原料︶と二十億の農業生産物︵生活資料︶とが残b︑叉不生産

的階級の手には十億の原料と十億の生活資料左が残b︑次年度の再生産が保詮3

此庭に注意すべきは︑流通の開始にあたって生産的階級は三十億の農業生産物を所持し︑その中 再び彼等の手に復蹄し︑

に二十億だけは結局地代として地主階級に支梯ったのである︒そして残除の十億は原料として生産

的階級自身の回定費本の補填にあ℃られる乙とは既に述べたと乙ろである︒尤も乙の原料は農産物

の現物形態として存在するのであるから︑乙れを固定資本の補嘆にあ℃るためには︑生産的階級は

克に乙れを流通の牒介によっ℃同額の工業生産物に鑓へ・なければならないのであるc

ケネーは乙の

部分を生産的階級が最初に投下せる固定資本に封する利子であると説明し℃ゐる︒印ち恨定に従へ

ば百億に劃する一割の利子である︒ケネーは借地農業者に乙の利子が支梯はれることによって一園

の農業生産が園滑に行はれるのであb︑従ってその図の繁柴がもたら3れるが︑者しそのことがな

ければ︑その園民は衰退の中にあ

b

bAつ年々崩壊の過程を辿

によっ℃見ればケネーの所謂借地農業者は農業資本家階級なのぜあっ

τ

︑彼等はこの利子主得る目

的︑かなければ農業に固定資本を投下しないであらう︒若し乙れが得られなければ︑借地農業者は年

冷の固定資本の填補が出来ず︑従ってその経管資本の一宇をさいてそれにあ

τ

なければならず︑そ

(17)

の結果二十億の経替資本の半は年今純牧入を事げる之とが出来なくなるのであるひそれ故に借地農

業者が農業上の剰飴牧入のうちから︑乙の利子部分を獲得すると云ム乙とは︑再生産︑か国誠に行は

れるための一必要保件なのである︒従って之の利子部分は営然アイジオクラI

なる概念の範鴎に属せぎるものである︒何故なら彼等の﹁純生産物﹂なるものは再生産上の生産を

顧慮する乙となしに消費3れる姑に特偲があるのである︒然るにケネーに従へば乙の利子部分は︑

その大部分が年ふの固定資本の修繕及伏更新︑災害に劃する準備資金︑更に可能なる場舎には同定

一般的流通に投ぜらる\部分は︑生産的階級

によっては二十億の貨幣の外︑ニ十億の生活資料及び十億の原料︑合計三十億の生産物であb

不生産的階級によっては二十倍の工業生産物である︒而して生産的階級が流通に技ずる二十億の生

活費料は︑その宇を地主階級によって消費3れ︑残bの一宇を不生産的階級によって消費遣れる︒

又十億の原料は︑流通の媒介によbて同じ債値の工業生産物と交換苫れる乙とによっ

τ

︑生産的陪

級自身の経替資本の泊耗を補填する︒・次に不生産的階級が流通に投ずる二十億の工業生産物は︑そ

の宇を地主階級によって消費され︑残bの一宇が上越の如く生産的階級Kょっ℃その経替資本の填

捕にあてちれるのである︒而し℃これらの諸流通を媒介すのものは︑流通の開始にあたって生産的

一位舎的総資本の再生産に闘するケネーとスミスの準設

(18)

一 一 二 四

階級によh地代の支梯として流通に投ぜられた貨幣二十億であるが︑乙の貨幣は之の階級がその生

産物を販買するうちに轄々とし℃再びその手に復蹄するのである︒かくして同一の経済循環が次の

以上が大韓ケネーの﹁経済表﹂の内容である︒吾々はこれによっ℃ケネーの資本概念を知る乙と

が出来る︒既に述べたやうに﹁経済表﹂に於℃は二種の資本の存在が前提3れ℃ゐる︒ブイジオ

︿

2

2

E

g庄 司

︶左一五はれると乙ろの固定資本と︑叉被等の所謂﹁年

P 4

9 5

2 8

5 0

g︶と云はれると乙ろの経替資本とがそれである︒生産的階級は生産の

一方に於ては百億の固定資本を投下し︑他方に於℃はその五分の一にあたる二十開始に先立ち

τ

億の経管資本を所有し℃ゐなければならないのである︒而し℃乙の固定資本に刑判し℃は年一割にあ

たる十億の利子が保誼ヨれなければ︑経管資本は年冷査本として純牧入を事げることが出来ないの

である︒却も乙の十憶の利子が主とし℃は年冷の固定資本の消耗部分の補填︑共他災害準備資金︑

更に固定資本並に経替資本の増加︑土地の改良並に耕作の蹟張の手段として用ひられる三とは前述

せると乙ろである︒﹁経済表﹂に於℃は生産的階級は乙の十億を現物形態のま︑所有してゐるのであ

0

I

1l

五十億の中か

(19)

ら草純再生産が行はれる乙とを前提として現物形態のま︑控除昌れたものである︒而も乙の経替資

本は年冷その年度の終bには再刊日告の枇合の総生産物を再生産するものである︒郎ちそれは経佐官資

本自身を消却するばかbか︑真に三十億の農業生産物を生産する︒乙の一二十億の中二十億は地代と

し℃地主階級に支梯はれる部分であb︑十億は固定資本の利子にあてられる部分である︒結局フイ

Iツの所謂﹁純生産物﹂としての地代を生み更に固定資本の利子をも生むと乙ろのものは

二十億の経替費本である︒かく℃枇

AM

の線生産物は︑固定資本の利子十億の経替資本の消却二十億H

と﹁純生産物﹂たる地主階級の所得としての地代二十億とから成る乙とになる︒卸ち﹁経済表﹂に

於ては回定費本の利子十億と経管資本二十億との令計三十億の資本が一耽合的融資本を形成し︑疏通

に於て再生産主れるのである︒而してその結岡市として地主階級の所得としての一地代二十倍︑が吐合的

線牧入郎ち剰飴を形成するのである︒

フイジオクラI

g

EE 4g

﹀なる言葉を用以てゐる︒

その中に包含3れるものは︑耕作に必要なる器具︑機械︑役審の購入費及び維持費である︒乙の外

2 2

0 2

P D

O 同 町

g︶なるもの︑があって︑士地の開墾︑耕作に必要なる建物︑躍斑排

水道路の開通等︑最初に土地の利用のために支出遣れた費用である︒然しこれはフイジオクラI

地主階級の前排であって︑年々の農業経替の前梯と匝別3

AWH

(20)

t

一 一 一 二

梯﹂は控除するも︑彼等の所謂﹁原前梯﹂が固定資本とし

τ

生産手段から成る乙とは明かである︒

又アイジオクラI

9 2

5 2

Z E

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− −

g

る︒その内容は直接民農業に従事するすべての人々の生活に必要なる生産物︑印ち生活費料と原料

とである︒それ故にこの部分は一部分は生産手段であb︑他の部分は勢賃として農業関係者の生活

費料となるものである︒従つ℃﹁経済表﹂に於ける社合的総資本の内容は︑結局生産手段と農業関

係者の生活資料とよb−なる︒而し℃その結果生じたる枇合的剰除は地代として地主階級の生活費料

かくて祉合の総生産物は生産手段と勢働者階級の生活費料と及び資本家階級︵アイジオクラI

に於ては農業資本家及び地主階級を含む︶の生活費料の三部分に分たれつ︑︑而かもそれが祉曾一益

鰹の資本及び牧入を形成するのである︒

然し吾一冷は﹁経済表﹂に於て農業以外の生産に従事する者!l

!被等の所謂不生産的階級

il

が何

らその勢倒によって粧台的剃飴を産まずとし︑従って貫際に於ては一枇曾金躍の賃銀州労働者として取

を指摘し・なければならぬ︒印ち︵一︶︑生産的階級の固定資本はその流動資本の五倍と前提されてゐ

るに拘ら子︑不生産的階級に於ては乙の項目に少しも言及3れゐない︒不生産的階級は単に経替資

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