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宝一二一三一﹂ 一

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第 2 5 巻 第 4 号

北 陸 の 植 物 昭和53年3月

きくその枚数は少ない,そして5月〜6月に母株の葉は落葉する。葡萄枝の先端が地面に 接し,そこから根が出ると,その所から葉が展開し夏葉となる。この夏葉は10月〜11月に 落葉し,同時に越冬葉が展開する。この種の地下茎は貧弱で個体重に占める割合も年間を 通して低く,詞旬枝が出た後枯死する。

Ⅶ、テリハキンバイは四国,本州(中国,近畿)の日当りの良い岩盤や斜面に生育して いる。繁殖方法は数年にわたる種子の散布と葡旬枝による栄養生殖である。花期は3月〜

5月で,個体重に占める花の割合は0.7〜3.4(m=2.3)%で7種の中で最も少ない値 である。飼旬枝は1〜11本で3月〜5月に伸長し11〜71cmに達する,また個体重に占め る葡旬枝の割合は22.3〜31.0(m=25.2)%である。葉は前年からの越冬葉が花期に落葉 し,同時に越冬葉よりも大きな夏葉が展開する。この夏葉は11月までに落葉し,越冬葉が この頃に展開を開始する。この種の地下茎はツルキンバイと同様に貧弱で個体重に占める 割合も10%以下で,ほとんど地下茎に同化物を貯蔵しない型である。

(3)以上の観察と結 果より,キジムシロ群 7種の生活の相違と類 似 に つ い て ま と め て み ると次のようになる。

生殖方法に詞旬枝を 出 さ な い 種 は キ ジ ム シ ロ と エ チ ゴ キ ジ ム シ ロ

の2種で,詞旬枝を出 す種はツルキジムシロ,

エチゴツルキジムシロ,

ミツバツチグリ,ツル キンバイ,およびテリ ノ、キンバイの5種であ った。このうち葡園枝 に 多 く 物 質 を 分 配 し て い る 種 は ミ ツ バ ツ チ グ リ,ツルキンバイ,テ リノ、キンバイの3種で 共に20%以上であった。

葉への分配比を見ると,

テ リ ハ キ ン バ イ と ミ ツ バツチグリを除いて良 く類似していたが,テ リハキンバイは3月に

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−206−

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Marchl978 TheJournalofGeobotany Vol・XXV・No.4

多くの葉をつけ,分配比も高い点,ミツバツチグリは越冬葉をつけない点で異なっていた。

花への分配比について比較してみると,キジムシロが最も大きく次いでエチゴキジムシロ が高く,テリハキンバイ,ツルキジムシロが他種に比べて低い値を示した。地下茎への分 配比だけを取り出してその季節的変化をFig.4に示した。これをみるとミツバツチグリは 8月〜9月に非常に大きな分配比を示し,冬季に匹敵するくらいであった。ツルキジムシ ロ,キジムシロfエチゴキジムシロ,エチゴツルキジムシロの4種は,6月〜10月にかけ て10〜40%の間を上下する型を示し,ツルキンバイとテリハキンバイは年間を通して低い 値を示す型であった。しかし,ツルキンバイは詞詞枝を伸した後に母株が枯死する点で他 の6種と異なっていた。葉の展開リズムは越冬葉をつけないミツバツチグリを除いて,越 冬葉と夏葉の2種類の葉を花期と10月〜11月を境に交代させる点で,6種は良く類似して いた。

考 察

個体重あたりの各器官への分配比の比較や葉の展開リズム等から,それぞれの種の持つ 生活環や物質経済の一面を見ることができた。種の持つ外部形態とその機能を結びつけて 考察してみると,種子による有性生殖しかしないキジムシロやエチゴキジムシロは花に対 する分配比や地下茎への分配が,他の種よりも優れており,特に地下茎は大きく多年にわ たる種子の散布を可能にしていると思われる。この2種は同じ繁殖方法によって個体再生 産をする方向に分化した種と考えられる。またミツバツチグリは詞富枝への分配比が,他 の種に比べて大きく,しかも花への分配比もエチゴキジムシロやツルキンバイに次いで大 きいことから,栄養生殖と有性生殖の両方を十分に活用していると思われる。また地下茎 への分配比もかなり大きいことは,越冬葉をつけない分を補充し数年にわたる個体再生産 を可能にしていると思われる。ツルキジムシロとエチゴツルキジムシロの物質経済は各器 官への物質の分配比からミツバツチグリとキジムシロの中間的な性質を持っている。この 2種は詞團枝にはやや少なく,地下茎にはツルキンバイやテリハキンバイよりも多く,花 にはやや下位の,分配をしている。またこれら2種の地下茎はキジムシロのようには大き く な い が , テ リ ハ キ ン バ イ や ツ ル キ ン バ イ よ り も か な り 大 き い 。 こ の ツ ル キ ジ ム シ ロ と エ チゴツルキジムシロは,有性生殖と栄養生殖を低率で多年にわたっておこなう方向に分化 してきた種と推定される。ツルキンバイとテリハキンバイは地下茎や詞旬枝への分配比の 面からみると類似しているが,ツルキンバイは葡萄枝を伸長させた後母株が枯死する点や 花 へ の 分 配 比 が 大 き い 点 で テ リ ハ キ ン バ イ と 異 な っ て い た 。 す な わ ち ツ ル キ ン バ イ は 一 年 生的な方向へ,テリハキンバイは栄養生殖に重点をおく多年生的な方向である。以上の考 察より,キジムシロ,エチゴキジムシ口型への分化,ツルキジムシロ,エチゴツルキジム シロ型への分化,ミツバツチグリ型への分化,ツルキンバイ型,テリハキンバイ型への分 化が,キジムシロ群の中における分化の歴史の中で生じたと推定される。また地下茎への物 質の分配比の季節的な変化から,キジムシロ,エチゴキジムシロ,ツルキジムシロ,エチ

ゴツルキジムシロの4種が良く類似し,類縁が近いことが推定された。

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北 陸 の 植 物 第25巻 第4号 昭和53年3月

参考文献

河野昭一(1974) : 植物の進化生物学II. 種の分化と適応, 三省堂.

KAWANO, S. & NAGAI Y. (1975) : The Productive and Reproductive Biology of Flowering Plants 1. Life Histry Strategies of Three Allium Species in Japan in Bot. Mag. Tokyo 88 : 281-318.

WOLF, TH. (1908) : Monographie der Gattung Potentilla in Bibi. Bot. Heft 72.

Summary

1. As one of the taxonomic studies of Potentilla fragarioides group, a comparison of each lives in seven species was studied. These are observations of life cycle and investigations of seasonal changes in proportional distribution of dry matter into various organs.

2.Pote叫illa fragarioides group contains following seven species : P. fragarioides LINN. ; P. sprengeliana LEHM. ; P. togasii OHWI ; P. 幻yamen.sis NARUHASHI et T. SATO; P. freyniana B-ORNM. ; P. yokusaiana MAKINO ; P. riparia MURATA.

3.Potenガlla sprengeliana and P. togasii showed the almost same seasonal chan­

ges in distributional rate of dry matter into subterranean stem and flowers.

4. Both distributional rates of dry matter into subterranean stem and stolons in P. fragarioides and P. toyamensis were similar.

5. Potentilla freyniana was specific in present taxonomic group by high distri - bututional rate of dry matter into subterranean stem and stolons.

6. The distributional rate of dry matter into stolons in two species, P. riparia and P. yokusaiana, was higher than that into subterranean stem. Potentilla 知kusaiana. however, differed from P. riparia by the decay of mother stock after the expansion of stolons.

7.Four species, P. fragarioides, P. sprengeliana, P. togasii, and P. toyamensis showed the similarity from a point of seasonal changes in distributional rate of dry matter into subterranean stem.

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