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表-1   使用材料

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Academic year: 2022

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(1)

写真-1 液体システムによる吹付け状況

本坑

コンクリートポンプ 避難坑

マニュピレータ

TWS

100

R1=4,500 R5=6,000 R=2,350

3,550 1,2002,3503,550

4,700 舗装

鋼管 4B→2.5B,L=4.5m

縦 断 図 横 断 図

2.5B,L=12m マテリアルホース 液体急結剤用ショットノズル

吐出量1~10m3/hr

アルカリフリー液体急結剤を用いる吹付けコンクリートの小断面トンネルにおける適用性試験結果

日本道路公団中国支社 奈良正吾

㈱鴻池組 ○正 坂口和雅 フェロー 川上正史

㈱鴻池組 正 岩田文吾 縁田正美 川添純雄 南山 剛

㈱カテックス 吉田 優 ケービーシーマシナリ㈱ 蛸島 勇

1.はじめに

現在、我が国の山岳工法における吹付けコンクリートの 施工に際し、コンクリートを圧縮空気でノズル付近まで搬 送しY字管により粉体急結剤を混合するシステムが広く採 用されている。本吹付けシステムは、初期の強度発現性や 付着性能に優れる等の長所を持つ反面、粉じんや跳ね返り が比較的多く、さらに急結剤が強アルカリ性であるため取 り扱いに十分な注意が必要であるという短所を持つ。特に 小断面トンネルにおける吹付け時の粉じんは,断面が小さ いことに加えて,十分な換気設備の設置が困難であるため,

吹付け面の視認性を極めて困難にしたり,長時間にわたる

坑内環境悪化の原因となっている。本報告では,日本道路公団中国横断自動車道摺鉢山トンネル避難坑(内空断 面積14㎡)において実施したアルカリフリー液体急結剤(以下,AFと略す)を用いる吹付けコンクリートの小 断面トンネルへの適用性試験の結果について述べる。

2.小断面トンネル用吹付けシステム

図-1に今回の試験で使用した吹付けシステムを示す。 吹付け機(マニピュレータ)は試験現場の使用機械 を用い,その他のものは,小断面トンネルの仕様あるいは液体急結剤仕様の機械を用いた。

図-1 吹付けシステム

3.コンクリート配合

表-1に使用材料を示し,表-2にコンクリート配合を示 す。ポンパビリティー向上のため,目標スランプ15㎝,S/a

=65%と両者とも大きめに設定した。W/Cは初期強度,付着 性能を向上させるため50%とした。なお,セメントは,従来

のAFでは,目標初期強度を確保するため,早強ポルトランドセメントの使用が必要不可欠であったが,今回の 試験では,改良製品を用いて,普通ポルトランドセメントを使用した。

キーワード:小断面トンネル,アルカリフリー,液体急結剤,吹付けコンクリート,低粉じん

連絡先:大阪市中央区北久宝寺町3-6-1 ㈱鴻池組大阪本店土木設計部 TEL (06)-6244-3684 FAX (06)-6244-3632

材 料 名   称 記号 密度

(g/㎝3) セメント 普通ポルトランドセメント 3.15

細骨材 砕砂 2.62

粗骨材 6号砕石(Gmax=15㎜) 2.83 高性能減水剤 アクリル系ポリマー AD 1.06 液体急結剤 アルカリフリー AF 1.43

表-1   使用材料

吹付け機 マニピュレータ

(試験現場の機械を使用)

コンクリートポンプ 吐出量1~10m3/hr ポンプ前面圧10.36MPa 液体急結剤添加装置 ポンプ:吐出量 12.8mL/rev

インバータ制御

ショット・ノズル 液体急結剤専用ラバーノズル 口径2.5B

土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月)

‑407‑

VI‑204

(2)

W

セメント C

細骨材 S

粗骨材 G

高性能 減水剤 AD B×%

15±2 50.0 65.0 180* 360 1,203 609 1.40

*)単位水量には,高性能減水剤を含む。

表-2  コンクリート配合 細骨材

S/a

(%) 水結合

材比 W/C (%)

単位量(㎏/m3 目標

スランプ Sr (㎝) 4.コンクリート強度

図-2にAF添加率C×9,10,11%の吹付けコン クリート強度の経時変化図を示す。

材齢1日強度は 5.3~8.0N/㎜ 2,材齢 28 日強度は 31.2~37.4N/㎜2と,日本道路公団のC360配合の各 材齢における基準値5,18N/㎜2をいずれも満足す る結果を示した。

材齢91日強度は43.2~48.4N/㎜2であり,材齢 28日の1.22~1.46倍程度の伸び率を示した。

ベースコンクリートに対する吹付けコンクリート の強度残存率は,材齢7日で76~92%,材齢28日 で78.4~94.0%,材齢91日で89.3~94.2%であり,

材齢の経過とともに,AF 添加率の違いによるバラ ツキが小さくなる傾向を示した。

5.粉じん濃度・跳ね返り率

表-3に発生粉じん濃度及び跳ね返り率の測定結果 を示す。

発生粉じん濃度はAF使用時2.72㎎/m3であり,粉 体急結剤使用時の7.0㎎/m3と比較して約40%程度に 抑制され,かつ厚生労働省の粉じん対策に関するガイ

ドラインの管理目標値 3.0 ㎎/m3を満足する結果を示した。発 生粉じん濃度は,換気方式が避難坑への吸い込み方式を採用し ていたため,吹付け箇所前方50mの位置で測定した。

また,跳ね返り率は14.8%であり,粉体急結剤の一般的な跳

ね返り率30%の半分程度であった。この際のコンクリート吐出

量は2m3/hr,エア量は8m3/min程度である。

6.厚吹き性能

写真-2にトンネルクラウン部における吐出試験結果を示し た。試験では,30~40㎝の厚吹きが可能であり,十分な付着性 能を有することが確認された。

7.まとめ

今回の普通ポルトランドセメントC360配合における試験で,① 吹付けコンクリート強度は,材齢7,28日 の各々の基準値5,18N/㎜2を満足する,② 発生粉じん濃度は労働厚生省の管理目標値3.0㎎/m3を満足する,

③ 跳ね返りは,従来の粉体配合の一般的な数値の半分程度と少ない,④ 十分な付着性能を有する等の結果が 得られ,アルカリフリー液体急結剤を用いた吹付けコンクリートは,小断面トンネルにおいても十分適用可能で あることが確認できた。

小断面トンネルにおいて適用する上での今後の課題は,最適なノズルの開発,コンクリート吐出量,エア吐出 量及び吹付け離隔距離の最適な組合せを確認すること,液体急結剤仕様の吹付け機の開発である。

参考文献

1) 労働省 : ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドライン,2000.12

2) 日本道路公団 : トンネル施工管理要領(本体工編),1996.12

写真-2 吐出試験結果(AF添加率C×9%)

40㎝ 図-2   コンクリート強度の経時変化

48.4

28.6

39.8 43.8

31.2 26.2

6.8

35.4

43.2

24.2

6.5

37.4

45.6

21.6

5.3 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

材  齢  (日)

強  度  (N/㎜2

ベース C*9%

C*10%

C*11%

1 7 28 91

測定位置 粉じん濃度 (㎎/m3)

吹付け 位置

跳ね返り率 (%) 吹付け時 粉体 7.0 前方50m 7.00 吹付け時 液体 9.0 2.72 天端~肩部 14.8

無作業時 0.75

※)発生粉じん測定時 : 風速 3.2m/sec,風量 3000m3/min 表-3  発生粉じん濃度および跳ね返りの測定結果 作業状況

発生粉じん濃度 跳ね返り率 急結剤

添加率 (%) 急結剤

種類

土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月)

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