実験ケース
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(2) I‑100. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). タイプ A の A-S-V10.4 と A-C-V10.4 を比較するといずれの場合も 400 kN. 500. 衝撃力 (kN). 緩やかに減少している.最大衝撃力は,. 300. 200. 200. 100. 100. 0. B-S-V9.9 と B-C-V9.9 を比較すると,. 500. kN 程度大きい値を示している. 3.2 最大重錘衝撃力と衝突速度の関係. 衝撃力 (kN). 程度の値を示している.タイプ B の. 0. 0. 20. 40. 60. -100. 80 100 120 140 160 180 200. 0. 20. 40. 60. 80 100 120 140 160 180 200 220 240 260 280 300. 500. A-C-V10.4. 400. B-C-V9.9. 400. 300. 300. 200. 200. 100. 100. 0 -100. B-S-V9.9. 400. 300. -100. B-C-V9.9 は B-S-V9.9 の場合より 100. 500. A-S-V10.4. 400. 0. 0. 20. 40. 60. -100. 80 100 120 140 160 180 200. 0. 20. 40. 60. 80 100 120 140 160 180 200 220 240 260 280 300. 時間 (msec). 図−3に最大衝撃力と衝突速度の関. 時間 (msec). 図−2. 係を示している.なお,図中には設計 計算結果も示している.タイプ A の場合には実験値が計. 重錘衝撃力波形. 800 700. の場合には実験値が計算値の 1/2 〜 1/6 程度である.. 600. タイプ A とタイプ B を比較するとタイプ B が 4 % 〜. 500. 衝撃力 (kN). 算値の 1/2 程度であることがわかる.また,タイプ B. 50 % 程度小さな値を示している.以上のことから,1) 土のうは大きな緩衝性能を有していること,2) 現行の. 300 200. る安全余裕度を有していることが明らかとなった.. 100 0. 0. 8. 9. 10. 11. の一覧をタイプ別に整理し示している.表中には,比較. 衝突速度 (m/s). のために実験値,設計計算結果および許容応力度を示. 図−3. 最大衝撃力と衝突速度の関係. 表−2. 各部材の応力状態. している.タイプAとタイプBを比較すると,実験結 果は全ての部材でタイプBが大きな値を示している. 計算値. B-S-V8.9 B-S-V9.6 B-S-V9.9 B-C-V9.9. 400. 仮設柵は設計計算結果よりも 2 倍程度衝撃力に関係す 3.3 各部材の応力状態 表−2には各部材の最大応力値. 実験値. A-S-V8.3 A-S-V9.4 A-S-V10.4 A-C-V10.4. (N/mm2) A-S-V10.4 A-S-V9.4 A-C-V10.4 実験ケース A-S-V8.3 許容値 測定部材 応力種類 測定値 計算値 測定値 計算値 測定値 計算値 測定値 計算値. ことが分かる.また,各部材で比較すると,許容応力. 支 柱. 曲げ応力. 22. 167. 19. 195. 28. 220. 27. 220. 210. 度に対して,実験結果の火打ちの軸応力が小さな値を. 火打ち. 軸応力. 4. -19. 4. -22. 6. -25. 5. -25. -165. 矢 板. 曲げ応力. 52. 433. 53. 504. 72. 568. 52. 379. 265. 示しているのに対し,矢板の曲げ応力は他の部材より 大きな値を示していることが分かる.特にタイプA, タイプBの矢板部は,設計計算上の応力が許容応力度. (N/mm2) B-S-V9.6 B-S-V9.9 B-C-V9.9 実験ケース B-S-V8.9 許容値 測定部材 応力種類 測定値 計算値 測定値 計算値 測定値 計算値 測定値 計算値. のそれぞれ約 1.5 倍 〜 2 倍であるが,実験結果の応 力は,それぞれ許容応力度の 1/5 〜 1/3 と極めて小. 支 柱. 曲げ応力. 24. 182. 37. 202. 42. 208. 34. 208. 210. 火打ち. 軸応力. 8. 21. 13. 23. 15. 24. 15. 24. 210. 矢 板. 曲げ応力. 60. 469. 89. 520. 99. 536. 66. 358. 265. さいことが分かる.全体的に見ると,実験値が許容応 力度に対して最大 1/3 程度の値であることから,応力に関して 3 倍程度の安全余裕度があるものと考えられる. 4.まとめ .まとめ 本研究では,仮設柵の耐衝撃性を検討するために,重錘衝突実験を行い耐衝撃性を明らかとすると供に,現行設 計法との比較検討を行った.本研究で得られた結果を要約すると, (1) 大型土のうの積み方により,重錘衝撃力は変化しない. (2) 大型土のうは緩衝性能が高く,現行設計結果に対して 2 倍程度の安全余裕度を有している. (3) 部材応力には,許容応力度に対して衝撃力に換算すると約 3 倍の安全余裕度を有している. 参考文献. 1). 落石対策便覧: (社)日本道路協会,平成 12 年 6 月. 2). 道路防災工設計要領(案)落石対策編:北海道開発局建設部道路建設課監修,(社)北海道開発技術センター 発行,平成 13 年 3 月 ‑200‑.
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