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鉄 道 従 業 員 の 疲 労 に 関 す る 研 究

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Academic year: 2022

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(1)613. 692:. 鉄 道 従. 業 員 の 疲 労 に 関 す. 613. 73. る 研 究. 第2篇 短. 時. 間. 急. 激. 作. 業. 時. の. 疲. 労. に. 就. い. て. 岡山大学医学部公衆衛生 学教室(主 任:大 田原一祥教授) 専 攻生. 佐. 藤. 和. 〔 昭和34年7月16日 目. 人. 受稿〕 次. 第1章. 緒. 言. 第2項. 水投 与 時. 第2章. 検 査 方法. 第3項. 小. 第2節. 括. 第1節. 被 検 者. 作 業 中 の ク ロー ル 喪 失状 況 及 び水 投. 第2節. 実 施 時 期 及 び 実 施場 所. 第3節. 作 業 内 容 及 び休 憩. 第1項. 水非 投 与 時. 第4節. 採 尿方 法. 第2項. 水投 与 時. 第5節. 水 分 摂 取 の 制限 及 び水 投 与. 第6節. 検査項 目. 与 の 影響. 第3項 第3節. 小. 括. 作業 の脈 搏 及 び 体 力(肺 活 量,背 筋. 第1項. 尿 量,尿 比 重,尿pH,尿. 第2項. 尿 クロー ル量. 第1項. 脈. 第3項. 汗 クロ ール 量. 第2項. 肺 活 量. 第4項. 脈. 搏. 第3項. 背 筋 力. 第5項. 肺 活 量. 第4項. 握. 力. 第6項. 背 筋 力. 第5項. 小. 括. 第7項. 握. 第3章. 蛋 白量. 力. 検査成績. 第1節. 検尿成績. 第1項. 水非 投 与 時. 力,握 力)に 及 ぼ す 影 響 搏. 第4章. 総 括 並 び に考 按. 第5章. 結. 論. 文. 献. 欧文抄録 の 影 響 を も比 較 検 討 した.本 篇 に於 て は短 時 間 急 激. 第1章. 緒. 言. 筋 肉疲 労 時 蛋 白 尿 が 出現 す る事 は既 に 占 くよ り よ. 作 業 と して鉄 道 作業 中最 も代 表 的且 特 異 な作 業 で あ る機 関 区 に 於 け る機 関助 士 の模 型 火室 投 炭 作業 を 選. く知 られ た 事 実 で あ るが,常 人 並 び に軽 疲労 時 尿 中. び,本 作業 時 の 疲 労 を 春,夏,冬. に微 量 蛋 白 が 出現 す る事 は従 来 あ ま り注 意 さ れて 居. 主 と して尿 微 量 蛋 白 測 定 法 に よ り検 査 し,尿 蛋 白濃. らな かつ た.昭 和19年 緒 方 教 授,大 田原 教 授,岡. 度 及 び其 時 間 排 泄 量 の経 過 を 作業 前後 逐 時 的 に観 察. 村1)は 尿微 量蛋 白を 血 清 学 的 に 測定 す る方 法 を 創 案. し,更 に 同一 人 に同 一 作 業 を行 わ しめ て作 業 直 前 に. し,こ れ を疲 労 特 に 筋 肉 疲 労 の判 定 に応 用 して 良 好. 比 較的 大 量 の水 を投 与 した場 合 の影 響 を も比 較検 討. な る成績 を挙 げ た.. し,以 下 に述 べ る如 き成 績 を得 た ので 報 告 す る.. 著者 は第1篇. の各 季 節 に就 いて. に於 て 各種 鉄道 作 業 中軽 作 業,中 等. 尚 夏季 の 実 験 に 於 て は 尿 ク ロー ル量 及 び 作 業 中 の. 度 作業 及 び 重 作 業 を選 び,各 作 業 時 の 疲 労 を 主 と し. 汗 クロー ル 量を も測 定 し,更 に冬 季 の 実 験 に 於 て は. て 尿微 量 蛋 白測 定法 に よ り検 査 し,尿 蛋 白濃 度及 び. 脈 搏 及 び体 力(肺 活 量,背 筋 力,握 力)に 及 ぼす 影. 其時 間 排 泄 量 の経 過 を 逐時 的 に観 察 し,更 に 水投 与. 響 を も検 査 した の で,こ れ らの 成 績 に就 い て も報 告.

(2) 5886. 佐. 藤. 和. 人 次 に 夏季 及 び冬 季 に は片 手 シ ョベ ル(重 量620g. す る.. 及 び650gの2種)に 第2章. 検 査 方 法. 1.0kgな. 短 時 間 急激 作 業 と して機 関 区 に 於 け る機 関 助 士 の. て200kg(1杯. 当 りの掬量. るを 以 て200杯 に 当 る)を7〜8分. 炭 せ しめ,. 間 に投. 5分 休 憩後 再 び 同 様 に200kg投. 炭 を反. 模 型 火室 投 炭 作 業 を選 び,作 業 前 後 に定 時 的 に採 尿. 復 せ しめ た.所 要 時 間 は約20分 で,投 炭 量 は400kg. して尿 量,尿 比 重,尿pH,尿. で あ る.尚 投 炭 はす べ て 右 腕 にて行 い,毎 回 左手 に. 蛋 白 量,尿. ク ロー ル. 量 等 を測 定 し,更 に作 業 中の 汗 ク ロー ル量 を も測 定 し,且 比 較 的 大 量 の 水を 作 業 前 に投 与 した 場 合 の 影. て 鎖 を 上 下 して焚 口 の蓋 を 開 閉 した. 尚 何 れ の場 合 に も作 業 前1時 間 並 び に作 業 後2時. 響 を 同一 人 に 同 一作 業 を 行 わ しめ て比 較 検 討 した.. 間 は 休 憩 の状 態 で比 較 的 安 静 に せ しめ た.又 被検 者. 又 本作 業 の 脈 搏 及 び体 力(肺 活 量,背 筋 力,握 力). はすべ て 本 作業 に は 習熟 して い た.. に 及 ぼ す影 響 に就 い て も検査 した. 第1節. 第4節. 被 検 者. 尿 の採 取 は 作業 前,作 業 直 後,. 被検 者 は国 鉄 某機 関区 に勤 務す る副 機 関 助 士7名 で あ る. 7名 と も 日勤 に して勤 務 時 間 は8時30分. よ. り17時 迄 で,機 関助 士 技 能 習熟 中の20才 代 の健 康 な 者 で あ る.. 和30年3月. 間 後 の4回 行 つ た.作 業 前 は1時 間 尿 を採 取 し,作. 業 前後 の5分 間 を 含 む30分 間 尿を 採 取 した 。. の各 季 節 に 行 つ た.即 ち昭. 下 旬2名 に就 き前 後2回,同. 2名 に就 き前 後2回,昭. 和31年1月. 水 分 摂 取 の 制 限及 び水 投 与. 水分 摂 取 は検 査 時 間 中 これ を禁 止 し,水 投 与 は作. 実 施 時 期及 び実 施 場 所. 実 施 時 期 は春,夏,冬. 年7月 下旬. 下 旬3名 に就 き. 業 前採 尿後500ccを 第6節. 与 え た.. 検査項 目. 検 査 項 目は 尿 量,尿 比 重,尿pH,尿. 前 後3回 行 い,各 人 に就 き水 非 投 与 の場 合 と水 投 与. ロール 量,汗. の 場 合 とに就 い て検 査 した.実 施場 所 は某 機 関 区 模. 背 筋 力,握 力)等 で あ る.. 型 火室 投 炭 室 内 であ る. 第3節. 1時 間 後 及 び2時. 業 直後 は春 季 に は1時 間 尿 を 夏季 並 び に冬 季 に は作. 第5節. 第2節. 採尿方法. 第1項. 尿 量,尿 比 重,尿pH,尿. 尿 量,尿 比 重,尿pH,尿. 作 業 内 容 及 び休 憩. 作 業 内 容 は模 型 火室 投 炭 作業 で あ る.本 作業 は乗 務 投 炭 作業 の練 習 と して 行 わ れ る もの で あ り,機 調 車 火室 と同様 の模 型 火室 へ 一 定 時 間 中 に一 定 量 の 石. 蛋 白量,尿. ク. ク ロー ル量,脈 搏 及 び体 力(肺 活 量,. 蛋 白量.. 蛋 白量 等1は第1篇 に於. て 述 べ た と同 様 に して測 定 し比 較 した. 第2項. 尿 ク ロー ル 量. 尿 ク ロー ル量 はMohr2)の. 方 法 に よ り測 定 した.. 炭 を 一定 の順 序 に投 入す る作 業 で,激 烈 な る労 働 負. 即 ち被 検 尿1.0cc中. 荷 で あ る.又 本 作 業 は基 本 作業 量 を 自 由 に選 択 す る. 定 量 し,そ れ よ り計 算 に よ り尿 クロー ル濃 度(mg%). 事 が 出来,且 毎 回 規 正 さ れた 条 件 下 で 同一 作 業 を 反. を求 め,こ れ よ り1時 間 尿 量 中 の クロー ル 量を 求 め. 覆 し得 る ので,労 働 負 荷 の 形式 と して は極 め て好 適. て 尿 ク ロー ル時 間排 泄 量(mg/hour)と. の手 段 と思 われ る.. 第3項. 検 査 当 日に於 け る本 作 業 の 作業 配 分 と休 憩 の 挿 入 は次 の 如 くで あ る.. 1.0kgな. て300kg(1杯. る を 以 て300杯. 投 炭 せ しめ,. 方法により. して比 較 した.. 汗 ク ロー ル 量. 夏期 の2例 に 就 い て 各 々水 を投 与 しな い場 合 と投 与 した場 合の2回 作 業 中 の汗 を全 身 着 衣法 によ り採. 即 ち 春 季 に は 片 手 シ ョ べ ル(重 量:700g及 750gの2種)に. の食 塩をMohrの. び. 当 りの 掬 量. に 当 る)を12分. 間に. 6分 休 憩 後 再 び 同 様 に300kg投. 取 し,其 クロ ー ル量 をMohrの. 方 法 に よ り測 定 し,. 作業 中 の汗 ク ロー ル量 と して比 較 した.即 ち作 業前 に軽 い入 浴 にて 汗 を 流 し,水 とア ル コール で皮 膚面 を 清 浄 に し,十 分 に洗 滌 し乾 燥 させ た衣 服 を着 せ て. 炭 を 反 復 せ しめ, 10分 休 憩 後 両 手 シ ョベ ル(重 量. 顔 面 以 外 の全 身 を 覆 い,顔 面 の 汗 は手 拭 に吸着 しつ. 2150g及. び2300gの2種)に. て火 室 よ り炭 倉 へ の. つ 作業 せ しめ,作 業 後 着 衣 及 び手 拭 で 十分 汗 を吸着. 600kgの. 石炭 あ げ を20分 間 に 行 わ しめ た.所 要 時. しつ つ 更 衣 さ せ た.こ れ に よ り実 際 に集 汗 された汗. あ る.尚 投. 量 は作 業 中 の発 汗 量 の 何 割 か で あ り,又 採汗 中汗. 炭 は すべ て右 腕 に て行 い,左 手 は 把 手 を 持 ち,毎 回. は かな り蒸 発 し濃 縮 され るわ け で あ る.此 全着衣 を. 前 方 に 出 せ る左 足 に て踏 子に重 力 を 加 え 自動 的 に焚. 5000ccの. 口戸 を 開 閉 した.. 食 塩 をMohrの. 間 は約1時. 間 で,投 炭 量 は1200kgで. 蒸 溜 水 に て24時 間 浸 漬 し,其100cc中. の. 方 法 に よ り定 量 し,こ れ よ り計算.

(3) 鉄 道 従 業 員 の 疲 労 に 関 す る 研 究 に よ り全 着 衣 の ク ロー ル 量 を求 め,こ れ を 作業 中 の. 表1. 尿 量(cc/hour)(水. 5887 非 投 与 時). 汗 クロー ル 量 と した.勿 論 衣 服 及 び手 拭 には 着 衣前 に クロー ル の含 まれ て い な い事 を確 か め た. 第4項. 脈. 搏. 脈 搏 は1分 間 の脈 搏 数 を正 確 に測 定 した. 第5項. 肺 活 量. 肺 活 量 は 廻 転式 肺 活 量計 を用 いて 測 定 した.即 ち 所 定 量 の 水 を入 れ 温 度 調節 を行 い,被 検 者 に立 位 に て右手 に て 口管 を 持 ち全力 を以 て吸 気 せ しめ,直 ち に呼 出管 を 右手 に て 口 に密 着 せ しめ息 を 続 く限 り呼 出 せ しめ,こ れ を3回 反 復 し其最 高 値 を 求 め た. 第6項. 背 筋 力. 背筋 力 は メー ター式 背筋 力 計 を 用 いて 測 定 した. 即 ち踏 台上 に両 足 の拇 指 が30cmの. 距 離 に て並 行. せ る足 形 を 描 き,被 検 者 を 該 足 形 上 に立 た しめ 約 300の 前 曲位 置 にて 計 器 の横 柄 を全 力 に て牽 引せ し め,こ れ を3回 反 復 し其最 高 値 を求 め た. 第7項. 握. 力. 握 力 は ス メ ドレー 氏 型 握力 計 を用 い て 測定 した. 即 ち予 め内 鐙 に拇 指 を 除 く4指 の第2節 を あ て外 鐙. 倍 の値 を 示 して い る.夏 季 及 び 冬 季 の例 で は作 業 直. に示 指 と拇 指 の 又 を あ て る如 く調 節 して お き,被 検. 後 に最 も高 い 値 を示 し,夏 季 の 例 で は1時 間後 に1. 者 を直 立 せ しめ 腕 を 自然 に た れ全 力 にて 握 ら しめ,. 例 は作 業 直 後 と同 じ値 を, 1例 は作 業直 後 の2分 の. これ を左 右3回 反 復 して行 い各 側 の最 高値 を求 め た. 第3章 第1節. 検. 査 成 績. 検 尿成 績. の 各季 節 に就 い て 観 察す れ. ば,次 の 如 くで あ る. 第1項. で は作 業1時 間 後 乃至2時 間 後 に作 業 前値 に恢 復 す. 業 前 値 へ の 恢 復 が 速 い傾 向が 認 め られ る. 尿 蛋 白時 間 排 泄 量 の経 過 は表2に 示 す 如 くで あ り, 何 れ も作 業 に よ り著 明 に増 加 してい る.即 ち春 季 の 例 で は 作業 直 後 に最 も高 い値 を示 し其 後 減 少 す る も,. 水非投与時. 尿 量(cc/hour)の. 前 値 の8倍 及 び4倍 の値 を示 して い るが,冬 季 の 例. る傾 向 が 認 め られ る.即 ち冬 季 には 夏 季 に比 して 作. 水非 投 与 時 並 び に 水投 与 時 に於 け る作 業前 後 の 尿 の検 査 成績 を 春,夏,冬. 1の 値 を示 し2時 間 後 に は何 れ も減 少す る も尚 作業. 経 過 は表1に 示 す 如 くで あ り,. 2時 間 後 に 尚作 業 前 値 の 略 々2倍 の値 を 示 して い る.. 何 れ も作 業 に よ り減 少 して い る.即 ち春 季 の 例 で は. 夏 季 の 例 で は1例 は作 業 直 後 に増 加 し1時 間 後 に最. 作業 直 後 に 減 少 し, 1時 間 後 に最 も低 い値 を 示 し,. も高 い値 を示 し1例 は作 業 直 後 に最 も高 い値 を示 し,. 2時 間 後 に も作業 前 値 に 比 して著 明 に減 少 して い る.. 何 れ も其 後減 少 し2時 間 後 に 作 業 前 値 の2倍 前後 の. 夏 季及 び 冬 季 の例 で は作 業 直 後 に最 も低 い値 を 示 し. 値 を示 して い る.冬 季 の 例 で は作 業 直 後 に最 も高 い. 其後 増 加 し,夏 季 の 例 で は 作業2時. 間後 に も作業 前. 値 を示 し其 後減 少 し, 2時 間 後 に は略 々前 値 に 恢 復. 値 に比 して 著 明 に減 少 して い る が,冬 季 の例 で は 作. して い る.即 ち冬 季 に は 夏季 に比 して 作 業 前 値 へ の. 業1時 間 後 乃至2時 間 後 に 略 々前値 に恢 復 す る傾 向. 恢 復 が 速 い傾 向 が認 め られ る.. が認 め られ る.夏 季 と冬 季 の例 を比 較 す る に冬 季 に. 尿 ク ロー ル量 は 夏 季 の2例 に就 いて 測 定 した が,. は夏 季 に比 して 作業 に よ る尿 量 の 減 少が 少 な く,又. 其 経 過 は表3に 示 す 如 くで あ る.即 ち尿 クロー ル 濃. 作業 前 値へ の恢 復 が 速 い傾 向 が 認 め られ る.. 度 は1例 に於 て 変 化 少 な く, 1例 に於 て 作 業 直 後 減. 尿 蛋 白濃 度 の経 過 は表2に 示 す 如 くで あ り,何 れ. 少 し2時 間 後 迄 更 に 減 少 して い る.し か し尿 ク ロー. も作 業 に よ り著 明 に増 加 して い る 。 即 ち 春季 の例 で. ル時 間 排 泄 量 は尿 量 の 減 少 の為 何 れ も作 業 直 後 著 明. は作 業 直 後 に最 も高 い値 を 示 し, 1時 間 後 に も同 じ. に減 少 し其 後 増 加 の 傾 向 を示 して い るが,. 値 を示 し, 2時 間後 に は減 少 す る も尚 作 業 前 値 の4. に 於 て も尚 作業 前 値 に比 して か な り減 少 して い る.. 2時 間 後.

(4) 5888. 佐. 表2. 表3. 藤. 和. 人. 尿 蛋 白 濃 度 及 び 時 間 排 泄 量(水. 尿 ク ロール濃 度 及 び 時 間 排 泄 量. 表4. 尿. 非投 与 時). 量(cc/hour)(水. 投 与 時). (水 非投 与 時). 第2項. 水投 与 時. 尿 量(cc/hour)の. 経 過 は 表4に 示 す 如 くで あ る.. 即 ち春 季 の 例 で は作 業 に よ る変 化 が 少 な く,作 業2 時 間 後 に 作業 前 値 に比 して や や減 少 して い る.夏 季 及 び冬 季 の例 では 作 業直 後 に最 も少 な く其 後 増 加 し, 作 業2時 間 後 に は作 業 前 値 に比 して 増加 して い る.. 2時 間 後 に前 値 に恢 復 す る傾 向 が 認 め られ,冬 季 の 例 で は作 業1時 間 後 に前 値 に恢 復 す る傾 向が認 め ら れ2時 間 後 に は前 値 よ り も低 い 傾 向 が 認 め られ る.. 夏 季 と冬 季 の 例 を比 較す る と冬 季 に は 夏季 に比 して. 即 ち冬 季 に は夏 季 に比 して 作 業 前 値 へ の恢 復 が速 い. 作 業 に よ る尿 量 の減 少が 少 な い傾 向 が認 め られ る.. 傾 向 が認 め られ る.. 尿 蛋 白濃 度 の経 過 は表5に 示 す 如 くで あ り,何 れ. 尿 蛋 白時 間 排 泄 量 の経 過 は表5に 示 す 如 くで あり,. も作 業 に よ り著 明 に増 加 して い る.す べ て作 業 直 後. 何 れ も作 業 に よ り著 明 に増 加 して い る.す べ て作業. に最 も高 い値 を示 し,春 季 の 例で は作 業1時 間 後 に. 直 後 に最 も高 い値 を示 し.春 季 の 例 で は作 業1時 間. 前 値 に 恢 復 す る傾 向 が認 め られ,夏 季 の 例 で は作 業. 後 に 前値 に恢 復 す る傾 向 が認 め られ,夏 季 の例では.

(5) 鉄 道 従 業 員 の 疲 労 に 関 す る 研 究 表5. 尿 蛋 白 濃 度 及 び 時 間 排 泄 量(水. 5889 投 与 時). 作 業2時 間 後 に前 値 に恢 復 す る傾 向 が認 め られ,冬. に も概 ね作 業 直 後 に 減 少 した.即 ち春 季 の 水非 投 与. 季 の例 で は 作業1時. 時 に は作 業 直 後 に減 少 し1時 間後 に最 も低 い値 を示. 間後 に前 値 に 恢 復す る傾 向 が 認. め られ2時 間 後 に は前 値 よ り も低 くな る傾 向 が 認 め. し2時 間 後 に も作 業 前 値 に比 して著 明 に減 少 した が,. られ る.即 ち冬 季 に は夏 季 に比 して 作 業 前値 へ の恢. 水 投 与 時 に は作 業 直 後 の 変 化 が少 な く2時 間 後 に は. 復 が 速 い傾 向が 認 め られ る.. 作 業 前 値 に比 して や や 減 少 した.次 に夏 季 に は 水非. 尿 ク ロー ル量 は夏 季 の2例 に就 いて 測 定 したが,. 投 与 時 に も水投 与時 に も作 業 直 後 に最 も低 い 値 を 示. 其 経過 は表6に 示 す 如 くで あ る.即 ち尿 ク ロー ル濃. し,水 非 投 与 時 には2時 間 後 に も作 業 前 値 に比 して. 度 は何 れ も作 業 直 後 減 少 し, 1例 に於 て は1時 間後 に前値 に恢 復 し, 1例 に 於 て は2時 間 後 迄 更 に減 少 して い る.尿. クロー ル 時 間 排泄 量 は作 業 直 後 に最 も. 低 い値 を示 し其 後 増 加 の 傾 向 を示 し, 2時 間 後 に は 略 々前値 に恢 復 して い る. 表6. 尿 ク ロール 濃 度 及 び 時 間排 泄 量 (水投 与 時). 著 明 に減 少 した が,水 投 与時 に は2時 間 後 に 作 業前 値 に 比 して増 加 した.次 に冬 季 に も作 業 直 後 に最 も 低 い値 を示 し,水 非投 与 時 に は1時 間 後 乃 至2時 間 後 に略 々前 値 に恢 復 す る傾 向 を示 したが,水 投 与 時 に は2時 間 後 に於 て も尚前 値 に 比 して増 加 の傾 向 を 示 した. 尿 量 は 水非 投 与 時 に も水 投 与 時 に も概 ね作 業 に よ り減 少 した が,何 れ の場 合に も冬 季 に は 夏季 に比 し て 作 業 に よ る尿 量 の減 少 が 少 な か つ た.こ れ は気 温 の 差 に よ り発 汗 量 に 変 化 が あ る為 と考 え られ る. 500ccの. 水投 与 に対 して 尿 量 の 増 加 が 著 し くな い の. は 作業 の 為汗 及 び呼 気 よ りの 水 分 喪 失 が 増 加 す る か らで あ る.し か し水 非 投 与 時 と水 投 与 時 を比 較 す る に 水投 与 時 に は 水非 投 与 時 に比 して 作 業 に よ る 尿 量 の 減 少 が 少 な く,又 作 業 前 値 へ の 恢 復 も速 い 傾 向 を 示 した. 尿 蛋 白濃 度 は 水非 投 与 時 に も水 投 与 時 に も作業 に よ り著 明 に 増加 し概 ね作 業 直 後 に最 も高 い値 を示 し 第3項. 小. 括. た.即. ち水非 投 与 時 に は64〜1024の 値 を示 し作 業 前. 以上 を 小 括 す れ ば 次 の 如 くで あ る.. 値 の8〜64倍. 尿 量(cc/hour)は. 示 し作 業 前 値 の4〜16倍. 水 非 投 与 時 に は勿 論水 投 与 時. で あ り,水 投 与 時 に は32〜256の 値 を て あつ た.春 季 の水 非 投 与.

(6) 5890. 佐. 藤. 和. 人. 時 に は作 業 直 後及 び1時 間 後 に最 も高 い値 を示 し2. に は水 非 投 与 時 に も水 投 与 時 に も作 業 直 後 に最 も高. 時 間 後 に も作 業 前値 の4倍 の値 を示 した が,水 投 与. い値 を示 し,水 非 投 与 時 に は2時 間後 に前 値 に恢復. 時 には1時 間 後 に前 値 に恢 復 す る傾 向 が 認 め られ た.. す る傾 向を 示 した が,水 投 与 時 に は1時 間 後 に前 値. 次 に夏 季 の 水非 投 与 時 に は1例 は作 業直 後 及 び1時. に恢 復 す る傾 向 を 示 し2時 間 後 に は前 値 に比 して減. 間 後 に,. 少 傾 向 を 示 した.. 1例 は 作業 直 後 に最 も高 い値 を示 し2時 間. 後 に も作業 前 値 の8倍 及 び4倍 の値 を 示 した が,水. 尿 蛋 白時 間 排 泄 量 は 水非 投 与 時 に も水 投 与 時 に も. 投 与 時 には2時 間 後 に前 値 に恢 復す る傾 向 が認 め ら. 作 業 に よ り著 明 に増 加 した が,何 れ の場 合 に も冬 季. れ た.次 に冬 季 には 水非 投 与 時 に も水 投 与 時 に も作. に は 夏季 に比 して 作 業 前値 へ の恢 復 が 速 い 傾 向が 認. 業 直 後 に最 も高 い値 を示 し,水 非 投 与 時 には2時 間. め られ た.水 非 投 与 時 と水投 与 時 を比 較 す るに水 投. 後 に は略 々前 値 に恢 復 し,水 投 与時 には1時 間後 に. 与 時 に は水 非 投 与 時 に比 して作 業 に よ る尿 蛋 白時 間. 前 値 に恢復 す る傾 向 が認 め られ2時 間 後 には前 値 よ. 排 泄 量 の増 加が 少 な く,又 作 業 前値 へ の恢 復 も速 い. り も低 い値 を示 す 傾 向 が認 め られ た.. 傾 向が 認 め られ た.. 尿蛋 白濃 度 は水 非 投 与時 に も水投 与時 に も作 業 に. 水 非 投 与 時 と水投 与 時 の作 業 後 尿 に就 いて 尿 量及. よ り著 明 に増 加 した が,何 れ の場 合 に も冬 季 に は夏. び 尿蛋 白濃 度 を 比 較 す る に,表7に. 季 に比 して作 業 前値 へ の恢 復 が速 い傾 向 が 認 め られ. 時 作業 後尿 は水 非 投 与 時 作 業 後尿 に比 して 尿 量 の増. た.水 非投 与時 と水投 与 時 を 比 較す る に水投 与時 に. 加,尿 蛋 白 濃度 の減 少 傾 向が 認 め られ る.即 ち尿量. は 水非 投 与 時 に比 して作 業 に よ る尿蛋 白濃 度 の 増 加. は作 業 直 後 及 び1時 間 後 に大 部 分 の例 に て増 加 し,. が 少 な く,又 作業 前 値 へ の恢 復 も速 い 傾 向が 認 め ら. 2時 間後 に はす べ て の 例 に て増 加 して い る.尿 蛋 白. れ た.. 濃 度 は作 業 直 後 及 び1時 間 後 に大 部 分 の例 に て減 少. 尿 蛋 白時 間 排 泄量 は水 非投 与時 に も水投 与時 に も. 示 す 如 く水 投 与. し, 2時 間 後 に はす べ て の 例 に て減 少 して い る.此. 作 業 によ り著 明 に 増加 し,概 ね作 業 直 後 に最 も高 い. 場 合 尿 蛋 白 時 間排 泄 量 に も水投 与 時作 業 後 尿 で は水. 値 を示 した,即 ち春 季 に は水非 投 与 時 に も水投 与 時. 非 投 与 時作 業 後 尿 に比 して 減 少 傾 向が 認 め られ る.. に も作業 直 後 に最 も高 い値 を示 し,水 非投 与 時 に は. これ は 作業 に よ る発 汗 及 び呼 気 よ りの水 分 喪 失 の増. 2時 間後 に も作 業 前 値 の略 々2倍 の値 を示 して い る. 加 に 基 づ く血液 濃 縮 が作 業 直 前 の 水投 与 に よ り抑制. が,水 投 与 時 に は1時 間後 に前値 に恢 復 す る傾 向が. され,此 為 作業 に よ る尿 蛋 白 の増 加 が 抑制 され る も. 認 め られ た.次 に夏 季 の水 非 投 与 時 に は1例 は作 業. の か と考 え られ る.. 1時 間 後 に1例 は作 業直 後 に最 も高 い値 を 示 し何 れ. 尿 ク ロー ル 量 は 夏季 の2例 に就 い て測 定 した.尿. も2時 間後 に作 業 前 値 の2倍 前 後 の値 を示 した が,. クロー ル 濃 度 は 水非 投 与 時 に は1例 に 於 て変 化 少な. 水投 与 時 には何 れ も作業 直 後 に最 も高 い値 を示 し2. く1例 に 於 て作 業直 後 よ り2時 間 後 迄 漸次 減 少 した. 時 間 後 に は前値 に恢 復 す る傾 向を示 した.次 に冬 季 表7. が,水. 投 与 時 に は何 れ も作 業 直 後 減 少 し1例 に於 て. 水 非投 与 時 及 び水 投 与 時作 業後 尿 の尿 量 及 び 尿 蛋 白 濃 度 の 比較.

(7) 鉄 道 従 業 員 の 疲 労 に 関 す る 研 究. 5891. 1時 間 後 に作 業 前 値 に恢 復 し1例 に 於 て2時 間 後 迄. が,汗 の 中 に も排 泄 され て い る.其 排 泄 量 は主 と し. 更 に漸 減 した.尿 ク ロー ル時 間 排 泄 量 は 尿 量 の減 少. て 食 物 と共 に摂 取 され た 塩 化物 の量 に左 右 さ れ るが,. の 為水 非 投 与 時 に も水投 与 時 に も作 業直 後著 明 に減. 健 康人 に於 て は食 後 及 び 運 動 に よつ て 尿 中塩 化物 の. 少 し其 後 増 加 の 傾 向 を示 し,水 非投 与 時 に は2時 間. 排 泄 は減 少 す る と云 われ て い る.著 者 は前 述 せ る如. 後 に作 業 前 値 に比 して か な り減 少 したが,水 投 与 時. く夏季 の2例 に 就 い て水 非 投 与 時 並 び に水 投 与 時 の. に は2時 間 後 には 略 々前 値 に恢 復 した.. 2回 に わた り短 時 間 急激 作 業 前 後 の 尿 クロ ー ル量 の. 尿 ク ロー ル量 は水 非投 与 時 に も水 投 与 時 に も作 業. 経 過 を観 察 し,其 濃 度 が 作 業 直 後減 少傾 向を 示 し,. に よ り濃度 の減 少傾 向 を 示 し,尿 量 の 減 少 に よ り時. 其 時 間 排泄 量 が 作業 直 後著 し く減 少 す る事 を 認 め た.. 間排 泄 量 の著 明 な減 少を示 した.水 非 投 与 時 と水 投. 此 際 作業 中 の汗 クロー ル量 を 測 定 し,作 業 中 の尿 及. 与 時 を比 較 す る に水 投与 時 に は水 非 投 与 時 に比 して. び 汗 よ りの クロー ル 喪失 状 況 及 び 水投 与 の影 響 を 比. 尿 量 の作 業 前 値 へ の 恢復 が速 いの で 尿 ク ロー ル 時 間. 較検 討 し,次 の 如 き結果 を得 た.. 排 泄量 の作 業 前 値 へ の 恢 復 も 速 い 傾 向 が認 め られ た. 第2節. 水 非投 与 時. 作業 中 の クロー ル 喪 失状 況 及 び水. 表8に 示 す 如 く水 非投 与 時 に於 け る作 業 中 の ク ロ ー ル喪 失 量 は1例 に於 て444mg , 1例 に於 て215mg. 投 与 の 影響. で,汗 中へ の 排 泄 量 と 尿 中 へ の 排 泄 量 との比 率 は. 人体 内 の塩 化 物 は主 と して 尿 中 へ 排 泄 さ れて い る 表8. 第2項. 第1項. 作. 業. 中. の. び77:23で. ク ロ ー ル 喪. 第3項. 水投与時. 表8に 示 す 如 く水投 与 時 に 於 け る作 業 中の ク ロー ル 喪失 量 は1例 に 於 て646mg,. 83:17及. 1例 に於 て337mg. 汗 中へ の 排 泄 が 主 で あ る.. 失 状. 小. 況. 括. 以 上 を 小 括 す れ ば 次 の如 くで あ る. 夏 季,短 時 間 急 激 作業 に於 け る作業 中 の クロー ル. で,汗 中へ の 排 泄 量 と 尿 中へ の 排 泄 量 との比 率 は. 喪 失 量 には個 人 差が か な り認 め られ たが,水 非投 与. 73:27及. 時 に も水投 与 時 に も クロ ール 喪 失 は尿 中へ の 排 泄 よ. び81:19で. 汗 中へ の排 泄 が 主 で あ る..

(8) 5892. 佐. 藤. 和. 人. り も汗 中へ の排 泄 の 方 が主 で あつ た.. 表10. 脈. 搏. 次 に水 非投 与 時 と水投 与 時 を比 較す る に,表9に 示 す 如 く水投 与 に よ り作業 中 の ク ロー ル喪 失 量 が 水 非 投 与 時 に比 して50%前 例 と も尿 ク ロール,汗. 後増 加 して い る.此 場 合2 クロ ール の 何 れ も増 加 して い. るが,其 増 加 率 は 水 投 与 時 汗 ク ロー ル量 及 び 尿 ク ロー ル 量 の多 い 例 に 於 て尿 ク ロー ル の増 加 が著 し く, 水 非投 与 時汗 クロー ル量 及 び 尿 ク ロー ル量 の少 い例 に於 て汗 クロ ール の 増加 が 著 しかつ た.こ れ は水 投 与 に よ り尿 量,汗 量 の何 れ も増加 した が,其 増 加 率 は水 非投 与 時 汗 量及 び尿 量 の 多い 例 には 尿 量 の増 加 が著 し く,水 非投 与 時 汗 量 及 び尿 量 の 少 な い例 に は 汗 量 の増 加 が 著 しかつ た 事 を示 す もの と考 え られ る. 即 ち水投 与 に よ り汗 量 の 増加 し難 い 場 合 に 尿量 が 増 加 し易 く,汗 量 の増 加 し易 い場 合 には 尿量 が 増 加 し 難 い もの と考 え られ る.作 業 直 前 の500ccの. 水投. 表11. 肺. 活. 量(cc). 表12. 背. 筋. 力(kg). 与 に対 し作 業 後 尿量 の増 加 が著 し くな かつ たの は作 業 及 び気 温 に よ る尿 以 外 よ り の水 分 喪 失が 水 投 与 に よ り増 加 した か らで あ るが,作 業 中の 尿量 及 び 汗 量 が 水投 与 によ り水 非 投 与 時 に比 して増 加 して い る点 は 作業 に よ る血液 濃縮 を水 投 与 が 水非 投 与 時 よ り も 抑 制 した 事 を示 す もの と考 え られ る. 表9. 水投 与に よ る ク ロー ル喪 失 量 増 加. 第3節. 作業 の脈 搏及 び体 力(肺 活 量,背 筋 力,握 力)に 及 ぼす 影 響. 冬 季 の実 験 に 於 て 作業 の 脈搏 及 び 体 力(肺 活 量, 背 筋 力,握 力)に 及 ぼす 影響 を検 査 し,次 の 如 き結 果 を 得 た. 第1項. 脈. 搏. 表10に 示 す 如 く脈 搏 は すべ て作 業 直 後 に著 し く増 加 し,其 後 急激 に減 少 し, 1時 間 後 に 略 々前 値 に恢 復 し, 2時 間 後 には 前値 よ り も低 い 値 を示 してい る. 第2項. 肺 活 量. 表11に 示 す如 く肺 活 量は 作 業 直 後 に8例 中5例 減 少 し3例 増 加 し,減 少 の 傾 向 を示 してい る. 第3項. 背 筋 力. 表12に 示 す 如 く背 筋 力 は 作 業 直 後 に8例 中7例 増 加 し1例 減 少 し,此 程 度 の 負 荷 で は む しろ増 加 の 傾.

(9) 鉄 道 従 業 員 の 疲 労 に 関 す る 研 究 向 を示 して い る. 第4項. 図1. 握. 5893. 脈 搏 及 び 体 力 に及 ぼ す 影 響. 表13,表14に. 力 示 す如 く握 力 は 作業 直 後 に右 手 で は. 8例 中7例 減 少 し1例 増 加 して 居 り,左 手 で は8例 中減 少4例,増. 加3例,不. 変1例 で あ り,右 手 で は. 減 少 し左 手 で は殆 ん ど差 を 認 め な い.模 型 火 室 投 炭 作 業 の投 炭 は 利 腕 の 如 何を 問 わ ず 右 腕 で行 わ な くて わ な らな いが,被 検 者 はす べ て 右 利 で あ つ た. 表13. 右. 手 の 握. 力(kg). 第4章. 総 括 並 び に考 按. 鉄 道 作業 中最 も代 表 的 且 特 異 な 作業 で あ る機 関助 士 の投 炭 作業 に就 い て は,模 型 火室 投 炭 作 業 並 び に 乗務 投 炭 作業 に就 い て既 に各 種 の 研究 が行 われ て い る3)〜8).模型 火室 投 炭 作業 が 実 験 的 疲労 の研 究 に好 適 な る労 働 負 荷 の 形式 で あ る事 は 前 述 の通 りで あ る. 表14. 左. 手 の 握. 力(kg). 著 者 は短 時 間 急 激 作業 と して模 型 火 室投 炭 作業 を 選 び,本 作業 時 の 疲 労 を 春,夏,冬. の 各 季 節 に就 い て. 主 と して尿 微 量 蛋 白測 定法 に よ り検 査 し,尿 蛋 白濃 度及 び其 時 間 排 泄 量 の経 過 を 作業 前 後 逐 時 的 に観 察 し,且 同一 人 に同 一 作 業 を行 わ しめ て 作 業 直 前 に比 較 的大 量 の水 を投 与 した場 合の 影 響 を も比 較検 討 し た.又 夏季 の 実 験 に於 て は 尿 ク ロー ル量 及 び 作 業 中 の 汗 ク ロー ル量 を も測 定 し,更 に冬 季 の 実 験 に於 て は 脈 搏及 び 体力(肺 活 量,背 筋 力,握 力)に 及 ぼ す 影 響 に 就 い て も検 査 した. 過 激 な運 動 又 は作 業 に よ る疲 労 乃 至過 労 時 に一 時 的 に蛋 白 尿 の 出現 を 見 る事 は既 に 古 くよ りよ く知 ら れ た 事 実 で あ る4)9)〜13).昭和19年 緒 方 教授 等1)は 尿 蛋 白を 血 清学 的 に測 定 す る方法 を 創 案 し,こ れを 疲 第5項. 小. 括. 以 上 を 小 括 す れ ば次 の如 くで あ る.即 ち図1に 示 す 如 く模 型 火 室投 炭 作業 に於 て 作 業 後 脈 搏 は著 し く. 労 殊 に 筋 肉 疲 労 の判 定 に応 用 して 良 好 な る成 績 を 挙 げた.其 後 本法 に よ り尿蛋 白の 量 的経 過 並 び に疲 労 の 観 察 が 種 々行 わ れ て来 た14)〜26).殊に急 激 な運 動. 増 加 し,肺 活 量 は減 少 の傾 向 を 示 し,握 力 は右 手 で. 後 の 尿 に就 い て 古 谷15)は 拳 闘,柔 道,相. 撲 等 の練. は減 少 し左手 で は殆 ん ど差 を 認 め な かつ た.背 筋 力. 習 後 に,柚 木16)は 各種 の運 動 後 に,西 崎26)は 陸 上. は 此 程度 の負 荷 で はむ しろ 増加 した.. 競 技,バ. レー ボ ー ル,野 球 等の 試 合後 に著 明 な尿 蛋. 白 の 増加 を報 告 して い る.一 般 に尿 蛋 白 は筋 肉労 働.

(10) 5894. 佐. 藤. 和. 人. の 大 小 に よ り増 減 し,同 一 作業 量 に て も熟 練 に よ り. 述 べ て い る. Rowe32)始. め 多 くの学 者 は 筋 肉労 働 に. あ る程 度 減少 し,夏 季 に は冬 季 よ り も尿 蛋 白の 増 加. よ り血 漿 蛋 白 質 の増 加 す る事 を 明 らか に し,其 原因. が 著 しい と云 われ て い る.又 尿 に よ る疲 労 判 定 法 実. と して 血 液 内 水分 の移 動 を 挙 げて い る.黒 田33)は 高. 施 に 当つ て単 位 時 間 排 泄尿 量 を考 慮す る必 要 が あ る. 温 高 湿坑 内労 働 に 際 して 血 液 水 分 の減 少 す る事 を認. 事 は既 に よ く指摘 され て い る所 であ る27)28)29).従 つ. め,其 血 液水 分 減 少 度 は水 負績 量 と密接 な関係 にあ. て著 者 は被 検 者 と して本 作 業 に 習熟 して い る老 を選. る事 を明 らか に した.李34)は. び,春,夏,冬. 喪失 の少 い運 動 に 於 て 血 液 水分 の減 少 が極 めて 少 く,. の 各季 節 に就 い て検 査 した.即 ち作. 発 汗 が な く体 水 分 の. 業 前 後 に比 較 的 安静 を 保 た しめ,検 査 時 間 中水 分 摂. 発 汗 を伴 い体 水 分 の 喪 失 の多 い運 動 に於 て血 液 水分. 取 を禁 止 し,作 業 前 後 に 定 時的 に採 尿 して 尿蛋 白濃. の 減 少 度 が大 で あ る と 述べ て い る.斉 藤 等35)は 炎. 度 の み な らず 時 間 排 泄 量 の経 過 も逐 時 的 に観 察 し,. 天 下20分 間程 度 の走 行 によ り血 液 水分 の減 少,血 清. 更 に 同一 人 に同 一 作業 を 行わ しめ 作業 直 前 に比 較 的. 蛋 白濃 度 の増 加 を 示 し血 液 は濃 縮 され,炎 天 下1時. 大 量 の水 を投 与 した場 合の 影 響 を も比 較検 討 した.. 間 の走 行 に よ る血 液 濃縮 は途 中水 分 飲 用,食 塩 服用. の 各季 節 並 び に 水非 投 与. を 自 由 に行 わ せ た 場 合 に も完 全 に防 止 す る事 は出来. 時 及 び水 投 与 時 の何 れ の 場 合に も尿 蛋 白濃 度 は勿 論. な いが,こ れ らは あ る程 度 発 汗 に よ る血 液 の高 度濃. 其 時 間排 泄 量 も作業 後 著 し く増 加 した.此 場 合概 ね. 縮 を 抑 制 し得 る様 に思 わ れ る と述 べ,発 汗 終 止 後全. 作 業直 後 尿 に最 も高 い値 を 示 した.尿 蛋 白 の増 加 が. く水 分 を 飲 用 しな い で も血液 の濃 縮 は恢 復 を 見 ると. 著 しいの は本 作業 が 激 烈 な筋 肉労 働 で あ る か らで あ. 述 べ て い る.佐 藤36)は 温 熱 発 汗 時 に 水分 を摂 取 し. る.. な い と血 液 濃縮 が著 明 で あ り,充 分 に水 分 を摂 取 す. 本 作業 に於 て 春,夏,冬. 夏 季 と冬季 の例 を比 較す る と,同 一 人 で はな い が. れ ば 血 液濃 縮 が起 らない と述 べ,発 汗 量 が 腸 を通 じ. 同一 作 業 量 を行 わ しめ た の に,冬 季 に は夏 季 に比 し. て の 水 分 補 給 量 に かつ て い る場 合に は飲 水 によつ て. て 尿蛋 白濃度 のみ な らず 時 間 排 泄 量 も作業 前 値 へ の. 血 液 濃 縮 を防 ぎ得 ず と云 つ て い る.著 者 の 場 合血 液. 恢復 が 速 い傾 向を 示 した.又 各 季節 の例 に就 い て水. 濃 縮 に就 いて の検 査 は行 つ て い な いが,作 業 直 前 の. 非 投 与 時 と水 投 与 時 を 比較 す る と,同 一 人 に同 一 作. 比 較 的大 量 の水 投 与 が 水非 投 与 時 に比 して 作業 に よ. 業 量 を行 わ しめ た の に対 し,水 投 与 時 作業 後 尿 は水. る発 汗 並 び に呼 気 よ りの 水分 喪失 に よ る血 液濃縮 を. 非 投 与 時 作業 後 尿 に比 して 尿 量の 増 加,尿 蛋 白濃 度. あ る程 度 抑 制 し水投 与 に よ る尿 量 の 増加 と共 に 作業. の 減 少傾 向が 認 め られ た.又 水 投 与 時 に は 水非 投 与. に よ る尿 蛋 白濃 度 及 び時 間 排 泄量 の 増 加 を抑 制 し作. 時 に比 し,尿 蛋 白濃 度 も其時 間 排泄 量 も作業 前 値 へ. 業 前値 へ の 恢 復 を 速 か ら しめ たの で は な い か と考 え. の 恢 復が 速 い 傾 向 を示 した.夏 季 と冬 季及 び水 非 投. られ る.又 尿微 量 蛋 白測 定 法 に よ る疲労 判 定 に際 し,. 与時 と水 投 与 時 の比 較 で は 同 じ様 な 傾 向が 認 め られ. 同 一 作 業 量 に 対 し夏 季 に は冬 季 よ り も尿蛋 白 の増 加. るが,此 場 合作業 に よ る尿量 の 減 少 と其 作業 前 値 へ. が 著 しい と云 わ れ て い るが15)17) 19),著者 の場 合に も. の恢 復 が 尿 蛋 白 の増 加 と其 作業 前 値へ の恢 復 に 密 接. 夏 季 に は冬 季 よ り も尿蛋 白濃 度 は 勿 論 其時 間 排泄 量. な 関係 を 示 して い る様 に思 われ る.即 ち作 業 に よる. も作 業 前 値 へ の 恢 復 が遅 い傾 向が 認 め られ た.こ れ. 尿量 の減 少 を 抑 制す る因 子は尿 蛋 白 の増 加 を も抑 制. に は夏 季 に は冬 季 に比 して作 業 に よ る発汗 量 が 多 く. す る もの と考 え られ る.. 血 液 濃縮 の度 も大 で あ る事 が 作 業 に よ る尿 量 の減 少. 尿 中に 排 泄 さ れ る物 質 の量 を 直 接 変化 させ るの は,. が 著 しい点 と共 に関 係 して い る様 に思 われ る.. 血 液組 成 の 変化 並 び に腎 糸 毬 体 濾 過 量及 び腎 尿 細 管. 尿 ク ロー ル量 は運 動 乃 至 発 汗 に よ り減 少 し,休 息. 再 吸収 量 の変 化 で あ り,特 殊 な もの と して 糸 毬 体 濾. 乃 至 発 汗 終 止 と共 に恢 復 す る と云 わ れ て い る29)37)38).. 過 膜 の透 過 性 の 変 化 で あ る.一 般 に 糸 毬 体濾 過 量 は. 著 者 の 場 合尿 ク ロー ル濃 度 は 作業 後 変 化 少 な き場 合. 運 動 中減 少 し30),尿 細 管再 吸 収 量 は運 動 に よ り尿 量,. と減 少せ る場 合が あ つ た が,時 間 排 泄 量 は何 れ の場. ク ロー ル 量 等 は 増加 傾 向 を示 し無機 隣 量 は減 少傾 向. 合 に も尿 量 の 減 少 の 為 作 業 に よ り著 明 に減 少 し休息. を示 す と云 わ れ る31).而 して村 上29)は 一 過 性 運 動 性. に よ り恢 復 す る傾 向 を示 した.水 非 投 与 時 と水投 与. 蛋 白尿 は運 動 時 蒙 る糸 毬体 濾 過 膜 の酸 素 欠乏 に よ る. 時 を比 較 す るに,水 投 与 時 に は水 非 投 与 時 に比 して. 其 透 過 性 の 変化 及 び血 清 蛋 白濃 度 の 増大 に よ り発 現. 尿 量 の前 値 へ の恢 復 が速 い の で尿 クロー ル時 間排 泄. す る もの と考 え られ,糸 毬 体 濾 過 量 の小 であ る運 動. 量 の前 値へ の恢 復 が 速 い 傾 向 を 示 した.. 中 よ り増 加 せ る運 動 後 に於 て著 明 と な り恢 復 す る と. 人 体 の 塩 化 物 排 泄 の 門戸 は 腎臓 と汗 腺 とで ある..

(11) 鉄 道 従 業 員 の 疲 労 に 関 す る研 究 汗 クロ ール 濃 度 は個 人 的 に差 異 が 見 られ鋤,又. 同一. 5895. 見 る と述べ,一 の 瀬68)は50km行. 軍 に 於て は却 つ. 個 人 にて も発 汗 の 頗 る高 度 に な る時 には 激 増 し40).. て 増 加 し100km行. 又 発汗 速 度 に比 例 して増 減 す る と云 われ て い る41)42).. 告 して い る.著 者 の場 合肺 活 量 は作 業直 後 に増 加 せ. Marschak,. る例 よ り も減 少 せ る例 が 多 く減 少 の 傾 向 を示 しだ.. Klaus43)及 びHancock,. Whitehouse,. 軍 に於 て は 急 激 に減 少 した と報. Haldane44)は 水 又 は食 塩 水 の 飲 用 に よ り汗 の ク ロ. 筋 力 に就 い て は,背 筋 力 は殆 ん ど増 加 し,握 力 は右. ール濃 度 に殆 ん ど変化 を及 ぼ さ な い事 を 認 め て い る.. 手 で は殆 ん ど減 少 し,左 手 で は 増 加せ る例 と減 少 せ. 高 橋45)は高 温 環 境 に て の発 汗 中汗 と尿 と に排 出 され. る例 が 相 半 ば した.肺 活 量 や 筋 力 は活 動 能 率 乃至 体. た クロー ル量 を 観 るに 汗 に よ る排 出量 は 全 量 の約47 〜93%を 占め た と述べ て い る.次 に汗 量 に も少 な か. 力 を判 定 す る指 標 で あ り,筋 労 作 に よ り漸 次 能 率 低. らざ る個人 差 の あ る事 が認 め られて 居 り46),気 温 の. 示 し其 後 能 率 低 下 を来 す もの と考 え られ る.従 つ て. 昇 降 に よ り又 運 動 の 程 度 に 応 じて変 動 す る.又 水 の. 本 作 業 終 了 時 に肺 活 量,右 手 の 握 力 等 負担 の 大 な る. 摂 取 は血 液 の水 分 を 増 し これが 発汗 を容 易な らしめ,. 場 所 の 機 能 は低 下 し,負 担 の小 な る左手 の握 力 は減. 血 中塩 分 の増 加 は発 汗 を 制 止 す る傾 向が あ る事 が認. 少 した 者 や 増 加 した者 が 相 半 ば し,又 背 筋 力 の 増 加. め られ て い る47)〜51).著者 の 場 合 夏季,本 作 業 に 於. は 背筋 に対 す る負 荷 は む しろ其 機 能 を一 時 的 に向 上. て 作業 中 に 汗 と尿 とに排 出 され た ク ロー ル量 を 観 る. せ しめ た もの と考 え られ る.. に,汗 によ る排 出 量 は 全量 の約73〜83%で. 下 を 来 す の で は な く,む しろ一 定 時迄 は能 率 上 昇 を. あつ た.. 第5章. これ は夏 季 で あ る事 と筋 肉 労 働 の程 度 が 強 い 為発 汗 量 の著 しい 事 を示 して い る.文 水投 与時 と水 非 投 与. 結. 論. 短 時 間 急 激 作 業 と して模 型 火 室投 炭 作 業 を選 び,. 時 を比 較 す るに,水 投 与 に よ り汗 及 び尿 の何 れ に て. 本 作業 時 の 疲 労 を 春,夏,冬. の 各 季 節 に就 いて 主 と. も クロー ル 排 出 量 が増 加 し,汗 に 於 け る増 加 量は2. して尿 微 量 蛋 白 測 定法 に よ り検 査 し,尿 蛋 白濃 度 及. 例 と も略 々等 しかつ たが 増 加 率 は1例 に 於て 少 な く. び其 時 間 排 泄 量 の経 過 を作 業 前 後 逐 時 的 に観 察 し,. 1例 に於 て 大 で あつ た.而 して 汗 に 於 け る増 加 率 の. 更 に作 業 直 前 に比 較 的大 量 の水 を 投 与 した場 合の 影. 小 な る例 に 於 て は 尿 に於 け る増 加著 し く,汗 に於 け. 響 を も 比較検 討 した.尚 夏 季 の 実験 に於 て は尿 ク ロ ー ル量 及 び 作 業 中 の汗 ク ロール 量 を も測 定 し,冬 季. る増加 率 大 な る例 に 於 て は尿 に於 け る増 加 が 少 な か つ た.汗 量 乃 至 汗 ク ロール 濃 度 の 測 定 は行 つ て い な. の実 験 に於 て は 脈搏 及 び 体力(肺 活 量,背 筋力,握. い が水 投 与 によ る汗 ク ロール 量 の 増加 は汗 量 の 増 加. 力)に 及 ぼ す 影響 を も検 査 した.そ. を示 して い る もの と考 え られ る.汗 と尿へ の クロー. 果 を得 た.. ル 排 泄 に就 い て認 め られ る全 く反 対 の関 係 は発 汗 に よ る身体 の 食 塩 喪 失 の 多少 に応 じて 腎臓 が体 内 食 塩 の 調節 を正 常 に 営 ん で い る事 を 示 す もの で あ る. 筋労 作の 疲 労 恢 復過 程 は種 々な る方面 か ら追 跡 す る こ とが 出来 るが,冬 季,本 作 業 前 後 に就 い て,循. 1). して次 の 如 き結. 本 作 業 に 於 て 尿 蛋 白濃 度 も其 時 間 排 泄 量 も著. し く増 加 した. 2). 本 作 業 に 於 て 尿 蛋 白濃 度 も其 時 間 排 泄 量 も作. 業 直 後 の尿 に最 も高 い 値 を示 した. 3). 本 作 業 に 就 い て 夏 季 の例 と冬 季 の 例 を比 較 す. 環 器 系 の活 動 状 態 と して脈 搏 数 を,呼 吸器 機 能 と し. る と,冬 季 には 夏 季 に比 して 尿蛋 白濃 度 も其 時 間 排. て 肺活 量を,筋 力 と して背 筋 力 及 び 握 力 を測 定 した. 一 般 に筋 労 作 に よ り脈 搏 数 は増 加 し,其 程 度 は筋 労. 泄 量 も作業 前 値 へ の 恢 復 が 速 い 傾 向 を示 した.. 作 の質 量 に比 例 す るが,環 境 温 度 条 件,情 緒,血 液 性. 作 業後 尿 に比 して 尿 量 の 増 加,尿 蛋 白濃 度 の減 少 傾. 状 等 に よつ て も影 響 され52),其 最大 値 は 多 くの場 合. 向 を認 め たが,水 投 与 時 作 業 後 尿 の 尿蛋 白濃 度 も其. 160前 後53)〜55),稀に は200に 達 す る と云 わ れて い. 時 間排 泄 量 も作 業 前 値 に 比 して 増 加 した.. る56).膳 所4)は 模 型 火 室投 炭 競 技 に於 て 直前 の平 均. 4). 5). 本 作 業 に於 て 水 投 与 時 作業 後 尿 は水 非 投 与 時. 本 作 業 に於 て 水 投 与 時 に は 水非 投 与 時 に比 し. 値76.7が 直 後 に120.0に 達 し,其 増 加 数43.3,最 大 脈. て 尿蛋 白濃 度 も其 時 間 排 泄 量 も作業 前 値 へ の恢 復 が. 搏 数144を 示 した と報 告 し て い る.著 者 の場 合 に は. 速 い傾 向 を示 した.. 作 業 直 前 め 平 均値68.7が 作 業 直 後138.8に 達 し,其 後 急 激 に 減 少 し1時 間 後 に は 略 々前 値 に恢 復 し, 2. 6). 夏 季,本 作 業 に 於 て 尿 ク ロール 時 間 排 泄 量 は. 時 間 後 に は前 値 よ り も低 い 値 を 示 した.上 岡57)は. 減 少 した.水 投 与 時 に は 水非 投 与時 に比 して 尿 ク ロ ー ル時 間 排 泄 量 の 作 業 前値 へ の恢 復 が 速 い 傾 向 を示. 疲労 によ る呼 吸 器 系統 の 変 化 と して 肺活 量 の減 少 を. した..

(12) 5896. 佐. 7). 藤. 和. 人. 夏 季,本 作 業 に 於 け る作 業 中 の ク ロール 喪 失. 稿 を 終 るに 当 り,終 始 御 懇 篤 な る 御指 導 と御 校閲. は尿 によ る排 出 よ り も汗 に よ る排 出の 方 が主 で あつ. を 賜 つ た 恩 師大 田原 教 授 に深 甚 な る謝 意 を 表 す る と. た.. 共 に,種 々有 益 な る御 助 言 を戴 い た緒 方 助 教授 に深. 8). 夏 季,本 作 業 に於 て水 投 与 時 に は水 非投 与 時. 謝 す る.. に比 して作 業 中 の 汗 ク ロール 量 が 著 し く増 加 した. 9). 本 作 業 に於 て作 業 後 脈 搏 は増 加 し,肺 活 量 は. (本論 文 の 要 旨は 昭和33年8月27日. 徳 島 に於 け る. 第2回 中 国 四 国 合 同産 業 医 学 会 に 於 て 発表 した). 減 少 し,握 力 は 右手 で は減少 し左 手 で は殆 ん ど差 を 認 め なか つ た.背 筋 力 は 此程 度 の 負荷 で は む しろ増 加 した.. 文 1) 緒 方,大. 田 原,岡. 村:疲. 労 判 定 法, 61,創. 献. 元社. 30). (昭22年) 2). Barclay, M.. Mohr:生. 化 学 実 験 法,定. 量 篇,. 58,南. 山堂. (昭18年). E.. J. A.,. W.. Nutt:. 村 上:体. 育 学 研 究,. 道 医 協 会 雑 誌,. 16. (4),(昭5年). 32). Rowe,. 4). 膳 所:鉄. 道 医 協 会 雑 誌,. 17. (3),(昭6年). 33). 黒 田:医. 5). 山 川:交. 通 医 学,. 6(昭25年). 34). 李:医. 6). 遠 藤:交. 通 医 学, 5 (4),. 21(昭27年). 35). 斉 藤,鈴. 木:労. 7). 遠 藤:交. 通 医 学,. 5(昭29年). 36). 佐 藤:労. 働 科 学,. 8). 橋 本,鈴. 木:交. 37). 佐 藤,福. 山,佐. 9). W.. Leube.. T2,. 145. 通 医 学, 7 (4),. Virchow's. 10(昭29年). Archiv.. f. Path.. Anat.. (1878). 10) 竹 内:軍. 医 団 雑 誌, 55(大4年). 11). 金 子,福. 島:日. 12). 島 園:臨. 床 医 学, 9, 607(大10年). 本 内 科 学 会 雑 誌, 7, 83(大8年). 13) 吉 栖:海. 軍 医 学 会 雑 誌, 40,. 14). 緒 方,大. 田 原,岡. 59. 10(昭22年). (1),. 村,高. 114(大12年). 木:岡. 山 医 学 会 雑 誌,. 古 谷:岡. 山 医 学 会 雑 誌, 60. (1〜2), 89(昭23年). 16). 柚 木:岡. 山 医 学 会 雑 誌, 61. (3),. 17). 緒 方,岡. 村,柚. 誌, 4 (2),. 木,飛. 岡,小. 川:日. 18). 大 川:日. 本 衛 生 学 雑 誌, 4 (2),. 19). 緒 方,大. 田 原,妻. 井,西. 医 学 会 雑 誌, 63(別. 崎,飛. 巻1),. 5 (10),. 岡,長. 21). 藤 原:広. 島 医 学, 5 (11),. 473(昭27年). 22). 藤 原:広. 島 医 学, 6 (11),. 570(昭28年). 岡:岡. 井 上:岡. 山 医 学 会 雑 誌, 66. (5),. 879(昭29年). 24). 西 崎:岡. 山 医 学 会 雑 誌, 66. (6),. 1237(昭29年). 25). 西 崎:岡. 山 医 学 会 雑 誌,. (8),. 1247(昭31年). 27). 吉 川,佐. 藤:疲. 29). 竹 内,山 川:神 村 上:体. 68 68. (8),. 13,. 29,. 3,. 499. 1,. 15(昭22年). 19(昭28年). 井,内. 藤,鈴. 95,創. 元 社(昭25年). 29,. 2,. 木,後. 佐 藤:労 久 野:. 40). 久 徳:日. 本 生 理 学 雑 誌,. 5,. 394(昭15年). 41). 松 本:日. 本 生 理 学 雑 誌,. 6,. 127(昭16年). 42). 伊 藤,増. 井:日. 43). Marschak,. The. Physiol.. 297. 藤:. 76(昭28年). of. Human. Persp.. 本 生 理 学 雑 誌,. M.,. (1917). 196(昭23年). 23,. 1,. 藤,笹. 19,. 294(昭18年). 働 科 学,. 働 科 学,. Med.. 4,. Klana,. L.. 6,. (1934). 129(昭16年). Arch.. Hyg.. Berl.,. (1929). Hancock,. White 105.. 43. house,. Haldane:. Proc.. 山. 124,創. 45). 高 橋:日. 本 生 理 学 雑 誌,. 8,. 549(昭18年). 46). 小 菅,川. 畑:日. 47). 斉 藤:満. 洲 医 学 雑 誌,. 13,. 405(昭5年). 48). 西 堀:満. 洲 医 学 雑 誌,. 21,. 403(昭9年). 49). Lee. Mulder. 50). 伊 藤,小. 菅:満. 51). 柏 原:満. 洲 医 学 雑 誌,. 52). 速 水:体. 力 科 学,. 6. 53). 佐 多:臨. 床 医 学,. 5,. 979(大6年). 54). 酒 井:学. 校 衛 生,. 1. (1),(大11年). 55). 砂 田:労. 働 科 学 研 究,. 56). Kulbs:. Archiv. 51,. (1929). 本 生 理 学 雑 誌,. 4,. 217(昭14年). and. J:. Physiol.. 84,. 410. (1935). 洲 医 学 雑 誌, 25,. 23,. 71(昭10年). 1491(昭11年). (5),. 206(昭32年). 4,. 683(昭2年). 123(昭31年). f.. exp.. Path.. u.. Pharm,. 元. 戸 医 科 大 学 紀 要, 3 (3), 24(昭27年) (4),. Roy.. (1929). 1277(昭31年). 労 研 究 の 共 同 実 験,. 力 科 学, 6,. Int.. 39). 社(昭25年) 28). Arch.. 363(昭27年). 23). 山 医 学 会 雑 誌,. 327. 275(昭27年). 学 と 生 物 学, 学 と 生 物 学,. Soc.,. 129(昭26年). 南:広. 西 崎:岡. 148,. 24(昭24年). 20). 26). Kenny,. Physiol,. 38). 44). 本 衛生 学 雑. 4,. 疲 労 研 究 の 共 同 実 験,. 78(昭24年). 23(昭24年). 島 医 学,. A. H.:. 101,. 15). J.. R. A.. (1947) 31). 膳 所:鉄. 7 (4),. Cooke,. Am.. 3). 3 (2〜3),. T.. 288. 57). 上 岡:日. 58). 一 の 瀬:体. 本 生 理 学 評 論, 育 研 究,. 10. 1. (5),. (5〜6),. 356(昭16年) 355(昭19年).

(13) 鉄 道 従 業 員 の 疲 労 に 関 す る 研 究. Studies Part. II.. on. tho. Fatigue. Studies. on. over. of the the. Railway. Fatigue. a Short. in. 5897. Worker.. Heavy. Labor. Period.. By Kazuto Department. Sato. of Public Health, Okayama University, Medical School, (Director: Prof. K. Ohtahara, M. D.). As an example of the heavy labor for a short while, I chose a model stocking and measured the fatigue of the stocker in spring, summer and winter mainly by the Ogata's urinary protein measuring method and observed the development of the density of urine-pro tein and the quantity of it excreted per hour before and after the work and also studied the influences affected on the urine-protein by giving much water to the stocker just before the work. In addition, in summer I measured the quantities of Cl in the urine and the perspira tion excreted while at work. In winter I measured how the work affected the pulse fre quency and the physical strength (the breathing capacity, the strength of the back and the grasping power). The results were as follows: 1) The density of urine-protein and the quantity of it excreted per hour markedly in creased with work. 2) The density of urine-protein and the quantity of it excreted per hour shour showed the highest figures just after the work. 3) As compared with the cases in summer, in winter the density of urine-protein and the quantity of it excreted per hour showed a tendency to rapidly recover. 4). Comparing. the cases where water. was not given, to the cases where water. was given. just before the work, the urine quantity increased and the density of urine-protein decreased after the work, but the density of urine-protein and the quantity of it excreted per hour increased with work. 5) As water was given, the density of urine-protein and the quantity of it excreted per hour showed a tendency to recover more rapidly than the cases where it was not given. 6) In summer the quantity of urine-Cl excreted per hour decreased after the work and when water was given it showed a tendency to recover more rapidly than the cases where water was not given. 7) In summer loss of Cl was more remakable in the perspiration than in the urine. 8). In summer the Cl quantity of the perspiration while at work conspicuously increased water was given. 9) After the work, the pulse frequency increased, while the breathing capacity dec reased and the grasping power declined in the right hand and in the left hand it did not decline. In the back, however, strength was increased. when.

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