授業の概要
私は今年で 48 歳になりましたが、(1)ここ 10 年の社会情勢の変化、(2)自らの研究の積み重ね、
(3)学生さんの学習を考えた時、いまここの現代世界で学問(特に比較宗教学)を行うことの意味と幸せ ということを今年の比較宗教学の中心的な主題に据えたいと考えました。
詳細は4/ 10 の月曜日の 17 時までに公表したいと考えています。具体的に書くとこの 10 年ほど九州大 学で比較宗教学の学生に卒業論文の指導をしてきて以下のような課題が気になるようになったのです。私た ちの研究室では2年生になると自分がやりたい研究テーマを決めてもらい、その先行研究を読んでもらい、
3年生になると自分の関心と先行研究の状況からまだ未解明の問題の現地調査を行い、4年生になると自分 の調査で何を新たに解明したのかを論文にまとめてもらっていました。
その3年間でそれなりにみな卒業論文は書けるようになったのですが、しかし、卒業論文を何のために書 くのか、というところは納得せずにやっているので、今一つ関心が人生上の問題とかけ離れた「興味」に とどまる感じでした。確かに興味は大事なポイントなのですが、浅い興味では研究は長続きしませんし、
研究に深みもでないものです。
なので、この講義では、必ずしも比較宗教学概論で教えなければいけないことではないものの、私たちが 九州大学で卒業論文に取り組める意味も含めて教えていきたいと思います。
(Now I became 48 years old. Thinking about (1)current social situations,(2)my own study carrer , and (3)educational experience , I would like to make the subject in this year of my lecture the pursuit of good life.)
キーワード : 世界システム、学問、宗教学、幸せ 履修条件 : 遅刻、私語、途中退席すべからず 履修に必要な知識・能力 : 日本語の運用能力
授業計画
進度・内容・行動目標等 講義 1 0411自己・世界・講義の趣旨説明 ○ 2 0418言語・生態・経済の説明 ○ 3 0425国家・メディア・学校の説明 ○ 4 0509国際学会発表のため休校 ○
5 0516「幸せ」の釈義 ○
6 0523幸/不幸・災い/息災・苦悩/至福 ○ 7 0530宗教学方法論Ⅰ宗教心理学(W.ジェ
イムス1842-1910) ○
8 0606宗教学方法論Ⅱ宗教社会学(E.デュ
ルケム1854-1917) ○
9 0613宗教学方法論Ⅲ宗教歴史学(M.ウェ
ーバー1864-1920) ○
10 0620宗教学方法論Ⅳ宗教哲学(R.オット
ー1869-1937) ○
11 0627宗教学方法論Ⅴ比較宗教学(M.エリ
アーデ1907-1986) ○
12 0704宗教学方法論Ⅵ宗教人類学( H.コッ
クス 1929-) ○
13 0711宗教学方法論Ⅶ宗教民俗学(関一敏
1949⁻) ○
14 0718試験(小論文) ○
15 0725講評 ○
• テキスト : 特になし
• 参考書 : 『よくわかる宗教学』『宗教的経 験の諸相』『宗教生活の原初形態』『プロテ スタンティズムの倫理と資本主義の精神』
『聖なるもの』『聖と俗』『東洋へ』「しあ わせの民俗誌・序説」ほか(『通過儀礼』
『トランジション』)。
• 授業資料 : パワーポイントの資料はその都 度配布します
• 授業以外での学習に当たって : 言葉が分か らないとかの場合は各自でスマーフォンでも 辞書でもつかって、根拠をはっきりさせなが ら調べてください。途中で授業計画を微修正 することはあり得ます(コックス→ヘネップ にして 11 回目と 12 回目の順序を入れ替える など)。
• 学習相談 : 水曜日お昼は大学にいます。要 予約。 [email protected]