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スポーツの逸脱と紛争の事例について

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Academic year: 2021

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(1)Title. スポーツの逸脱と紛争の事例について. Author(s). 新開谷, 央. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭・養護・体育編, 33(1): 37-47. Issue Date. 1982-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6614. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第3 3巻 第1号 lofHokka i do Un i i i Se i l Journa t 3 t t IC)Vo r s on( ve c onl yofEduca .3 .I ,No. 昭和57年9月 Sept 982 embe r ,1. ス ポー ツの 逸脱と紛争の事例について. 央. 新 開 谷. 北海道教育大学函館分校保健体育教室. l i Some Cases of Deviance and Conf ctin Sports Hi i SHINKAIYA sash ion ido Un i i l ion Laboratory ty ofEducat Phys i IEducat ege ver s e Col ca , ,Hakodat , Hokka Hakodat e040. Abstract. ia l normsin sports i The purpose ofthe present s tudy i n cases of s to examine thesoc l l temsin deviance or con l f i ti ectedf rom i n varioussporting activities. These cases were co c ingthe pastthree years. news papers du r Thesecases are c lass f i i ed according toframesofreferencerelatingtothesportscommu‐ ionalsys tem and socialsystem. Theexamples ofdeviance andthe ty,sportssystem,educat ni f icat ion. i i lonthebas l i softhe above classi ctin sport are discussedin deta conf. l lows: i tudy aresummar Theresults obtai zed asfo rom the presents nedf tyi ia ldeviance wi thinthesports communi srare, 1. Soc 2. Some social deviance i sinduced by the sports system : for instance,the activities l bi cyc eracing and horse racing. l to fthet thinthe educational system happen at hightschoolbasebal 3. Mos roubl es wi i i i i l i f t t l l i h t d l d t fschoo ru es an soc a norms n uence e spor ng ac v es. games . The con uct out o l ing 4. l nthesocialsystem,the casescorrelate tothe crimes of ex‐athletes and gamb .. は じめ に. プレイ, ゲーム, スポーツにおいてルー ル, マナーといっ た規範はそれぞれの成立にとって重要 な要素となっている。 ルールを失ったり, 無視することは プレイ, ゲームではその破壊を意味 し, スポーツでは闘争化 となる.ス ポーツにおいてルールをはじめとする規範は プレイの性格を維持し, スポーツをス ポーツたらしめている. 最近このスポーツ規範の違反が原因となっ ている出来事やス ポーツ場面を取りまく環境 で社会規範からの逸脱的行為ないし紛争が多く発生している。 その一部 ( 37 ).

(3) . 38. 新開谷 谷. 央. はマスメ ディ アで報道され, いはば社会的な問題と して取り上げられている. そこ で, スポーツ場 面とその周辺における逸脱的行為ないし紛争について, 新聞報道された事例を中心にその傾向を考 察しようとするのが研究の 目的である。. 1. 研究方法について 本研究では新聞報道さ れた逸脱的スポーツ関連現象についてその 内容の傾向を分析することを目 的としている. この分析を通して, ス ポーツ規範と社会規範の関連の一端を解明する手がかりを得 ようと考えている. そこで, 分析の中心となる枠組を図1のような見取図として仮定した. この見 取図で示した 場面. にもと づいて, それぞれの場面で顕在化した事例を新聞報道された記事から 収集し, そこでの逸脱的行為, 紛争の内容と各場面との関係 を解明しようとするものである。 1-1.. 分析枠組について. ス ポー ツ 場 面 (実 際に ス ポー ツ が 展 開 さ れ る 場 面)と そ れ を 取 り ま く 組 織, つ ま り ス ポー ツ 組 織、 教 育 組 織、 さ ら に こ の 両 組 織 以 外 の 社 会 を 分 析 の. 単位とした. 見取図の④はスポ. ツ が展開さ れる. 場 面 であ る。 ⑧ の ス ポー ツ 組 織 は ス ポ ー ツ 場 面 に お け る ルー ルを 規 定 して い る 組 織 ま た は ス ポー ツ を 運 営 して い る 組 織 であ り, 連 盟, 協 会, ク ラ ブ な どの名 称 が与 え ら れ て い る. ◎ の 教 育 組 織 は 学 校 教育 を 中 心 と し た 教育 組 織 であ る.. ④ プレィコミュニティとしての スポーツコミュニテイ. ① ⑧ スポーッシステム ④. ② ③. ⑥ 教育システム. ⑥. ⑤ ⑩ 杜会システム 図1:分 析枠組. 組織的にみると, ④のス ポーツ場面はス ポーツ )は プ レイ・コ ミ ュ ニ 組織と教育組織におけるひとつの活動の 場 面, と 考 え る こ と が で き る. 菅 原5 ティ という概念を一プレイ が展開される場ぃつまりプレイの世界を意味するものとしている. ス ポー ツは プレイの性格をもち, 身体的要素の強い, 組織化されたゲームとするなら, 図の④は プレイ 共 同体としてスポーツが展開される場 (スポーツ共同体) ということができる. したがってこの場面 は プレイの性格を強くもっというよりもプレイの世界そのものということができる. 見取図における ④と⑬が機能的に関連性をもつことによりス ポーツという現象を生み出してい る。 この関連性が高度に 組織化されたものがス ポーツ制度である. ここでは,「ルールの構造的側面 の構造化だけでなく, それはルールを作成し, それを承認 している集団や団体の面においても, ゲー ムやス ポーツにおいて採用されている 身体的スキル, 用具, 設備等の面においても, 儀式などに関 連のあるシンボル面においても, さらにゲームやスポーツの伝達等教育に関係のある場面において )ことになる も組織化が進められていなければならない」5 。 ス ポーツ場面と教育組織も機能的関連性をもっ ている. それは体育, 特に学校体育という概 念を )という概念もあてはまる 当然ながら スポーツ場面の 与えられていたし, 最近ではス ポーツ教育3 , . ④はスポーツ組織との関係 で成立する時と教育 組織との関係 で成立する時ではその意味はことなる ことになる. ス ポー ツ組織と教育 組織は概念上は独立して考えるべき である. しかし, 日本におけ る体育, スポーツの発展過程をみると, それぞれが完全に独立しているとはいいがたい. 現在では 2つの組織の相 互作用の差, つまりス ポーツ場面におよぼす影響力の違いによってスポーツ場面の ) ( 3 8.

(4) . ス ポーツの逸脱と紛争の事例について. 39. 性格がことなることになる。 両組織と社会との関係は単独 (④, ⑤) で作用する場合, またスポー ツ場面と関連をもって作用する場合 (④①⑥, ⑤②⑥) が考えられる. 広義にこれらの関係を機能 ) 体育の社会的機能4 〉として説明されている 的にとらえると, それぞれ, スポーツの社会的機能4 , . ス ポーツ場面 (⑪) と社会 (⑩) との関連 (⑥) からみたスポーツ場面は, ス ポーツ組織ないし 教育組織との関係をもたないスポーツ である. 文化的には, 明確にスポーツとはいえずゲームの要 素が強い運動などを考えることも できる。 スポーツと呼ばれていても, その運動が組織化されてい ない状況にあるとも仮定できる. また今回の分析では, 過去にスポーツ組織や教育組織に所属して いた, いわゆる元メンバーの活動もこの関係の中に分類した. 見取図における①から⑤は逸脱的行為ないし紛争の影響が及ぶルートでもあり, ④から⑩は逸脱 的行為ないし紛争がおこる場面 でもある. 1-2. 分 析点につ いて. 先に示した分析枠組にもとづいて分析視点を次の2点とした. まず各場面における 逸脱的行為 と 紛争の内容についてそれぞれの場面の特徴をみる. 次に問題の発生により作用を及ぼしあった範囲 についてその傾向をみる. 以上大きくは2点であるが, 判断できる範囲内で問題発生の原因につい ても考察してゆきたい. 分析点は以上であるが, この分析にはいくつかの限界がある. まず第一にあげることができるの はデータが新聞記事に依拠していることである. つまり擬似環境的要素が少なからず存在している ことがある. 次に逸脱現象の考察では 「違反そのものでなく相互作用という文脈の中で違反が定義 1 )ことが重要となる 第一の限界はこの点についても影響力をもつ つまり 新聞 され反応される」 , . . 相互作用の文脈ぃ で判断できない事象が多いこと. つまり, 事実に関 する情報と規範的決定だけが示されていたり, そのいずれかしか示されていない場合がある. 本来 ならば規範的決定過程つまり規準情報にもとづいた規範的決定ま での相 互作用ま でを分析しなけれ 報道によるデータからでは. ばならない。 前述の視点で考察することがデータの性格上分析の限界である. しかし, 今回収集し た事例を分類し, そこから特徴的事例を抽出し, 相互作用の文脈の中でい分析してゆく作業が必要 となるだろう. データは読売新聞縮刷版, 1979年度版, 1 980年度版, 19 81年度版から収集 した。 なお, 事故ラ 遭 難, さらにオリンピック関係の記事については対象外とした.. 2. 場面別事例とその考察 2-1. ス ポーツ場面で顕在化した事例とその考察 事例は次の6例 である. なお事例番号の次の数字は読売新聞縮刷版の番号である. さらに事例の. あとのカ ッコ内にはデータから読みとれる範囲で, 原因と影響範囲を示してみた。 ) プロ野球, 選手が主審に暴行, 退場. 事例1 ( 263 ) 松浦高 (長崎) 高校野球, 背番号違いで没収試合 事例2 ( 263 試合中に監督 (→⑥大会辞退, ⑬ 事例3 ( 263 ) 東海大相模高 (神奈川) 高校野球, 試合中に監督が選手にビンタ 処 分). ) 少年野球 (横浜) 出場資格から準決勝で三チーム 出場資格から準決勝で三チーム失格 事例4 ( 2 64 ) ( 39.

(5) . 新開谷. 40. 央. ・) →B 現即 女 、云 で 凡分 言 三菱チームが王番に異吊 編 (→⑧規則委員会で処分検討 ) サ ッカー日本リ ー グ, 三菱チームが主審に異常抗議 事例5 ( 267 ) ラ グ ビ ー, 南 ア フ リ カ チ ー ム と ニ ュ ー ジ ー ラ ン ドと の 試 合 中 い や が ら せ, シ ドニ ー, 事例 6 (277 (→ ◎ ア パ ル ト ヘ イ ト 批判). トラ ブルないしルールからの逸脱的行為の発生とそれに対する制 裁がプレイコミュニティ 内で完 結しているのは, 事例1, 2, 4の3例だけである. 2の例は試合中の決定について県高野連, さ らに高野連本部か ら指示を受けている.他の例も一応ゲー ムルールに従っ てゲームが終了している. 3, 5の例はそこで発見された逸脱的行為についてゲーム終了後ス ポーツシステムか ら制裁的処置 がとられている. 6の例は発 生原因が南アフリカ政府のとるア パルトヘイ トに対する批判にある. この場面における事例の中では 影響範囲が最も広いことになる. ただゲーム終了後, 抗議 グループ のいやがらせに対 し南アフリカチームが対戦相手との握手 を拒否したのが特徴的である. プレイ コミュ ニティ で発生 した逸脱的事例 でもス ポーツ組織、 教育 組 織さらに両者 を含めた社会 と関連があることがわかる. しかし, 他の場面における発生件数と比較してみると, かなり件数が 少ない. これは プレイコミュ ニティ では規則が明確であり, かつゲームルールの違反については 適 格な処分がなされていることを示している ものと思われる. 同時にこれは プレイの非日常性を特徴 的に 示 して い る も の とも い え る. つ ま り, プ レイ と して の 非 日 常 的 行 為 であ る ス ポー ツ と そ の ル ー. ル違反は プレイ領域内において完結する限り社会的問題になることは少 ないのである. ただゲーム ルールには 抵触しないがマナーに違反したり, ゲームルールでは判断できない行為についてはゲー ムルールを統制 しているス ポーツ組織がその組織の規範にもとづいて判 断を下 していることにな る。. スポーツ組織内で顕 在化した事例と考察 245 ) プロ野球, 江川 入団問題 (→⑲ ドラフト制の検討、 国会) 事例7 ( 246 ) ヨッ トスクール生徒不審な死 (→⑩公判中, 業務上過失致死罪) 事例8 (. 2-2. ) 競輪レース結果誤認発表か ら暴動 (→⑩放火, 強盗, 器物損壊) 事例9 ( 246 ) 世界卓球選手権平壌大会朝鮮南北統一チーム問題 (←⑩朝鮮チームにビザの発給拒 事例10( 246 否). ) アイスホ ッ ケー, 岩倉チーム 「中村問題」 解決, 全日本チーム編成. 事例11 ( 247 事例12( 250 ) 競輪, 本命失格 でファン暴動 (←⑨公務執行妨害, 放火) ) 競争馬から薬物 (←⑩出場停止処分) 事例13( 251 ) 競輪, 競技結果虚為報告 (←⑩自転車競技法違反) 事例14( 252 ) プロ野球ヤクルト監督退団 (コーチ二人も退団) 事例15( 252 ) 陸上有名選手がアマチュア違反 (ギャラを受けとる) 事例16( 255 ) ボストンマラソン女子優勝者の入賞取消 し(←⑪第84回ボストンマラソンで不正レー 事例17( 260 ス, ⑩←新聞の挑戦 (再レース) , →⑩ニュ ーヨークマラソンでの不正も発覚, ←⑩ ニュ ーヨークマラソンの入賞取消し, 一切の資格の剥奪) ) 元スケートオリンピック選手, 選手強化費用を流用(⑬県連盟理事長辞任, ←⑲横領 事例18 ( 261 の 疑 い). 266 ) 神宮球場, 早慶戦前夜祭不許可(←⑥伝統, ←⑥住民の苦情, ←両校の警備の計画の 事例19 ( 不 備). 0( ) ヨッ トスクー ル生徒死亡 (-⑩司法解剖) 事例2 267 ( ) 事例21 268 社会人ラ グビー大会, 秋田市役所選手の出場資格問題. ) ( 4 0.

(6) . スポーツの 逸脱と紛争の事例について. 41. 271 ) 競輪選手会の不明金問題 (→⑲不明金代議士に流れる) 事例22( ) 早大スキー部, インカレ出場資格問題で厳重処分 (←④無資格者の出場) 事例23( 273 274 ) インカレスキー大会, スキー連盟が公認せず(←④事例23 事例24( , ←⑬学連は処分を撤回せ ず). 27 ) アメリカ大リー グ (野球) スト解決 (-⑩フリーエージェント制による対立) 事例25( 6 ( 2 ) 学連が早大スキー部処分を緩和. 事例26. 80 280 ) 早大処分緩和の決定に早大不満, スキー連盟もインカレを A級公認せず. 事例27( 事例 数 は 2耳列 であ る が, 事 例 8 と 20 は 同 一 組 織 でお こ っ て い る. ま た 事例 23 , 24 , 26 , 27 は 一. 連の関係をもっ た事例 であり, 全体で一つの紛争の事例とみなした方がよい。 競技種目別にみると プロ野球が3例, 競輪の4例が目立つ。 特に競輪の4事例のうち2例がファ ンの暴動によるものであり, 放火, 強盗, 公務執行妨害という形で社会規範(法)に違反している. 他の2例は組織内の手続き上で問題が発生している. 競輪, プロ野球以外には種目的特徴はない。 さて以上の事例の原因と影響範囲については前述した限界があるので詳細な論述はできないが原 因がわかる範囲 でみると次のようになる. ス ポーツ場面に原因のある事例-17 ト レ ー ニ ン グに 原 因 の あ る 事 例 - 8, 20. スポーツ組織に原因のある事例- 6, 13 , 15 , 22 , 25 - ‐10 , 11 , 21 , 23 スポーツ, 社会両システムに原因のある事例- 9, 12 , 14 , 18 , 19 .. トレーニングに原因がある場合は, ス ポーツ場面 ないしスポーツ組織の両方に関係あると思われ るが, 原因の特異性を考えて単独 であげてみた. ス ポーツ組織に原因のある事例のうち, 10 , , 11 も何 また1 1 1 3 2 1 2 3の4例を除いていずれ した事例 である 2 1 2 3は試合等の参加資格に関係 , , , , . らかの形で社会的規範と関連している.このうちトレーニン グルールに違反したと思われる事例8, 20とスポーツ, 社会両システムに原因があるもののうち事例9, 12 , 14 , 18が法に抵触したり, 疑 い が も た れて い る。. 以上スポーツと社会との関連をみると, 江川問題のように入団に関する問題が ドラフト制の問題 に発展し, その制度の社会的適合性について立法機関である国会で取り上げられた事例がひとつあ る。 また現存する社会規範特に法に抵触するまたは抵触する疑いのある事例, そして法的強制力は な い が, いは ば モ ー レ ス, フ ォ ー ク ウ ェ イ ズ の 違 反 に よ り 社 会 的 批 難 を う け る と い う 3つのパター ンに分類できる. 特に逸脱的行為の面からス ポーツ規範を研究する場合, 江川問題のように, ある 一つの逸脱的行為がシステムにおける行動様式としての制度あるいは規範の適性について問題を提 起することにある. 2 -3. 教育組織内で顕在化した事例と考察. 事例28( ) 中学校野球部練習のもつれから殺人 (←④集団の規則) 245 事例29( ) 体育教師に中学生集団暴行 (←④土足の卓球を注意され) 247 事例30( 25 ) 山手学院 (横浜) で集団リンチ, 飲酒→⑥高校野球大会辞退) 0 事例31( 25 0 ) 小倉商 (福岡) 野球部員が他校生とケンカ (→⑥大会辞退) 事例32 ( 25 1 ) 小松商 (石川) 野球部員間暴力 (→⑥大会辞退) 事例33( 1 ) 足立東高 (東京) 学校行事をサボり野球部練習 (→⑥大合辞退) 25 事例34( ) 村田高 (宮域) 野球部監督が生徒に体罰 (→⑥大会出場辞退) 25 1 ) 41 (.

(7) . 42. 開谷 新開谷. 央. 事例35( 251 ) 明大付属高 (東京) 野球部員が同級生を恐かっ (→⑥大会辞退, ←⑩書類送検) 事例36( 255 ) 日体大, バ トミントン部新入生シ ゴキ事件 (←⑲損害賠償請求) 事例37( 255 ) 国士館大, 合気道部新入生シ ゴキ事件 (→⑥処分, 無期停学) 事例38( 257 )筑波大, 学生柔道チャンピオン傷害事件 (→⑥処分停学, →⑨示談) 事例3 9( ) 早大不正入学 (入試問題漏えい) (→⑥市原教授解任, ←⑨市原元教授実刑, ←⑧早 259 大ボクシン グ部対外試合一年間自粛, JOC委員辞任) 事例40( 26 ) 中学校野球部員部室に放火 (←④練習がきつい) 0 事例41 ( 260 ) 私立足立高 (東京) 体育教師が部室見学のOBに暴力 (←⑩傷害の疑い) 事例42 ( 266 ) 天理高 (奈良) 野球部員間暴力 (→◎対外試合自粛, 停学処分) 事例43( ) 体育館騒音-学校騒音調停成立。 271 事例44( 271 ) 横浜高 (神奈川) 野球部員間暴力 (→⑥対外試合の自粛) 事例45( ) 明治学院大学二部体育会系受験生推せん入学制度を悪用発覚. 272 事例46( 272 ) 横浜商科大高 (神奈川) 野球部で暴力 (→⑥対外試合の自粛, →⑧同校長-県高野連 会 長 辞 任). 事例47( 272 ) 早大成績原簿偽造事件-野球部選手が不正入学,成績上底(→⑩リー グ戦辞退しない) 事例48( ) 中学校サッカー部顧問が部員に体罰 (←④プレーがだらしない) 273 事例49( 273 ) 浪商 (大阪) 野球部シ ゴキ事件 (→⑥大会辞退, ←⑩処分) 事例5 0( 274 ) 逗子開成高校 (神奈川) 山岳部遭難事後処理紛糾 (←④遭難, ス ポーツ活動か教育活 動 か を め ぐ っ て). 事例51 ( ) 黒尻沢工高 (岩手) 野球部員盗み, 高野連にウソの報告 (→⑥大会辞退, ←⑧処分) 274 事例52 ( 275 ) 天理高 (奈良) 野球部謹慎中に暴力事件 (←⑧処分) 事例53( 275 ) 倉吉北 (鳥取) 野球部員シ ゴキに耐えられず退学 (→◎出場辞退, ←⑬処分) 事例54( 275 ) 桜丘高 (大分) 野理部員集団暴行に加わる (→⑥出場辞退せず, ←⑧処分) 事例55( 280 ) 逗子開成高山岳部遭難事後処理紛糾 (生徒側損害賠償の申し入れ書提出) (←⑥事例 50). 事例56( 2 ) 日田林工高 (大分) 野球部員2名に後援会が援助, 部員の飲酒 (→⑥野球部の解散) 80 事例数は29であるが, 逗子開成高校の山岳遭難を ”列とすると28例となる. 学校別に発生した 種目をみると, 小学校は事例なし, 中学校では野球2例, サッカー1例, 高校 では19事例中15例 が高校野球に関連している. 学校でおこっ た事例の中では高校野球に関係したものが多いのが特徴 的である. 大学では バトミントン, 柔道, 合気道, 野球 で発生しておりあまり特徴はない. 逸脱的行為の内容をみると, 殺人1, 暴行 (傷害, リンチを含む)14 , 指導者の体罰2, 飲酒2, 恐かっ, 放火, 盗 み各1, あとは学校の指導に従わなかった例と学校側と生徒側ないし住民とのト ラ ブルが2例, 不正入学2, 不正援助1である. 以上の結果から, 高校野球に関連した部員, 指導者の逸脱的行為特に暴力行為が目につくことに なる. この現象はスポーツ組織の方針と報道機関との関係を無視しては考察できない. 他の競技種 目とことなるトレーニング規則, ゲーム参加規則などによるスポーツ規範 (教育規範) が高校野球 には存在し, その規則からの逸脱については厳しい処置をとっている. 一方 報道機関も違反から処 分ま での プロセスをニュ ース価値があるものとして報道している. 以上の理由から事例が多くなっ たものと思われる, 高校における事例の多くは校則, スポーツ組織の規則(多くの例は日本学生野球協会) , そして法 からの逸脱的行為となっている. 以上は暴力行為が中心となっ ている. それ以外の事例として, 逗 ( 42 ).

(8) . スポーツの逸脱と紛争の事例について. 43. 子開成高校と日田林工高校の例がある. 前者山岳部の遭難事後処理に関するトラ ブルは遭難時の活 動が学校のクラ ブ活動によるものかそう でないかをめ ぐっ て学校側と生徒の家族側とでおこってい る。 日田林工高の例は特定の野球部員の寮費等を後援会が援助 したというもので, この事態の処置 について学校側は高野連の処分をまたずに野球部を解散しているのが特徴的である. 高校野球の事例の中に部員の成績不振によるものと学校行事をさぼって練習を していたという理 由により大会出場を辞退, 活動を自粛していた例があった. 一方においては大分桜 丘高校のように 野球を通じて逸脱行為をした生徒の更生をはかるとして大会辞退をしない例もあっ た. しかしこの 例は高野連の処分の対象になっている. この3例は特殊なケースといえよう. 次に大学の事例をみると, 入学時の不正が2件, 運動部のシ ゴキ事件が2件, 傷害が1件となっ ている.日体大と国士館大のシ ゴキ事件は過去一連の大学におけるシ ゴキ事件の延長と考えられる。 後者の大学のように文部省の指導にもかかわらず改善されていない例もあり, 大学運動部の体質が あらためて問われることになるだろう。 一方前者の大学の例では, 大学側が誠意をもっ て新入生側 に対拠していないということで損害賠償請求の訴えが出されている。 これは大学側における運動部 への指導 上の問題として社会的に問われることになろう. 1 筑波大学の傷害事件は事件発生 ( 0月) 197 9年6月1 0日) , , 試合出場 (チャンピオンになる) ( 学内処分(停学, 卒業延期) ( 198 0年1月)この間示談成立というプロセスをとっ ている. この処理 プロセスだけをみるとス ポーツ活動と教育活動が分離しているとみることができるが,停学処分の間 に学生チャンピオンになっ たこと, 少なくとも活動がおこなわれたことは, 今回調べた事例の中で は特徴的であった。 早稲田大学の2例の中では, 不正入学の方はボクシン グ部の対外試合1年間の自粛にま で影響が 及んでいるのに対し, 成績原簿偽造の方はリー グ戦(野球) を辞退しないという結果になっている。 明治学院大学の例は体育系クラ ブを強くするためにOBが推せん入学を利用しようとしたものであ る。 早稲田大学の側もそう であるが, 大学教育と大学におけるス ポーツ活動とが密接に関連してい ることを示している逸脱的行為ということができる。 中学校の事例は4件と少ないが2件は生徒による殺人, 放火といった内容である。 ・学生の事例 はなかっ たが, 次の場面では運動会の結果に関係した小学生の殺人事件もあり, ス ポーツ, 体育以 外でも同様な事件が報告されている。 逸脱的行為の低年令化はスポーツ, 体育の場面でもみること ができる であろう。 教育組織内で発生した逸脱的行為に関する事例については原因は別として, その多くはなんらか の形でスポーツ組織ないし社会と関連をもっている. しかし高校生のスポーツについてみるなら, 野球部以外のクラ ブ活動ないしスポーツ活動 をしている生徒の逸脱的行為の実態については新聞以 外の資料ないし調 査にまたなければならない。 2-4. 社会で顕在化した事例と考察. ) 新宿署巡査部長 (剣道師範) 自殺 (←⑬練習の集りが悪い) 事例57( 245 事例5 ) 小学生, スキーが欲しくて自殺。 8( 245 事例5 ) 筑波大学生 (体育系学生) の選挙違反. 9( 245 ) 大相撲トトカルチョ。 事例60( 247 事例61 ( 24 8 ) 英国高裁が国際陸連の台湾追放は無効の判決(←⑬国際陸連の中国加盟, 台湾追放の 処 置). 事例62 ( 249 ) 草野球の場所のとりあいで傷害事件。 ( 4 3 ).

(9) . 44. 新開谷. 央. 事例63 ( 249 ) 元ボクシン グ日本ミ ドル級チャンピオン暴行. 事例64 ( 24 9 ) 元アジア大会金メ ダリスト (体操, 韓国選手) が強盗. ) 拓殖大柔道部監督元柔道日本選手権者らが脅迫, 強盗. 事例65( 249 事例66 ( 249 ) サーフィ ン族, 大麻遊び. 事例67( 250 ) 競輪フ ァンが銀行強盗 (←⑩競輪 で会社の金使い込み.) 事例68 ( 251 1 元ボクシン グ日本ミ ドル級チ ャンピオン(事例63と同一人物) が義父を強迫, 義父目 殺・ ) 元ボクサーKO強盗. 252 事例69 ( 事例70 ( 25 2 ) 高校野球でトトカルチョ. ) 暴走族 (野球部員含む, 千葉商高) が補導 (→⑥大会辞退, 練習自粛) 事例71 ( 25 3 253 ) 大相撲トトカルチョ 事例72 ( 254 ) 宮崎県警警部ピストル自殺 (国体警備の責任者, その疲れから) 事例73 ( ) 小学生が下級生を殺す (←④運動会の敗北) 事例74 ( 254 254 ) 元オリンピッ ク金メ ダリスト, 大学教授脱税 (修正申告) 事例75 ( ) プロ野球, ヤミ切符事件 (→◎名誉穀損 で告訴の方針) 事例76 ( 254 事例77 ( 255 ) 落語家野球ト バク (暴力団関与) で逮補. 事例78 ( 256 ) 競馬 (大井) , 八百長レース (←⑩競馬法違反) 256 ) ゴルファ ー, ゴルフ場の往復でキセル乗車 (←◎ ゴルファ ー専門の取締り) 事例79 ( 257 ) 元重量挙ジュ ニア世界新の選手殺人. 事例80 ( 257 ) プロレスラー婦女暴行. 事例81 ( 25 ) プロ野球巨人コーチ発言問題 (→⑧三週間活動停止, 退団) 事例82 ( 7 事例83 ( 25 ) プロ野球新人選手, 傷害事件。 9 26 ) 選抜高校野球でトバク. 事例84 ( 0 ) 競馬トレーニン グセンターきゅう務員ノミ行為 (←⑩競馬法違反) 事例85 ( 261 ) 競馬 (大井) で八百長し」ス (←◎騎手, 馬主, きゅう務員, 暴力団員逮補) 事例86 ( 261 事例87 ( 262 ) 競艇一流選手ノミ行為の疑い, 暴力団との交際の疑い. ) プロ野球2軍選手傷害事件. 事例88 ( 264 ) 高校野球トバ ク. 事例89 ( 264 事例90 ( 264 ) 麻薬づけ, アメリカ プロ バスケッ トボール. 265 ) 元プロボクサー暴力団員, 風俗営業法違反, 銃刀法違反, 公務執行妨害. 事例91 ( 事例92 ( 265 ) 空手 (極真会館) の四天王, 恐かっ. 事例93 ( 26 6 ) 有名 ゴルフ ァーのパター盗難, 少年名のり出る. ) 松商学園高 (長野) 野球部員 が万引 (→⑥大会辞退, ←⑩処分) 事例94 ( 2 67 271 ) 高校柔道部員卒業後監督宅で飲酒急死 (←⑩未成年者飲酒禁止法違反) 事例95 ( ) 女子プロ ゴルフ ァー自殺 (←成績不振を苦に) 事例96 ( 272 ) プロ ゴルフ ァ ーひき逃げ. 事例97 ( 272 ) 野球 (選抜高校野球) トバク. 事例98 ( 272 273 ) テニス, キン グ夫人同性愛認める. 事例99 ( ) 岡山理大付属高野球部エー スの父自殺 (←息子の選抜欠場を苦に) 事例1 00 ( 273 ) 元キ ックボクサー暴行. 事例1 01 ( 273 事例102 ( ) 向上高 (神奈川) 野球部員が盗み (←⑩処分 (1年間対外試合禁止) 274 ) ) ( 44.

(10) . スポーツの逸脱と紛争の事例について. 45. 事例103 ( 27 4 ) 平安高, 元高校野球エースが覚せい剤密売の元締め グループ 。 事例10 4( 274 ) 平安高 (京都) 野球部員集団キセ ル乗車 (←⑧処分) 事例105 ( 274 ) 八郷高 (茨城) 野球部員恐かっ傷害 (→⑥出場辞退, ←処分 (警告) ) 事例10 6( 274 ) 高知商高 (高知) 野球部員無免許運転.(←⑬処分 (警告) ) 事例107 ( 274 ) ボクシン グ世 界選手権チャレンジャー銃の不法所持 。 事例108 ( ) 野球トバク, ノミ行為。 275 事例1 09 ( 275 ) 元キ ックボクサー, 大麻密輸。 事例1 10 ( 27 ) 小山高専 (栃木) 野球部員わいせ つ行為 (←⑧処分 (警告)) 5 事例1 11 ( 27 8 ) 鹿本商工高 (熊本) 野球部員万引 (←⑩処分 (警告) ) 事例1 1 2( 27 ) 伊野商高 (高知) 野球部補欠部員が盗み (←⑬処分 (警告) 5 ) 事例11 3( 275 ) ラ グビー, ーュ ージーラン ド対南アフリカの試合に抗議 デモ 試合中止 , 。 事例1 14 ( 276 ) プロ ゴルファ ーの ゴルフセ ッ ト盗難 (←⑩盗んだ少年に nサラ洗いい ) 事例1 15 ( 27 ) 南アフリカラグビーチームとの試合に抗議, 少年国会占拠 6 。 事例116 ( ) 大学柔道部員飲酒運転暴走3人死亡 276. 。. 事例1 17 ( ) 元 ボ ク シ ン グチ ャ ン ピオ ン 無 銭 乗 車. 276 事例1 18 ( 27 ) 大学教授 (体育, 陸上) 同僚をなぐる (→⑧教授会が調査) 7 事例119 ( 277 ) ゴルファー, 集団キセル乗車摘発。 事例12 0( 277 ) ロサンゼルス市議会, 南アフリカラグビーチームの試合中止を要請を決議 . 事例121 ( 27 8 ) 元ボクシン グ新人王暴行。 事例12 2( 278 ) 野球 (プロ野球, 高校野球) トバク。 事例123 ( 27 ) 大相撲トトカルチョ. 8 事例12 4( 278 ) 都プール指導員が覚せい剤. 。. 事例125 ( 27 ) サーフィ ン族, 大麻の外人元締めら逮補。 8 事例12 6( 278 ) ゲー ドボールの規則書著作権 で損害賠償訴訟 (←⑧競技規則の不統一) 事例127 ( 27 9 ) 元高校野球甲子園出場者が詐欺。 事例数は71である. 社会規範 (法) からの逸脱的行為の内容をみると, 賭博行為10 , 傷害9, 大麻等の薬物6, 自殺 5, 強盗5, 盗み4, 脅迫等3, キセル乗車3, 殺人2, 八百長2, 万引2 ノミ行為2 そのほ , , か選挙違反, 暴走行為, 脱税, 名誉鞍損, 未成年飲酒, ひき逃げ 無免許運転 銃の不法所持 わ , , , いせつ行為, 飲酒運転, 無銭乗車, 詐欺, 著作権違反が各1例ずつである , 逸脱行為者は小学生2例, 高校生10例, 大学生2例ほかはスポーツに関係しているまたは関係 し ていた社会人, 団体によるものである。 社会という空間的に広いところ でトラ ブルが発生している ため, 当然その内容も多様となっている 。 こ こ で特 徴 的 な こ と が いく つ か 考 え ら れ る。. まず自殺の例が5例ある。 警察官の自殺が2例あり目をひく 原因は剣道の練習の集りが悪いと 。 いうものと国体の警備の疲れによるものとなっ ている 女子プロ ゴルフ ァーは成績を苦に 高校野 。 , 球のエースの父は息子の病気による選抜大会欠 場を苦にしての自殺である 国体警備の疲れ以外の 。 理由による事例はスポーツ行動に接近した理由 で自殺がおこっ ている 。 次の特徴として過去 にス ポーツ組織の一員として活躍した人の犯 罪があげられる 事例数は14例 。 あり, そのうちボクシン グ経験者によるものが6例, キックボクサーが2例 柔道2例と 元ボク , , ( 45 ).

(11) . 新開谷. 46. 央. サ ー, 元 キ ッ ク ボ ク サ ー の 犯 罪 が 目 立 つ こ と に な る. こ の 傾 向 だ け か ら, プ ロ ボ ク サ ー, キ ッ ク ボ. クサーが社会的逸脱行為に接近しやすいということは危険であるが, ひとつの仮 説としてみること も できる. 次に大麻等の薬物に関係した行為が6例あり, そのうちサーフィ ン族の大麻使用が2例 あり両者 に何らかの関係があるものと思われる. 賭博, トトカルチョの事例が最も多く, カケの対象は野球, 特に高校野球が多い. 自殺, プロ野球コーチの言動問題, 同性愛, ゴルフセ ッ トの盗難の事例を除くほとんどの事例が 法に抵触していたりその疑いをもたれている。 従って, ス ポーツ場面, 教育システム, スポーツシ ステム以外の場面 でのス ポーツに関与 した逸脱行為は社会規範それも法からの 逸脱が多いことにな る.. このほかス ポーツシステム 内の紛争を裁判によって解決しようという事例がある. ゲー ドボール の規則書の著作権をめ ぐる損害賠償訴訟の例は競 技ルールの統一を司法の判断によるうとするもの である. またもうひとつの例として, 国際陸連が台湾を組織から追放したことに対して台湾側が国 際陸連の本部のある英国高等裁判所にその無効を訴えた例 がある. しかし, 同裁判長は無効の判 決 を下したが, 混乱がおこるとして命令等の処分は避けている. この2例はスポーツ組織と社会との 間の一つの関係形態 であり, ス ポーツ組織の 未成熟な段階ないし社会的圧力 がス ポーツ組織に加 わった場合などに現われるものと 思われる. 以上事例数は多いが大きく分けるとスポーツに関与している人, 関与していた人が社会的規範に 違反した事例と, 賭博に代表さ れるようなスポーツのゲーム結果が ギャ ン ブルの対象になる 逸脱行 為 の 2 つ に な る.. 3. 事例の全体的考察. プレイ コミュニティ としてのス ポーツ場面 では直接的原因の 多くがゲーム中にある事例が多い. しかし, 高校野球や南アフリカラ グビーチームの例は逸脱的行為発生の背景 (勝利至上主義, ア パ ルトヘイ トなど) が社会とス ポーツシステムにある. 逸脱行為がス ポーツ組織内に顕在化する場合 はスポーツ規範に違反 した事例も出現してくる.特に競輪,競馬といった公的に開催されているギャ ン ブルの事例に多い. また直接ス ポーツ場面とは関係のない組織の手続き 上のミス, トラブルによ る事例もある. スポーツ場面以外での逸脱行為がスポーツ場面に影響を及ぼす例は教育 組織内にお ける事例の中から出はじめる. この場面からス ポーツ場面以外での逸脱的行為が教育 組織, スポー ツ組織の規範に抵触 し両組織から制裁をうけている例が多い. 従っ て教育活動の一環として行なわ れているス ポーツ活動という考え方が強いほ どこの事例は 多くなると考えられる. (高校野球の事 例) これとは逆の現象が大学におけるシ ゴキ事件の中にみることができる. 逸脱行為の発生が社会にある場合の特徴はわずかな例を除いて社 会的規範に抵触している. その 多くはスポーツ関係者がおかした社会的 逸脱行為でありその行為によ っ て(高校野球は除く)スポー ツ場面やス ポーツ組織に影響が及んだという例は少ない. 全体的にみると高校野球に関連した 逸脱行為が圧倒的に多い. これらの事例は先に 述べたように プレイに関与して いる人々の行為と プレイをギャン ブルの対象にしている人々の行為の2つに分け られる. この両者ともかなりの事例数があるということは今回のデータが新聞記事からの収集とい う特殊性があるにせよひとつの大きな特徴ということができる. この特殊性とは新聞 (商業新聞) という性格上, ニュ ー ス価 値のある現象が紙上に出るということである. 高校野球に関連した逸脱 的行為とその処分がニュ ース価値を持つことは明らか である. しかしある面からみると, 日本学生 ( ) 46.

(12) . スポーツの逸脱と紛争の事例について. 47. 野球協会, 高校野球連盟という組織の規範ないしその規範の違反に対する制裁処置が他 のスポーツ 種目と比較して多くの面で特徴をもっといえるだろう。. 今後の課題 今回の作業はスポーツに関する逸脱的事例を列挙し, その事例から逸脱的行為内容の特徴を明確 にしようとした。 過去3年間の新聞によるデータということで一部限定されるところもあっ たが , おおよその概観を把握することはできたと思う。 次に問題となるのは今回の分析にもちいた枠組の 中の4つの場面について各場面ごとにさらに内容をくわしく分析すること である つまり今回列挙 。 した事例から典型的事例, 特殊事例などを抽出し各事例を構成する事実情報を明確にし, その事実 )についての分析モデ ルをつ 情報の相互作用を分析してゆく必要がある. それには規範的決定過程2 くり各事例を考察することが求められるだろう。. 文 1) 宝月 2) 小室 3) 中村 4) 佐伯 5) 菅原. 献. 誠. 1 9 8 0 . 暴力の社会学. 世界思想社, 京都. 38頁 直樹・川島 武宜。 1 9 72 03一2 0 7頁 . 法社会学2. 岩波書店, 東京. 2 敏雄. 1 97 8 スポーツ教育 2一26頁 , . 大修館書店, 東京。 2 聡夫o 菅原 礼. 1975 7頁 . 体育社会学入門. 不味堂出版, 38-4 礼. 19 8 0 スポーツ規範の社会学 - 東京 不昧堂出版 2 2 4頁 0 。 . , .. ( 4 ) 7.

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参照

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