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IRUCAA@TDC : セメント芽細胞をLipopolysaccharide で刺激した際の硬組織形成関連遺伝子のメチル化

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

セメント芽細胞をLipopolysaccharide で刺激した際の硬

組織形成関連遺伝子のメチル化

Author(s)

小林, 史枝; 村松, 敬; 佐古, 亮; 古澤, 成博

Journal

歯科学報, 116(3): 229-229

URL

http://hdl.handle.net/10130/4021

Right

(2)

目的:根尖性歯周炎において,感染根管治療後の理 想的治癒形態は,根尖が新生セメント質により覆わ れる骨性瘢痕治癒であるが,難治性の根尖性歯周炎 の中には根尖が硬組織で覆われることなく経過する ものが存在する。これまでは根管治療時の根尖部の 過拡大が原因で骨性瘢痕治癒が起こりにくいとされ てきた。近年,細菌感染により宿主細胞の遺伝子に エピジェネティックな変化が起こることが報告され るようになってきたが,セメント芽細胞が細菌刺激 をうけることでエピジェネティックな変化を起こす のかは明らかとなっていない。本研究では,セメン ト 芽 細 胞 に グ ラ ム 陰 性 菌 の 細 胞 壁 成 分 で あ る lipopolysaccharide(LPS)で 刺 激 を 与 え,硬 組 織 関連遺伝子の DNA のメチル化を評価した。 方法:本研究には,テロメラーゼを導入し不死化し た,ヒトセメント芽細胞(HCEM,広島大学・高田 隆教授より供与)を用いた。培地にはα-MEM(10% FBS,1% penicillin-streptomycin 添加)を使用し, 35mm ディッシュに1×105 個の密度で播種した。 24時 間 後,培 養 液 に E. coli 由 来 LPS(Sigma-Aldrich)を1μg/ml の濃度で添加し,一か月後に細 胞より DNA を抽出し,DNA を Epitect Plus Bisul-fite kits(Qiagen)にてバイサルファイト処理し た。その後,定量的 real-time PCR にて Bone mor-phogenetic protein 4( BMP 4 ), SOST / sclerostin, Gap junction protein alpha 1(GJA 1)の DNA のメ チル化を SYBR green を用い検索した。なお対照 群としては LPS の代わりにα-MEM を添加したも のを用いた。 結果および考察:定量的 real­time PCR の結果, LPS 添 加 群 で は,GJA 1 と BMP 4 に 高 メ チ ル 化 (hypermethylation)がみられた。一方,SOST で は LPS 添加群で低メチル化(hypomethylation)が みられた。これまでの研究ではセメント芽細胞の硬 組織形成関連遺伝子をエピジェネティックな観点か ら調べた報告はないが,本研究の結果からは LPS の長期刺激によりセメント芽細胞の硬組織形成が阻 害されることが示唆された。 目的:ヒトの安静時唾液分泌量は15時ごろに最大値 を示し,睡眠中にほぼ分泌停止する概日リズムが存 在していることが知られている。唾液腺には時計遺 伝子の発現が認められ,その発現が遺伝子ごとに特 定部位に局在していることが報告されている。本研 究ではラット顎下腺導管細胞の時計遺伝子発現およ び唾液の経細胞分泌と傍細胞分泌に関連する遺伝子 の日内変動を解析し,唾液分泌の概日リズム形成メ カニズムを検討した。 方法:6­9週齢の Wistar 系統の雄ラットを12時 間毎の明暗環境(8時から20時を明期)で自由摂食 飲水環境下2週間飼育し,自発的な wheel-running 行動から概日リズムを記録した。概日リズム実験で はすべての区間計算は zeitgeber time(ZT)を基 準とし,照明が点灯する8:00を ZT0,消灯する 20:00を ZT12と規定した。行動量は回転輪の回転 数,飲水行動は暗視カメラにより記録した。顎下腺 における時計遺伝子の発現は,2週間の馴化飼育し たラットの顎下腺を48時間連続して6時間毎に摘出 し,total RNA をリア ル タ イ ム 定 量 RT-PCR 法 に て計測した。さらに collagenase および hyaluroni-dase による酵素処理後に40% percoll 分画にて導管 細胞と腺房細胞を単離し,total RNA を抽出した。 摘出時刻ごとの各種時計遺伝子(Bmal 1,Per 2, Clock,Cry 1)および唾液分泌関連遺伝子の発現量 をβ-actin 発現量に対する相対発現量と比較した。 結果および考察:行動解析の結果より Wistar 系統 のラット活動量は暗期に有意に増加し,飲水行動も 暗期に増加する傾向を認めた。作成したダブルプ ロットアクトグラムにより明暗環境下でのラット概 日リズムが安定していることが確認できた。ラット 顎 下 腺 に は4種 の 時 計 遺 伝 子(Bmal 1,Per 2, Clock,Cry 1)が発現し,約24時間周期で明確な日 内変動を示した。また,導管細胞,腺房細胞におけ る時計遺伝子は各々に固有の発現パターンを示し, 細胞間同調因子の存在を示唆した。

№1:セメント芽細胞を Lipopolysaccharide で刺激した際の硬組織形成関連遺伝子の

メチル化

小林史枝,村松 敬,佐古 亮,古澤成博(東歯大・保存)

№2:ラット概日リズム行動解析および顎下腺時計遺伝子発現解析

佐藤涼一1),石塚洋一1),佐藤正樹2),木村麻記2),澁川義幸2),田 雅和2),杉原直樹1) (東歯大・衛生)1)(東歯大・生理)2) 歯科学報 Vol.116,No.3(2016) 229 ― 63 ―

参照

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