IRUCAA@TDC : 下顎臼歯部に適用されたOsseointegrated Implant Bridgeの設計条件が周囲骨組織の応力分布に及ぼす影響に関する実験的研究
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(2) 113. -番 著下顎臼歯部に適用された の設計条件が 周囲骨組織の応力分布に及ぼす影響に関する実験的研究 荒 瀧 友 彦 安 達 康 岸 正 孝 東京歯科大学歯科補綴学第三講座. (主任:岸 正孝教授) 年10月31日受付) 年12月6冒受理) 抄 鼻:本研究は,下顎臼歯部に適用された に関して, 設計条件の異なる複数の二次元有限要素モデルを構築し,静的垂直荷重条件下における 周 囲骨組織の応力分布について比較検討したものである。その結果,恵線状に埋入された に 対する間大型のO I B設計の場合には 周囲敏密骨における最大応力値は,総 間 距離の減少および の埋入個数の増加に伴って減少することが認められた。一方,遊離端型 のO I B設計の場合には,最大応力値は問大型のO I B設計と比較して増大し,特に総 間 距離の減少と延長ボンディックの延長とに伴って著明に増大することが認められたo しかしなが ら の埋入個数が周囲骨組織の最大応力値に及ぼす影響は比較的小さいものと恩われたO キーワード 設計条件,有限要素法,応力分布 緒 盲. により支持を求め た義歯,いわゆる においては,その下部構造である が,軟組織の介在なしに周囲骨組織と直 接接触することを特徴とする したがって, は,周囲骨組織に対 して,歯根膜組織を有する天然歯とは異なった力 学的特性を示すものと考えられ の埋 入条件や上部構造の設計,対金歯との唆合接触状. 構造の設計が,顎骨や隣在歯および対合関係等の 解剖学的な条件によって制約を受けやすいが,こ の点に関して ¢rtら6)は,局部的なOI B 症例は,無菌顎症例と比較して,インプラント・ コンポーネントおよび周囲骨組織の過重負荷をよ り引き起こしやすいことを指摘している。そし て,実際に臨床調査においても 周園の 骨喪失を伴う 破折症例の多くが,主とし て臼歯部の局部的歯牙欠如症例に通用されたもの であるとの報吾がなされており 局部的な. 態等,臨床的なO I Bの設計条件を産休力学的な 観点から明らかにする必要がある。. O I Bの設計における過重負荷の危険性が示唆さ れている。. ここで,局部的歯牙欠如症例に対して適用され たO I Bにおいては の埋入条件や上部. 周囲における力学的刺激と骨組織の動 態との関係は,現在のところ明らかではないが, らのは,上部構造の設計に起因した過. 本論文の要旨は,第16回日本口腔インプラント学会関東 甲信越支部学術大会 年7月14日,新潟)および平成8 年度日本補紋歯科学会関東支部学術大会 年2月15 冒,東京)において発表した。. 重負荷は 周囲骨組織に局所的な応力集中 を引き起こし,結果として骨吸収を引き起こす可 能性があることを示唆し ら10)は,イヌ 23一.
(3) 114. 荒瀧,他 の設計条件と周囲骨組織の応力分布. 表1実験モデルの物性値. を用いた組織学的研究により,過重負荷による 周囲骨組織の応力集中部位において骨吸 収が認められたことを報告している。このような. 対 象. (部 位 ). 縦弾性係数. 周囲骨組織の生聾的な範囲を超えた骨吸 収は の支持能力を低下させ,予後不良. 敏密骨 海綿骨. を招くことが推測されるので の設計と顎 骨の圧負担との関係を明確に把握する必要がある。. と敏 密 骨 の 結 合 部 29 ). 従来より に関する力学的な研究 としては,ストレインゲージ法 光弾性. F、 お よび. 法 )などの模型実験や,コンピューターを利用 した工学的近似法である有限要素法解析 が. 人 工 歯 冠 部 22). 行われてきた。特に有限要素法解析は,模型実験 では得られない負荷に対するインプラント・コン ポーネントや顎骨内部の応力分布を,多くの条件. の連結部. から系統的に検討することが可能であるために, の設計に関する生体力学的な解析手段. と. 指針が乏しいのが現状である。 以上の観点から著者は,特に臨床応用の塵度の 高い下顎臼歯郭顎骨に運用されたO I Bに関し て,その設計条件の差異が周囲骨組織の応力分布 に及ぼす影響について,二次元有限要素法を用い て解析を行い,臨床的な設計の許容性を比較検討 することを試みた。 実 験 方 法 上 実験モデル 1 )実験モデルの構成および材料特性 本研究の実験モデルとして,顎骨中に4個の が直線状に厘入され,それぞれが を介して上部構造と連結された下顎白歯 部の矢状断面モデルを構築した(図1 )。モデルは の節点と の要素より構成され,各要素厚 径を に設定し,二次元平面応力問題とし て解析を行うべく要素定義を行った。実験モデルを 構成する要素の物性値は表1に示すとおりである。 および の形状は. 20.0. 0.30. 2.0. 0.40. 2.0. 0.30. 10 8 . 5. 0.34. 10 8 . 5. 0.34. 72.3. 0. 3 4. 上部構造 荷重節点 i: L /l. 千l -、一 寸. -. 1受$< 7. " m. .. 裏 ふ. =>I: l .ii> l I、 ∴ I. き メ 壌 X tu re. として,極めて有用であるとされている。しかし ながら,これらの の設計に関する報吾 において,近年,応用頻度の高い局部的なO I B の設計を対象とした報吾'は少なく,臨床的な設計. ポ ア ソ ン比. (G P a ). + + l挙 l / 、 齢. l l l 慈. \. 敵 密 骨 海 綿 骨. m -■ m l■ 】 ■. 、 LI:I 千1 【 I I I i I. L 1つ A、S つ. iI+i++a .. L YI rl1 I lL I Ll ∫ El. →遠心. 近JL、 ◆一一一一. 図1有限要素モデル. ⑨ 社製)の標準的 なインプラント・コンポーネントを参考にして構 築した。それらの外形寸法は,長径 幅径 の が,長径 幅径4.5 mmの 下縁に接している。各 の設置間隔は,臨床的な観点から,小臼歯から大 臼歯部の顎骨に対して直線状に4個埋入可能で, 各構成要素が互いに干渉を及ぼさない叢小室と して,中心間で に設定した。これらの および の材質はチタンとし, 伊藤22)の報吾を参考にその物性値を決定した。 に がネジ止めされている状 況を表現するために と上部構造の接 合部に特定の力学的条件を設定する必要がある が,その力学的特性に関しては,当教室における に対する の被圧変位特性の実. -24-.
(4) 歯科学報. 115. 測値5)を参考にして予備解析を行い検討した結 果,厚径0.5mmの接合部要素に対して. の周囲の海綿骨中に,上線部敏密骨からモデル下 縁まで追加設定した。また,有限要素モデルにお. GPaの縦弾性係数を与えることにした。 上部構造は と連続体をなすチタン. ける と周囲骨組織との界面の力学的表 現にあたっては の被圧変位特性の実測. 製とし,その片側に延長ボンディックをもつ設計 としたが,その物性値は および. 値 および野村29)の報吾を参考にして検討を 加え と撤密骨との問に厚径. と同一とした。また,上部構造上の荷重節 点は,各 中央置上の4節点と,最遠心. 縦弾性係数 の要素を介在させた. 2)解析方法. の直上より および 遠心の延長ボンディック上の3節点とし. 有限要素モデルの解析は,汎用有限要素法解析 プログラム 工. を支持する顎骨の外形は の. 社/横河技術情報社製)を使用して,パーソナル コンピューター 日本電気社 製)により実行した。. た。 埋入条件を変化させたモデルの構築を考慮して, 左右対称な単純な形態とした。モデルの顎骨上縁 部を構成する厳密骨の厚径は,各種報吾 を. なお,解析条件としては の被圧変位特性が周薗骨組織の弾性変. 参考に約 に設定した。また,撤密骨およ び海綿骨の物性値は,各種報吾 を参考に設. 形に起 し,荷重量に対して の変位室が 直線比例的に増加する性薯がある5)ことから,線. 定したが,いずれもその内部構造が均質な等方性 の材料として要素分割を行った。. 形角卵子モジュールを採用した。また,有限要素子去 には静的解析や動的解析があるが,本研究におい. ここで顎骨モデルの構築にあたっては の位置および個数の組み合わせに伴ってそ れぞれの の圧負担が変化するが,解析対. ては特に唆みしめ時を想定し,時間的に荷重量が 変化しない静的解析を行った。 3)実験モデルの特性. 象となる骨組織の応力分布は,隣接する骨組織の 応力分布の影響を可及的に排除し,力学的には. 前述したような各要素の定義を行った実験モデ ルにおいて,上部構造により連結されていない単. 個々の が独立した圧負担状態を呈するこ とが好ましい。このために,予備解析モデルにつ. 独の の敏密骨上縁部より 上方の 上部構造上の節点に20Nの水平荷重を作用させた. いて若干の検討を加えた。その結果,顎骨モデル 底面の全節点,および上縁部赦密骨の近遠心鋸の. 場合と の長軸方向に50Nの垂直荷重を 作用させた場合の の被圧変位と,堀田の 報害した実測値5)とを比較したものが表2であ. 節点を拘束点とすることとした。さらに に対する頑舌側敏密骨の支持を二次元的に表現す るために,幅径 の撤密骨要素を各. る。 4個の において,骨縁より 上 方における変位量,骨縁部における変位室. 表2 実験モデルの の被圧変位特性 荷重条 件 計測項 目 実験 モデル 実測 値. 水平荷重 時 骨縁 より お け る変 位 室. 上方 に. ±0.1 9.2∼ 125.9. 垂産荷重時 A / F *. 2. 6 ±0. 1. 0.3. 2. 5. 2.3 ±0. 1. 0.1∼ 0.5. 3. 0. 2.0∼ 10.0. 0. 1∼ 39. 1. 回転 中心 の位 置 [m m ]. 変位量. 骨縁郭 におけ る 変 位 室 [〃m ]. [〃m ]. の変位量 の変位量 25.
(5) 116. 荒瀧,他 の設計条件と周圏骨組織の応力分布. Al(蓋準条件モデル). 図2. 条件モデル. の変位室に対する の変位量の. 上への荷重の有無により,間大型荷室と遊離端型. 比,回転中心の敏密骨上線部からの距離,および 垂直荷重時の変位量のいずれについても実測値の. 荷重に大別して荷重条件を設定した。なお,上部 構造上の複数の荷重節点に対して荷重を行った. 範囲に舎まれ,実験モデルとして妥当であると判 断された。 2.条件モデル. が,一つの荷重節点に対する荷重室はいずれも50 Nとし,すべて垂産静荷重とした。 1)基準条件モデル. O I Bの設計の差異が,周囲骨組織の応力分布 に及ぼす影響について検討するために,図2に. 各種条件モデル間の比較をするための基準とし て,蓋準条件モデルを設定した。臨床的な観点か. 示すように の個数と設置位置の異なる 7種幾の条件モデルを構築した.条件モデルは総. ら の埋入可能な支持骨域において最小 限の個数で上部構造を均等に支持することが可能. 問距離によって分致し,総 間距 離が3単位の条件モデルをA君羊, 2単位の条件モ デルをB群, 1単位の条件モデルをC群とした。. な設計,すなわちモデルの最近心および最遠心に が各1個厘入された,総 間距離 が3単位の条件モデルA lを基準条件モデルとした。. これらの条件モデルは,実験モデルの初期設定条 件を変化させることなく の物性値を. なお,基準条件モデルについては,上部構造の 剛性の差異,あるいは 問距離の差異が. 隣接する顧密骨および海綿骨の物性値に置換し, と の連続性を断つことにより. 周圏骨組織の応力分布に及ぼす影響につ いて把握しておく必要があると考え,以下の解析. 構築した。 それぞれの条件モデルに対して種々の荷重条件. を行った。 (1)上部構造の剛性の影響に関する解析. を設定したが,問大型と遊離線型の上部構造の設 計差について検討するために,延長ボンディック. と人工歯冠部から構成される上部構 造の剛性が 周囲骨組織の応力分布に及. - 26 -.
(6) 歯科学報. ill n. 図3 上部構造の剛性の影響に関する解析 ① 間大型荷重条件 ② 遊離端型荷重条件. 1単位 2単位 3単位(基準条件モデル) 4単位. 8 I-・5ON. 図 間距離の異なる条件モデルと間大型荷重条件. ぼす影響について検討するために,基準条件モデ ルとその人工歯冠部の縦弾性係数のみを基本物性 値の1/2に設定したモデルについてそれぞれ解析 を行った。荷重条件は図3に示すように,間大型 荷重条件として,最近心および最遠心 置 上の荷重節点と,その間に存在する全荷重節点に. から2倍の6単位までの合計で6種類の条件モデ ルを構築し,それぞれ間大型荷重条件下で解析を 行った。 2 )間大型条件モデルの解析 各間大型条件モデルに対して,図5に示すよう な間大型荷重条件を設定し解析を行った。すなわ. 対する垂置荷重を設定した。また,遊離端型荷重 条件としては,最遠JL、 上より. ち,条件モデルの各群において,最遠心 直上の荷重節点に対する垂直荷重を荷重条件1と. 遠心の上部構造上の荷重節点に対する-点の垂哀 荷豪を設定した。 問距離の影響に関する解析. し,その近心に隣接した荷重節点に順次垂 荷重 を追加していくことにより, A群において4種楽 (荷重条件 群において3種類(荷重条. 間距離の差異が 周囲骨組織 の応力分布に及ぼす影響を検討するために,図4. 件 群において2種美貢(荷重条件1, 2 )の荷重条件を設定した。. に示すように 問距離が3単位の基準条件 モデルに対して 間距離が1/3の1単位 ------ 27 I---. 3 )遊離靖型条件モデルの解析 各遊離塘型条件モデルに対して,図6に示すよ.
(7) 118. 荒瀧,他 の設計条件と周囲骨組織の応力分布. 腰懸窯怨霊監1. 品監孟2. 題監3. ".. 、、,印喝 警誓誓?警誓誓警黒誓誓誓誓誓望笠黒竺聖崇竺黒笠と曇竺望曇藍色望曇. 箭 三言;ニ‡言ふ三;ふふふ二三定言三二二五三二∴亮. 田漢頭漢書. - - - - - -. ` ▲ C. 図5 間大型条件モデルにおける荷重条件 うな遊離塩型荷重条件を設定し解析を行ったo遊 離端塑荷重条件の設定にあたっては,延長ボン ディック長の影響について検討するために,延長 ボンディック長を および とした3種楽の上部構造を設定し,そ れぞれに対して複数の荷重条件を設定した。すな わち,延長ボンディック長が の条件モ 図6 遊離端型条件モデルにおける荷重条件. デルの各群において,最遠心 の由上より 遠心の延長ボンディック上の荷重節点 に対する垂直荷重を荷重条件a lとし,その近. をなすと考えられる敏密骨要素とし,特に各条件. 心に隣接した荷重節点に順次垂直荷重を追加し ていくことにより, A群において5種幾(荷重. モデルの最遠心 の遠心徹密骨における最 大応力を評価の対象とした。これらの要素におけ. 条件 群において4種類(荷重条件 群において3種車(荷重条件a 1. る応力は,負荷に対して多軸応力状態にあるた め,それらを-軸に換算した相当応力32)をモデル. の荷重条件を設定した。同様に,延長ボ ンディック長が の場合, A群において6. 問の比較に採用したo なお,蓋準条件モデルにお ける予備解析にあたっては,最近心および最遠心 それぞれについての近遠心の徹密骨要素. 種類(荷重条件 群において5種幾 (荷重条件 群において4種癌(荷 憂条件 の荷憂条件を設定した。さら に,延長ボンディック長が の場合, A群 において7種楽貢(荷重条件 群にお いて6種美貢(荷室条件 君羊において5 種類(荷重条件 の荷重条件を設定した。 4 )解析結果の評価方法 複数の条件モデル問の比較検討を行うために応 力評価を行った。評価部位は 支持の主体 -28. における最大相当応力値の比較を行った。 実 験 結 果 1.基準条件モデルの解析. 蓋準条件モデルに対して問大型荷重を作用させ た場合には,それぞれの の近遠心撤密骨 の応力値には若干差異が認められたが,表3 ∼ a に示すように,最近心 の近心敏密骨と義 遠心 の遠心敏密骨においてそれぞれ5. 9.
(8) 歯科学報. 119. 最近心 の遠心赦密骨と最遠心 の近心撤密骨においてそれぞれ の最大相当応力値を示し,最近心 と最遠 心 の周囲顧密骨の応力分布は同-であっ た。一方,遊離端型荷重を作用させた場合には, 表3-bに示すように,最近心 の近JL、赦 密骨において その遠JL、敏密骨において は 最遠心 の近心顧密骨におい て その遠心廠密骨においては とそれぞれ異なった最大相当応力値を示し,特に. デルの約 に増大した。また,最近心 の遠心赦密骨と鼻遠心 の近心顧密骨にお いては,それぞれ の鼻大相当応力値を 示し,蓋準条件モデルの約93%に減少した。 一方,遊離塊型荷重条件下では,表3 -bに示 すように,最近心 の近JL、廠密骨において は,蓋準条件モデルの約 の その 遠心顧密骨において約 の 鼻遠心 の近jL、敏密骨においては約89%の2.5. 最遠心 の遠心襖密骨に大きな応力値が認 められた。. その遠心擦密骨において約 の5.5 MPaの最大相当応力値を示した。 間距離の影響に関する解析. 1 )上部構造の剛性の影響に関する解析 人工歯冠部の縦弾性係数を基本物性値の1/2に. 間距離が1単位から6単位までの各条 件モデルに対して,それぞれ問大型荷重を作用さ. 減少させた場合,問大型荷重条件下では,表3 aに示すように,最近心 の近心廠密骨と 最遠心 の遠心廠密骨においてそれぞれ. せた場合の,最近心および最遠心 の近 遠心、敏密骨における最大相当応力値を表4に示. の最大相当応力値を示し,蓋準条件モ. す。この表にみられるように 間距離 が異なるいずれの条件モデルにおいても,叢近心. 表3 基準条件モデルおよび人工歯冠部の剛性を低下させたモデルにおける最大相当応力値. 表3-a 間大型荷重条件 (単位: 評価部位 モデル の 種 美貢. 鼻近 心. 表3-b 遊離塘型荷重条件 (単位: 評 価 部 位. 最 遠心. 近心. 遠心. 近心. 遠心. 基準 条 件 モ デ ル. 5.9. 4. 5. 4.5. 5.9. 剛性 低 下 モ デ ル. 6. 1. 4.2. 4.2. 6.1. モ デル の 種 美亘. 遠心. 近 JL、. 遠 jL、. 蓋 準 条 件 モ デ ル. 3.0. 工8. 2.8. 5.2. 剛性 低 下 モ デ ル. 3.4. 2.4. 2 .5. 5.5. 最近 心 近 心. 鼻遠 心 遠 心. 近 心. 遠 心. 1. 3.3. 0.5. 0.5. 3.3. 2. 4.4. 2.5. 2.5. 4.4. 3. 5.9. 4.5. 4.5. 5.9. 5 ▼8. 7`7. 4. 7.7. 5.8. 5. 9`5. 7.2. 7.2. 9.5. 6. ll.3. 8.6. 8.6. 1上 3. -29-. 鼻遠 心. 近心. 表 問距離を変化させたモデルにおけ る最大相当応力値 (単位 評 価 部 位 F ix tu re 間 距 離. 最 近 JL、.
(9) 荒瀧,他 の設計条件と周囲骨組織の応力分布. 120. 場合の最遠心 遠心敏密骨の最大相当応力 値を表5および図7に示す。. と最遠心 周囲廠密骨の応力分 布は同一であった。しかし,叢大相当応力値は 間距離の増減に比例した変化を示し,義 遠心 についてみると 問距離の. A群においては,荷重条件の変化に対して最遠 心 の遠心廠密骨の最大相当応力値は,荷 重条件3の時にピークを示す増大パタンを示す が,条件モデルA lおよびA2では荷重条件に対 応した応力値の変動を示すのに対して,条件モデ. 減少に伴って最大相当応力値は減少し 間距離が1単位に減少した場合,近心赦密骨にお いて 遠JL、廠密骨において と, それぞれ基準条件モデルの約11%および56%の値. ルA 3およびA4では4つの荷重条件に対して, いずれもほぼ同じ応力値を示した。それらの中で. を示した。また 問距離の増大に伴って 最大相当応力値は増加し 問距離が6単. 条件モデルA lで鼻大の の最大相当 応力値を示し,以下A2で で4.7 で の最大相当応力値を示し. 位に増加した場合,近心敏密骨において 遠心廠密骨において と,それぞれ基準. た。 B群においては荷重条件2にピークを示す応 力値の増大パタンを示し,条件モデルB lで義大. 条件モデルの約 および の値を示した。 2.問大型条件モデルの解析 各種条件モデルk対して間大型荷重を付与した. の で の最大相当応力値を. 表5 間大型荷重条件と最遠心 遠心擦密骨の最大相当応力値 (単位 条 件 モ デ ル 荷 董 条 件 A. 1. A. 2. A. 3. A. 4. B. 1. B. 2. C. 1. 1. 3.4. 3.3. 3. 1. 3. 1. 3.6. 3.5. 3.9. 2. 5.4. 5.2. 4.4. 4. 6. 5.2. 4.7. 3.5. 3. 6.5. 5.7. 4.6. 4. 7. 4.5. 3.6. -. 4. 5.9. 4.6. 3.6. 3. 6. -. -. 荷塞条件. 図7 間大型条件モデルにおける義遠心 遠心敏密骨の最大相当応力値 -30-. C+踊C. 田町欄開聞摘. 出田竃膏 婁酌. 1 2 3 4 1 2 3 1 2. 廿欄闇摘 欄閥用闇. D e m・X・甲 配. 柵欄用は用. 田膏 坦爾 婁. -▲旧.X肘.←Ⅲ持. 最大相当応力値 4.
(10) 歯科学報. 121. 示した。また, C群の条件モデルC lにおいて 応力値の変動範園は, A群においては は,荷重条件1の方が荷重条件2より応力値が大 群においては ., C群にお きくなり の最大相当応力値を示した。 いては であった。 また,各条件モデルの荷重条件の変化に対する. 表6 遊離端型荷重条件と最遠心 遠心敏密骨の重大相当力値 表61a 延長ボンディック長:. (単位 条件 モ デ ル 荷 重 条 件 A a. 1. A. 2. A. 3. A. 4. B. 1. B. 2. C. 1. 1. 5.2. 4.8. 4.9. 4.7. 6. 1. 5.9. 8.3. a 2. 8.6. 8. 1. 8. 1. 7.8. 9.8. 9.5. 12.2. a 3. 10.6. 10.0. 9. 4. 9.2. l l. 4. 1 0. 7. ll.7. a 4. ll.7. 10.5. 9.5. 9.4. 10.6. 9.6. -. a 5. ll.1. 9.4. 8.6. 8. 2. -. 表6-b 延長ボンティツク長:. (単位 条 件 モ デル 荷 重 条 件 A. 1. A. 2. A. 3. A. 4. B. 1. B. 2. C. 1. b. 1. 7. 0. 6.3. 6.7. 6.2. 8.4. 8.2. 12 . 6. b. 2. 12 . 1. 1工 2. ll.6. 10.9. 14.5. 14.2. 2 0. 9. b. 3. 15 . 5. 14.4. l工 7. 14.0. 18.2. 17.7. 2 4. 8. b. 4. 1 7. 6. 16.3. 16.0. 15.4. 19.9. 18.9. 2 4.3. b. 5. 18 . 7. 16.8. 16.2. 15 . 6. 19.1. 17.8. -. b. 6. 18 . 0. 15.8. 15.2. 14 . 4. ∼. -. 表61C 延長ボンディック長. (単位 条 件 モ デ ル 荷 重 条 件 A. 1. A. 2. .. A. 3. A. 4. B. 1. B. 2. C. 1. C 1. 8. 7. 7.9. 8.4. 7. 8. 1 0 ▼8. 10.5. 16.9. C 2. 1 5. 7. 14.2. 15.1. 14 . 0. 19.2. 18 ` 8. 29.5. C 3. 2 0. 9. 19.0. 20.0. 18 . 6. 25.3. 24.7. .3 7 . 7. C 4. 24.2. 22.3. 23.1. 2 1. 7. 29.0. 28.3. 4工 7. C 5. 26.3. 24.1. 24.4. 23.2. 30.6. 29.5. 41.2. C 6. 2 7. 4. 24.7. 24.6. 23.3. 29.9. 28.3. C 7. 26. 7. 23.6. 23.6. 22.2. -一一- 31. ---. i. ∼.
(11) 荒瀧,他 の設計条件と周囲骨組織の応力分布. 122. A lが最大の の最大相当応力値を. 3.遊離端型条件モデルの解析 各種条件モデルに対して遊離撮型荷重を付与し た場合の最遠心 遠心赦密骨の相当応力の 最大値を表6および図8に示すO 延長ボンディック長が の設計におい ては,表6-aおよび図8l aに示すように,各 条件モデルの荷重条件の変化に対する応力値の変 動範囲が, A群においては 群 においては 群においては8.3 であり,その下限応力値は, A群か らC群にかけてやや増加する傾向が認められた が,上限応力値の差は僅少であった。ここでA君羊 では,いずれのモデルも荷重条件a 4において ピークの応力値を示し,それらの中で条件モデル. 示し,以下A2で で A4で の最大相当応力値を示した。 B 群においては,いずれのモデルも荷重条件a 3に おいてピークの応力値を示し,条件モデルB lで 最大の 次いでB 2で の最大 相当応力値を示した。また, C群の条件モデル C lにおいては,荷憂条件a 2においてその応力 値が最大となり の最大相当応力値を 示した。 延長ボンディック長が の設計におい ては,表6-bおよび図8-bに示すように,各 条件モデルの荷重条件の変化に対する応力値の変 動範囲がA群においては 群に. 最大相当応力値 2 ー ー. 0 5 0. 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 1 2 3 4. 1 2 3 4 5 1 2 3 4 1 2 3. 荷孟条件 b. 荷重条件 a. 図81b 延長ボンディック長. 図81a 延長ボンディック長. B. C. I. /i【. ・ J. AI. BI. Cl. I I I I I. m 幌 拙 瑚 昭 蘭 服 LW. ・ ・ .I . ・ f l ・ . ・ .. 舶」. 田m 鼻大相当応力値. B錘了. A. 1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5. 荷妄条件 C. 図8I C 延長ボンディック長 図8 遊離端型条件モデルにおける最遠心 遠心敏密骨の最大相当応力値 -32 -.
(12) 歯科学報. 123. おいては 群においては であり, A群とB群ではその差が小さ. 考 察 上 実験モデルおよび解析方法について 1)解析断面について 下顎臼歯部顎骨のモデル化にあたって,それが. いのに対して, C群では下限および上限応力値が 増加した。ここでA群では,いずれのモデルも荷 重条件b 5において応力値がピークを示し,それ らの中で条件モデルA lで鼻大の の最 大相当応力値を示し,以下A2で A3で で の鼻大相当 応力値を示した。 B群においては,いずれのモデ ルも荷重条件b 4においてピークの応力値を示 し,条件モデルBlで最大の ,,次いで B 2で の最大相当応力値を示した。ま た, C群の条件モデルC lにおいては荷重条件 b 3においてピークの応力値を示し の最大相当応力値を示した。これらは,延長ボン ディック長が の設計の場合と比較して, A群において約 群において約175お よび 群において約 の値を示した。 延長ボンティック長が の設計におい ては,表61Cおよび図8-Cに示すように, 各条件モデルの荷重条件の変化に対する応力値 の変動範囲が, A群においては B群においては 群において は であり,特にC群における上 限応力値が著しく増加した。ここでA群では,い ずれのモデルも荷重条件C 6においてピークの応 力値を示し,それらの中で条件モデルA lで最大 の の最大相当応力値を示し,以下A 2 で で で. の最大相当応力値を示した。 B群においては, いずれのモデルも荷重条件C 5においてピーク の応力値を示し,条件モデルB lで義大の 次いでB 2で の鼻大相当応力値 を示した。また, C群の条件モデルClにおいて は荷重条件C 4においてピークの応力値を示し, の最大相当応力値を示した。これら は,延長ボンディック長が の設計と比較 して, A群において約 群において 約268および 群において約 の値を 示した。. 矢状断面である場合には,特に本来閉鎖腔にある はずの海綿骨のモデル化が問題となる。すなわち 矢状断面の顎骨モデルにおいては,頑舌側の撤密 骨壁が表現できないために,モデル上縁部を構成 する顧密骨は海綿骨により支持されることにな り,その結果,モデルの下線部を拘束した場合に は,荷重時に剛性の低い海綿骨に対して廠密骨の 沈下が生じることになる。このような顎骨モデル に対して,複数の を設置してそれぞれの 荷重時の力学的特性を比較すると,モデルの近遠 心端に近い とそれらの中間の とでは,被圧変位状態および周囲骨組織の応力分 布が著しく異なることになり,設計条件の異なる 条件モデルの比較には適さない。従来より報菖さ れているO I Bの設計を対象とした二次元有限要 素モデルは,ほぼこのような条件下で解析がなさ れている17)。 そこで本実験モデルにおいては,顎骨の外形を 左右対称な単純な形態とし,さらに,頑舌側の撤 密骨を近遠心側に配置することとした。具体的に は,幅径 の撤密骨要素を,各 周囲の海綿骨中に,上縁部敏密骨からモデル下縁 まで設定することにより に対する頑舌 側の徹密骨壁による支持を二次元的に表現した。 このように とその周囲骨組織をそれぞ れユニット化することにより,各 はそれ ぞれ単独の状態でほぼ同-の被圧変位特性と圧 負担状態を皇し,設計の異なる各種条件モデルの 周囲赦密骨の負荷を具体的な数値として 適正に比較することが可能となった。 なお,近年 の設計の評価に関して三次 元有限要素法解析を用いた報吾 がある が,設置された個々の の力学的特性につ いて詳細に検討が行われている報吾は少ない。ま た,顎骨を正確に再現した三次元のモデルは, そのモデル外形が複雑であるために,設置された. -33 -.
(13) 荒瀧,他 の設計条件と周囲骨組織の応力分布. 124. は部位によって著しく異なった力学的特 性を皇することが予測される。したがって,この ような場合の設計の評価は,シミュレーション顎 骨においてのみ論ぜられる評価となりやすく,臨 床的な示唆を導くには不十分であると考えられ る。しかしながら,単純な顎骨形態を表現した三 次元有限要素モデルの有用性は高く,水平荷重時 のO I Bの設計の評価等の解析対象となると推測 される。 2)顎骨の物性値について 有限要素法においては,モデルを構成する個々 の要素の物性値が解析結果に大きな影響を及ぼす ことは周知の事実である。したがって,それが忠 実にモデルに再現されれば,外力に対する構造物 の細部にわたる応力や変位などをきわめて高い精 度で定量的に評価することが可能となる。しかし ながら,本実験モデルの構成要素である敏密骨お よび海綿骨などの生体組織は,材料定数の測定が 困難であり,それらを忠実にモデルに再現するこ とは困難である。特に海綿骨のように髄腔中で骨 栗構造をなし,構造が部位により-走ではない構 造其方性の組織 では,その物性値を正確 に測定し待たとしても,臨床実測値に対応した生 体の力学的なシミュレ-ションが適切に表現でき るとは限らない。したがって,生体構造物を解析 対象とした場合には,個々の物性値を忠実に再現 することよりも,生体構造物とモデルの力学的特 性を定性的に-致させるべく,各要素間で物性値 のバランスを調整する必要がある。 以上の観点から,本実験モデルにおいては, の被圧変位特性を生体と近似させるため に複数の予備解析を行い検討を加え,顎骨の内部 構造を均質等方性の線形材料とし,撤密骨および 海綿骨の縦弾性係数を,それぞれ およ び に設定した。その結果,設置された各 はそれぞれ単独の状態で,ほぼ実測値の 範囲内の被圧変位特性を呈し,実験モデルとして 適切であると判断された。 3)応力評価部位について は が軟組織. の介在なしに直接周薗骨組織と接触することを特 徴とすることから に加わる唆合・唄噴力 はすべて 周囲骨組織により支持されると 考えられる。ここで,廠密骨は海綿骨に比べて その剛性が高いため,静的条件下では荷重の大 部分は 頚部の廠密骨により支持される ことになる 。したがって本研究においては, 周囲敏密骨の応力評価を行うことによっ て,各種条件モデルの設計を評価検討した。 2.蓋準条件モデルの解析結果について 一般に,荷重が の長軸方向に作用する ならば,応力は均等に周囲骨組織に分布するが, 何らかの原因により荷重が の長軸に対し て水平方向に作用すると には曲げモー メントが生じ,その結果として応力の部位差が生 じる36)。ここで,複数の を上部構造に より連結した場合には,個々の の負担 圧は減少すると考えられる37)が,周囲骨組織の 応力分春は上部構造の剛性とその設計,さらには の埋入条件等によって大きく影響を受け ることが予測される。ここではまず,基準条件 モデルにおける解析の結果から,上部構造による の連結の影響について検討してみる。 基準条件モデルに間人望荷重を作用させた場合 には,最近心 と最遠心 は,とも に等しい応力分布を呈したが,各 の近遠 心敏密骨においては,その応力値にやや差異が認 められた。この応力値の差異は,間大型荷重にお いて特に 支持のない上部構造(ボン ディック部)への垂置荷重により上部構造に猿み が生じ,この凌みが各 に対する水平分力 として作用L に曲げモーメントを引き 起こした結果と考えられる。 一方,基準条件モデルに遊離垢型荷重を作用さ せた場合には,最遠心 の遠jL、敏密骨に応 力が集中し,各 の近遠心撤密骨における 応力分布が著しく異なった。この最遠心 遠心厳密骨への応力集中は,延長ボンティツク上 垂直一点荷重により上部構造が鼻遠心 を支点として回転し,最遠心 に大きな曲 34一.
(14) 歯科学報. 125. げモーメントが生じた結果生じたものと考えられ. 場合の最遠心 における曲げモーメントは 基準条件モデルと比較して明らかに増大してい. るが,各 の圧負担状態には上部構造の剛性 の影響を少なからず受けているものと推測される。. る。以上のような上部構造の剛性の低下による最 遠心 への曲げモーメントの増大が,最大. 1 )上部構造の剛性の影響について 人工歯冠部の縦弾性係数を蓋本物性値の1/2に. 相当応力値を増加させたものと考えられる。 以上のように,静的垂哀荷重条件下において は,上部構造の剛性の低下は -の曲げ. 減少させた場合,間大型荷重条件下では,鼻近心 近心厳密骨と最遠心 遠JL、顧密骨. モーメントを増大させ,結果として 周囲 骨組織の局所的な応力集中を引き起こすことにな. の最大相当応力値が蓋準条件モデルと比較して約 3%増大した。また,鼻近心 遠JL、赦密骨 と最遠心 近心敏密骨の最大相当応力値. る。このために,複数の の近遠心敏密骨 の均等な圧負担状態を得るためには,上部構造と. は,蓋準条件モデルと比較して約7 %減少した。 ここで,最遠JL、 の近遠心撤密骨において. とを剛節構造として,しかも人工歯冠部 の剛性を高くするほど有利であると考えられる。 一方,このような に曲げモーメントを引. その応力値の近遠心比を算出すると,蓋準条件モ デルが であるのに対して,人工歯冠部の剛性. き起こす上部構造の凌みは,連結された の埋入条件によっても影響を受けることが予測さ. 低下モデルは であり,人工歯冠部の剛性低下 により 近遠心敏密骨の応力値の近遠心差 が増大することがわかる。これは,問大型荷重条. れる。そこで 問距離の増減が 周囲骨組織の応力分布に及ぼす影響について検討 を加えることとした。. 件下においては,人工歯冠部の剛性の低下が,杏 に対してより大きな曲げモーメントを引 き起こすことを意味している。. 間距離の影響について 実験結果に示したように,問大型荷重条件下. 一方,遊離端型荷重条件下では基準条件モデル と比較して,人工歯冠部の剛性低下モデルでは孟. においては 間距離の増大に伴って各 の近遠心敏密骨の最大相当応力値は増加. 大相当応力値が最近jL、 近心廠密骨におい て約13%増加,その遠心敏密骨において約33%増. する傾向が認められたが,ここで鼻遠心 の近遠心敏密骨における応力値の近遠心比を算出 すると 問距離が1単位のモデルにおい. 加,最遠JL、 の近心厳密骨において約11% 滅少,その遠心廠密骨において約6 %増加した。 ここで,各 の近遠心赦密骨における応. て約 単位のモデルにおいて約 単 位から6単位のモデルにかけてはいずれも約. 力の近遠心比をそれぞれ算出すると,蓋準条件 モデルでは最近心 において 最遠心. となり,蓋準条件モデルより 問距離が減 少した場合に限って,応力の近遠心差が増大する 傾向が認められた。ここで 間距離が1. において であるのに対して,人工 歯冠部の剛性低下モデルではそれが および となり,人工歯冠部の剛性低下により最近心. 単位および2単位のモデルは,各 間の厳 密骨幅が小さいために,その部位の敏密骨に歪. の近遠心撤密骨の応力値の差異は減少 し,鼻遠心 の近遠JL、敏密骨においては増. みが生じにくく応力値が低下し,結果として応力 の近遠心比が増大したものと考えられる。一方, 間距離が3単位以上の条件モデルでは,. 大する傾向が認められた。この現象については, 上部構造の剛性の低下に伴い上部構造の凌みが大. 応力の近遠心比には変化が認められなかったが, これは 問距離の増大に伴う垂重荷重量の. きくなったために,最近心 に対しては上 部構造の遠心方向への回転に伴う傾斜角の減少 が,また最遠心 に対しては傾斜角の増大. 増加に対して,本実験モデルの上部構造の変形が 極めて少ないことを意味している。 ら38). がそれぞれ生じたものと考えられる。そしてこの 35.
(15) 126. 荒瀧,他: 0 I Bの設計条件と周薗骨組織の応力分布. は,有限要素法により,上部構造が5個もしくは 4個の と連結されている場合には,上部 構造の疫み,すなわち変形は極めて小さいと報害 している。しかしながら,本結果が示すように, 上部構造の剛性が高ければ,荷重時にそれは連結 された と一塊の剛体として,剛性の低い 周囲骨組織を変形させると考えられるので,静的荷 重条件下においては の埋入条件による上部 構造の凌みの影響は比較的少ないものと思われる0 3.各種条件モデルの解析結巣の検討 前述したように と上部構造からなる インプラント・コンポーネントは,周囲骨組織に 対して-塊の剛体として作用すると考えられるの で,荷重の条件によっては上部構造と一体化した の回転変位を起こす可能性があり,それ が 周囲骨組織の局所的な過重負荷を引き 起こすことが予測される。そしてこのようなイ ンプラント・コンポーネントの回転変位は,特に の埋人が解剖学的条件によって制約さ れ,さらにその排列が直線状となりやすい臼歯部 の局部的歯牙欠如症例において起こりやすいと考 えられる。 このような観点から,局部的なO I B症例の設 計に関する力学的な評価は,複数の荷重条件から. 密骨の最大相当応力値は,荷重条件の変化に伴っ て変動し,その応力値の変動傾向が各条件モデル において異なった。 まず総 間距離が3単位のA群において は,荷重条件の変化に対して,条件モデルA3 およびA 4の最大相当応力値は,ほぼ同様の傾 向で変動するのに対して,基準条件モデルA 1 と条件モデルA2は荷重条件2から4にかけて 大きな変動を示した。これらの荷重条件の変化に 対する条件モデル間の応力値の変動傾向の違い は の埋入条件に影響を受けているもの と考えられるが,本解析における荷重条件が上部 構造の遠心から近心にかけての追加荷重であるこ とから,特に鼻遠心 に近接した の埋人の有無の影響が大きいと思われる。また, いずれのモデルも総荷重量が最も大きい荷重条件 4における応力値が,線荷重量の小さい荷重条件 3および条件モデルによっ士は荷重条件2よりも 減少する傾向が認められたが,この現象を解明す るために各荷重条件に対する最近心 の近 心厳密骨の最大応力値に着目すると,例えば基準 条件モデルでは,荷重条件1および2において それは の値を,また荷重条件3では2.5 荷重条件4では の値を示し,荷. 総合的になされるべきであると考える。従来より 報吾されているO I Bの設計を対象とした有限要 素法解析は,単純な荷重条件下において顎骨やイ ンプラント・コンポーネントの応力評価が行われ. 重条件1, 2および3では鼻遠心 の遠心 徹密骨の最大応力値と比較して,最近心. ている 。しかしながら,設計の異なるモデ. 最近jL、および最遠心 の周囲敏密骨におけ る最大応力値は等しい。このことから荷室条件 1, 2および3は,最近心 をほぼ支点と. ルを単一の荷重条件のみで比較した場合には,そ れはその条件下における各設計モデルの力学的応 答をそれぞれ比較したに過ぎず,臨床的な設計の 評価にあたっては大きな意味を持っものではな い。したがって,本研究においては,各種条件モ デルに対して複数の静的垂直荷重条件を設定し, 待られた解析結果より総合的にモデル間比較を行 うことを試みた。 1 )間大型荷重条件における検討 図7に示したように,各種条件モデルに問大型 荷重を作用させた場合,最遠心 の遠心敏 -36. の近心襖密骨の最大応力値は著しく低値を示して いることが分かる。それに対して,荷重条件4は. したインプラント・コンポーネントの回転変位を 引き起こす偏jL、荷重であることが指摘され,その 結果として,最遠JL、 遠心敏密骨に応力が 集中し,特に設計上,荷重条件3においてそれは 高値を示したものと考えられる。 -方,荷重条件 4は総荷重量に関わらず力学的にはバランスのと れた荷重条件であることが示唆される。 以上のような傾向は, B群においても同様に 譜められ,荷重条件2から3にかけて各条件モ.
(16) 歯科学報. 図9 各種間大型条件モデルにおいてそれぞれ応力値が最大となる荷重条件での比較. デルの応力値の差が増大したが,これは中央の. られる。次に, B群では,蓋準条件モデルと比較. の埋人の有無の影響が大きいものと思わ れる。そして荷重条件3における応力値と比較し. して,条件モデルB lでは約 では約28 %それぞれ応力値が減少した。また,条件モデル. て,荷重条件2における応力値が増大したが,こ れは偏心、荷茎であることに起因するものと思われ る。また, C群においても,偏jL、荷重である荷重. B lに比較して, B2では の埋入個数増 加によって約10%応力値が減少した。 C群の条件 モデルC lは,蓋準条件モデルと比較して約40%. 条件1において応力値の増大が認められた。 以上のように,各種条件モデルは,荷重条件に よってそれぞれ異なる応力値を示したが,各条件. 応力値が減少した。 これらの結果より,間大型荷重条件における. モデルの周囲骨組織の圧負担状態を比較するため には,それぞれ応力値が最大となる荷重条件で比. 周囲敏密骨の最大応力値は,総 間距離の滅少および の厘入個数の増加に 伴って減少することが認められた。しかしなが. 較する必要性があると考えられる。ここで,それ ぞれ応力値が最大となる荷重条件は, A群では全. ら,この総 間距離の滅少による応力値の 減少は,総 間距離の減少による相対的な. 条件モデルが荷重条件3 , B群では全条件モデル が荷重条件2, C群では荷重条件1であり,これ らの応力値を比較したものが図9である。 A群に. 総荷重量の減少を考慮しなければならない。例え ば, B群およびC群の総荷重量をA群と等しいも のとすれば,それらの応力値はそれぞれ1.5倍. っいてみると,基準条件モデルと比較して,条件 モデルA2では約 では約 で. および3倍に増加することになる。すなわち,総 間距離が小さい間大型のO I B設計にお. は約28%それぞれ応力値が減少した。ここで,秦 件モデルA3およびA 4の応力値の滅少が大き かったが,これは,前述したように の埋. いては,補綴範囲の縮小による唆合接触域の減少 が 周囲敏密骨の負荷を減少させていると. 入個数の増加において,特に鼻遠心 に近 接した の埋人の影響が大きいものと考え -37. 考えられるので,その上部構造に設計される唆合 接触状態には,特に過重負荷に往意を払う必要性 が高いことが示唆された。.
(17) 荒瀧,他: 0 I Bの設計条件と周囲骨組織の応力分布. 128. 鼻大相当応力値 0. 7・5 15 22.5 lmm]. 最遠JL、 直上より延長ボンティツク上の荷重点までの距離 図10 延長ボンディック上垂養一点荷重条件と最遠JL、 遠心級密骨の最大相当応力値. 2 )遊離端型荷重条件における検討. て,総 問距離が最も小さいC群のモデル が最大の応力値を示し,次いでB群, A群のモデ. 臼歯部局部的歯牙欠如症例に対して に より唆合の回復を図ろうとする場合には,間大型. ルの帽に応力値が減少した。また荷憂点の遠心移 動によって,各条件モデルの応力値は増加する傾. 荷重と遊離塘型荷受とを分けて考えることはでき ない。それは の幅径が天然歯根の幅径 に比較して小さいために昼じるイマージェンス・. 向が認められたが,その増加率がA群, B群およ びC群において異なった。すなわち,荷重点が から に遠心移動することによ り,応力値は, A群において条件モデルA lが67 が が が66%それぞ. プロファイルの増大が,対合歯との較合接触状態 により常に遊離端型荷重として働くことが予想さ れるからである。さらに,顎骨の解剖学的な条件 により の埋入範囲が制限され,延長ボン ディックの設計を採らざるを待ない症例が多いの も事実であるo このような遊離塘型のO I B設計 の評価にあたっては,延長ボンディック上荷重の みならず,同時に問大型荷重が作用した場合につ いても考慮される必要があり,ここでは,そのそ. れ増加した。また, B群においては,条件モデル B lが が78%それぞれ増加し, C群に おいては,条件モデルClが 増加した。こ のように,荷重点の遠心移動による最遠心 遠JL、襖密骨の応力値の増加率は,紘. (1)延長ボンディック上垂直一点荷重条件にお ける検討. 間距離の滅少に伴って上昇する傾向が認められ た。一万,線 間距離が等しいモデル間に おいては,各荷重条件に対する応力値の差は僅少 であった。. 荷重条件 およびc lと,各種条件モ. これらの結果を考察するに,直線状に埋入され. デルの最遠心 遠心厳密骨における最大相 当応力値との関係を図10に示すO ここで,荷重 条件 およびc lは,それぞれ最遠心 直上より および. た に対する遊離端型のO I B設計に対し て,延長ボンティック上垂直一点荷重を作用させ た場合,上部構造と からなるインプラン ト・コンポーネントは義遠心 を支点とし. mm遠心の延長ボンディック上における垂 荷重 である。この図に示すように,各荷重条件におい. て回転し,その結果,最遠心 は沈下し, 最近心 は挙上すると考えられるが,ここ. れぞれについて検討してみることとする。. -38 -.
(18) 歯科学報. 129. で総 問距離が小さい場合,すなわち最遠 心 を支点としてそれから最近心 に至るまでの回転半径が小さい場合には,より 小さな延長ボンディック上の荷重により最近心 が挙上することが予想される。したがっ て,総 問距離が小さい場合には,それが 大きい場合に比較して,延長ボンディック上の荷 重点の位置が同じであればより大きな回転変位を 起こし,最遠心 遠心顧密骨における応力 値が増大することになる。そして,このインプラ. 離璃型荷重を許容するためには,間大型荷重はい かなる条件においても許容される必要があること になる。したがって,これらを考慮するに,直線 状に埋入された に対する上部構造設計に おいては,延長ボンディックは設定しないか,可 及的に短くする必要性があると思われる。 (2)延長ボンディック上荷重を含む複数の荷重 条件における検討 各種条件モデルに,延長ボンディック上荷重を. ント・コンポーネントの回転変位の大小は,上部 構造の剛性が高ければ,義遠心 に対する. 含む複数の荷重条件を作用させた場合の鼻遠心 遠心敏密骨の最大相当応力値は実験結果 に示すとおりであるが,ここで各種条件モデルに. 最近心 の位置的距離により決定されると 考えられるので,その間の の埋入個数の. おいてそれぞれ応力値が鼻大となる荷重条件で, モデル間の周囲骨組織の圧負担状態を比較検討し. 影響は比較的少ないものと思われる。 ここで,各総 問距離における延長ボン ディックの許容設定長について考えてみる。いま. てみる。 図11に間大型基準条件モデル と,各種遊. 仮に,総 間距離が3単位の蓋準条件モデ ルにおいて,その総 問距離と等しい mmの延長ボンディックの設計が許容されると仮 定した場合,最遠心 の遠JL、散密骨の最大 相当応力値は であり,この応力値を限. 離端型条件モデルの最大応力値の比較を示す。こ の図に示すように,遊離端型条件モデルの最大応 力値は,間大型蓋準条件モデルのそれと比較して 著しく増大し,設計条件の違いによりそれぞれ約 増加した。これらは,特に延長ボン. 界応力値とするならば, A群において B群において 群において の. ディック長の増大と,総 問距離の滅少に より著しく増大する傾向が認められ,各群におい て延長ボンディック長が同一であれば. 延長ボンディックの設計が許容されることにな る。すなわち,置線状に埋入された に連 結された上部構造の延長ボンディック長は,周匪. の埋入条件の影響は小さかったO ここで,蓋準条 件モデルについてみてみると,問大型基準条件モ デルに比較して,延長ボンディック長が. 骨組織の応力値からみた場合 の埋入個 数にかかわらず,その総 問距離と同程度. の遊離始型基準条件モデルでは,最大応力値は約 2倍に増加し,それはさらに延長ボンディック長. までの延長が可能になる。このことは,高山39)の 報吾する直線状に排列された に対する上 部構造の延長ボンディックの設定に関する構造力. が の場合には約3倍に,延長ボンディッ ク長が の場合には約4倍に増加した。こ の延長ボンディック長が の遊離端型蓋準. 学的な応力解析の結果とI-致する。しかしなが ら,この高山の仮説は,延長ボンディックの設計. 条件モデルの最大応力値は 問距離の影. を許容していることに問題がある。すなわち,基 準条件モデルにおける延長ボンディック上の50N の垂直荷重に対する限界応力値 は,予 備実験の結果に示す 問距離が4単位から 5単位の条件モデルに の間大型荷重を 作用させた場合の応力値に匹敵する値であり,遊. 響に関する解析の結果に示す 問距離が6 単位の間大型ロングスパンブリッジの義大相当応 力値に相当し,延長ボンディック長が お よび の設計の場合には,それらの最大応 力値はさらに 問距離の大きな間大型ロン グスパンブリッジの鼻大相当応力値に匹敵する値 となることが予測される。. - 39 一.
(19) 130. 荒瀧,他 の設計条件と周囲骨組織の応力分布. 延長ボンティツク長. 図11各種遊離端型条件モデルにおいてそれぞれ応力値が最大となる荷重条件での比較 -問大型基準条件モデルとの比較一. 図12 各種遊離端型条件モデルにおいてそれぞれ応力値が最大となる荷重条件での比較 …延長ボンディック長の影響-. ∼40.
(20) 歯科学報 .. 131. 延長ボンティツク長 7.5mm つ 〔吾/:;. 図13 各種遊離端型条件モデルにおいてそれぞれ応力値が最大となる荷室条件での比較 の埋入条件の影響-. 図12に,各種遊離鋸型条件モデルにおける延長 ボンディック長の増大による最大応力値の増大率 を示す。この図に示すように,延長ボンディッ ク長の増大に伴って各条件モデルの鼻大応力値 は増加し,延長ボンディック長を3倍に延長す ることにより, A群では約 群では 約 群では約 増加し,特に総 問距離の小さいモデルにおいて著明に増 大する傾向が認められた。 図13は, A群およびB群においてそれぞれ の厘入条件が最大応力値に及ぼす影響を示 す。この図に示すように,総 間距離が等 しいモデル群においては,それぞれ の埋 入個数の増加によって最大応力値が減少する傾向 が認められたが,その減少は軽度でA群において 最大 群において約 滅少する にすぎなかった。 ここで,各種条件モデルにおいてそれぞれ応力 値が義大となる荷重条件について検討してみる。 延長ボンディック長が の設計において は, A群ではいずれのモデルも荷重条件. 群では 群ではa 2において応力値が最大 となった。延長ボンディック長が の設計 においては, A群ではいずれのモデルも荷重条件 群では 群ではb 3において応 力値が最大となった。また,延長ボンディック 長が の設計においては, A群ではいず れのモデルも荷重条件 群では 群ではC 4において応力値が最大となった。これ らの荷重条件に共通することは,いずれも最近心 直上の垂直荷重を含まないということで ある。すなわち,各延長ボンディック長の設定に おいて,延長ボンディック上の最遠心荷重節点か ら,その近心に隣接した荷室節点に順次垂直荷重 を追加していくことにより,応力値は順次増大傾 向を示すが,最近JL、 上の荷重節点に至 る前に応力値は最大となり以下減少傾向を示す。 前述したように,延長ボンディック上重 点荷 重では,延長ボンディックに隣接した を 支点とした上部構造の回転変位を庄じ,結果と して鼻遠心 の遠心徹密骨に応力が集中 することになるが,ここで同時に問大型荷重が 41 -.
(21) 132. 荒瀧,他 の設計条件と周囲骨組織の応力分布. 作用した場合には,最近心 を支点とし た鼻遠心 の沈下を伴う上部構造の回転変. 合インプラントを通用しようとする場合には,人 工歯列によって修復する範囲の両端に を. 位を起こすことが予想される。このような最近心 を支点とした上部構造の回転変位は,義 近心 由上の荷重節点以外の全荷重節点に. 埋入することが好ましい。さらに両端の の中間に埋入する の位置は,偏りをなく. 対して垂 荷重を作用させた場合に最大となり,. すために,なるべく均等に厘入する必要がある。 これは均等に唾大した場合と不均等に埋大した場. 最近心 直上の荷室節点に荷重が作用し た場合には,総荷重量に関係なく,上部構造の 回転変位は減少し,最遠心 の遠心赦密. 合とで 周囲の骨組織に塗じる負荷は20 %程度の増減を示すに過ぎないために,偏って埋 入することの力学的な意義が乏しいからである。. 骨における応力値は減少傾向を示す。そして, 最近心 を支点とした上部構造の回転変 位が最遠心 の遠心廠密骨の応力値に及ぼ. したがって,両端の の中間に厘入する の位置に偏りを与える必要が生じるの は,両端の のいずれかが,インプラント 雷の形成時に充分な骨の支持が期待できないと判. す影響は,その回転半径が小さいほどすなわち総 間距離が小さいほど最遠心 の曲 げモーメントを増大させるために大きくなること は明らかである。そして,それは延長ボンディッ. 断されたために,当該 の捕強の意味か ら,隣接した を追加埋入する場合であ る。この場合には,残りの範囲を均等となるよう. ク長の延長によりさらに増大することになる。 以上より,直線状に埋入された に対し. に の埋入位置を決めることになる。な お,埋入個数の決定については,それが多いほど. て遊離塊型のO I B設計を許容するならば,義 遠心 の遠心厳密骨において最大応力値 を示す延長ボンディック上荷重を含む複数の垂直. 個々の に生じる負荷が減少することにな るので,なるべく多いことが好ましい。しかし,. 荷重条件で比較した場合,それらの応力値は,総 間距離の減少および延長ボンディック長 の延長に伴って著しく増大するが の厘 入個数が及ぼす影響は比較的小さいことが指摘さ れる。 3)骨結合インプラントにおける の厘 大方針について 本研究は有限要素法による解析のために,構築 されたモデルは極めて単純化されている。さら に,設計が同一でも荷重条件が変われば,当然応 力値も変化する。このために,応力値自体にはそ れほど意味がなく,設計の差によって応力値の比 率がどう変化するかが問題となるので,比較の対 象としては,最も過酷な荷重条件によって設計問 の比較を行った。したがって,本研究により待ら れた結果から臨床的な示唆を求めるならば,骨結 合インプラントにおける の埋大方針につ いて述べることができると考える。 すなわち,局部的な歯牙欠如症例に対して骨結. インプラントの上部構造の前後的な長さが,歯牙 欠如部と対合歯列との関係から の埋入以 後に大きく変化することは少ないのに対して,上 部構造に加わる唆合・姐魔力は と対合 歯列との位置的関係から,頑舌側的な偏心荷重が 起こりやすい特徴を持っている。したがって,対 合歯列と の癖舌側的な位置関係が力学的 に有利な場合にはともかく,偏心荷重に対応する ために,上部構造の唆合支持点と の長軸 とのずれの大きさを考慮して 周囲の骨 組織に4じる負荷をその許容範囲におさめるに必 要な個数を決定することになる。 ここで,骨結合インプラントの上部構造に延長 ボンディックを設計することは,力学的な観点か ら 周囲の骨組織の負荷が著しく増大する ので,蓋本的には避けるべきであるO しかしなが ら の埋人後に,対合歯列との関係か ら,鼻遠心 の後方に唆合面を延長する必 要が生じることも否定できない。この場合には, 延長ボンディックの長さを,両端の 間距. -42 -.
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