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「スキタイと匈奴」から「モンゴル帝国」

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Academic year: 2021

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地理歴史科・学習指導案 (科目 世界史B) 第5章 内陸ユーラシア世界 2 草原地帯のトルコ化とイスラーム化 単 元 名 「スキタイと匈奴」から「モンゴル帝国」(アジア系遊牧民の騎馬遊牧民化) 高等学校学習指導要領(平成11年12月・文部省)の地理歴史編(世界史B)には,この科目の目標には,「世界の歴史 の大きな枠組みと流れを,我が国の歴史と関連付けながら理解させ,文化の多様性と現代世界の特質を広い視野から考察 単元設定の させることによって,歴史的思考力を培い,国際社会に主体的に生きる日本人としての自覚と資質を養う。」と記されて いる。 また諸地域世界と交流として,「 風土,民族,宗教などに着目させながら,ユーラシアを中心に形成された諸地域世 理 由 界の特質を把握させる。また,諸地域相互の交流に触れ,世界の一体化につながる交流圏の成立に気付かせる。」 特に,ユーラシアの交流圏においては,ユーラシアの内陸及び海域のネットワークを背景に,諸地域世界の交流が一段 と活発になり,新たな地域世界の形成や再編を促したことを把握させる。 2年 組 男子 名・女子 名の 名と組男子 名・女子 名の名の合計30名の授業編成で4年生大学文系を志望す る生徒が多い。2年次からはじめて世界史の学習を行っているが,7月の世界史学習アンケートでは,「世界史が好き」 生 徒 観 と回答したものが29名中26名,「もっとわかるように勉強したい」と回答したものは27名,生徒個人差はあるが, 入試科目であるため授業に対する興味・関心は高く,授業態度は真面目で指導に従い,授業時の理解力は高いと感じられ る。 同アンケートでは,学習内容が定着できていない生徒も多く,家庭学習の習慣化は図れていない傾向が伺える。10月 初旬の中間考査成績は個人差が激しく,基礎が定着し,縦軸(時間)と横軸(地域)の関連性や歴史的思考力が身につい ているとは言い難い面がある。この実態をふまえた授業スタイルを工夫するとともに生徒の希望をふまえて,主題学習と しての学習方法を積極的に取り入れ,学習への意欲を向上させつつ,基礎事項のより一層の定着を図りたいと考える。 生徒は素直で授業態度はまじめであるが,板書を写したり,口頭指示・指導を聞き取り記録する技能は未熟な生徒もい る。世界史学習意欲と学力の向上(成績伸張)が課題であると思われる。 高等学校学習指導要領(平成11年12月・文部省)の地理歴史編には,この単元の取り扱いを下記のように記載してい 単元指導の る。「遊牧社会の膨張とユーラシアでは,内陸アジアの騎馬遊牧民,オアシス都市民の活動を中心に,陸のネットワーク の成長とモンゴルによるユーラシアの一体化を把握させる。」特に,13世紀のモンゴルによるユーラシアの一体化につ 目 標 いては,駅伝制=ジャムチの整備で「パックス・タタリカ=モンゴルの平和」による秩序と安定が東西交易を促進し,活 発化したことを理解させる。 1 騎馬遊牧民国家の興亡・・・2時間 指導計画 内陸ユーラシアの ①騎馬遊牧民の社会 世界 ②スキタイと匈奴 ③4・5世紀の草原地帯間 (4時間) 2 草原地帯のトルコ化とイスラーム化 ・・・2時間 ①イスラーム化のはじまり ②遼・金のモンゴル支配 ( 本時は,その2分の2 単元のまとめ学習 ) 本時の 草原の道で活躍した騎馬遊牧民の歴史の中で,スキタイ人の文化的功績に着目させる。スキタイ人が考案したあぶみ 指導目標 (鐙)等の馬具の発明に注目させ,その歴史的意義を考察し,アジア系の遊牧民が騎馬遊牧民族化し,騎馬技術の進歩が 世界の歴史を変えていった時代があることを気づかせる。特に、「ユーラシア世界」の全体像が把握できるように,映像 と地図(IT活用・パワーポイント)を利用し,ガイダンス的に騎馬遊牧民の活動概要をイメージさせる。 本時の教材内容は,スキタイ文化に着目することで,その文化的功績を考察させ,アジア系遊牧民の騎馬民族化とその地 域的広がり(内陸アジアの移動・領土拡大等の法則性)をユーラシア世界の動向を理解させる。 ①映像と地図(IT活用・パワーポイント)を利用し,ユーラシア世界・内陸アジアに対しての意識を高め,生徒の視野拡大に 指導上の 努め,興味関心を高め,東西世界の接点としての重要性をイメージさせる。 留意点 ②スキタイ人の馬具の使い方を着目させ,騎馬遊牧民社会の形成に寄与したことを理解させる。 ③前千年紀から13世紀までのユーラシアの地図を利用し,大きな流れをとらえさせ,各民族の細かい歴史事象は避 け,ユーラシア大陸の内陸アジアで活動する民族の移動や領土拡大から一つの法則性を見いださせる。 ①教科書・〇詳説「世界史B」 東京書籍 p.92~97 [資料1] 東京書籍 p.198~199 [資料2] 教 材 ②副教材・〇最新世界史図説タペストリー 帝国書院 p.95 [資料3] p.104 [資料4] p.6~25(各世紀から抜粋)・[ハワーポイント資料5] 遊牧民の変遷では,授業進度に応じて選抜した各世紀の地図を適宜利用し,各民族の歴史事象を再確認する。 ①遊牧民スキタイが発明した馬具を確認し,その文化的功績を予測できたか。 評価の規準 ②スキタイの馬の使い方に着目させ,その影響を理解することができたか。 ③アジア系の遊牧民が騎馬民族化する過程を知り,世界の歴史を変える役割を果たすこと(13世紀がモンゴルの世紀 と称されるパックス・タタリカ)と駅伝制(ジャムチ)の存在を答えることができたか。

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学習の展開 №2 学 習 内 容 ・ 活 動 指導上の留意点 形態 時間 評価 本時の学習内容を聞く。 〇映像を見る際は本時の目標を 一斉 ○遊牧民の暮らし 〔資料5〕 生徒に説明するとともに視点 ・ゲル等の映像をみて発問に対して解答する。 (ポイント)を予め指示する。 導 発問 ①写真から連想できる国はどこですか。 (ユーラシア世界におけるアジ 個人 ・生徒代表は「モンゴル」と「ゲル」を答える ア系遊牧民の騎馬化) ・ゲルと騎馬遊牧民族の暮らしの説明を聞き,遊牧民の暮らしを想像す る。 ○3つのルートを映像で示し, ○3つのルートをみて,生徒は草原の道を舞台に活躍した騎馬遊牧民族の 東西文化の交流とわが国にも スキタイと匈奴を確認する。 影響があることを提示する。 10 入 分 ○教科書「騎馬遊牧民の社会」(p.93)について 〔資料1〕 〇音読の際,声が小さい場合は 個人 ・生徒1名は指名され,代表者として起立し教科書を音読する。 全員に聞こえる大きな声で読 一斉 (残りの全生徒は追随して,教科書(p.93)を黙読する) むように注意を促す。 (教科書p93 「騎馬遊牧民の社会」) ○ 本時の概要把握について 〔資料1〕 〇2種類のラインで,歴史事象 一斉 ・教科書(p.93)の騎馬のスキタイ戦士の解説等で,本時の学習内容をチ の重要度を区別できるように ェックし,指示に従い,教科書にラインを入れ,板書事項等を書き込む。 指示する。 ・内陸ユーラシア世界カラーページ(p.92)「モンゴル帝国」をチェック 〇生徒への指示は,具体的に行 個人 展 して 駅伝制(ジャムチ)という用語を教科書に書き込む。 うように十分配慮する。 5 (ジャムチとは,モンゴルの駅伝制で交通・通信制度の整備をいう。) 分 ① ○アジアの遊牧民の騎馬化について 〔資料3・4・5〕 〇回答時間をとりすぎないよう 一斉 A B C D ・ 発問 これは,なんですか。どのように使いますか。 に配慮する。解答できない場 あぶみ(鐙)の映像を見て,なにかを推理し,発問に答える。 合は,「あぶみ」という答え ・鐙の意義を教科書に書き込む。 を提示する。 個人 鐙で乗り降りの素早さ=アジアの遊牧民の騎馬化が促進される ・スキタイの馬術の特徴を映像で確認する。 〇馬具の細かい事象に触れない 15 ・「颯爽と馬を駆けるファラオ」を見て,エジプト(オリエント)の馬の使 ように注意し,馬の背中と腹 分 い方の違いの説明を聞き,鐙が未開発であることの説明を聞く。 の部分に注目させて,考える よう指示する。 ○各世紀の騎馬遊牧民族の変遷について(図説p.104等を利用) 〔資料4・5〕 〇スキタイ文化の意義をアジア ② スキタイとパルチアの東西文化の交流が騎馬技術の画期的進歩を促し 系遊牧民の騎馬民族化に関連 アジア系遊牧民の騎馬民族化に影響した。 づけて説明する。 A B C D ・スキタイ人乗馬の服装を見て,馬具の発明が騎馬技術の発展につながり, ○スキタイ衣装等の映像(写 戦闘的な騎馬遊牧民族が出現することの説明を聞く。 真)の一つが今年の大学入試 センター試験に出題されたこ 開 映像と図説タペストリーを利用した作業活動 とを示し,興味・関心を高め 一斉 (6民族/スキタイ・匈奴・突厥・鮮卑・ウイグル・モンゴル) るよう,指摘する。 ・生徒は,各世紀ごとの騎馬遊牧民族の勢力図を映像で見て,活躍した民族 〇騎馬遊牧民が世界を動かした 個人 17 の説明を聞き,騎馬遊牧民の活動概要をイメージする。 時代があることを指摘する。 分 必要があれば,図説タペストリー 帝国書院 p.6~25(各世紀から 抜粋して指示されたページ)をチェツクさせ,指示された内容を書き込 ○各世紀の地図は,進度状況に む。 応じて,適宜教材を精選す る。 ・各民族の歴史を再確認し,モンゴルの駅伝制(=ジャムチ)が東西文化 ○各民族の詳細な功績は,次回 の交流に役割を果たしたことを教科書(p.199の17行)で既習事項とし からの授業で取り扱うので, 個人 て再確認する。 〔資料2〕 深入りせずに,活躍した時代 を確認させるよう努め,東西 世界の接点としての地域的重 ③ 要性を指摘する。 計 37 A B C D 分 ま ○パックス・タタリカ=モンゴルの平和(騎馬遊牧民の全盛期) 〔資料5〕 〇ジャムチで交通路の安全・整 一斉 3分 と ・13世紀のモンゴルによるユーラシアの一体化については,駅伝制=ジ 備された領域を地図で確認さ め ャムチの整備で「パックス・タタリカ=モンゴルの平和」による秩序と安定 せ,視覚的な確認をさせる。 が東西交易を促進し,活発化したことを理解し,教科書に板書を記入する。 13世紀はモンゴルの世紀,パックス・タタリカ 評 ①遊牧民スキタイが発明した馬具を確認し,その文化的功績を予測できたか。 A・B・C・D 価 ②スキタイの馬の使い方に比較させ,その違いを考え,答えることができたか。 A・B・C・D 規 ③アジア系の遊牧民が騎馬民族化する過程を知り,世界の歴史を変える役割を果たすこと(13世紀が 準 モンゴルの世紀と称されるパックス・タタリカ)と駅伝制(ジャムチ)の存在を答えることができたか。 A・B・C・D

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