長崎大学総合環境研究 第 1 0 巻 第 1号 pp. 1 7‑2 8 2 0 0 7 年 1 1月
大学生を対象とした生活習慣病を予防する 食育プログラムの開発・ 実証
宮崎藍書 . 中村修* * ・ 渡遺美穂榊
De ve l o pme ntandExpe r i me nt swi t haDi e t a r yEduc a t i o nPr ogr amt o Pr e ve ntUni ve r s i t ySt ude nt sf r omSuf f e r i ngf r omLi f e s t y l e ‑ Re l a t e d
Di s e a s e s
AiMI YAZAKI , Os a muNAKAMURA a ndMi hoWATANABE
Abs t r ac t : Ut i l i z i n g He a l t h Sc i e n c e c l a s s e sa tNa ga s a kiUni ve r s i t y, I de ve l o pe d , e xpe r i me n t e dwi t h,a ndme a s u r e dt h ee f f e c t i ve ne s sofadi e t a r ye duc a t i o np r o g r a m t o pr e ve n tl i f e s t yl e ‑ r e l a t e ddi s e a s e s . The r ewe r ema n yc a s e si nwhi c ht hes t ud e n t si nc r e a s e d t he i ra wa r e ne s so fd i e t a r yha bi t sa ndi mpr o ve dt he i rdi e t .Ont heo t he rha nd ,t he r ewe r e ma n yo t he rc a s e si nwhi c ht hes 仙de n t sc ha ng e dt he i rt hi nki nga bou tdi e tbu tdi dno t c ha ng et he i r a c t ua ldi e t . Thi si st hep r o bl e mt ha tweha vet ot a c kl ea n ds o l ve .
Ke yWor d s :d i e t a f ye duc a t i o n , pr e v e nt i o no fl l fe s O, l e ‑ r e l a t e ddi s e a s e s ,u ni v e r s i O,
1 .緒言
長崎大学では 1年生 を対象 に健康科学の講義がお こなわれている。背景 として、食生活 を 自己管理で きない学生が増 えてい る点があげ られ る。
厚生労働省 が発行 してい る 『 食育 白書』1 )による と、 「 適切 な食事摂取のために必要な知識 ・ 技術」が あま りない、あるいは全 くない者 は全体で 56.6 % に のぼる ( 図 1 ) 。世代 ごとに見 ると、若 い世代 ほ どそ の割合 は大 きい。
* 長崎大学大学院生産科学研究科博士前期課程
** 長崎大学大学院生産科学研究科
* ** 長崎大学大学院生産科学研究科博士後期過程 受領年月 日 2 0 0 7 年 ( 平成 1 9 年) 7 月 1 7 日 受理年月 日 2 0 0 7 年 ( 平成 1 9 年) 9 月 1 8 日
ー1 7‑
また、 食の外部化率は 44. 5%( 平成 1 5 年)にのぼる。
統計によると外食 を利用す る者 ほ ど野菜摂取量が少 な くなる傾 向にあ り、食生活の 自己管理能力の欠如 が うかがえる。
この よ うな、食生活の 自己管理能力の欠如は、将 来的な生活習慣病 リス クを高める。
そ こで、健康的な食生活 をお くるための知識 ・技 術 を対象者が獲得す ることを 目的 とした食育プ ログ
ラムの開発 ・ 実証 を試みた。
2.プ ログラムの特徴
従来、大学における健康科学 ( 1 5コマの うち、食
事関連は 2 コマ)は受講者 の食 の現状 を踏 まえず に
行われてきた。毎食イ ンスタン ト食 品や ファース ト
宮 崎 藍 ・中村 修 ・渡 連 美 穂 図 1 .適切な食事摂取のために必要な知識 ・技術の有無
適切な食事摂取のために必要な知識 ・ 技術の有無( 男性)
% % % % % % % % % 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 8 7 6 5 4 3 2
ロまったくない
□あまりない
■まあまあある 圏充釧 こある
済
dや 〜 B
,や
㌔ 〆申
♂ 閥適切な食事摂取のために必要な知識・ 技術の有無( 女性) 100%
90 % 80 % 70 % 60 % 50 % 40 % 30 % 20 % 10 % 0%
溺9. 8. . 1 3. 2. 3. 苓恥 ′ / ' 7 1 .※ 湖3.、 、
7. 誉 妻
三 三 , ㍗
・ く ご ; ㌔ ‑
iIIil t
ロまったくない ロあまりない
■まあまあある 国充分にある
恥
S 〜
Q , ㌢ 早b
Q, b q
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Q,芸 が
フー ドの学生 に 「 バ ランスの良い食生活 を しま しょ う」 とい って も、学生 は何 を どれだ け食べれ ばいい のかわか らず、実行 に移す ことは難 しい状況 があっ た。
そ こで、本研 究では受講者 の食 の現状や技術 レベ ル に合 わせたプ ログラムの開発 ・実証 を試みた。
また、既存の健康科学では受講者 の食事が実際 に 変わったか ど うかの評価 はほ とん ど実施 されて こな かった。 そ こで、本研 究では講義前後各 3日間の食 事調査 と、その点数化 によって対象者 の食事の変化 を明 らかに した。また、講義前後 に実施す るア ンケ ー トによって食生活‑ の意識 ・行動 の変化 も明 らか に した。
以下、プ ログラムにおいて工夫 した点。
1 )食事選択 の際 に生 じる混乱 ( 何 を食べた らよいの か分か らないな ど) を防 ぐため、食事改善の基本 と なる食事 を食事バ ランスガイ ドか ら、ご飯 、 みそ汁、
おひた し、焼 き魚 ( このプ ログラムでは 「 基本 の食 」 と称す る) に限定 した。
2) 短時間で最低限獲得 して欲 しい予防技術の優先順
位 を整理 し 、5 つ選 出 した。
3) 食事の評価 ・分析 を受講者 が 自らできるよ うに し た。
また、教育手法 ・継続的な改善手法 とい う意味で は、「 動機 付 け‑ 自己評価‑知識 の獲得 ・食事 目標 の 設 定 ( Pl an) ‑ 技 の獲 得‑ 実践 ( Do) ‑ 自己評価 ( check) ‑ さらなる改善 ( Acti on) 」 とい う、明確 な動機付 けの もとでの、 PDCAサイ クル になるよ
うに配慮 した。
3.プ ログラムの 目的
受講者 が 自分 の食事 を自己分析 し、 食生活 を改善、
自己管理す る能力 を獲得 し、最終的 に生活習慣病 を 予防す ることを 目的 とす る。
4.プ ログラムの概要
プ ログラムの概要 は以下の通 りである。
( 90 分 ×2 コマ)
第 ①動機付 け ・食事の調査、自己分析
1 部 ・生活習慣病 に危機感 を持つ 第 ② 食 生 活 を 自己 ・生活習慣病の原因を知 り回避 2 管理す る 5 つの す る技
部 技の獲得 ・体調 を知 る技
・基本の食 を作る技
・買い物をす る技
・社会的視点か ら食 を読み解 く 技
第 ③ 生 活 習 慣 病 を ・②で学んだ技の実践
大学生 を対象 とした生活習慣病 を予防す る食育プログラムの開発 ・実証
5.プログラムの詳細
①動機付 け
1 )食事の調査、 自己分析
現在の食生活 を振 り返 るため、受講者 に 3日間食 事調査 を実施す る。
調査方法 としては、まず飲食 した ものすべてを携 帯電話のカメラ機能で撮影す る ( 写真 1 ) 。また、飲 食 した内容 を食事調査表 ( 資料 1 )に書 き込む。そ の際、排便 について も観察 し、色 ・形 ・回数 を記入 す る。
次に、食事調査結果 に点数 をつける。点数 をつ け ることで、 自分の食生活 を客観的に評価す ることが 可能 とな る。点数化 は独 自の評価基準 ( 資料 2) に 基づきお こな う。
写真 1 .食事 を携帯電話のカメラ機能で撮影する
2) 生活習慣病 に危機感 を持つ
多 くの学生は生活習慣病 を自分の問題 として捉 え ていない。 よって危機感 が薄 く、予防方法の実践に つなが りに くい。
そ こで、まず食事の点数 が低い と発病率が高まる 恐れがあるとし、食生活 の乱れた受講者 に危機感 を 持たせ る。そ して現在 3 人 に 2 人が生活習慣病が原 因で亡 くなってお り、病気が人事では済ま され ない 状況であることを伝 える。
その後、生活習慣病の一つであるⅡ型糖尿病の患 者の手記 2) を朗読す る。病気の真 の恐 ろ しさは、症 状や治療法な どの専門知識 を持 ってい るだけでは感 じることができない。患者 の立場か ら病気 を見 るこ とによ り、病気予防‑の意識 を高める。
手記 を読 んだ受講者 の感想の一部 を資料 3 に載せ る。受講者 の多 くは生活習慣病の不便 さや恐 ろ しさ
を知 り、生活習慣病予防‑の意識が高まっていた。
②食生活 を自己管理す る 5 つの技の獲得 1 )生活習慣病の原因を知 り回避す る技
予防意識が高まった ところで、実際の予防方法を 学習す る。
これまでの生活習慣病の予防方法 としては、「 バ ラ ンスの良い食生活 を しま しょう」や 「 運動 を しま し ょう」な どが代表的である。 しか し、 この予防方法 を知 っていて も、実行 している受講者 はアンケー ト 対象 中 2 割 にも満たなかった ( 本稿 6. プ ログラム の効果 3)アンケー ト9よ り)
。その理 由のひ とつ として 「 バ ランスの良い食事」
や 「 運動」の選択肢が多す ぎるためであることが考 え られ る。そ こで、本 プログラムでは予防方法 を受 講者が明確 に理解できるよ う具体的に設定 した。
その一つ 目の予防方法が、生活習慣病 の原因を知 り回避す る技である。
病気 を予防す るにはまずその原因を知 ることが必 要である。
多 く摂 りす ぎると生活習慣病 につながる食 品 とし て 「 砂糖 、塩、油」 をあげた。更にその 1 日の適正 量を、砂糖 20g 、塩 1 0 g、油 20g と設定 した。この数 値 は厚生労働省 の第六次改定 日本人の栄養所要量を もとに分か りやすい値 として作成 した。
3)しか し、
適正摂取量には個人差があるため、あ くまで 目安 と して使用す る。
これ らの注意すべ き食品 とその適正量を知 ること で、意識 的に回避す ることが可能 となる。
2) 体調 を知 る技
上記の適正量を知 っていても、 自分の食べ るもの に どの程度の砂糖 ・塩 ・油が入 っているか分か らな ければ意味がない。
ここでは 自分がそれ らの食品を とりす ぎていない か判断す る簡単な方法 を提供す る。それが体調 を知 る技、排便をチェ ック して 自分が食べた ものを振 り 返 る方法である。
排便 を見れば 自分が生活習慣病 にな りやすい食生 活 をお くっているか判断す る事ができる。 また、良 くない排便が出れば、食生活 を見直 し、改めるきっ かけ とな る。排便の種類 と特徴 については資料 4 に 載せ る。
‑1 9‑
宮崎藍 ・中村修 ・渡遠美穂
3)基本の食 を作 る技
良い排便が出て、生活習慣病 を予防す る食事 とし て、ご飯 、みそ汁、おひた し、焼 き魚 を とりあげ、
基本の食 として紹介す る。
基本の食 は、「 これでな くてはな らない食事」では な くあ くまで も基本 となる食事である。便秘 になっ た り体調 が悪い とき、何 を食べればいいか迷 った と きに基本 となる食事である。
「 バ ランスの良い食事 」 では選択肢 が多す ぎて、
結局何 を食べれ ばいいのか分か らない と
いう事態 を 避 けるため、あえて献立を限定 した。
それぞれの基本の作 り方 と、簡単な作 り方 を説明 す る。
簡単な作 り方では主に冷凍食材やイ ンスタン ト食 品を用い る。 この簡単な作 り方は、作 る時間や気力 がない人 のために提案す る。できれ ば基本の作 り方 で作って欲 しいが、まった く作 らない よ りも簡単で も作ったほ うがよい とい う考 え方である。基本 の食 の簡単な作 り方 については資料 5に記す。
4) 買い物 の技
食品に どれだけの砂糖、塩、油が入 ってい るか、
また、その食品が何で出来ているのか判断す る方法 が買い物 の技である。
ここでは、サ ン ドウィッチ とカル ビ弁 当の どち ら が脂質が多 く含 まれてい ると思 うか質問す る ( 写真 2) 。一見カル ビ弁当の方が油が多 く含 まれていそ う だが、実 はサ ン ドウィ ッチの方が脂質の量は多い。
この質問によって、食べ物 には 目に見 えない油が含 まれていて、それ を確認す るには食 品表示 を見 る必 要があることを示す こ とができる。
次に市販 のオ レンジジュースを実際 に作 る 。1 00 %
ではないオ レンジジュースは大量の砂糖 と添加物か ら作 られてい る ( 写真 3) 。 このことを知 ることで、
原材料名 を見 る必要性 を喚起 させ る。
5) 社会的視点か ら食 を読み解 く技
砂糖 ・ 油 ・ 塩がた くさん入 った、添加物 を使 った製 品 がなぜ売 られているのか。 この理 由は 2 つある。
写真 2.サ ン ドウィッチとカル ビ弁当
写真 3.オ レンジジュースの材料
1 つは原材料 が安 く済むため、企業の利益に繋が るか ら4 ) 。 も う 1 つは消費者 が求めるか ら。
添加物 は使用す ることで、「 安 く、きれいで、おい しく、便利 な食品」を作 ることができる 5 ) 。これは、
消費者が食品に求めるものであ り、そ うでない食品 は売れない。 このため市場 には添加物入 りの食 品が あふれている。
例 えば、 コー ヒーフ レッシュ。 この原材料 は ミル クではな く、水 と油 と添加物である。本物の ミル ク では原価 が高 くなる上、 日持 ちが しないため、水 と 油 と添加物でいかにも ミル クらしい風味に仕上げ ら れている。
この よ うな製 品を売 るため、企業が重要視 してい る戦略がある。それが CM である。
人は食べ物 に対 して保守的である。見た ことや食 べた ことのない ものには手を出 さない。 こ うした人 の習性 を逆手に取 り、CM を流 し、消費者 の 目に製 品をな じませ ることにより、選択可能性 を上げるこ とができる。
また、CM は添加物入 りの砂糖沢 山の商品で も消
大学生 を対象 とした生活習慣病 を予防す る食育プ ログラムの開発 ・実証
写真 4. 大学生食事改善例 ( 上段講義前 、下段講義後)
費者 に疑い を持 たせ るこ とな く購入 させ る効果 もあ ると考 え られ る 4 ) 。
この、 CM が もた らす影響 を知 った上で、 CM に 惑わ されず、冷静な判断 をす ることが必要だ と気付 かせ る。
また、健康機能性食 品な ど、健康 に良い とされて い る食 品の中に も、1 日の必要量以上の砂糖や油 を とって しま うもの もある。表面だけの健康 によい と い う表示 を見て選ぶのではな く、その裏 にある食 品 表示まで を見て、 自分 に必要なものか判断す ること が必要である。
③生活習慣病 を予防す る食生活 の実践 と見直 し 講義で学んだ 5 つ の技 を実生活で実践 し、その様 子 を食事調査 をお こな うこ とで 自己確認す る。
また、そ の食事 に点数 をつ けることで、実践 した 食生活 の 自己分析 を行 い、講義前の食事調査の点数
と比較す る。
改善すべ き点 を検討 し、実際の食生活 に役立て る
。6.プ ログラムの効果
プ ログラムの効果 は講義前後 の食事調査、食事 の点数、アンケー トに よって明 らかにす る。
1 )食 事調 査
講義前、菓子パ ンのみ、栄養補助食 品のみ といっ た単品のみの食事が、講義後主食 プ ラス数晶 とい う 食事内容 に変化す る例 が多 く見 られた ( 写真 4) 。こ れ は 自己評価 ・自己分析 を経た上で基本 の食 に誘導 す る講義 の意図が成功 した例である と考 え られ る。
2) 食事 の点数
独 自の評価基準 ( 資料 2) によ り 、3 日間調査 した
1211
図 3. 食事、排便の点数
食事 点数
授 業前 授業後
食事 と排便 に点数付 けをお こなった ( 図 3) 。 食事の点数 は講義前平均 42. 0 ポイ ン トか ら講義後 平均 48. 2 ポイ ン トに増加 した。
食事の 3 日間の合格 点を 90 点満点 中半分 の 45 点 と設定 した。講義後 は平均点が合格点 に達 した結果 となった。
排便 の点数 は講義前平均 21 . 8 ポイ ン トか ら講義後 平均 22. 9 ポイ ン トに増加 した。
3) アンケー ト
以下の項 目についてアンケー トをお こなった ( 図 4) 。
ア ンケー ト対象は長崎大学学生 1 38 名。実施時期
は 2007 年 5 月である。講義前アンケー トは 1 回 目の
宮崎藍 ・中村修 ・渡遵美穂
講義開始 日の 1 週間前、講義後アンケー トは 2 回 目 の講義終 了 日の 1 週間後 に実施 した。
1.か らだの健康 を考 えた食生活 を送 ってい る受講 者 は、講義前約 5 5%であったが、講義後約 60%に増 加 した。
2. 生活習慣病 を予防できる献立をあげることがで きる受講者 は、講義前約 20 % であったが、講義後約 6 2%に増加 した。生活習慣病 を予防す る具体的な献 立をあげ ることは 日々の生活習慣病予防 において重 要である。
3. ご飯 、みそ汁、おひた し、焼 き魚 をすべて作 る ことがで きる受講者 は講義前約 37%であったが、講 義後 55%に増加 した。この数値 は、受講者 が講義 を 受 けて基本 の食 の作 り方 を学び、実生活 で実践 した 結果であ るとい える。
4.野菜 を食べ る とき煮野菜 を選択す る受講者 は、
講義前約 1 4%であったが、講義後約 33 %に増加 した。
この要因 として、基本 の食 のひ とつで あるおひた し を選択す る受講者の増加 が考 え られ る。
5.うん この回数、色、形 をチェ ック して 自分 の食 生活 を振 り返 り、体調 を確認 してい る受講者 は講義 前約 1 9
%であったが、講義後 42% に増加 した。
生活習慣病 の予防方法の実践には、まず病気 に対 して危機感 を持つ ことが重要である
。6. 生活習慣病 を自分 の差 し迫 った問題 だ と感 じて い る受講者 は講義前約 46%であったが、講義後約 61 %に増加 した。
7. 生活習慣病 を予防す る方法 を知 ってい る受講者 は講義前約 71 %であったが、 講義後約 90%に増加 し た。
8. 摂 りす ぎる と生活習慣病因子 とな りうる食 品を 知 ってい る受講者 は講義前 50%であったが、講義後 75%に増加 した。
9. 生活習慣病 の予防方法 を実践 してい る受講者 は 講義前約 1 8%であったが、 講義後約 45 %に増加 した。
1 0.食 品を買 うとき原材料名 を見 る受講者 は講義 前約 24
%であったが講義後約 33
%に増加 した。また、
食 品を買 うとき栄養成分表示 を見 る受講者 は講義前 約 22%であったが、講義後約 40%に増加 した。
ll.食 品を買 うとき、企業の販売戦略 を意識 して い る受講者 は講義前約 3 8%であったが、講義後約 3 3%に減少 した。 この ことは、企業 の販売戦略 に関
す る話 が実際の購 買行動 に影響 を及 ぼ さなかった こ とを表 してい る。
以上、 ll .以外 の各項 目において、講義後、改善 傾 向が見 られた。
図 4.ア ンケー ト結果
を送
I l ・ l l ̲ . 1
盛 』 ■ } ■ l l
= = = = =
‑'' 、. ・ 'r l r h . さ 密事すぎS : + i . : トL・ ?I・
前 後 葉 菜
3. ご飯 、みそ汁、おひたし、焼き魚をすべて作ることができます 0% 20% 40% 60% 80% 1 00%
4 .野菜を食べるとき、以下のどれを選択しますか。
0 % 20% 40% 60% 80% 1 00%
t g煮野菜 1サラダ ロ野菜 ジュース ロ その他
5 .うんこの回数 ・ 色 ・ 形をチェックして自分の食生活を振り返り、体調杏 確認していますか。
0
%20% 40% 60%
80%1
00%6 .生活習慣病を自分の差し迫った問題だと感じますか。
0% 20% 40% 60% 80% 1
0 0 %大学生 を対象 とした生活習慣病 を予防す る食育プログラムの開発 ・実証
% % %
%%% % 0 0 0 0 0 0
02 0 8 6 4 2
9. 生活習慣病の予防方法を実践していますか。
0% 20% 40% 60% 80% 100%
10 .食品を買うとき、以下の表示を見ますかO
95%BqQ L
:. 7 . 78%
j t . 船 J
つつq L 40%
讐 I■ 22%
学 務 . 草加 策
値段 賞味期限 原材料名 栄養成分表示
ロ は い
7. 結論
本プログラムの実施 によ り、学生の多 くが食生活 の 自己管理につながる技術 を習得 した。 この技術は 短時間で獲得 したにもかかわ らず、 1 度実践すれば 一生使 える継続性 を持っ技術である。また、技術の 獲得 によ り食事が実際に変化 した例 も多 く見 られた。
一方で、食事の変化が見 られない学生がいたのも 事実である。本講義はわずか 90 分 2 コマ しかな く、
時間的な制約 もあったのか と思 う。 しか し、健康科 学 を担 当 した講師陣か らは、 「 20歳前後の学生 は、
基本的に健康であ り、悪い食事 と体調の悪化 がす ぐ にはつなが らないために危機感 を得 ることがな く、
食事改善‑の意識 が高ま らない」 とい う意見 もあっ た。
世 世 皐」 i 限 られた時間の中での教育手法、 与 えるべ き知識 、 動機付 け といった講義のあ り方の改善 も、継続 して い く必要 がある。
なお、本研究は 2006年度、 ( 財)江頭財団の研究 助成 による成果 の一部である。
E 3 授業前
■授業後
‑231 参考文献
1 )内閣府 .平成 1 8 年版 食育 白書.編集 内閣府 . 2 0 0 6 2 )h t t p: / / www. k a 3 . k o a l a ne t . n e . j T )
3)健康栄養情報研究会 .第六次改定 日本人の栄養所要量 食事摂取基準の活用 .第一出版 . 2 0 0 0
4) 中村修 、渡連美穂 、宮崎藍 .食育プ ログラム.家 の光 協会 . 2 0 0 6
5 ) 安部司.食 品の裏側 .東洋経済新報社 . 2 0 0 5 6)寄藤文平. ウンココロー幸せ な ウンコ生活 のススメ.
実業之 日本社 . 2 0 0 5
7)宮崎藍 、渡連美穂 .大学生の食 を変 える. NPO法人地
域循環研 究所. 2 0 0 5
宮 崎 藍 ・中 村 修 ・渡 連 美 穂
資料 1 .食事調査表記入例
食 事粥 査東 I 6 月 /鋸
学部 耳・ 蔓 法 線
朝 食 ( 時間 ? ニ o O ) 食費 〔 円)
油 、 歓 , L t A 仇 、 の3 JVん舟 T ) 理 由 咋 ' 欝 l 鴫 入 軌r 二 . れ 1. 碑臓 句繰t =
サ, 7六 レ恥 減 、 壬J P 外 トマト yT )
も≠t } / † (輸 , 曽遠心
ぜ tt. i / . 玉 槌 . 加ル)
昼食 ( 時 間 t: 30
)食 費 ( 円)
ご 飯 、xt / 紬 ザ 理 由 盲叩 k L J i ' 締 単 に 嬢 的
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か哨 汁L 土岬 Ct ) 生した.
夕食 ( 時 間 ケ ニ 30 ) 食費 ( 円 )
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そ の他 飲 食 した もの 食 費 ( 円)
去 . t f んこ い 理 由 甘 いものがも 郎 ニ つい T lnt ヽ t む = (tI, 7 ー
排冨 数 ( le a , 色 (掌 れ ‑ , I / , 形 ( 舟 ナ 甘 ,
質 問
1 )体 の健康 を考 えた食事 です かQ 2)今 日の食事 は何 点数 です か。 (
・いいえ)
( 合格 点 は 7 点以 上) 自由記入
1 耶 て バ 壷 もい飴の 、 ソ, . も' q w ) 、
いがノ 損月 をrL 出 にく 且 的 十 机f = .
三毛 如 披 5 , t i紙 t H J をL b4 , , 1 4 ・ r 年 ぷ J・ ・I ? .
大学生 を対象 とした生活習慣病 を予防す る食 育 プ ログラムの開発 ・実証
資料 2. 食 事評 価 基 準 評価基準
1 ,食事について ( 1食分)
1 , 食事の有無 2 点
2 ,主食について .ご飯である場合 ( おにぎり、チャーハン、雑炊等含む) 2 点
3 ,主菜について ( 2点満点)
・ 揚げ物以外の豆類、または魚介類の料理 ( さしみも含む)である場合 2 点
・ 揚け物 、肉類、その他 ( 乳 製 品、卵など)である場合 1点
4 ,野菜について ( 2 点満点)
・ 調理 された野菜 ( おひた し.煮物 .きんぴら .みそ汁以外の野菜入 りス‑ 2 1 点 点 プなど)である場合
・ サラダ、生野菜である場合
5 ,味噌汁 ( 食事に味噌汁がある場合) 2 点
※注 :*上の表は 1食分。1 日3 食合計 3 0 点、3日で9 0 点満点 となる。
* 「 3 ,主菜」で、1 食に肉と魚を両方食べた場合は、点数の高い魚の2 点のみを点数 とする。
* 「 4 ,野菜 」 で 、1 食に調理 された野菜 とサラダを両方食べた場合は、点数の高い調理 された野 菜の 2 点のみを点数 とする。
* 「 4 ,野菜」で、野菜ジュース、果 物 は野菜に入 らない。
* 「 5 ,みそ汁」は、インスタン トのみそ汁でも可。
2 ,排便について
1 ,排便の回数 .1 回出たら4 点 4 点
2 ,排便の色 .黄色 3 点
・茶色 2 点
・こげ茶色 1点
3 ,排便の形 .バナナ状、ぐるぐる状 3 点
・ころころ状、かちかち状 2 点
・水状 1点
合 計