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価格独占禁止規定 弁護士金英蘭 Point: 価格独占協定 価格と関連する市場支配的地位の濫用及び行政権力の濫用による競争の排除 制限という 3 つの価格独占行為の表現形式及び法律責任について規定している 詳細内容 : 独占禁止法 は価格独占協定の禁止について原則的な規定を設けていることに対し 価格

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価格独占禁止規定

弁護士 金英蘭 Point:価格独占協定、価格と関連する市場支配的地位の濫用及び行政権力の濫用による競 争の排除・制限という 3 つの価格独占行為の表現形式及び法律責任について規定している。

詳細内容:「独占禁止法」は価格独占協定の禁止について原則的な規定を設けていることに対 し、「価格独占禁止規定」(以下、「規定」という)は競争関係を有する事業者の価格の維持又は 変更についての独占協定を商品の価格水準の維持又は変更、価格変動の幅の維持又は変更 など八種類の行為に分けている。また、「規定」は事業者が取引相手と第三者に商品を再販す る価格を維持すること、第三者に商品を再販する最低価格を限定することについての協定の締 結を禁止するとしている。

「規定」は価格の面での市場支配的地位の濫用の行為を、不公平な高価格による商品の販売 又は不公平な低価格による商品の購入、原価を下回る価格による商品の販売など六種類に分 けている。

また、「規定」は行政機関と法律法規が授権している公共事務管理の職能を有する組織が行政 権力を濫用し、事業者に価格独占行為を強制してはならないこと、又は価格競争を排除・制限

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してはならないこと、外地の商品に対し、差別的な費用徴収基準を実施してはならないこと、外 地の商品に対し、差別的価格を定めてはならないことを規定している。

価格独占行為の法令執行業務について、国家発展改革委員会は主に担当され、そのほか、国 家工商総局は、独占協定、市場支配的地位の濫用、行政権力を濫用し競争を排除・制限する 行為(価格独占行為は除く)についての独占禁止法令執行業務を主に担当する。「規定」及びそ の他の一連の法規が公布された後、独占禁止の法令執行の実行可能性と方向性が高くなり、

法令執行の力も更に強くなるので、注意が必要である。

法規原文:http://www.gov.cn/flfg/2011-01/04/content_1777969.htm

価格独占禁止行政法令執行手順の規定

弁護士 郝春明 Point:行政法令執行部門が自己の行為を規範化する手順に関する規定であり、その中で、告 発の受理、調査措置、法律に従い処理、調査の中止、リニエンシー制度など手順及び価格の 主管部門の責任を規定している。

詳細内容:「価格独占禁止行政法令執行手順の規定」(以下、「規定」という)は価格独占の疑い がある行為に対し、何れの会社或いは個人が政府の価格主管部門に告発することができると している。政府の価格主管部門は調査を受ける事業者の営業場所又はその他の関連場所に 立ち入り、尋問、封緘、差し押さえ、銀行口座の調査など措置を講じることができるとしている。

事業者が自主的に違法状況を告発することを促すため、事業者が自主的に政府の価格主管部 門へ価格独占協定の締結に関連する情報を報告し、かつ重要な証拠を提供した場合には、状 況に基づき、その処罰を免除又は軽減することができるとしている。その中に、初めて価格独占 協定の締結に関連する状況を報告し、かつ重要な証拠を提供した場合には、処罰を免除するこ とができるとしている。「規定」の施行により、中国は価格カルテルのリニエンシー時代に入った ことを意味する。関連企業、特に大型企業はこれを充分に覚悟し、また、事前に準備しておく必 要があると考えられる。

法規原文:http://www.gov.cn/flfg/2011-01/04/content_1777998.htm

工商行政管理機関独占協定行為の禁止に関する規定

弁護士 李太陽 Point:独占協定の概念と表現形式及び独占協定におけるリニエンシー制度、減免制度などに ついて詳細に規定している。

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詳細内容:「独占禁止法」の規定によると、独占協定は競争を排除・制限する協定、決定又はそ の他の協同行為を指すものとされている。「工商行政管理機関独占協定行為の禁止に関する 規定」(以下、「規定」という)は協同行為の概念、即ち認定基準を明確にしている。協同行為と は、事業者は明確に書面又は口頭形式の協定又は決定をしていないが、実質上調和一致の 行為が存在しているものを指す。「規定」は競争関係を有する事業者の間に締結する水平的独 占協定の具体的な表現形式について詳細に規定している。例えば、商品の生産数量又は販売 数量の制限、販売市場又は原材料市場の分割、新技術、新設備の購入の制限又は新技術、

新製品の開発の制限及び共同での取引のボイコットなどが挙げられる。その他の独占協定は、

価格独占協定を除き、国家工商行政管理総局が法律に従い認定することとなる。また、「規定」

は処罰の面でリニエンシー、減免制度を規定している。ただし、細かいところでは、発展改革委 員会の「価格独占禁止行政法令執行手順の規定」の関連規定と一致しないところもあるので、

注意を払う必要がある。

法規原文:http://www.saic.gov.cn/zwgk/zyfb/zjl/fld/201101/t20110104_103266.html

工商行政管理機関市場支配的地位濫用の行為の禁止に関する規定

弁護士 汪暁麗 Point:市場支配的地位の概念、認定要素及び市場支配的地位濫用の表現形式を詳細に規定 している。

詳細内容:「独占禁止法」の規定によると、市場支配的地位とは、事業者が関連市場において、

製品の価格・数量或いはその他の取引条件をコントロールでき、又はその他の事業者の関連 市場への参入に妨害・影響を与えられる能力を有する市場地位とされている。「工商行政管理 機関市場支配的地位濫用の行為の禁止に関する規定」(以下、「規定」という)はこれをベース にし、その他の取引条件及びその他の事業者の関連市場への参入を妨害・影響する意味につ いて更に詳細に規定している。その他の取引条件は商品の価格、数量以外の市場の取引に実 質的な影響を与えられるその他の要素(商品の品質、支払いの条件、引渡しの方式、アフタサ ービスなどを含む)としている。その他の事業者の関連市場への参入の妨害・影響はその他の 事業者の関連市場への参入を排除すること、又はその他の事業者が合理的な時間内に関連 市場に参入することを延期させること、又はその他の事業者が当該関連市場に参入することが できるものの、参入のコストが高くなり、市場で有効的な競争が出来ないことなどとしている。

「独占禁止法」は 6 種類の市場支配的地位の濫用の行為について原則的な規定を設けている ことに対し、「規定」は取引を拒否する方式、取引を制限する方式、抱き合わせ販売或いは取引 時にその他の不合理な取引条件の具体的な表現、差別待遇行為の表現形式などについてそ れぞれ条項を設けて詳細に規定している。「独占禁止法」及び「規定」は何れも市場支配的地位 の濫用行為の前に「正当な理由無しに」という限定条件を付加しており、即ち、正当な事由があ れば、違法性を否定することができるとしている。但し、「正当な事由」といえば、その範囲は広く、

実際に法令執行機関に充分な自由裁量のスペースを与えているので、今後具体案件の処理の 中で主な争点となると見込まれる。

法規原文:http://www.saic.gov.cn/zwgk/zyfb/zjl/fld/201101/t20110104_103267.html

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行政権力の濫用による競争を排除・制限行為についての工商行政管理機関の規 定

弁護士 劉晨曦 Point:行政機関及び法律法規が授権している公共事務管理の職能を有する組織が、行政権力 の濫用による競争の排除・制限を実施する行為について詳細に規定している。

詳細内容:「独占禁止法」は行政機関及び法律法規が授権している公共事務管理の職能を有 する組織が行政権力の濫用による競争の排除・制限をすることを禁止する規定を設けている。

「行政権力の濫用による競争の排除・制限行為についての工商行政管理機関の規定」(以下、

「規定」という)は「不正競争防止法」の執行実務と結び付けて、行政機関による競争の排除・制 限行為について詳細に規定している。また、「規定」は事業者が行政機関と法律法規が授権し ている公共事務管理の職能を有する組織の行政限定、行政授権、行政規定を根拠に独占協定 を締結・実施すること及び市場支配的地位を濫用することを禁止している。

法規原文:http://www.saic.gov.cn/zwgk/zyfb/zjl/fld/201101/t20110104_103268.html

中国独占禁止法新規定の解説シリーズ(その 1)

独占協定(カルテル)における協同行為(共同行為)について

弁護士 張国棟 韓尚武 Point:協同行為の存在が認められて、初めて独占協定が認定され、ひいては独占禁止法の適 用の可能性が発生する。この為、協同行為の認定は、独占禁止法適用にあたり重要な問題と なる。

2011 年 2 月 1 日より、今号の T&F Newsletter で紹介した5つの中国独占禁止法の規定の施 行がすでに開始されている。今号の重点解読からは、この5つの新規定及び中国の独占禁止 法の最新運用状況とを結びつけて連載をスタートする。

今号では、独占協定における協同行為の認定問題について検討する。「独占協定」とは中国の 独占禁止法の概念として、主にカルテル行為を指し、協同行為とは主に共同行為を指すのであ るが、共同行為は中国独占禁止法の市場支配的地位の乱用を構成する行為である可能性も あるので、ここで検討する協同行為とは独占協定の下での協同行為を指す。協同行為の存在 が認められて初めて独占協定の成立が認定され、ひいては独占禁止法適用の可能性が発生 するため、協同行為の認定は独占禁止法適用の基本問題の一つとなる。

協同行為の内容

独占禁止法第13条規定では「本法にいう独占協定とは競争を排除・制限する協定や決定、ま たはその他の協同行為を指す」としている。当該規定に基づき、協同行為は2つのタイプに分か れ、一つは「協定と決定」もう一つは「その他の協同行為」である。法文上の含意から見れば、

「その他の協同行為」の中の「その他」からすれば、中国では「協定」と「決定」も協同行為の範

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疇と看做す事を表明している。即ち、「協同行為」は「協定」「決定」と「その他の協同行為」を含 むとしている。

理論解釈として、「協定」と「決定」は明示による主要協同行為の類型であり、「その他の協同行 為」は更に広い意味での協同行為となる。「その他の協同行為」は常に黙示の共謀方式として 存在し、経営者は間では相互の黙契そして同一時期の採用一致行為または共通行為であり、

単独行為ではないため、「その他の協同行為」は協同行為中の黙示の共謀もしくは黙契合意の 表現形式であると言える。

ただし、中国独占禁止法自体は「協同行為」に対しての具体的な境界線を定めず、独占禁止法 執行機関に比較的大きな余地と自由裁量権を残した。国家工商行政管理総局の公布した「工 商行政管理機関独占協定行為の禁止に関する規定」第2条の規定では、「協定または決定は 書面形式と口頭形式を含む。その他の協同行動とは、経営者は明確に書面または口頭形式の 協定または決定をしていないが、実質上調和一致の行為が存在していることを指す。」としてい る。当該規定から見れば、「協定・決定」は書面または口頭での明確な達成の合意を指し、「そ の他の協同行為」は実質上の調和一致行為を指している。ただし、注意が必要なのは、国家発 展改革委員会が公布した「価格独占禁止規定」には類似の規定はなく、価格独占協定における 協同行為の含意は不明確である。ただし、上述の規定の内容は参考にすることができると考え られる。

その他の協同行為の認定

明確に存在する書面または口頭の「協定・決定」と比べ、「その他の協同行為」の立証は各国の 競争法が直面している難題の一つである。中国独占禁止法もまたこの難題と向き合っている。

中国独占禁止法執行機構の「三権分立」の特殊性から、価格独占協定は国家発展改革委員会、

価格独占協定以外の独占協定は国家工商行政管理総局が直轄しているので、協同行為の認 定基準は、両方の執行機構の見方を検討する必要もある。

国家発展改革委員会が公布した「反価格独占規定」第6条の規定では「その他の協同行為の 認定は下記の要素に基づくべきである」としている。(一)経営者の価格行為に一致性があるこ と。(二)経営者が意思連絡又は情報交換を行ったこと。また同時に協同行為の認定は市場構 造と市場変化等の状況を考慮すべきであるとしている。

国家工商行政管理総局公布の「工商行政管理機関独占協定行為の禁止に関する規定」第3条 の規定では、「その他の協同行為の認定は下記の要素を考慮すべきである」としている。(一)

経営者の市場行為に一致性があるか。(二)経営者間で意思連絡または情報交換が行われた か。(三)経営者は一致行為に対し合理的な説明ができるか。また同時にその他の協同行為の 認定は市場に関連する構造状況と競争状態、市場変化状況、職種状況を考慮すべきであると している。上述の規定から見て、両者の法執行の規定は全てが同じではないが、主要な内容は 類似している。その他の協同行為の認定は、もっとも重要な要素を「行為の一致性」、「意思連 絡」および「合理性解釈なし」としている。ただし、この三点の具体的な内容に対し、二つの規定 は両方とも具体的な解釈が与えられていない。今後実践の中で明確にする必要がある。

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での明示はすでにかなり少なくなり、大部分は暗黙中での共謀形式で現れる。この為「協同行 為」の直接証拠(主には経営者間の合意または連絡、提携、調整の会議記録、電話録音、書簡 または協議書文書等により示す。)の取得は非常に難しいので、間接証拠に基づき立証を行う のが今後の独占協定規制の主要方式となるだろう。間接証拠の立証から言えば、立証を逆さま にすることに類似し、即ち法施行機構は「行為の一致性」及び「意思連絡」の存在の証明後、当 該行為に対し合理性解釈ができるかどうか、当事者提供の証拠次第である。この為、独占協定 規制に対するコンプライアンス過程では、その他事業者との一致行動の採用を避けるよう注意 が必要となり、主には行為時間、地域、価格幅の程度、製品類別等の方面の一致を含み、意思 連絡の行動を避ける注意も必要であり、公開会議の場所で交流を行う等を含み、同時に行為 の合理性証拠を残すことに注意が必要である。これは独占協定の調査・規制を受けた際、抗弁 に役立つものと考えられる。(続く)

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