賃 幣 論 貿 易 理 論 と
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件目
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︸山河
F E 司 ・ g k r H 宮 H 口
嘗 ℃
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3 のあるエンゼペが斯くの如 大著を世に出した I バード大串の同じ窓の下で慰んだ事
といふだけでも私にはなつかしみがある︒
神戸商大の原口教授の批評ではないが︑一冊
の書物を書く矯めに二年間敵洲に皐んだ事は︑ 3 ういふ徐裕を皐枝から典へられたエンゼ Y の
幸福であったのみでなく︑たしかに本書の内容
を尋常以上の県富きにする事を得しめたのであ
然 る ︒ し 二 年 の 歳 月 と 充 分 の 皐 資 と ︑ が 血 行 へ ら れ た からとて︑誰でもかくの如︑
3 著書が書ける筈の ものではない︒全くエンゼ Y の濁創的な
1
に畢生時代から彼は抜群の成績を示し︑師のタ 1 既
批評及紹介
貿易理論正貨幣論
ハ 宮
川 ︶
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︐ 日 以 H
ク ν ツグ先生からも少なからず蝿望され℃ゐた のであった
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そして綜令的な頭脳の産出に外
な ら
な い
︒
本書の題名は﹁闘際債格論﹂であるが︑然し
内容は岡際債格を通じての貿易問論の検討であ h ︑貿易皐識の史的叙述である︒恐らく貿易理 論を知らんとするものは
1
1 序でながらいム℃
置 く が ︑ 貿 易 問 込
↓ 酬 を 知 ら ず し ℃ は 経 済 皐 設 典
︑
特に重商主義や正統皐振の担論は絶封に理解出
来るものではまい ll 必ず一度は目を通さねば
ならね参照書とし℃将来永久にクラシックの運
命を荷ふものであらう︒
本書は三部から成ってゐる︒
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第一部は歴史的
論 撃
議 商
第
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叙述として主として英図愚者の皐設の歴史的検
討であ b ︑第二部は大陸諸閣の皐説史であ b ︑
第三部は是等総合的再説︑若しくは在来の皐読 の批判と再建である︒
紙数から見てもそし℃内容宜質から見ても第
一部文ぴ第二部の批判に於て断然光 b を放って ゐる︒アンピシアスの第三部は者主事者に充分 なる牧獲を鷲らし売とは考へられない︒然し前
者に於ける研究は杢く驚異に値するものであっ て︑殆 A ど如何なる引照も凡て原書から丹念代
詩れてゐあのである︒斯くの如 3 著者の努力と 及び其の洞察力とに封し何人か敬意を表
3 m
I のがあらう︒ホ H も
トレ
I の
キヤナンの分配論比比すベ主であるとしてゐる 如 3 は本書を指して
のも敢℃過営の讃併ではあるまい︒勿論キヤナ
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は範周も庚く引照書類も薮多くあるので
あるから従℃キヤナンだけの深みはなくキヤナ
ン︑だけの精細の議論はないが︑然し如何なる要
二四八
知を摘出すぺ 3 か︑そし℃複雑せる題目を如何
にし℃配置し且つ他との聯絡に於て如何に庭問 すべきかの方法に於℃キヤナンに劣る庭は少し
もないのである︒兎もあれ今志何人も取扱ふた 事のない分野に於 τ 此だけ各家の皐説を概括し 特た事は天才でなくぱなし得るものではない︒ 彼は勿論貿易理論に於ける凡℃の方面を網羅 しゃうと試みたのではない
1
は何等燭れてゐ者い︒興味の中心は貿易機 如 3 例へば関税論の 1
構四論の展開と閥際債格との閥係並に貨幣理論
で あ
b ︑英閥︑フランス︑ドイツ︑イタ
9
の諸皐者の皐説は凡て包含詰れてゐる︒著者の 1 等
言菜を引照すると︑本書の目的に於℃﹁二方面 の皐設が必要である︒一は同内に於ける一般物 債の平準を説明するであらラ理論であ b ︑他は 闘際交換の決定叉伏機構並に園際問に於ける一
般債格闘係の性質の理論である﹂
ヲカードーやミ Y を可成手厳しく取扱ふてゐ
る慮を見ると||例へばヲカードーが﹁原論﹂
を出す迄は数量説を主張しなかったとか︑又は 有名なる正貨移動に依れる間際閥係の不均衡の
調整を説明しなかったといよ誤謬さへも見ゑる
程或る種の偏見苫へ加ったのに
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i そして正統
仮皐識に劃しては諸所に於て反抗を示してゐる
にも拘はらず︑例へば物冷交換の推定に封し℃
及び比較生産費設に到して甚だしき修正意見を 述べて債格と債格暴動の機構に於℃自己の皐訟
を集中せしめながら
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物偵麗動の機構に於て
は直接的聯鎖に︑即ち外闘魚蒋と銀行預金と︑
銀行預金と債格と︑の聯絡に主なる論結を置
3 ︑正貨移動には従たる地位を典へて
l l
倫 且
つ彼は正統振の理論を捨てる事は出来・なかっ
たゃうである︒只然し・在来の皐者の訟に劃して
は 一
一 盾
精 練
3 れた︑そし℃現宜的な偵格経済の
理論に於℃比較的被の興味の中心を求めたので
あ b ︑概念的な抽象論に於て彼が著し 3 不満を
貿易捜諭と貨融市論
︵ 宮
川 ﹀
批評及紹介 威じたのであった︒ 此の大著述を︑然かも多方面に捗れる研究を
今設に詳細に紹介批評する事は全く不可龍であ るが︑彼れ自身の理論の中興味ある二三の黙に
就いて左民連ベて見ゃう左思よ︒ 物債論と云ふ時には在来多くの人今は一闘内
に於ける通貨と商品との闘係に於℃説明主求め た︒然し物債の務動は外国貿易に特殊の重要性
を有する場 A 口氏於て草澗の構成ではあ b
得 な
い︒少なくとも︑闘際的交渉に於ける貨物の輪出
入並に正貨の輪出入の機構に於て及川 ω 外圃貿易
に依れる図民の所得の費動に於 τ
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細 ・
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る且つは重要なる説明︒か求められるのである︒ エンゼグは本書の第十五章に於て此の闘係即ち 各図内に於ける物債構成が如何に相互に交渉を
有するかの議論に於℃允しかに在来の説明に一
歩を進めたのである︒
闘際支排差額の均衡に関するヱンゼ Y の説明
一 一
四 九
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第
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売却'事己
は然し急替の関係に於て説明の基準を求めた黙
に於℃卓見である︒詳しくば︑二同聞に於ける
支梯差額は二問問に於ける債務関係に於℃︑即
ち一因に於て他の閤民が外債を仰ぎ︑士︿の資金
に依て共の図に於℃貨物購入の矯めに消費する とすれば︑借主は借入閣に於て借入資金の送達
を目的として自国宛の矯替手形を買入れる︒貸 出園の銀行に於ては魚替の供給は減少し借入間
の銀行に於て増加する結果となるのである︒日記 等の銀行資金に於ける襲動は銀行債務︑即ち支
排手段を供給する預金の著しき麓動を件ムであ らう︑といふのである︒
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Y で
あ ら
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︑ 共
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あらうと闘際支排の均衡を論ずる者には二つの 前提がある︒即ち外図魚替が金本位又は銀本位
の上に充分作用し℃ゐるのである事︑然かも多
くの場合に於℃は金本位の上はある事を諜想し
ての事︒第二は園内の銀行及︑引通貨制度が或る
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種の準備を有するものである事
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正貨であら
うと又は共の他の有債龍雰たるとを聞はず
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そして或る貼以下に準備率が低下すれば危険と
見られ従て庭念の牧縮政策が採用主れるもので
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魚替の需要供給に於℃卦外闘係の過程を説明 せんとした知に於℃ヱンゼ Y の到論は正に一見 識であらうが︑然しそれに依℃般の皐設を構成
する乙左其の事は不可能であらう︒
蓋し魚替の需要供給に於ける麓動は結局共の 致果に於て過渡的であ b ︑正貨の移動を件はま
る 限
b に於℃預金高の増減は奮に復する事容易 であらうからである︒︿間三三円︒ヨ出
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Y の研究とし℃知られたる不換紙幣下
に於ける図際商業の取扱を本書に於℃詳細に提 出 3 れてゐる︒彼は賃鐙的の研究として大戟後
に於けるフランス︑英園︑濁逸の経験を検討し
たものであって︑物債の騰貴と潟替の関係並に 不換紙幣増費の因果関係を説いたものである︒
︵不換紙幣に就いての氏の研究の一部分は大阪 商大接行のバシフレヅト中に牧められてゐるか
ら︑乙れに依て研究 3
れる便利があるであら
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の名は貸借理論上見逃し難いものとなってしま った︒日本でも氏の名は専門家に依 b 屡々引用 3 れる庭であるが︑然し氏の主著が多少難解の
魚めでもあらう︑共の理論臨系は賞際上よく知 られ℃設いゃうである︒或る意味に於ては此の
短を補ぷ矯めといよて差支ない程︑本書﹁金本位
制度の理論と貫際﹂は一般向きのする︑而も大韓
は於て氏の珂論を把握する事の出来る部信の小
批評及紹介 貿易理論と貨幣論
︵ 宮
川 ︶
冊 子
で あ
る ︒
奈篇四章からなってゐる︒最初のご章が金本 状制の理論で︑第三立が金本位制度の歴史的叙
速であ b ︑第四章は金本位制度の一現在の問題で
あ る
例へば論黙にし℃も氏は﹁今日は伝用時代であ 氏の理論は一寸名目論者の傾さがある︒故に ︒
って︑銀行信用が主なる支排具となってゐる﹂
左いよやうに通貨共の物には第二夫的意義を典
へ て
ゐ る
c 更に氏の議論を引照すると掛ムであ
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﹁通貨は無制限法貨の標準貨幣ではあるが︑拙
助的支抗具に過ぎ在い︒流通券は銀貨や銅貨と
同じ様に小切手の使用が便利でない小梯に用ゐ られるものである︒銀行は流通歩を此の目的の
魚めに顧客に供給する事丁度彼等が銀貨を供給
するに異ならない︒法律上の搭利として顧客
が二時以上の場舎に於て流通券には金貨を要求
一 一 五
論 議
号 さ
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第
号 虎
し︑そし℃法律上の擢利とし℃銀行が二時迄銀
貨で支排ふ事が出来るといよ事は通常は賓際に
於て役立つのではない︒ぞれは恐慌の場合に於
てのみ是等の権利が考へられるに過ぎないので
あ る
︒ ﹂
﹁銀行信用は通貨なしにも存在し得る︒それは 勿論かくの如主肢態が望全しいといふのではな
いが︑然しそれは貨幣の観念が債務のそれとは
濁立のものであ b ︑債務の観念は貨幣の観念と 濁立のものでまいといよ姑を理解せしむるもの
で あ
る ﹂
︒
斯ふいよ枯はクナップ棟︑だとしか考へられぬ ではないか︑只クナップの中心思想は一般銀行
の機能に閲するものでなくし℃︑中央銀行のそ れを本間とするものであるに封し︑ホ I
ト レ
ー
は銀行金躍の概念的作用に出費してゐる黙に於 て甚だしき差異があるのである︒ ホートレーの有名在る来的牝接飴
ロ ロ 回 一 勺 め ロ
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一 一
五 二
の 皐 設 は 蓋 し 氏 の 景 気 持 控 動 論 と 闘 聯 し
・
τ 最も特色あるそして興味ある議論であらう︒
筒車に紹介すれば︑消費者の所得と消費者の
支出との聞に於ける差是の麓動が物債の動きを 支配するといよのである︒そし℃此の両者の差
遣を﹁未消化残飴﹂といふのである︒それは流
通貨幣部と銀行貸附部との和に等しく︑そして
銀行信用の膨張又は正貨の流入等よ b し τ
こ の
綿額に境動が起れば共の襲動の程度は末消化残
飴に封して丁度それだけの麓化を輿へ︑かくし て物債にそれにけの漉動を典へると主張するの
で あ
る ︒
然らぱ宜際の機構は如伺であるかに就いて氏 はいよ︒信用膨張時代に於ては商業の活躍を来
たし︑従 τ 消費者の所得は増加し︑物債は騰貴
する︒従て銀行の準備からは通貨は市場に続出 する傾向を楽し割引歩合は昂騰する︒かくし
て其の結果は銀行信用に於て及川い消費者支出に g m H
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於 τ 賃際の牧絡が招来 3 れると︒! 1 設に至っ
ては兵は
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︑ピグ I の惇統に蹄つ℃ゐ
得及び消費者の支出に於ける闘係は稜動し︑隠 然らば共の結果は何うなる︒先づ泊費者の所 る ︒
れたる需要
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隠れたる需要は所得に副はぎる支出から来るの
であ b ︑且つ叉製造業者に到する新規の註文が 直接銀行信用に艶する需用の増加に就℃視はれ
ないから ll 銃に殺せられたる詰文が充分引き
受けられる迄は境はれな・いから
dー起るのであ る︒従って初めの銀行信用の膨肢は直ちに銀行
に針し歴迫を加ふるものではない
υこれは或る
期聞が過ぎる迄は銀行の準備を制掲せしむるも のでもなければ叉預金の膨践に依て新に負はさ
れた荷物主流出せしむるものでもない︒従 τ か
くの如き肢態に就℃は危険は存在する︑蓋し膨
脹は一般に認められる前に起るからである c 克
貿易浬諭と貨幣論
ハ 宮
川 ︶
批評及紹介
に叉銀行が牧縮を行はんとし℃採るべき手段も 同様に直ちに効果をあげるものではない︒何と
なれば割引歩合の引き上げ後に就ても暫らくは
隠れたる需要は向緩くであらうし︑且つ真に銀 行の地位に艶しては危険を奥へるであらうから
である︵引昭一は凡℃の号 5 固 め 司 自 己
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よ b
で あ
る ︶
︒
之を解 b 易くいよと︑未泊費残鈴は消設され
た時に限 b
物債に賓際上影響を典へるのであ
る︒をし℃それが消費 3 れる割合が増加すれば
叉は不遜であっても銀行信用の創設の割合の低
下に直面しながら増加する︒︵直面するとは流 通媒介物の数量上の低械に南面するをいよ︶︒ 以上は氏の有名なる宋消化残鈴の問中訟の梗縦
であるが乙れは本書記於℃も相営に丁寧に且つ
或る意味に於ては説明の方訟を髭へて述べ℃あ
金本位制度の将来に就い℃は氏はケ I る ︒
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二五三
正 母
尋 基
百 合
議
第
宮 虎
二五四
如くに極端ではない︒金本位制度の繰劫を充分
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b っ︑も乙れを命維持する事の必要且つ営 然であるべ 3 事を説いた温和の主張は卓見とし
て 見
る ぺ
3
も の
で あ
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︒
倫敦︑組育の金融中心地とし℃の議論に就 τ は英図人である氏が官然に倫敦中心に将来を蝿 するの風あるは営然であるが︑然し﹁英蘭銀行 は信用統制に於ては共の自然的指導者であ bh そし℃米闘の富力及び統治力は偉大であっ τ も 信用に血判する倫敦の園際的統制力は紐育のそれ よ b は遥かに大である﹂と断一定する事は今日比 就て事買であらうかは疑はしい︒倫敦の信用統 制が大戦前に於けるが如くに米岡の準備銀行と 協調せずし℃草濁に行以得るとは何人も考へ得 ない知であらう︒
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