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表1 アンケート調査概要

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Academic year: 2022

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(1)Ⅳ-41. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. イベントの観光消費による経済波及効果比較に関する研究. 1. 背景と目的. 宇都宮大学. 学生員. ○大和田. 宇都宮大学. 正会員. 阪田. 雄斗 和哉. おいて行われる 2 日間の音楽イベントであり,企業や. 近年宇都宮の中心市街地は,自動車依存型社会の. 消費者の行動に継続的に大きな影響を与えるインフラ. 進展や商業施設等の郊外移転等により,相対的に魅. 整備事業などとは違い,価格体系への影響などの経済. 力や活力が低下してきており,小売業販売額の減尐. 学的に複雑な仮定をおく必要性は小さいと考えられる. や居住人口の減尐等への対策が喫緊に求められてい. また,宇都宮市は栃木県の県庁所在地であり経済にお. る。中心市街地活性化のために宇都宮では「ミヤジ. いても中心地であるとともに,県内を訪れる観光客に. ャズイン」や「餃子祭り」等のイベントが行われ、. とっては交通の要衝であることから,本研究では栃木. 多くの人々に来訪を促し,認知の上昇,賑わいの醸. 県産業連関表による産業連関分析を用いる.. 成などにより地域の活性化を目指している.これら の効果を定量的に把握することはモニタリング指標. 3.分析データの概要. としての活用や,イベントに取り組む人々への情報. (1) 観光消費額の推計. 提供等に有用である. 「ミヤジャズイン」と「餃子祭. 一人当たりの観光消費額はアンケート調査により算. り」は 2006~2008 年において同時開催されていたが. 出した.アンケートの概要を表1に示す.ミヤジャズ. 2009 年には別々に開催されており,イベントの行い. インの会場でアンケートを配布・回収した.旅行予算. 方を模索していると思われる。本研究はこのような. は記入式で質問し,交通費を除いた総額の回答を得た.. 背景を踏まえ,イベントの開催によってもたらされ. 一人当たりの観光消費をミヤジャズイン主催者調べ. る経済波及効果について定量的に計測・分析するこ. の来場者数で掛けて,国土交通省総合局旅行振興課 2). とで,今後のイベントのあり方の基礎データと考察. による産業分類別の全体単価の比率で振り分けて最終. を提供するものである.. 需要を算出した. (2)産業連関表. 2 既存研究における推計 経済波及効果の推計の計測に用いられる分析手法に. 平成 12 年栃木産業連関表 3)を用いる.32 部門分類で は観光消費の部門がないため,イベントの観光消費を. は,産業連関分析,乗数理論による分析,CGE モデル. より詳しく投入できるように 32 部門分類の「対個人サ. (応用一般均衡モデル)による分析等がある.多くの. ービス」を 99 部門分類での「娯楽サービス」と「飲食. 研究,調査事例で用いられるのは産業連関表分析によ. 店」と「旅館・その他の宿泊所」,「その他対個人サー. る方法であり,国土交通省や自治体などでの算出事例. ビス」に分けて 35 部門表に改編し分析を行った.. も多い.乗数効果を用いる方法は,評価対象地域や産. 表 1 アンケート調査概要. 業に適した産業連関表がなく,乗数効果の算出に必要 な域内該当産業の売り上げや雇用などのデータを収集 できる場合に用いられる 1).CGE モデルによる手法は 経済理論と整合的で,より複雑な分析が可能となるこ とから,近年研究事例が多く報告されている. 本研究で対象とするミヤジャズインは,宇都宮市に. キーワード. 経済波及効果,産業連関分析,イベント評価,. 連絡先〒321-8585. 栃木県宇都宮市陽東 7-1-2 宇都宮大学工学部建設科 TEL FAX:028-689-6220.

(2) Ⅳ-41. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. 図1. 35 部門別の生産誘発額総計 表 2 算出結果. 4.経済波及効果 (1)算出の結果 表 2 より 2008 年は一人当たりの旅行予算が 4,590 円,最終需要が 503 百万円,第 1 次・第 2 次生産誘 発効果と県内最終需要を合わせた総合効果が 552 百. 波及効果倍率とともに 2009 年より 2008 年の方が大. 万円,総合効果を最終需要で割った波及効果倍率が. きい値となり,ミヤジャズインと餃子祭りを同時に. 1.1 となった.2009 年は一人当たりの旅行予算が 3,. 開催することでミヤジャズインの経済波及効果が高. 814 円,最終需要が 363 百万円,総合効果が 391 百. まっていると考えられる.. 万円、波及効果倍率が 1.08 となった.. さらに 2008 年と 2009 年の餃子祭りに関しての経. 図 1 より各部門の生産誘発額総計をみると突出し. 済波及効果を調べることによってミヤジャズインと. ている部門は「飲食店」でこれは国土交通省総合局. 餃子祭りを同時に開催することによる相乗効果の数. 旅行振興課. 2). の産業分類別の全体単価で飲食店の割. 合が大きかったためである.唯一 2008 年と 2009 年 の値が逆転している部門は「旅館・その他の宿泊所」. 値を測ることができると考えられる. (2)課題 今後の課題としてはマージンの考慮や市内自給率. で,これは 2008 年より 2009 年の方が宿泊者が多か. の算出を行うことでより精度のよい算出結果を導く. ったためである.. ことができると考えられる.. 表 2 から最終需要や総合効果の値は来場者数が多 く旅行予算単価の高い 2008 年のほうが大きくなって. 参考文献 1) 東洋大学国際観光学科,古屋研究室,板倉町観光振. いる.このことからミヤジャズインと餃子祭りを同. 興 計 画 策 定 に 関す る 共 同研 究 報 告 書 , pp161~. 時に行った相乗効果があったと考えられる.. pp172 2) 国土交通省総合局旅行振興課,旅行・観光産業の経. 5.まとめ (1)結果の考察 今回行った研究の限りでは最終需要と総合効果,. 済効果に関する調査研究Ⅳ. 2003 年版. 3) 平成 12 年栃木県産業連関表 http://www.pref.tochigi.lg.jp/pref/toukei/toukei/io.html.

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