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第1章
調査の概要
共働き家庭が増加している現代社会では、家事の負担をどのように家庭で分担していく
かは非常に重要な問題である。家族成員が能力や時間的余裕に応じて納得できるように配
分することが求められているが、家庭によっては家事を外部化するという選択肢も一般的
になりつつある。例えば食の分野では出前や総菜の購入だけでなく、近年では ミールキッ
トの配食サービスが増えてきている。
以上の社会状況を背景として、配食サービス 会社の大手である会社 X の協力のもと、利
用者に対してアンケート調査を実施した。本アンケートは、 会社 X の利用者がどのような
理由で利用しているのか、またどのような食生活を送っているのか、またその背景にどの
ようなライフスタイルや構造的な要因があるのかを調査するために行われた。 調査票は滋
賀大学データサイエンス学部 社会調査実践演習の講師と受講学生が原案を作成し、会社 X
との協議のもと確定した。
主な調査の概要は以下の通りである。
(1)調査地域:会社 X の商品を利用している世帯
(2)調査対象:会社 X の利用世帯において調理を主に担当している方
(3)抽出方法:顧客データより販売ルートで層化した無作為抽出
(4)調査方法:留置法(返却は郵送)
(5)督促状による督促を1回実施、500 円分 QUO カードを 30 名に抽選で送付
(6)調査期間:令和 2年9月 17 日~10 月2日
(7)主な調査内容:
サービスの利用状況、サービスを利用している理由、サービス利用の満足度、食生活に
関する意識、本人と配偶者の家事時間、料理をする理由、料理に関する意識 、スーパー
やコンビニまでの主な交通手段、自家用車の所有、食費、対象者の属性(性、年齢、職
業生活など)、配偶者の属性(性、年齢、職業生活など)、注文アプリの利用、知人に勧
める可能性
(8)回収結果:配布数(2000 件)、有効回収数(986 件)、回収率は 49.3%
社会調査は一般企業が顧客を理解するために実施するマーケティングリサーチにおいて
も日々活用されている。このように現実の問題と日々直面する企業と共同で調査を実施で
きる機会は、学生にとって大変貴重である。このような機会を与えてくださった 会社 X に
記して篤く感謝を申し上げる。