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(1)古紙混合土を植生に用いた基礎的研究 千葉工業大学

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Academic year: 2022

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(1)古紙混合土を植生に用いた基礎的研究 千葉工業大学. 学生会員. ○才川康太郎. 千葉工業大学. 学生会員. 貝原塚卓. 千葉工業大学. 正会員. 渡邉勉. 青崎洋和. 小宮一仁. 1.はじめに 現在では環境への意識の高まりから環境・緑化が土木でも大変重要な分野となっている。緑化の考え方も土 壌の侵食を防ぎ土地生産力を高めるというものから、環境、景観の保全、再生と変遷していきている。現代社 会の価値観の多様化に伴い、緑化についても多様なものが求められるようになった。従来にはないさまざまな 空間で植物を育成させ、その上で環境保全、防災、アメニティ、生態系保全、審美性などの機能が求められて きている。土木では道路や堤防等の法面の保護、装飾、環境・生態系保全のため、植生等の緑化技術が応用さ れ始めている。 筆者等は、植生造粒、植生袋などの研究を経て、古紙を混合した植生板の研究を行っている(1)。古紙を 用いた植生板の利点として運搬,施工の利便さや定着による土砂崩壊の防止等がある。又、新聞紙等の古紙を 利用することにより,廃棄物の有効利用の促進を兼ねることができると考えられる。 そこで本研究では古紙と関東ロームを混合し、芝の種子を入れた植生板を作成し、その発芽率と標準的な発. 0. 100. 芽率の比較を行い,その実用性を検討した。 2.材料特性 関東ロームの特性. 表1.関東ロームの特性. 2.917. 液性限界WL %. 126.50%. 塑性指数. Ip. 90.50%. 砂質粘土ローム. 砂質ローム. 100. 塑性限界Wp %. シルト質 粘土. 砂質 粘土 粘土質 ローム ローム. 砂. 0. シルト質 粘土ローム. シルト質ローム. 0. 密度ρs g/㎝3. 粘土. 50. を表 1、三角座標による分類を図 1 に示す。. 50. 砂分 (% ). 千葉県津田沼校舎内で採取した関東ロームの土質特性. %) 分( 土 粘. 2.1. 50. 100. シルト分(%). 35.9. 図1.三角座標による分類(関東ローム) 2.2. 紙繊維について. 古紙には、新聞紙を 5mm 幅のシュレッダーにかけ、水を加えミキサー でスラリー状態にしたものを用いた。紙繊維の顕微鏡写真を写真 1 に示す。 2.3. 種子の種類と性質. 種子はレッドトップ,ウィーピングラブグラスの2種類を使用した。レ ッドトップは寒地型の芝種子で土壌に対する適応力も高く,法面などに多 用されている。ウィーピングラブグラスは暖地型で成長が早い。本報では 年中緑を保つように暖地,寒地型の2種類を使用することにした。 キーワード:植生板. 古紙. 連絡先:住所:〒275‑8588. 写真1.紙繊維の顕微鏡写真. 関東ローム 習志野市津田沼 2‑17‑1. TEL:047‑478‑0449. FAX:047‑478‑0474.

(2) 3.植生板の作成 古紙と関東ロームに水を加えミキサーで、攪拌した後、所定の種子を入れ さらに攪拌、混合する。混合試料を型(250mm×300mm)に入れ、8KN/㎡の 圧力をかけ脱水成型し、送風乾燥する。厚さ 5mm~20mm で試験を行い最も 適したものとして、本報では 5mm を報告する。 写真 2.植生板 4.発芽試験 4.1. 標準発芽試験. 芝種子をそれぞれ 100 粒ずつ抽出し、シャーレの中に脱脂綿、ろ紙を敷い た発芽床の上に種を蒔く。発芽促進剤として 0.2%硝酸カリウム溶液を用いた。 発芽床を室温 26℃、湿度 60%の温室に設置し、発芽が 5mm に達した時点で 発芽とし 4 週間累計を取る。この方法は国際種子検査規定に準じた。 4.2. 写真 3.標準発芽試験. 植生板を用いた発芽試験. 古紙混合率 12.5%,25%,50%の種子を混入させた植生板( 5mm)をφ9cm シャーレの大きさに切断して発芽 試験を行う。期間は標準発芽試験と同様に 4 週間記録する。. 50 45. 100. 40 35. 80 70. 90. 発芽率( %). 30 25 20 15 10 5. 12.50%. 60 50. 25%. 40. 50%. 30 20. 図2.ウィーピングラブグラスの発芽試験. 31. 28. 25. 22. 19. 16. 13. 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 日数( 日). 10. 3 5. 7. 1. 10 0 4. 0. 1. 発芽率( %). 発芽率の経日変化を、図2にウィ−ピングラブグラスを用いた場合、図3にレッドトップを用いた場合を示す。. 標準発芽 試験(0%). 日数(日). 図3.レッドトップの発芽試験. 5.結果考察 発芽試験結果、植生板を用いた発芽率は、標準の発芽試験の発芽率に比べてウィーピングラブグラスでは 4 割、レッドトップでは 1 割減少することがわかった。これは植生板の下部に配置された種子の発芽が紙繊維に よって阻害されたためと考えられる。植生板の古紙混合割合と発芽率の関係では、古紙の混合割合が多くなる ほど発芽率が低下する傾向がある。古紙混合割合 12.5%と 25%ではほぼ同程度の発芽率を得ることができた が、50%では著しく低下する。従って植生板に古紙を混合する割合として 25%程度が良いと考えられる。 古紙を混合させることにより、紙繊維が種子・土の流出を防ぐ効果、保水性、強度増大等の効果も期待でき る。今後、それらの効果について研究を進めていく。 参考文献. (1)「古紙混合土が植生に与える影響に関する研究」.

(3)

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