第 1 章 序 論 ・ 目 的 ... 1 1 - 1 序 論 ... 1 1 - 2 目 的 ... 2 第 2 章 ド レ ッ シ ン グ 美 容 液 の 作 製 ... 3 2 - 1 油 の 油 相 （ 基 剤 ） の 検 討 ... 3 2 - 1 - 1 目 的 ... 3 2 - 1 - 2 方 法 ... 3 2 - 1 - 3 結 果 ... 3 2 - 1 - 4 考 察 ... 4 2 - 2 油 の ブ レ ン ド と 感 触 実 験 ... 4 2 - 2 - 1 目 的 ... 4 2 - 2 - 2 方 法 ... 4 2 - 2 - 3 結 果 ... 5 2 - 2 - 4 考 察 ... 5 2 - 3 水 相 の 検 討 （ エ タ ノ ー ル ） ... 5 2 - 3 - 1 目 的 ... 5 2 - 3 - 2 操 作 ... 5 2 - 3 - 3 結 果 ... 6 2 - 3 - 4 考 察 ... 6 2 - 4 水 相 の 検 討 （ エ ル デ ュ ウ SL-205） ... 6 2 - 4 - 1 目 的 ... 6 2 - 4 - 2 方 法 ... 6 2 - 4 - 3 結 果 ... 7 2 - 4 - 4 考 察 ... 7 2 - 5 油 と 水 の 割 合 の 検 討 ... 7 2 - 5 - 1 目 的 ... 7 2 - 5 - 2 操 作 ... 7 2 - 5 - 3 結 果 ... 7 2 - 5 - 4 考 察 ... 7 2 - 6 エ ル デ ュ ウ SL-205 の 配 合 量 の 決 定 （ 割 合 決 定 ） ... 8 2 - 6 - 1 目 的 ... 8 2 - 6 - 2 操 作 ... 8 2 - 6 - 3 結 果 ... 8 2 - 6 - 4 考 察 ... 8 2 - 7 油 相 の 処 方 の 検 討 １ ... 8
2 - 7 - 1 目 的 ... 8 2 - 7 - 2 操 作 ... 8 2 - 7 - 3 結 果 ... 9 2 - 7 - 4 考 察 ... 9 2 - 8 粘 度 の 検 討 ... 9 2 - 8 - 1 目 的 ... 9 2 - 8 - 2 操 作 ... 9 2 - 8 - 3 結 果 ... 9 2 - 8 - 4 考 察 ... 9 2 - 9 水 相 の 検 討 （ エ タ ノ ー ル ） ... 10 2 - 9 - 1 目 的 ... 10 2 - 9 - 2 操 作 ... 10 2 - 9 - 3 結 果 ... 10 2 - 9 - 4 考 察 ... 11 2 - 1 0 水 相 の 成 分 の 決 定 ... 11 2 - 1 0 - 1 目 的 ... 11 2 - 1 0 - 2 操 作 ... 11 2 - 1 0 - 3 結 果 ... 11 2 - 1 0 - 4 考 察 ... 12 2 - 1 1 油 相 の 処 方 の 決 定 ... 12 2 - 1 1 - 1 目 的 ... 12 2 - 1 1 - 2 操 作 ... 12 2 - 1 1 - 3 結 果 ... 12 2 - 1 1 - 4 考 察 ... 12 2 - 1 2 色 の 検 討 ... 12 2 - 1 2 - 1 目 的 ... 12 2 - 1 2 - 2 操 作 ... 13 T a b l e . 2 - 1 2 . 1 色 の 処 方 ... 13 2 - 1 2 - 3 結 果 ... 13 2 - 1 2 - 4 考 察 ... 13 2 - 1 2 - 5 最 終 処 方 ... 14 2 - 1 2 - 6 使 用 し た 原 料 名 と 会 社 名 ... 18 2 - 1 3 使 用 器 具 ... 19 第 3 章 寒 天 カ プ セ ル 式 美 容 液 の 作 製 ... 20 3 - 1 ア ル ギ ン 酸 カ プ セ ル の 作 製 ... 20
3 - 1 - 1 目 的 ... 20 3 - 1 - 2 方 法 ... 20 3 - 1 - 3 結 果 ... 20 3 - 1 - 4 考 察 ... 21 3 - 2 寒 天 カ プ セ ル 作 製 ... 21 3 - 2 - 1 目 的 ... 21 3 - 2 - 2 方 法 ... 21 3 - 2 - 3 結 果 ... 22 3 - 2 - 4 考 察 ... 22 3 - 3 油 と 寒 天 の 検 討 ... 23 3 - 3 - 1 目 的 ... 23 3 - 3 - 2 方 法 ... 23 3 - 3 - 3 結 果 ... 24 3 - 3 - 4 考 察 ... 25 3 - 4 寒 天 カ プ セ ル の 香 料 と 色 素 ... 27 3 - 4 - 1 目 的 ... 27 3 - 4 - 2 方 法 ... 27 3 - 4 - 3 結 果 ... 27 3 - 4 - 4 考 察 ... 27 3 - 5 色 別 寒 天 カ プ セ ル の 作 製 ... 27 3 - 5 - 1 目 的 ... 27 3 - 5 - 2 方 法 ... 28 3 - 5 - 3 結 果 ... 29 3 - 5 - 4 考 察 ... 29 3 - 6 外 相 の 粘 度 ... 29 3 - 6 - 1 目 的 ... 29 3 - 6 - 2 方 法 ... 29 3 - 6 - 3 結 果 ... 30 3 - 6 - 4 考 察 ... 30 3 - 7 化 粧 水 の 処 方 ... 30 3 - 7 - 1 目 的 ... 30 3 - 7 - 2 方 法 ... 31 3 - 7 - 3 結 果 ... 33 3 - 7 - 4 考 察 ... 33 3 - 8 カ プ セ ル の 固 さ 改 善 ... 34
3 - 8 - 1 目 的 ... 34 3 - 8 - 2 方 法 ... 34 3 - 8 - 3 結 果 ... 35 3 - 8 - 4 考 察 ... 35 3 - 9 外 相 と カ プ セ ル の 比 率 ... 36 3 - 9 - 1 目 的 ... 36 3 - 9 - 2 方 法 ... 36 3 - 9 - 3 結 果 ... 36 3 - 9 - 4 考 察 ... 36 3 - 1 0 最 終 処 方 ... 37 3 - 1 1 使 用 し た 原 料 名 と 会 社 名 ... 41 3 - 1 2 使 用 器 具 ... 42 第 4 章 使 用 試 験 ... 43 4 - 1 肌 荒 れ 改 善 ... 43 4 - 1 - 1 方 法 ... 43 4 - 1 - 2 結 果 ... 44 4 - 1 - 3 考 察 ... 45 4 - 2 収 斂 効 果 ... 45 4 - 2 - 1 方 法 ... 45 4 - 2 - 2 考 察 ... 47 4 - 3 保 湿 効 果 ... 47 4 - 3 - 1 目 的 ... 47 4 - 3 - 2 方 法 ... 47 4 - 3 - 3 結 果 ... 48 4 - 3 - 4 考 察 ... 48 第 5 章 考 察 ... 49 第 6 章 参 考 文 献 ... 50 第 7 章 謝 辞 ... 51
和 文 要 旨 化 粧 水 と 乳 液 の 機 能 を 両 方 兼 ね 備 え た 美 容 液 は 、 市 場 に た く さ ん 出 回 っ て い る 。 し か し 、 ほ と ん ど の 製 品 に 界 面 活 性 剤 が 含 ま れ て い る 。 界 面 活 性 剤 と は 、 油 と 水 を 均 一 に 混 ぜ 合 わ せ る も の で あ る 。 安 全 な 界 面 活 性 剤 も た く さ ん あ る が 、 中 に は 皮 膚 に 刺 激 が あ る も の や 、 環 境 を 汚 す も の も あ る 。 そ こ で 、 化 粧 水 と 乳 液 の 機 能 を 両 方 兼 ね 備 え た 界 面 活 性 剤 フ リ ー の 美 容 液 を 開 発 す る こ と に し た 。 界 面 活 性 剤 フ リ ー を 実 現 す る た め に 、 二 つ の 方 法 で 実 験 を 行 っ た 。 一 つ 目 は 、 ド レ ッ シ ン グ の 用 に 水 相 と 油 相 を 分 離 さ せ て お き 、使 用 時 に 混 ぜ て 使 う 方 法 で あ る 。二 つ 目 は 、 油 を カ プ セ ル に し 、 水 相 の 中 に 分 散 さ せ 、 使 用 時 に 潰 し て 水 相 と 混 ぜ て 使 用 す る 方 法 で あ る 。 ド レ ッ シ ン グ 式 は 、 分 離 速 度 を 遅 く す る た め に 、 様 々 な 油 を 検 討 し た 結 果 、 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル に 決 定 し た 。 さ ら に 、 ア ミ ノ 酸 系 エ モ リ エ ン ト 剤 を 添 加 す る こ と で 分 離 を 遅 ら せ る こ と が で き た 。カ プ セ ル 式 は 、硬 化 剤 と し て 、 寒 天 を 使 用 し 、 寒 天 溶 液 ・ 油 ・ 水 を ホ モ ミ キ サ ー で 攪 拌 し 、 そ の 溶 液 を 氷 点 下 の 流 動 パ ラ フ ィ ン に パ ス ツ ー ル ピ ペ ッ ト で 滴 下 す る こ と で 、 寒 天 カ プ セ ル を 作 製 し た 。 ド レ ッ シ ン グ 式 ・ カ プ セ ル 式 と も に 、 肌 荒 れ 改 善 ・ 保 湿 ・ 収 斂 用 に 効 果 別 の 美 容 液 を 作 製 し た 。 そ し て 、 完 成 品 を 肌 に つ け 、 実 際 に 効 果 が あ る か を そ れ ぞ れ 実 験 し た 。 さ ら に 加 速 試 験 を 行 い 、 美 容 液 の 安 定 性 を 実 験 し た が 、 特 に 問 題 は 無 か っ た 。
英 文 要 旨
Development of the beauty lotion which is surface-active
agent free
T h e r e a r e m a n y b e a u t y l o t i o n i s m a r k e t w h i c h c o m b i n e d l o t i o n a nd m i l k l o t i o n . B u t a l m o s t b e a u t y l ot i o n i s c on t a i n e d f or s u r f a c e a c t i v e a g en t s. ( S A A )S u r f a c e a c t i v e a g e n t s ( S A A ) c a n m i x o i l a n d w a t e r t o e q u a l l y . T h e r e a r e a l o t o f su r f a c e a c t i v e a g e n t s ( S A A ) bu t s o m e S AA i r ri t a t e s k i n . I n a d d i t i o n , t h e r e a r e f e w S A A s o i l e d e n v i r o n m e n t . S o , w e d e c i d e d t o d e v e l op t h e b e a u t y l o t i o n . W e c h o s e tw o w a y s t o a c h i e v e th e S A A f r ee l o t i o n . O n e o f t h em is “ D r es s i ng t y p e ” a n d t w o o t h e r i s “ C a p su l e t y p e ” . ” D r e s s i n g t y p e ” i s s e p a ra t e d o i l p h a s e a n d w a t e r p h a s e . A n d i t i s u s e d t o s h a k i n g a t t h e t i m e o f u s e . I n ” D r e s s i n g t y p e ” m u c h o i l w a s c o n s i d e r e d t o s l o w d o w n s e p a r a ti o n s p e e d . T h e n i s o n o n y l i s o n o n a n o a t e . B e s i d e s i t c o u l d b e s e p a r a t e d s l o w l y b y a d d i n g E L D E W S L - 2 0 5 a m in o a c i d e m o r i e n t d e s c e n d e n t f r o m a m i n o a c i d e m o r i e n t . ” C a p s u l e t y p e ” i s d i s p e r s e d c a p s u l e s c o n t a i n i n g o i l i n l o t i o n . I t i s u s e d t o c r u s h c a p s u l e s a n d m i x e d t o o u t e r l o t i o n . A g a r w a s selected t o h a r d e n in g a g e n t of c a p s u l e t y p e . A t fi r s t , a g a r, o i l a n d w a t e r w e r e m i x e d b y h o m o mi x e r . N e x t , i t w a s d r o p p e d a t l i q u i d p a r a f f i n w h i c h w as c o o l e d f r e e z i n g p o i n t o r l e s s . C a p u s u l e s w e r e p r o d u c e d . O n a b a s i s t e c h n o l o g y of t h e s e , o t h e r i n g r e d i e n t w a s e x a m i n e d . T h r e e t y p e b e a u t y l o t i o n s w e r e m a d e . ( A n t i i n fl a m m a t i o n , m o i s t , a n d c o nv e r g e n c e ) A f i n i sh e d p r o d uc t w a s c o n f i r m a t i o n t h e i r e f f e c t wa y t o a p pl y s k i n . B e s i d e s , T e s t a b o ut b e a u t y l o t i o n o f s t a b i l i t y ( a c c e l e r a t i o n t e s t ) w a s n o p r o b l e m .第 1章
序 論 ・ 目 的
1-1
序 論
美 容 液 は 、1 9 8 6 年 2 月 の 化 粧 品 公 正 取 引 協 議 会 で 新 た に 類 別 項 目 に 加 え ら れ た 化 粧 駅 の う ち 、「 化 粧 水 と は 異 な り 、一 般 に 粘 性 が あ っ て 内 容 的 に 新 し い タ イ プ の 化 粧 品 で あ り 、 保 湿 機 能 と 共 に ク リ ー ム や 乳 液 の よ う な 絵 も 離 縁 と 機 能 を 持 つ も の 」 と し て 定 義 さ れ た 。 1 9 94 年 に は 、 美 容 液 に つ い て も 通 産 省 の 化 粧 品 品 目 別 出 荷 金 額 の 調 査 が 始 ま り 、 以 後 そ の 出 荷 金 額 は 年 々 増 加 し て い る 。 女 性 の 社 会 進 出 の 増 加 に と も な う 化 粧 品 の 機 能 ・ 効 果 に 対 す る 意 識 の 高 ま り や 、 ラ イ フ ス タ イ ル の 変 化 に よ る 化 粧 行 為 の 簡 素 化 と い っ た 時 代 背 景 が 、 多 機 能 ・ 多 目 的 と い う 品 質 を 兼 ね 備 え た 美 容 液 の 消 費 者 ニ ー ズ と し て 現 れ て い る 。 こ れ ら 消 費 者 ニ ー ズ に 応 え る た め 、そ の 基 本 機 能 を 発 揮 さ せ る 保 湿 剤 や エ モ リ エ ン ト 剤 の 開 発 は も ち ろ ん 、 種 々 の 薬 剤 も 多 く 開 発 さ れ て き て い る 1 )。 こ の よ う な 美 容 液 が 大 き な 市 場 を 形 成 し て き た 要 因 を い く つ か 挙 げ る こ と が で き る 。 使 用 者 の ラ イ フ ス タ イ ル の 変 化 、 た と え ば 、 t i m e - s a v i n g 思 考 に よ る 日 常 の 化 粧 行 為 の 簡 素 化 、「 濃 縮 さ れ た 」と い う 名 称 か ら く る 効 果 を 感 じ さ せ る イ メ ー ジ 。外 装 の 工 夫 に よ る 手 軽 に 使 え る と い う 簡 便 さ で あ る 。ま た 技 術 面 か ら 見 れ ば 、 皮 膚 整 理 に 基 づ い た 優 れ た 機 能 を 有 す る 各 種 の 保 湿 成 分 ( エ モ リ エ ン ト 剤 お よ び ヒ ュ ー メ ク タ ン ト 剤 ) や 薬 剤 ( 美 白 剤 、 細 胞 賦 活 成 分 、 紫 外 線 防 止 剤 な ど ) の 開 発 。 そ れ に 付 随 す る 製 剤 技 術 の 進 歩 。 有 用 性 の 実 証 な ど で あ る 。 つ ま り 従 来 の ス キ ン ケ ア 化 粧 品 で は 「 も の 足 り な い 、 補 い き れ な い 」 効 能 効 果 、 使 用 感 触 、 美 容 シ ス テ ム な ど を 持 つ 製 品 群 と し て 位 置 づ け さ れ て い る 。 言 い 換 え る と 、 保 湿 効 果 は 勿 論 、 紫 外 線 防 止 、 美 白 、 酸 化 防 止 、 消 炎 、 賦 活 効 果 な ど に 対 し 1 つ の 機 能 で も 突 出 し て い た り 、 多 機 能 を 備 え て い た り 、 さ ら に は 多 目 的 で あ っ た り す る 付 加 価 値 の 高 い 化 粧 品 が 美 容 液 ・ エ ッ セ ン ス と し て 配 置 さ れ て い る 2 )。 化 粧 水 と 乳 液 の 機 能 を 両 方 兼 ね 備 え た 美 容 液 が た く さ ん 市 場 に 出 回 っ て い る が 、 ほ と ん ど の 製 品 に 、 界 面 活 性 剤 が 含 ま れ て い る 。 界 面 活 性 剤 と は 、 液 体 中 で 溶 質 が 気 体 ― 液 体 、 液 体 ― 液 体 、 ま た は 液 体 ― 固 体 界 面 に 吸 着 し て 、 そ れ ら の 界 面 の 性 質 を 著 し く 変 え る 性 質 を 界 面 活 性 と い い 、 界 面 活 性 剤 と は 通 常 著 し く 界 面 活 性 を 示 す 物 質 を 言 う 。 こ の 界 面 活 性 作 用 に は 乳 化 、 可 溶 化 、 浸 透 、 ぬ れ 、 分 散 、 洗 浄 な ど の ほ か 、 保 湿 、 殺 菌 、 潤 滑 、 帯 電 防 止 、 柔 軟 、 消 泡 な ど が 含 ま れ る 。 界 面 活 性 剤 の 種 類 は 非 常 に 多 い が 、 そ の 分 子 構 造 は 共 通 し て お り 、 一 分 子 内 に 油 に な じ み や す い 部 分 ( 親 油 其 ま た は 疎 水 其 ) と 水 に な じ み や す い 部 分 ( 親 水 基 ) を 持 っ て お り 、 そ の 適 当 な 組 み 合 わ せ と バ ラ ン ス に よ り 表 面 ま た は 界 面 の 諸 性 質 を い ろ い ろ に 変 化 さ せ る 性 質 を 持 っ て い る 。こ れ ら の 界 面 活 性 剤 は 化 学 構 造 別 、合 成 法 別 、性 能 別 、 用 途 別 な ど 種 々 な 方 法 に よ り 分 類 さ れ る が 、 一 般 的 に は 界 面 活 性 剤 を 水 に 溶 解 し た 場 合 イ オ ン ( ア ニ オ ン 性 、 カ チ オ ン 性 、 両 性 ) に 解 離 す る も の と 解 離 し な い も の ( 非 イ オ ン ) に 大 別 さ れ る 。界 面 活 性 剤 の 性 質 と し て は 、界 面 に 吸 着 し て 、 界 面 張 力 を 著 し く 低 下 さ せ る 物 質 を 界 面 活 性 剤 ( s u r f a ct a n t , s u rf a c e a c t iv e a g e n t ) と い う 。 界 面 活 性 剤 は 用 途 に 応 じ て 、 乳 化 剤 、 可 溶 化 剤 、 湿 潤 剤 、 洗 浄 剤 と 呼 ば れ る こ と も あ る 。 界 面 活 性 剤 は 、 実 に 多 く の 種 類 が あ る が 、 共 通 し た 化 学 構 造 、 す な わ ち 水 に 対 し て 親 和 性 を 示 す 親 水 基 と 、 水 に 対 し て 親 和 性 を 示 さ な い 疎 水 其 を も つ 。 疎 水 其 は 一 般 に 対 し て 親 和 性 を 示 す の で 親 油 其 と も よ ば れ る 。 疎 水 其 は 大 体 に お い て 炭 化 水 素 其 で あ る が 、 フ ル オ ロ カ ー ボ ン 其 や シ リ コ ー ン 其 で あ る こ と も あ る 。 親 水 基 は イ オ ン 性 と 非 イ オ ン 性 に 大 別 さ れ 、 こ れ ら は さ ら に 細 か く 分 別 さ れ る 2 )。 界 面 活 性 剤 は 、 安 全 な 界 面 活 性 剤 も た く さ ん あ る が 、 中 に は 、 皮 膚 に 刺 激 が あ る も の や 、 環 境 を 汚 す も の も あ る 。 そ こ で 、 化 粧 水 と 乳 液 の 機 能 を 両 方 兼 ね 備 え た 界 面 活 性 剤 フ リ ー の 開 発 を す る こ と に し た 。
1-2
目 的
香 粧 品 化 学 研 究 開 発 専 門 誌 フ レ グ ラ ン ス ジ ャ ー ナ ル の 文 献 よ り 、 機 能 性 だ け で な く 、 付 加 価 値 を 融 合 す る 商 品 が 求 め ら れ て い る 。 そ こ で 、 私 た ち は 化 粧 水 と 乳 液 の 機 能 を 両 方 兼 ね 備 え た 界 面 活 性 剤 フ リ ー の 開 発 を す る こ と に し 、 さ ら に 、 外 見 に 魅 力 価 値 を 付 加 す る こ と を 目 的 と し た 。 界 面 活 性 剤 フ リ ー を 実 現 す る た め に 、 カ プ セ ル タ イ プ と ド レ ッ シ ン グ タ イ プ の 二 つ の 方 法 で 実 験 を 行 う こ と に し た 。 化 粧 品 業 界 で は 、 年 に 二 回 、 春 と 秋 に 新 商 品 が 発 売 さ れ る 。 そ こ で 、 私 た ち は ド レ ッ シ ン グ 式 を 夏 用 、 カ プ セ ル 式 を 冬 用 と し た 。第 2章
ド レ ッ シ ン グ 美 容 液 の 作 製
界 面 活 性 剤 フ リ ー の 美 容 液 の 開 発 を 行 う 。 油 相 と 水 相 を 分 け る こ と で 、 化 粧 水 と 乳 液 の 効 果 を 兼 ね 備 え 、 見 て も 使 っ て も 楽 し い 美 容 液 を 開 発 す る 。2-1
油 の 油 相 （ 基 剤 ） の 検 討
2-1-1
目 的
油 と 水 を 混 ぜ て み て 、 分 離 速 度 や 使 用 感 の 実 験 を 行 う 。2-1-2
方 法
原 料 流 動 パ ラ フ ィ ン 、 オ リ ー ブ 油 、 ス イ ー ト ア ー モ ン ド 、 ホ ホ バ オ イ ル 、 エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル 、 ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル 、 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 、 ヒ マ ワ リ 油 、 キ ャ ノ ー ラ 油 、 T R I F A T S - 3 0 8 操 作 水 相 は 水 、 油 相 は 上 記 の 油 を 使 用 し 、 油 相 ： 水 相 を 9 : 1 と 8 : 2 で 検 討 を 行 っ た 。2-1-3
結 果
Table.2-1.1 油 の 評 価 結 果
使 用 油 評 価 （ 9 : 1 ） 評 価 （ 8 : 2 ） 流 動 パ ラ フ ィ ン × × オ リ ー ブ 油 △ × ス イ ー ト ア ー モ ン ド △ △ ホ ホ バ オ イ ル △ × エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル ○ ○ ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル × × イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル ○ ○ ヒ マ ワ リ 油 △ × キ ャ ノ ー ラ 油 × ×TRIFAT S-308
△
△
○ ： 分 離 速 度 遅 め 、 使 用 感 は 良 い △ ： 分 離 速 度 速 め 、 使 用 感 は 良 い × ： 分 離 速 度 速 め 、 使 用 感 は 悪 い2-1-4
考 察
2 - 1 . 3 の 油 の 実 験 の 結 果 か ら 、 エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル と イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル の ２ 種 類 の 油 の 検 討 を 行 う こ と を 決 定 し た 。2-2
油 の ブ レ ン ド と 感 触 実 験
2-2-1
目 的
2 - 1 . 3 の 油 の 実 験 の 結 果 か ら 、 エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル と イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル の 2 種 類 の 油 の 検 討 を 行 う こ と を 決 定 し た 。こ の 2 つ に 保 湿 力 の あ る 油 を 加 え 、 油 の 相 性 と 感 触 の 実 験 を 行 う 。2-2-2
方 法
原 料 ベ ー ス と な る 油 ： エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル 、 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 保 湿 力 の あ る 油 ： キ ャ ノ ー ラ 油 、 ロ ー ズ ヒ ッ プ 油 、 ス イ ー ト ア ー モ ン ド オ イ ル 、 オ リ ー ブ オ イ ル 、 ホ ホ バ オ イ ル 、 ア ル ガ ン オ イ ル 、 ヒ マ ワ リ 油 、 ス ク ワ ラ ン オ イ ル 、 T R I F A T S - 3 0 8 操 作 エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル と イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル を ベ ー ス の 油 に し 、 そ れ ぞ れ に 1 : 1 の 割 合 で 、保 湿 力 の あ る 油 を 加 え た 。さ ら に こ の 油 を 5 g 、 水 を 4 5 g 混 ぜ 美 容 液 の サ ン プ ル を 作 製 し た 。2-2-3
結 果
T a b l e . 2 - 2 . 1 油 の ブ レ ン ド の 結 果 保 湿 力 の あ る 油 エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル キ ャ ノ ー ラ 油 △ × ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル × △ ス イ ー ト ア ー モ ン ド オ イ ル ○ × オ リ ー ブ オ イ ル × × ホ ホ バ オ イ ル ○ ◎ ア ル ガ ン オ イ ル × ○ ヒ マ ワ リ 油 × × ス ク ワ ラ ン オ イ ル ○ ○ T R I F A T S - 3 0 8 × × ◎ ： 油 と の 相 性 も 良 く 、 べ た つ か ず 、 感 触 と て も 良 い 。 ○ ： 油 と の 相 性 も 良 く 、 感 触 が 良 い △ ： 油 と の 相 性 が 良 く 、 感 触 が 悪 い × ： 油 と の 相 性 も 感 触 も 悪 い 。2-2-4
考 察
2 - 1 . 3 の 結 果 よ り 、 ○ ( 分 離 速 度 遅 め 、 使 用 感 は 良 い ) の エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル と イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ニ ル を 用 い る 事 に 決 定 し た 。 2 - 2 . 3 の 結 果 よ り 、 エ チ ル ヘ キ サ ン 酸 セ チ ル よ り イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル の 方 が 他 の 油 と の ブ レ ン ド が し 易 い の が 分 か っ た 。 そ し て 、 ホ ホ バ オ イ ル が 有 力 候 補 と な っ た 。2-3
水 相 の 検 討 （ エ タ ノ ー ル ）
2-3-1
目 的
水 相 中 の エ タ ノ ー ル 量 に よ っ て 分 離 速 度 が 変 化 す る 可 能 性 を 考 え 、 エ タ ノ ー ル 量 の 検 討 を す る 。2-3-2
操 作
水 相 中 の エ タ ノ ー ル 濃 度 を 1 0 ％ 、 1 5 ％ 、 2 0 ％ の 3 段 階 に 分 け た 。 三 段 階 に 分 け た 水 相 と 、 油 相 を そ れ ぞ れ 8 : 2 と 9 : 1 の 割 合 で 加 え 、 使 用 感 と 分 離 速 度 の 検 討 を 行 っ た 。2-3-3
結 果
T a b l e . 2 - 3 . 1 エ タ ノ ー ル の 使 用 感 の 結 果 評 価 （ 8 : 2 ） 評 価 （ 9 : 1 ） エ タ ノ ー ル 1 0 % × × エ タ ノ ー ル 1 5 % ○ ○ エ タ ノ ー ル 2 0 % × × ○ ： 使 用 感 良 い × ： 使 用 感 悪 い 全 体 的 に 分 離 速 度 は 速 か っ た 。 見 た 目 は エ タ ノ ー ル の 量 が 増 え て い く に つ れ て 良 く な っ た 。 使 用 感 は 1 5 ％ が 一 番 良 か っ た 。2-3-4
考 察
ま だ 分 離 速 度 が 速 い た め 、 分 離 速 度 を 遅 く し た い 。2-4
水 相 の 検 討 （ エ ル デ ュ ウ SL-205）
2-4-1
目 的
化 粧 水 中 の 成 分 が 分 離 速 度 に 関 わ る か 調 べ る 。 分 離 速 度 を 遅 く す る た め に エ ル デ ュ ウ S L 2 0 5 を 加 え る 。2-4-2
方 法
エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 と は 味 の 素 の ア ミ ノ 酸 研 究 所 か ら 生 ま れ た 新 し い 高 極 性 ア ミ ノ 酸 系 エ モ リ エ ン ト 剤 で す 。 炭 化 水 素 と サ ル コ シ ン の 部 分 に 酸 素 其 が つ い て い る た め 、 分 離 速 度 が 遅 く な る と 考 え ら れ る た め 、 配 合 し た 。 操 作 使 用 感 が 良 か っ た 15 ％ を 水 相 に 加 え 、 水 相 ： 油 相 = 8 : 2 と 9 : 1 に し 、 エ ル デ ュ ウ S L 2 0 5 を 3 か ら 6 滴 ま で 加 え て い っ た 。2-4-3
結 果
T a b l e . 2 - 4 . 1 分 離 速 度 の 結 果 ( エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 ) 加 え た エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 の 量 評 価 （ 8 : 2 ） 評 価 （ 9 : 1 ） エ ル デ ュ ウ 3 滴 × × エ ル デ ュ ウ 4 滴 × × エ ル デ ュ ウ 5 滴 ○ ○ エ ル デ ュ ウ 6 滴 × × ○ ： 分 離 速 度 が 遅 い 。 × ： 分 離 速 度 が 速 い 。2-4-4
考 察
エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 を 加 え る こ と に よ っ て 分 離 速 度 が 遅 く な っ た 。2-5
油 と 水 の 割 合 の 検 討
2-5-1
目 的
分 離 速 度 は エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 を 5 滴 加 え た 時 が 良 か っ た 。そ こ で 5 滴 加 え た 時 の 使 用 感 を 8 : 2 と 9 : 1 で 比 較 す る 。2-5-2
操 作
水 と 油 の 割 合 を 8 : 2 と 9 : 1 に し 、 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 を 5 滴 加 え た 。2-5-3
結 果
使 用 感 の べ た つ き を 感 じ た の は 8 : 2 で あ っ た 。そ し て 、9 : 1 は さ っ ぱ り し て い た 。2-5-4
考 察
水 相 ・ 油 相 に そ れ ぞ れ 有 効 成 分 を 入 れ る こ と を 考 慮 し て 、 油 と 水 の 割 合 は さ っ ぱ り し て い る 9 : 1 に 決 定 し た 。2-6
エ ル デ ュ ウ SL-205 の 配 合 量 の 決 定 （ 割 合 決 定 ）
2-6-1
目 的
エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 の 配 合 量 の 決 定2-6-2
操 作
化 粧 水 の 検 討 2 よ り 、 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 1 . 2 5 g に 対 し エ ル デ ュ ウ SL - 2 0 5 は 5 滴 加 え る 結 果 に な っ た た め 、 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 １ 滴 の 量 を 測 っ た 。 駒 込 ピ ペ ッ ト を 使 用 し 、 一 人 2 回 以 上 行 っ た 。2-6-3
結 果
T a b l e . 2 - 6 . 1 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 1 滴 あ た り の 量 の 測 定 ( g ) 1 回 目 2 回 目 3 回 目 4 回 目 5 回 目 6 回 目 7 回 目 0 . 0 5 0 . 0 5 0 . 0 2 0 . 0 2 0 . 0 3 0 . 0 3 0 . 0 3 平 均 は 0 . 0 3 g と な っ た た め 、エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 １ 滴 は 0 . 0 3 g と す る こ と に し た 。2-6-4
考 察
イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 1 . 2 5 g に 対 し エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 は 0 . 1 5 g と 分 か っ た 。2-7
油 相 の 処 方 の 検 討 １
2-7-1
目 的
イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル と ホ ホ バ 油 の 割 合 を 決 定 す る 。2-7-2
操 作
イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル : ホ ホ バ 油 = 5 : 5 、 6 : 4 、 7 : 3 、 8 : 2 、 9 : 1 に し 、 さ ら に こ れ を 別 の 試 験 管 で 水 相 : 油 相 = 9 : 1 に な る よ う に そ れ ぞ れ の 油 を 加 え た 。 そ し て 、 油 相 の 使 用 感 に 重 視 し 、 結 果 を み た 。2-7-3
結 果
T a b l e . 2 - 7 . 1 割 合 の 決 定 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル：ホ ホ バ の 割 合 評 価 ( 水 相 : 油 相 = 9 : 1 ) 5 : 5 × 6 : 4 × 7 : 3 △ 8 : 2 △ 9 : 1 ○ ○ ： し っ と り 感 が あ る △ ： 少 し 油 っ ぽ さ が 強 い × ： 油 っ ぽ さ が 強 い2-7-4
考 察
ホ ホ バ 油 が 入 り す ぎ る と 、 油 っ ぽ さ が 増 し 、 油 分 を 多 く 感 じ て し ま う こ と が 分 か っ た の で 、 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル に 対 し 、 少 量 配 合 す る こ と に し た 。2-8
粘 度 の 検 討
2-8-1
目 的
粘 度 を つ け た ら 分 離 速 度 が 遅 く な る か を 検 討 す る 。2-8-2
操 作
増 粘 剤 と な る カ ル ボ マ ー を 水 相 に 、 0 . 5 ％ 、 1 ％ 、 1 . 5 ％ 、 2 ％ と な る よ う に 加 え 、 分 離 速 度 を み る 。2-8-3
結 果
振 っ て か ら 3 0 分 後 、 1 時 間 後 、 2 4 時 間 後 に 観 測 し た 。 分 離 速 度 は 遅 く な っ た が 、 い つ ま で も 白 く に ご っ て し ま い 、 綺 麗 に 2 層 に な ら な か っ た 。2-8-4
考 察
粘 度 を 加 え た 処 方 は 、 分 離 速 度 は 遅 く な る が 、 見 た 目 が 良 く な か っ た た め 、 増 粘 剤 と な る カ ル ボ マ ー を 使 用 す る こ と は 不 可 と な っ た 。2-9
水 相 の 検 討 （ エ タ ノ ー ル ）
2-9-1
目 的
分 離 速 度 改 善 の た め 、 エ タ ノ ー ル 量 を 検 討 し た が 、 今 回 は 香 り や 使 用 感 も 考 慮 し て エ タ ノ ー ル の 量 を 検 討 す る 。2-9-2
操 作
共 通 処 方 の 化 粧 水 を 作 製 し 、 エ タ ノ ー ル 量 を 0・ 3・ 5・ 1 5% の 4 段 階 に し た 。 さ ら に 油 相 を 加 え て 、 水 相 ： 油 相 ＝ 9 ： 1 と し 、 感 触 と 香 り の 改 善 を 行 っ た 。 T a b l e . 2 - 9 . 1 共 通 処 方 の 水 相 ( g ) 原 料 名 T r i a l . 1 T r i a l . 2 T r i a l . 3 T r i a l . 4 T r i a l . 5 エ タ ノ ー ル 0 . 0 3 . 0 5 . 0 1 0 . 0 1 5 . 0 グ リ セ リ ン 6 . 0 ← ← ← ← 1 . 3 - ブ チ レ ン グ リ コ ー ル 2 . 0 ← ← ← ← メ チ ル パ ラ ベ ン 0 . 1 ← ← ← ← ヒ ア ル ロ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 1 . 0 ← ← ← ← N - ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 0 . 1 ← ← ← ← 水 8 0 . 6 7 7 . 6 7 5 . 6 7 0 . 6 6 5 . 6 T o t a l 9 0 . 0 9 0 . 0 9 0 . 0 9 0 . 0 9 0 . 0Table.2-9.2 共 通 処 方 の 油 相 (g)
原 料 名 T r i a l . 1 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 7 . 9 8 ホ ホ バ オ イ ル 1 . 0 0 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 0 . 9 6 香 料 0 . 0 4 ラ ベ ン ダ ー オ イ ル 0 . 0 2 T o t a l . 1 0 . 0 02-9-3
結 果
使 用 感 が 良 か っ た の は 、エ タ ノ ー ル 量 5 % と な っ た 。エ タ ノ ー ル 量 1 0 % 、1 5 % に な る と エ タ ノ ー ル 独 特 の 香 り が 強 す ぎ た た め 、 清 涼 感 、 香 り 、 使 用 感 の 最 も 良 か っ た 5 % に 決 定 し た 。2-9-4
考 察
今 回 使 用 し た 、 ラ ベ ン ダ ー オ イ ル と 香 料 の 組 み 合 わ せ の 香 り が 化 粧 品 と し て 使 用 出 来 る 香 り で は な か っ た た め 、ラ ベ ン ダ ー オ イ ル と 香 料 の 組 み 合 わ せ も 検 討 す る 。2-10
水 相 の 成 分 の 決 定
2-10-1
目 的
共 通 処 方 を 決 め 、 タ イ プ 別 に 成 分 を 変 え て 水 相 の 配 合 量 を 決 定 す る 。 効 果 を 肌 荒 れ 、 収 斂 、 保 湿 の 三 種 類 の タ イ プ 別 に 分 類 し 、 そ れ ぞ れ に コ ン セ プ ト を つ け た 。2-10-2
操 作
そ れ ぞ れ の コ ン セ プ ト と 効 果 を 考 慮 し 、水 : 油 ＝ 9 : 1 と な る よ う に 水 相 の 検 討 を 行 っ た 。2-10-3
結 果
T a b l e . 2 - 1 0 . 1 水 相 の 最 終 処 方 ( g ) 原 料 名 肌 荒 れ 防 止 （ 花 ） 収 斂 効 果 （ 植 物 ） 保 湿 効 果 （ 果 物 ） 配 合 目 的 グ リ セ リ ン 6 . 0 0 6 . 0 0 8 . 0 0 保 湿 剤 1 , 3 - B G 2 . 0 0 2 . 0 0 3 . 0 0 保 湿 剤 エ タ ノ ー ル 5 . 0 0 5 . 0 0 5 . 0 0 ア ル コ ー ル メ チ ル パ ラ ベ ン 0 . 1 0 0 . 1 0 0 . 1 0 防 腐 剤 ヒ ア ル ロ ン 酸 N a 1 . 0 0 1 . 0 0 1 . 0 0 保 湿 剤 N - ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 0 . 1 0 0 . 1 0 0 . 1 0 保 湿 剤 有 効 成 分 * 0 . 0 1 0 . 1 0 0 . 1 0 タ イ プ 別 効 果 * フ ィ テ レ ン E G X * 0 . 1 0 0 . 1 0 0 . 1 0 タ イ プ 別 効 果 * 水 7 5 . 6 9 7 5 . 6 7 2 . 6 基 材 T o t a l . 9 0 . 0 9 0 . 0 9 0 . 0 * 肌 荒 れ 防 止 （ 花 ）： グ リ チ ル リ チ ン 酸 2 K 、 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 2 * 収 斂 効 果 （ 植 物 ）： カ ミ ツ レ エ キ ス 、 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 0 * 保 湿 効 果 （ 果 物 ）： ユ ズ エ キ ス 、 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 12-10-4
考 察
効 果 別 に 成 分 を 配 合 し た た め 、 使 用 試 験 を 行 っ て 、 効 果 の 有 無 を 実 験 す る 。2-11
油 相 の 処 方 の 決 定
2-11-1
目 的
イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 、ホ ホ バ 油 に さ ら に 添 加 剤 、エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 を 加 え 配 合 量 を 決 定 す る 。2-11-2
操 作
そ れ ぞ れ の コ ン セ プ ト と 効 果 を 考 慮 し 、 水:油 ＝ 9:1 と な る よ う に 油 相 の 検 討 を 行 っ た 。2-11-3
結 果
肌 荒 れ 防 止 ( 花 ) に は ラ ベ ン ダ ー オ イ ル を 添 付 し た が 、 香 り が 強 か っ た た め 、 香 料 成 分 に 添 加 す る こ と に 決 め た 。 T a b l e . 2 - 1 1 . 1 油 相 の 最 終 処 方 ( g ) 原 料 名 肌 荒 れ 防 止 （ 花 ） 収 斂 効 果 （ 植 物 ） 保 湿 効 果 （ 果 物 ） 配 合 目 的 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 8 . 0 2 7 . 9 2 7 . 9 2 基 剤 ホ ホ バ 油 1 . 0 0 1 . 0 0 1 . 0 0 保 湿 剤 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 0 . 9 6 0 . 9 6 0 . 9 6 エ モ リ エ ン ト 剤 香 料 0 . 0 2 0 . 0 2 0 . 0 2 香 料 成 分 ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル - - - 0 . 1 - - - 収 斂 剤 V C I P - - - 0 . 1 保 湿 剤 T o t a l . 1 0 . 0 0 1 0 . 0 0 1 0 . 0 02-11-4
考 察
効 果 別 に 成 分 を 配 合 し た た め 、 使 用 試 験 を 行 っ て 、 効 果 の 有 無 を 実 験 す る 。2-12
色 の 検 討
2-12-1
目 的
化 粧 品 と し て の 美 容 液 を 作 る た め 、 色 の 検 討 を 行 っ た 。2-12-2
操 作
三 種 類 に 分 け た 化 粧 水 の イ メ ー ジ カ ラ ー を 話 し 合 い 、 油 相 と 水 相 ど ち ら に も 色 を つ け る こ と に し た 。 油 相 の 色 は 、肌 荒 れ 防 止 ( 花 ) は 紫 、収 斂 効 果 ( 植 物 ) は 緑 、保 湿 効 果 ( 果 物 ) は 黄 色 (オ レ ン ジ ) に 決 定 し 、 色 を 見 な が ら 油 相 に 粉 の 色 素 を 加 え た 。 水 相 の 色 は 、 肌 荒 れ 防 止 ( 花 ) は ピ ン ク 、 収 斂 効 果 ( 植 物 ) は 黄 緑 、 保 湿 効 果 ( 果 物 ) は 黄 色 ( オ レ ン ジ ) に 決 定 し 、 色 を 見 な が ら 水 相 に 色 素 を 加 え た 。 そ の 後 、 色 合 い や 振 っ た 後 の 色 を 観 察 し た 。 T a b l e . 2 - 1 2 . 1 色 の 処 方 タ イ プ 別 効 果 油 相 水 相 肌 荒 れ 防 止 ( 花 ) 紫 色 2 0 1 号 赤 1 0 4 号 収 斂 効 果 ( 植 物 ) 緑 色 2 0 2 号 、キ ャ ロ ッ ト オ イ ル 黄 色 4 号 保 湿 効 果 ( 果 物 ) 赤 2 2 5 号 黄 色 5 号2-12-3
結 果
色 を 薄 く し 、 肌 に 対 す る 悪 影 響 が あ り そ う な 印 象 を 与 え な い よ う に し た 。2-12-4
考 察
こ れ ら の 色 に 決 定 す る た め 、 色 差 の 基 準 を 合 わ せ る 必 要 が あ る こ と が わ か っ た 。2-12-5
最 終 処 方
T a b l e . 2 - 1 3 . 1 肌 荒 れ 防 止 用 ( 花 ) 美 容 液 処 方 ( 1 0 0 % ) 原 料 名 配 合 量 ( ％ ) ＜ 水 相 ＞ グ リ セ リ ン 6 1 , 3 - B G 2 エ タ ノ ー ル 5 メ チ ル パ ラ ベ ン 適 量 ヒ ア ル ロ ン 酸 N a 1 N - ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 適 量 グ リ チ ル リ チ ン 酸 2 K 適 量 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 2 適 量 水 7 6 ＜ 油 相 ＞ ホ ホ バ 油 1 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 1 香 料 適 量 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 8 T o t a l . 1 0 0T a b l e . 2 - 1 3 . 2 収 斂 効 果 用 ( 植 物 ) 美 容 液 処 方 ( 1 0 0 % ) 原 料 名 配 合 量 ( ％ ) ＜ 水 相 ＞ グ リ セ リ ン 6 1 , 3 - B G 2 エ タ ノ ー ル 5 メ チ ル パ ラ ベ ン 適 量 ヒ ア ル ロ ン 酸 N a 1 N - ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 適 量 カ ミ ツ レ エ キ ス 適 量 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 0 適 量 水 7 6 ＜ 油 相 ＞ ホ ホ バ 油 1 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 1 ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル 適 量 香 料 適 量 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 8 T o t a l . 1 0 0
T a b l e . 2 - 1 3 . 3 保 湿 効 果 用 ( 果 物 ) 美 容 液 処 方 ( 1 0 0 % ) 原 料 名 配 合 量 ( ％ ) ＜ 水 相 ＞ グ リ セ リ ン 8 1 , 3 - B G 3 エ タ ノ ー ル 5 メ チ ル パ ラ ベ ン 適 量 ヒ ア ル ロ ン 酸 N a 1 N - ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 適 量 ゆ ず エ キ ス 適 量 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 1 適 量 水 7 3 ＜ 油 相 ＞ ホ ホ バ 油 1 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 1 V C I P 適 量 香 料 適 量 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 8 T o t a l . 1 0 0
2-12-6
使 用 し た 原 料 名 と 会 社 名
Table.2-14-1 使 用 し た 原 料 原 料 名 原 料 会 社 1 グ リ セ リ ン 阪 本 薬 品 工 業 株 式 会 社 2 1 , 3 - B G 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 3 エ タ ノ ー ル 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 4 メ チ ル パ ラ ベ ン 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 5 ヒ ア ル ロ ン 酸 ナ ト リ ウ ム キ ュ ー ピ ー 株 式 会 社 6 N - ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 焼 津 水 産 化 学 工 業 7 グ リ チ ル リ チ ン 酸 ジ カ リ ウ ム 丸 善 製 薬 株 式 会 社 8 カ ミ ツ レ エ キ ス 丸 善 製 薬 株 式 会 社 9 ゆ ず エ キ ス 有 限 会 社 セ ン ケ ン 1 0 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 0 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 1 1 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 1 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 1 2 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 2 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 1 3 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 高 級 ア ル コ ー ル 工 業 1 4 ホ ホ バ オ イ ル 香 栄 興 業 1 5 エ ル デ ュ ウ S L - 2 0 5 味 の 素 ヘ ル シ ー サ プ ラ イ 株 式 会 社 1 6 ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 1 7 テ ト ラ ヘ キ シ ル デ カ ン 酸 ア ス コ ル ビ ル 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 1 8 紫 色 2 0 1 号 葵 巳 化 成 株 式 会 社 1 9 印 緑 色 2 0 2 号 葵 巳 化 成 株 式 会 社 2 0 赤 2 2 5 号 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 2 1 赤 1 0 4 号 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 2 2 黄 色 4 号 ( タ ー ト ラ ジ ン ) 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 2 3 黄 色 5 号 ( サ ン セ ッ ト イ エ ロ ー F C F ) 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 2 4 香 料 原 料 T I A F L O I N C2-13
使 用 器 具
ビ ー カ ー 電 子 天 秤 ス パ チ ュ ラ 撹 拌 棒 ピ ペ ッ ト第 3章
寒 天 カ プ セ ル 式 美 容 液 の 作 製
界 面 活 性 剤 フ リ ー の 美 容 液 の 開 発 。化 粧 水 に 油 の 入 っ た カ プ セ ル を 入 れ る こ と で 、 化 粧 水 と 乳 液 の 効 果 を 兼 ね 備 え 、 見 て も 使 っ て も 楽 し い 美 容 液 を 開 発 し た 。3-1
ア ル ギ ン 酸 カ プ セ ル の 作 製
3-1-1
目 的
油 入 り の カ プ セ ル を 作 製 す る 方 法 と し て 、 人 工 イ ク ラ と 同 様 の 原 理 を 利 用 し 5 )、 カ プ セ ル 作 製 が 可 能 で あ る か 実 験 し た 。 原 理 カ ル シ ウ ム 溶 液 の 中 に 、 ア ル ギ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 溶 液 を 滴 下 す る こ と で 、 架 橋 が 作 ら れ る た め 、 カ プ セ ル に な る 。3-1-2
方 法
【 ア ル ギ ン 酸 ナ ト リ ウ ム の カ プ セ ル ( 人 工 イ ク ラ の 原 理 ) 】 0 . 1 ～ 0 . 5 % の ア ル ギ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 溶 液 と 1 % 乳 酸 カ ル シ ウ ム 溶 液 を 作 り 、 各 濃 度 の ア ル ギ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 溶 液 を 駒 込 み ピ ペ ッ ト で 1 % 乳 酸 カ ル シ ウ ム 溶 液 に 滴 下 し 、 カ プ セ ル を 作 製 し 、 そ の 後 、 シ リ ン ジ で カ プ セ ル に 油 を 注 入 し た 。 そ の 後 、 外 相 の カ ル ボ マ ー に 分 散 さ せ 、 状 態 を み た 。3-1-3
結 果
Table.3-1-1.ア ル ギ ン 酸 濃 度 の 検 討 ア ル ギ ン 酸 Ｎ ａ 濃 度 形 潰 れ や す さ 油 の 入 れ や す さ 外 相 の 状 態 0 . 1 % × × × × 0 . 2 % × × × × 0 . 3 % ○ ○ ○ × 0 . 4 % ○ ○ △ × 0 . 5 % ○ × △ × ○ … 良 い △ … 普 通 × … 悪 い0 . 3 % が 一 番 良 か っ た 。 し か し 、 油 を 注 入 す る 際 、 油 が う ま く 入 ら ず 溢 れ て し ま っ た り 、 均 等 に 入 れ ら れ な か っ た り し た 。 油 を 注 入 す る の に 時 間 が か か り 、 ま た 外 相 の カ ル ボ マ ー に ア ル ギ ン 酸 カ プ セ ル を 混 ぜ て し ま う と 、 カ ル ボ マ ー を 壊 し て し ま う 問 題 が わ か っ た 。
3-1-4
考 察
形 は き れ い に で き る が 、 油 の 注 入 が 難 し く 、 外 相 の カ ル ボ マ ー に ア ル ギ ン 酸 カ プ セ ル を 混 ぜ て し ま う と 、 カ ル シ ウ ム な ど の 金 属 イ オ ン が カ ル ボ マ ー を 壊 し て し ま う た め 、 違 う カ プ セ ル で 検 討 す る こ と に し た 。3-2
寒 天 カ プ セ ル 作 製
3-2-1
目 的
油 入 り の カ プ セ ル を 作 製 す る 方 法 と し て 、 寒 天 を 用 い た 方 法 6 )が 可 能 か 実 験 し た 寒 天 溶 液 と 油 の 撹 拌 方 法 と 寒 天 溶 液 の 濃 度 の 検 討 原 理 温 め た 寒 天 溶 液 を 冷 や す こ と で 固 ま る 。3-2-2
方 法
油 と 寒 天 溶 液 を 手 で 撹 拌 し た 場 合 と 、 同 油 と 寒 天 溶 液 を ホ モ ミ キ サ ー で 約 3 0 0 0 r p m ・ 約 1 m i n で 撹 拌 し た 場 合 の 分 離 具 合 を 観 察 し た 。 そ し て 、寒 天 溶 液 を 濃 度 1 ～ 4 % で 作 製 し 、油 と 寒 天 溶 液 ＝ 9 : 1 の 割 合 で ホ モ ミ キ サ ー を 使 用 し 約 3 0 0 0 r p m・ 約 1 m i n で 撹 拌 し 、冷 や し て 置 い た 流 動 パ ラ フ ィ ン に そ の 溶 液 を ピ ペ ッ ト で 滴 下 し 、 各 寒 天 濃 度 の カ プ セ ル を そ れ ぞ れ 作 製 、 形 ・ 潰 れ や す さ を 検 討 し た 。 ま た 、 カ ル ボ マ ー の 外 相 に 分 散 さ せ 、 状 態 を み た 。3-2-3
結 果
油 と 寒 天 溶 液 の 手 で の 撹 拌 は う ま く 混 ざ ら ず 、 ホ モ ミ キ サ ー で の 撹 拌 は 、 油 と 寒 天 溶 液 が う ま く 混 ざ っ た の で 、 油 と 寒 天 溶 液 は ホ モ ミ キ サ ー で 撹 拌 す る こ と に 決 定 し た 。 Table.3-2-1． 寒 天 濃 度 と カ プ セ ル の 形 と 潰 れ や す さ 寒 天 濃 度 形 潰 れ や す さ 外 相 の 状 態 1 % ○ ○ ○ 2 % ○ △ ○ 3 % ○ × ○ 4 % ○ × ○ ○ … 良 い △ … 普 通 × … 悪 い 1 % 寒 天 溶 液 で 作 製 し た カ プ セ ル が 形 も 良 く 、 潰 れ や す か っ た た め 、 寒 天 溶 液 の 濃 度 は 1 % に 決 定 し た 。 外 相 の 状 態 も 変 わ ら な か っ た 。3-2-4
考 察
結 果 よ り 、 ホ モ ミ キ サ ー で 油 と 寒 天 溶 液 を 撹 拌 す る 方 法 が 良 い と 考 え ら れ る 。 1 % 寒 天 溶 液 が 寒 天 カ プ セ ル 作 製 に 適 し て い る と 考 え ら れ る 。3-3
油 と 寒 天 の 検 討
3-3-1
目 的
カ プ セ ル 作 製 に 適 し た 寒 天 を 検 討 す る 。 寒 天 に 入 れ る 油 と し て 、 匂 い ・ 感 触 ・ テ カ リ ・ コ ス ト 、 寒 天 と 油 の 割 合 を 検 討 す る 。 寒 天 原 料 和 光 特 級 寒 天 、 ウ ル ト ラ 寒 天 A X - 2 0 0 、 ウ ル ト ラ 寒 天 イ ー ナ 、 伊 那 寒 天 大 和 、 イ ナ ゲ ル R X - 2 5 0 の 5 種 類 の 寒 天 を 検 討 す る 。 ( 伊 奈 食 品 工 業 株 式 会 社 ) 油 原 料 ス ク ワ ラ ン ・ 流 動 パ ラ フ ィ ン ・ ホ ホ バ 油 ・ な た ね 油 ・ ロ ー ズ ヒ ッ プ 油 ・ オ リ ー ブ 油 ・ ひ ま わ り 油 ・ ス イ ー ト ア ー モ ン ド 油 ・ ア ル ガ ン オ イ ル ・ イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル ・ エ チ ル サ ン 酸 セ チ ル3-3-2
方 法
寒 天 を そ れ ぞ れ の 1 ％ 寒 天 溶 液 を 7 0 g 、 油 2 0 g 、 水 1 0 g で カ プ セ ル を 作 り 、感 触 を 確 か め た 。 各 油 を 手 に つ け 、 匂 い ・ 感 触 ・ テ カ リ 、 コ ス ト を 検 討 し た 。 寒 天 溶 液 に 、 寒 天 溶 液 : 油 ＝ 9 : 1 ， 8 : 2 ， 7 : 3 ， 6 : 4 の 割 合 で 混 ぜ て カ プ セ ル を 作 製 し 、 感 触 ・ 潰 れ や す さ を 検 討 し た 。3-3-3
結 果 T a b l e . 3 - 3 - 1 各 寒 天 の 検 討 寒 天 カ プ セ ル の 状 態 和 光 特 級 寒 天 ○ ウ ル ト ラ 寒 天 Ａ Ｘ - 2 0 0 × ウ ル ト ラ 寒 天 イ ー ナ × 伊 奈 寒 天 大 和 × イ ナ ゲ ル Ｒ Ｘ - 2 5 0 × ○ … 良 い △ … 普 通 × … 悪 い T a b l e . 3 - 3 - 2 各 油 の 匂 い ・ 感 触 ・ テ カ リ ・ コ ス ト 原 料 名 匂 い 感 触 テ カ リ コ ス ト ス ク ワ ラ ン ○ ○ ○ ( な し ) ○ ( な し ) 流 動 パ ラ フ ィ ン ○ △ △ ○ ホ ホ バ 油 ○ ○ ○ × ナ タ ネ 油 ○ ○ ○ ○ ロ ー ズ ヒ ッ プ 油 × ○ △ × オ リ ー ブ 油 △ △ △ ○ ひ ま わ り 油 ○ △ △ ○ ス イ ー ト ア ー モ ン ド 油 △ ○ △ △ ア ル ガ ン オ イ ル × ○ ○ × イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル ○ ○ ○ △ エ チ ル サ ン 酸 セ チ ル ○ ○ ○ △ ○ … 良 い △ … 普 通 × … 悪 いT a b l e . 3 - 3 - 3 ． 寒 天 溶 液 と 油 の 割 合 の 形 と 潰 れ や す さ 寒 天 ： 油 感 触 潰 れ や す さ 9 : 1 ○ △ 8 : 2 ○ ○ 7 : 3 △ ○ 6 : 4 △ ○ ○ … 良 い △ … 普 通 × … 悪 い ウ ル ト ラ 寒 天 A X - 2 0 0 、 ウ ル ト ラ 寒 天 イ ー ナ 、 イ ナ ゲ ル R X - 2 5 0 は 、 カ プ セ ル が 固 ま ら な か っ た 。 伊 那 寒 天 大 和 は 、 油 と 混 ぜ て も 分 離 し に く い が 、 カ プ セ ル が 、 で き る と き と で き な い と き が あ り 、安 定 性 が 低 い 。和 光 特 級 寒 天 が 一 番 作 り や す く 、 安 定 性 が あ っ た 。 独 特 な 匂 い が な く 、 感 触 が 軽 く 、 テ カ リ が 比 較 的 に 少 な か っ た も の が 順 に ス ク ワ ラ ン ・ ホ ホ バ 油 ・ ナ タ ネ 油 ( キ ャ ノ ー ラ 油 ) で あ っ た が 、 こ の 三 種 は あ ま り 差 が な か っ た 。 寒 天 溶 液 : 油 ＝ 8 : 2 の 割 合 で 作 製 し た 寒 天 カ プ セ ル が 形 も 良 く 、潰 れ や す か っ た た め 、 寒 天 溶 液 : 油 の 割 合 ＝ 8 : 2 に 決 定 し た 。
3-3-4
考 察
寒 天 は 、 和 光 特 級 寒 天 が 安 定 性 が あ り 、 作 り や す か っ た た め 、 特 級 寒 天 を 使 用 す る こ と に し た 。 油 は 、 コ ス ト を 考 え て 、 高 価 な ス ク ワ ラ ン と 安 価 な 、 な た ね 油 を ブ レ ン ド し て 使 用 す る こ と に 決 定 し 、 ス ク ワ ラ ン : ナ タ ネ 油 ( キ ャ ノ ー ラ 油 ) ＝ 1 : 1 ， 1 : 9 で 混 ぜ 、 感 触 を 比 べ た が 、 あ ま り 違 い が な か っ た た め 、 1 : 9 に 決 定 し た 。 ま た 、 寒 天 溶 液 : 油 の 割 合 ＝ 8 : 2 が 適 し て い る と 考 え ら れ る 。3-4
寒 天 カ プ セ ル の 香 料 と 色 素
3-4-1
目 的
香 料 の 丁 度 よ い 強 さ を 検 討 す る 。 色 合 い を 見 な が ら 色 素 を 検 討 す る 。3-4-2
方 法
0 . 1 、 0 . 5 、 １ ％ の 各 濃 度 で 、 カ プ セ ル を 作 り 、 香 り を 確 か め た 。 色 素 は 、 そ れ ぞ れ 2 0 ｇ の 油 に 対 し て 、 色 合 い を 見 な が ら 検 討 し た 。3-4-3
結 果
香 料 0 . 1 % は 、 カ プ セ ル を 作 る 段 階 で 、 香 り が 無 く な っ て し ま っ た 。 0 . 5 % は 、ほ の か に 香 る が 、か な り 薄 い 印 象 だ っ た 。1 ％ は 、ち ょ う ど 良 い 香 り だ っ た 。 色 素 は 、( 黄 色 ) キ ャ ロ ッ ト オ イ ル を 0 . ４ ｇ 、( 赤 )ス ダ ン Ⅲ を マ イ ク ロ ス パ ー テ ル で 、 す り き り 3 杯 、 ( 青 ) 紫 色 2 0 1 号 を マ イ ク ロ ス パ ー テ ル で す り き り 1 杯 が ち ょ う ど よ い 色 合 い に な っ た 。3-4-4
考 察
香 料 は 、 1 ％ に 決 定 し た 。 色 素 も 上 記 の 量 で 決 定 し た 。3-5
色 別 寒 天 カ プ セ ル の 作 製
3-5-1
目 的
香 料 入 り と 効 果 別 （ 収 斂 、 肌 荒 れ 、 保 湿 ） の ４ 種 類 色 別 の 寒 天 カ プ セ ル を 作 製 す る 。3-5-2
方 法
油 と 色 素 を 混 ぜ 、残 り の 成 分 を 加 え 、ホ モ ミ キ サ ー で 約 3 0 0 0 r p m・1 m i n で 攪 拌 し 、 氷 点 下 の 流 動 パ ラ フ ィ ン に パ ス ツ ー ル ピ ペ ッ ト で 滴 下 し 、 カ プ セ ル を 作 製 し た 。 T a b l e . 3 - 5 - 1 白 色 寒 天 カ プ セ ル 処 方 ( 1 0 0 ｇ ) 原 料 名 配 合 量 ( g ) 1 ％ 寒 天 溶 液 7 0 . 0 水 9 . 9 油 1 9 . 0 ヒ ア ル ロ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 0 . 1 香 料 1 . 0 T a b l e . 3 - 5 - 2 赤 色 寒 天 カ プ セ ル 処 方 ( 1 0 0 ｇ ) 原 料 名 配 合 量 ( g ) 1 ％ 寒 天 溶 液 7 0 . 0 水 1 0 . 0 油 1 8 . 9 赤 2 2 5 0 . 0 0 9 テ ト ラ ヘ キ シ ル デ カ ン 酸 ア ス コ ル ビ ル 0 . 1 香 料 1 . 0 T a b l e . 3 - 5 - 3 青 色 寒 天 カ プ セ ル 処 方 ( 1 0 0 ｇ ) 原 料 名 配 合 量 ( g ) 1 ％ 寒 天 溶 液 7 0 . 0 水 1 0 . 0 油 1 8 . 9 紫 色 2 0 1 号 0 . 0 0 3 ラ ベ ン ダ ー オ イ ル 0 . 1 香 料 1 . 0T a b l e . 3 - 5 - 4 黄 色 寒 天 カ プ セ ル 処 方 ( 1 0 0 ｇ ) 原 料 名 配 合 量 ( g ) 1 ％ 寒 天 溶 液 7 0 . 0 水 1 0 . 0 油 1 9 . 5 キ ャ ロ ッ ト オ イ ル 0 . 4 ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル 0 . 1 香 料 1 . 0
3-5-3
結 果
色 ・ 形 ・ 匂 い は 良 か っ た が 、 少 し 潰 れ に く い 。3-5-4
考 察
カ プ セ ル の 固 さ の 改 善 が 必 要 で あ る 。 普 通 の 容 器 だ と 使 用 し づ ら い の で 、 ポ ン プ 式 を 検 討 す る 。3-6
外 相 の 粘 度
3-6-1
目 的
カ ル ボ マ ー の 濃 度 を 検 討 す る 。 原 理 カ ル ボ マ ー は 、 p H が 中 性 付 近 で 、 一 番 粘 度 が 高 く な る 。3-6-2
方 法
中 和 済 み 2 ％ カ ル ボ マ ー 原 液 を 2 ｇ か ら 1 0 ｇ の 各 カ ル ボ マ ー 溶 液 を 作 り 、 感 触 を 確 か め た 。 ま た 、 カ プ セ ル の 分 散 し や す さ を 見 た 。3-6-3
結 果
T a b l e . 3 - 6 - 1 各 カ ル ボ マ ー 濃 度 カ ル ボ マ ー （ ｇ ） 状 態 カ プ セ ル の 分 散 度 5 粘 度 が 低 い カ プ セ ル が 分 散 し 始 め る 1 0 少 し 粘 度 が あ る カ プ セ ル が き れ い に 分 散 す る 1 5 少 し 粘 度 が あ る カ プ セ ル が き れ い に 分 散 す る 2 0 粘 度 が あ る カ プ セ ル が き れ い に 分 散 す る カ ル ボ マ ー 1 0 か ら 2 0 g は 、 カ プ セ ル が き れ い に 分 散 し た 。 感 触 は 、 カ ル ボ マ ー 2 0 g が 良 か っ た 。 カ ル ボ マ ー の 粘 度 は 、 約 3 0 0 0 r p m . s3-6-4
考 察
カ ル ボ マ ー 2 0 g に 決 定 し た 。3-7
化 粧 水 の 処 方
3-7-1
目 的
化 粧 水 ( 外 相 ) を 効 果 別 （ 肌 荒 れ 防 止 、 収 斂 効 果 、 保 湿 効 果 ） に 作 製 す る 。3-7-2
方 法
ビ ー カ ー に メ チ ル パ ラ ベ ン と エ タ ノ ー ル を 入 れ て 溶 解 し 、 そ れ ぞ れ の 成 分 と 水 を 加 え て 攪 拌 し た 。 最 後 に カ ル ボ マ ー を 加 え て 、 粘 度 を つ け た 。 処 方 T a b l e . 3 - 7 - 1 化 粧 水 肌 荒 れ 用 1 0 0 g 処 方 原 料 名 配 合 量 ( g ) 配 合 目 的 メ チ ル パ ラ ベ ン 0 . 1 防 腐 剤 エ タ ノ ー ル 2 . 0 溶 剤 グ リ セ リ ン 1 0 . 0 保 湿 剤 1 . 3 - Ｂ Ｇ 1 0 . 0 保 湿 剤 ア ミ ノ コ ー ト 1 . 0 保 湿 剤 Ｎ － ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 0 . 1 保 湿 剤 2 % カ ル ボ マ ー 溶 液 2 0 . 0 増 粘 剤 水 酸 化 Ｎ ａ 適 量 中 和 剤 グ リ チ ル リ チ ン 酸 ジ カ リ ウ ム 0 . 0 1 抗 炎 作 用 Ｅ Ｇ Ｘ - 2 5 2 （ Ｂ Ｇ ） 0 . 1 肌 荒 れ 防 止 作 用 セ イ ヨ ウ オ ト ギ リ ソ ウ エ キ ス ゴ ボ ウ 根 エ キ ス サ ボ ン ソ ウ エ キ ス セ イ ジ 葉 エ キ ス ト ウ キ ン セ ン カ 花 エ キ ス ホ ッ プ エ キ ス レ モ ン 果 実 エ キ ス 水 T o 1 0 0 基 材T a b l e . 3 - 7 - 2 化 粧 水 収 斂 用 1 0 0 g 処 方 原 料 名 配 合 量 ( g ) 配 合 目 的 メ チ ル パ ラ ベ ン 0 . 1 防 腐 剤 エ タ ノ ー ル 2 . 0 溶 剤 グ リ セ リ ン 1 0 . 0 保 湿 剤 1 . 3 - Ｂ Ｇ 1 0 . 0 保 湿 剤 ア ミ ノ コ ー ト 1 . 0 保 湿 剤 Ｎ － ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 0 . 1 保 湿 剤 2 % カ ル ボ マ ー 溶 液 2 0 . 0 増 粘 剤 水 酸 化 Ｎ ａ 適 量 中 和 剤 カ ミ ツ レ エ キ ス 0 . 0 5 収 斂 作 用 Ｅ Ｇ Ｘ - 2 5 0 （ Ｂ Ｇ ） 0 . 1 収 斂 作 用 ヒ バ マ タ エ キ ス ク レ マ テ ィ ス エ キ ス セ イ ヨ ウ ナ ツ ユ キ ソ ウ 花 エ キ ス ス ギ ナ エ キ ス セ イ ヨ ウ キ ズ タ エ キ ス 水 T o 1 0 0 基 材
T a b l e . 3 - 7 - 3 化 粧 保 湿 用 1 0 0 g 処 方 原 料 名 配 合 量 ( g ) 配 合 目 的 メ チ ル パ ラ ベ ン 0 . 1 防 腐 剤 エ タ ノ ー ル 2 . 0 溶 剤 グ リ セ リ ン 1 0 . 0 保 湿 剤 1 . 3 - Ｂ Ｇ 1 0 . 0 保 湿 剤 ア ミ ノ コ ー ト 1 . 0 保 湿 剤 Ｎ － ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 0 . 1 保 湿 剤 2 % カ ル ボ マ ー 溶 液 2 0 . 0 増 粘 剤 水 酸 化 Ｎ ａ 適 量 中 和 剤 ユ ズ エ キ ス 0 . 1 保 湿 作 用 Ｅ Ｇ Ｘ - 2 5 1 （ Ｂ Ｇ ） 0 . 1 保 湿 作 用 ア ル ニ カ 花 エ キ ス キ ュ ウ リ 果 実 エ キ ス セ イ ヨ ウ キ ズ タ エ キ ス セ イ ヨ ウ ニ ワ ト コ エ キ ス ゼ ニ ア オ イ エ キ ス パ リ エ タ リ ア エ キ ス 水 T o . 1 0 0 基 材
3-7-3
結 果
成 分 の に お い が 気 に な っ た 。3-7-4
考 察
カ プ セ ル に 香 料 の 配 合 な ど を 検 討 。3-8
カ プ セ ル の 固 さ 改 善
3-8-1
目 的
カ プ セ ル を 潰 れ や す く し 、 容 器 の 検 討 を す る 。3-8-2
方 法
油 に 色 素 を 混 ぜ 、 そ こ に 1 % 寒 天 溶 液 、 水 、 最 後 に 香 料 を 加 え 、 ホ モ ミ キ サ ー で 攪 拌 し 、パ ス ツ ー ル ピ ペ ッ ト を 使 用 し て カ プ セ ル を 作 り 、感 触 を 確 か め た 。そ し て 、 エ ア レ ス ポ ン プ の 容 器 に 試 作 品 を 入 れ 、 出 方 を 見 た 。 T a b l e . 3 - 8 - 1 白 色 寒 天 カ プ セ ル 処 方 ( 1 0 0 ｇ ) 原 料 名 配 合 量 ( g ) 1 ％ 寒 天 溶 液 6 0 . 0 水 1 9 . 9 油 1 9 . 0 ヒ ア ル ロ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 0 . 1 香 料 1 . 0 T a b l e . 3 - 8 - 2 赤 色 寒 天 カ プ セ ル 処 方 ( 1 0 0 ｇ ) 原 料 名 配 合 量 ( g ) 1 ％ 寒 天 溶 液 6 0 . 0 水 2 0 . 0 油 1 9 . 9 赤 2 2 5 0 . 0 0 9 テ ト ラ ヘ キ シ ル デ カ ン 酸 ア ス コ ル ビ ル 0 . 1 香 料 1 . 0T a b l e . 3 - 8 - 3 青 色 寒 天 カ プ セ ル 処 方 ( 1 0 0 ｇ ) 原 料 名 配 合 量 ( g ) 1 ％ 寒 天 溶 液 6 0 . 0 水 2 0 . 0 油 1 9 . 9 紫 色 2 0 1 号 0 . 0 0 3 ラ ベ ン ダ ー オ イ ル 0 . 1 香 料 1 . 0 T a b l e . 3 - 8 - 4 黄 色 寒 天 カ プ セ ル 処 方 ( 1 0 0 ｇ ) 原 料 名 配 合 量 ( g ) 1 ％ 寒 天 溶 液 6 0 . 0 水 2 0 . 0 油 1 9 . 5 キ ャ ロ ッ ト オ イ ル 0 . 4 ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル 0 . 1 香 料 1 . 0
3-8-3
結 果
パ ス ツ ー ル ピ ペ ッ ト を 使 用 す る こ と で 、 カ プ セ ル が 小 さ く な り 、 さ ら に 水 を 加 え た こ と で 、潰 れ や す く な っ た 。そ し て 、エ ア レ ス ポ ン プ の 容 器 を 使 用 す る こ と で 、 カ プ セ ル が 潰 れ て 出 て く る の で 、 使 用 し や す く な っ た 。3-8-4
考 察
こ の 処 方 と エ ア レ ス ポ ン プ を 採 用 し た 。3-9
外 相 と カ プ セ ル の 比 率
3-9-1
目 的
見 た 目 が 良 く 見 え る 外 相 と カ プ セ ル の 比 率 を 検 討 す る 。3-9-2
方 法
化 粧 水 ( 外 相 ) と カ プ セ ル 9： 1 、 8： 2、 7： 3 、 6： 4、 5： 5 の 割 合 で 入 れ て 混 ぜ 、 検 討 し た 。3-9-3
結 果
T a b l e . 3 - 9 - 1 外 相 と カ プ セ ル の 割 合 外 相 と カ プ セ ル の 割 合 見 た 目 9 ： 1 × 8 ： 2 ○ 7 ： 3 △ 6 ： 4 △ 5 ： 5 × ○ … 良 い △ … 普 通 × … 悪 い3-9-4
考 察
一 番 見 た 目 が 良 い 8 ： 2 の 割 合 に す る こ と に し た 。3-10
最 終 処 方
T a b l e . 3 - 1 0 - 1 保 湿 効 果 用 美 容 液 処 方 ( 1 0 0 % ) 原 料 名 配 合 量 ( % ) 寒 天 2 . 4 油 7 . 8 ヒ ア ル ロ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 0 . 1 テ ト ラ ヘ キ シ ル デ カ ン 酸 ア ス コ ル ビ ル 0 . 1 エ タ ノ ー ル 1 . 6 グ リ セ リ ン 8 . 0 Ｂ Ｇ 8 . 0 ベ タ イ ン 1 . 0 Ｎ － ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 0 . 1 カ ル ボ マ ー 3 . 2 ユ ズ エ キ ス 0 . 1 Ｅ Ｇ Ｘ - 2 5 1 （ Ｂ Ｇ ） 0 . 1 ア ル ニ カ 花 エ キ ス キ ュ ウ リ 果 実 エ キ ス セ イ ヨ ウ キ ズ タ エ キ ス セ イ ヨ ウ ニ ワ ト コ エ キ ス ゼ ニ ア オ イ エ キ ス パ リ エ タ リ ア エ キ ス 水 酸 化 Ｎ ａ 適 量 香 料 適 量 赤 2 2 5 適 量 メ チ ル パ ラ ベ ン 適 量 水 T o . 1 0 0T a b l e . 3 - 1 0 - 2 肌 荒 れ 防 止 用 美 容 液 処 方 ( 1 0 0 % ) 原 料 名 配 合 量 ( % ) 寒 天 2 . 4 油 7 . 8 ヒ ア ル ロ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 0 . 1 ラ ベ ン ダ ー オ イ ル 0 . 1 エ タ ノ ー ル 1 . 6 グ リ セ リ ン 8 . 0 Ｂ Ｇ 8 . 0 ベ タ イ ン 1 . 0 Ｎ － ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 適 量 カ ル ボ マ ー 3 . 2 グ リ チ ル リ チ ン 酸 ジ カ リ ウ ム 0 . 0 1 Ｅ Ｇ Ｘ - 2 5 2 （ Ｂ Ｇ ） 0 . 1 セ イ ヨ ウ オ ト ギ リ ソ ウ エ キ ス ゴ ボ ウ 根 エ キ ス サ ボ ン ソ ウ エ キ ス セ イ ジ 葉 エ キ ス ト ウ キ ン セ ン カ 花 エ キ ス ホ ッ プ エ キ ス レ モ ン 果 実 エ キ ス 香 料 適 量 水 酸 化 Ｎ ａ 適 量 紫 色 2 0 1 号 適 量 メ チ ル パ ラ ベ ン 適 量 水 T o . 1 0 0
T a b l e . 3 - 1 0 - 3 収 斂 効 果 用 美 容 液 処 方 ( 1 0 0 % ) 原 料 名 配 合 量 ( % ) 寒 天 2 . 4 油 7 . 8 ヒ ア ル ロ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 0 . 1 ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル 0 . 1 エ タ ノ ー ル 1 . 6 グ リ セ リ ン 8 . 0 1 . 3 - Ｂ Ｇ 8 . 0 ベ タ イ ン 1 . 0 Ｎ － ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 0 . 1 カ ル ボ マ ー 3 . 2 カ ミ ツ レ エ キ ス 0 . 0 5 Ｅ Ｇ Ｘ - 2 5 0 （ Ｂ Ｇ ） 0 . 1 ヒ バ マ タ エ キ ス ク レ マ テ ィ ス エ キ ス セ イ ヨ ウ ナ ツ ユ キ ソ ウ 花 エ キ ス ス ギ ナ エ キ ス セ イ ヨ ウ キ ズ タ エ キ ス 香 料 適 量 水 酸 化 Ｎ ａ 適 量 キ ャ ロ ッ ト オ イ ル 適 量 メ チ ル パ ラ ベ ン 適 量 水 T o . 1 0 0
3-11
使 用 し た 原 料 名 と 会 社 名
T a b l e . 3 - 1 1 - 1 使 用 し た 原 料 原 料 名 原 料 会 社 グ リ セ リ ン 阪 本 薬 品 工 業 株 式 会 社 1 , 3 - ブ チ レ ン グ リ コ ー ル 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 エ タ ノ ー ル 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 メ チ ル パ ラ ベ ン 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 ヒ ア ル ロ ン 酸 ナ ト リ ウ ム キ ュ ー ピ ー 株 式 会 社 N - ア セ チ ル グ ル コ サ ミ ン 焼 津 水 産 化 学 工 業 グ リ チ ル リ チ ン 酸 ジ カ リ ウ ム 丸 善 製 薬 株 式 会 社 カ ミ ツ レ エ キ ス 丸 善 製 薬 株 式 会 社 ゆ ず エ キ ス 有 限 会 社 セ ン ケ ン フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 0 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 1 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 フ ィ テ レ ン E G X - 2 5 2 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 イ ソ ノ ナ ン 酸 イ ソ ノ ニ ル 高 級 ア ル コ ー ル 工 業 ロ ー ズ ヒ ッ プ オ イ ル 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 テ ト ラ ヘ キ シ ル デ カ ン 酸 ア ス コ ル ビ ル 日 光 ケ ミ カ ル ズ 株 式 会 社 波 印 紫 色 2 0 1 号 葵 巳 化 成 株 式 会 社 波 印 緑 色 2 0 2 号 葵 巳 化 成 株 式 会 社 赤 2 2 5 号 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 赤 1 0 4 号 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 流 動 パ ラ フ ィ ン 島 貿 易 株 式 会 社 香 料 原 料 T I A F L O I N C 日 清 キ ャ ノ ー ラ 油 日 清 オ イ リ オ グ ル ー プ 株 式 会 社 和 光 特 級 寒 天 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 ラ ベ ン ダ ー オ イ ル e a s e - a r o m a - s h o p3-12
使 用 器 具
ビ ー カ ー 駒 込 ピ ペ ッ ト パ ス ツ ー ル ピ ペ ッ ト ス パ チ ュ ラ マ イ ク ロ ス パ ー テ ル 撹 拌 棒 バ ッ ト 茶 漉 し 電 子 天 秤 ホ モ ミ キ サ ー ウ ォ ー タ ー バ ス第 4章
使 用 試 験
4-1
肌 荒 れ 改 善
4-1-1
方 法
4-1-2
結 果
F i g . 4 - 1 - 2 - 1 使 用 前
4-1-3
考 察
乾 燥 し て い た ひ じ が 、 使 用 後 に は 落 せ つ が 減 り キ メ が 整 っ た 。4-2
収 斂 効 果
4-2-1
方 法
豚 の 皮 に 色 素 で 色 を つ け 毛 穴 を 分 か り や す く し 、 美 容 液 を 塗 布 し 5 分 後 に 使 用 前 と 比 較 し た 。結 果
F i g . 4 - 2 - 1 - 1 使 用 前
