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(教育講演)脳神経外科の最近の進歩

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Academic year: 2021

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79  遺伝子診断により,臨床症状が発現する前の段階で の診断が可能となり,臨床症状や従来の臨床検査では 鑑別困難な疾患を,遺伝子レベルで異質な状態である か否か判定することも可能になった.脳型プロモー ター欠失にも拘わらず,知能障害のない例,臨床的に は先天型筋ジストロフィーであるが,DMDの遺伝子 変異を有する例,遺伝子の約1/3を欠失しているが,ジ ストロフィンが骨格筋の細胞膜に認められる例などを 呈示して,genotypeとphenotypeの関係を考察する.          〔教育講演〕  脳神経外科の最近の進歩        (脳神経外科)高倉 公朋  脳神経外科は脳血管障害(脳卒中),脳腫瘍,脳外傷, 先天性神経奇形と機能性疾患(痛みや顔面けいれん等) 等の外科的治療を主とした診療を行っている.最近は, CT, MRI等の画像診断が急速に進歩し,正確な診断が 直ちにできることと,顕微鏡下手術手技の向上,定位 的放射線治療の開発による非手術的治療法の導入等に より,安全で合併症の少ない治療法が一般化し,その 治療成績も著しく向上している.本講演においては, さまざまな進歩の中から特に画像診断と手術治療の現 況ならびに東京女子医科大学に新しく設置されたガン マユニットの治療方法と成績について報告する.  脳神経学疾患の画像診断は,鮮明かつ微細構造の描 出が基本であるが,最近ではCT, MRI等の三次元的 立体映像法の開発が進み,診断が容易であると共に, 病変の立体像や病理学的診断の正確な判断ができるよ うになってきている.MRIを応用した血管映像法は非 侵襲的な安全な検査法として脳動脈瘤等の脳ドックに よる発現も可能にしている.一方電気生理学的診断面 では,従来より脳波による検査が一般的であったが, これでは脳内電流変動の立体的位置診断ができなかっ た.しかし,脳内磁場の変化を計測する脳磁図(MEG) の開発により,てんかん焦点の正確な位置や体性感覚, 聴覚等の感覚中枢の位置も極めて正しく診断すること ができるようになっている.治療面では顕微鏡下の手 術がどのように行われているかの実際を紹介する.く も膜下出血の原因となる脳動静脈奇形や脳深部の小さ な脳腫瘍の手術は合併症も多かったが,新しい定位放 射線治療装置(ガンマユニット)の導入により,.侵襲 が少ない,きわめて安全で有効率の高い先端的治療が 行えるようになった.その治療の原理,方法と治療成 績についてまとめて報告する.脳神経外科治療の新し い動向について御理解頂ければ幸いである. 一611一

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