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皮膚腫瘍における c-myc 遺伝子産物発現の免疫組織化学的研究

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Academic year: 2021

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73 (8) 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種題

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

マェ グチ ミズ ェ

前ロ瑞恵(昭和35

医学博士 甲第184号

平成2年3月16日

学位規則第5条第1項該当(医学研究科専攻,博士課程修了者) 皮膚腫瘍における。・myc遺伝子産物発現の免疫組織化学的研究 (主査)教授 肥田野 信 (副査)教授 笠島 武,相川 英三

論 文 内 容 の 要 旨

目的 各種のヒト悪性腫瘍におけるひ甥y6遺伝子産生蛋 白の発現が報告されているが,皮膚腫瘍については未 だ検討されていない.そこで著者は正常皮膚ならびに 皮膚の良性・悪性腫瘍において,6一窺夕6遺伝子産物の局 在を免疫組織化学的に検討した. 対象および方法 昭和59年から昭和63年に東京女子医大皮膚科を受診 した59例より得た生検材料を用いた.内訳は正常皮膚 3例,良性腫瘍17例,癌前駆症5例,悪性腫瘍34例で あった.方法はパラフィン包埋切片を使用し,一次抗 体としてsheep polyclonal anti-hulnan-myc抗体

(Tanner社)を用いてOMNITAGSキット(Lipshaw

社)によるABC法で染色し, DABで発色さぜた,腫 瘍細胞中の陽性細胞を3視野ずつ数え,全腫瘍細胞数 との比を陽性率とした. 結果 1.正常皮膚は表皮細胞はすべて陰性.毛包上皮,脂 腺・汗腺細胞で陽性であった. 2.良性腫瘍 1)脂漏性角化症では11例全例陰性であった. 2)ケラトアカントーマでは6例全例に陽性所見を 認め,陽性率は平均27%.特に角層直下の細胞が強く 染色された。 3.癌前駆症であるB常角化症では5例全例陰性で あった. 4.悪性腫瘍 1)ボーエソ病では11例全例で陽性所見を認め,陽性 率は平均17%であった.主として角層直下及び角栓周 囲の細胞が陽性であった. 2)有棘細胞癌では7例全例陽性で,陽性率は平均 56%と最も高かった.染色性に濃淡を認め,分化度の 高いものほど高い陽性率を示した. 3)基底細胞癌では16例全例でほぼ陰性であった. 考察 正常皮膚ではDNA合成の活発な皮膚付属器のみで 陽性所見を認めた.脂漏性角化症,日光角化症,基底 細胞癌ではひ窺翼遺伝子の関与は否定的であった.高 い増殖性を持つケラトアカントーマと細胞異型性の強 いボーエン病で陽性所見を得たことから,皮膚腫瘍に おいても。覗y6遺伝子が腫瘍細胞の増殖性および悪 性度と関連することが疑われた.また角層直下や角栓 周囲がよく染まり,有棘細胞癌では分化度の高いもの 程陽性率が高かったことから。一規夕。遺伝子と細胞分 化との関連も示唆された.さらに組織学的に鑑別が困 難なことのあるケラトアカントーマと有棘細胞癌にお いては,その陽性率と染色態度の相違がみられ,本染 色法が両者の鑑別に有用であることが示された. 結論 1.ご例夕6遺伝子はケラトアカントーマ,ボーエン 病,有棘細胞癌の増殖性,悪性度及び分化の面で何等 かの関連を有していることが示唆された. 2.本染色法が有棘細胞癌とケラトァカントーマと の鑑別に有用であることが示された. 一675一

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論文 審 査 の 要 旨

本論文は最近注目されている癌遺伝子(6伽ッ。)を免疫組織化学的に,正常皮膚,皮膚良性腫瘍および悪性腫 瘍の種々のものについて染色し,正常の皮膚付属器,ケラトアカントーマ,ボーエン病,有棘細胞癌等におい てその存在を明らかにし,かつケラトアカントーマと有棘細胞癌の鑑別に有用であることを示唆したもので学 術上価値のあるものと認める. 主論文公表誌 皮膚腫瘍における6覗y6遺伝子産物発現の免疫組 織化学的研究 東京女子医科大学雑誌 第60巻 第2号 109-116頁(平成2年2月25日発行) 副論文公表誌 1)痔疾用坐薬による接触皮膚炎の1例 皮膚臨床 30(4):496-497,1988 2)メフェナム酸による固定薬疹 皮膚臨床 31(5):637-640,1989 一676一

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