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25歳未満発症糖尿病者における網膜症の進展とHbAIcとの関係

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Academic year: 2021

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150 (31) 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

オオ タニ トシ カ

大谷敏嘉(昭和2

医学博士 乙第783号 昭和61年12月12日

学位規則第5条第2項該当(博土の学位論文提出者)

25歳未満発症糖尿病者における網膜症の進展とHbAlcとの関係

(主査)教授 平田 幸正 (副査)教授 鎮目 和夫,教授 阿部 和枝

論 文 内 容 の 要 旨

目的 若年発症糖尿病者の網膜症の進展について,インス リン依存型糖尿病者(以下,IDDMと略す)とインス リン非依存型糖尿病者(以下,NIDDMと略す)とを 比較した. 対象および方法 ・対象は,25歳未満で発症し東京女子医科大学糖尿病 センターを1980年~1984年の5年間に初めて受診した 368名のうち,IDDM, NIDDMの編修が明らかであり, 1984年1月から同年12月の間に眼底検査を施行しえた 糖尿病者215名(調査時年齢10~39歳)である. 網膜症の診断は眼科専門医による眼底検査によっ た.網膜症の程度は,網膜症なし,単純網膜症,増殖 網膜症および透見不能の4段階に分類した,調査時年 齢は10~39歳を5年ごとの6段階,糖尿病の罹病期間 は0~29年を5年ごとの6段階に分けた. 結果 対象215名の病型別患者数は,IDDM 123名(調査骨 年齢22.8±5.7歳,罹病期間10.5±7,4年),NIDDM 92 名(調査時年齢25.0±6.5歳,罹病期間6.6±5.9年, mean±SD)であった. 網膜症は,IDDMでは123名士64名(52,0%), NIDDMでは92夏中32名(34.8%)にみられ, NIDDM よりIDDMの方が網膜症を多く認めた(p<0.025).単 純網膜症は,IDDMでは123名中53名(43.1%), NIDDMでは92名中20名(21.7%),増殖網膜症は, IDDMでは11名(8.9%), NIDDMでは12名(13.0%) に認めた。 一956 調査時年齢層別にみると,IDDMでは15~19歳の年 齢層から網膜症を認め(20名中4名〔20.0%〕),20~24 歳の年齢層では47名画28名(59.6%)と飛躍的に増加 した(p<0.01).NIDDMでは20~24歳の年齢層から 網膜症を認め(25只中5名〔20.0%〕),25~29歳(20 湖中5名〔25.0%〕),30~34歳(18名山!4名〔77.8%〕) であり,30歳を境として網膜症は著明に増加した(p〈 0.005). 罹病期間別では,両型とも罹病期間が長くなるとと

もに急激に網膜症が増加した(IDDM:0~4年

5.0%,5~9年50.0%,10~14年79.2%,NIDDM:0 ~4年4.3%,5~9年41,7%,10~14年91,7%).増

殖網膜症を認めた最初の罹病期間は,IDDMでは

15~19年(28名中7名〔25.0%〕),NIDDMでは5~9 年(24名中3名〔12.5%〕)で,IDDMよりNIDDMの 方が早期の罹病期間で増殖網膜症を認めた. 考察 網膜症の進展と罹病期間との関係について,ミネソ タで発症した173名のIDDMのうち,網膜症の頻度は 糖尿病の罹病期間0~4年1%,5~9年25%,10~16 年67%であったと報告されている.アイスランドで発 症したIDDM 149名では,網膜症を罹病期間5~9年 18.8%,10~19年54.0%,20年以降53.3%に認めたと 報告されている.わが国におけるIDDMの網膜症の頻 度は,上記欧米の二報告と比較してより早期により高 頻度に認められた.また,若年発症NIDDMでぱ欧米 においては増殖網膜症を認めるものが少ないといわれ ているが,わが国のNIDDMは欧米より増殖網膜症を

(2)

151 多く認めた. 結語 私の経験したわが国での25歳未満発症糖尿病者にお ける網膜症の進展は,IDDMでは欧米に比し早く,ま

た,NIDDMではIDDMと比較しより早期に増殖網膜

症を認めた.

論 文 審 査 の 要 旨

本研究は,日本における25歳未満発症の多数の糖尿病者をインスリン依存型糖尿病とインスリン非 依存型糖尿病に分け,病型別に糖尿病性網膜症の進行状態をみたものであり,この両型ともに欧米に 比べ網膜症進行のスピードが早いこと,とくに欧米では若年インスリン非依存型糖尿病では極めてま れとされる網膜症の進展が日本人においては著しいことを証明したもので,学問的価値の大きいもの である. 主論文公表誌 25歳未満発症糖尿病者における細小血管症の進展と HbAlcとの関係 東京女子医科大学雑誌 第56巻 第7号 573~582頁(昭和61年7月25日発行) 副論文公表誌 1)25歳未満で糖尿病を発症し20年以上経過した糖 尿病者47名の検討 糖尿病 28(2)163~168(1985) 2)25歳未満発症インスリン依存型ならびに非依存 型糖尿病老108名の比較検討 東女医大誌 54(8)678~685(1984) 3)Suppressor T細胞の表現型を有し, Helper T 細胞機能を有すると思われるT細胞性リン

パ腫の1例

臨床血液 23(12)1930~1933(1982)

4)Acase report of T・cell lymphoma with sup- pressor phenotype and helper function for

immunoglobulin synthesis(免疫グロブリン 産生に関して,suppressor T細胞の表現型を 有し,helper T細胞の機能を有すると思われ るT細胞性リンパ腫の1例) Cancer 54 (9) 2029~2031 (1984) 一957一

参照

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