Title
旋毛虫の新生幼虫が産生する生理活性物質の合成に関する
研究( はしがき )
Author(s)
高橋, 優三
Report No.
平成12年度-平成13年度年度科学研究費補助金 (基盤研究
(C)(2) 課題番号12670229) 研究成果報告書
Issue Date
2001
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/554
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
はしがき
旋毛虫(獅c肋e肋)が産生する各種の蛋白は旋毛虫の宿主内への侵入および生
存・維持に大きく関与しているものと考えられている。我々はすでに筋肉幼虫
からセリンプロテアーゼインヒビター遺伝子をクローニングし、■融合蛋白の合
成を行い、医薬への応用研究を本格化させようとしている。一方、旋毛虫の新
生幼虫は組織貫通能に優れているため、プロテアーゼ等の蛋白を産生している
可能性が高いと思われる。よって、当研究では筋肉幼虫だけでなく、新生幼虫
のcDNAライブラリーからも新たな生理活性物質の検索を行った。また、旋毛
虫感染に伴うMyoD、myOgeninなどのマウス筋肉分化関連遺伝子発現の動態、
並びに旋毛虫が分泌するマクロファージ遊走抑制因子などの各種の蛋白の発現
についても検討を行った。
旋毛虫(r甲血払およびr卵e〝ゐ乎血肋)の新生幼虫、筋肉幼虫よりcDNA
ライブラリーを作製して、有用なクロ∵ンの検率を行?た。その結果、r
ク∫e批わ乎血鮎のライブラリーから新規な蛋白をクロ⊥ニングした。この蛋白は
主に筋肉幼虫時に発現し、上宿主の鯨肉細胞の変真に関与している可能性が示唆
された。r甲血融からはセリンプロテアーゼ、ミオシン、=トロポミオシンをク
ローニングした。次に、大腸菌によって合成した組替えセリンプロテアーゼ蛋
白の活性に?いて検討を行っ=た結果、特異的なプロテア「ゼ活性が認められた。
すなわち、各種のセリンプ占テラーゼ基質を用いた実験から当プロテアーゼは
プラスミン作用を主体とするプロテア⊥ゼであることが示唆された。一方、マ
ウスのMyoD、11瓜yOgehin遺伝子は旋毛虫感染によるシスト形成の初期に多く発
現された。また、旋毛虫の発育ステージにより、旋毛虫が分泌するマクロファ
ージ遊走抑制因子などの各種の蛋白の襲撃量特大きく異なっていた。
今後はよ′り有用なクローンの検索を痩ける
とともに、セリンプロテアーゼイ
ンヒビター、セリンプロテアーゼ、▲ま七宿主の筋肉細胞の変異に関与するクロ
ーンを昆虫細胞で発現させ、より詳細な活性の検討を行う予定である。-研究組織
研究代表者:高橋
優三
研究分担者:長野
功_
研究協力者:呉
恵良
ナ
:中田.琢巳
(岐阜大学医学部
教授)
(岐阜大学医学部
助教授)
(岐阜大学医学部
助手)
(岐阜大学医学部
助手)