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八重山諸島におけるナミハタの資源生態に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

八重山諸島におけるナミハタの資源生態に関する研究(

Abstract_論文要旨 )

Author(s)

太田, 格

Citation

Issue Date

2020-09-18

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12000/47149

Rights

(2)

(様式第3号)

論 文 要 旨

論 文 題 目 : 八重山諸島におけるナミハタの資源生態に関する研究 本 研 究 で は , 八 重 山 諸 島 周 辺 海 域 に お け る 水 産 重 要 種 , ナ ミ ハ タ Epinephelusongus

(Serranidae) について,•

そ の 資 源 状 態 の 評 価 と 管 理 策 の 策 定 を 大 き な 目 的 と し て , 本 種 の資源生態に関する以下の研究を行った。

1章 成長と性様式: 耳石による年齢査定および生殖腺の組織学的観察により,成長 式,寿命,雌の最小成熟サイズ,50.%成熟年齢が明らかとなった。また,雄は,雌に比べ, 大型かつ高齢であり,両性個体は,雌と雄の中間の体長と年齢に出現したことから,八重 山海域のナミハタは,雌雄同体であり,単雄性の雌性先熟種であることが示唆された。 第 2章 繁殖生態: 生殖腺の組織学的観察,卵細胞発達の解析,漁業データの解析によ り,本種の主産卵期が

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,

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月であること,産卵が月周期に同調し,連続する

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か月間の各 下弦(月齢23日)に一斉に始まり,数日間に集中すること,雌個体は, 1産卵周期におい て, 1回または複数回産卵し,その産卵数は事前決定型であることが分かった。

3章 食 性 : ナミハタおよびその他サンゴ礁域に生息する8種のハタ類について,胃 内容物分析により,食性を調べた。ハタ類の餌料生物として,甲殻類(主にカニ類),魚 類または頭足類(主にタコ類)が重要であることが分かったdまた,餌生物組成の割合は, 種やサイズによる違いがあり,種や成長段階によって,栄養要求もしくは餌の好みが異な ることが示唆された。・ 第

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章 産卵場における産卵集群の分布: 主要産卵場「ヨナラ水道」において,産卵集 群の分布状況を明らかにするため,潜水銀察調査を実施した。産卵集群ピーク期の平均生 息密度は,非産卵期の

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倍であり, ヨナラ水道が,ナミハタの産卵群が高密度に集群す る一過性の産卵場であることが明らかとなった。

5章 漁業データを用いた産卵集群形成の動態解析: 20年間の漁業データを基に,ナ ミハタの産卵集群形成の動態について解析した結果,漁獲量は,産卵集群の形成過程をよ く反映し,産卵開始される下弦にピークとなった。一方で,産卵集群形成の開始月と頻度 には年変動が認められ,産卵前の水温が,産卵集群形成のタイミングと回数を決定するこ とが分かった。

6章

個体群動態と管理策の評価:長期の漁獲統計デー タ,漁獲物の体長組成データ及 びナミハタの生物学的な情報に基づき, VPA(Virtual Population Analysis: 実質個体群解析) を用いて,八重山海域のナミハタの資源状態の評価と保護区設置による管理策の評価を試 みた。その結果,資源状態は「低位・減少傾向」であること,現行のヨナラ水道産卵場保 護区による資源の回復効果は限定的であること,資源の回復のためには,大幅な漁獲圧の 低減が必要であることが分かった。

太田

参照

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