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平成 24 年度 事業年報 横浜市食肉衛生検査所

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(1)

平 成 24 年 度

事 業 年 報

横 浜 市 食 肉 衛 生 検 査 所

(2)

はじめに

「食」は生命を維持するために必要不可欠であると同時に、生活を豊かなも

のにしてくれます。必要不可欠であるがゆえに「食の安全」は非常に重要で、

世間から注目を集めている事柄です。最近では情報網などの発達により、簡単

に日本各地だけでなく世界各国の珍しい食品を入手できる環境になりました。

このような食品を含め、流通している全ての食品は様々な法令を満たした「安

全」であることが必要です。

平成

24 年度は、食に関する変化が多々ありました。放射性物質の新たな基準

値が4月1日に設定され、当所では平成

23 年8月8日から牛肉の全頭検査を実

施しておりますが、平成

24 年4月からはゲルマニウム半導体検出器を用い、引

き続き全頭の検査を行い、現在も実施しております。

7 月 1 日からは食品衛生法

に基づき、牛の肝臓(レバー)を生食用として販売・提供することが禁止され

ました。これは、牛のレバーを生で食べると腸管出血性大腸菌やカンピロバク

ターなどの重篤な食中毒の発生に繋がるためです。

さらに本市では、市民の皆様とのリスクコミュニケーションに基づいて策定

した「横浜市食品衛生監視指導計画」に則り、食品衛生に関する施策を実施し

ています。

特に平成

24 年度は、放射性物質検査や肉の生食による食中毒の予防、

イベントなどで大量提供される食品の安全性確保、ノロウイルスの食中毒予防

対策、食物アレルギーによる健康被害防止及び輸入食品の安全性確保などを重

点とした事業に取り組みました。

当検査所においても、正確かつ迅速なと畜検査の実施と衛生的な食肉処理及

び食鳥処理施設への監視指導並びに定期的に食肉の食中毒菌の検査を実施し、

安心してお肉を召し上がっていただけるよう日々邁進しております。また、平

25 年度は7月から牛伝達性海綿状脳症の検査月齢の変更にかかわる検査や特

定危険部位の分別管理について新たな体制で確実に対応しております。今後も

関連機関と連携し迅速な対応ができるよう体制を整備し、流通する食肉の安全

性確保のため、様々な事業に取り組んでまいります。

ここに平成

24 年度事業概要をとりまとめましたので、ご高覧いただければ幸

いです。

平成

25 年9月

横浜市食肉衛生検査所

所長 桃井 宏之

(3)

第1章   総      説

1 沿 革 1 2 概 要 2

第2章   事 業 概 要

1 食肉動物の検査について 4 2 食鳥の検査について 8 3 試験検査について 10 4 特定部位の使用等の許可について 17 5 学会・研修会等の発表 18 6 衛生講習会 18

第3章   調 査 研 究 報 告

1 牛の横隔膜の腫瘤 20 2 豚非定型抗酸菌症の多発事例 22 3 食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質検査について 27 4 LC/MS/MSを用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 50 5 LC/MS/MSを用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 50 6 横浜市食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質汚染対策について 68 7 豚の全身にみられた腫瘤 83 8 牛の肺 85 9 Multiplex qPCRによる食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 86 10 神経内分泌細胞への分化を示す豚の腺癌 89 11 Multiplex qPCRによる食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 92

参 考 資 料

1 年度別検査頭数〔表1〕 95 2  年度別検査頭数の推移〔図1〕 95 3 年度別病畜検査頭数〔表2〕 96 4 年度別病畜検査頭数の推移〔図2〕 96 5 月別検査頭数〔表3〕 97 6  月別検査頭数の推移〔図3〕 97 7 都道府県別検査頭数表〔表4〕 98 8 とさつ禁止及び全部廃棄処分獣畜に認められた主要病変〔表5〕 99 9  器官別検出病変の詳細〔表6〕 107 10 横浜市食肉衛生検査所平面図   112 11 BSE検査室平面図   113 12 放射線検査室平面図 114 13 案内図 115

(4)

第1章 総 説

1 沿 革

昭和25年 4月 と畜場関連衛生行政、神奈川県から本市に委譲

横浜市中央と畜場(神奈川区山内町)は、神奈川保健所が所管

横浜畜産興業㈱戸塚と畜場は、戸塚保健所が所管

昭和31年 1月 横浜市衛生局公衆衛生課へ移管

昭和32年 2月 横浜畜産興業㈱戸塚と畜場廃止

昭和34年 9月 横浜市中央と畜場廃止

新たに横浜市中央と畜場として、鶴見区大黒町3番53号に開設

昭和35年11月 庁舎(鉄筋コンクリート2階・一部3階建て・延面積380.4㎡)

建設

昭和37年 3月 横浜市食肉衛生検査所設置

昭和54年10月 総合市場ビルが完成し、3階に検査所移転

昭和63年10月 中央卸売市場整備計画に基づく全面改築工事終了

新施設稼働

平成 3年 4月 食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律の施行

平成 6年 7月 仲卸棟完成

平成 7年 3月 女子更衣室及び事務室の改築工事終了

平成12年10月 副生物保管用冷蔵庫を増設

平成13年10月 牛海綿状脳症検査開始

平成14年 4月 豚枝肉冷却施設が完成し、冷と体取引開始

平成17年12月 小動物解体室の解体ライン改良工事終了

オンレール稼動

平成21年 1月 大動物解体室の解体ライン改良工事終了

オンレール稼動

大動物内臓処理室改良工事終了

平成21年 4月 小動物検査コーナー改良工事終了

小動物内臓処理室改良工事終了

平成23年 9月 放射線検査室整備

平成23年10月 小動物けい留所改良工事終了

平成24年 7月 食肉衛生検査所ウェブサイト開設

(5)

2 概 要

(1) 名 称 横浜市食肉衛生検査所

(2) 所在地 横浜市鶴見区大黒町3番53号

TEL 045 (511) 5812

FAX 045 (521) 6031

ウェブサイト http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/niku/

(3) 庁 舎 総面積 645㎡

ア 総合市場ビル(鉄筋コンクリート3階建 2,602.4㎡)3階部分

529㎡

所長室、事務室、研修資料図書室、試験検査中央管理室、理化学検査室、

理化学測定室、病理検査室、細菌検査室、分離培養室、洗浄滅菌室、

男子更衣室、女子更衣室、ロビー、倉庫

イ 食肉市場福利厚生棟1階部分 44.5㎡

放射線検査室、特別管理産業廃棄物保管庫

ウ 病畜棟 71.5㎡

病畜検査室、前室、計測室、消毒室、BSE検査室、BSE検査準備室

(4) 機 構

健康福祉局

健康安全部

食肉衛生検査所

(5) 配属職員構成 平成25年3月31日現在

1

1

4

19+ (再雇用1)

5

1+ (再任用1)

(再任用1)

2

(6)

(6) 業務内容

ア と畜場法に基づくと畜検査及びと畜場の衛生指導

(ァ)伝達性海綿状脳症検査実施要綱に基づく、伝達性海綿状脳症スクリーニング検

イ 食品衛生法に基づく次の業務

(ァ)第28条第1項の規定による食肉市場内の営業者等からの報告の徴収、市場内

で取り扱う食品等の監視指導及び収去

(イ)第30条第2項の規定による食肉市場内の監視指導

(ウ)第54条の規定による食肉市場内で取り扱う食品等の廃棄処分及び営業者に

対する食品衛生上の危害を除去するための処置命令

(エ)東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故をうけての、牛全頭の放射性

物質スクリーニング検査

ウ 食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律に基づく申請書類等の受理、許

可調査、監視指導、確認規程の審査等の業務

エ 横浜市食肉衛生検査所条例に基づく次の業務

(ァ)食肉動物、食肉及び食肉動物医薬品についての試験、検査、研究及び調査

(イ)依頼による試験、検査、研究及び調査

オ 牛海綿状脳症対策特別措置法第7条第2項の規定に基づく、牛の特定部位の使用

及び焼却免除の許可

(7) 手数料

※ 特に、試験、検査、研究及び調査に使用する材料または手数を要するときの手数料は、

実費相当額を徴収します。

手数料

600円

300円

150円

1,500円

300円

H5.7.1改正

2,000円

調

10,000円

19,000円

食鳥処理場の構造または設備変更許可申請手数料

確認規程認定申請手数料

確認規程変更認定申請手数料

10,000円

5,500円

2,300円

※左記の範囲内の 額を徴収します

区   分

食鳥処理の事業の

規制及び食鳥検査

に関する法律の規

定に基づく手数料

依 頼 検 査 等

諸  証  明

と 畜 検 査 手 数 料

食鳥処理事業許可申請手数料

H18.4.1改正

H9.4.1改正

H6.4.1改正

(7)

第2章 事 業 概 要

1 食肉動物の検査について

(1) と畜検査頭数

平成24年度の総と畜検査頭数は143,378頭です(表1)。

表1 畜種別と畜検査頭数の推移

24年度

23年度

増△減

前年度比(%)

11,888

12,920

△ 1,032

92

(15)

(17)

(△2)

88

1,903

1,706

197

112

(2)

(3)

(△1)

67

1

1

(0)

(0)

13,792

14,626

△ 834

94

(17)

(20)

(△3)

85

0

99

△ 99

(0)

(0)

(0)

127,563

133,261

△ 5,698

96

(0)

(0)

(0)

2,023

2,414

△ 391

84

(0)

(0)

(0)

129,586

135,675

△ 6,089

96

(0)

(0)

(0)

129,586

135,774

△ 6,188

95

(0)

(0)

(0)

143,378

150,400

△ 7,022

95

(17)

(20)

(△3)

85

畜種

総計

当才

肉用牛

乳用牛

合計

子牛

合計

大貫

( )は病畜の検査頭数です。 4

(8)

(2) と畜場外とさつ

と畜場外とさつ(切迫とさつ)はありませんでした。

(3) と畜検査の結果に基づく処分頭数

とさつ・解体禁止、全部廃棄、一部廃棄のいずれかの処分をした食肉動物の頭数

は122,958頭で、総検査頭数の約85.8%にあたりました。また、処分内

容では畜種にかかわらず大部分を一部廃棄処分が占めていました (表2、3)。

表2 畜種別処分頭数

とさつ・

解体禁止

13,791

8,789

63.7%

0

12

8,777

1

1

100.0%

0

0

1

129,586

114,168

88.1%

0

55

114,113

合計

143,378

122,958

85.8%

0

67

122,891

全部廃棄

一部廃棄

処分内容

検査頭数

処分数

頭数

百分率

表3 処分頭数の推移

とさつ・

解体禁止

平成22年度

146,894

128,533

87.5

4

77

128,452

平成23年度

150,400

132,974

88.4

0

130

132,844

平成24年度

143,378

122,958

85.8

0

67

122,891

検査頭数

処分数

処分内容

頭数

百分率

全部廃棄

一部廃棄

(9)

(4) 器官別病変百分率

病変の検出を器官別にみると、牛では総病変数15,612件に対し、消化器系

に7,502件(48.1%)、呼吸器系に3,940件(25.2%)、運動器

系に2,854件(18.3%)の順に(図1)、豚では総病変数195,801

件に対し、呼吸器系に137,829件(70.4%)、消化器系に42,937

件(21.9%)、循環器系に8,787件(4.5%)の順に(図2)病変が多

く認められました。

図1 牛における器官別病変百分率

消化器系 48.1% 呼吸器系 25.2% 運動器系 18.3% 泌尿・生殖器系 4.9% 循環器系 1.9% その他1.6%

総件数

15,612

図2 豚における器官別病変百分率

呼吸器系 70.4% 消化器系 21.9% 循環器系 4.5% 運動器系 2.1% 泌尿・生殖器系 0.7% その他 0.4%

総件数

195,801

6

(10)

(5) 上位5位病変検出率

検査頭数あたりの病変件数を百分率で示しました。牛では胸膜炎が、次いで肝出

血が多く認められました。豚ではカタル性肺炎が高率に認められ、次いで胸膜炎が

多く認められました(表4)。

表4 畜種別病変検出率(%)上位5位

順位

胸膜炎

17.8

胸膜炎

23.4

カタル性肺炎

64.8

肝出血

16.3

肝出血

14.5

胸膜炎

32.5

筋肉出血

10.0

肝包膜炎

14.3

肝包膜炎

13.8

肝包膜炎

9.8

化膿性肝炎

11.9

腹膜炎

6.9

化膿性肝炎

6.8

肺気腫

11.8

間質性肝炎

6.7

肉用牛

乳用牛

(6) とさつ禁止及び全部廃棄処分頭数

とさつ禁止処分はありませんでした(表5)。

全部廃棄処分は、牛では牛白血病、敗血症によるもの等がみられました。豚では

敗血症が処分理由の大半を占めていました。

表5 とさつ禁止及び全部廃棄処分頭数

合計 肉用牛 乳用牛

豚(当才) 豚(大貫)

豚丹毒

0

0

0

0

0

0

合計

0

0

0

0

0

0

牛白血病

6

6

0

0

0

0

白血病

2

0

0

0

2

0

豚丹毒

7

0

0

0

7

0

サルモネラ症

0

0

0

0

0

0

膿毒症

5

1

0

0

3

1

敗血症

27

3

0

0

21

3

尿毒症

0

0

0

0

0

0

高度の黄疸

1

0

0

0

1

0

高度の水腫

14

1

1

0

11

1

腫瘍

5

0

0

0

5

0

中毒諸症

0

0

0

0

0

0

合計

67

11

1

0

50

5

67

11

1

0

50

5

総計

病名

(11)

2 食鳥の検査について

「食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律」に基づく業務のうち、許可権

限(市長許可)を除く業務所管を食肉衛生検査所とし、関係申請書類等の受理、監

視指導等を実施しました。

(1) 食鳥処理場及び届出食肉販売業者の施設数

施設はすべて年間処理羽数が30万羽以下の認定小規模食鳥処理場であり、現

在27施設あります。また、食肉販売業の許可を受けている者が届出をし、検査

に合格した食鳥とたいを認定小規模食鳥処理業者に販売する届出食肉販売業者

の施設は3施設です。なお、これらの施設に対して延50回の監視指導を実施し

ました。

(2) 食鳥処理衛生管理者数

認定小規模食鳥処理場には、食鳥処理衛生管理者を置くことが義務づけられて

おり、その設置者数は52人です。

(3) 確認状況及び措置

認定小規模食鳥処理場では、食鳥処理衛生管理者が「確認規程」に基づき異常

の有無を確認することが義務づけられています(表1)。

表1 認定小規模食鳥処理場における確認状況及び措置

合計

260,196

257,562

2,634

全部廃棄

1,706

一部廃棄

928

不適合に対する措置の

内容内訳

確認状況及び措置

異常の有無の確認羽数

基準適合羽数

基準不適合羽数

8

(12)

(4) 精密検査

厚生労働省通知及び検査所独自に基づくモニタリング検査等を、残留有害物質と

食中毒原因細菌について実施しました。

残留有害物質検査は食鳥の筋肉及び腎臓について実施し、結果はすべて陰性でし

た(表2)。食中毒原因細菌検査は食鳥の筋肉、施設内器具等及び従業員の手指に

ついて実施しました(表3)。食鳥病理検査は基準不適合な食鳥11羽30項目に

ついて実施しました。

表2 残留有害物質検査件数

一 斉 法 Ⅰ 抗 生 物 質 テ ト ラ サ イ ク リ ン 系 内 寄 生 虫 用 剤 抗 生 物 質 計 検査所独自 モニタリン グ検査 筋肉 50 2,500 0 0 200 2,700 筋肉 30 1,500 90 0 120 1,710 腎臓 30 0 90 0 120 210 横浜市食品 衛生監視指 導計画に基 づく検査 筋肉 0 0 0 0 0 0 110 4,000 180 0 440 4,620 分  類 検 査 検 体 検 査 検 体 数 検査項目 厚生労働省 通知に基づ くモニタリ ング検査 総   計 ※ 結果はすべて陰性でした。

表3 食中毒原因細菌検査件数

ター

O

1

5

7

O

2

6

O

1

1

1

70

70

70

70

70

70

20

20

(8)

(5) (32) (23)

(0)

(0)

(0) (10)

65

65

73

73

(30)

(8)

(8)

(9)

15

15

17

17

(4)

(0)

(3)

(0)

合計

160

80

80

160

70

160

70

70

70

20

20

800

0

0

0

0

276

0

0

0

0

64

0

フードスタンプ検査

器具等

73

0

0

0

手指・

その他

17

460

0

分類

検査項目

検査所独自モニタリング検査

筋肉

70

0

※( )内は陽性検体数を表します。

(13)

3 試験検査について

(1) と畜検査関係

精密検査

生体検査、解体前及び解体後の検査において、と畜場法における全部廃棄の対

象となる重篤な疾病が疑われたものについては検査を保留し、微生物学的、病理

学的、理化学的に精密検査を行います。精密検査の結果と剖検所見に基づき処分

を決定しています。

本年度の検査頭数は84頭でした(表1) 。

表1 疾病別検査件数

検査区分

疾病名

微生物検査 病理検査 理化学検査 総 数

6

0

205

0

205

3

0

100

0

100

7

48

0

0

48

サ ル

モ ネ

ラ 症

4

55

0

0

55

3

140

0

0

140

32

1,548

0

0

1,548

( 非 定 型 抗 酸 菌 症 )

8

0

359

0

359

1

0

0

5

5

1

0

0

1

1

3

0

0

5

5

0

0

0

0

0

8

0

0

55

55

1

0

0

6

6

0

0

0

0

0

7

0

120

0

120

84

1,791

784

72

2,647

合計

検査頭数

検査項目数

尿

( 白 血 病 を 除 く )

10

(14)

イ 牛海綿状脳症(BSE)検査

と畜場に搬入された全ての牛13,791頭について、エライザ法によるスク

リーニング検査を実施し、結果はいずれも陰性でした(表2)。

表2 BSE検査頭数

分類

検査頭数

生後24ヶ月以上の牛のうち、生体検査において運動障

害、知覚障害、反射または意識障害の神経症状が疑わ

れたもの及び全身症状を呈する牛

0

生後30ヶ月以上の牛

3,933

その他の牛

9,858

合計

13,791

(15)

(2) 微生物検査関係

ア と畜場内の衛生状況

下記の検査結果を衛生指導に役立てました(表3)。

(ア) 厚生労働省通知(平成9年1月28日、平成9年4月8日)に基づき、枝肉

の生菌数、腸管出血性大腸菌(O157及びO26)、サルモネラの検査を実施

しました。なお、設置者の依頼により大腸菌数の検査を実施しました。

(イ) 厚生労働省通知(平成12年4月10日)に基づき、牛枝肉の生菌数及び大

腸菌群の検査を実施しました。

(ウ) 厚生労働省通知(平成14年4月10日)に基づき、豚枝肉の生菌数及び大

腸菌群の検査を実施しました。

表3 と畜場内の衛生状況調査件数

2

6

255

240

220

240

120

60

60

940

60

0

0

0

0

60

60

120

250

240

220

240

120

0

0

820

0

0

0

0

0

0

0

0

565

480

440

480

240

120

120

1,880

総 計

 

検査項目

フ キ ト リ 検 査

豚枝肉

解体ライン

イ 食肉処理施設及び食鳥処理施設の衛生状況

市場内の食肉処理施設5社及び市内の食鳥処理施設において、食肉、食鳥肉及

び施設内の器具類を対象に細菌検査を実施し、検査結果に基づいて衛生指導を行

いました(表4)。

表4 食肉処理施設及び食鳥処理施設の衛生状況調査件数

72

72

72

72

(25)

(4)

(2)

(2)

3

3

3

3

(0)

(0)

(0)

(0)

65

65

73

73

(30)

(8)

(8)

(9)

15

15

17

17

(4)

(0)

(3)

(0)

分類

検査項目

食肉処理施設

器具等

72

288

手指・その他

3

12

食鳥処理施設

器具等

73

276

手指・その他

17

64

※( )内は陽性検体数を表します。食鳥処理施設における調査件数は「食鳥の検査について」のページからの再掲です。 12

(16)

ウ 食中毒原因細菌検査

検査所独自モニタリング検査等及び市内流通の牛肉と豚肉の食中毒菌の検査

をしました (表5)。昨年度に引き続き、横浜市食品衛生監視指導計画に基づ

く収去品検査を行いました。

表5 食中毒原因細菌検査件数

ター

O

1

5

7

0

2

6

0

1

1

1

70 70 70 70 70

70

20

20

(8) (5) (32) (23) (0) (0) (0)

(10)

21

21

21 21 21

21

21

(13) (0)

(0) (0) (0) (0)

(2)

91

21

91 70 91 91 91

91

20

21

20 607

0

0

筋肉

合計

0

460

監視班収去

牛、豚

筋肉

21

70

0

0 147

分類

検査項目

検査所独自モニタリング検査

( )内は陽性検体数を表します。鶏に関する検査件数は「食鳥の検査について」のページからの再掲です。

エ 調査研究他

牛直腸及び第1胃内容物中の食中毒菌の保菌調査を実施しました。検査室の精

度管理(GLP)に基づき内部・外部精度管理を実施しました(表6)。

表6 保菌調査件数及び精度管理検査件数

検査検体数 検査項目数 直腸内容物

110

330

第1胃内容物

50

150

4

6

12

54

176

540

分  類 牛の保菌調査 外部精度管理 内部精度管理 総  計

(17)

(3) 病理検査関係

一般病理検査は230頭、1,526件実施し、症例を集積し早期診断に役立て

ました(表7)。本年度の病理組織検査による腫瘍の検出数は牛で13例、豚で24

例の合計37例でした。検査頭数に対する腫瘍が検出される割合は、牛で0.09

4%、豚で0.019%でした。全部廃棄処分は、牛白血病が6例、豚の白血病が

2例、全身性腫瘍が豚で5例確認されました。 (表8)。

表7 病理検査件数

検査項目 検査頭数 検査項目数 合計 230 1,526 一般病理検査 216 1,478 病理依頼検査 3 18 食鳥病理検査 11 30 ※食鳥病理検査に関する検査件数は「食鳥の検査について」のページからの再掲です。

表8 腫瘍が認められた検査頭数

腫瘍名 牛 豚 鶏 白血病 6 2 0 黒色腫 2 8 0 肝細胞癌 0 0 0 子宮平滑筋肉腫 0 2 0 腎芽腫 0 4 0 乳頭腫 1 0 0 血管腫 0 2 0 黄体細胞腫 0 1 0 末梢神経鞘腫瘍 1 2 0 莢膜細胞腫 0 1 0 甲状腺腫 1 0 0 肝細胞腺腫 0 1 0 胆管細胞腺腫 0 1 0 類腺腫過誤腫 2 0 0 総計 13 24 0 14

(18)

(4) 理化学検査関係

ア 残留有害物質検査

厚生労働省通知及び検査所独自に基づくモニタリング検査を、残留有害物質に

ついて実施しました。また、市内流通食肉についても横浜市食品衛生監視指導計

画に基づく収去品検査を行いました(表9)。

本年度の検査において違反と判定された検体はありませんでした。

表9 残留有害物質検査件数

一 斉 法 Ⅰ 抗 生 物 質 テ ト ラ サ イ ク リ ン 系 内 寄 生 虫 用 剤 抗 生 物 質 計 筋肉 30 1,500 0 0 0 1,500 脂肪 0 0 0 0 0 0 筋肉 10 500 0 0 0 500 脂肪 0 0 0 0 0 0 鶏 筋肉 50 2,500 0 0 200 2,700 筋肉 20 500 30 0 40 570 腎臓 10 0 30 0 40 70 脂肪 10 0 0 40 0 40 筋肉 60 1,500 90 0 120 1,710 腎臓 30 0 90 0 120 210 脂肪 30 0 0 120 0 120 筋肉 30 1,500 90 0 120 1,710 腎臓 30 0 90 0 120 210 筋肉 14 500 0 56 0 556 脂肪 10 0 0 0 0 0 筋肉 18 548 0 68 0 616 脂肪 10 0 0 0 0 0 鶏 筋肉 0 0 0 0 0 0 362 9,048 420 284 760 10,512 総   計 厚生労働省通知に基づく モニタリング検査 牛 豚 鶏 監視班収去 牛 豚 分  類 検 査 動 物 検 査 検 体 検 査 検 体 数 検査項目 検査所独自モニタリング検査 牛 豚 ※テトラサイクリン系抗生物質は、テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、クロルテトラサイクリンの3項目で す。 ※抗生物質の検査対象はペニシリン系、テトラサイクリン系、マクロライド系、アミノグリコシド系抗生物質であり、 検査方法はDisk法によります。※鶏に関する検査件数は「食鳥の検査について」のページからの再掲です。

イ その他

検査室の精度管理(GLP)に基づき内部精度管理を49検体329項目、

外部精度管理を1検体5項目実施しました。

(19)

(5) 放射性物質検査関係

東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質に汚染した

稲ワラを給餌された牛がと畜され、食肉として流通されるという事例が生じました。

このため全国に先がけて平成23年8月8日からと畜場に搬入されたすべての牛

について、放射性物質スクリーニング検査を実施しています。

本年度は、13,791頭の検査を実施しました。その結果は、平成24年4月

1日から4月10日まで食肉の暫定規制値(500Bq/kg)未満でした。4月11

日からゲルマニウム半導体検出器を使用した検査が開始され、すべて基準値(10

0Bq/kg)以下でした。

豚についても、平成24年5月と6月に50頭、平成25年2月に42頭の全戸

検査を実施し、すべて基準値以下でした。

16

(20)

4 牛特定部位の使用等の許可について

牛の特定部位については、「牛海綿状脳症対策特別措置法」第7条第2項の規定

に基づき、学術研究等の目的で使用する場合に限り、焼却による処理を免除し、使

用を許可しています。

(1) 使用許可施設数

主な許可施設は大学歯学部、歯科医療関連企業です。

表1 牛の特定部位使用許可状況

特定部位の種類

新規

2施設

更新

10施設

新規

0施設

更新

1施設

提供施設数

延髄

12施設

1施設

(21)

5 学会・研修会等の発表

実施日

学会・研修会名

演  題

平成24年5月17、18日

第64回 全国食肉衛生検査所協議会 病理研修会 牛の横隔膜の腫瘤 豚非定型抗酸菌症の多発事例 食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質検査について LC/MS/MSを用いた殺鼠剤の分析と検出事例について

平成24年10月5日

第30回 全国食肉衛生検査所協議会 理化学部会 LC/MS/MSを用いた殺鼠剤の分析と検出事例について

平成24年10月26日

平成24年度 関東甲信越ブロック食肉衛生検査所協議会業績発表会 横浜市食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質汚染対策について 豚の全身にみられた腫瘤 牛の肺

平成24年11月22日

第32回 全国食肉衛生検査所協議会 微生物部会研修会 Multiplex qPCRによる食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討

平成25年1月21、22日

平成24年度 食肉衛生技術研修会・食肉衛生発表会 神経内分泌細胞への分化を示す豚の腺癌

平成25年1月23、24日

平成24年度 食鳥肉衛生技術研修会・衛生発表会 Multiplex qPCRによる食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討

平成24年9月21日

第47回 横浜市 保健・医療・福祉 研究発表会

平成24年11月7、8日

第65回 全国食肉衛生検査所協議会 病理研修会 発表内容は第3章を参照して下さい。

6 衛生講習会

実施日

講習会名

講習内容

参加人数

平成24年6月16、17日

第7回食育全国大会 食品検査講習会

放射性物質検査に関する講習会

100人

平成24年6月16、17日

第7回食育全国大会 パネル展

放射性物質検査に関するパネル展示

500人

平成24年6月23日

食品衛生講習会

食肉を中心とした食品衛生講習会

21人

平成24年6月25、26、27日 食品衛生講習会

内臓業者を対象とした食品の衛生講習会

195人

平成24年6月25日

手洗いチェッカー講習会

内臓業者を対象とした食品の衛生講習会

20人

平成24年6月29日

神奈川県養豚協会青年部豚勉強会

養豚業者を対象とした豚の疾病に関する講習会

20人

平成24年7月9日

食品衛生講習会

内臓業者を対象とした食品取扱いに関する衛生講習会

8人

平成24年11月28日

衛生講習会

と畜解体業者を対象とした食中毒に関する衛生講習会

58人

18

(22)

第3章 調査研究報告

下記のそれぞれの内容に関して研究報告を行いました。発表に用いた抄録、スライド等を次ペ ージから掲載します。 ○平成 24 年 5 月 17、18 日 第 64 回 全国食肉衛生検査所協議会 病理研修会 1 牛の横隔膜の腫瘤 ○平成 24 年 9 月 21 日 第 47 回 横浜市 保健・医療・福祉 研究発表会 2 豚非定型抗酸菌症の多発事例 3 食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質検査について 4 LC/MS/MS を用いた殺鼠剤の分析と検出事例について ○平成 24 年 10 月 5 日 第 30 回 全国食肉衛生検査所協議会 理化学部会 5 LC/MS/MS を用いた殺鼠剤の分析と検出事例について ○平成 24 年 10 月 26 日 平成 24 年度 関東甲信越ブロック食肉衛生検査所協議会業績 発表会 6 横浜市食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質汚染対策について ○平成 24 年 11 月 7、8 日 第 65 回 全国食肉衛生検査所協議会 病理研修会 7 豚の全身にみられた腫瘤 8 牛の肺 ○平成 24 年 11 月 22 日 第 32 回 全国食肉衛生検査所協議会 微生物部会研修会 9 Multiplex qPCR による食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 ○平成 25 年 1 月 21、22 日 平成 24 年度 食肉衛生技術研修会・食肉衛生発表会 10 神経内分泌細胞への分化を示す豚の腺癌 ○平成 25 年 1 月 23、24 日 平成 24 年度 食鳥肉衛生技術研修会・衛生発表会 11 Multiplex qPCR による食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討

(23)

N o . 2 1 9 7 牛 の 横 隔 膜 の 腫 瘤 [ 森 田 由 紀 子 ( 横 浜 市 )] 症 例 : 牛 , 黒 毛 和 種 , 雌 , 3 1 か 月 齢 . 臨 床 的 事 項 : 著 変 を 認 め な か っ た . 肉 眼 所 見 : 横 隔 膜 腹 腔 面 全 体 に や や 隆 起 す る 直 径 0 . 2 ~ 3 . 0 c m の 白 色 , 扁 平 な 腫 瘤 が 認 め ら れ た . 同 部 位 に は 、 び 漫 性 に 淡 赤 色 も し く は 白 色 で 透 明 感 の あ る 粟 粒 大 の 腫 瘤 も 観 察 さ れ た . 同 様 の 腫 瘤 は 肝 臓 , 第 四 胃 お よ び 横 隔 膜 付 着 部 付 近 の 壁 側 腹 膜 に も 多 発 し て い た . な お , 横 隔 膜 胸 腔 面 に は 著 変 を 認 め な か っ た . 組 織 所 見 : 白 色 , 扁 平 な 腫 瘤 で は , 結 合 組 織 性 支 柱 を 単 層 立 方 状 ま た は 円 柱 状 細 胞 が 被 い , 乳 頭 状 構 造 を 形 成 し て い た . 腫 瘍 細 胞 は 類 円 形 の 核 を 持 ち , 核 仁 が 明 瞭 で あ っ た . 腫 瘍 細 胞 自 由 縁 は p H 2 . 5 ア ル シ ア ン 青 染 色 で 陽 性 を 示 し , ヒ ア ル ロ ニ ダ ー ゼ 消 化 試 験 に 消 化 さ れ た た め ヒ ア ル ロ ン 酸 と 同 定 さ れ た . 免 疫 染 色 で は 腫 瘍 細 胞 は ケ ラ チ ン / サ イ ト ケ ラ チ ン 陽 性 , ビ メ ン チ ン 陰 性 を 示 し た . 粟 粒 大 の 腫 瘤 で は , 紡 錘 形 の 細 胞 が 肉 腫 様 に 増 殖 し て い た . 細 胞 境 界 は 不 明 瞭 で , 細 胞 間 に 膠 原 線 維 が 発 達 し て い た . 免 疫 染 色 で は ケ ラ チ ン / サ イ ト ケ ラ チ ン 陽 性 細 胞 が 散 在 し て お り , ビ メ ン チ ン は 陽 性 を 示 し た . 診 断 名 : 中 皮 腫 ( 上 皮 型 ) 討 議 : 粟 粒 大 腫 瘤 は 肉 芽 組 織 で は な い か と い う 意 見 , ま た リ ン パ 節 に 中 皮 腫 病 変 が 認 め ら れ る の は 珍 し い た め , 転 20

(24)

移 の 経 路 に つ い て 精 査 す べ き と い う 意 見 も あ っ た . 追 加 報 告 : 粟 粒 大 腫 瘤 は , 毛 細 血 管 と 膠 原 線 維 が 高 度 に 発 達 し , 肉 芽 組 織 と 診 断 し た . 縦 隔 リ ン パ 節 に 中 皮 腫 が 転 移 し て い た . 横 隔 膜 病 変 に お い て 腫 瘍 細 胞 の 脈 管 お よ び リ ン パ 管 へ の 浸 潤 像 が み ら れ た こ と か ら , リ ン パ 行 性 に 転 移 し た と 推 察 さ れ た .

(25)

豚非定型抗酸菌症の多発事例

健康福祉局健康安全部

食肉衛生検査所

四反田 聡

非定型抗酸菌症は結核菌の一種(Mycobacterium avium‐intracellulare c

omplex)による疾病であり、人にも豚と同じ菌が感染することから人獣共通感染症

とされている。非定型抗酸菌症はと畜検査において、散見される疾病であり、病変

を確認した場合は部分廃棄または、全部廃棄の処置をとっている。

平成

22 年度末から 23 年度始まで、特定の農家から出荷された豚において非定型

抗酸菌症による症状を示したものが多数認められた。この事例について、発生から

終息までの経過をまとめたので報告をする

22

(26)

豚の非定型抗酸菌症の

多発事例

横浜市食肉衛生検査所 四反田 聡 と畜検査の流れ 生 体 検 査 解 体 前 検 査 解 体 後 検 査 合 格 頭 部 検 査 内 臓 検 査 枝 肉 検 査 精 密 検 査 病 理 ・ 理 化 学 ・ 微 生 物 係留所 と 殺 懸 吊 剥皮 内臓摘出 と畜検査の流れ 生 体 検 査 解 体 前 検 査 解 体 後 検 査 合 格 頭 部 検 査 内 臓 検 査 枝 肉 検 査 精 密 検 査 保留 全 部 廃 棄 病 理 ・ 理 化 学 ・ 微 生 物 係留所 と 殺 懸 吊 剥皮 内臓摘出

非定型抗酸菌

(非結核性抗酸菌) 結核菌以外のものの総称

抗酸菌(Mycobaterium

属) 結核菌など

非定型抗酸菌とは・・

Mycobacterium avium‐intracellulare Complex

(MAC) マイコバクテリウム アビウム-イントラセルラーレ コンプレックス 培養には1か月程度の期間を要する・・・

豚の非定型抗酸菌症の原因菌

当所では顕微鏡を 用いて診断をしている 野鳥、節足動物の糞便、それらによって汚染 された水、土壌、木屑等の環境中に存在 汚染されたオガクズの 敷料としての使用が問題

感染源

(27)

2

感染経路 ・汚染おがくず さらに汚染された オガクズ 汚染された オガクズ 糞便・唾液 に排菌 ・保菌母豚 糞便・唾液 に排菌 子豚

非定型抗酸菌症の対策

実用的なワクチン・抗生剤無し 生産者サイドの衛生管理が頼り!! 保菌豚(特に繁殖豚)の淘汰 豚舎の衛生管理 オールイン・オールアウト 豚舎の洗浄・消毒 汚染オガクズの使用中止 豚の非定型抗酸菌症の症状 生体検査では臨床症状を認めない。 解体後検査で発見される。 ? 環 境 おがくず等 人獣共通感染症としての 豚の非定型抗酸菌症 しかし、 ヒトと豚から同じ病原体(MAC)が分離されるため、 広義の人獣共通感染症として扱われている。 豚‐ヒト間、ヒト‐ヒト間での感染は証明されていない ? ? 非定型抗酸菌症 ~ヒトの症状~ 1-2年程度の服薬が必要となる。薬が効果を上げない 場合は5-10年単位で病気と長くつきあうこともある 咳、痰、血痰など。進行した場合は、全身倦怠感、体重減少など。 自覚症状を示さないこともある。 症状の進行は緩やか 抗結核薬が あまり有効 でない 免疫力が弱っている人へ感染 特に、HIV感染者への感染が問題

豚の非定型抗酸菌症の病変

:腸間膜リンパ節

24

(28)

腸間膜リンパ節の「乾酪壊死」

肝臓の病変

腎臓&脾臓の病変

【豚の非定型抗酸菌症】 牛疫、牛肺疫、口蹄疫、流行性脳炎、狂犬病、水胞性口炎、リフトバレー熱、炭疽 、出血 性敗血症、ブルセラ病、結核病、ヨーネ病、ピロプラズマ病、アナプラズマ病、伝達性海綿 状脳症、鼻疽 、馬伝染性貧血、アフリカ馬疫、豚コレラ、アフリカ豚コレラ、豚水胞病、ブ ルータング、アカバネ病、悪性カタル熱、チュウザン病、ランピースキン病、牛ウイルス性下 痢・粘膜病、牛伝染性鼻気管炎、牛白血病、アイノウイルス感染症、イバラキ病、牛丘疹 性口炎、牛流行熱、類鼻疽 、破傷風、気腫疽 、レプトスピラ症、サルモネラ症、牛カンピロ バクター症、トリパノソーマ病、トリコモナス病、ネオスポラ症、牛バエ幼虫症、ニパウイルス感 染症、馬インフルエンザ、馬ウイルス性動脈炎、馬鼻肺炎、馬モルビリウイルス肺炎、馬痘、 野兎、馬伝染性子宮炎、馬パラチフス、仮性皮疽 、小反芻獣疫、伝染性膿疱性皮膚炎、 ナイロビ羊病、羊痘、マエディ・ビスナ、伝染性無乳症、流行性羊流産、トキソプラズマ病、 疥癬、山羊痘、山羊関節炎・脳脊髄炎、山羊伝染性胸膜肺炎、オーエスキー病、伝染性 胃腸炎、豚エンテロウイルス性脳脊髄炎、豚繁殖・呼吸障害症候群、豚水疱疹 、豚流行 性下痢、 萎縮性鼻炎、豚丹毒、豚赤痢、Q熱、悪性水腫、リステリア症、痘病、 膿毒症、 敗血症、尿毒症、黄疸(高度のものに限る。)、水腫(高度のものに限る。)、 腫瘍(肉、臓 器、骨又はリンパ節に多数発生しているものに限る。)、旋毛虫病、有鉤嚢虫症、無鉤嚢虫 症(全身にまん延しているものに限る。)、中毒諸症(人体に有害のおそれがあるものに限 る。)、熱性諸症(著しい高熱を呈しているものに限る。)、注射反応(生物学的製剤により著 しい反応を呈しているものに限る。)潤滑油又は炎症性産物等による汚染(全身が汚染され たものに限る。) と畜場法 別表4 非定型抗酸菌症は明記されていない。 敗血症として行政処分している。 原因調査と対策 H22.1月 特定の農家Aからの豚で非定型抗酸菌症による保留が複数頭発生。 その後、保留頭数が毎月増加。 農家Aサイドでの対策 酪酸菌(プロバイオティクス) 静菌剤(菌の増殖抑制) 出荷後豚舎に消石灰(消毒) ピートモスの中止 農家Aでは非定型抗酸菌症が出始めたころピートモスを 飼料に添加し始めていた。 (菌は分離できず) ピートモスとは 一般には園芸用資材として使われている シダやミズゴケが発酵した土 豚 約6か月齢で出荷 今いる子豚が出荷される6か月後に 最短での沈静化が可能? ということはこれらの対策に効果があれば・・・ 原因調査と対策

(29)

4

1月から発生を認め、約6か月間で終息 豚非定型抗酸菌症発生状況 と 畜 検 査 頭 数 保 留 ・ 全 部 廃 棄 頭 数 H.23 非定型抗酸菌症の発生状況 全 国 H20 H21 H22 と畜検査頭数 8,107,748 8,500,618 8,363,338 保留(全廃) 542(279) 381(211) 633(323) H22年度横浜市での保留数は102頭 全国保留数の約1/6を横浜市が占めた。 ※H23年度全国食肉衛生検査所協議会病理部会アンケートより 横 浜 市 と畜検査頭数 125,183 133,480 129,969 保留(全廃) 10(4) 23 (14) 102 (29) まとめ 豚の非定型抗酸菌症は人獣共通感染症であり、 公衆衛生上重要な疾病であるが、臨床症状からは判断する ことが難しい。 感染症流行時には、と畜場での検査結果のフィードバック をし、生産者に早期対策を行ってもらうことが重要である。 26

(30)
(31)
(32)
(33)
(34)

食肉衛生検査所における

牛肉の放射性物質

検査について

健康福祉局 健康安全部

食肉衛生検査所

井上 亜希子

(35)

東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故

により放射性物質が漏れ出し稲ワラを汚染

汚染された稲ワラを給餌された牛の肉から暫定

規制値を超える放射性セシウムが検出

食肉衛生検査所での対応:

平成23年7月26日から全戸検査、

8月8日から全頭に対して放射性物質

スクリーニング検査を実施

はじめに

32

(36)

放射性物質と放射線

(37)

α線

α粒子)

β線

γ線

放射線の種類と特徴

紙1枚

1㎜厚の

アルミニウム

1.5㎝厚の鉛

34

(38)

Bq (ベクレル):放射性物質が放射線を

出す能力を表す単位

Sv (シーベルト):放射線の人体への影響

度合いを表す単位

(39)

検査対象:放射性セシウム(Cs)

食肉衛生検査所での

放射性物質検査

物理学的

半減期

生物学的

半減期

134

Cs

約2年

100~200日

137

Cs

約30年

約70日

36

(40)

放射性セシウムの基準値

食品群

規制値

飲料水

200

牛乳・乳製品

200

野菜類

500

穀類

・卵・魚・その他

食品群

基準値

飲料水

10

牛乳

50

一般食品

(牛肉)

100

500*

乳児用食品

50

新基準値(平成24年4月より)

暫定規制値

単位:Bq/kg

(41)

放射線検査の流れ

検体採取

下処理

スクリーニング検査

スクリーニングレベル未満

スクリーニングレベル以上

確定検査

38

(42)

検体採取

検体採取部位

頚部の肉

頭側

尾側

(43)

放射線検査室

作業台

ミンチ機

ミンチ機

ミンチ機

流し台

流し台

冷凍冷蔵庫

ゲルマニウム

半導体検出器

検査室出入り口

下処理室

測定室

40

(44)

下処理

ミンチング

容器詰め

検体搬入

(45)

ミンチ機

ミンチ機導入以前

ミンチ機

ミンチ前の状態

(46)

マリネリ容器

(47)

検査機器の変遷

NaIシンチレーション

サーベイメータ

NaIシンチレーション

スペクトロメータ

ゲルマニウム半導体

検出器

検査開始

~平成23年9月

平成23年9月~

平成24年4月

平成24年4月~

44

(48)

ゲルマニウム半導体検出器

(49)

ゲルマニウム半導体

検出器の仕組み

検出器が

キャッチ

波高分析器が

γ線の種類を

分けて数える

検体から出た

放射線を

46

(50)
(51)

検査結果表

(52)

平成23年7月26日から平成24年8月31日まで

検査の結果

約15,000頭を検査

(53)

( )LC/MS/MS を 用 い た 殺 鼠 剤 の 分 析 と 検 出 事 例 に つ い て 横 浜 市 食 肉 衛 生 検 査 所 ○ 若 林 和 訓 平 澤 修 和 西 川 裕 介※1 佐 藤 和 彦 石 山 有 希 山 根 暁※2 井 上 亜 希 子 鳥 飼 孝 脩 若 林 真 樹 子 ※1 動 物 愛 護 セ ン タ ー ※ 2 中 区 福 祉 保 健 セ ン タ ー は じ め に 当 所 で は 平 成 22 年 度 に LC/MS/MS を 理 化 学 検 査 に 導 入 し 、通 知 法 で あ る HPLC に よ る 動 物 用 医 薬 品 等 の一 斉試 験法 Ⅰ( 畜 水 産 物 )[1]( 以 下「 一 斉 法 」と い う 。)を 行 っ て い る 。 ま た 、 横 浜 市 中 央 卸 売 市 場 食 肉 市 場 に お け る と 畜 検 査 の 際 、 内 臓 所 見 な ど か ら 殺 鼠 剤 中 毒 を 疑 わ せ る も の の 、全 身 性 の 出 血 が 認 め ら れ な い も の に 対 し て LC/MS/MS に よ る 一 斉 法 検 査 を 行 っ た と こ ろ 、 ワ ル フ ァ リ ン が 検 出 さ れ た の で 報 告 す る 。 材 料 及 び 方 法 1 材 料 試 料 : 添 加 回 収 試 験 に 用 い た 試 料 は 横 浜 市 中 央 卸 売 市 場 食 肉 市 場 に 搬 入 さ れ 、 分 析 対 象 薬 剤 が 検 出 さ れ な か っ た 豚 の 筋 肉 を 用 い た 。 検 出 例 試 料 は 全 身 筋 肉 ( 左 右 頚 部 、 腹 部 、 臀 部 )、 腎 臓 、 肝 臓 、 心 臓 、 膀 胱 で あ る 。 試 薬 : 標 準 品 は ク マ テ ト ラ リ ル 、 ジ フ ェ チ ア ロ ン 、 ピ ン ド ン 、 ワ ル フ ァ リ ン は 関 東 化 学 製 、 ブ ロ マ ジ オ ロ ン は 林 純 薬 工 業 製 、 ジ ク マ ロ ー ル は 東 京 化 成 工 業 製 、 ブ ロ デ ィ フ ァ コ ム は シ グ マ ア ル ド リ ッ チ 製 、ク ロ ロ フ ァ シ ノ ン 、ク マ フ リ ル 、ダ イ フ ァ シ ノ ン は Santa Cruz Biotechnology 製 を 用 い た 。 ま た 、 平 成 23 年 度 は 7 薬 剤 だ っ た が 平 成 24 年 度 に 下 線 を 引 い た 3 薬 剤 を 追 加 し 10 薬 剤 と し た 。 標 準 溶 液 : 標 準 品 を 精 秤 し 、メ タ ノ ー ル に 溶 解 し て 100ppm に 調 製 し た も の を 標 準 原 液 と し 、 こ れ を ア セ ト ニ ト リ ル : 蒸 留 水 (4: 6) で 適 宜 希 釈 し た も の を 標 準 溶 液 と し た 。 2 測 定 方 法 前 処 理:通 知 法 に 準 じ 、ミ キ サ ー で 細 切 し た 試 料 5g を 量 り 採 り 、ア セ ト ニ ト リ ル 30 ml、 ア セ ト ニ ト リ ル 飽 和 ヘ キ サ ン20 ml 及 び 無 水 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 10g を 加 え 、振 盪 抽 出 し た 後 、 毎 分 3,000 回 転 で 5 分 間 遠 心 分 離 し 、有 機 層 を 採 る 。得 ら れ た 有 機 層 か ら ア セ ト ニ ト リ ル 層 を 分 取 し 、残 っ た ヘ キ サ ン 層 を 遠 心 分 離 し た 残 留 物 に 加 え 、さ ら に ア セ ト ニ ト リ ル 20 ml を 加 え て 振 盪 抽 出 後 、 毎 分 3,000 回 転 で 5 分 間 遠 心 分 離 す る 。得 ら れ た ア セ ト ニ ト リ ル 層 を 合 わ せ 、40℃ 以 下 で 濃 縮 し 、溶 媒 を 除 去 す る 。残 留 物 に ア セ ト ニ ト リ ル:蒸 留 水( 4:6) 50

(54)

混 液 1.0 ml を 加 え て 溶 か し 、 ア セ ト ニ ト リ ル 飽 和 ヘ キ サ ン 数 ml を 積 層 し て 、 毎 分 3,000 回 転 で 5 分 間 遠 心 分 離 し 、 ア セ ト ニ ト リ ル -水 層 を 試 験 溶 液 と す る 。 LC 装 置 : 島 津 社 製 LC-20 LC 条 件 : 表 1 の と お り MS/MS 装 置 : AB Siex 社 製 3200QTRAP MS/MS 条 件 : 表 4 の と お り 表 2:グラジエント条 件 positive A B 2 分 95% 5% 5 分 40% 60% 7 分 5% 95% 12 分 5% 95% 13 分 95% 5% 18 分 95% 5% A: 10mmol ギ 酸 ア ン モ ニ ウ ム 0.1%ギ 酸 水 B: 0.1%ギ 酸 ア セ ト ニ ト リ ル 3 試 験 方 法 添 加 回 収 試 験(n=5):検 体 5g に 基 準 値 も し く は 0.05ppm 当 量 と な る よ う に 混 合 標 準 薬 を 添 加 し 、 回 収 試 験 を 行 っ た 。 中 毒 疑 い 検 査 : 平 成 23 年 10 月 か ら 翌 年 2 月 ま で の 間 に 3 症 例 の 検 査 を 行 っ た 。 成 績 添 加 回 収 試 験 の 結 果 を 表 5 に 、中 毒 疑 い 検 査 の 結 果 を 表 6 に 示 す 。検 量 線 は 全 て の 薬 剤 に お い て 0.01、 0.05、 0.1ppm の 3 点 検 量 線 ( マ ト リ ッ ク ス 含 有 ) で 良 好 な 直 線 性 を 示 し 表 1 : LC 条 件 流 速 0.2 m l/m in カ ラ ム Ag i lent 社 製 E xten d C-18 ( 粒 径 1.8μ m 2.1 x100 mm) 移 動 相 及 びグラ ジエン ト条 件 表 2 、3 の と おり 注 入 量 5μ l 表 4: 標 的 分 子 量 薬 剤 名 Precursor Ion Produc t Ion 1/2 positive モード クマテトラリル 293.11 175.20/91.10 ワルファリン 309.10 163.10/251.00 negative モード クマフリル 296.96 160.90/211.00 クロロファシノン 373.02 201.00/116.00 ジクマロール 335.02 160.90/117.20 ジフェチアロン 537.04 79.10/80.80 ダイファシノン 339.05 167.10/87.90 ピンドン 228.99 87.90/115.90 ブロディファコム 521.08 79.00/78.40 ブロマジオロン 525.00 250.10/93.10 表 3:グラジエント条 件 negative A B 2 分 95% 5% 3 分 50% 50% 7 分 22% 78% 14 分 1% 99% 16 分 1% 99% 17 分 95% 5% 22 分 95% 5%

(55)

た(r2>0.99)。添 加 回 収 試 験 に お い て 、ワ ル フ ァ リ ン と ク マ フ リ ル で 回 収 率 70~120%、変 動 係 数 10%以 内 を 満 た し た も の の 、他 の 8 薬 剤 は 前 述 の 条 件 を 満 た せ な か っ た( 表 5)。特 に ジ フ ェ チ ア ロ ン で 回 収 率 が 0%と な っ た も の が あ っ た が 、 ピ ー ク そ の も の は ク ロ マ ト グ ラ フ 上 で 検 知 さ れ て お り 、 す べ て の 薬 剤 で 検 出 は 確 認 さ れ た 。 ま た 、 イ オ ン 強 度 比 を 用 い た 定 性 検 査 で も 、 ジ フ ェ チ ア ロ ン の 一 部 を 除 い て 条 件 を 満 た し た 。 中 毒 疑 い 検 査 に つ い て は 検 討 段 階 で あ っ た た め 、 検 体 の 種 類 が 統 一 さ れ て い な い 。 し か し 、 い ず れ の 個 体 か ら も ワ ル フ ァ リ ン が 微 量 な が ら 検 出 さ れ ( 表 6)、 イ オ ン 強 度 比 も 一 致 し て い た 。 表 5: 添 加 回 収 試 験 回 収 率 % 変 動 係 数 % クマテトラリル 67.56 4.44 ワルファリン 95.60 4.52 クマフリル 103.00 2.14 クロロファシノン 73.24 11.07 ジクマロール 27.20 13.73 ジフェチアロン 1.85 137.29 ダイファシノン 56.96 7.44 ピンドン 32.24 26.85 ブロディファコム 8.27 103.22 ブロマジオロン 33.16 40.29 考 察 殺 鼠 剤 は 日 本 国 内 の 畜 産 に お い て 現 在 も 利 用 さ れ て お り 、 事 故 等 に よ る 誤 食 の 可 能 性 は 否 定 で き な い 。 ま た 、 近 年 で は 薬 剤 耐 性 を 獲 得 し 、 通 常 で は 生 存 し 得 な い 濃 度 の 殺 鼠 剤 を 摂 取 す る い わ ゆ る ス ー パ ー ラ ッ ト も 出 現 し て い る 。 こ れ ら も 薬 剤 の 体 内 濃 度 が 致 死 量 を 超 え れ ば 死 亡 す る の で 、 こ の 死 体 を 口 に し た 家 畜 が 殺 鼠 剤 中 毒 に な る 可 能 性 も あ る 。 本 検 討 に よ り 、 と 畜 検 査 に 際 し て 国 内 に 流 通 し て い る 殺 鼠 剤 の 多 く を 一 斉 法 で 確 認 す る こ と が で き る こ と が わ か り 、 当 所 で の と 畜 検 査 に お け る 殺 鼠 剤 中 毒 の 判 断 基 準 に つ い て も 検 討 中 で あ る 。 今 後 も 検 討 を 続 け 、 検 査 精 度 の 向 上 と 、 現 場 検 査 へ の フ ィ ー ド バ ッ ク を 行 っ て い き た い 。 [1 ]厚 生 労 働 省 医 薬 品 食 品 安 全 部 長:平 成 17 年 11 月 29 日 付 け 食 安 発 第 0124001 号 中「 HPLC に よ る 動 物 用 医 薬 品 等 の 一 斉 試 験 法 Ⅰ ( 畜 水 産 物 )」 表 6: 中 毒 疑 い検 査 症 例 肝 臓 腎 臓 筋 肉 心 臓 膀 胱 1 膀 胱 重 出 血 0.3 0.2 2 肝 臓 中 毒 様 病 変 0.9 0.6 3 膀 胱 重 出 血 0.4 0.2 不 検 出 単 位 :ppb( 基 準 値 1 ppb) 52

(56)

横浜市食肉衛生検査所

若林 和訓

(57)

~H

19年度検査

LC

/FLD、LC/DAD使用

19年度検査~

LC

/MS

導入

H22年度検査~

LC

/MS/MS

導入

H24現在の検査体制

LC

/FLDと

LC

/MS/MS

を使用中

54

(58)

第1世代クマリン系

ジクマロール(スイートクローバー中毒原因物質)

ワルファリン

クマテトラリル

クマフリル(フマリン)

第2世代クマリン系

ブロマジオロン

ジフェチアロン

ブロディファコム

インダンジオン系

クロロファシノン

ダイファシノン

ピンドン

(59)

と畜場法施行規則第

16条第2項

中毒諸症(人体に有害のおそれのあるものに限る。)

を認めた場合、解体の禁止

食品衛生法第11条第3項

食品は、農薬、飼料添加物及び動物用医薬品が厚

生労働大臣の定める量(一律基準)を超えて残留す

るものであってはならない。ただし、別に食品の規格

(残留基準)が定められている場合は、この限りでな

い。

56

(60)
(61)

健常腎臓

(62)

膀胱 漿膜面(外側)

膀胱 粘膜面(内側)

(63)
(64)

豚内臓検査時に膀胱粘膜の重出血(全身性出血無)

LC

/MS/MS

による検査を行い

ワルファリンを確認

→食品衛生法の基準値より低い

豚内臓検査時に肝臓で中毒諸症を疑う病変

(全身性出血無)

LC

/MS/MS

による検査を行い

ワルファリンを確認

→食品衛生法の基準値より低い

(65)

前処理

筋肉・膀胱:通知に準じる

肝臓・腎臓:最終回収液を

10倍希釈

心臓:C18ミニカラムで精製

LC・MS/MS条件

抄録のとおり

試験方法

抄録のとおり

62

(66)

良好:ワルファリン・クマリン

妥当:クマテトラリル・クロロファシノン・ダイファシノン

ジクマロール・ピンドン・ブロディファコム・

ブロマジオロン

(67)

別名ワーファリン

残留基準値

ほとんどの食品で

0.001ppm=1ppb

血液凝固抑制作用

副作用:催奇形性

胎盤を通過し、点状軟骨異栄養症等の

軟骨形成不全、神経系の異常、胎児の

出血傾向に伴う死亡の報告がある

64

参照

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