第二発話における《不満表明》(二〇一五年度卒業論文要旨集)
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(2) 『うつほ物語』の走るしぐさ. 第二発話における《不満表明》. 日本語教育学研究室 二四四二 松村 朋紀. 「ずいぶん待ったよ。 」のような自分の不利益を 本研究では、 相手に伝える発話を《不満表明》とし、《不満表明》は相手の《謝. 古典文学研究室 二四九八 斉藤 秀斗 本研究では、『うつほ物語』の「走る」に関わる語の特徴と、 あて宮求婚譚、秘琴・秘曲伝授との関わりを明らかにする。. ら、 「Ⅰ《謝罪》の発話が《不満表明》の表れ方にどのように. 変化を及ぼすのか」と「Ⅱ不満度合の大小が《不満表明》の表. 罪》があっても尚行われる場合があることに注目した。そこか. 複合動詞「走り~」 例、 『うつほ物語』の「走る」は6例、 「~走り」 例、 「とき足をいたす」2例、 「とき足をいたして. る人3例で、 子供の例が多いとされてきたが、 大人の例も多い。. 例、女7例、子供3例(男2、女1) 、動物3例、乗り物に乗. 特に《謝罪》「お待たせ。」による変化は大きく、謝罪を行った. Ⅰについては、《謝罪》 によって使われやすくなる《不満表明》 の分類があるなど、 様々な変化を及ぼすことが明らかになった。. 手段として、アンケートを作成し一〇〇名を対象に行った。. これらについて明らかにすることを本研究の目的とした。調査. れ方にどの程度影響を及ぼすのか」という二つの観点を設定し、. あて宮求婚譚においては、あて宮が二度、求婚、参内要求の 拒絶を〈走る〉で示し、上野宮と真菅は滑稽な姿で〈走る〉求. 相手に配慮せず直接不満を表明することが多くなるという結果. た。また、不満を感じていないときに《不満表明》の発話を選. り書き2例と下り走る1例で、あて宮への思いを表すが、母、. 択するという回答もみられた。この原因については、被験者か. が出ている。しかし、このような《謝罪》によって生じる変化. また従来、仲頼が仲忠の琴の演奏に感動して〈走る〉例が注 目されていたが、その他にも俊蔭が秘琴を得る契機となる出会. らいくつか理由が挙げられたものの明らかに出来ていない。. にはばらつきがみられ、パターン化は出来ていない。. いの場へ、正頼の婿達が仲忠の琴の演奏の場へ引き寄せられる. 妻、娘、義妹、義父ら親族への思いやりから〈走る〉例が多く、. ように〈走る〉例があった。忠こそはあて宮の琴の演奏の場へ. 求婚譚との結びつきは弱い。また、帝や春宮まで、恋愛感情か. 引き寄せられるが、これも秘琴であったことが重要であり、 〈走. 課題として、一例や二例しか表れなかった《不満表明》が偶 然であるのか、何らかの傾向があるのか精査する必要がある。. Ⅱについては、不満が大きいときに使われやすい発話と不満 が小さいときに使われやすい発話があるという可能性を示し. 婚者でもあった。しかし、 〈走る〉例が最多. 例の仲忠は、走. い動作、素早い動作の三つである。主語は、男(僧を含む). 走る」1例、計 例(以下〈走る〉 ) 。意味は、走る動作、激し. 19. ら滑稽な姿で〈走る〉のが『うつほ物語』の特徴の一つである。. 10. る〉は秘琴・秘曲伝授の物語の琴の音と密接に関わっている。. - 106 -. 28. 44. 16.
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このように資本主義経済における競争の作用を二つに分けたうえで, 『資本