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町村財政の構造分析 : 昭和二十五年度、上川支庁管内町村の財政

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(1)Title. 町村財政の構造分析 : 昭和二十五年度、上川支庁管内町村の財政. Author(s). 門間, 董吉. Citation. 北海道學藝大學紀要. 第一部, 6(1): 69-86. Issue Date. 1955-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/3567. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第 6 巻 第1号. 北 海 道 学聾 大 学紀 要 (第一部). 昭和30年9月. 町村財政の構造分析 -炉昭和二十五年度、 上川支庁管内町村の財政-- 門. 間. 董. 吉. 北海道学聾大学旭川分校社会経済学研究室. T0ki i ハ40MMA : A StructuraI Analysis of t RocaI Finance. 目. 次. 序 第一章 財政規模 第二章 歳 入 第一節 歳入に おける問題 第二節 自主財源 { ) 自主財源比重と農業依存度の関 ィ 係 ) 自主財源比重と町村税比重との ( 口 関係 国 その他の自主財源 に ) 自主財源比重50%台の自治体の 財政梅遺 体 } 水田比重と寄附金比重、 町村税 比重 内 町村税比重と一人当り歳 出との 相関々係 第三節 依存財源 H) 平衡交付金比重と農業依存度 同 平衡交付金額の大小と一人当歳. 序 問 題. 出額の大小との関係 農業依存度と租税牧入率 (基準 財政収入額と吸入済 額 と の 割 合) との闇係 に ) 基準財政需要額 (A)一人当基準財政需要額と人口 “. との開係. (B)歳出規模と基準財政需要額と の関係 (財政需要率) (C) 基準財政需要率と農業依存度 との開 係. 的 補 助 金 第三章 歳 出 第一節 歳出における問題 悌二節 役 場 費 第三節 教 育 費 第四節 産業経済費 第五節 土 木 費 む す び. 提 起. 町村財政を如何なる観点から、 如何なる方法で分析するかは極めて重要な問題である。 地方財政の窮乏 化が 激しくなっており、町村 合併運動が行われておる今日、 特に町村財政の実態を明らかにすることは 必要である。. 町村財政に関する調査報告書は従来様々の立場から、 様々の目的をもって数多く書かれて来た。 その中で最 近恒松氏の 「町村財政の構造分析」 (自治公論、 昭和2 8年5月号) は従来にない方法を用いているという点で べ きものである それは行政事務の 注目す 再配分、 町村合併の推進に対して必要な資料を提供すると云う目的 。 の下になされた。 従って、 恒松氏の立場を仮に自治庁的なものとなづけ、 その用いている方法は近代経済学的 であるとみてよいであろう。 われわれは北海道上川支庁管内35町村の25年度財政を恒松氏の用いた方法で分析しながら、 その方法の妥当 性を検討し、 恒松氏の出されたような結論がわれわれの場合に出るかどラかを明らかにし 恒松氏の結霊命の意 、. 義を吟味しようとおもう。 というのは恒松氏の方法、 結論は検討すべき重要な問題を含んでいるからである 。 - 69 -.

(3) . 門. 間. 童. 吉. 便宜上へ あらか じめ恒松氏 の出された主要な結論をか Mヂておく。 1 ( } 財政的にみた事務能率という観点だけから しても、 全国一律に同 じ人口規準を以って町村合併を云々す る事は誤りである。 (p ) .27 { 2 ) シャウプ勧告が自治を推進するものとして提唱 した地方独立税の拡充強化という意図は立振に、 しかも. 現実の問題として立証される。 ( ) p .30 3 ( ) 梢 地域経済の農業依存度が高い (経済力 が低い) ところほど平衡交付金の比重が高い。 (p ) .31 { } 経済力が小さい自治体において課税負担はより過重である。 (p 3 2 ロ ) . ハ { ) 地方自治体の人口規模が大きくなっても、 正にそれと比例して財政需要は増加しない。 (p 3) .3. 日 農業依存度の高い自治体に対して基準財政需要額が現実の財政需要に相対的により近く 算 定されてい. る。 ( ) p .34 柊 ) 国懸の支出金は町村の固有事務の範囲を圧迫する方向にむけられているから、 地方経済力を培養するよ. うな指導奨励的意味の補助金に重点がおかれる べきである。 (p 5 ) .3 ( 5 ) 経済力の低い団体が相対的に多くの行政事務量を抱え込んでいるが、 この様な事実を平衡交付金の配分 方法に組み込まなければならないし、 財源の伴わない事務を中央政府は過大に地方自治体に押しつけては. ならない。 地方自治体においても自らの財政力を超える事務乃至事業を縮減しなければならない。 (p .37 ~38). ( 6 ) 町村財政が経常費として土木事業を実施し、 地域経済力の培養を強力に押し進めるよ5な体制にない限 り、 自治体としの存在は確立しない。 (p ) .39~40. 第一章. 財. 政. 規. 模. 「生蓬 力が相対的にのびず 資本の蓄積の少い農業を基盤とする農村において 、 、 その財政規模はより眼く人 口に依存 し、 ……1人当りの財政支出は人口の大 きい団体ほど小さくなり 、 人□が少さくなるにつれて大きく なるというように人口と1 人当り経費の間には確 かに一つの傾向がみられる」 (p ) と云 う。 しかし、 恒松 .25 氏の調査資料からはそのような結果は出てこない。 そこで 「1人当りの財政支出は必ずしも人口のみに依存す るものではなく、 その地域の経済構造なり 社会条件によって規定される」 (p ,26) 、 、 と考え、 そこから 「財 政的にみた事務能率という観点だけからしても、 全国一律に同 じ人口規準を以って町村合併を云々することは 誤り」 (p .27) 、 であると結論 する。. ところでわれわれの場合はどうであろうか。 第1表 は人口と歳出規模、 1人当り経費の比較である。 第1図. はそれを図式化 したものである。. 第1表. 罰略そ 人口 露横 *人話 占. 冠. 江丹 別 常. 盤. 智恵女 多. 寄. 温根別 朝. 日. 東 中. 山 川. 上土別 山 神. 部 居. 当「 別 人 向三愛鷹鰭懐町樗 人一義儀i幾話m円 m H. 人 円 千円 3 628 lo 072 31 297 東 , , , 3 338 6 i60 19 120 比 , , , 372 上 4 187 14 108 3 , , , 344 22 4 478 . , 980 4 422 14 , , 6 6 2 6 961 4 4 , ,. 5 557 24 247 , , 932 5 941 19 , , 881 6 937 35 , ,. 585 7 588 27 , , 2 7 2 3 4 4 246 , , 342 7 464 26 、 ,. 人ロ・歳出規模・1 人当歳出. 5 174 ,. 布 川. 南富良野. 3 380 永 ,. 6 037 剣 , 4 340 愛 , 3 472 , 5 172 ,. 神繋. 山 淵. L 人 千円 r 352 1 4y 0 而3 r8 M1 , 「 ザ′ iー 81 29 21 3 49 0 ‐ ”… . T V ‘ . 8 488 480 1 42 , . ′. 8 ー6 } 25 , ,22 ー4 - ^ 十 十 ▲ 4 9 3 6 01 6」 7 , ,. 9 283 43 724 , , 819 337 28 別 9, , 栖 10,259 33,715. 鷹 中富良野 東曙栖. 3, 635 3 352 東 , 3 529 和 ,. 146 430 25 10 , , 6 078 6 2 2 9 10 , , 5 川 10,754 41 ,38 1 560 50 172 寒 11, ,. 0- -7. 円 4 937 風 , 2 890 美 ,. 人. 5979. 5 8 8 肺 13.408 3 4 室 , 420 6 8 5 4 2 川 13, , 1 3 977 上富良野 13 31 261 3 3 3 1 , , , 3 4 7 1 0 3 6 8 0 3 3 1 1 2 神 楽 , , 1 ,. 5 005 当 , 2 850 下 ,. 3 087 東 , 3, 286 名 2 411 富 , 2 439 美 , 3 852 士 , 340 4 ,. 5 円 m. 千円r. 亘 三 宣 喜 言 驚 貫三. 連 12,572 深 13,370. 旭川. 2579 579 2 , 3 830. 3 830 , 2512 2 512 , 2413 2 4 ,13 4204. 屋 蟹 号ー言 雷 ;. 814 15 ,. 4151. 寄 22,132. 3620 345 7 1 3,620 20 3 6 50 , , 3 903 578 8 0 3 15 瑛 20, , 」 3, 3793 : 3793 196 別 20,881 79, ,. 良野. 郷. 雪.

(4) . 町村財政の構造分析 (註) 町村の番号 1. 東鷹 栖 村 鷹. 栖. 村. 繋 村. 6. 東神楽村 神. 永. 山 村 2 当 麻 村 3 比 布 村 4 愛 別 村 5 上 川 村. 江丹別村 東旭 川村 神. 町村の番号. 7. 居 村. 東 美. 第1 図. i会議 ). 川 村 町. 瑛. 8 9 lo. 町 村 の 番 号 ・町 村 の 番 号 上富良野町 中富良野村 富良野 町. 15 16. 和 剣. 寒. 町. 22. 淵. 村. 23. 17. 温根 別村. 24. 別. 町. 25. 上 士 別村. 26. 12. 山 部 村 東 山 村. 13. 南富良野村. 20. 朝. 14. 占 冠. 21. 多. ヱー. 村. 18 19. 士. 日 村 寄 村. 町村の番号 風 連 村 名 寄 町 下 川 町. 29. 智恵文村. 32. 深 盤. 町. 33. 27. 美 常. 村. 34. 28. 中. 川. 村. 35. 30 31. それによると、 H、 人ロ 3000人 ~ 5000人の , , 自治体では、 1人当経費は5 00 0円以上 が 多 い。 , ooo~io 悶、7 000の自治体になると3 000円台が最 , , , も多 い。 鈎、lo 000~15 0 0 0 の自治体にな ると1人 , , 当経費は2 0 0 0 円 台が多くなる 回 人口が1 5 000 , 。 、 , を超えると1人 当経費はや 大きくな り35 ,00円~ 4 500円の範囲に入る。 北海道の場合は 1人当 り , 、. 人ロと1人当経費. . 経費が最小な自治体はその人口がlo000~1 5 000の , , 階層に属する自 治 体であると云うことができる 。 確かに恒松氏の云う如く 人口と1人当経費 の間 、. には逆の相関々係がみられる。 こふから 北海道 、 の場合、 一自治体の人口が 10 000~15 000 になる , , ように町村合併をすれば1人当り経 費 は最低にな り、 事務能率は最高になると 結 論してよいだろう かo 恒松氏は 「生産力が相対的にのびず、 資本の蓄. 積の少い農業を基盤とする農村に於て 、 その財政 規模はより強く人口に依 存する」 (p25) とい . 、 う。 恒訟氏はこ で農村の多様性を 無 覗してしま っている。 農村を一様に資本蓄積が少なく 生産 、. 力が相対的にのびていないということ は 謀りであ る。 恒松氏の立場からすれば、 農村間に於ける資 本蓄積の相違、 生産力の相違をもたらし それが 、 今度は農村経済にいかなる反 作 用を及ぼしている. かを考察す べきであろう。. 「1人当経費はその地域の経済溝造や社会条件によって規定される」 (p 26 . ) といっても、 それはまだ何も のをも語 っていない。 いかなる経済構造 社会条件が1人当経費をどの様に規定するのか 考 察がなされねばな 、 らないだろう。 さらに1人当経 費は財政的にみた事務能率を意 宋するだろうか と云う疑問が生ずる 村財政予算には政策 、 。 予算が含まれている。 それは特定の階級の人々に利益を典えるものである 従って経費を 事務能率という観点 。 からみることは誤りであろう。 村財政の階級的性格を無脱して単に事務能率を云々する事は近代経 済学の立場 であって、 それによって、 地方財政の問題が解決されるとは考えられない 。 またそれは町村合併に対して有効 な示唆を輿えるものではない。 何故ならば、 町村合併は独占資本と農業との間における国家予算の配分をめぐ る争いで あり、 保守主義者同志--現在の国家権力内部における支配-従属関係の 問 題であるからである 。 地方財政の問題を量の問題としてとらえることは地方財政の問題を根本的に 処 理することを欲 しない人々の -7 1-.

(5) . 門. 間. 董. 吉. やり方であるといえよう。 1人当経費と人口との関係をみるというやり方は村内に於ける階級関係を無親 し、 村財政支出は総ての村民 に一様に配分されるという考えを基礎にしている。 これは極めて非 現実的である。 1人当経費の大小は事務能 ま、 村民が村財政から受ける利益の指標 でもない。 それは独占資本の農村支配の参考資料 率の指標でもなげれも にすぎないo. 第二章. 歳. 入. 第一節 歳入における問題 「生産力の相対的に停滞している農業を基盤とする経済力の低い農村では、 住民の隔 離 を 保 証するにたる 財政を賄うだけの牧ス源がなく、 随ってそのような農村に有力な員水源が止まらないことも亦当然 で あ ろ う」 27 (p ) . 、 と恒松氏はいう。 農村財政が住民の幅紐を保証出来ないのは、 それを行うだけの収入源が無いからだという恒松氏の考えは極. めて常識的である。 農村財政支出の機能についてはあとで考察する事として、 収入源が無い という点を問題に しよう。 農村に有力な財源が止まらないのは当然だとみなす考え方は国家独占資本主義下の中央政府の財政々 策を是認したものである。 独占資本が国家を握 っている限り、 農村から主要な財源 を奪うのは当然であろうo 然し恒松氏の考え ているのはこの様な事ではない。. 独占資本の租税政策の結果であるのではなく、 農業は工業に比し生産が低く、 経済力が低い結果であると云 うに過ぎない。 重点の置き所がわれわれと違うのである。 これは原因を独占資本の政策に求めるか、 農民の貧. 困に求めるかとい う違いである。. 自主財源と依存財源の割合は村の経済 力に依る、 またそれは農業人口の割合と或る程度の関係があるという. が、 財源をこのように自主、 依存に区分し、 その比率は何によってきまるかという問題 の出 し方は中央政府と 地方自治体の間における財源配分はどうあるべきかに対する政策を導き出すことを目的としている。 現在の行 財政機構の部分的改善によって地方自治を確 立する事が出来るという考えがこの様な問題提起の 基 礎にあると 思う。 地方財、 税制の改革は年中行事化していると言ってよい程、 しばしば行われて来た。 然し、 地方財政の. 第 2表 \ 種別 依存財 町村名\ 国・道税 源 B \ A 江 ,丹 別 智恵文 南富良野 常 朝. 盤 日. 温根別 和 剣 中. 寒 淵 川. 上士別 上 美. 川 瑛. 神 多. 居 寄. 下. 5 019 , 939 3 , 565 7 , 6 139 ,. 14 113 ,. 国だ税依存財 蒔霧モ 1 源 B 人口1. B/A 町村税. 比 率. % 千円 9 067 11 13 . , 5 3 6 11 3 5 . , 35 819 2 11 , , 9 133 , 416 14 , 662 11 , 506 23 ,. 2 32 . 91 1.. 1 90 . 66 1. 1 50 . 1. 27 20 1 .. 641 13 ,. 944 17 , 7 404 1,. 9 646 , 759 38 ,. 278 45 ,. i9 1 . 1 17 .. 8 848 ,. 1 09 . 94 0 .. 982 11 ,. 586 11 ,. 12 369 , 9 386 ,. 961 13 , 450 11 ,. 506 13 ,. 琴 三 置 1 言 昌 雄. 東神楽 東 愛. 千円 1 098 , 3 334 ,. 山 別 川. 財 政 資 金の 引 湯 と 撒 布. 78 0 . 75 0 .. 籍 琴 菱 離. 千円 293 36 , 8 336 ,. 598 27 ,. 736 15 , 0 13 ,47. 0 55 . 0 47 .. 67 057 ,. 234 12 , 28 460 ,. 34 251 , 649 34 ,. 804 8 , 135 lo , 9 884 ,. 千円 54 824 , 725 12 ,. 33 l . 6 22 .. 24 i53 ,. 1 霊 l i 園 22 4 . 8 20 . 29 l . 65 l .. 8 488 , i比. 布. 26 1 2 0578 1占 . 6 28 7 464 1永 . ,. 冠 山. 7 138 二名 , 5 94 1 ・士 ,. 寄. 6 35 . 48 5 .. 8 32 . 9 40 .. 442 2 i東 鷹 栖 別. 55 787 ,. 27 816 , 30 264 , 0 29 ,68. 927 36 , 28 2 ,49. 647 38 ,. 188 889 , 805 199 , 85 655 ,. 0 9 337 i 中富良野 74 . , , 1 ヨ 209 415 1 420 0 13 70 22 計 0 . , , ・ , ,. - 72 -. 比 率. % 0 66 . 0 6 .5. % 9 8 . 20 2 .. 27 9 . 19. l 253. B/A 町村税 人 口. 277 15 , 33 215 ,. 0 63 . 0 60 .. 14 000 ,. 46 0 . 0 4 .2. 576 13 ,. 9 261 , E 39 470 , f . 32 814 , 一 434 lo , 596 834 ,. 42 0 . 0 37 .. % 人 23 5 13 370 . , 5 7 43 234 . ,. 572 49 3 12 . , 1 6 31 9 814 . , 0 1 259 41 3 . ,. 810 5 13 48 . , 1 3 261 50 5 . , l 58 7 o 754 . ,. 6 20 345 35 . , 3 5 1 4 46 . ,08. 0 31 . 0 3 .0. 0 53 .. 0 29 . O 27 .. 44 I .. o 21 . o 16 . 0 12 , 0 49 .. 14 3 ,. 8 129 , 3 072 ,. 9 049 , o 692 58 4 l . , 32 I 2 2 132 . , 6 20 881 42 . , 6 54 1 0 430 . ,.

(6) . 町村財政の構造分析 自治庁的な問題--財政窮乏 --は根本的に解決されはしなかった。 独占資本にとって都合のよいように税制 が改正 されてきたのだ。. :の果している役割を規定 齢 住民の負担の不均衡、 } 地方税、 財政制度の階級的性 格、 そ ロ .(. 財源の問題は. し、 内 資本主義の下では地方財政の確立は可能か否か、 国 農村の竿封建的諸関係が地方行財政機構の中にど. の様に組みスれられ、 利用されているかにあるとわれわれは考える。 然し、 此処ではこれらの問題の所在を指 摘するにとゞめて、 恒松氏の方法の検討に問題を限定したい。 ところで、 恒松氏と同 じように歳入の分析に入る前に地域経済に関する財政資金の引湯撒 布 の 関 係をみよ. う。 直接税と して国税、 道税の合計額をg1揚額とし、 平衡交付金、 国道支出金の合計額を撒布額とし、 両者を 比較してみる。(第2表参照) 。 撒布超過となっているのは13町村、 g1揚超過となっている町村は一般的に人口 が少なく、 町村税比率は小さい事 がわかる。 引湯額と撒布額との比率が小さくなるにつれて、 即ち引揚超過額. が大きくなるにつれて、 町村税比率は大きくなり人口も多くなるという事実が見られる。 人口が少なく、 経済 力が低い断では財政資金は撒布超過となり、 その逆に人口が多く、 経済力が大きい所では財政資金は引揚超過 を示している。 これをもって国家財政は地域経済の発展の不均等を是正する様な方針をたて いる結果である と云い得るか否かは疑問である。 自 主. 第二節. 財 源. { } 自主財源比重と農業依存度の関係 ィ. 自主財源とは住民の直接負担する財政資金である。 この自主財源は、 その地域の経済力によって左右される と恒松氏は言う。 即ち、 「財政需要に比較 して経済力が大きい地域程自主財源の 比 重か大きくなるのは当然 で. )、 と。 経済力をば恒松氏は 「その地域を支えている経済の農業に依存している程度」 に 依 っ ては ある (p .28 そ かり、 「地域経済の農業依存度を、 その地域の総戸数に対する農家戸数の割合」 をもって, .表 わしている。 れで 「農家戸数の割合が相対的に大きい所では自主財源の割合が小さいという逆の相関々係になる筈で あ る」 (p .28)、 と推論し、.且実証せんとしている。. 経済力の指標を農業依存度とし、 農業依存度の指標を農家戸数の総戸数に対する比重で表わす事には多くの. 問題がある。 これに就いては別個に検討する事にして、 害々の場合に就いて恒松氏の様な結果が出てくるか ど 2 うかを見よう。 先ず、 農業依存度と自主財源の間に酒の相関々係があるかどうかである。 第2図を見よ。 第 と がある 間には逆の相関々係 図は恒松氏の様に右下りの曲線を描かない。. 即ち、 自主財源比重と農業依存度の 云う事 は認められない。 農業依存度の大小に拘らず、 自主財源比重が小さい団体は概して人口の少ない避地寒 村であり、 自主財源比重が大きい団体は、 発電所のある団体の外、 都市近郊の水田地帯、 及び臨時的に財政需 要が激増した団体である。 地区別に見る 第 2 図 農業依存度と自主財源 と名寄地区には自主財源比重の小さい団 自主財三塚 . 体が多く、 上川地区は自主財源比重の大 きい団体 が多く、 富良野地区はそ の中間 である。 上川麦庁全体についてみれば、. . X ‘ 7 . xs. X2 o. 3 ×3 . X2 7 4 0. S 0. 6 0. X 0 ,7 . x9 文 3 2 X4 X22 × 7 7× X2 6 7執 7 X3 2 ×7 4 X 28 × 3 0 8. 90. - 73 一. 自主財源 比重50%台 の町村が 最 も 多 く 14町村、 50%以下と60%台 は おのおの 8町村、 70%以 上 の団体は極めて少な い。 (4町村). われわれは経済力の指標として農業依. 存度をとり、 農業依存度の指標として農 家戸数の総戸数中にしめ る比重をとる方. 法が妥当なものでない から右のような結 果がでたのであると断言することはでき ない。 経済力が小さくとも 臨時的な 財政 鴬に町村税以外の自主財源に 需要を賄う,.

(7) . 門・ 問. 董. 吉. 第3表 ・農業依存度と自主賭源の比重・町村税比重・基準財政収入率・ 基準財政需要率・役場費比重との関係. 町 等腰響翻倒 村震 度翠署1暴警察 壕豊劉 比 糟饗瑠瀞 役 場 費 重 % 東神楽. 鷹 多. 栖 寄. 智恵女 東旭川 上士別 中富良野 東. 川. 江丹別 剣. 当. 淵 麻. 温根別 東鷹栖 神 比. 居 布. 風. 連. 上富良野 東 和. 美 愛 占. 山 寒 瑛 別 冠 山 川. 永 中 上 朝. 川 日. 神. 楽. 美. 深. 南富良野 下 士. 川 別. 富良町 山 常 名. 部 盤 寄. 9 . 9 8. 8 . 8 . 7 . 538 532. 403 471 535 494. 2 . 4 . 3 . 3凝. 6鯛. 4鎚. 5砧“ 5. 2 . 5”砧幻. 2 . 5. 5 . 6. 3 . 6. 7 . 583. 7 . 324. 7. 560. 2. 4繋和知. 犯8. 4. 6. 7 . 7 . 7 . 7 7. 7 7 . 7 . 7 7 . 6 . め6. 566 482. 2. 位5. 5. 580 491 530 434 502. 6 . 725. 5. 5 . 5 . 5 . 5 . 1 . 5 . 766. 640 512 十 1六 ” 399. 4 . 3駈. 3以 2. 3脇. 5. 6坊. 5山. 6鵜. 4柘第軽妙鶴. 5覆. 4. 3刻. 2. 4印. 4 . 5刀. 4. 5第. 3. 2 . 1 . 4 . 2 6 . 5. 5ね. 4. 3ね. ”輔弼. 5卿. 4. 7硯. 2. 5鵜. “. 3山. ? ?. ?.?,. 2 . %. 4鑓. 2 . 608. 4 . 59. 545. 2. 3 . 45 4. 3. 8. 5J. 57 8. 2A. 5. 39. 4 . 672. 2 . 584. 4. 3 3 . 4妬. 5ね. 5即. 3 . 532. 4 3 . 3溺. 5 . 4 . 4 . 6““靭. 7. 644. 6 . 6 . 5 . 5妬. 4鰭. 613 653 348 571. 3 . 4 . 2 . 3 . 4o o. 56 3. 4J. 4. 7 46. 63 6. 5. 5. 38. 依存した自治体があるから、 自主財源比重の大小は経済力の大小をそのま. 示さないのであろう。. 叉北海道の町村の自主財源比重は恒松氏の調査きれた本州の町村のそれに比し 一般的にや 小さいと思わ 、. れるが、 これは一体何を意味す るだろうか。 本州の町村に比して依 存財源の しめる割合が大 きいことをこれは 示しているが、 それは北海道 町村の後進性に求められるのではないだろうか 。 また上川支庁管内でも名寄地区. に自主財源の小さい団体が多いのは同地区の団体の開発度が低い結果であろう 。 ( ロ } 自主財源比重と町村税比重との関係. 次に自主財源比重と町村税比重の関係をみよう (第3図をみょ) 。 - 74 -.

(8) . 町村財政の構造分析 第 3図. 自主財{原. 自主財源と町村税. 自主財源比重が高まるにつれて 町村税比重も 高まると云う 正の相関々係ははっきりと認め られない。 自主 鞘源比重が大きくとも町村税 比重が小さい団体があり- 自主財源比重 が小 さくとも町村税比重が大きい団体もある。 し か し、 大体の傾向としては自主財源比重が高. まるにつれて 町村税比重が大きくなるといっ ト3 ハ凶 ×2. x. ×3 o. x勾 ぎ 一6 苔. . メ2 5. . X粋 . てよいであろう。 自主財源比重と町村税比重との間の ギャッ. X ー 5均ら. . プはその他の自主財源によって ぅめられるの であるが、 一体どのような町村がどのような 「その他自主財源」 に依存 して い る だ ろ う. . . 力o. 回 その他自主財源 その他自主財源比重の最高は占冠の53 6% . 7 最低は中富良野の3 %である 名寄地区の大 . 。 部分の自治体では、 その他自主財源の比重は. 2 0%以上である。 上川 地区はその逆である。 . . . (第4表をみよ) その他自主財源の 主なも の. (%). は寄附金、 地方債、 財産売払収入、;前年度繰. 越金、 翌年度繰上充用である。 (A) 寄附金比重が大きい自 治体は温根別、 剣淵、 美深・ 和寒 美瑛 神楽 などであるが名寄地区に多 、 、 、. 町村. \. 1醍. 、 、 源上. 占. 冠. 下. 川. 芥%に ≧. . 淵 深. 1. 神. 楽. 朝 東. .日 川 栖. 上. 多 .-. 20Jl. .. 1 7 i ll .. . 1 6 3 , ,. 41. 5- -7. 7 3 .. 19 16 73 74 32 39 51 87. 盤 布. 54. 別 川. 36. 59 3 7 0 9 44 89. 寄. 冨 中富良野. 491. % % 三. 05. 上富良野 東鷹栖 東神楽. 8. 部. 当. 愛. 3. 瑛 山 別 麻. 鷹 常 比. . 寄. 居. m. . 江丹別. 神. 11 8. . 智恵文 富良野. 東旭川 上士別 南富良野 品. 美 東 士. , . 川 山 和 寒 風. 連. 山. %. %. . 中 永. 名. その他自主財源比重と町村民税-人当額との関係 卿 度翌年 度充 繰金. 繰 方 莞払 離 年上度民洲 \ 種 別其 醐 寄附 塾方 鰯付地 趨間繋 重 用 比電 比電籍比 1金 町村 重 重 路金 曜書 重、 諏 比重 董 量. 温根別 剣 美. 第4表 地債 . 3 7 .. 808.

(9) . 門 し、 。. 間. 董. 吉. ・. (B) 地方債比重の大きい自治体も名寄地区に多く、 町制をしいている自治体に多い。 (C) 財産売払蚊 ス比重が大きい自治体は占冠、 下川、 風速、 東旭川の四団体である。. (D) 前 年度繰越金比重が大きいのは永山を除けば人ロ少なく、 財政規模の小さい自治体に多い。. (B) 翌年度収入繰上充用比重が大きいのは名寄地区の自治体に多くみられる。 その他自主財源により多く依存している自治,体の町民税1人当納入額はその他 自 主財源にあまり依存 してい ない自治体のそれに比して一般的に少ないことがわかる。 これは税源が少ない自治体 では税以外に財源を求め なければ自治体の運営が困難であることを示すものであろう。 このような自治体が名寄地区に多いのはいかな る事情によるものであろうか。 より詳細な分析を必要とする問題である。 回 自主財源比重50%台の自治体の財政構造 自主財源比重が50%台の自治体数が最も多いので、 これらの自治体の財政構造について比較してみよう。 その他自主財源比重の大小によって四つの グループに区分してみた。 (第5表参照) 第5表は次 の ことを示 して い る。. 第5 表 A. (B. 中富良野 上富良野 愛. 別. 鷹 ±. 栖. ′1 5 54. q ′ 3. 5n ドv フ. 7 . . 7 . 7 6 . ▲ 9 4T(▲ コ 11 5 ・ 1 ・ 4 ′ b 4っ ム . 別 53 . 53 .. 川. 51 . 54 .. 深. 農 業 水田 )-(B) 依存度 比重. (v り ′9 4n. 南富良野 東 旭 川 寄 名 和 義 東 神 楽 中 美. 自主財源比重が50%台の自治体の財政構造. 57 l . 53 . 53 .. . 2 . 5 8 3. . ” 4 3ヘ ・ コ1 っ0 ,(▲ リ ( 1 ソ . ム 5 7 3. / ソ ム 3 3 3( Tソ ▲ ム(5 ” 2r へ「 ゴ′ワ7 . 7. (4 ソ ム 9 2q ー′ ▲ ヘ 1 (= X) 2( )0 フ. %. 5 . 1 ・ 1 I ・. 2 . 7 ハ3 ー ′ ノ 2〔 一 4ソ 1 ”(. 1. ハ7 コ 1 1 ▲ 7 . 1 . 2512. ^6 乙. 7 308. ・a 1. . 円 8鯛 673 559. . ▲ J 28め 14 ▲ 4 18 420 ‘ A 41男 i5 . 768 654 . A 52似. 4. 1 . α n3 コ. ム 鷲 3286 つL ▲ 37努 12 . 5 5 . ノ フ 2ヘ 「コ 「 (. 円 24員. 撒布 引湯. J. 709 672 . 418. .3 1 ▲. 586. 49汀. 15 ▲. 744. 5 51復. 10 ▲. 9円. 9 . 563 543. 4710. 9 . 6037. 8 . 4砂. % 0 12 . 0 46 . 0 74 . 0 55 . 0 i6 . 35 2 . 60 0 . 21 0 .. 66 1 . 78 0 . 1 27 . 66 0 . 150. . 5賀 90 1 . . . (A) その他自主財源比重と水田比重は逆の相関々係にある。 水田比重と町村税比重は正の相関々係にあ る。. (B) 町村税比重と1人当歳出額は灘の相関々係にある。 (C) 水田比重と1人当歳出額は逆の相関々係にある。. (D) 水田比重、 町村税比重、 町民税比重、 1人当町民税額と寄 附金比重は逆の相関々係にある。 水田比重の大きい自 治体では1人当町民税 が高い。 即ち経済力が高い。 経済力の高い自治体では寄附 金、. 地方債、 財産売払収入、 翌年度収入繰上充用などに依存しなくともよく、 町村税収入で財政需要の半額を賄っ て い るこ と がjつか る。. ホ { ) 水田比重と寄附金比重、 町村税比重. 恒松氏は水田比重と寄附金比重 とを関係させ、 両者の間に正の相関々係を認めている。 われわれの場合は、. 係が認められる。 叉恒松氏とは反対に、 水田比重の大小と町村税比重の大小との間には正の相 大体逆の相関々, 関々係 が認められる。(第 6表参照)。 北海道に於いては本州 湯浅逆に水田比 重が大きい 地 帯は比較的経済力が. 大きいのであろうか。 今後の検討を必要とする。 - 76 -.

(10) . 町 村 財 政 の 構 造 分 析・ 第6表. 水田比重と各種比重との関係. 民 重琵附 議村 田 蟹1 函要 水 比 曲金墓1厳 罰義木霊 粥 零誉 耀 栖 東鷹 a. 鷹 永. 栖 山. 東旭川 比 東. 布 川. 当. 麻. 愛. 別 居. 神. 中富良野 多. 寄. 風. 速. 江丹別 神. 楽. 東神架 上. 川. 上士別 名. 寄. 士. 別. 上富良野 富良野 和. 寒. 下. 川. 美 山 創. 瑛 部 淵. 温根別 美. 深. 東. 山. 南富良野 占. 冠. 智恵文 常. 盤. 中. 川. % 82 3 . 82 3 . 840. % 20 24. 757. 11. 759. 06. 734. 34. 650. 3 22. 664. 1. 570. 22. 573. 26. 544 548 496. 1 I ・. 474 431 388 387 340 326 241. 9 1 . 2 3 .. 271. 1 . 281. 8 . 200. 2 . 179. 7 . 27 1 1. 2 . 08. 8 . 110. 14 1 ▲. 10 33. 8 . 4. 2 . 11. 1 . 30. 0 . % 58 4 . 3 41 ,. 円 450. 44 I .. 993. 31 9 , 53 O ,. 321 1 , 504. 58 7 .. 097 1 ,. 5 46 . 9 40 .. 429. 6 28 . 6 54 .. 578. 6 35 . 3 49 .. 602 765. 9 8 . 5 48 ,. 2 177 , 378. 745. 832 337. 5 48 , 65 i .. 825. 29 I .. 789. 32 1 , 6 42 .. 931. 50 5 .. 378. 35 6 . 25 3 .. 606. 22 0 .. 903. 822. 111 1 , 775. 26 l . 43 5 .. 412. 22 4 ,. 920. 19 1 , 23 5 .. 981. 8 32 . 33 l . 3 14 .. 982. 1 259 , 827 586 401 1 ,. % 6 3 . 9 4 . 1, 3 42 92 43 44 93 56 34 62 ア5 80 58 89 14 57 31 44 68 27 90 58 81 21 77 2 39 4 50 37. % 8 I 1 . 8 15 , 3 2 . 65 . 26 ・ 71 ・ 33 ・ 76 ・ 96 . 80 ・ 27 . 120 . 325 ・ 73 . 85 . 60 ・ 54 . 38 . 134 ・ 96 . 87 . 7 34 ・ 1 . 29 . 97 ・ 09 . 6 45 . 0 ・ 3 11 . 2 .. % 61 5 . 55 53 68 52 65 60 57 63 65 53 31 7D 59 6J ? 27 26 08 50 56 6J 77 99 43 98 90 55 71 64.

(11) . 門 -間. 吉 件によって決められるのが現. 独立税の比重と1人当歳出額. 第 4図 才 人 6 0. 董. 実の姿である。 税率は税法に 規定きれている範囲内で決め. X12. られるものである。 だから税. . ×- も. 金の比重の大小と住民の歳出. メ1 0 . に対する関心の度合いは関係. X2 9. がないとみてよいであろう。 もっとも、 この住民は村権力 者のみをさすなら別問題であ. ×8. . X2 0 xl 93 0 0 懲4 r 7ガ 6 x四 ×6 メ 4×22 ー メ. る。 更に、 「放漫な歳出」 と は一体いかなる内容の歳出を. 3 x3. ヱ 誓奏3. 指すのかという問題がある。. ×24. 歳出が独占資本の代弁者であ る村権力者の経済的地盤を強. X3 *仰O. 0 S 0 0 ,. 化する篤になされている現状. 0 0 0 6. において、 歳出が放漫か否か という問題提起 の仕方は権力. を無脱 した行政的、 自治庁的なものである。 町村税の比重の大小は歳出の放漫性を規定はしない。 両者は無関 係である。 歳出は村権力の経済的基礎によって決定きれる。 町村税比重が大きいのは補助金、 交付金が少ない. か、 その他自主財源が少ない結果である。 臨時的事業を行っていないとすれば、 それは村の経済力が大きい篤 に通常の自治行政を行う経費のうち、 税金で賄う割合が大きいことを意味しているに過ぎない。 現行制度の下 において、 町村税比重が小さいこと、 1人当歳出額が大きいこ 滅ば村財政は村の支配階級に独占されている度 合が強いことを示すものであろう。 第三節. 依 存. 財. 源. 鞘 平衡交付金比重と農業依存度 「地域経済の農業依存度が高い--経済力が低い--ところほど平衡交付金の比 重 が高くなっている」 とい い,「経済力の低い地域においてはその財政を賄うにたるだけの財源がない篇にいきおい 平 衡交付金に頼らざる 1 を得ない」 (p ) と精霊諭している。 われわ .3 5. 第. 図. 農業依存度と平衡交付金. れの場合、 恒松氏の云うような右上りの図を えがくことはできない。 農業依存度と平衡交. %」 { ゞ 0. 付金比重との間に 明確な相関々係はみられな. い。 それは当然である。 農業依存度が地域の 経済力の指標ではないからである。 平衡交付. ×2 8. 4 0 ‐ ×x ′ ×? X .な ~ 0. 0 6. 金比重を階層別に分けた、 第7表 から次のこ. ,. とが云える。. 6 i 郷 ぜ,. 二 (A) 平衡交付金比重が高い団体は 一般に. . . . 人口が少なく、 経済力が貧困な寒村であ ,. . べ2 9. 〇 7 .1. るo. (B) 比重が10%以1 の団体は固定費塵税 収入の多い風速・上川、 東川 の 3村であ. 3 1 0 8. 90. 0 1 0. J L%. る。. (C) 比重がlo%台の団体は下川、 占冠を 除けば水田比重が この地区では極めて、 高い団体である。. - 78 -.

(12) . 町村財政の構造分析 第7表 \ ÷ \\. 種別 平. 衡. 町村省 交付金 人 \比 重 口 常. 盤. 多. 寄. 智恵文 江丹別 神 美 朝. 川. 中富良野 温根別 上富良野 東. 煮. 鷹. 栖. 美 神. 深 楽. 67 7 . 54 3 . 93 5 . 79 9 . 56 4 .. 27 7 . 』10,430. 4 466 , 13 261 , 5 941 ,. 810 13 ,. 3 2 1 683 山 , , 280 49 6 1 9 . ,58 富 491 57 0 1 098 和 . , 519 17 9 1 2 . ,19 創. ?. 432. 1 304 名 , 744 43 I 1 4 . , 54 比 435 38 7 1 051 士 . ,. 563 0 5 1 487 占 . , 808 57 3 663 東 .. 79 7 .. f 旨 三 朝. 13 370 ,. 500. 74 3 .. 28 9 7 588 . , 29 O 6 937 . ,. i 饗. 円 2 9 i 577 当 , , 589 54 4 1 399 愛 , ,. 77 8 .. 29 5 7 138 , ,. 8 922 , lo 259 ,. 円 487. 85 4 . 82 3 .. 33 2 4 344 . , 32 3 3 160 . ,. 言 孝 司. 山. 南富良野. 耐震開人口壌遜 像彊. 闘,鞭査 墨 慶 喜 義. 31 2 7 464 居 . , 3 1 3 2 0 瑛 578 . , 日 ′ 30. 4 5 557 ,. 東神楽 上士別 中. 人 47 1 4 187 . , 5 4 41 422 . ,. 平衡交付金比重階層別区分. 76 6 . 72 2 ,. 534 ”. 0 1 631 下 , 673 24 l 667 東 .. 71 4 . 46 1 .. 616. 3 4 . 1 I ・. 417. 90 O .. 938 永 739 風. 851 82 3 793 上 . 542 lo 3 541 東 . 1 , 605 47 4 567 .. 51 1 . 53 6 .. 第6図. 部. 良野 寒 淵 寄 布 別 冠. 鷹栖 川. 旭川 山 速 川 川. メ 誓 6. 22 8 9 337 . , 22 3 7 2 . ,34. 21 7 20 345 . , 21 3 1 560 1 . ,. 21 6 9283 . , 20 6 132 . 22 , 20 O 8 1 , ,29. 8 20 19 881 . , 18 4 3 0 . ,72. 17 4 lo 692 . ,. 17 013 420 . , 15 6 6 1 8 . ,14 10 3 9 049 , , 8 712 572 , , 8 9 488 . 8 ,. 0lo 1 754 , ,. % 76 7 . 67 l .. 38 3 , 41. 7 70 9 . 76 9 . 32 6 . 73 O . 42 3 . 66 4 . 74 7 . 45 7 . 80 1 .. 円 674 65 O . 559 66 4 .. 633 12 7 . 620 27 I .. 円 584 703 740 785. 586 28 l 922 . 445 lo 8 1 014 . , 653 34 0 858 .. 854 75 9 .. 579. 673 32 6 .. 749. 482. 3 0 1 901 . , 709 82 3 422 . 422 20 O .. 821. 767 75 7 .. 655. 65 2 1 037 84 O . . , 72 5 391 54 8 . . 55 l 336 38 8 . ,. 79 l .. 人当額. 639 73 4 .. 527 450 447 41. 1人当 平衡交付金額と1 人当歳出額. X3 2. 4 X3 . 麻 別. 人 13 408 ,. 平衡交 付金1. . . ×2 4 . X. も 3 x2 X’ 9 ‐ X2 2. 愉 メg 喫. . 。 ×1. . 9 - 2XX2. 2 0 0. ー人当支出室員(町. (D)比重が20%の団体数は19であり 牛数をこえている 1 、 。 5 %から35%達の団体は35町村のうち29町村 をかぞえる。 平衡交付金依存度はー5~35%が一般的だと云えよぅ 。 { ) 平衡交付金の額の大小と1人当歳出額の大小との関係 ロ 「平衡交付金の大小は1 人当り歳出額と正の関係を示すであろうと考えて いる」(p ,31) 、 われわれの場合で もこのことは妥当する。 (第6図第8 表) 更に平衡交付金が大 きい団体が 1人 当り歳 出 額が小さいという逆 、 の関係のみ られる点も恒松氏の場 合と同様である 恒 松 氏 は 「平 衡交付金を 相対的に多くもらわねば財政運 。 営に支障を来すような経済力の低い自治体では 行いたいことも資金不 足によって行い得ないと 云 う 事 実」 、 - 79--.

(13) . 童. 間. 門. 吉. i人当平衡交付金額の大小と1人当歳出額. 第8 表. 1論議 向ミ 1 麦儲禦歳 出 額 求リ 表鱈掴歳 出 額 需要為嵩鞭 i 1 人 当. i 人 当. 江丹別 占. 冠. 智悪女 温根別 盤 常 l l F P・ i. 東神楽 美 多 朝 美 神. 深 寄. 円 958 1 , 1 901 ,. 683 1 , 631 1 ,. 577 1 , 487 1 ,. 1 454 , 4 1 ,51. 日. 399 1 , 304 1 .. 瑛. 1 219 ,. 居. 1 098 ,. 円 6 120 , 297 lo ,. 円 051 1 、 014 1 ,. 上士別 剣. 淵. 東 和. 山 寒. 名 下. 寄 川. 859. 鷹. 栖. 793. 冨良野. 785. 士. 別. 749. 山. 部. 740. 南富良野. 739. 別. 703. 5 i74 , 6 037 ,. 372 3 , う 172 ,. 937 4 , 979 5 ,. 388 3 , 4 340 ,. 3 903 , 3 529 ,. 愛. 第9表 基準財政需要額 基準財政収入額 4 I . 3 7 . 3 3 . 3 I . 9 2 , 2. 9 2 9 . 8 2 . 7 2. 7 2 . 7 2 . 7 2 . 4 2 . 2 4 . 2 2 . 2 2 . 2 I ,. 938. 922 821. 円 635 3 , 710 4 ,. 3 472 , 340 4 . 4 151 , 830 3 ,. 3 286 , 620 3 ,. 3 793 , 3 352 , 8 2 ,50. 上富良野 中富良野 東旭川. 667. 麻. 584. 布 梁. 579. 汚く. 山. 527. 風 上. 速. 450. 川. 447. 東i $ 曙栖. 422. 当 比 神. 東. 川. 663 655. 567. 41. 円 2 512 , 411 2 ,. 4 204 , 579 2 ,. 2 890 , 413 2 , 977 3 , 5 202 , 5 005 ,. 2 439 , 862 3 ,. 3 087 ,. 雛欝騒擾則 と・人当町村民税舘 ー 人. 当. 町村民税額 円 280. 帝愛 そ 富 良野 部. 487. 山. 500. 上富良野. 563. 愛. 589. 神. 別 楽. 542. 士. 別. 519. 南富良野. 534. 鷹. 栖. 484. 比. 布. 586. 中富良野. 445. 当. 435. 東旭川. 617. 風. 491. 東鷹栖. 744. 永. 422. 東. 麻 速 山 川. 2 I . 2 0 .. 尾 6 2 633 673. 2 0 . 9 1 .. 559. 9 1 . 9 1 .. 673. 605 417. 8 1 . 8 1 .. 851. 6 1. 6 1 .. 808. 6 i . 6 1 . 5 1 . 4 1. 4 1 . 0 1 .. 854 674 767 391 709 037 1 , 639. 653. 交付金を相対 ) をその理由としてあげている。 はたしてこのような事実が認められるであろうか。 平衡 (p .32 とができる 大きいというこ る割合が 財政収入額を上廻 。 そ 的に多く貰っている自治体は基準財政需要額が基準 体の1 その自治 し ) 然 、 の様な自治体では担税力は低い、 従って経済力が低いことは確か である。 (第9表参照 得ない」のであろ 行い とも資金不足によって 「 行いたいこ の云うごとく のは果して恒松氏 歳 出額が小さい 人当り. 主財 うか。 この場合資金不足ともま国家資金の導入を意味する補助事業の対象がその自治体にないこ となのか 自 な 或はとら れないのか 、 源としての町村有財産がないのか÷ 或はあってもそれを売払はないのか、 寄附金をと いからと い方針なのか、 公債による資金調達ができな いのか、 或はそれをしないのか疑問である。 経済力が低 か なっている が 小さく 歳 出 額 当 どのようなわけで1人 金額が大きい自治体が いってこ }では1人当平衡交付 - 80 -.

(14) . 町村財政の構造分析 第7図. は、 たちいった検討を せねばなんとも云えな いのである。 恒松氏のように資金不足と簡単. 経済力と租税収入. にかたずけることはできないと思う。. 回 農業依存度と粗税収入、 基準財政収入 率 (基準財政収入額と収入 済 額 との 割 合) との関係. K2 1. . . 刈,. 8 x′. ね5. X39. 経済力が大きい自治体では 基準財政牧ス額 と収入済額との比は 小さくなるはずである」. ズ長森 毒 . ×4. . ′凝 の 2 X2 9れ5 ズが′ 28 もぎ×2 X22. (p ) が実際にはその遡の関係がみられる .33 というのが恒松氏の見 解である。 北海道の場. 合、 農業依存度は適当な経済力の指標ではな いが、 一隙恒松氏の方法を. 用いてみると、 農. X23. 業依存度と基準財政収入額と 収入済額の比の 間には正の相関々係が大体 に お い て み られ る。 (第7図) この比率が小さい 自治体の経 済力は大きいという命題は果 し て 正 し いの 0 9. ‘%). 戸 数. か。 この比率が小さいと云うことは徴収率が 大きい、 住民の負担能力が大きいことを意味 するであろうか。 われわれの場合には水田比. 電が大きい (経済力が大きい) 自治体、 即ち町村税比率が大きい自治体では概してこの基準財政収入額と収入 済額との比率は大きいことがわかる。 (第6表) 町村税比率が小さい自治体ではこの基 準 財政収入比率は一 般 に小さい。 自治体の経済力が比較的大きいところでは基準財政収入額が比較的妥当に査定されたのであろう。. 逆に基準財政吸入比率が小さい自治体では村税収入見込額を過小に評質したのであろう。 恒松氏の云うごとく. この基準財政収入比率は徴収率をあらわし、 住民の負担能力を意味するものであろうか。 これはより詳細な分 析を必要とする問題である。. 回 基準財政需要額 (A) 1人当り基準財政需要額と人口との関 係 「1人当基準財政需要額は、 人口数の大きい団体ほど小さい」 とし・う結果が出ているがわれわれの場合も 00以下の自治体では確かに1人当需要額は大きい、 (b) 0 ( )、 人口5 00 0迄の自治体になると1人当 a , , 、 人口8 0 0 0 4 0 0 0 から1 d 迄の自治体が最も低く 5 000をこす自治体ではや〉 需要額はや 下り、(c)、 人口9 ( ) 人口1 , , , 、 、. 大きくなっている。 図式化すれば U 字型となる。 しかし、 人口5 000以下の自治体と5 000~8 oooの自治体との , , , 間の差はそれほど大きくないし、 人口9 00 0~14 0 0 0 の自治体とそれ以上の 自治体との聞の差も 小さい。 人口の , , 少い自治体と多い自治体との差は若干あるけれども、 一般的には北海道の町村の1人当基準財政需要額は本州. の町村のそれに比べて大きいと云うことができる。. (B) 歳出規模と基準財政需要額との関係 (財政需要率) 本州の町村では大体この財政需要率は4割であるというのが恒松氏の調査結果である。 われわれの場合では 40%以下が15町村、40%台が11町村、 50%台が6村の割合となっている。 40%以下の町村の多いのは本州の町 村に比較して臨時費が多い篇であろう。 また教育費がかさむためでもあろう。 更に、 特徴的なのは財政需要率が40%以下の町村は名寄地区に多いことである。 これは名寄地区の自治体の. 財政」枚入率が比較的低いことや、 その他自主財源比率が比較的高いこと 叉平衡交付金が比較的多いことなど によるものである。 ということは、 名寄地区の町村では基準財政需要額の2倍牛以上の歳出予算を組んだが、 その財源は税収の増加分や、町村有財産の売払収入、 公債や寄附金さらに平衡交! 肘金によって賄ったということ. である。 名寄地区の町村に特にみられるこのような特徴的な財政現象は何故に生じたか、 村 に つ い ては役場 費、 土木費、 教育費が他の地区の町村より多くか り、 町については社会施設費、 警察費がより多くか るた - 81 一.

(15) . 門・ 間. 萱. 吉. めであるということができよう。. (C) 基準財政需要率と農業依存度との関係. 農業依存度のより高い自治体において、 基準財政需要率はより大きいという結果が出ている。 この事から基. 準財政需要額の算定が、 ある程度の合理性をもっていると解釈 している。 「農業に対 しての公共団体の保護の 力は大きい」 とか 「中央政府の経済政策の大きい比重が、 農業問題に占められてきた」 とかいう理由から 少 、 第 8図. くとも農業依存度の高い自治体に対して. 基準財政需要額と農業依存度. 基準財政需要額が現実の財政需要に相対. 基準貼致需要類. 的によ り近く算定されているのだ とi 亘松. . ‘% ) 6 0. 0 ×2 x鶏. o ′ 5. x -. メ~. 0 4. 0 5. 0 も. ¥ぬ. 恥. れるとは思われない。 (第8図参照) 基 準財政需要率が高い六 つの自治体につい. x2 8. 総べ9. 療 . 氏は結論する。 われわれの場 合 は ど う か。 二つの比率の間に一つの傾向が見ら. て見ると、 農業依存度は必ずしも高くな. 8 0. %. 0 1 0. 星圭J:塞 . り農 業 リ 町 耐 震 養護 依存度 町 語 ギ メ ミ 東鷹栖 上富良野 中富. 良野 中富良野 南 富良野 南富良野 名 多. 寄. 常. 盤. 基準財 基準財 護鱒 政収入 騨 政需要 率 率 O 55 0 .. % 56 1 . 54 9 .. 53 3 . 60 3 . ,. 59 i . 51 6 . 51 7 . ,. % き 6 5 1 6 5 .. 姿 7 74 .. 7 2 2 . 79 7 .. 65 5 . 86 4 .. l 46 1 , 85 4 .. 37 i . ,. 57 I .. 鯖 鍋 寡 護鰻憲 金 議. 為. 吋 2 439 ,. % 6 0 . 7 5 .. 2 512 ,. 7 4 . 12 2 .. 3 〕 i88 , 3 3 2 ,7. 3 7 . 20 1 .. 2 411 , 2 8 ,50. 業依存度の高い自治体の基準財政需要額 が現実の財政需要に相対的により近く算 定 さ れ て い る と い う こ と は 出 来 な いの で. ある 。更に 、これ等の自治体の1人当歳出額 は一般に少ない。 これも基準財政需要率が大. きいこと・ 従って臨時的経費の支出が少ない ことの結果であるに過 ぎな い。 経済力の大小. が基準財政需要率にどの様な 影響を及ぼして の で は な い と思 う。. 恒松氏は 「農業に対して 公共団体の保護の 力は大 きい」 、 「中央政府の経 済政策の大きい. 比重が、 農業問題に占められて きた」 とみなしているが、 この様な見方が、 「農業依存度の高い自治体に対し て基準財政需要額が現実の財政需要 に相対的により近く算定されている」 という 様 なナ ンセ ンスな 結 論 を 出 させるのである。 更に此の様な 見 方は 次 の補助金に関する不可思議な見方とつな がっていることは当然であ る。. (D) 補. 助. 金. 「か る上級団体からの支出金が交付され る事によって、 自治体は一定率を負担せざるを得 ず かえって自 、 治体財政の行う固有事務を圧迫する傾向を生んでいる」 とか 「国際の支出金が、 町村の固有事務の範囲を圧迫. する方 向に向けられている」 ( ) と言うのが恒松氏の見解である。 権力の獲得と維持が問題であり、 財政 p .35 々策がその様な見地から決定される現実の政治において此の様に下級 自治体を中央政府に対立させ、 その独自. 性を認める様な立場は地方財政の贋の問題をそらす 役割を果すことによって、 独占資本に貢献することになる。 現実の補助金が政′ 党の地盤関係に基づいて交付されていることを考えるならば、 恒係氏のように 「地方経済力 を培養するような指導奨励的意味の補助金に重点が置かるべきである」 という発言は現在の国 家 独占資本主義. の下においては全く非現実的な勧告であると云わざるを得ない。 われわれは、 費目別の補助金の分析を省略 し て、 補助金一般に就いて簡単に考察しようと思う。 1人当補助金の多い 自 治体はどの様な財政 構造を持った目 - 82 柵.

(16) . 町村財政の構造分析 治体であるかについて見よう。 1人当補助金の多い自治体の1人当町村民税額は相対的に少な い こ と が わ か る。 例外として東旭川、 東川、 永山の場合は1人当補助金も1人当町村民税額も ・共に多く、 常盤、 南富良野、 神層等は1人当補助金も1人当町村民税額も共に少ない。 前者は富裕村であり、 後者は貧困村であると云って よいであろう。. 第 10 表 \. 町 塙. 種別 1 人 当. 名\. 1人当補助金と1人当町村民税. \. 種別. 484. 名 剣. 寄 淵. 767. 上. 川. 432. 愛. 1 人 当. 補助金. 町村民税. 円 2 177 , 1 401 ,. 円 280. 1 321 , 1 277 ,. 1 人 当 1 人 当 町村を\ 補 \ 助 金 町村民税. リ補 助 金 鴻モ ヱ 人 当. 1 人 当. 町村民税. 円 606. 円 620. 寄. 602. 589. 南富良野. 586. 417. 居 布. 578. 491. 616. 神 比. 504. 854. 825. 744. 東鷹 栖. 450. 709. 別. 822. 673. 当. 麻. 429. 674. 563. 789. 435. 山. 部. 412. 633. 997. 上士別. 500. 下. 775. 422. 上富良野. 378. 673. 山 瑛. 993. 風. 765. 391. 神. 梁. 378. 605. 982. 037 1 , 519. 川 速. 745. 851. 中富良野. 337. 808. 温根別. 栖. 981. 534. 盤. 608. 487. 江丹別 占. 冠. 東旭川 朝. 日. 美 和‐. 深 裏 川. 東 中. 川. 智恵文 永 美. 1 259 , LIII. i 097 , 023 1 ,. 岸 9 3. 円 589. 920. 445. 多. 903. 336. 832. 559. 542. 東. 別 山. 827. 586. 東神楽. 639. 士. 鷹 常. 富良野. 地区別に見ると、 名寄地区は一般に1人当補助金が多く 1 人当町村民税額が少ない。 富良野地区はその逆 、 で、 1人当町村民税額が多く、 1人当補助金は少ない。 貧困村たる江丹別、 占冠、 朝日 智恵文、 温根別、 中 、 川等は1人当補助金が多く、 1 人当町村民税額が少ない典型的な村である 町制をしいている自治体について 。 みれば1人当補助金は比較的多く、 1人当町村民税額は中程度である。. 大体、 1 人当町村民税額が少ないのは所得税が少ない 従って所得額が少な い事を意味する 1人当町村民 、 。 税が少ない自治体では人口も一般に少ない。 此の様な自治体では1人当補助金も一般に多いのである 。 然し、 人口が増大するにつれて1人当町村税 額は多くなり 1人当補助金が少なくなるという一つの 傾 向はみられな 、 い。 一般的には人口が多くなるにつれて1人当町村民税額も 多くなっている 1人当補助金は人口15000以上 。 , の自治体ではかなり多くなっている。. 1 人当補助金の大小は農業依存度と或は水田比率とも一定の相関々係を持たないという事を指摘 して置こう 。 第三章. 歳. 出. 歳出にお ける問題は 「歳出面に自治体の意志をはっきり表現する財政の余裕のない事」 で あ ったし 「固有 、 事務にしろ委任事務にしろ、 それはその地域の経済力 即ち財政力に適窓した形で行われるか否か」 (p37 .) 、 にあると恒松氏は云う。 「現実に於ては財政支出の水準を以 て示される 行 政 事 務 の 量は経済力の高低を問わ. ず、 或は人口の大小に拘らず一定の水準をもっている」 という結論を 「経済力の大きい団体におい て却 って1 人当経費が小さくなり、 経済力の低い団体が相対的に多くの行政事務量を抱えこんでいるという事実」(p37~ . ・ 此の様な事実の上に立って地方自治主義者として恒松氏は次の政策的発言を行って 38 ) から導き出している。 いる。 即ち、{ } ィ 1 ロ 、 平衡交付金の配分方式に右の様な事実を充分に組み込まれねばならない。 ( 、 財源の伴わな い事務を中央政府は過大に地方自治体に押 しつけてはならない { ハ } 地方自治体 においても自らの財政力をこ 。 、 える事務乃至事業を縮減しなければならない。 例えば 補助金の獲得に狂奔する事に依って自らの首を絞める 、 が如き事は巌に戒められねばならないと。 (p 8 ) .3. 国家独占資本主義下における中央政府と地方自治体との関係は同一権力の政治的 分 業と協業であることを考 えるならば、 中央政府と地方自治体とを対立的に捉え 、 地方自治体の自主性という観点から中央政府のとる べ き態度について勧告を行う事は無意味であり、 更に問題の本質を隠してしまう恐れがあるという意味で有害で - 83 -.

(17) . 門. 間. 叢. 吉,. すらあると思 うのである。 中央政府と地方自治体を支配する人々の関係は支配者群の中における地位の上下で あること、 地方自治体を握 る者の基礎の上に中央政府の権力者が立っている事を認めるならば、 中央政府と地 方自治体での予算の分割は根本的には独占資本、 それと結ぶ農民との間の支配者同志の力関係による分割であ るといってよいであろう。 従って、 歳出面に自治体の意味が表現されるかどうか、 事務が地域の経済力に適隠 した形で行われるかは重要な問題ではない。 地方自治体を握る下級の権力者がその権力を如 何に多くその経済. 的基礎の張化に利用出来るか、 中央政府を握る権力者はその権力を維持する澱に、 地方の権力者と妥協するに 必要な最少限度の配分額を どの程度にきめるかが主要な問題なのである。 此の様な勧点に立たなければ現実の 中央政府と地方自治体との財源をめく る雫を正しく理解する事は出来ない であろう。 仮に恒松氏 の言う如く地 方 靴合体の事業はその財政力に適醸した形で行われねばならないとしたら、 経済力の弱い地域は何時迄も弱い. 謎に押しとゞめ られるであろうし、 それは盆々経済発展の地域的不均等を激化せしめるであろうo 中央政府は 地域の経済的発展の不均等を激化せる政策をとれ、 地方自治体はこの地撃誠の経済的発展の不均等を容認せよと. 恒松氏は云っているのだ。. ところで、 現実の歳出項目に就いて 照恒 松氏のとった様な方法で分析 してみよう。. 農業依存度と役場費の比重. 第9図 役 場管 % ( 〕 4 0. ◎. 役. 場. 費. 役場費の歳出中に占める割合は 大部分の自 治体では1割以上 3割未滴である。 3割を越. ×3 4. えているのは温根別、 多寄、 中川の3村に過 ぎない。 役場費の比重と農業依存度との間に . 制を しいてる 一 られない 町 は つの傾向は見 。. X20 X5 . . . x″. 自治体の役場費比重は一般に低い。 人口数と. X o×9 i . 役場費比重はほぼ逆の相関々係 を 示 し て お る。 叉1人当役場費は人ロ数の少ない 自治体 において極めて高く、 人口が増すにつれて低. . 5 ず′ 3 ×8 x7 . . くなるという傾向も見 られる。 鈎. 4 0. 50. ー% ) 腐 亥隼 エ . 激. 育. 費. 教育費の比重は校舎建築が行われている:自 治体では高く、 しからざる自治体では低い。 確かにそれは自治体の経済力とは無 関係であ ろう。 然し、 学校建築資金の調達方法は自治 体の経済力、 自治体の経済関係によって異る. ものである。 例えば占冠は村有財産売払により、 美深は地方債と寄附金によって賄っている。 社会教育費は ) という 「住民の民度とも関係し、 それは必らずしも経済力の水準と直接の関係は無い様に思われる」。 (p ,38. が財政の比較的豊かな自治体では社会教育費が多いのが事実である。 人口数と1人当教育費との間には逆の相 関々係が見られる。 だからと言って人口の少ない 避地小村の方が教育に熱心であるとい うのではない。 一定の 教育施設を維持する費用が人口の少ない自治体にとっては相対的に大きく なるのは当然のことである。 教育費 は1人当りにすれば人口数の少ない自治体 では多いが、 1校当りにすれば、 1校の施 設 量からすれば大きな町 村の方が多いのではなかろうか。 但し1町村の中でも市街地と山間部の学校とでは教育費の相違、 施設の貧困 度の相建が存することを注意せねばなるまい。. 日 産業縄湾費 .3 9) という見方は一体 何 「農地、 農調、 農業委員会の事務経費が地域経済の振興にとって重要である」 (p 処から出てくるのであろうか、 現実はその逝である。 た ゞ産業経済費の比重が1割に満たない町村が大部分で あるのは一般的な現象であろう。 この産業経済費が地域の農業構造と密接な関係があるかどうかは疑問だ。 恒 松氏の云う様に 「 フk田比重の高い自治体において産業経済費の比重は大きい」 という 関 係はわれわれの場合に - 84 -.

(18) . 町村財政の構造 分析 は見られない。 水田比重の高低と産業経済費比重の大小とは無関係である。 北海道の場合拓殖計画及び総合開 発計画に基づいて国道 の直 轄事業が行われている篤に町村の行う 菱業経済関 係事業が少ないのではないだろう 力も. 回. 木. 土. 費. 5 土木費の比重 ( 13 9%) は産業経済費の ( 9%) 2倍以上になっている。 産業経済費の場合その比重が10% . .. を越 している自治体は僅か2つしかなかったが、 土木費の場合は17を数える。 土木費の比重が教育費、 役場費 に次いで大きいのは北海道が尚開発の途上にある事を示 している。 特に名寄地区の自治体の7割はこの比重が 10%をこ しているのが目立っている。 北海道における土木事業は本州の如き復旧事業ではなく 開拓事業であ 、 ろう。 この開拓事業には国庫補助金が交付されるから歳出における土木費の比重の大小は 歳 入中における補助 金の比重の大小と比例的関係にある。 (第lo図) これは自主財源比率の高い自治体において 土木費の比重が低 いことである。 経済力が比較的豊かな自治体ではかえって土木費が少ないことを意味する。 然し、 それと同時 に経済力の貧困な自治体でも土木費は 極めて 第 10 図 補助金と土木費 少ないのである。 前者の場合は土木事業の必 ネ前日 力伐 要がないのであり、 後者の場合は土木費の資 大 人. 金難によるものであろう。 町村において土木 費は町村民の労力奉仕による処が 大きいから. 財政面に現われた土木費は資材費が多いので はないかと思われ、 総土木事業費を示してい ないであろう。 だからそれは都市の土木費よ りも表面上は少なく見えるのである。 「町 村. . . 財政が経常費として土木事業を実施し、 地域. ×2 2. 9 Xー. . 経済力の培養を強力に押 し進めるような 体制. . にない限り、 自治体と しての存在は確立しな い」 と恒訟氏は糟言している。 自治体として. スワ ハリ ×24 ス , 1 X1 x 2 93. の存在の確立それ自体が望ましいのか。 仮に. 土木事業を経常費で実施出来る程に 自治体財 政が豊かになったとしても、 その場合、 現在. の土木工事請負制度及び農民の階級構成、 村 当局の性格からいって利益を受け るのは 支配 階級、 (独占資本と結びつく一部の農民) に 限られ、 それは独占資本の農村支配体制の一. 0 1. 20. 3 0 (%). . 部であることには変りないであろう。 資本主 義の下で地方自治体の存在を 確立することは 不可能であるし、 またたとえ 可能であったと. してもそれは大部分の農民の経済力の向上に役立たないであろう。 む. す. び. 5町村の財政構造の分析をし乍ら、 恒松氏の方法及び葦粍命を検討をし われわれは恒松氏の分析方法を用いて3 4 てきた。 恒松氏にとっては現在の経済体制の枠内において、 地方財政の当面 してし、る諸問題を解決しようとい うのが氏の分析の根本的なねらいであるようにみうけられる。. 地方自治体がいかなる役割を果 しているか、 地方自治体の支配者が、 いかなる階級から いかなる地盤を基 、 礎にして出ているのか、 の分析をぬきに して、単に数量的な分析のみから シャウプ勧告の許贋を行い 政府の地 、 方財政政策について重要な発言を行うのはあまりにも軽率である。 シャウプ改革の意義を云々するには数量的 な分析のみでは不充分である。 叉、 実行不可能な政策的勧告を行うことは無意味である。 - 85 一.

(19) . 門. 間. 董, .吉. とに角、 地方財政間の不均等、′政府の地方財政々策の意義を明らかにせず、 農村の階級関係、 政治構造を分 析せず、また氏自身の勧告の実現可能性の検討をぬきにして、独占資本に有利な農村に不利な政策的発言をなし、 農村を独占資本に従属させようとする態度は独占資本のイ デオロー グとしては高く評憤されるかもしれない。. 氏の政晴並に地方自治体のあり方に対する忠告は学 者のたわごととしか受とられないであろう。 何故なら、補助. 金、 地方債の枠の獲得に狂奔している地方自治体 の理事者、 地方自治側の要求をできるだけ削減 し よ う と し 乍ら、 地方自治体を支配しようとする中央政府の当局者間の血みどろの争い、 彼らのそのような行動の仕方を 規定するのは資本主義経済の法則であることを理解しないでなされた発言は、 水に対して低いところから高い. 方に流れよと云うに等しいのである。 自然の法則を変えよ うとしても無理である。 資本主義経済の法則にのっ とって行動するものに対して、 一片の忠告でその行動を変えさせることはできない。 恒松氏の結論は地方財政 の贋の問題の所在をかくすことにより、 知らずして独占資本の下に従属している農民を握っている地方財政を 地方自治の美名のもとに釜々弱体化せ しめることによって独占資本の支配体制の強 化 に 奉 仕 す る こ と に な る。. しか し恒松氏の方法も利用の仕方によっては相当役に立つのではないかと私は考え るようになった。 恒松氏. の方法によって明らかにされた地方財政間の構造上の差がいかにして生 じたか、 それは必然的なものか、 その 差をとりのぞくことは可能なのか、 可能でないとすれば、 その根本的な原因は何処にあるのか、 それをとりの. ぞくには如何にしたらよいかという方向に分析を進めるならば、恒松氏の分析は問題提起としては.贋値があると. 認めることがで きる。 特に行政担当者としての地方公吏に対して問題を投げかける際には極めて重要である。. われわれは不充分ながら恒松氏の方法を用いて上川管1 の町村財政の分析をした。 そこで明らかにされた事 実を如何に利用するかによっては、 地方財政の問題提起の役割を充分はたすであろう。 こふでの我々の分析は 誕題を処理する澱には役に立たないかもしれないが、 問題の所在を明らかにしたと云う意味はもちうるであろ うo. 一 86 -.

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参照

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