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初フルマラソン挑戦への経緯と結果に関する研究

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Academic year: 2021

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74 健康・フィットネス領域

初フルマラソン挑戦への経緯と結果に関する研究

1.はじめに  健康志向の高まりで日本のランニング人口は 1000 万人を超え,まさにマラソン王国となってい る。その中でもホノルルマラソンは制限時間がなく,初めての方でも挑戦できるのが人気となり, 大会の半数前後は日本人が占めている。2014 年 12 月,初めてのフルマラソンとしてホノルルマラ ソン大会に挑戦したランニング講座生9名とウォーキング講座生7名の精神面,体力面にどのよう な変化が見られるかを調査し,その成果を考察する。 2.研究の概要  レースに向けた心理面や準備面での変化を2回のアンケート調査 A で,および体力面での変化を 3回の体力測定で調査した。さらに大会当日の痛みや疲労感の状況,翌日に見られる各所の痛みや 体調などのアンケート調査 B を行うことにより,初マラソン挑戦を目指す個々の取り組みや練習状 況,体力の変化や精神的な変容をさぐり,今後の初心者ランナーへの一助になればと思い取り組んだ。 3.結 果  7か月間のトレーニングの積み重ねの中で,600m 歩行や柔軟性に向上は見られたものの,体重 や体脂肪の減少は有意な差ではなかった。またマラソンを行う上で重要な全身持久力(酸素摂取量) の向上も見られなかった。これには練習量が目標に達しなかったランナーが多く,また走力の高い ランナーが少なかったため,より強度の高い練習ができなかったことが関与しているだろう。意識 調査では準備が進むうちにほとんどの項目においてホノルルマラソンに対する期待や楽しみが増え 各部の痛みは減少していた。  大会当日は天候に恵まれず風雨の中での初フルマラソンとなったが全員の完走がみられたことは 何よりであった。  被験者の平均完走時間は8時間を超えた。10㎞過ぎまでは痛みや疲労感も見られなかったがゴー ル間際では 19%の方に疲労困憊がみられた。ランナーの中には 10㎞ごろから歩いたり走ったりと いう方も見られたが,ウォーカーは全コースをほぼイーブンペースで歩き通した。  水分やエネルギーの補給はうまくでき,心配していた脱水症なども起こさなかった。  翌日の体調調査では筋肉痛や関節痛はあるものの比較的軽度なものが多かった。 4.まとめ  “100m から始める” を合言葉にトレーニングを始め,ウォーキング,ランニングの中高年 15 名 が7か月間をかけて 42.195㎞の長い道のりを完走したということは,これからマラソンを始める方 たちにとっても大きな励みになるだろう。被験者の中には 78 歳(女性)で初挑戦,次回のホノル ルマラソンでリベンジしたいと筋肉トレーニングに励んでいる方もいる。今後,制限時間のある大 会に挑戦できるための練習や体力づくりへの助言ができるような指導を目指し,参加者の体力の向 上に繋げたいと思う。 健康・フィットネス領域 吉 田 みつる

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