(モ ンテ ッ ソー リ教 育 法 よ り) 森 里 美
は
じ め に
幼稚園 ・保育所は保育の場 のことで,それは 「子供 のために作 られた環境」 とい う意味を 持つ。 ここでの主人公は子供たちで,子供が 自分 の能力を 自由に充分発揮 しなが ら, 自分 の 人格形成 の営みをす る場である。 最近 この保育の場 の施設 ・設備が近代化 され,多 くの教材 ・遊具が整備 されて きたが,果た して本当に子供のための環童なのか問い質 してみ る必要はないだろ うか。かつて,マ リア ・ モ ンチ ッソ- リほ,現代の超高度 の文化世界にあ っては,家族領域は もはや環境 としては充 分 ではない。感覚に よって知力を系統的に訓練す る可能性 (一教育学的意義 -) と,同 じ発 達段階にある子供たちの集団 と共存す る可能性を与 える環境 (-社会的意義 -)が必要 とな った, と述べ 「子供 の家」を創設 した。((丑p.133参照) この子供 の家を 「整備 された環境」 としていかに重視 したか,その環境構成 の原理にスポ ッ トを当てて見たい。 整備 された環境には, どの場合 も,基本的条件 として, 物的条件 (漂誓諾 竺表芸誌'.::::::::…芸笠芸塁霊芝芸芸言 芸霊芝芋) 人的条件 (雷雲主霊芝'I.::::::::::::::…孟芸芸霊芝冨望芸苦'Lての クラス編成) が必要である。紙面 の都合上,教具論 ・教師論 ・クラス編成は他の機会 に譲 り, ここでは, これ らの条件を支 える, よ り根源的な諸点 と施設 ・設備について触れて見 ることにす る。 根源的問題 について Ⅰ 何 か1
. 環境構成 の原理 は,モ ンテ ッソー リの全教育学のプログラムの一つ,女史の教育観の 第二 の本質的要素,教師の第一 の任務 としてい るもので,女史は 「整 え られた環境」を,教 育の実際的基礎,新教育の土台,教育構成 の枢軸, 自らを育む場 な どと呼んでいる。2
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「整 えられた環境」 とは,精神的存在 である子供が持 ってい る感受性 と心身 とを,そ の発達段階に応 じて ともに正 し く発達 させ ることが出来 るように,その発達手段を提供す る ため構成 された組織的環境をい う。環境その ものはただ必要な原料 ・材料を提供す るのみだ が,それを精神的 ・心理的栄養 として自分 の内に吸収 し,消化 し, 自分 の もの としてい くに は,子供の欲求に適合 した ものに しなければな らない。子供は環童 の中に生れ,環境 との閑あ りの中で人間 とな ってい く。環境が生 きる場 であ る。
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子供は環境その もののために存在 してい るのではない。やがて大人 の世界に入 って, 自らを処 してい くよ うになるための手段 として環境 を用 い る。環境は幼児 の時期 に大 切な も のであ るが,唯一 の ものではない し最終の もので もない。女史は,飛行機 のた めの飛行場 に 愉 えてい る。飛行場 は飛行機 に とって本来 の活動 の場 ではな く,地上か ら上昇す るた めの場 に過 ぎない。 したが って環境 を整 えることは,子供が心身 ともに調和 の とれた人格形成 を 目 差 し, 自己教育 を してい く営みを助 け る場 であ る。いかな る環境 に出会 うかに よって どの よ うな人格 を形成す るか も定 まる し,子供 の生命 の発達を助け ることも妨げ ることも出来 る。 その意味 で環境構成 は子供 の基本的必要性に奉仕す ることであ る。 II 今 の環境一 子供の周辺1
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小宇宙 と言われ る人間 の子供 は動物た ちに与 え られている と同 じ自然環境 を欲 してい る。 しか も自立す るまでの準備期問が長 く,そのために さまざまの用意 と配慮 とを必要 とし てい る。 現状 は ど うか :自然破壊が 目立 って きた ことは今更言 うまで もない こと。子供 は 自然 を望 む のに子供 のた めの 自然や遊 び場が少な くな って きた。 ことに都市周辺では 自然か ら離れた 人工的環境 に追 いや られ,閉 ざされた室内での生活を しい られ るか ら自閉症児 ・テ レビッ子 が育 っている。2
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子供は動物 と違 って精神的存在,精神が肉体 に依存 した存在だか ら,精神 の成長 のた めの糧 を必要 としている。身体発達 と同様 に,精神的 な能 力の成長 の法則に従 うので,それ に適 した環境を欲 しているが 自分 でそれを構成 出来 ない。 現状は ど うか :大人が文化文 明の世界 として創 り上げた自由の世界があ るが,それは 自然 と違 うもの, 自然 を利用 して創 られた環境 で,大人 のための もの,大人 のため都合 よ く支配 出来 るもの,便利 さが優先 され てい るO 「私 たちの住 んでい る社会環矧 も 幼 な児 の性 にあ い ませ ん」(②p.48)「子供の権利が見すて られている」(③p.290)「よそ者 としておかれて い る」(③p.267) と女史は訴 えてい る。3
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子供は社会的動物 であ るか ら他者 との出会 いに よる交 りを求 め,大人の助けに よって 大人 の世界に仲間 入 りす る。 現状 は どうか :大人 の生活 は変動を極 め る中で不安定 にな って きている。核家族,共 がせ ぎ,公害,教育 ママの圧 力 と塾通 いの強要 な どが,子供 と大人 との交 りを不 自然 に している。 模倣期 を無駄に過すために生活反応 の成長が遅れ てい る。4
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人問は創 られた存在 であ ると同時 に創 る存在 で もあ る。子供 は大人 の干渉 な しに 自発 性 を持 って 自由に活動す る可能性を持 ち,r]主的 に発達 し,創造性を発揮す る必要性 を持つ。 そのためには,子供 の発達段階 に応 じて適時 に適性 な活動が出来 る ように,動機 とな る具体 的 な外的刺激が提供 され る場がいる。 現状は ど うか :文化的刺激が強過 ぎ,無秩序 な刺激が多す ぎて子供 を神経症 に させ ている。デパ ー トには幼児用 の ミニ文化が氾音監して,創造性や工夫す る意欲 を失わせてお り, 自由の 仮面を被 る不 自由 さが子供 をおお う。
Ⅲ
子供のため に整え られた環境 の特色1
. 子 供の内的生命 の発達 (一生命の法則 -)を助け る場 であ ること。 (1) 受胎 と同時 に与 え られた子供 の生命 の躍動 が 目覚 め るのは,誕生 とともに内 部か ら 発育 して くる衝動 と感受性 (それは志向的 な性格 を持つ発達 の可能性)が,環量 との生 き生 きとした具体的 な交流 ・応答を持 ち始 め る時 であ る。 子供はた えず 自分 の困 りを理解 しなが ら自己実現, 自己充実- と成長 してい く。そのため に特別 な内面的感受性に恵 まれている。 この感受性 に支 え られて成長 に必要 な ものを環境 か ら吸収 し,利用 して精神的肉体を作 り上げてい く。 これが生命の法則であ る。 したが って, 環境 とは,大人 の直接的助 力な しに,子供 が 自分 の生 命を生 きるために 自分 で役立つ よ うに 出来 る場を指す。そ こでは,自分 の活動 の動機 を発見 し,内面 にお こる発達 の方 向づ げの線 に沿 って活動出来, 自分 の生活を営む度毎 にその適応性 も発見 し, 自分 の能 力を意識 して活 動す る。子供 の内面的欲求の一つであ る体を使 って, とくに手を使 ってす る活動が,眠 って い るものを 目覚 め させ環境 にあ るものを内部 に採 り入れ る。 こうして子供 は環境 の中で人間 とな り, 自分 を完成 し,完成 のために助け とな ることをすべ て行 お うとす るし, その活動 が 生命を与 え,その生命か らすべての努 力が生れ て くるのであ る。 (2) 注意 力の集中現象をお こす場 :成長 のあ る段階 に達す る と,それ まで見 られ なか っ た興味 と集中力 とを持 って環境 内の特定 の対 象 に注意 を向け始 め る。始 めは本能的 な興味 に す ぎないが,だんだん知的 な働 きを伴 った識別 力に よる関心 とな って来 る。 女史は,
「幼児 の発育 の第一 に重要 な ものは精神集中です。それは性格 と社会的習慣 の全 ての基礎 にな りま す」(④ p.235) と言 う。 この注意 力の集中現象を可能 にす るには, それ を促進 させ る道 ・ 手段 を見出す こと,教具や対象物 に出会 い 自分 の力を実践 し試す ことを許 され る場 を見 出す こと,それ ぞれ の発達段階で刺激 と出会 い活動 の支 えを見出す ことで, このためには洞察 力 のあ る感受性 に富 んだ大入が環童 を整備 してや らねばな らない。2
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精神的方 向づげを可能 にす る場 であ ること (1) 内的 自由が保証 され る場 (自由意志 との関連 ):物 が完備 していて も精神 を 自由 に 出来 なければ真 に自由 とは言 えない。物理的 に 自由で きままに遊ばせてお くだけ とか, なん で もしたい ことを させ, まして放任 してお くだけ, とかを 自由 とは誰 も考 えないであろ う。 それ は動物 よ りも悪 い状態 と言 える。動物は本能 に よって秩序づけ られてい るか らまだ まし であ る。 ここで言 う自由 とは,たびたび繰 り返す よ うに,子供が大人 の干渉な しに 自発 性を もって 自由に活動す る可能性を持 ち, 自主的 に発達 し, 自己を形成 してい く必要性を持 って い る ところに根拠 を置 いてい る。 自由が保証 されてい る場 とは,子供が 自己発展のために環境か ら心 の糧 を 自由に採 り入れ られ るよ うにな ってい るところであ る。開かれた 自由な雰 囲気に子供 が置かれ るな ら本 当の姿 を現わす。 自由な場 で 自分 の 自由を正 し く使 うことを覚 えるな ら,倫理的良心 の基礎を作 るし,意志 の発達 を助け る。 したが って,環境内におけ る自由 とは,子供 に, ・考 えさせ,関心 のあ るものを, また 自分 でし ょ うと決 めた ことを選び決断 させ る自由 ・選 んだ もの と,時間的 に も繰 り返 しの度数 にお いて も,好 きなだけ,妬げ られず, 目的に 従 って関わ っていけ る自由 ・選 んだ こととその結果 について責任を持 って行動 させ る自由 ・自分 の意志 で, 自分 のア イデアや発見や答 えについて他 と情報交換の出来 る自由 を保証 し,人格的営みが出来 ることであ るO内的 自由が保証 され る場 とは, この 自由 とrl主 性 を子供 に与 え,選択 と自己決定 をす る一つの決断 力の働 き,意志活動 をす る場 とな る。そ こでは建設的 な活動を し, 自己を訓練す るのを助 け,善 い こと,正 しい こと,好 ましい こと を理解 していけ るように助け, 自己の行為を省みた り,その行為が 自分 と他人 とに もた らす 結果を知 り, ど うすれば満足感を味 うか も分 る よ うにな るであろ う。 また 自分 の能 力の限界 を知 り,不足 も発見 し, 自己認識を高めてい くであろ う。 この よ うに内面 にあ る発達 の方 向 づ けに従 い子供 が 自ら成長 してい く場であ る。 (2) 子供 の要求に適 した秩序感を養 う場 (知性 との関連):秩序 とは物 と自分 との 関 係 が成 り立 ってい ることをい う。秩序感 とは,ただ空間的な ものの序列の理解 とか,几帳面 な 整理整頓主義 だけ と理解 され てほいけない。秩序 に対す る愛が子供 の一部分 の よ うに形成 さ れ,子供 の人格 の確実 な発達-導 くもの と解す る。そ こで子供に必要なのは, ① 静粛 な秩序感がただ よってい る場 :子供 の関 りの どこの部分に も全面的に完全 な 姿 で秩序が浸透 していることを女史は望んだ。 これ は丁度霊魂 が身体 の各部分に行 きわた っ てい るよ うに,秩序感が クラスのすみずみ まで行 きわた ってい ることで,静かな秩序 の中で は満足感 と喜びを感 じ,知 性の働 きを強め るか らであ る。単な るきれい さでな く, 目標-の 志 向性 を持 ち,組織的に明確 な動践づけを与 える よ うに整 え られていることであ る。 ② 秩序 あ る活動を生み出す能 力のあ る場 :子供は知的発達 とそ の展開の手がか りと な るもの, 精神的学習 とな る秩序や新 しい刺激を求めてい るか ら,子 供が要求す る場 が与 え られ, もの ・教具が備 え られ ると,そ こで子 供の活動が成 り立 ち,活動は信じられ ないほ ど 秩序立 った もの とな り,自分 の気に入 った よ うにすべてを整 える。 こ うして,環境や教具に 見 出す秩励 ま子供の精神の秩序 のめざめを強 くし,知的発辻 を助 け,識別 力を身につけ させ, 獲得 してい く新 しい:・㍑ :&を対 たこづけた り,段階づけた り,分類 した り,統合 した りす る働 き を助け る。 また,各事物にはそれ ぞれ一定 の場所 があ り (場所 を持たないのは ゴ ミだけ), 特定 の 目 的 を もってそ こに!F;I_壬かれてい ること,その場所 はその物 が置かれ るべ き最適の場所 であ るこ とを知 る。そ して子供には,零事物 を同 じ場所 で, またその物が持つ本来 の状態 で眺 め よ う とす ることや, 自分 の使 いたい教具や遊
共
が どこにあ るかを知 って,事物 の場所 を記憶す る こ とを望む欲求があ る。 これは時間を無駄 にせず, エネルギーをirr沫己させないた めであ る。 しか し,環量にあ る事物 の置 き場所 を頭に入れ て置 くことが出来 る子供 の容遠 には限 りがある。 この限界を大人は知 って建設的に整備す る必要があ る。 ③ 心 の秩序を獲得す る場 :子供 は宇宙にある秩序 と宇宙 の構造 とを内面に吸収 しよ うとす るものだか ら,環境内に もそれを反映 させ る必要がある。その中で 自我にめざめ, 自 分に働 きかけ る事物の持つ法則に気づ き,その秩序に従お うとす る心 の秩序を体得す る。 こ の内面化 された秩序を通 して,子供は,環境に信頼を よせ,環境 との相互作用を示す 自分 の 力を信頼す るようになるOまた,環境の中で 目的あ る行動を 自由に して よいのだ とい う安心 感が保証 され る。 ④ 子供の作業 ・教具 の選択を助ける場 :子供は 自然の作用で 自分を構成す るものを 選ぶか ら,興味を示 しそ うな物を- まとめに した り,難 しさや複雑 さの度合いに よって順序 よく並べてお くとか,欠けた り,破損 した ものがない よ うに,機能的に秩序 よく動け るよう な場にす る。環境内では,ただ教具や物に出会 うだけでは足 りない。その ものが持つ秩序や 構造性を示 して,子供 の選択を容易にす ることが大 切である。 室内が活気あるものになるためには,いつ も同 じものが同 じパ ター ンで同 じ所 になければ な らない ことはない。成長に合わせて要求す るものが変 るか ら,子供か ら見過 ごされてい る もの, こち らか ら注意 を向け させたい ものを 目立つ所に置 くことも必要であ る。子供が今何 を欲 っしているかをいつ も問 う姿勢で整備す ることである。 ⑤ 子供 のす る作業 のサ イクルが完了す るように保証 されてい る場 :作業 を 終 え る 時,使用 していた ものや教具を元に戻す ことに よ り,その作業 のサ イクルが完結 し,-完 の 終 りとなる。 この ことは,子供 自身 も環境の秩序を保つ一員 として,欠 くことの出来 ない存 在であることを悟 らせ るために大切 な点であ る。 施 設 ・設 備 を整 え る時 の条 件 上述の根元的意味を踏 まえた上で,設備を整えるための条件 を挙げてみ る。 Ⅰ 物 ・用具についての条件
1
. 身体的なつ りあい として (1) 子供 のサ イズ,次元に合 った もの。(大 きさ,長 さ,太 さ, 高 さ,重 さな ど。) (2)移動可能なものを用 いるo(子供が最 もや りやすい と思 う場所 を選 んで持 ち運び出来 る重 さ。いつ も軽い ものばか りでな く子供の筋肉を養 うためには適当な重 さがい るO) (3)丈夫な もの。(繰 り返 し用 いるか ら容易に壊れない もの。)2
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精神的なつ りあい として (心理的な配慮を含む) (1) 子供の生活の リズム とテ ンポに合 った もの。 (2) よく似た用具は,寸法 ・材質
・色な どを区別す る。 (3)誤ちや不作法がす ぐ分 るようになってい るもの。 (すべ り止めを使 うとか, 騒 音 防 止をしない方が 自分 の無作法な行動に気付 くし,障害を 自分で克服出来 る。) (4)不注意に扱 うと壊れ るもの。(不作法で, ものを割 った りす ることか ら, 自分でそのものの性質 と扱 い方を知 る。(環境が誤 りを教 えて くれ ることをい う。) 3. 魅力的であ ること (大人の側か らでな く子供に とって魅力あ る場) 「子供 のために最 もよい ものを
/
」 これがモ ンテ ッソー リの標語であ る。 (1) 思わず手を出 した くなるような もの。 (自然に思わず 反応す る力を引 き出す美 しき と雰囲気を持 っていることで,子供を刺激す るために,色彩は豊かで美 しく,形 ・材 質に考慮がなされている。) (2)気持 ちの よい もの。(「環境の美 くしさと幼な児 の活動 との間には,数学的な比例関 係があ るといって もよいで し ょう」(②p.81) と女史が言 っているように,そ こにい ることが心地 よく,その物が気持 ちよく使 えると子供は活動的になる。)4
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衛生的であること (1) 清潔にす ることに対 して責任を感 じるような もの。 (2) 磨 きやす く,洗濯可能な もの。 (この ことは単 に衛生面だけでな く, 洗 いやすい道 具が活動-の機会を提供 し,子供が喜んです るか らであ る。) 5. 日常性があ ること (1) 実際, 日常生活で使用 されているものを用 いる。 (2) 形 の単純 な本物 (実物)を使 う。(技巧的な頑具や プラモデルばか りでない こと。)6
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民族性があ ること (1) 子供の住む地域 の生活条件,文化条件に合 った もの。 (2)その特殊性を活か した もの。7
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自然 と関わ りを持つ もの (l) 自然 と接 し,
rLl然 の法則に気づ き,知 ることが出来 ることO (2) 自然を大切 に, い とお しむ心を育てる機会を与え ること。 5,6,7,は, 子供が現実性 と自然性 とを体得す るために必要である。子供が空想や幻想 の と りこにな らない ようにす るには,
ri然 と現実 とを内面化 させ る環童がいるO洞察力 と識 別 力を持 って, 目で観察出来 る現実生活 と自然界を採 り入れた環境, とくに現実化を養 うに は,抽象す る前に事実を観察出来,具体的な事物を経験出来 る場 と物が必要であ る。Ⅱ
物 ・用具の配置についての条件1
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原則 (調和 の とれた美 しい配置) (1
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「安全 な場所 での作業」
「作業のための安全 な場所 」を考慮す る。 (2)用具 ・教具の性質 と子供 の活動 の目的が即応す る適 した場所 に置 く。2
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子供の手 の届 く範囲内に。 (調度棚, ドア-な どの取 っ手 も) 3. 子供が楽に眺め られ る高 さに。(節線,花ぴんな ど)4
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日的,活動場所 に応 じて用具が と りやす く使いやす くなっている。 5. 間隔を保つ。(扉 と道具,道具 と道具 との間隔に留意す る。)6
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教具の構造性,系統性を考慮 した配置。(教具論 において詳述 され る。)7・数量の制限を持つ。(不安定 な意志 力の抑制のため, 用具は1-5セ ッ ト以内, 教具 は1セ ッ トずつ。多す ぎると対象物に出会 うまでの時間の ロスがあ るし,疲れた り散慢 にな りやすい。) Ⅲ 屋外の環境整備
1
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美 しい庭 のための配慮 :花壇作 りを最適 とす る。 自然観察が効果 ′伽 こ出来 るよ うに, また,一年中花が咲いているように配慮す る。分け方も
,季節 の花 ・1年,多年生の植物 ・ 花井や葉の形 ・球根や種子の種類 ・野菜畑な どのちがいに よってす る。花壇 の回 りは放射線 状 にして,砂利道 ・泥道 ・砂道 ・アスフ ァル ト道 を もうけ, またその道 に も高低をつけ,過 る時 に植物の生長や変化が観察出来 るよ うに工夫す る。子供が種を蒔いた り,水 まきを した り,収獲物を採 り入れた りす る機会を与 え,美 しさを保つための用具 も4 ・5セ ッ ト置 く。2
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屋外で可能 な活動が出来 るための配慮 :読書や写生な どの活動が出来 るために必要 な 備品を置 く。(ベ ンチ,マ ッ ト,画架,パ ラソル,芝生な ど)3
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屋外だけで出来 る活動のための配慮 :大筋肉の運動を助成す るため,女史の考案 した 屋外遊具を置 く。(シーソー,平行棒, ブランコ,半円形階段,は しご類,砂場 - 何 がな く て も砂場 は大切 にしていた。)4
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飼育小屋 のための配慮 :小鳥や小動物の生態を観察 した り, 世話 した りす るため,い ろいろの生物を飼 う,飼育用具,水槽,ホース,池な どを設備す る。 Ⅳ 屋内の環境整備1
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施 設 (1) 属間 :主室 となるクラスのこと。子供が集中 しやすい理想的な形は正八角形か正六 角形,出来 なければ4:3の長方形,広 さは (180C皿×180cm)35人+αを最低二重。 (学 級 の意味を理解 させ,他の学級の友だちを招待 して来客の際 のマナーを身につけ る機会 を与え るため。)天井 も窓 も低 く,外が充分に見え, 園庭 と眉間が通 じていて, 一 日中好 きな所 に 出入 り出来 るようにす る。 (2) 控室 :私物が保管 され るところ。 (靴, コー ト,帽子, カバ ンな ど。 子供に よって はぬい ぐるみや頑具な ど持 って来た時保管 してお く宝) (3) その他,食堂 (身体 と精神の健全育成 のため), 読 書室 (絵,図鑑,写真な ど多 く 揃 える)。 リズム室 (運動のコン トロールのため,線上歩行の白線 を必ず引 く),保健室,寝 室,談話室,浴室,洗濯室,更衣室,手洗い,大人 の室 (事務室)な どを設け る。2
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設 備 ・備 品 (1) 帆 :方形,長方形,円形,八角形で4歳児二人で移動可能 の もの。個人机 は60cmx 42cm, グループ用半 円形は直径100cmの もの,共 同製作用 は450cmx75cmx80cm (2)椅子 :木製で軽 くて背部の高い もの,個人用,ひ じかけ, ソファーな ど。 (3)教具棚,整理 タンス,黒坂 (150cmx75cmが一個,個人用 は25cmx35cm)(4) 活動用 マ ッ ト(80cmxllOcm位,無地で落着 きのあ る明 るい色のもの) (5) 鏡三つ :① 首か ら頭 までを視 る鏡 (手洗いの近 くの高い位置に)② 膝か ら首ま でを視 る鏡 (手洗いの近 くの低い位置 に)③ 足か ら膝 までを視 る鏡 (靴箱の近 くに)0 (6) 立像,花ぴん,額縁 (女史は子供の家の象徴 として ラフ ァ-ルの 「椅子の聖母」の 額 をかかげた。各園の建園の精神を表わす何かを置 くことである。) (7) ピア ノ,--プ (音感教育の音感ベルの ような教具 とは別に) (8) 身体測定器 (座高用,身長用 -いずれ も女史が考案 した もの)な どな ど。