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IRUCAA@TDC : №23:口腔がんセンターにおける口腔扁平上皮癌T4症例の臨床的検討

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№23:口腔がんセンターにおける口腔扁平上皮癌T4症

例の臨床的検討

Author(s)

河地, 誉; 大金, 覚; 井坂, 栄作; 山添, 真治; 岩崎,

敬大; 野村, 武史; 髙野, 正行; 片倉, 朗; 柴原, 孝彦;

髙野, 伸夫

Journal

歯科学報, 118(5): 484-484

URL

http://hdl.handle.net/10130/4712

Right

Description

(2)

484 学 会 講 演 抄 録

№23:口腔がんセンターにおける口腔扁平上皮癌 T4症例の臨床的検討

河地 誉1),大金 覚1),井坂栄作2),山添真治3),岩崎敬大4),野村武史1)2),髙野正行1)4) 片倉 朗1)5),柴原孝彦1)4),髙野伸夫1)(東歯大・口腔がんセンター)1) 2) 3) 4) (東歯大・オーラルメディシン口外)(東歯大・市病・放科)(東歯大・口腔顎顔面外科) 5) (東歯大・口腔病態外科) 目的:進行癌である口腔扁平上皮癌 T4症例の予後 た。3年間の累積生存率は,手術療法が73.1%, は,決して満足すべきものではない。したがって, RADPLAT が79.5%,放射線療法が16.5%であ っ 治療法決定に際しては,多方面からの検討が必要で た。 ある。今回,われわれは東京歯科大学口腔がんセン 考察:当センターでは,NCCN(National

Compre-ターにおける口腔扁平上皮癌 T4症例について治療 hensive Cancer Network)ガイドラインに準拠した

別による転移,再発率,また予後について検討を行 標準治療を行っている。治療法の決定に際しては, なったので報告する。 ガイドラインと過去の診療経験をふまえ,手術療法 方法:対象は,2008年8月から2018年8月までの10 を中心に行い,さらに再発・転移の高リスク群に対 年 間 に,当 セ ン タ ー を 受 診 し た 口 腔 癌 患 者 で, しては,積極的に補助療法(放射線療法,化学療法 UICC 分類で T4と診断し,治療を行った214例を 等)を行うなど集学的な治療を行うことで,高い根 対象とした。調査項目は,年齢,性別,原発部位, 治性を目指している。T4症例に対する切除手術 治療内容,局所・頸部再発,遠隔転移,累積生存率 は,必然的に治療に対する侵襲が大きく,再建を 等である。本研究は東京歯科大学市川総合病院倫理 行っても,美的な障害や機能障害が必発である。ま 審査委員会にて承認されている。(受理番号:I16 ‐ た,摂食嚥下機能の低下は加齢が加わることによ 07) り,ADL 低下,QOL 低下に繋がる場合がある。そ 結果:症例の内訳は,男性140例,女性74例,平均 のため,治療方針の決定には慎重な判断が必要とな 年齢は67.8歳(男性63.9歳,女性73.5歳)であった。 る。自験例においては,RADPLAT が手術を上回 内 訳 は T4a が198例,T4b が16例 で,部 位 別 で る治療成績となり,有用な治療法の1つであること は,舌が73例と最も多く,次いで,下顎歯肉が70例, が示された。根治切除が困難な症例や手術に対して 上顎歯肉が40例,口底が18例の順であった。治療内 否定的な症例に対しては,3年間累積生存率が最も 容としては,手術療法が152例,超選択的動注化学 高い RADPLAT を適応することで,予後の向上に 療法および放射線併用療法(RADPLAT)が15例, 繋がると考えられた。 放射線療法(化学療法併用を含む)が47例であっ

№24:輪状甲状膜穿刺により安全に緊急気管切開術を施行できた一例

寺島玲子,平田淳司,岡田玲奈,小鹿恭太郎,荻原知美,伊東真吾,石丸理恵,関 博志, 印南靖志,大内貴志,小板橋俊哉(東歯大・市病・麻酔科) 目的:東京歯科大学市川総合病院では,口腔外科手 原因と考えられた。さらなる声門狭窄の進行に備 術後の予防的気道確保を目的とした輪状甲状膜穿刺 え,緊急気管切開術を施行した。2時間前に夕食を を施行しており,これまで,その利点や周術期管理 摂取していたことに加え,声門狭窄に伴う挿管困難 について報告してきた。今回われわれは,輪状甲状 が予測されたため,輪状甲状膜より挿入した気管カ 膜穿刺により挿入した気管カニューレを利用するこ ニューレからの換気が可能であることを確認し,局 とで,緊急気管切開術を安全に施行できた症例を経 所麻酔下に行った。歯科麻酔科医の立会いの下,気 験したので報告する。 管カニューレから酸素を投与し,動脈血酸素飽和度 症例(事例):72歳,男性。身長164cm,体重62kg。 を高めに維持したまま手術時間20分で緊急気管切開 5年前に右側下顎歯肉癌に対し右側下顎骨区域切除 術を終了した。 術,右側上頸部郭清術,金属プレート再建術が施行 成績および考察:輪状甲状膜穿刺は吸痰や緊急時の された。2年前に食道癌に対し胸腔鏡下胸部食道切 気道確保が主な目的とされているが,われわれの施 除術,両側頸部郭清術,胸骨後経路頸部胃管再建 設では口腔外科手術後の予防的気道確保として,一 術,空腸瘻造設術を施行した。手術の合併症として 部の症例に対して施行している。今回,術後2日目 両側反回神経麻痺による軽度の声門閉鎖不全と嗄声 に喉頭浮腫に伴う声門狭窄を認めた症例において, が認められた。今回,下顎再建プレート破折の診断 予防的に輪状甲状膜から留置した気管カニューレか のもと,全身麻酔下に再建プレート置換術,腸骨移 ら酸素投与することで,重篤な低酸素血症を引き起 植術,輪状甲状膜穿刺術を施行した。翌日より徐々 こすことなく,余裕をもって緊急気管切開術を施行 に口底部の腫脹を認め,術後2日目に患者は呼吸苦 可能であった。カニューレの内径が4mm と細いこ を訴えた。空気下で動脈血酸素飽和度は96~97%を とやカフが付いていないことから,分泌物による閉 保っていたが,狭窄音が聴取された。経鼻内視鏡を 塞や誤嚥などのリスクはあるものの,周術期の予防 用いて観察したところ上咽頭は開通していたが,喉 的気道管理の一選択肢として,輪状甲状膜穿刺が有 頭披裂部および声帯に浮腫を認め,これが狭窄音の 用である可能性を再認識した。 ― 116 ―

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