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カルパインによる特異的プロテオグリカン分解マーカー抗体の作成と臨床への応用

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Academic year: 2021

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Title

カルパインによる特異的プロテオグリカン分解マーカー抗

体の作成と臨床への応用( はしがき )

Author(s)

清水, 克時

Report No.

平成14年度-平成15年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(B)(2) 課題番号14370460) 研究成果報告書

Issue Date

2003

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/668

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

はしがき 現 代 医 学 でも治 療 困 難 である関 節リウマチ(RA)による関 節 痛,そして高 齢化 が進 む現在,変 形性 関節 症(OA)に よる関 節 痛 は,歩 行 障 害 しいては寝 たきり生 活 にもつながる ため,医 学 的,社 会 的,経 済 的 問 題 となっている。

これら

RA や OA などの関節炎では,滑膜・関節液中のタ ンパク分解酵素 が,軟骨基質 の主要 成分であるプロテオグ リカンやコラーゲンを分 解 し,関 節 軟 骨 が破 壊 される.このよ うなタンパク分 解 酵 素 として,近 年 軟 骨 代 謝 の分 野 では,

matrix metalloproteinase や aggrecanase などの軟骨

基 質 分 解 酵 素 が広 く知 られるようになった. 一 方我 々は,RA や OA の関 節 で,滑膜から関 節 液 中 に中性のシステインタンパク分解酵素であるカルパインが分泌 されていること,カルパインが強力 な軟骨プロ■テオグリカン分解 活性をもつことを報告した.さらに,我 々はヒトの関節炎モデ ルとしてよく知 られているコラーゲン誘 発 関 節 炎(CIA)の滑 膜と軟骨 にカルパインが発現し,カルパインの発現が関節軟 骨破壊と関連していることを報告した.このほか,成長軟骨 や,実験的骨折仮骨,成長軟骨培養細胞系 で軟骨性 骨化 に伴ってカルパインが発現することも報告した・従って, 従来から知 られている軟骨基質分解酵素 以外 に,新たに カルパインによる関 節 軟骨破壊機構 が存 在すると考 えられ る. しかし,カルパインによるプロテオグリカン分解が実際どのよう に起 こっているかを知 るには,カ、ルパインによる特異 的 なプロテ オグリカン分 解産 物 を定量できるシステムが必 要 である・近 年の研究 によれば,蛋 白 分解酵素 による特異的 なプロテオ グリカン分解の証明 には,その分解産物を特異的 に認識す る抗 体 の作 成 が必 要 不 可 欠 である. 今 回 の研 究 で我 々は,牛 関 節 軟 骨 を使 ったカルパイン 分解産物 を特異 的 に認識するモノクローナル抗体の作成 に成 功 し,関 節 軟骨破壊 に実 際 にカルパインが関 与 してい ることを証 明 した(現在海外論 文投稿 中).今 後 この抗体 を使用 すれば,これまでにない関節炎 の早期診断や治療効 果のマーカーの作成,そして治療への応 用 ができるので,その 貢 献 度 ははかりしれない.

参照

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