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ヒト滑膜組織におけるC-Reactive Protein (CRP) の局在と組織定量

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Academic year: 2021

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Title

ヒト滑膜組織におけるC-Reactive Protein (CRP) の局在と組

織定量( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

土屋, 昭義

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)乙 第1038号

Issue Date

1996-03-25

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/15236

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題巨] 審 査 委 員 土 屋 昭 義(岐阜県) 博 士(医学) 乙第1038 号 平成 8 年 3 月 25 学位規則第4条第2項該当 ヒト滑膜組織におけるC-Reactive Protein(CRP)の局在と組織定量 (主査)教授 (副査)教授 高 見 剛 教授 安 田 圭 吾 論 文 内 容 の 要 旨 CRPの真の役割は未だ不明であるが,近年,捕l本の清作化T-Cellに対する機能の阻止,食細胞の増加,血小 板凝集能の抑制などが船明され,免疫機序に強く関′J・しているといわれている。 末酬11液中のCRPは炎症マーカーとして,慢性関節リウマチ(以一卜RA)において,その病態と治癒週捏を灯 る手段として廿常診療で弔要な役割をしているo RAの成因はイ瑚であるが,初発病黒は関節滑膜であり,全身 性に進行する疾患である0これまでに,RAにおいてインターロイキン1(以卜:1し1)やインターロイキン6 (以卜Ⅰし6)が滑膜組織や関節液で有意に増加し,肝細胞に作川しCRPの産′卜を促すという軋i津,RA末梢 T)ンパ球膜去面のCRPの結合がcontrolに比べ高価であるとの報てIIも散見される。しかし,滑膜でのCRPの局在 と,その役割についてはいまだ手っかずといってよい。そこで,本研究ではと卜滑膜組織におけるCRPの局在 を免疫組織′ゝ即勺に検索し・変形性関都≠や外傷例と比較するとともに,血清・関節液CRP偵,組織ホモジナイ ズによる滑膜組織巾のCRP含子j▲墨を測定し,疾患群や病勢による相違につき比較検討を行った。 対象ならびに方法 1,対象は1「KA,糊莫切除札外傷および剖検で得られ上沼膜組織84例で,うち慢性関節リウマチは42例,変 形性関節症(以 FOA)は27例,外傷および剖検例(以卜TI)は15例であった。 2,免疫組織化学的検索 採取した滑膜組織は直ちに隼理食塩水で洗浄した後,20%ホルマリン回定とし,パラフィンLけ勘こよるノー〃m の薄切切片を作成した。組織染色は,抗CRPポリクローナル抗体を川い,湿潤=、一で2日射W圭混で反応させた。 反応物質の検出まSAB法を川い,発色はアルカリホスファクーゼ染色とし,へマトキシリンで3分間核染色後, 光学鋸徴鍬こより観察した。滑膜組織申CRPおよび関節液■いCRPの微量測定は,採取した滑膜組織の一部を′巨 理食塩水で卜分洗浄した後,全重量を計測しハンディホモジナイサーにより27000r.p.mでホモジネートした。 これを4000[=砿,15分問遠心分離後,卜満をCRf)拙王まで-80。cで沫結保〃した。解凍後は再度10000回転で遠 心分離し,l」f)IAsystemで測定した。 また,日時に採淑した「軋節液のCIi州=ま相対こIJf)工A蘭こより測定した。 結 果 1・CRI)はと卜柑隙紺掛こ軌精扶に観察された。RA椚椚膜組織ではよ層細胞と深層の線維件結h組織において 特異的な染色を認め,とくに滑膜細胞の多層化が署明になり絨t朕の形態を∵するような滑膜組織においてこの 傾l司は強く見られたが▼リンパ球浸潤部やも紬血管の周囲には特異的な染色は軽度であった。 2・RA群ではOA群ならびにTl群に比較し〃意に.て▲い、染色惟をホした。 3・RAのstageやOAのgradeと染tflL性の緯度については,省stage,汽grade開聞に統計Ilf:的有意美は認められ なかった。 4・滑膜組削二一のCRPに景植と染色性がf)一息に畑関することにより,染色件の柁度は,滑膜組織巾のCRP値を 反映していた。 5・血清CRP値と滑膜組織の染色性やCRP合f掘との問には有意な相聞関係は認められなかった。 6・関節液中CRP伯が高い症例はI滑膜組織廿のCRPご紺量および血清CRP値も高い傾向が認められた。 157

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考 察 CRPはと卜滑膜組織に粕粒状の物質として光鋸的に観察されるものの,RA.OA,TI群滑膜組織のいずれの 炎症細胞との特異的な結合は少なく,RA滑膜組織では&層細胞と深層の線維性結合組織が特異的に染色され, とくに多層化した滑膜細胞や絨毛化部位において強いことが判明した。これらのことより,RA津川莫組織におい ては,血流により運ばれたCRPが滑膜表層細胞や深層の線維性結合組織に選択的に結合する機構が存在するか, もしくは局所においてもCRPを産生している可能性が示唆された。CRPの滑膜組織における役割は未だ定かで はないが,CRPは局所の炎症と直接に関与すると言うよりはむしろ,いわゆる障害組織の修復過程として渦膜 細胞や線維芽細胞の増殖の際に,何らかの役割を有しているロJ能性があると考えられ,滑膜において障害組織の 修復過程や免疫機構のしぃで重要な役割を担っている事を′Jこ唆する結果を得た。 論文審査の結果の要旨 申請者上屋昭義は,C-reaCtive proteinが閲節リウマチ,関節症ならびに正常例の滑膜組織にJ占用三することを 定量的に証明し,関節リウマチ滑膜では有意に多いことを証明した。これらの知見はリウマチ芋の遊動こ寄与す る所大であると認める。 [_主二論文公表誌] ヒト滑膜組織におけるC-Reactive‡)rotein(CIモr))のjH川三と組織定!I 王 、巨成8年1月発行 岐阜大医紀 44(1):264∼271 158

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