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胃癌を合併し,回盲弁より発生した巨大大腸脂肪腫の1例

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Academic year: 2021

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73 圧・胃粘膜血流量・PGの変動の強い, ET投与60分後 までの各臓器におけるETの局在について酵素抗体法 で検討した. 〔方法〕ET投与前,5分,30分,60分後の胃・その 他の臓器を摘出し,10%ホルマリン固定後,パラフィ ン包埋し切片を作製.ABC法・間接法で免疫染色し, DABで発色,ヘマトキシリンで核染色をし,光顕で観 察した. 〔結果〕胃については,ET投与前後で染色分布に急 変はなく,胃底腺の中下部の腺細胞〉筋層〉粘膜筋板 の順に,血管壁は,漿膜下〉粘膜下層〉粘膜筋板付近 の順に強い染色性を示した.その他の臓器については, ET投与前後で染色濃度と部位に変化がみられ,文献

でのautoradiographyによるET局在とほぼ一致し

ていた. 34.十二指腸狭窄を来した慢性膵炎の2例 (内田胃腸科外科病院) 桂川 秀雄・内田 泰彦・重松 恭祐・ 吉井 克己・佐上 俊和・田中 穣 症例は,60歳の男性と64歳の女性で両三とも飲酒歴 豊富.嘔吐を主訴に来院.上部消化管精査にて十二指 腸良性狭窄と診断されたが,予後および悪性疾患の完 全否定が困難なため膵頭十二指腸切除を行なった.切 除標本の病理学的検索において,慢性膵炎に伴う十二 指腸粘膜下の膿瘍および十二指腸漿膜下の嚢胞の急性 炎症による,十二指腸の急性炎症性狭窄であった. 35.大腸癌症例における血清ラミニン値の検討 (東京女子医大第二外科) 泉 公成・亀岡 信悟・斎藤 登・ 中島 清隆・板橋 道朗・浜野 恭一 ラミニンは基底膜に存在する糖蛋白で癌の浸潤,転 移に関与すると言われている.今回,大腸癌症例125例 (肝転移例24例,下野転移例101例)の血清ラミニン値 (以下:LN)をRIAにて測定,検討した. 〔結果〕壁深達度pm以下のLNはss, a1以上の症 例より有意に低く,静脈侵襲では,侵襲の程度と相関 を認めた.リンパ管侵襲の有無では有意差を認めたが, 侵襲程度とは相関せず,LNはv因子とより相関する と思われた.v(+)例は自験例でも有意に高率に肝転 移を認めており,LNはこの点で肝転移との関係が示 唆された.そこで肝転移との関係をみると,H(+)症 例のLNは, H(一)より有意に高値であった.即ち, LNは大腸癌肝転移予知因子として,今後期待できる ものであると思われた. 36.直腸癌手術術式による術後性機能,排尿機能障 害の差について (東京都立駒込病院外科) 山本 雅一・森 武生・高橋 孝 直腸癌手術症例にアンケート調査を施行し,術式別 に術後の性機能,排尿機能について検討を加えた.対 象は1984年から1989年までに都立駒込病院にて手術さ れた直腸癌48例である.自律神経非温存例では致命的 排尿障害(カテーテル留置,排尿困難,尿意喪失など) が50%と多く,片側温存では8%,両側温存では0% と軽快した.男性の性機能では非温存では勃起,射精 障害が83%と多く,片側温存では42%,両側温存では 14%と軽快した.性生活への意欲は,神経温存以外に, 人工肛門の有無,性差なども関与した. 直腸癌術後のQOL向上に自律神経温存術の貢献は 大きいと考えられ,手術の適応,術後の早期確立が望 まれる. 37.クローン病手術症例の術後経過 (聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科, *同病理,**川崎胃腸病院) 関澤 裕人・生沢 啓芳・田中 一郎・ 水野 弘・大越 修・金杉 和男・ 片場 嘉明・品川 俊*,松尾 成久** 術後経過観察中のクローン病症例7例について術 前,手術,術後に分けその臨床経過および治療を比較 検討したので報告した. 対象は1978∼1990年までに手術を施行した男性5 例,女性2例の7例で,手術時年齢は24∼59歳,全例 小腸型であった.術前にクローン病と診断され治療さ れていたものは2例であった.手術適応は穿孔,狭窄, 内痩形成などで術式は主病変部の切除を原則とした. 術後経過期間は9ヵ月∼11年7ヵ月で,3年以上経過 した症例は全例平均2年5ヵ月で再発症した.術後再 発症に対しては消化態あるいは半消化態栄養剤による 栄養療法が有効で,全例再手術なく症状は安定し維持 されている. 38.胃癌を合併し,回盲弁より発生した巨大大腸脂 肪腫の1例 (府中医王病院) 井上 達夫・島田 幸男・ 押淵 英晃・都築 康夫 症例は64歳女性,主訴は,右側腹部痛.右側腹部に 腫瘤を触知し,注腸造影において上行結腸全体を占め る辺縁明瞭な腫瘤を認め,大腸内視鏡において,回盲 一941一

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74 弁を起始とする巨大な黄色調,正常粘膜に覆われる腫 瘤を認め,大腸脂肪腫と診断した.また上部消化管造 影において,体上部前壁にBorrmann 2型の胃癌を認 めた.胃全摘術および回盲部切除術施行.大腸脂肪腫 は15×10×10cmという巨大なもので,悪性所見はな く,脂肪腫の診断であった.本邦においては,すでに 200例を越える大腸脂肪腫が報告されているが,回盲弁 より発生したものは稀であり,最大径10cmを越える ものは報告されておらず,また胃癌との合併例の報告 も無い. 以上我々は胃癌を合併し,回盲弁より発生した本邦 最大の大腸脂肪腫を経験したので若干の文献的考察を 加え報告した. 39.消化管平滑筋腫,筋肉腫切除例の検討 (社会保険山梨病院外科,*病理) 小林 中・草野 佳・小沢 俊総・ 矢川 彰治・植竹 正紀・野方 尚・ 小俣 好作* 平滑筋腫瘍は消化管全体に見られ,時に後腹膜組織 にも発生するが,多くは胃に見られる.当院では胃病 変11例,大腸病変2例,後腹膜病変1例という内訳で あった.年齢は35∼75歳の間に分布,男女比は胃は女 性に多く,小腸は同等,大腸は女性に多く,後腹膜は 女性1例である.主訴は胃では上腹部痛,小腸では上・ 下腹部痛,大腸は腫瘍触知が多く,好発部位は胃は上 部1/3に多く,小腸は全体に分布,大腸は左右半結腸に 同等に見られた.また腫瘍の最大径と細胞分裂数は男 で20∼170mm,0∼2個/mm2,小腸で50∼150mm, 3∼15個/mm2,大腸で55∼65mm,0∼1個/mm2,そ の他で210mm,4個/mm2であった.これより計20例を 若干の臨床的考察を加え検討した. 40.当院における大腸穿孔手術症例の検討 (中山記念胃腸科病院) 吉田 基巳・林 恒男・田中 精一・ 太田代三二・今里 雅之・高石 祐子・ 佐藤 秀一・磯部さく子・小島原典子・ 呉 兆礼 私たちは,最近5年間で10例の結腸穿孔手術症例を 経験したので報告する. 原因では,憩室7例,癌2例,不明1例であった. 憩室7例のうち右側結腸憩室は3例で後腹膜に膿瘍を 形成し,左側結腸憩室の4例は腹腔内に穿孔し腹膜炎 を呈した.手術術式は,一期的な腸管切除,吻合を原

則としたが,全身状態の悪い患者にはHartmann手

術,exteriozationなどの分割手術を施行した.術前敗 血症状態にあった1例を除ぎ良好な結果を得た.憩室 による穿孔は一般に群発例に多いとされるが憩室7例 中4例は孤立例であった.孤立性大腸憩室症でも注意 深い観察と生活指導が必要と思われた. 41.最近10カ月の肝細胞癌切除例の検討,とくに MRIによる存在部位診断の有用性について (社会保険山梨病院外科) 矢川 彰治・小林 中・野方 尚・ 植竹 正紀・小沢 三二・草野 佐 当院では,肝細胞癌に対し,昨年3月より12月まで の10カ,月間に14例の切除手術を行なった. 14例中3例に当地の風土病である日本住血吸虫症の 合併を認めた.日本住血吸虫症では二葉の萎縮,二葉 の肥大が著明であり,切除にあたっては腫瘍の存在部 位や区域の体積の同定が重要となる.

そこで,昨年5月MRIの導入以来これまでの画像

診断に加えMRIを行なったところ, T1強調像では肝 静脈系が明瞭に描出され,存在区域,区域の体積比, 肝静脈と腫瘍の位置関係などが明らかとなり術式決定 にきわめて有用であった. 42.肝細胞癌に対するエタノール注入療法の合併症 について (都立豊島病院内科) 川瀬千律子・森吉百合子・広岡 昇・ 北沢 栄次・中村 嘉幸・片野 てい・ 角田 隆文g新田 義朗・町井 彰・ 村上 義次 肝細胞癌に対するエタノール注入療法(以下PEI) は安全かつ有効な治療手技とされ,合併症も数例が報 告されているにすぎない.今回我々は,1987年から1990

年にPEIを行った18例中合併症を認めた3例につい

て報告する.18症例の平均腫瘍径は24.3mm,総治療回 数は平均4回であった.超音波ガイド下に22G針にて 腫瘍を穿刺し,径2cm以下では10∼15m1,2cm以上で は15∼30mlのエタノールを局注した.術後に合併症と して胃炎2例,穿刺部転移1例,計3例(16.7%)を 経験した. 〔まとめ〕PEI後上腹部痛が持続する症例では,胃 炎や冑潰瘍の合併を考慮して制酸剤投与を行うべきで ある.穿刺骨転移に関しては穿刺手技の改良やPEI前 に行う組織生検の適応に関する検討が必要と考えられ た. 43.腹腔鏡下にマイクロ波組織凝固装置を利用した 一942一

参照

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