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【学位論文審査の要旨】

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Academic year: 2021

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【学位論文審査の要旨】

【学位論文における研究の概略について】

本論文は,フィリピンにおける薬物依存症患者へのリハビリテーション過程における作 業療法の役割を総括的に評価し,今後の同国における薬物依存症からの離脱・生活定着プ ログラムにおいて,さらなる作業療法役割と効果を反映させるための包括的研究である.

副論文では,薬物依存症からの離脱・生活定着プログラムに取り組む医療機関の複数の専 門職の連携課程,およびその有効性と限界,そしてそれらに影響する要因と,効果的な離 脱・生活定着プログラムの進め方などについて広範な文献調査を行っている.

次に主論文では,薬物依存症からの離脱・生活定着プログラムにおける作業療法の役割 と効果について幅広い調査を実施するために,質的研究および量的研究による研究法を用 いて明らかにしようとした.ここで用いられた研究方法は質の高いQ-Methodologyや現象 学の手法である.その結果から,プログラムにおける促進者としての作業療法の立場と機 能を以下に集約して提示することができた.

(1)作業参加

(2)協業

(3)環境的支援

【論文における審査結果の要旨】

本論文は上記手順により実施され,その研究的意義は非常に高いレベルにもある.研究 デザインは明確で,論理的に解析・記述されている.これまでこのような研究は前例がな く,新規性も認められた.

今後,フィリピンにおける麻薬依存症患者へのリハビリテーションや,保健政策をさら に向上させる活動の中で,この研究成果が十二分に活かされることが強く期待できる.

〈論文審査のポイント〉

(1)研究目的が明確であり,先行研究が十分検討されている.

(2)依拠可能性や信頼性および妥当性のある研究方法を用いている.

(3)結果の解釈が真摯に行われている.

(4)研究内容に新規性があり作業療法学の学術的発展に寄与すると思われる.

【最終報告】

本論文では周到な調査を実施し,かつ一貫した用語の使用についても配慮されている.

調査内容は整合性があり,かつ調査結果について判りやすく理路整然と述べられている.

研究デザインにおいて科学的思考から,より客観的な研究方法を選択し正統な方法で実 施されている.研究の総合考察では本研究の問題点や課題および今後の方向性について,

柔軟な思考を窺うことができた.

(2)

研究として今後のさらなる成長と発展も期待できることから,本研究が博士論文に値し,

申請者が博士(作業療法学)の学位を授与するにふさわしい専門的知識と研究能力を備え ていると判定する.

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