愛知県における男女共同参画の進展状況
平成21年度愛知県男女共同参画審議会の議論を踏まえて一
若 松 孝 司l
Progress of Gender Equality in Aichi Pref WAKAMATSU Takashi
1.はじめに
愛知県では、男女共同参画社会を実現するための方策のひとつとして「あいち男女共同参 画プラン21〜個性が輝く社会をめざして〜」を策定し、そこに掲げたそれぞれの目標を達成 することを通じて、県全体における男女共同参画の実現を図ろうとしている。本プランは、
1999年に制定された「男女共同参画社会基本法」および2000年12月に閣議決定された国の
「男女共同参画基本計画」の趣旨を踏まえ、愛知県の男女共同参画に関する初めての法定計 画として2001年に策定されたものである。この計画期間は、2001年度から2010年度までの 10年間であるが、社会経済情勢の変化や2005年の国の「男女共同参画基本計画(第2次)」
の策定を踏まえ、2006年に改定を行っている。
そして、2011年からの新たなプラン策定に向けて、愛知県男女共同参画審議会では2009 年度に作業部会を立ちあげて新プラン策定に向けた準備をすすめている。本稿では、この 2009年度の作業部会における現プラン(2001年度策定)の達成状況の確認作業を踏まえて、
愛知県における男女共同参画のあり方について、検討を行うものである。なお、本稿におけ る見解は筆者自身のものであり、愛知県および愛知県男女共同参画審議会の見解を代表する ものではない。
2.愛知県における男女共同参画の歩みと国の施策の変化
愛知県では1976年に総務部に青少年婦人室が設置され、県として女性問題に取り組むよう になってから1996年の女性総合センター開設までの20年間は、女性が活動をするための施設、
相談窓口、担当部局の設置といった女性運動にとってのインフラストラクチャー整備が重点 的に行われた。
そののち、1997年には「あいち男女共同参画2000年プラン」があらたに作成され、2002 年に施行された愛知県男女共同参画推進条例を受けて、その翌年には「男女共同参画の実現 に向けて〜県民と事業者のそれぞれの取り組み、県の役割〜」と題された答申が提出された。
1愛知県男女共同参画審議会委員
本答申には男女共同参画の支障となっている問題について、法律や制度上の問題ではなく現 場レベルでの運用の問題であるとの観点が示されている。こうした観点は、2005年の「職員 の子育て応援プログラム」策定や2006年の産学官の連携による連続公開講座の実施、2007 年の産学官連携のシンポジウム開催や「女性のチャレンジ・サポート講座」開設に生かされて いると言えよう。
こうした現場レベルでの問題解決の試みのほかにも、2003年の男女共同参画フォーラムの 開催、2004年の男女共同参画チャレンジフェスタ開催、2005年の男女共同参画チャレンジ応 援劇の上演と男女共同参画フォーラムinあいち開催など、男女共同参画の理念を県民に周知 徹底させるべくさまざまな啓発活動が展開されている。このように、ここ10年間は、女性問 題の確認や発掘といった観点からの施策ではなく、それまでの路線の確認および修正や、「男 女共同参画」の実現のために必要な条件整備が重点的に行われるようになっている。
愛知県の男女共同参画推進条例は、政府が定める男女共同参画基本法の設置および男女共 同参画基本計画の策定にもとついて定められている。2009年はこの基本法が制定されて10 年目にあたり、これまでにさまざまな男女共同参画に関する取りくみが行われたほか,社会 情勢も大きく変化した。そのため政府は平成21(2009)年度版「男女共同参画白書」で基本 法の基本理念にっいては一定の前進がみられるが,女性は男性ほど男女共同参画が進んでい るとは言えないとして、あらたに以下の課題を提示している2。
・仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス),女性のキャリア形成支援,意識改革の3っ の取組はそれぞれ密接に関連しており,一体として捉えた上で進める必要がある。
・仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)実現のためには,柔軟で多様な働き方の確 保や社会的基盤の充実をともに進める必要がある。また,企業の生産性の向上やリスク管理,
多様な人材の活用という観点から,経営戦略上も重視すべきである。
・女性のキャリア形成を支援していくために,企業においてポジティブ・アクションの推進や メンターの育成等による支援を行うとともに,キャリア教育の推進など女性のライフコース に沿った支援を行うことが必要である。
・男女間での認識の差や,男女によって異なる世代間の意識の違いにも留意した啓発活動を進 めるとともに,男女共同参画のメリットを実感できるよう意識啓発の推進の仕方にも工夫を することが必要である。
・生活困難を抱える人の増加など新たに生じてきた課題への対応に当たっては,関連する様々 な社会システムを男女共同参画の観点から検証するとともに,女性のライフコースを通じた エンパワーメントの視点からの総合的な支援体制の構築等を行っていく必要がある。
・男女共同参画社会の実現に向けて,地域における様々な主体のネットワーク化による連携・
協働を進めていくほか,国際的な枠組みの下での連携を強化していく必要がある。
2内閣府『平成21年度 男女共同参画白書』p.3・4
このように男女共同参画を目指す施策は、国、県いずれのレベルにおいても、共同参画実 現のための条件整備へと、その方向性を変化させっつあるといえよう。
さらに、政府は2008年後半以降急激に悪化した経済状況の中で「生活困難」が男女共同参 画において大きな影響を及ぼしつつあることに関心を寄せている。2009年3月に政府の男女 共同参画会議が提出した「『新たな経済社会の潮流の中で生活困難を抱える男女について』
とりまとめに向けた論点整理」3では、男女共同参画の視点において着目すべきポイントとし て、次のことを挙げている。
・ほぼすべての年齢層において男性に比べて女性の方が相対的貧困率が高く、その差は高齢期 になるとさらに拡がる。
・高齢単身世帯、勤労世代の単身世帯で相対的貧困率が高く、中でも女性の方が厳しい状況に
ある。
・母子世帯で、また特に離別者での相対的貧困率が高く、その影響が母子世帯の子どもにもみら
れる。
そして、世帯保護率でみた生活保護世帯に占める割合は母子世帯が高いこと、女性の受給 者数が男性のそれを大きく上回っていること、生活保護を受給する母子世帯が多い背景には 地域産業の衰退や景気の悪化によって世帯が経済的な困窮に陥って離婚に至るケースがある ことを指摘し、女性における生活困難の高リスクが図1にあるように経済的困難により引き 起こされる社会的排除につながることを懸念している。この視点は、今後の愛知県の男女共 同参画をめぐる施策にも何らかの影響を及ぼすものと考えられる。
3.愛知県の男女共同参画実現プランの体系
愛知県では、図2にみられるように、男女共同参画社会の実現を「あいち男女共同参画プ ラン21」における「基本目標」に定め、それを達成するための「基本方針」として、 「基 本的視点の確立」と「積極的改善措置(ポジティブ・アクション)の推進」 「施策の進捗状 況の検証及び結果の公表」の3つを掲げ、 「基本的視点の確立」の下にはさらに、 「ジェン ダー(社会的性別)の視点の定着」「エンパワーメント(女性が力を持った存在になること)
の促進」「パートナーシップ(対等な協調・協力関係)の確立」の3っの項目を定めている。
これらの基本方針に対して各分野における「重点目標」が定められている。それらは「1 人権の尊重と男女共同参画に向けての意識改革」 「II あらゆる分野への社会参画の促進」
「m 就業環境と就業条件の整備」 「IV 生涯にわたる心身の健康と生活の充実」 「V 計 画の推進」の5っの分野に分けられ、この重点目標を達成するために、さらにその下に県民
3男女共同参画会議 監視・影響調査専門調査会「『新たな経済社会の潮流の中で生活困難を抱える男女に ついて』とりまとめに向けた論点整理」(平成21年3月)p.9・10
や県の各担当部局が果たすべき具体的な目標を定めた16の「基本的課題」が設定されてい
る。
なお、本プランの計画期間は、2001年度から2010年度までの10年間であったが、社会経 済情勢の変化や国の「男女共同参画基本計画(第2次)」4の策定を踏まえ、2006年10月に改 定が行われた。改定後のプランは、新たに「女性のチャレンジ支援」及び「新たな取組を必 要とする分野への男女共同参画の推進」を基本的課題に設定し、 「女性や子どもに対する暴 力根絶」を単独の課題として設定するなど、基本的課題の追加や見直しが行われた。また、
数値目標項目が53項目から82項目へ拡大され、あわせて目標数値の引き上げも行われている。
4.基本的課題の到達度検証
本節では、2009年11月に開催された愛知県男女共同審議会部会で議論された内容をもとに、
「あいち男女共同参画実現プラン21」における16の「基本的課題」およびその主な施策(表 2)について、その評価および課題について検討する。
4−1 重点目標1 人権の尊重と男女共同参画社会に向けての意識改革 基本的課題1 人権の尊重
人権に関する県民意識調査5によると、「人権にかかわる問題として重要な問題」は、「イ ンターネットによる人権侵害」とくに「出会い系サイトなど犯罪を誘発する場となっている こと」や「わいせつ画像や残虐な画像など、有害な情報を掲載すること」であると考える人 が多い。そのため、ネット上の性に関する有害な情報や性犯罪に結びつくサイトの規制・取 締り強化が必要となる。
また、平成20(2008)年度男女共同参画意識に関する調査6によると、男女の地位の平等 感について、男性が優遇されていると考える人の割合が高く、社会全体として依然不平等感 が強い。男女平等を進めるためには、女性を取り巻く偏見や社会通念・慣習・しきたりなど の見直しとともに、女性の就業や社会参加のための支援を図ることが必要である。
基本的課題2 男女共同参画に関する正しい理解の促進
上述の平成20(2008)年度男女共同参画意識に関する調査によると、男女共同参画社会に
4 平成17(2005)年12月閣議決定
5平成19(2007)年度に愛知県が実施した調査結果(http:〃www.pref.aichi.jp10000013564.html)
調査の目的:
県民各層の人権に関する意識を把握し、人権課題にかかるより効果的な啓発活動や適切な施策の推進 を図るための基礎資料を得ることを目的とする。
調査対象:愛知県内に居住する20歳以上の人
調査期間:平成19年12月27日〜平成20年1月18日の23日間
6平成20(2008)年度に愛知県が実施した調査結果(http:〃www.pref.aichi.jp 0000025983.html)
調査対象:愛知県内居住の満20歳以上の男女 4,000人 調査時期:平成20年9月1日〜9月15日
関する用語の認知度は全国と比べて愛知県では低く、性別に基づく固定的な役割分担意識に ついても全国では反対する人の割合が半数を超えているのに対し、愛知県では依然賛成する 人の割合の方が高くなっている。さらに、性別に基づく固定的な役割分担意識に賛成する人 の割合は、女性より男性の方が高く、年齢が高くなるほど高い傾向にあるが、20歳代男性に ついて、30〜50歳代男性よりも高いという特徴的な結果も出ている。そのため、今後も継続 して女性だけではなく、男性、特に若い男性を対象とした意識啓発に積極的に取り組む必要
がある。
基本的課題3 男女共同参画を推進する教育・学習の充実
平成20(2008)年度男女共同参画意識に関する調査によると、 「学校教育の場」では、男 女平等であると感じている人の割合が57.8%と半数を超えており、学校教育における男女平 等の推進に向けた取組には、一定の成果がみられる。しかし、2007年の県内高等学校卒業者 の大学の専攻分野を男女別にみると、理学・工学を専攻している学生は、男子は24%いるの に対し、女子は3%にとどまっており、男女の専攻分野の偏りがある。女子学生が固定的な 性別による考え方にとらわれない進路選択ができるように教育環境を改善していく必要があ
る。
基本的課題4 女性や子どもに対する暴力の根絶
平成20(2008)年度男女共同参画意識に関する調査によると、DVについての認知度は高 くなっているものの相談窓口についてはあまり知られておらず、特に20歳代は相談窓口につ いての認知度が低いため、DVへの対処についての情報提供がさらに必要である。一方でウ ィルあいちや女性相談センターにおけるDVに関する相談件数は増加しており、相談員の育 成や関係機関とのネットワークの強化等、PR活動とともに相談体制のさらなる充実を図っ ていく必要がある。
2007年にDV防止法が改正され、愛知県においても「配偶者からの暴力防止及び被害者支 援基本計画(2次)」が策定された。しかし、市町村の基本計画の策定については2市、配偶 者暴力相談支援センターの設置にっいては1市のみにとどまっている。また、女性が被害者
となる性犯罪については、発生件数は年々減少傾向にあるものの依然として多発しており、
性犯罪などを防止するためには「捜査や裁判での担当者に女性を増やすなど、被害者が届け やすいようにする」と考える人が半数を超えていることから、DVへの市町村としての対応 の強化、および警察においては性犯罪被害者の支援および被害者の心情に配慮した捜査をす すめていく必要がある。
4−2 重点目標ll あらゆる分野への社会参画の推進 基本的課題5 政策・方針決定過程への女性の参画の拡大
愛知県の調査によれば、県の審議会等における女性委員の登用率7は、目標の35%に対して 2009年には34.15%となっている。また、県職員知事部局の主査級以上の職員に占める女性 の割合は2009年に過去最高の17.2%、女性教員の管理部門への登用率は2007年、2008年に は目標値の30%を超えている。ほかにも男女共同参画社会支援セミナー修了者372名のうち、
2008年10月1日現在で214名がこれまでに市町村において審議会等の委員に登用されている ことから、人材育成事業の一定の成果はみられる。このように、1985年の男女雇用機会均等 法成立以降、政策・方針決定過程への女性の参画および女性の指導者の育成が進められ、当 初の目標を達成できる程度に進んでいるといえる。しかし、女性の人口比率や社会貢献度、
社会に対する関与の度合い等を考えると、現在の水準でも不十分と判じざるを得ない。
基本的課題6 家庭生活・地域活動への男女共同参画の促進
平成20(2008)年度男女共同参画意識に関する調査によると、家庭における家事分担につ いて、 「子育て」に関しては夫婦で分担している人の割合が高いものの、それ以外の家事等 に関しては妻が分担している人の割合が高く、依然として女性の負担が多いことがうかがわ れる。また、地域活動への参加率は、男性よりも女性の方が高く、若年層よりも中高年層の 方が高くなっており、家庭にいる時間が参加率に大きく影響していることが考えられる。た だ、地域活動については、女性の方が参加率が高いにもかかわらず、主導権は男性が握って いる場合が多い。愛知県においては、2008年4A 1日現在で、自治会長に占める女性の割合が 2.8%と、全国の3.9%と比較しても低い数字となっている。このように、家事や地域活動へ の男女双方の参加を支援するとともに、それに必要な働き方(ワーク・ライフ・バランス)
の検討が、男女双方において必要である。その上で、女性が地域においても意思決定過程に 参画できる条件整備が必要である。
基本的課題7 国際交流・協力の推進
法務省の「在留外国人統計」8によると、県内在住の外国人登録者の数は年々増加しており、
特に外国人女性の数は、外国人男性の数よりも多くなっている。外国人女性の中には、配偶 者からの暴力や低賃金等の理由により、生活困難に陥る人も少なくない。今後も言語や文化 の違いから外国人女性が抱える様々な問題、および滞在外国人数の増加とともに外国人と日 本人あるいは外国人同士の関係から来る各種の問題が顕在化する可能性も高いため、支援体 制を強化する必要がある。
7愛知県県民生活部社会活動推進課男女共同参画室調査による。
http:〃www.pref.aichi.jp/danjolsityouson20110_tOyoritu.html 8入国管理局のHPに外国人の出入国に関する資料が掲載されている http:〃www.immi・moj.go.jp/tOukeilindex.htm1
基本的課題8 新たな取組を必要とする分野への男女共同参画の推進(平成18年新規)
防災・災害復興分野、地域づくり分野、環境分野は、分かりやすい指標もないため、男女 共同参画の推進を検証することは難しいが、新たな視点の導入により地域の課題解決を図る ことは重要である。こうした問題に対しては、地域社会やNPOの協力が欠かせない。中でも 環境問題は生活に密着した問題であり、実際に家庭生活の中心を担っている女性の視点が欠 かせない。
4−3 重点目標皿 就業環境と就業条件の整備
基本的課題9 女性のチャレンジ支援(平成18〔2006〕年新規)
平成20(2008)年度の県民意識調査によると、政治・経済活動等において意思決定できる 分野や専門的な分野など、おおくの分野への女性の参画が期待されている。それに応えるた めにも支援基金の設置や相談体制の充実等、各種分野への女性のチャレンジを支援していく 必要がある。ただ、一方で子育て期の女性の潜在有業率と実際の有業率の間には乖離があり、
就労を希望しながら働けない女性が多いことがうかがわれる。そのため、家庭の状況に合わ せた就労支援体制を整える必要がある。
基本的課題10 男女の職業生活と家庭・地域生活の両立支援(平成18年新規)
多様なニーズに対応した保育サービスや子育て支援の拡充に取り組んできた結果、一時保 育や特定保育、放課後児童クラブについては目標を達成することができたが、低年齢児保育、
休日保育、夜間保育、地域子育て支援センターについては、まだ目標を達成できていない。
さらに、昨今の経済情勢の悪化などに伴い、子育てをしながら働くことを希望する女性が増 加傾向にあるため、保育所の入所待機児童数が増加している。今後も、ニーズに対応した保 育所の受入体制の質的・量的な強化を図る必要がある。
また、平成20(2008)年度県民意識調査の結果から明らかなように、希望としては「仕事 と家庭生活と地域・個人の生活の三つとも大切にしたい」と考えている人が多いものの、現 実には男性は「仕事」を優先し、女性は「家庭生活」を優先している人が多く、希望と現実 にギャップがある。そのため、男女とも自分に適したワーク・ライフ・バランス(仕事と生 活の調和)を実現できるような取り組みが求められている。ただ、「平成20年度雇用均等基 本調査」(厚生労働省)9によると、男性の育児休業取得率は1.23%にとどまっていたり、「第
1回21世紀出生児縦断調査」10(厚生労働省)によると、出産を機に離職する女性が約7割い る。このことからも、とくに男性に対する育児休業制度の利用が芳しくない中小企業への導
9 厚生労働省「平成20年度雇用均等基本調査」(平成21年〔2009年〕8月、厚生労働省雇用均等・児童 家庭局雇用均等政策課)http:〃www.mhlw.go.jp/za10818/dO21dO2.html
lo厚生労働省「第1回21世紀出生児縦断調査の概況」(平成14年〔2002年〕10月、厚生労働省大臣官 房統計情報部人口動態・保健統計課出生児調査係)
http:〃www.jil.go.jp/kisyaldtjouhou/20021021_01_dtj/20021021_O l_dtj.html
入促進や制度を利用しやすい雇用環境の整備を図っていく必要がある。
基本的課題11 就業機会の確保の促進と就業環境の改善
経済情勢が悪化する中、妊娠・出産、育児休業等の取得を理由とする解雇が社会問題化し ている。また、経済情勢の悪化に伴い、非正規労働者の雇い止めや解雇が発生し、非正規雇 用をめぐる問題が深刻化している。 「労働力調査詳細集計」11(総務省)によれば、2008年 の非正規労働者比率は、男性が19.2%であるのに対し、女性が53.6%と、女性に圧倒的に多 く、女性の方が生活困難に陥りやすい状況にある。一方、農家における家族経営協定12の締 結は、目標値を大幅に上回っており、着実に普及が進んでいる。そのため、生活困難を抱え
る女性が、経済的自立を図ることができるよう支援するとともに、知識の習得、情報交換や 相互研鎖の機会の提供等、農村女性の主体的な社会参画を推進していく必要がある。
4−4 重点目標IV 生涯にわたる心身の健康と生活の充実 基本的課題12 生涯を通じた心身の健康づくりへの支援
男女共同参画の視点からは、疾患の種類ごとの男女別の統計による、性差を考慮した支援 をしていくことが重要である。特に、女性に特有の子宮がん、乳がんの検診受診率は、いず れも20%程度であり、がん検診の普及啓発に向けた取り組みをいっそう進める必要がある。
また、周産期医療指標を見ると、愛知県の妊産婦死亡率は全国平均を大きく上回っており13、
地域の実情に応じた周産期医療体制を充実していく必要がある。
2008年の県内のAIDS/HIV新規感染者・患者は109人となり、3年連続で100人を超 えた。20歳未満にはまだ少ないものの20歳代および30歳代が半数を占めており、10歳代前半 の思春期から性感染症予防のための正しい知識の普及・啓発を図ることが重要である。
基本的課題13 高齢者や障害者、母子・父子世帯などの生活安定と自立支援
高齢者の就業支援については、定年後の継続雇用制度等を導入する企業の増加やシルバー 人材センターによる雇用機会の提供促進等、着実に進んでいる。しかしながら、女性は、育 児等のために就業中断や非正規雇用が多いという現状から、企業の継続雇用制度導入は、高 齢女性の就業促進につながっているとは言い難い。また、母子世帯については、就業支援、
日常生活支援、経済的支援等、様々な支援を実施してきたが、2008年度に県が実施した「母
ll総務省「労働力調査詳細集計 平成20年平均(速報)結果j(総務省統計局生活統括官〔統計基準担当〕・
統計研修所)http:〃www.stat.go.jpldata/roudoUlsokuhou/nen/dtlindex.htm
l2家族経営協定とは、家族農業経営にたずさわる各世帯員が、意欲とやり甲斐を持って経営に参画できる 魅力的な農業経営を目指し、経営方針や役割分担、家族みんなが働きやすい就業環境などについて、家 族間の十分な話し合いに基づき、取り決めるもの。(農林水産省)
http:〃www.maff.go.jp jlkeiei/koureildanzyo/d_kazokulindex.html
l3 http:〃www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/OOOOO 131132701gynecology・705.pdf
子家庭等実態調査」14によると、母子世帯の就労率は85.7%と高いものの、その約半数が非 正規雇用であり、平均年収は217.8万円と低い水準にある。一方で男性については、父子世 帯や一人暮らしの高齢男性が地域で孤立しがちであることが問題となっている。このように、
母子・父子・高齢世帯といった低所得かつ不安定な生活状況の世帯について総合的な施策を 整備することが必要となっている。
4−5 重点目標V 計画の推進 基本的課題14 推進体制の整備・充実
愛知県は社会全体に男女共同参画が浸透するように、シンポジウムの開催や情報交換を行 いながら活動しているが、そのためには大学、企業等との連携や、NPO、地域団体等、多 様な主体との連携・協働が一層重要となる。また、県の施策に男女共同参画の視点を取り入 れるために、県民生活部社会活動推進課男女共同参画室を中心として「愛知県男女共同参画 行政推進会議」による庁内各部局の連携や、職員研修における意識啓発を図っている。
基本的課題15 市町村推進体制への支援
市町村における男女共同参画計画の策定率については、2009年に72.13%となり、目標値 の70%を達成することができた。しかし、市町村の取り組み体制には差が生じている。また、
市町村の審議会等委員への女性の登用率は2009年には23.8%となったが、登用目標を設定し ていない市町村もあること、首長等市町村の幹部の男女共同参画に対する意識の欠如などか
ら形だけの審議会が設置されていることなど、市町村により格差が生じている。そのため、
研修や広報などの啓発活動や、個別の事業への支援等を通して引き続き男女共同参画の推進 を支援していく必要がある。
基本的課題16 ウィルあいちを拠点とする推進
平成20(2008)年度県民意識調査によると、ウィルあいちを「知らない」と回答した人の 割合は66.6%となっており、特に男性や若い世代での認知度が低くなっている。一方で、ウ ィルあいちに期待する役割として、 「女性の抱える問題に関する相談事業の充実」がつよく 求められている。そのため、他の相談機関との連携等、相談機能の充実とともに、ウィルあ いちを多様な人々に知ってもらうよう設備の利用方法や各種イベントの内容を改善すること などを通して広報に努めなければならない。
4−6 基本的課題の方向性
以上、16項目にわたる基本的課題を検討してきた。第22回愛知県男女共同参画審議会
14愛知県健康福祉部児童家庭課 平成20年11月実施 http:〃www.pref.aichi.jp/0000023540.html
部会15において、国の方針が意識啓発等を中心とする従来の取り組みから、個別課題解決へ のサポート(第2ステージ)へ移行するということに合わせて、本県におけるプランの内容 も取り組み内容を見直すことが議論を通して確認された。2011年度に予定されているプラン の内容については、ここで検討した基本的課題の達成度をも勘案して策定されるものと考え られるが、本県においては特に三河地区、郡部を中心に性別役割分業を是とする考え方が根 強く残っているため、第1ステージである意識啓発等も残しつつ、地域において課題解決に 向けた取り組み(第2ステージ)も行う必要も、当然のことながら認められなければならな い。そのため、目標値の策定は広範囲にわたることが予測される。ただ、本件「基本的課題」
を実効性のある目標とするためには、目標項目を絞り込むことによるねらいの明確化という 作業も同時に進める必要があることから、両者の折り合いを如何につけるかが今後の課題と
なる。
5.数値目標の進捗状況
「あいち男女共同参画プラン21」おいては、目標達成の中心となる県の担当部局を明記す るとともに数値目標を設定し、その進捗状況を毎年公表している。平成18(2006)年10月 のプラン改定の際は、数値目標項目を53項目から82項目に拡大し、取り組みのいっそうの 強化を図っている。表2は本プランの項目、目標値、基準日16における数値と数値目標の達 成率をあらわしたものである。それによると、目標を達成した項目は27項目であり、22項
目が8割以上の達成率となっている。その一方で達成率が5割に満たない項目もある。目標 の達成値(率)についての検証はここで行うだけの紙幅を用意できないため割愛するが、達 成率が低い項目については次回のプラン策定においてその理由の検証および適切な目標値の 見直しを図る必要がある。
また、先項で触れたように、「基本的課題」を実効性のある目標とするためには、目標項目 を絞り込むことによるねらいの明確化という作業を進める必要がある。そのため、本県にお ける男女共同参画の核となる指標を明確化して重点的に取り組むこと、および女性に限らず 男女いずれかの参画が遅れている分野において、ポジティブ・アクションの視点からの指標 を積極的に取り入れることによって、男女の参画の格差是正を図ることを考えなければなら
ない。
6.愛知県における男女共同参画のありかた一一男女共同参画審議会部会の議論から 2009年10月19日に第22回男女共同参画審議会部会が開催され、2008年の県民意識調 査と表2にみられる男女共同参画の指標とその目標達成度をふまえて、現在の「あいち男女 共同参画プラン21」のあり方について委員による議論が行われた。そこで、本節では本部会
152009年10月19日に開催された。
16基準日の年月日はすべて元号(平成)により表記がなされている。
における委員の発言をもとに、今後の愛知県の男女共同参画をめぐる政策の方向性ついて検 討し、本稿のまとめとしたい。
6−1 制度と現実の格差
2008年の県民意識調査で明らかになったことは、男女の平等や男女共同参画といった理念 に対する理解は十分に深まり、望ましいことであるという共通認識が生まれていながらも、
現実、特に個々別々の状況においては、それが十分に反映されていないということであった。
第22回の本審議会部会においても、重点目標m〔就業環境と就業条件の整備〕の検証の際に、
男女別育児休業制度の取得率について、女性は取得率が高いが産休がとれるところまで勤め るのがまず難しいこと、実際には出産を機に約7割の女性が仕事を辞めていることが指摘さ れ、制度面での保障が現実の生活においては実現困難であるとの指摘がなされた。これにつ いては、子どもがインフルエンザにかかったり、またその影響で学級閉鎖になったときなど、
1週間子どもが休みでも、非正規で雇用されているような場合は、1週間も休暇を取ること ができないという実態があるという指摘もなされ、既存の制度の充実およびそれを明らかに する指標の策定が求められた。
6−2 個別の事情への配慮
基本的課題3 〔学校教育における男女平等の推進〕について、男女混合名簿の導入の促進 について、高校でも取組ができないかとの見解が委員から出された。現在、男女混合名簿に ついては、一部の地域においていわゆる「バックラッシュ」による抵抗が見られる17ものの、
多くの教育者、および教育現場で望ましいものという認識が共有されている。しかし、現実 の導入に際しては、高校では男子校、女子校など学校の特性があるほか、体育実技等におけ る男女別授業での実施など、カリキュラム上実施が難しい面もある。
これだけでなく、 「総論賛成各論反対」に近い主張にも個別の事情に即した相応の理由が 見られる。こうした個別の事情を指標の中にどれほど組み込むか、あるいは指標をゆるく設 定するべきかを方針として定める必要がある。
6−3 テーマ・対象の拡散
基本的課題4〔女性や子どもに対する暴力の根絶〕について、本項目が女性だけでなく「子 ども」を対象とする旨を明らかにしていることから、「子ども」という概念を意識的に入れ たのか、という意見が出された。
たしかに、男女共同参画という視点でみると、焦点を合わせるのは「女性」だけで十分で
17バックラッシュについては、拙稿「ジェンダーフリー・バッシングからワーク・ライフ・バランスへ」
『横断研究の試み ジェンダーの交差点』(愛知淑徳大学ジェンダー・女性学研究所編、彩流社、2009 年)を参照のこと。
あり、対象を広げることは焦点を絞りきれなくするという問題を伴う。そのため、本プラン 全体についても男女共同参画の視点で整理する必要があり、本課題の提示する「暴力」につ いても、混乱を招かないために「子ども」を削った方がよいのではないと思われる。
6−4 男性の果たす男女共同参画
基本的課題6〔男女共同参画推進団体の育成・支援〕について、女性団体だけでなく男性 の団体も育成・支援を行っていく必要がある、という意見が部会出席の委員から提示された。
「ウーマンリブ(女性解放)」とは違い、そもそも「男女共同参画」ということばが、「男 女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に 参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享 受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」18を意味するのであるなら、男性の参 加・関与もまた不可欠である。ただ、現実には家事分担や地域活動における男性の関与は女 性に比べて薄く、職場以外における男性の社会活動を促進することは、男女共同参画実現の ためには必要不可欠であろう。
6−5 指標の設定方法
委員からは「基本的課題12 生涯を通じた心身の健康づくりへの支援」について、国の 定める支援の基準は「ライフステージに応じた支援」として、がん検診等が挙げられている ことについて、男女共同参画社会実現という目標にふさわしくないのではないかという指摘 がなされた。
現行のプランは達成すべき指標それぞれに担当・関連の部局が定められていて、そうした 部局の業務の一環としてとらえられている。そのため、当該部局にとっては本来男女共同参 画との関連性の薄い事業もプランの指標として採択する場合が少なくない。いわゆる縦割り 行政の表れのひとつである。そのため、男女共同参画室等といったとりまとめ役である部局 が、指標の妥当性及びその採択の是非について判断を下せるような体制を整えておくことが 必要であろう。
7.おわりに
あいち男女共同参画プランは、愛知県全体を対象とした法定計画として、行政および市民 のあらゆる活動分野をカヴァーするものであることを要求される。しかし、これまで検討し てきたように、その対象の広さゆえにプランの基本姿勢および全体像の把握が困難になり、
さらには数値目標の妥当性にも疑問が提示されるようになっている。
その一方で本プランは現在の経済社会状況を踏まえて、男女共同参画社会の進展が道半ば であるといった問題が根底にあることによる雇用・就業場面における男女間の格差が、女性
18 男女共同参画社会基本法第2条
に経済的な困難をもたらしている現実を解決すること、およびそこにおける男女の間の新た な枠組みのありかたの構築といったことに、次回プランの策定については考慮する必要があ
る。
上記2つの要求を同時に満足させることは困難を極める。しかし、愛知県の男女共同参画 を実現に導くためには、そのいずれもが果たさなければならない重要な目標として、今後も 注視していく必要があろう。
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8
基本目標
男女共同参画 社会の実現
基本方針
(1}基本的視点
の確立①ジエンダー (社会的性 別)の視点の 定着
②エンパワーメ ント(女性が 力を持った存 在になるこ と)の促進
③パートナーシ ップ(対等な 協調・協力関 係)の確立
(2)積極的改善 措置(ポジテ ィブ・アクシ ョン)の推進
(3)施策の進捗
状況の検証 及び結果の 公表
図2 プランの施策体系図
.・……・…・・ d点目標 ………・・
1 人権の尊重と男女共同参画 i 社会に向けての意識改革
._..._、基本的課題
1人権の尊重
2男女共同参画に関する正しい理解の促 進
3男女共同参画を推進する教育・学 習の充実
4女性や子どもに対する暴力の根絶
皿 あらゆる分野への社会参画 の促進
5政策・方針決定過程への女性の参
@画の拡大
●
6家庭生活・地域活動への男女共同
@参画の促進
◆ ■ ・ 令 舟 ● φ ○ ● . 令 ● ■ . ● ● ■ . ● 冶 ■ ● ■ . @ 亀 :
7国際交流・協力の推進
●
8新たな取組を必要とする分野への
@男女共同参画の推進
◆
皿 就業環境と就業条件の整備
9女性のチャレンジ支援
IV 生涯にわたる心身の健康と 生活の充実
10男女の職業生活と家庭・地域生活 の両立支援
11就業機会の確保の促進と就業環境 の改善
12生涯を通じた心身の健康づくりへ の支援
13高齢者や障害者、母子・父子世帯など の生活安定と自立支援
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F ° F : F :F :叙
14推進体制の整備・充実
jV計画の難 ⁝ ◆
1 15市町村推進体制への支援
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@ : ▽ 16ウィルあいぢを拠点とする推進
4‥.‥.‥ .冶㊥‥⑪‥・‥・ρ・⇔‥・・… .…
出典:愛知県
表1 基本的課題における主な施策
基本的 ・人権問題にっいて、県民に向けた様々な手法による教育・啓発事業や、社会教育分野で指導 課題1 的な役割をになう人々を対象とした研修の実施。
・性・暴力に関する過激な出版物やサイトについての愛知県青少年保護育成条例による規制や 犯罪の取締りの強化。
・公的機関が作成する広報・出版物について、男女の自然を尊重し、性別にとらわれない表現 を推進。
基本的 ・啓発リーフレットの作成・配布や、男女共同参画月間である10月を中心とする各種啓発事 課題2 業の実施等、男女共同参画社会づくりの推進。
・県が実施する施策に対する申し出制度、男女共同参画を阻害する事項に係る相談も申し出制 度の実施。
基本的 ・学校教育における強化、道徳、特別活動等での実践および教職員に対する研修の実施 課題3 ・家庭教育を支援するため、家庭教育に係る調査・研究や支援者の養成、「親の学び」リーフ
レットの作成・配布、講演会、職場内研修への講師派遣等による学習機会の提供。
・地域における教育力を高めるための、女性教育指導者に対する研修会等の実施。
基本的 ・ウィルあいち、女性相談センター、県警等によるDV被害者に対する相談や情報提供等の支 課題4 援、相談員や市町村に対する研修等の実施。
・児童虐待を防止するための関係機関の連携強化、啓発キャンペーン、里親制度の推進、被虐 待児や虐待を行った保護者へのカウンセリング等の実施。
・性犯罪被害者に対する女性捜査員や支援要員等による対応等、女性被害者の立場に立っ た支援策の推進。
・セクシュアル・ハラスメント防止についての県職員に対する研修や事業主・労働者に向けた 啓発資料の作成・配布。
基本的 ・県の審議会等委員、県職員の管理監督者、教員の管理部門への女性の積極的な登用の推進。
課題5 ・政策・方針決定過程への女性の参画の必要性を働きかけるための啓発冊子の作製・配布。
・市町村の審議会等において登用できる人材育成を目的とする男女共同参画社会支援セミナー 等の実施。
基本的 ・啓発リーフレットの作成・配布や男女共同参画月間である10月を中心とする各種啓発事業 課題6 の実施等、男女共同参画社会づくりの推進。
・消費生活に必要な知識や相談情報の提供、「家庭の日」県民運動、父親の家庭教育参加促進 事業等、家庭生活における男女共同参画の推進。
・地域活動における女性リーダーの育成、啓発事業の実施。
・県内で活動する女性団体に対する情報提供や研修会等の実施、事業費の補助による活動支援。
基本的 ・国際交流協会やウィルあいち情報ライブラリーにおける国際情報の提供。
課題7 ・国際交流事業を実施する民間団体や市町村に対する助成や協働、外国人県民への生活情報の 提供等による国際交流・協力の推進。
基本的 ・女性消防団員・女性防災リーダー等の育成による、防災・災害復興分野における男女共同参
課題8 画の推進。
・NPOと行政の協働促進やNPO活動の普及・推進、防犯ボランティア活動の支援等による、地 域づくり分野における男女共同参画の推進。
・環境問題に関する県民運動の実施や環境活動の推進等による、環境分野における男女共同参 画の推進。
基本的 ・チャレンジ相談やサポート講座、サイトの解説、啓発冊子の作成・配布等、就職・起業など 課題9 様々な分野ヘチャレンジする女性を支援するための事業の実施。
・育児等により離職した女性を対象とした、商業訓練の実施、再就職の支援。
基本的 ・男性の育児参加の普及・啓発事業、多様な保育サービスの提供、放課後児童健全育成事業、
課題10 ワーク・ライフ・バランスの推進等、仕事と家庭の両立を支援する事業の実施。
・育児・介護休業制度の普及・啓発。
・男女ともに仕事と家庭を両立させることができる様々な制度と職場環境を持つ、ファイリー・ルン ドリー企業の普及。
基本的 ・働きやすい環境づくりをサポートする啓発資料の作成・配布。
課題ll ・看護職員の養成や再就職促進、内職相談斡旋、職業訓練等、女性の職業能力の開発向上支援。
・農山漁村女性の参画目標の策定、家族経営協定の普及、女性農業者、女性林業者、商店街の 女性等を対象とした研修等、農林水産・商工など自営業における男女共同参画の推進。
基本的 ・あいち健康プラザを中心とした健康づくりの推進、栄養改善指導等による生活習慣病対策、
課題12 がん対策等、県民の生涯にわたる健康づくりの支援。
・周産期医療対策、母子保健事業、女性に対する健康相談、不妊に関する相談や治療費助成等、
生涯を通じた女性の健康対策推進。
・若年層のエイズ・性感染症等への感染を予防するため、教員等性教育に携わる指導者の育成、
性教育の推進。
基本的 ・高齢者に生涯学習やスポーツ、就業の機会、安心して生活できる住宅を提供する等、高齢者
課題13 の生活支援。
・障害者の日常生活訓練や就業支援、障害者を継続雇用する中小企業への奨励金の支給等、障 害者の自立支援。
・母子世帯等に対する、母子自立支援員や就業支援センターによる就業支援、手当の支給や医 療費補助、県営住宅への優先入居や家賃の減額等の経済的支援等の実施。,
基本的 ・庁内推進会議や地方機関、市町村との連絡会議、大学や企業との連携、男女共同参画審議会 課題14 等推進体制の整備・充実。
・県民生活プラザや教育事務所、警察署等における、男女共同参画の視点に配慮した県民相談 体制の整備・充実。
・県職員に男女共同参画の視点を正しく理解させるための研修の実施。
基本的 ・市町村に対して、男女共同参画の推進や計画の策定に必要な情報の提供、研修を行うほか、
課題15 市町村の取り組み状況の調査及び血管の公表等を行うことによる市町村の推進体制の支援。
基本的 ・男女共同参画に関する各種セミナー、あいち国際女性映画祭、女性相談等の各種事業の実施。
課題16 ・市町村、女性団体、関係機関などと協働事業の実施による、男女共同参画のネットワークづ くりの推進。
・情報ライブラリー、ウィルあいちニュース、ホームページ、メルマガ等による男女共同参画 に関する情報の収集・提供。
愛知県男女共同参画審議会の資料をもとに若松が作成
表2 数値目標と現況値(達成率)
「あいち男女共同参画プラン21(改定版)」の進捗状況
目標① 現況値②
体系の番号 項目名
年度 数値 基準日 数値
達成率 i②/①)
仁4r① 児童虐待に対応する関係機関の連携強化
iネットワークの構築) 21年度 すべての市町村 21331 すべての市町村 100.0%
ロー5r① 県の審箇会等に占める女性委員の割合 22年度末 35% 21.4.1 34.15% 97.6%
皿一5一② 県職員の管理監督者(知事部局・主査級以上)
ノ占める女性の割合 22年度末 20% 214.1 1723% 86.2%
ロー5r② 学校における女性教員の管理部門への登用 22年度末 3096 21,5.1 29.1% 97.0%
ロー6一② 体育指導委員における女性の登用率 22年度 40% 21,4.1 35.6% 89.0%
ロー6一③ 農村生活アドバイザー認定者数
i満60歳までの人数) 22年度 400人 21,3.31 399人 99.8%
卜6一③ 農村輝きネット・あいち新規グループ育成数 22年度 25組織 213.31 16組織 640%
皿一6一③ 女性林業研究グループ数 22年度 9組織 21,3.31 2組織 222%
ロー6ヰ動 漁協女性部会員数 22年度 2」00人 21,331 1.095人 52.1%
ロー8一② 県とNPOとの協働の取組件数拡大 20年度 136件 21.4.1 110件 80.9%
∬−8一③ 地球温暖化対策地域協鐘会の設置促進 22年度 100協箇会 21.3.31 23協議会 23.0%
ロー8一③ エコドライブ宣言者 22年度 70,000人 213.31 88.950人 127.1%
ロー8一③ 処理しなければならないごみの一人一日当たりの量 22年度 7209 203.31 855g 一
皿一10一① ファミリー・サポート・センター設置 22年度 46市町村 213.31 43市町村 93.5%
皿一10一① 保育所への低年齢児の受入れ拡大 21年度 17.400人 214.1 16.155人 928%
皿一10一① 休日保育の促進
i休日保育実施保育所) 21年度 35か所 21,331 16か所 45.7%
皿一10一① 一時保育の促進
i一時俣育実施保育所) 21年度 197か所 21331 218か所 110.7%
皿一10一① 地域子育て支援センターの設置の促進 21年度 107か所 21.3.31 100か所 935%
皿一10一① 放課後児童健全育成事婁の促進
i放課後児童クラブの整備) 21年度 496クラブ 2t3.31 508クラブ 102.4%
皿一10一① 児童館・児童センターの整備 21年度 283か所 2L3.31 274か所 96.8%
皿一10一① 地域の実情に応じた保育所定員の確保 21年度 89ρ00人 21.41 91,467人 102.8%
皿一10一① 夜間保育の促進
i夜間保育実施保育所) 21年度 1か所 21.3.31 0か所 0.0%
皿一10ヰD特定保育の促進
i特定保育実施保育所) 21年度 21か所 21,331 34か所 16ゼ9%
皿一10一② 育児休業制度の導入率 22年度 100%
i10人以上の事業所)
19.9.1 75,4%
i30人以上の事案所)
75.4%
目橿① 現況匝②
体系の番号 項目名
年度 数値 基準日 数値
達成率 i②/①}
皿一10一③ ファミリー・フレンドリー企菜 22年度 200社 2輻3,31 424社 212.《X
皿一10一③一般事集主行動計画を策定した300人以下の
J働者を雇用する事婁主の割合 22年度 30% 一 一 一
皿一11イ①看獲職員需給見通し 22年 需要66.000人沂汲U4.695人 20.12.31 供給62.759人 97.o%
皿一11一③農村女性起案数 22年度 210件 21.3.31 187件 89.0覧
皿一11べ①農案関係法人における女性役員数 22年度 400人 21,3.31 407人 101.8%
皿一11一③(文書による)家族経営協定締結(農家}数 22年度 670戸 21.3.31 一Pρ21F 152.4%
皿一11一③農案委員のうち女性数 22年度 200人 213.31 74人 37.0%
皿一11一③ 農協理事のうち女性数 22年度 検討中 21,331 12人 一
皿一11く① 森林組合役員のうち女性数 22年度 3人 21,3.31 3人 100,㎝
皿一11《3) 漁協理事のうち女性数 22年度 1人 21.3.31 0人 0.0鴨
皿一11一③青年農集士のうち女性数 22年度 50人 21,3.31 58人 116.σち
皿一11く③女性指導林家数 22年度 4人 21.3.31 3人 75.〔旛
皿一11イ3)漁婁士数のうち女性数 22年度 3人 21.3.31 0人 0,0覧
皿一11イ③JAあいち女性協議会組織数 22年度 19組織 21.3.31 19組砲 100,0瓢
ロー12一①あいち健康プラザ利用者数 20年度末
ワでの延数 47w万人 21.3.31 504万人 1072%
IV−12③あいち健康プラザ健康度評価の利用者数 20年度末
ワでの延数 172.000人 21.3.31 174.314人 1013%
ロー12べDあいち健康プラザ健康度評価の利用者数
、ち高齢者(60歳以上)
20年度末
ワでの延数 34.000人 21,3.31 34,706人 102.1%
ロー12一①あいち健康プラザ健康情報アクセス件数 20年度末
ワでの延数 276万件 2t3.31 312万件 113.0%
IV−12一① あいち健康プラザ
s町村、企集との連携による教室参加
20年度
タ数
17市町村 Q5企集
21,331 9市町村
Q1企婁
52.9%
W4.0%
1V−12一①胃がん検診 22年度 30% 20.3.31 19,796 65.7%
1V−12③子宮がん検診 22年度 2年間で40% 20.3.31 20.0% 50.〔馬
ロー12べD 肺がん検診 22年度 4096 20.3.31 35,196 87.8%
Iv−12◎ 乳がん検診 22年度 2年間で60% 20.3.31 222% 37.0%