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教職課程この1年

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Academic year: 2021

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教職課程この1年

教職課程この1年

 2015 年度の教職課程は、久々にフルメンバー の 6 名体制で幕を開けた。例年どおり春学期は、

4 年次生の「2015 年度教育実習」、3 年次生の

「2016 年度教育実習事前指導Ⅰ」および「各教 科教育法演習 2」がほぼ同時進行で展開され、

延べ 792 名ほどの学生を対象とする授業をおこ なった。2015 年度に教育実習を行った学生は、

267 名であり、それぞれ自分の出身校を中心に 教育実習校で 3 週間ないし 2 週間の教育実習を 行った。『教育実習日誌』および『教育実習レポー ト』を読むと、真摯に教育実習に臨み、大学で の知識の学びと実習校で教室にいる目の前の生 徒に関わったり、多岐にわたる職業としての教 師の仕事に初めて直面しながらも格闘する学生 の姿が、浮かびあがってきた。同時に、実習校 の指導教諭はじめ関係する先生方から手厚くご 指導を賜っている状況もうかがわれた。改めて 感謝申しあげる次第である。

 さて、今年は太平洋戦争敗戦から 70 年を数 えた年であり、また安保法制を巡り国会の内外 で様々な声が上げられた。さらに 2016 年夏に 予定される参議院選挙から 18 歳選挙権が施行 されることになった。どのように主権者を育て ていくか、ということが中等教育の大きなテー マとなったといえよう。これらの状況を踏まえ 教職課程は、2015 年 8 月に OBOG の研修機会 として「学校教育における市民性(シティズン シップ)教育を考える」をテーマに小玉重夫氏 による講演会を開催した。教員養成の段階で、

シティズンシップについて考え、そのメソッド を学修する機会を創り出すことは、今後の大き な課題であろう。

 教員養成におけるキャリア支援とは、短絡的 に考えれば教員採用試験対策となるのかもしれ ない。しかし本学では、試験対策といったテク ニカルな対策ではなく、個人のキャリアデザイ ンのなかで職業としての教員を考え、それを具 体化する方途の一助となることを念頭にしたプ ログラムを提供している。特に、採用内定者研 修会は、教員に内定が決まった主として 4 年 次生を対象に、経験 3 ~ 5 年目の OBOG に採 用 1 年目を振り返っての講話および授業びらき や学級びらきのロールプレイなどを実施してい る。出席した学生は 4 月に教壇に立つ自分を想 像しながら、真剣に取り組む姿が印象的であっ た。また OBOG 教員の実践報告を聞くことは、

今日の中学校高等学校の具体的な実際を知る機 会でもあり、また勤務校で生徒たちと日々相対 しながら、また同僚教員と協働しながら教師に なっていく姿を実感できる嬉しい機会でもあ る。

 一方で、今年度も教員養成を巡る制度的環境 が、厳しくなってきていることを実感する 1 年 でもあった。そのため形式的整合性確保に苦慮 することも少なくなく、教科教育や特別活動な どをとおして自治的民主的市民(citizen)を育 てる中学校高等学校教員の養成に私達はどのよ うに立ち向かえば良いのか議論を交わす時間も 多くとってきた。制度上の変化にも柔軟に、応 じながら本学の建学の理念のひとつである「真 理の探究と共生の追究」に基づく教員養成を今 後も着実におこなっていきたい。

教職課程主任 逸見敏郎

参照

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