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教職課程この1年
教職課程この1年
今年度(2017 年度)の教職課程は、大野久 教授、逸見敏郎教授がそれぞれ春学期、秋学期 に研究休暇のため、年間を通じて教員 5 名体制 で課程運営に臨んだ。共同担当授業の履修者 を登録者で挙げると、「教育実習」236 名、「同 事前指導」196 名、「(各)教科教育法演習2」
208 名、「特別活動の理論と方法」362 名で延べ 1002 名に及んだ。これに「教職実践演習」合 同授業等の運営も勘案すると、サポートを含め た今年度特有の体制事情から幾分かの工夫を要 し、一部変更を加えることで何とか運営を維持 して来た。辛うじて安堵しているというのが、
一年を経過しての偽らざるリフレクションである。
授業運営においては概ね学生たちの奮闘、成 長に目を細める日々であったが、特筆しておく べき残念なことも生じた。教育実習に際しハラ スメントの加害者にも被害者にもならないよう にとガイダンスしているが、ある実習生が深刻 な人権侵害を被った。関係校のご協力を得てそ のリカバーを模索してみたが、ハラスメントと いうカタカナ語のインフレと教育行政、学校現 場の厳しい現状のもとで、あらためて人権その ものを直視する困難さを思い知らされた。
授業以外のキャリア支援としては、管理職経 験者の OB3 名を特別講師とした模擬面接セミ ナー(8 月 2 日)、キャリアセンター、講座事 務室と連携してのインターシップ的学校体験 の試行(11 月初旬、郁文館グローバル高校)、
OB や関係校の現職教員 3 名を演者として招き、
多くの OBOG とシチズンシップ教育、アクティ ブラーニング等について意見交換した公開講演
会および懇親会(11 月 18 日、サービスラーニ ングセンターと共催)、採用試験合格者・内定 者と教職希望履修者が交流する教職懇談会(12 月 20 日)、そして教員内定者を対象とした研修 会(1 月 27 日)等々、決して華々しくはなくとも、
いまの教職課程に可能な、教職課程らしい試み を行った。
FD 活動としては、年間 35 回におよぶ教員 会議の他、「教職実践演習」担当者連絡会(1 月 24 日)、科目担当兼任講師の方々との懇談会
(同日)、そして関係校(立教池袋中高、立教新 座中高、香蘭女学校)との連絡協議会(3 月 5 日)
等を実施し、教職課程の運営について意見交換、
協議を重ねた。
さて、次々年度(2019 年度)からは新教員 免許法制に移行させられる。その国家レベルの 施策にもはや大学は翻弄されるばかりで、コア カリキュラムの新設など必須事項が増大し、日 程は詳細不明のまま遅らされた。一方、学内的 には昨年度末に教職課程として「全学教職課程 センター」の設置と「(各)教科教育法 8 単位 の卒業要件化」を提案したが、これらは新法制 下でも義務化されることではないとして全学的 に代替案を協議しながら、再課程申請の準備中 である。
モラルの退廃を憚らない政治状況にあって、
課程教員としては開放制のメリットを信じつ つ、以上の経過と今年度の営みを徒に虚しくし ないよう、真摯に淡々と実践を続けられるよう 痛切に願っている。
( 教職課程主任 下地秀樹 )