中部支部巡検会の報告(1) : 日本坂トンネル坑道内 部の観察
著者 内田 俊太郎
雑誌名 静岡地学
巻 75
ページ 45‑46
発行年 1997‑06‑15
出版者 静岡県地学会
URL http://doi.org/10.14945/00025198
静 岡 地 学 第75号 (1997)
一巡検会の報告()
日本坂トンネル坑道内部の観察
内 田 俊 太 郎 *
1997年 1月25日(士:)10時30分晴天で風はややあるものの、静岡市小坂東名北側にあたる J A小 坂支所に 24名の大半が長靴の姿で集合した。中部の委員から日程や地質の説明があり「切羽の状態が くて午後2時墳にならないと見学できないかも知れないjとのこと、やや不安気味で自動車4台に
し東名南側の工事道路に入り日本坂トンネノレ東現場事務所に向かうO
坑口前の現場事務所に到着するとすぐ所員の親切な出迎え、ヘルメット、マスク
資料の地質平面新面図を頂き、同図とトンネル断面を書いた看板前で所員の概略説明 i本工区 1,000 m、既に 900mの掘進があり、坑口と一部思間を除き上部半断面掘削法を用いている、商工区は昨年
本年3月に貫通予定であるjを受けた後、工事用車両に分乗900m先の切羽に向かった。
坑道内に入ると 3車線のトンネノレになるため、ズリ運搬用の 25t積ダンプも小さく見える天井の さであった。天井には太いダクトが設置され切羽への通風用と推定した。切羽の少し手前で天井より 水が落ちるのが自に入札この上に弱線があるのではないかと思った。切羽20n1手前で車問を降り
るO 正面を見て重機と人の比較で断面の大きさに驚き、切羽に漏水がなく坑道のぬかるみもあまり
いの どうしたのか つ め
断され、 の班に分かれて所員の説明を受けた。
切羽は水平11m高さ 6 m、左半分はそノレタルが吹き付けてあり、所員により「この切羽は風化が激 しく上部より岩石が落ちやすい(肌落ちしやすい)ので近づかないようにjとの指示も観察に熱心
り近づく会員もあった。熱水の鉱脈もあるかと
の中心部の る穴が開けられていた。 しユ
ト く
*
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ように見られ、それがこの切羽のもろさであると思われた。切羽観察を終え
130m
ほど戻り、切下げ をした。ここは前面の岩を取り除くために約1lTI聞編で火薬装填中で近づけなかったが、ここ も枕状溶岩であることはわかった。しかし側部の観察と沸芯のサンプリングをすることが出来た。察を終えて坑口の看板前に戻り疑問点を所員に質問した。以下は自答の一部であるO
① このトンネルの掘初めは岩が硬く楽であったがこの切羽の手前あたりから難しくなり、平均の は 1 日 4~5m である O ② トンネルのコンクリートの層厚は約 40~45
cm
であり山をもたせるためにロックボルトを 3~7m 打ち込んである O③ トンネルのズリはお万
m
3で東京ドーム程の きさはない。処理先は主に焼津港先の埋立地に運んでいるO質問終了後、所員に謝意を表して現場を去り、集合場所の
J
小坂 に向かった。この巡検会に際し、工事現場との交渉をして下さつ あたった中部委員の諸氏に感謝するO
日 トンネ
した。 に向かった。
は
JR
のトンネル脇から、り、ほ
JR
としたが、
に向かうと、
は
1 9 7 1
に崩落して落石除けのトンネルを l させたのであるO
今でもその落石除けトンネ トンネル付近で向、 ら
けトンネルを守るために、トンネルの上に さ
4 m
もある1 9 9 4
年以来続いているO この金網やコンクリートの吹き付けで覆われ、
も所々見られたものだ。海側の概の下も 前に海に出る脇道があるが、ここが、
した。
削ってかけら
られない。幼年ほど前に いるO 焼 津 市 に 入 札 た け の こ
り口であるO
トンネノレの手 (図 1のA)
さ
30m
伎で、溶岩の断面であるO 海
くの円形の模様がはっきりと見えるO この円形の模様は積み重なった枕状 き出した露頭は波で侵食され、枕状溶岩が半球状に突き出したり、逆に枕 状溶岩が抜 は枕状溶岩の関をうめる沸石類が見られた。ここの観
を終わり、
1 5 0
る ら、 える ら突き出した「たけのこ した。岩の上部に木が生えており、形が、たけのこかに似ていることからその名が付けられた らしい。この岩は大型の枕状溶岩だと言われているO長お
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