中部支部巡検会の報告(2) : 枕状溶岩の露頭観察
著者 長島 昭
雑誌名 静岡地学
巻 75
ページ 46‑48
発行年 1997‑06‑15
出版者 静岡県地学会
URL http://doi.org/10.14945/00025199
ように見られ、それがこの切羽のもろさであると思われた。切羽観察を終え
130m
ほど戻り、切下げ をした。ここは前面の岩を取り除くために約1lTI聞編で火薬装填中で近づけなかったが、ここ も枕状溶岩であることはわかった。しかし側部の観察と沸芯のサンプリングをすることが出来た。察を終えて坑口の看板前に戻り疑問点を所員に質問した。以下は自答の一部であるO
① このトンネルの掘初めは岩が硬く楽であったがこの切羽の手前あたりから難しくなり、平均の は 1 日 4~5m である O ② トンネルのコンクリートの層厚は約 40~45
cm
であり山をもたせるためにロックボルトを 3~7m 打ち込んである O③ トンネルのズリはお万
m
3で東京ドーム程の きさはない。処理先は主に焼津港先の埋立地に運んでいるO質問終了後、所員に謝意を表して現場を去り、集合場所の
J
小坂 に向かった。この巡検会に際し、工事現場との交渉をして下さつ あたった中部委員の諸氏に感謝するO
日 トンネ
した。 に向かった。
は
JR
のトンネル脇から、り、ほ
JR
としたが、
に向かうと、
は
1 9 7 1
に崩落して落石除けのトンネルを l させたのであるO
今でもその落石除けトンネ トンネル付近で向、 ら
けトンネルを守るために、トンネルの上に さ
4 m
もある1 9 9 4
年以来続いているO この金網やコンクリートの吹き付けで覆われ、
も所々見られたものだ。海側の概の下も 前に海に出る脇道があるが、ここが、
した。
削ってかけら
られない。幼年ほど前に いるO 焼 津 市 に 入 札 た け の こ
り口であるO
トンネノレの手 (図 1のA)
さ
30m
伎で、溶岩の断面であるO 海
くの円形の模様がはっきりと見えるO この円形の模様は積み重なった枕状 き出した露頭は波で侵食され、枕状溶岩が半球状に突き出したり、逆に枕 状溶岩が抜 は枕状溶岩の関をうめる沸石類が見られた。ここの観
を終わり、
1 5 0
る ら、 える ら突き出した「たけのこ した。岩の上部に木が生えており、形が、たけのこかに似ていることからその名が付けられた らしい。この岩は大型の枕状溶岩だと言われているO長お
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静 岡 地 学 第
7 5
号( 1 9 9 7 )
たけのこトンネルは道が崩落したために造られた新しいトンネルで、この付近もいつも崩落防止工 事の行われているところであるO
当目トンネノレを抜けて焼津市街に入るO 焼津港改良工事現場に日本坂トンネルから運ばれた廃石が 置かれているO 玄武岩、輝総岩、粗面岩、凝灰岩などが観察できた。凝灰岩の中には有色鉱物の隷泥 化が進み、暗緑色で、手で容易に砕けるものもあった。枕状溶岩は砕かれて形の臭いものは少ないが、
断面を観察することができた。それらは内部は硬く、周囲は脆く軟らかだ、った。
次は花沢に向かった。花沢集落の奥の法華寺(花沢観音)前から左折して農道を登り、
に進み、東名高速道路日本坂トンネノレの真上に当たる、野秋への道の交差点(図 1の B) に枕状溶岩 の露頭があるO 枕状溶岩の新面がいろいろ観察できた。
T
字路まで戻り、岡部(廼沢)に向かうO 峠 手前でも枕状溶岩の露頭を観察した(国1
のC)
。o 0 . .
国1
47‑
2 たけのこ
1 A
3 B 4 C地点、の露頭の枕状溶岩