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東部支部主催夏期巡検会報告 : 中伊立の地層観察

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東部支部主催夏期巡検会報告 : 中伊立の地層観察

著者 川平 裕昭

雑誌名 静岡地学

巻 98

ページ 21‑24

発行年 2008‑11‑24

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00024780

(2)

(  2008 ) 

) 1 1 平 裕

1 躍はじめに

平 成 2 0 年 8月2 3 日

は総勢 1 4 名で中部地区よち参加された方もあり た.以下巡検日

巡検自

について,そ

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9 時 30 1 付近の湯が島層 30 分現地解散.当日のガイドは,

木雅子先生が行ってくださった.下記に巡検会 自茨木先生より配られた資料を基に報告する.

山の貝イヒ 2 

2

静開

下白岩西一帝の地層は白い岩石で形成されて いて,その一部は露出している. I 白岩 J の地名 はこれから起こっている.ここは, I 下

孔虫化石」として全国的に知られていて訪れる 入も多い(国1).

ここはサメの歯や貝化石などが採集でき(図 2 , 3 )   ,その他浮遊性や底棲の有孔虫化石も

図 2 . 白下岩露頭のサメの欝化石畑 三島市立南中学校

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1 1 鳴弘主

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国主下出岩周辺の諮問鳴

国 3 . 子宮山の良化石採集荷

‑21‑

(3)

に含まれていて,直径 3 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 4ミリメートルの円盤型をした原生動物の大型有孔虫化石が産することで である. 日本でこの大型有孔虫が繁殖したのは中新世(1, 6 0 0 万年前後)に限られているが,伊豆 だけには,下白岩産の 1 , 1 0 0 万年前と滑 1 1 1 (下回市)産の 5 0 0 万年前との分類がなされる.

,南方洋上に浮かぶ火山島で,地核変動によって北上し,今からおよそ 1 0 0 万年前に 本州に簡突したとする説がある.この化石は,それを証明するものとして,学術上貴重な資料である.

平成 5 年 3 月 26 日付けで静岡操天然記念物として指定をうけた.

3 . 自本のレピドサイクリナ産地

現在日本のレピドサイクリナ化石産地は,南は紀伊半島南端の串本から北は秋田県田沢湖北岸まで 知られている.静岡県内では掛川地域に分布する西郷層群と新在家緑色凝灰岩層に知られている.ま た,レピドサイクリナを合む転石が静岡層群に見つかっている.

4 .  

現在,大型有孔虫は熱帯の浅海に生息する.例えば,沖縄の海岸の砂には大型有孔虫が見られる.

おみやげとして売られている イクリナも熱帯や亜熱帯の浅海

はパキュロギブシナと呼ばれる大型右孔虫の 1 種である.レピドサ したと思われ,浅海に堆積した石灰質砂岩,石灰岩に含まれて いる.

5 .  

に沿って露出する岩おは,石灰岩ラ葉白 色の凝灰質芯灰質砂岩で,これらの岩石中に大 型有孔虫レピドサイクリナが合まれている(図

4 ) .  

の走向は N40 度 W ,南へ 4 0 度傾斜す る.少し上位の黄白色の凝灰質石灰鷲砂者には

にレピドサイクリナが含まれ,

簡単に観察できる.

6 .   レピドサイクリナ の年代

国ヰ"白下岩大型有孔虫化石を含む露頭線

レピドサイクリナを産する串本,掛川地域,秩父盆地,伊豆半島の各地で共存する浮遊性有孔虫を 調査し浮遊性存孔虫年代尺度に当てはめる.日本のレピドサイクリナを産出する地層の年代は,伊 を除いて, 16Ma 前後の約 1 0 0 万年の間に限られる. は,より新しい年代の物だけが 見いだされる.

7 .   1 手宣半島のレピドサイクリ

には下白岩に梨本,池代 , i 骨Jll,白Jll,差回などでレピドサイクリナが産出する(関 5 ) .

(4)

静 開 地 学 第 9 8 号 ( 2 0 0 8  ) 

白岩の地層の年代は,レピドサイクワ ナとー諸に産出する浮遊性有孔虫によって,

中新世(1,1 5 0 万年前頃)となる.

8 総辞豆半島の地史

( 1 )   :伊豆半島のレピドサイクリナの摺体は 日本の他産地のものより進化した形態をしてい る.

( 2 )   :伊立半島のレゼドサイクリナを 石は粒粒で浅海の堆積物である凝灰岩質砂岩,

石灰岩からなる.その地層の年代は浮遊性有孔 虫によると, 1 , 1 5 0 万年前から 5 0 0 万年前までの 開で,いくつかの年代に当たるものもある.

( 3 )   :同時に産出する浮遊性宥孔虫は暖流域 に生息する種群で占められている.

( 4 )   :特に,一番新しい年代を示す滑 J l ! の凝 灰質砂岩には熱帝海域に特徴的な浮遊性有孔虫

に産出し,南西諸島の同年代の組成 拐、する.駿河湾沿岸や掛川地域の同年代の地層

には非常に少ない種群である.

( 5 )   :外洋性の浮遊性有孔虫を最富に含み,

熱帯の浅海に生息したレピドサイクリナを ることから,伊豆半島は熱帯海域海底火山岳で あった可能性が高い.

( 6 )   :伊立半島にレピドサイクリナが生息し た時代,伊豆半島は日本島から離れた南の海底 火山で,少なくとも現在の沖縄以南の熱常気候

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1

国 5 . 伊豆半島のレピドサイクリナを含む地盤罵

図 6 . 猫越 J I I 湯が島層の露顕.

下にあったと考えられ,暖流の影響を強く受けていたものと思われる.化石を含む地層の古地磁気測 定の結果も南方にあったことを示している.

s 租伊豆半島の薦方からの移動

古地磁気測定の結果,伊豆半島は湯が島層群堆積時には南方洋上にあったが,海底の移動に伴い北 上し,白浜層群堆積後に本ナ 1 ' 1 に衝突し半島を形成したと考えられる(国 6 ). 

1 0 . おわりに

この巡検会の講師をしていただいた静岡大学の茨木先生が 2 0 年程前に大学の授業のなかで配布した

‑23‑

(5)

の資料をラ った方(現在富士市の中学校の教諭)が持参した.

された思いがすると大変感激しておられた.

おヲ本文はヲ静岡大学茨木雅子先生より配布された資料タ「大見の史跡めぐり J( 

を参考にし 1'‑•

( 19 8 5 )   :大見の史跡めぐり. A エ 3 ¥ .

は当時行っ

参照

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