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連 邦 取 引 委 員 会 に よ る

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(1)

四 三

取り組みの過程 はじめに

一九七八年二月の子ども向けテレビ広告に関するスタッフ・レポートまで

口 一 九 八 一 年 一

0

月二日の手続を終結することを決定した旨の告知まで︵以上本号︶

取り組みの内容

むすびにかえて 目

規 則 の 制 定 を 中 心 と し て

連 邦 取 引 委 員 会 に よ る 子 ど も 向 け テ レ ビ 広 告 の 規 制

一 田

三 七

2 ‑ 1 ‑137 (香法'82)

(2)

研究ノート

て︑検討を加えよう︒ ると考えられるからである︒

まず

である3

A c

t i

o n

  f o r

  C h i

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T e

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および

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i n   t

h e

  P u

b l

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  I n t

e r e s

t が一九七七年に提出した申立を直接の契 機として開始された︑連邦取引委員会による子ども向けテレビ 広告に関する取引規制規則の制定のための手続は︑一九八一年

‑ 0

月二日の︑手続を終結することを決定した旨の告知によっ

てその幕を閉じた︒

本稿では︑子ども向けテレビ広告に関する取引規制規則の制 定のための︑連邦取引委員会によるこの取り組みの過程および

(2

) 

内容について検討することにする︒というのは︑連邦取引委員 会が︑子ども向けテレビ広告のどういった側面を問題としよう

とし

たの

か︑

それを連邦取引委員会法の要件規定に照してどの

ように評価しようとしたのか︑

置を加えようとしたのか︑

は じ め

それに対してどのような排除措

また

どの段階でどういった問題が

あって取引規制規則の制定を最終的に断念したのかなどについ て明らかにすることによって︑子ども向けテレビ広告の規制を わが国において考えるに際しての有益な示唆を得ることができ まず取り組みの過程について︑続いて取り組みの内容につい

一九七八年二月の︑子ども向けテレビ広告に関するス

(l

)

﹁子ども向けテレビ広告﹂とは︑子どもに向けられているか︑

子どもが視聴者の相当部分を占める番組の中で︑または︑それ

に隣

接し

て︑

提供

され

る広

告で

ある

S召

F i n a

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n   (

M a

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h  

31 ,  19 81

)  2 

n .  

2.  

( 2 )

永井和之﹁アメリカ合衆国における消費者保護政策の転換﹂

法学新報八七巻︱二号五二︑五ニー六一頁︵一九八一年︶︑同

﹁合衆国における最近の消費者保護政策の動向﹂ジュリスト

八三ー八四頁(‑九八

0

年︶

をも

参照

七二

九号

八三

取り組みの過程

ここでは︑子ども向けテレビ広告に関する取引規制規則の制 定のための連邦取引委員会による取り組みの過程を︑できるだ

け正確にたどりたい︒

とい

うの

は︑

それによって︑後に予定し

ている取り組みの内容の検討に際しての問題点を一層明確にす

ることができるように思われるからである︒また︑

程を経ておこなわれるのか︑ それによっ

て︑連邦取引委員会による取引規制規則の制定がどのような過

その一例を具体的に示すことがで

き︑そのことだけでも︑ある程度︑意味があると思われるから タッフ・レポートまでの︑連邦取引委員会による取り組みの過

一 三

2 ‑‑1 ‑138 (香法'82)

(3)

子ども向けテレビ広告の規制(‑) (内田)

関心がどのように高められてきたのかについて述べよう︒

1J

.I  

訴求対象としての子どもの特質の認識 マーシャルの世界に巻き込まれるとき︑子どもに特別の保護が 与えられなければならないということは︑連邦取引委員会が歴

(l ) 

史的に強調してきたところである︒

一)

子どもがコ

訴求対象としての子どもの特質がどのように認識されてきたの かについて述べよう︒続いて︑子ども向けテレビ広告に対する

子ども向けテレビ広告に対する関心の高まり

ここ

では

テレビ広告に関するスタッフ・レポートまで 一九七八年二月の子ども向け よる取り組みの過程について述べよう︒

まず

程について述べよう︒続いて︑

を終結することを決定した旨の告知までの︑連邦取引委員会に

まず︑子ども向けテレビ広告に関する取引規制規 則の制定手続が開始されるまで︑子ども向けテレビ広告に対し てどのような関心が示されてきたのかについて述べよう︒続い て︑子ども向けテレビ広告に関する取引規制規則の制定手続が

開始されるに至った経緯について述べよう︒そして︑最後に︑

一九七八年二月の︑子ども向けテレビ広告に開するスタッフ・

レポートの概要について述べよう︒

一九

八一

年一

0

月二日の︑手続

はやくも一九三四年︑最高裁判所は︑ケッペル事件判決にお

(2 ) 

いて︑連邦取引委員会のこの政策を認容した︒当該事件で問題 となったのは︑くじまたは偶然を手段として︑質が悪いか量が 少ないキャンディーを子どもに買わせようとする慣行が︑不公 正な競争方法となるかどうかであったが︑最高裁判所は︑当該 の競争方法は︑自分自身を守ることができない︑消費者として

の子どもを食いものにするものであると判示した︒

一九六四年には︑連邦取引委員会は︑﹁喫煙が健康に及ぽす危

険に関する不公正または欺腸的なシガレット広告およびラベル 表示﹂という標題の取引規制規則(‑九六五年の連邦シガレッ トラベル表示・広告法の制定に伴い廃止された︶の﹁根拠およ び目的についての陳述﹂において︑子どもの弱さについていだ

(3 ) 

いているその関心について次のように述べた︒年少者は︑おと なのみを含むのであれば違法ではない事業上の慣行から特別の

保護を要求する︑

とくに影響を受けやすい弱いクラスに入ると

いうことが︑法一般を通じて︑また︑

とりわけ︑連邦取引委員

会法第五条のもとで︑認識されてきた︒

さらには︑玩具についての欺隔的な広告慣行に対する多くの 命令が︑子どもの視聴者がとくに影響を受けやすいということ

(4

) 

についてのこの関心から生まれた︒たとえば︑その例として︑

子どもを含む購入者が使用しても︑玩具は危険ではなく︑安全

一 三 九

2 ‑ 1 ‑139 (香法'82)

(4)

研究ノート

一九

0

年代のはじめにまでさ 一九七一年に委員会が開催した︑情報を得る目的の 聴聞は︑子ども向けの広告慣行にかなりの時間をさいたが︑そ れらの聴聞に関するスタッフ報告は︑データが欠けているとの

結論を下した︒

そこでは︑テレビ広告が

f

どもにどのように影

その関心について述べたのは︑

(7 ) 

かの

ぼる

田 子 ど も 向 け テ レ ビ 広 告 に 対 す る 関 心 の 高 ま り

子ども

であると表示するのは︑虚偽でミスリーディングで欺誦的であ り︑また︑玩具の容器に玩具の使用には侵害の危険が伴うとい うことを明確かつ目立つように開示しないのは︑ミスリーディ ングで欺賜的であると判示した事件をあげることができる︒当

( 5 )  

該事件で︑委員会は︑次のように述べた︒本件における侵害の 危険は︑立ち止まって︑侵害の可能性について熟考する人達に とっては明白であるかもしれないが︑普通の買主がこの偶発事 故について熟考するかどうかは極めて疑わしい︒このことは︑

玩具が提供される相手が子どもであるような場合には︑

, ̲

1  

とく

そこで︑子ども向けテレビ広告に関する規則制定手続は︑

の長年の関心|—ーそれは、多くの公益グループによる関心の表

明によって高められた

l

ーの匝接の結果であるということがで

(6 ) 

きる

向けテレビ広告という主題に関して︑公益グループが委員会に あてはまる︒

こ た︒しかし︑

一九七七年三月九日︑景品に関

このプロジェクトは︑結局︑グループ全体に受け

響を及ぼすかに関する理解が欠けていたことが︑子ども向けテ

レビのよりよい規制に対する主たる障害であった︒

一九七三年︑連邦取引委員会の委員長は︑子ども向けテレビ 広告に関する自発的な規約を作成することを計画している旨告

(8 ) 

知した︒そして︑

この告知に応じて︑産業︑消費者組織︑放送 事業者︑広告主︑医学専門家および政府機関の代表者を構成員

とする

C h i l d r e n ' s T e l e v i s i o n   A d v e r t i s i n g   P r o j e c t が設立され

入れられる慣行規約を作成することができなかった︒

このプロジェクトの失敗および子ども向けコマーシャルをつ かさどる広告産業の自主規制のメカニズムに満足しなかったこ

(9 ) 

とが喫機となって︑一九七四年七月︱一日に︑委員会は︑子ど も向け景品についてのテレビ広告に関する産業ガイド案を公表

( 1 0 )  

することで︑子ども向け広告の争点を再び提起した︒そのガイ

ドは︑広告主が︑﹁︱ニオ未満の子どもに対して多大なアピール

をもつ景品:…•またはその他の販売促進の工夫を申出ることに

よって︑製品またはサービスを促進すべきではない﹂と提案し

た︒その後︑委員会は︑提案一般に関するコメント︑

ガイド案 についての実証的研究および代替案に関するコメントを多数受

けとった︒しかし︑委員会は︑

( 1 1 )  

するガイド案を退けた︒それに際して︑委員会は︑広告の販売

一 四

2‑1‑140 (香法'82)

(5)

子ども向けテレビ広告の規制(‑) (内田)

他方

4 0

一九七四年から一九七七年にかけて︑子ども向け広告

この調査から必然

意をもって監視されるべきであり︑

りも一層厳格な公正および正確の基準に拘束されるべきである

との結論を下すよう委員会を導くけれども︑

的に︑テレビ放映された子ども向け景品広告がすべて︑生来的

に不公正または欺隔的であるということが帰結するわけではな ように要約した︒

おとなに向けられる広告よ

効果を評価する年少の子どもの能力についてのその理解を次の れなかったけれども︑利用できる調査によれば︑小さい子ども

がテレビコマーシャルの目的や意味を充分に理解するというこ

とは期待できず︑それゆえ︑不公正または欺職的なテレビ広告に

とくに弱いと考えられるという一般的な命題が支持されている

ようにみえる︒より特定的には︑文献によれば︑年少の子どもは︑

①テレビコマーシャルの性質および利潤目的を理解していな い︑②無差別に︑テレビ広告に信頼をおき︑それを信じる傾向 がある︑③コマーシャルの単純で具体的な要素のみを思い出す

傾向がある︑④コマーシャルと番組を区別するのが困難である︑

⑤テレビで広告されるどのような製品であれ欲しがる傾向があ

る︑という結論が支持されているようにみえる︒この情報は︑

それゆえ︑子どもに向けられたすべてのテレビ広告が特別の注

一九七一年の聴聞以来ほとんど証拠は追加さ

S t a t e m e n t   o f   P r i n c i p l e

を公表した︒

一 四

一九

七七

年に

︑ A d v e r

t i s i n g  

という争点に関して公衆および連邦取引委員会が関心をもった 結果︑産業が︑自発的な自主規制を通じて子ども向け広告にお

( 1 2 )  

ける責任を助長するのが促進された︒

未満の子どもに向けられる広告の継続的な審査および評価をお

こなうために︑

C h i l d r e n ' s   A d

v e r t i s i n g   R e v i e w   U n i t   ( CA RU )  D i v i

s i o n

によって設立された︒

C A R uは ︑ C h i l d r e n ' s A dv er

  , 

t i s i n g   G u i d e l i n e s を公表し︑子どもに関係する広告の調査のた

めの根拠を提供した︒一九七四年には︑また︑

N a t i o n a l A s s o c i

a   , 

t i o n   o f   B r o a d c a s t e r s が︑子ども向けコマーシャルでの︑食品 の広告︑自像に係る主張

( s e l

f , c

o n c e p t l a   c i m s ) および掠奪的 なテクニックに関する規定を含む︑

C h i l d r e n ' s

ガイドラインは︑

一九

七七

年に

これらの

C h i l d r e n

  s 

̀ 

T V  Adv e r t i s i n g   G u i d e l i n e s とし

て再び発せられた︒

産業によるこういった努力にもかかわらず︑砂糖入り製品の 子ども向け広告が及ぼす悪影響の可能性に関して︑公衆の関心

( 1 3 )  

は持続し続けた︒

子 ど も 向 け テ レ ビ 広 告 に 関 す る 規 則 制 定 手 続 の 開 始

子ども向けテレビ広告に関する規則の制定手続は︑直接的には︑

( 1 4 )  

A c t i o n   f o r   C h i l d r e n ' s   T e l e v i s i o n   ( AC T)

およ が

N a t i o n a l  

ニューゴー

9ベター・ヒシネス・

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A d v e r t i s i n g  

一九

七四

年に

は︑

ニオ

2 ‑1 ‑141 (香法'82)

(6)

研究ノート

他方

︑ 一九七八年には︑

Co

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( 1 5 )  

C e

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e r e s

t   (

C S

P I

) が提出 ( 1 6 )

1 7

)  

した申立を喫機として︑開始された︒両申立は︑子どもの歯の

また

︑ おそらく子どもの健康の他の側面にとっ ても同様に︑脅威となる砂糖入り製品のための子ども向け広告 の主要な部分が︑連邦取引委員会法の意味で不公正および欺職

( 1 8 )  

的であると主張するものであった︒

ACT

の申立は︑﹁キャン

ディー﹂のためのテレビ放映される子ども向け広告の禁止を求

めるものである︒

ACT

はとくに︑そのような広告は︑①午後

九時前︑②広告の主たるアピールが子どもに対してである場合︑

または︑③子どもが視聴者の少なくとも半分を構成する時間帯︑

には禁止されるべきであるということを求めている︒他方︑

C

SPI

の申立は︑子どもが視聴者の少なくとも半分を構成する

時間帯では︑カロリーの一

0

パーセント以上が︑添加された砂 糖である間食用の軽食のためのテレビ放映される広告を禁止す が視聴者の少なくとも半分を構成する時間帯では︑広告が許さ

れる食品の︑添加された砂糖の量についての︑また︑砂糖入り 製品を食べることから生じる歯の健康に対する危険について

の︑積極的な開示を強制するよう求めた︒

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S t a t

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  および

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c .  

U n

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e d

 

についてさらに解明すろために規則制定手続が正当化されると が存在するとの結論を下した︒そして︑

スタ

ッフ

は︑

その争点

るよう求めるというものであった︒

CSP

ーは

︑ また︑子ども

コマーシャルの性質を

スタッフは︑①

要性にかんがみて︑

申立において提起された争点の広さおよび頂

健康にとって︑

( 1 9 )  

が︑委員会に第三の申立をおこなった︒その申立の特別の関心 は︑すべての子ども向け広告が年少の子どもに及ぽす影響で あった︒その申立は︑説得の技術および誇張された主張を定義 上含む商業広告物が︑影響を受けやすい年少の子どもに向けら れるとき︑生来的に︑不公正および欺癌的であるかどうかが争 点であると述べ︑年少の子どもに向けられるテレビ広告すべて

を規制する規則の制定を求めた︒

一九七八年二月の子ども向けテレビ広告に関するスタッ

フ・レポート

スタッフは︑提起された関連ある争点に関

してそれ自身の広範な調査をおこない︑

( 2 0 )  

会に報告書を提出した︒その報告書において︑

コマーシャルの販売目的を理解するか︑

見抜くか評価するにはあまりにも年少すぎる子どもに向けられ ている︑製品についてのテレビ放映される広告︑および︑②す べての年令の子どもに対する砂糖入り製品についてのテレビ放 映される広告が︑連邦取引委員会法第五条の意味において不公

正および欺脳的であるかもしれず︑ 一九七八年二月︑委員

したがって︑適切な排除措 置を必要とするかもしれないということを示唆する充分な証拠

一 四

2‑1‑142 (香法'82)

(7)

子ども向けプレビ広告の規制(‑) (内田)

かど

うか

コマーシャルの販売目的 の結論を下し︑次の点について決定するために委員会が規則制定に着手すべきであると述べた︒

すなわち︑委員会が︑①広告の販売目的を理解するか︑

①において述べられた排除措置は︑

を理解するか︑または︑

また

は︑広告の性質を見抜くか評価するには年少すぎる︑相当の割

合の子どもを構成員とする視聴者に向けられているか︑それら

によって見られている︑製品のためのテレビ放映される広告を

( 2 1 )   すべて禁止すべきであるかどうか︑②相当の割合の年長の子 ( 2 2 )  

どもを構成員とする視聴者に向けられているか︑それらによっ

て見られている︑当該製品の消費が最もゆゆしき危険を歯の健

康に及ぼす︑砂糖入り食品のためのテレビ放映される広告を禁 止すべきであるかどうか︑③相当の割合の年長の子どもを構成 員とする視聴者に向けられるか︑それらによって見られる︑②

に含まれない砂糖入り食品のためのテレビ放映される広告が︑

広告主によって資金を提供される栄養および︵または︶健康に

ついての開示によって均衡をとられることを要求すべきである

コマーシャルの性質を見抜くか評価す

るには年少すぎる子どもに向けられるテレビ放映される広告

( 2 3 )

  が︑生来的に不公正で欺腸的であるとの結論から帰結する︒②

において述べられた排除措置は︑虫歯の原因となる性質を最も もっている砂糖入り製品が︑テレビを通じて子どもに広告されるべきではないとの結論を反映している︒③において述べられた排除措置は︑それほど虫歯の原因となる性質をもたない製品は︑子どもに向けられる栄養および︵または︶健康についての開示によって均衡をとられる場合にのみ︑子どもに対して広告するのが許されるべきであるとの見解を反映している︒

①の排除措置は︑保護されるべき商業的言論を享受するおと

なの権利を不合理に妨げることなく︑子どもの視聴者を保護す

( 2 4 )

 

るように実施されなければならない︒②および③の排除措置は︑

虫歯の原因となる性質の程度によって砂糖入り製品を公正に区

別し︑最悪のものに対して②の排除措置を課し︑それ以外のも

のに対して③の排除措置を課すような態様で︑実施されなけれ

則を宣言するにあたり環境保護委員会が用いる手続の修正型

( 2 5 )   を︑委員会がこの手続のために採用するよう勧告する︒環境保

護委員会の手続は︑二段階の聴聞過程ーーーまず立法型︑次に審

判型ーを含む︒規則案は︑この手続過程に充分適しているよ

うに思われる︒議論されるべき立法型の争点は︑第一段階で識

別され︑かつ考慮されうる︒第二段階は︑委員会による熟議に

とって重要であるとそれが決定する︑議論されるべき審判型の

スタ

ッフ

は︑

ばならない︒

さら

に︑

一 四 三

つかさどる一定の制定法に基づいて規

2 ‑ 1 ‑143 (香法'82)

(8)

1 回臣

︷ー\恕圭

荘坦召~mt'裡旦竪心~•0!-0

(ー)Final Staff Report and Recommendation (March 31, 1981) 

6‑7 (hereinafter cited as Final Staff Report) ; W olinsky & 

Econome, Seduction in Wonderland: The Need for a 

Seller's Fiduciary Duty toward Children, 

Const. L. Q. 249, 260‑61 (1977) 

Hastings 

匂沿出勾→益苓や‑,,)

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<11母)11]]‑11]1]遮縦吋産゜

(N) FTC v. Keppel & Bro., 291 U.S.304 (1934) 

(M) ("'SI') 

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(I

主::::臣母)

10-1自~,幸~·i忌翌ばーギロ如.,;;J4¾1\匪゜

Statement of Basis and Purpose, Unfair or Deceptive 

Advertising and Labelling of Cigarettes in Relation to 

the Health Hazards of Smoking, 29 Fed. Reg. 8324, 8358 

(1964) 

Final Staff Report, supra note (1), at 7. 

(,r.,) Stupell Enterprises, 67 F. T. C. 173, 186‑87 (1965). 

('°) Final Staff Report, supra note (1), at 7. 

(t‑)¥L‑‑'Ibid. (00)益戸Note,FTC Regulation of TV Advertising to Chi!‑

dren ‑They Deserve a Break Today, 30 U. Fla. L. Rev. 

946, 957 (1978) ; Thain, Suffer the Hucksters to Come 

Unto the Little Children? Possible Restrictions of Tele‑

vision Advertising to Children Under Section 5 of the 

Federal Trade Commission Act, 45 B. U. L. Rev. 651, 662 

Code, 5Trade Reg. Rep. §50184 (1973). 

(en) See Note, ibid. 

ぼ)益戸FinalStaff Report, supra note (1), at 7‑9. 

(;:::::) See also Rejection of Proposed Guide Against Adver‑

tising of Children's Premiums on Television, 4 Trade 

Reg. Rep. §39043 (1979). 

(~)益}L'FinalStaff Report, supra note (1), at 9. 

心)Id. at 10. 

(三)出勾→捏芯1¥‑‑,‑ゞ'.LJJ::1如令心11I'ー,入~~8迎モ如苺歯ヤ心

'1'~-£\Jこ心'翠毯lllfil'.If.t::'.8ドキ~r-\~0?'-s~E;~部忌

‑(0See Staff Report on Television Advertising to 

(;£)  ‑63 (1976) ; Advertising for Children ‑FTC Voluntary 

Children (February, 1978) 3. 

Report) 

玉坦如︶ (Noo WI│IIN 

(hereinafter cited as Staff 

(臼)囲翌S紐口罪雑忠炉皆淵託ヽ心吋,叶迄全いこ~,茫笞寓自ヰGn

口,\山ド淀妄凶G~tll[]西迅-<0See Ibid, 

屯谷,fJ~ S世料芸'~勾→匡芯I('̲::;山迅赴訳

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距屯壺再

(9)

子ども向けテレビ広告の規制(‑) (内田)

( 1 7 )

 

( 1 8 )

る ︒  

S臼

S t a f f R e p o r t ,

d .     i a t  

5 8.  

い ︒ N o t e , s u p r a

o   n t e  

(8), 

a t  

94 6.  

& :  

F

l L については︑

C h i l d r e n

Tr ad e  R e g .   R e p .  

§50229 

(1 97 5)

 

s u p r a   n o t e  

(1 ).  a t   1 0.  

S t a f f   R e

p o r t ,   s u p r a

o   n t e   ( 14 ),  a t

2‑4  

F i n a l   S t a f f   R e p o r t ,  

f

どもに対してテレビ放映される砂糖人り製品につい ての広告の規制は︑専門家︑専門家団体︑政府機関︑諸団体

いった広告が︑

f

どもの健康に危験を及ぽすおそれがあると の子どもと同じように︑コマーシャルの販売目的を理解する

か︑または︑コマーシャルの性質を見抜くか評価し︑したがっ

て︑コマーシャルを割り引いて聞くにはあまりにも年少すぎ る子どもに対してとくに︑テレビを通じてどのような製品で いうことであった︒この不公正さは︑テレビ広告が︑もっと 素朴な最も年少の子どもに向けられているときには︑

また︑テレビのような強力で普及しているメディアを通じて 変なものであるので︑子ども向け番組においてはいかなる広

告物も見せられるべきではないという考えが︑世界中で広範 いうことであった︒支持のもう︱つの理由は︑おとなや年長

T e l e v i s i

o n  

,

F  

oo d  A d v e r t i s i n g ,  

Aり︒続いて︑

一 四 五

一九八

0

までの︑ ここでは︑

(二)

一九八一年一

0

( 2 5 )

I b i d

( 2 4 )

I d . a t  

12 

( 2 3 )

I d . a t  

1 1  

の子どもをいう︒

I d . a t  

1 1   n .  

17 . 

さらには︑基本的な転換が︑子どもに向けてテレビ放映され る広告においてはおこなわれる必要があるということが︑砂 糖入り製品の広告主によっても認識されている︒

S

I d . a t  

9 ‑ 1 0 .  

(1 9)

符S

S t a f

f s 

̀ 

F i n a l   R ec om me nd at io n  ( A u g u s t  

14 

̀ 

1981) 

F i n a S t l   a f f   R e p o r t ,   s u p r n a   o t e  

( 1) ,

a t  

1 

0.  

( 2 0 )

S t a f f   R e p o r t .   s u p r a

o   n t e   ( 14 ).  a t

12  0

F i n a l   S t a f f   R e p o r t .   i d .   a t   1

1; 

S t a f f ' s   F i n a l   R ec om me nd at io n.   i d .   a t  

1‑

2.  

( 2 1 )

f

ども

L( yo un gc h i l d r e n )

S t a f f R e p o r t i d . ,     a t  

1 0  

n .  

16 . 

八才未満の

f

ども

( 2 2 )

﹁年長の子ども﹂

( o l d e r c h i l d r e n ) とは︑八才以上︱ニオ未満

一九八

0

な支持を得ている︒S

I d . a t  

8

9.

2 ‑‑1 ‑145 (香法'82)

(10)

研究ノート

る︑製品のためのテレビ放映される広告をすべて禁止する︒

①広告の販売目的を理解するか︑ コメントを求めた︒

抜くか評価するには年少すぎる︑相当の割合の子どもを構成員 とする視聴者に向けられているか︑それらによって見られてい

または︑広告の性質を見

まず

された連邦取引委員会改善法の内容について述べよう︒そして︑

最後に︑連邦取引委員会改善法の制定以後︑一九八一年一

0

二日の︑手続を終結することを決定した旨の告知までの︑子ど も向け広告に対する連邦取引委員会による取り組みの過程につ いて述べよう︒

︱ 九 八

0

年の連邦取引委員会改善法の制定前

一九七八年四月二七日の規則制定案の告知について述べよう︒

続いて︑規則制定手続の進展について述べよう︒

い 一 九 七 八 年 四 月 二 七 日 の 規 則 制 定 案 の 告 知 一 九 七 八 年四月二七日︑委員会は︑規則制定案の告知をおこない︑子ど も向けテレビ広告が提起した諸問題にねらいを定める包括的な

( 2 6 )  

規則制定手続を開くその意思を宣言した︒その告知は︑広範囲 にわたる事実および法律上の争点に関する議論を容易にする ために︑規則についての特定のテキストを提案しなかった︒そ

のかわりに︑委員会は︑スタッフがその点に関して勧告した︑

次の三つの要素を含む規則の︑実施の適否および態様について

③  ②  ①子どもに向けられた︑虫歯の原因となる性質が強い製品 ③  られているか︑

相当の割合の年長の子どもを構成員とする視聴者に向け

それらによって見られている︑当該製品の消費 が最もゆゆしき危険を歯の健康に及ぽす︑砂糖入り食品のため

のテレビ放映される広告を禁止する︒

られ

るか

︑ 相当の割合の年長の子どもを構成員とする視聴者に向け

それらによって見られる︑②に含まれない砂糖入り 食品のためのテレビ放映される広告が︑広告主によって資金を 提供される栄養および︵または︶健康についての開示によって

均衡をとられることを要求する︒

加えて︑委員会は︑スタッフ・レポートにおいて列挙された︑

可能性のある排除措置のすべてに関して︑

これらのコメントを要請するにあたり︑委員会は︑

( 2 7 )  

の四つの可能性に言及した︒

の広告物それ自体での積極的な開示︒ コメントを求めた︒

とくに︑次

子どもに向けられた︑虫歯の原因となる性質が強い製品 の広告主が資金提供をした︑別の広告物に含まれる積極的な開

示および栄養についての情報︒

極めて年少の子どもに対して製品を広告するか︑または︑

虫歯の原因となる性質が強い製品をすべての子どもに対して広 告するために用いられる特定の広告メッセージおよび

T

たは

② 

一 四 六

2 ‑ 1 ‑146 (香法'82)

(11)

子ども向けテレビ広告の規制(一)(内田)

④ 

か︒

に対する制限︑すべての子どもに向けられる︑虫歯の原因とな

る性質が強い製品のための広告物の数および頻度に対する制

最終的に委員会は︑利害関係者から意見を求める︑法および 限 ︒

政策の争点に関する一六の一般的な質問を提示した︒それらは︑

( 2 8 )

 

次のようである︒

①テレビ広告物の販売意図を理解しないか︑その性質を適 切に見抜かない︑影響を受ける子どもの特定の年令層が存在す 年少の子どもに向けられる広告は︑不公正または欺職的である

のか︑そうであるとすれば︑それは排除できるのか︒

③不公正または欺職的な広告物を識別するために︑委員会 は︑年少の子どもに﹁向けられている﹂か︑年少の子どもに

よって﹁見られている﹂広告をどのように定義づけるべきであ

年少の子どもに向けられるテレビ広告の禁止は︑子ども 向けテレビ番組の量または質に影響を及ぽすか︒年少の子ども

に向けられているテレビ広告が︑年少の子どもに及ぼす害悪は

②子ども向けテレビ広告物の性質を見抜くことができない る

か︒ ④極めて年少の子どもに向けられる広告物の数および頻度 そのために用いられる特定の技術に対する制限︒

一 四 七

子ども向けテレビ広告と関連ある諸問題にとって︑禁止

以外の他の排除措置が存在するのか︒

砂糖がたくさん入った製品のための広告物は︑子どもが

そのような製品を消費するよう導き︑虫歯にさせるという証拠

が存在するのか︒この問題を解決するために︑禁止またはその

他の何らかの形の制限が必要であるのか︒

⑦食品の︑虫歯の原因となる性質に影響を及ぼす要素は何

よび

頻度

︶︒

⑧砂糖入り製品の食間消費︵スナックとしての消費︶は︑

食事中の消費より歯の健康に一層大きい影響を与え︑規制案に

おける区別を是認するか︒

⑨砂糖の消費と栄養に関連する健康問題に係る質問に関し

て︑どのような証拠が存在するのか︒

⑩健康︑栄養および砂糖入り製品の消費が歯に及ぽす影響

について︑子どもは知っているのか︒広告はこの意識に影響を

及ぽ

すか

⑪ は︑年長の子ども向けの広告に関しては︑

るべ

きか

︒ ﹁向けられている﹂または﹁見られている﹂ということば で︑それらの相対的な重要性は何か

どのように定義され ︵たとえば︑消費の形態お ⑥  ⑤ 

2‑1‑147 (香法'82)

(12)

研究ノート

こ ︒ ⑯  糖に関して存在するのか︒ ⑮ 

子ども向けの広告物で禁ぜられるべき特定の主張が︑砂

年少の子どもに向けられている広告︑

える

か︒

何か

工夫すべぎか︵たとえば︑広告主︑外部組織︶︒委員会の役割は

⑬ 

規則制定案の告知において︑委

砂糖の消費の危険についての情報は︑どのようにすれば︑

年長の子どもに最もよく伝達することができるのか︒

⑫ 

そのような情報を年長の子どもに伝達する手段をだれが

または︑砂糖が多 く入った製品の広告にとって︑禁止という排除措置がもつ憲法

上の含蓄は何か︒

伺 規 則 制 定 手 続 の 進 展 員会は︑広範囲にわたる事実および法律上の争点が充分に解明 されるのを確実にするために︑聴聞が二つの段階でおこなわれ

( 2 9 )  

ることを提案した︒すなわち︑第一は︑公開の立法型聴聞であ り︑第二は︑特定の事実についての一定の争点に関する審判型 聴聞である︒委員会は︑また︑審判型聴間のための争点は︑当 事者によって示唆されるべきであり︑また︑立法型聴聞の終結 ののちに委員会によって指示されるべきであるとの考えを示し

⑭ 排 除 案 は

︑ 子 ど も 向 け の 番 組 の 星 お よ び 質 に 悪 影 曹 を 与

タを引き出すためにおこなわれた︒

委員会によるコメントの要請に応じて︑数百の書面による陳

( 3 0 )  

述が提出され︑記録に載せられた︒一九七九年の一月と三月に︑

およそ六週間かけて︑立法型聴間が開催された︒立法型聴聞の 間︑あらゆる質問が聴聞官によっておこなわれた︒聴聞官は︑

すべての証人に徹底的に質問し︑重要な事実についての争点が 後の審判型聴聞のために指示されるであろうということを当事 者に知らせた︒聴聞の過程を通じて︑また︑聴聞官への種々の 具申において︑事実に関するベースおよび法理論すべてが︑手

続における当事者によって精力的に議論された︒多くの場合に︑

定められたすべての争点に関して︑二つまたは三つ以上の意見

または立場が存在した︒

ずかしい争点に関する自然科学上の︑

すべての当事者は︑聴聞官に書面および意見を付託して︑争 われており解決を必要とするものとして指示されるべき重要な

( 3 1 )  

事実についての論点を提案するよう要請された︒その手続にお ける二三の当事者が︑争われているものとして指示されるべき 論点をリスト・アップする書面を付託した︒これらの当事者の

大部

分は

した

また︑多くの独自の調査が︑多くのむ

また︑社会科学上のデー また︑争点について述べる書面に対する意見を提出

令において︑ 一九七九年七月三

0

日︑聴聞官は︑命令を発し︑その命

のちに連邦取引委員会法第一八条い②⑲に従って

一 四

2 ‑ 1 ‑‑148 (香法'82)

(13)

子ども向けテレビ広告の規制(‑) (内田)

に従

って

︑ 大部分の当事者は︑聴聞官によって設定されたスケジュール

( 3 3 )  

その命令に対する意見を提出した︒しかしながら︑

委員会は︑そのときとられていた態度で規則制定手続を継続す

一九

0

年五月の連邦取引委員会

る委員会の権限を除去する︑

改善法の制定のために︑争点案に関する決定をしなかった︒ 実であるということから生じるのか︒

一九

0

年六月一八日の命令

一 四 九

の過程について述べよう︒

"

1 

9 9  

議会の行動に応じて︑ 手続を終結する旨の告知︑することを決定した旨の告知の順で︑この期における取り組み

一九

八一

年一

0

月二日の手続を終結

年八月一四日のスタッフの最終勧告︑一九八一年九月三

0

日の 八一年三月三一日のスタッフの最終報告および勧告︑

一九

八 一

③  ② ニオから︱一オの間の子どもは︑

どの範囲で︑空想また

のか

審判型聴聞において解決することが必要である︑重要な事実に 聴聞官は︑次の三つの争点に関して聴聞がおこなわれるべき

( 3 2 )  

であると勧告した︒

けテレビがもつ販売目的の性質を見抜くまでに︑'丁ども向けコ

マーシャルと子ども向け番組との間の区別をすることができる

は漫画の人物による推薦︑景品︑限定された情報︑および︑種々

のアピールの結合といった︑これらのコマーシャルにおいて用 いられている説得の技術から身を守ることができるのか︒

実際のものであれ︑潜在的なものであれ︑どのような健 康上の効果が︑販売意図を理解していないのが確実であるとい うこと︑または︑説得技術から身を守ることができないのが確

① ニオから

一オの間の子どもは︑どの範囲で︑子ども向

ついての争点が存在するとの結論を下した︒

︱ 九 八

0

年の連邦取引委員会改善法の制定

( 3 4 )  

年五月の連邦取引委員会改善法は︑子ども向けテレビ広告に係

( 3 5 )  

る規則制定手続を異常な状態においた︒というのは︑それは︑

子ども向けテレビ広告に係る規則制定手続を中止し︑規則制定 手続が再開される前に満たされなければならない一定の条件に ついて述べたからである︒とくに︑改善法は︑規則制定手続が 欺隔と不公正という両者の理論に基づいて開始されたにもかか わらず︑欺恥という理論に基づいてのみ規則制定手続を再開す ることができると規定した︒また︑同法は︑委員会が宣言する ことを提案する︑代替案を含む規則のテキストを委員会が公表

し︑

かつ

︑ そのテキストに関する公衆のコメントを許さないな ら︑規則制定手続を継続することができないと規定した︒

︱ 九 八

0

年の連邦取引委員会改善法の制定後

で︑すなわち︑

0

日のインフォーマルな会合の進展に関する現況報告︑

一九

0

年六月一八日の命令︑一九八一年二月

次の順 一九八〇

2  1 ‑149 (香法'82)

(14)

研究ノート

た手続がさらに是認されうるかを決定するために︑①規則制定 手続の継続︑当該手続に対する代替または補完︑および︑各々

の行為過程の評価を含む︑委員会がとることができる行為過程︑

②規則制定手続の継続が適切であると委員会が決定すべきであ るなら︑規則案のテキスト︑に関する勧告をスタッフが準備す

( 3 6 )  

るよう教示した︒委員会は︑また︑次のように教示した︒規則

スタッフは︑欺腸という理

に関してその勧告をするにあたり︑

論に基づく規則を支持するのに必要とされる証拠の型︑および︑

スタッフが欺躁的であると特徴づける子ども向け広告のひろが

りに関して記録が示していることについて議論すべきである︒

スタ

ッフ

は︑

また︑規則案および代替的な行為過程の利点およ

び経済に及ぼす悪影響についても議論すべきである︒最後に︑

規則が勧告されるなら︑スタッフは︑示唆される特定の規則に 関係があると思われる︑憲法修正第一条に係る考慮事項を分析

すべきである︒

この命令に従って︑

一九

八一

年二

月二

0

日に︑子ども向けテレビ

スタッフは︑規則制定以外のどういった

行為過程が企てられるべきかを解明するために︑

( 3 7 )  

たる当事者とインフォーマルな会合をもった︒

その手続の主

一九八一年二月二

0

日のインフォーマルな会合の進展に

関する現況報告 委

員会

は︑

一九

0

年六月一八日︑この問題に関してどういっ

に載せられた︒それは︑

一九

0

年一

0

月六日の委員会命令に

広 告 に 関 す る 規 則 制 定 手 続 に 対 す る 主 要 な 当 事 者 と の イ ン

( 3 8 )  

フォーマルな会合の進展状況を述べる現況報告書が︑公的記録

よって︑提出を要求されたものであった︒

( 3 9 )

  その報告書は︑まず︑その全体を次のように要約する︒その 命令において委員会が教示したように︑スタッフは︑子ども向 けテレビ広告に関する規則制定手続において提起された争点に 対する自発的な解決を見出そうとして︑工業︑商業および消費

者のグループと討議した。産業グル—プは、規則制定手続の継

続に対する代替として自発的な活動をおこなうことに応じな かった︒消費者グループもまた︑そのような提案は効果的では

ないと主張したり︑

また

は︑

その意見によれば︑委員会のイニ

シァティブが成功する機会を充分に排除するまでに︑政治的傾

向が変わったということを理由にしたりして︑スタッフの提案に反

対した︒それゆえ︑討議の継続はこの点で有益ではないとスタッ

フは結論を下さなければならない︒そこで︑スタッフは︑規則 制定手続の記録についてのその分析を終了し︑この問題に関す

るその勧告を一九八一年三月三一日に提出する︒

報告書は︑続いて︑

( 4 0 )  

要約

する

一九

0

年の

夏に

その結論を出すまでの過程を次のように スタッフは︑実現可能な代替の範囲を確

一 五

2 ‑ 1 ‑150 (香法'82)

(15)

子ども向けテレビ広告の規制(‑) (内田)

る ︒

ACT

CSPI

︑全国

PTA

およびその他の一連の消費

者グループならびに個人消費者から受けとった回答には︑子ど とった︒それらは︑

一般に︑次のように特徴づけることができ

一 五

かったいくつかのグループおよび個人から︑

コ メ ン ト を 受 け

スタッフの書簡を受けとった当事者の大部分が︑回

規則制定手続の再開に対する代替として︑産業がとるべき自発 的な行為についての一連の提案をおこなった︒スタッフは︑そ の 提 案 を す る に あ た り

︑ 歯 の 健 康 に 関 す る 効 果 的 で 報 知 的 な メッセージが子どもに対してたくさん自発的に拡布されるよう いて明らかとなった争点のすべてを解決するものではないが︑

この手続に対する代替的な解決のための基盤を充分に形成する との信念を抱いていた︒同じ提案は︑各々の会合でなされた︒

︱二月末と一月はじめには︑スタッフが会った当事者すべてに︑

︱一月および︱二月の会

( 4 1 )

  合でスタッフが提示した主要な提案を要約し︑かつ︑書面によ

( 4 2 )  

る正式の回答を要請した︒

答に応じた︒その上︑

スタッフが書面によって提案を送付しな

も向けテレビ広告に関する規則の制定が係わる諸問題を解決す

スタッフの提案は効果的ではないという意見が述べら れていた︒当初の二申立人のうちの︱つである

ACT

は︑その

回答において︑本質的に︑広範囲の争点をカバーする規則をス

タッフが提案するよう主張した︒他方︑

CSP

ーは︑不公正に か か る 権 限 を 産 業 が 議 会 を し て 奪 わ し め る の に 成 功 し た た め に︑手続の終結をスタッフが勧告するよう勧めた︒広告団体の t i s i

n g   F e d e r a t i o n とは︑スタッフが委員会に勧告をおこなうま

では︑そうすることは適切ではないということを理由に︑スタッ

フの提案に応じなかった︒

CARu

は︑歯についてさらに公共 サービス放送をおこなう必要があるのかどうかを問題にして︑

食品産業の回答は︑

そし

て︑

上の考慮事項をとくに引用して︑否定的な回答をおこなった︒

いずれも︑同様に否定的であった︒回答を

提出した産業構成員または団体の各々は︑提案に加わらないか︑

手続の終結を勧告するか︑もしくは︑そのいずれをもした︒

スタッフは︑書簡の受領者が︑それぞれ︑歯の健康の分野に おいて現在どういった活動をおこなっているのか述べるよう要

スタッフの提案に応じないことと関連して憲法修正第一条 提案の受け入れに応じなかった︒テレビ放送事業者は︑

いずれ 書簡が送付された︒書簡は︑

‑ 0

月 ︑

A扮

o c i a t i o n o f   N a t i o n a   A d v e r t i s e r s

A m e r i c a n A d v e r   , 

になるということは︑相当の便益があり︑

また

この分野にお

うち

︑ A m e r i c a n   A s s o c i a t i o n   o f   A d v e r t i s i n g   A g e n c i e

s と

ま ︑

, 1  

一八の当事者と会った︒その会合において︑スタッフは︑

もっ

た︒

0

月 ︑ 一連の主たる当事者とインフォーマルな会合を

一九

0

︱一月および︱二月に︑スタッフ八年

るの

に︑

定するために︑

2 ‑ 1 ‑151 (香法'82)

(16)

研究ノート

刷パンフレット︑朝食用加工穀類食品の容器上のパネルおよび 公共サービス放送という形をとった︑情報資料の作成および拡

布まで様々である︒

このようにして受領した︑書面による正式の回答をスタッフ が評価したところ︑放送︑広告または食品産業の構成員のいず れもが︑規則制定の継続に対する代替としてスタッフが提案し たことにそった追加的な活動をおこなっていないということが

わか

った

︒ また︑回答の提出に応じた消費者グループは︑提案 は効果的ではないと感じた︒したがって︑スタッフは︑規則制 定手続の継続に対する代替として申出た提案に対する支持を追 求し続けることによって得ることができるものは何もない︒

一九八一年三月三一日のスタッフの最終報告および勧告

スタッフは︑子ども向け広告に係る規

( 4 3 )  

則制定手続を委員会が終結するよう勧告した︒スタッフは次の ようにいう︒子ども向けテレビ広告が公的関心の正当な原因で

沿~卜 " ぃ

一九八一年三月三一日︑ リキュラムにおいて︑

およ

び︑

テレビにおいて分配される︑印

業の構成員が︑歯の健康に関して何らかの活動をおこなってい

るということが示されている︒

その活動は︑歯に関する調査の

ための財政的援助から︑製品のパッケージによって︑学校のカ された︒その回答によれば︑

一般に︑放送︑広告および食品産

請した︒大部分の回答において︑

この点についての情報が提供

あるということは︑規則制定手続の記録によって確立されてい るが︑手続の過程で明らかにされた諸問題に応じて︑委員会が 規則制定を通じて実施できる有効な解決は︑現在のところ︑存 スタッフがこのような勧告をおこなった根拠は次の通りであ

る︒規則制定手続の過程で展開された記録は︑

f

ども向けテレ

ビ広告および六才以下の年少の子どもに関する次の結論を適切

( 4 4 )  

に支持する︒①テレビ放映された広告メッセージを年少の子ど もは見境いなく信頼する︒②テレビ広告における説得を目的と した偏りを年少の子どもは理解していない︒③子ども向けテレ ビ広告において用いられる技術︑的およびテーマは︑広告メッ

セージおよび広告製品のアピールを高める︒

したがって︑年少 の子どもは︑子ども向けテレビ広告を適切に評価する認識能力 をもたない︒これらの結論を証拠から導き出すことができると 年少の子どもに向けられるすべての広告物を禁止するというの

が唯一効果的な救済であり︑

そのような禁止は︑実際問題とし て︑実施することができないということである︒この救済上の 障害のために︑年少の子どもに向けられた広告が欺眺的である かいなかを決定することは必要ではない︒この点に対するス

タッフの勧告は︑手続が終結されるべきであるということであ いう事実にもかかわらず︑記録によって確立されているのは︑ 在しないようにみえる︒

一 五

2 ‑ 1 ‑152 (香法'82)

(17)

子ども向けテレビ広告の規制(‑) (内田)

の形成に対する重要な寄与物である︑食品の砂糖内容物以外の

︑ ︑

り し カ

手続において述べられた他の主要な関心は︑ る

︱ニオ未満の子

どもに向けられた︑砂糖入り製品に対する広告物は︑子どもの 栄養摂取態度に悪影響を及ぽすかもしれず︑また︑砂糖の過剰 消費が栄養上のおよび歯の健全に及ぼす可能性のある影響につ いて広告物が

f

どもに警告しないために

f

どもの健頃を害する

( 4 5 )  

かもしれないということであった︒規則制定手続の記録は︑砂 糖入り製品のための広告が子ども向けテレビ番組に集中してお

その広告は︑広告製品を求めるよう子どもに説得 しているということを確立している︒しかしながら︑記録にお ける証拠は︑この広告が栄養についての子どもの態度に悪影響

を及ぼすかどうかに関しては決定的ではない︒それゆえ︑スタッ

フは︑この争点に関しては︑規則の制定手続は終結されるべき

であると勧告する︒

歯の健康に関しては︑規則制定手続の記録は︑虫歯が児童期 の主たる病気であり︑しかも︑虫歯の形式に砂糖の消費が寄与

( 4 6 )  

するということを確立している︒記録上の証拠は︑また︑虫歯

一連の要素があるということを確立している︒しかしながら︑

政府によって命じられる規則の形成を正当化するのに充分なほ ど科学的に承認される︑個別の食品の虫歯の原因となる性質を

(iv)  一九八一年八月一四日のスタッフの最終勧告

うということも︑なされていない︒

一九

決定するための科学的な方法論がないということは︑手続の過 程を通じて明らかとなった︒それを識別することが︑規則案の 実施における出発の第一歩となると思われるので︑方法論の欠

こゞ

︶て

t

‑ t

如は︑食品が虫歯の原因となるということを根拠とした︑規則 制定による食品のための子ども向け広告の規制を排除する︒し

スタップは︑この争点に関しては︑規則制定手続は

終結されるべきであると勧告する︒

そこ

で︑

一九

0

年六月一八日の委員会命令において呈示さ および︑手続の過程で提起された政策に関す

れた一連の争点︑

る種々の争点は︑規則制定手続は終結されるべきであるという

( 4 7 )

  スタッフの勧告に照して︑報告書では議論されなかった︒たと えば︑存在すると認定された慣行が欺職的であるかどうかとい

う問題は扱われなかった︒また︑規則が提案されなかったので︑

規則案の潜在的な利点および︵または︶経済に及ぼす悪影響に ついても︑報告書は議論しなかった︒というのは︑具体的な提 案がないので︑代替的な措置の費用および便益に関して思索を めぐらすこと以上のことは︑不可能であるからである︒さらに は︑規則が提案されていないので︑示唆される特定の規則に関 する︑憲法修正第一条にかかる考慮事項について分析をおこな

一 五 三

2 ‑ 1 ‑153 (香法'82)

参照

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② 

それゆえ︑規則制定手続を継続するためには︑委員会は︑今

2011 年に EC(欧州委員会)科学委員会の職業曝露限度に関する科学専門委員会(SCOEL) は、インハラブル粒子:0.2 mg/m 3 、レスピラブル粒子:0.05

・大前 研一 委員 ・櫻井 正史 委員(元国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員) ・數土 文夫 委員(東京電力㈱取締役会長).

2. 第199回企業会計基準委員会 (平成22年4月9日)–